CLOTH EPISODE 第零部 概要 - シン - 2007/08/22(Wed) 16:03:09 [No.452] |
CLOTH EPISODE 第零部 プロローグ - シン - 2007/08/22(Wed) 16:24:02 [No.454] |
CLOTH EPISODE 第零部 第1話 - シン - 2007/08/22(Wed) 17:09:12 [No.455] |
CLOTH EPISODE 第零部 第2話 - シン - 2007/09/04(Tue) 22:27:33 [No.503] |
CLOTH EPISODE 第零部 第3話 - シン - 2007/10/18(Thu) 23:45:45 [No.560] |
CLOTH EPISODE 第零部 第4話 - シン - 2007/11/28(Wed) 22:25:31 [No.652] |
CLOTH EPISODE 第零部 第5話(中断中) - シン - 2007/12/02(Sun) 22:44:51 [No.671] |
第4話「薄情者!?」 健治が目を覚ましてからさらに数日後、 今、彼は傷の完治を待たずに厳しいリハビリを続けていた。 「う…くそっ、まだまだ…」 未だに傷が疼く体に鞭を打ち、必死でリハビリを続ける。 真矢は毎日病院を訪れていたが、そんな彼を真矢は見守る事しかできない。 真矢の心に、どうしようもないもどかしさが漂っていた。 夏休みも終わりに近づいたある日、 「何だ、そんな事か」 「お前なら、そのくらいは一人で解決できると思ったがな」 「だってぇ…本当にあたし、何もできないんだもん……」 「本当にそうか?お前はそんなに弱いとは思えないが…」 真矢は、友人たちに自分に何ができるのかを聞いていた。 今の健治には、真矢が入り込める余地が見当たらないからである。 真矢に対し、やや冷たい言葉を投げかけたのは、一ノ瀬広樹。 健治の幼馴染の一人である。 眼鏡を掛けたその顔は理知的な印象を与えると同時に、年の割りにどこか冷酷な印象も与えている。 また俗に言う『天才』で、学力的なものだけでなく洞察力や推理力にも優れている。 体は決して大きくないが、頭脳で勝負すると言ったところである。 「まあ言うなよ広樹…真矢って昔から健治なしじゃ何もできねーような奴だしさ」 「健治があんなになって、あたふたするのもよく分かる」 「裕紀くん!」 真矢をからかったのは、同様に健治の幼馴染である赤原裕紀である。 ほぼリーゼントに近い髪型で、顔立ちも『不良少年』を思わせるものがあるが、これでも広樹同様に健治の友人である。 義理堅い性格もあり、時には良き友人として健治を助ける事もある。 ちなみに外見は不良少年だが、先ほどのようにからかったりするなど、ムードメーカー的な側面も持っている。 「ま、面倒だけどいい加減俺たちも見舞いに行くべきなんだろうな…」 「リハビリ始めてから、一度も見舞いに行ってないんだしよ…」 「英雄、お前が一番面倒くさがっていたんじゃないのか?」 続いて口を開いたのは、松井英雄。 健治とその友人たちの中では一番体が大きく、既に中学生離れしている。 また、この面子の中ではなぜか一人だけ黒髪ではなく銀髪であり、それが強い印象を与える。 かなり野球が得意で、左腕として将来を有望視されているという一面も持っている。 一方で言動や行動はかなりいい加減で、広樹の言葉にあるように彼らが健治のお見舞いにあまり行かなかったのは、彼が面倒くさがったからである。 「まあどっちにしても、さすがに今日くらいはお見舞いに行くべきでしょ?」 「どんなリハビリしてるのか、私もちょっと気になるし」 ここで彼らをまとめたのは、彼らの姉貴分である青木葵。 彼女は健治たちの1つ上の先輩に当たり、姉貴分として皆をまとめあげる立場でもある。 年齢的には1つしか違わないのに、彼女はかなり大人びており、まさに『頼れる姉貴』である。 「んじゃ行きますか!健治のお見舞いによ!」 「裕紀、お前が仕切るな」 「んだとコルァ!」 広樹と裕紀が些細な事から喧嘩を始めてしまった。 英雄は完全に傍観者となっており、葵も笑いながら眺めているだけなので、結局傍観者である。 一方で真矢はどのようにして彼らを止めるべきか困っていたが、同時に安心もしていた。 「(やっぱり…いつもと変わりないんだなあ……)」 いつもと変わらない面々に安堵の表情を見せる真矢。 だが、健治の怪我を心配する素振りすら見せない彼らの事を、人は『薄情者』と呼ぶ事もあるのだが…… もっとも、真矢には無縁の言葉でもあるのだが…… 続く [No.652] 2007/11/28(Wed) 22:25:31 |