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君が好き 第51話 「信じること」 (No.698 への返信) - バーツ

つかさ・トモコの部屋で・・・

「つかさ・・・大丈夫?」

未だに泣き止まないつかさを見てトモコは声をかけた。

「大丈夫・・・」

つかさはそう言っているが、全くそのようには見えなかった。

「淳平くん・・・死なないよね?」

つかさはトモコに聞いてきた。

今にも消えてしまいそうな声で・・・

「・・・死んでほしくないんでしょ?」

「えっ?」

「また大好きな人がいなくなるなんて嫌でしょ?」

つかさは首を縦に振って頷いた。

「私たちには信じてあげることしかできないじゃない。淳平くんだって・・・それを望んでいるに決まってる」

つかさはトモコの話を静かに聞いている。

「だから・・・つかさは何があっても淳平くんを信じること!いいね?」

「・・・うん。そうだよね・・・。私が信じてあげなきゃ・・・」

「そうだよ。優希と同じようにならないよう信じなきゃ!」

そう言ってトモコはつかさの頭を優しく撫でた。

「ありがとう、トモコ・・・」

つかさは思っていた。

(淳平くん・・・信じてるから!だから・・・お願いだから早く目を覚まして・・・)

次の日・・・

淳平の両親は朝方早くにやってきた。

ベッドに寝ている淳平の姿を見てただ呆然としていた・・・。

昼頃には大草、さつき、綾、小宮山、唯、正太郎、黒川先生、そして淳平と敵対している天地も来た。

泣いている者もいれば、ただ淳平の顔をずっと見ている者もいる。

そしてつかさ、外村とみんなは夕方の電車で泉坂へと帰っていった。

そして今年は淳平は目を覚ますことなく過ぎていった・・・。

年も明け、学校も始まった。

クラスの中は冬休み何をして過ごしたかなどの話題で盛り上がっていたが、つかさはさすがにそんな気分にはなれなかった。

(淳平くんが交通事故にあってなかったら・・・私はどうなってたんだろ?淳平くんと・・・付き合うことが出来てたのかなぁ・・・)

ほぼ毎日のように頭の中で考えていた。

淳平が交通事故にあっていなかったら・・・と。

つかさは今日バイトがあった。

バイト先まで行くと、不意に後ろから声をかけられた。

「つかさちゃん、今からバイトかい?」

「あっ、館長さん。えぇ、そうですよ」

相手はどうやら淳平のバイト先の館長であるようだ。

「そうかい。わしもケーキ買いに来たんじゃよ。全く淳平のやつ最近バイトに来やぁしないもんだから・・・」

館長は淳平の身に何が起こったか知らないようだ。

「淳平くん・・・今入院してますよ」

「んっ?淳平が入院?」

「はい。実は・・・」

つかさは今までのことも全て話した。

「なるほどのぉ。あっ、だからあいつあんなに必死になって探していたのか」

「何をです?」

「ほれ、つかさちゃんが淳平から誕生日プレゼントとして貰った映画あったじゃろ?」

「『君が好き』・・・ですか?」

「それじゃ。つかさちゃんにあげたのは続編なんじゃがな、あれはかなり古い映画でもう日本にはなかったんじゃ」

「えっ?」

「淳平がどうしてもつかさちゃんの誕生日に渡さなきゃいけないんだって言ってきかないからの、わしの知り合いに頼んでわざわざDVDに落としてもらったんじゃよ」

「そうだったんですか・・・」

「まっ、今となってはどうしてあんな必死だったのかわかるがな」

「どうしてです?」

「決まっとるじゃろ?つかさちゃんのことが大好きだからじゃよ」

「・・・私もですよ」

「そうかい。それじゃあとは淳平が早く目を覚ますだけかのぉ」

そんな時だった・・・

♪〜♪〜♪〜〜♪

つかさの携帯が鳴りだした。

「もしもし?あっ、トモコ?」

相手はトモコらしい。

「今病院から電話があってね!淳平くん、目を覚ましたって!!」

「ホントに!?」

淳平が交通事故にあってから2週間がたった日の出来事だった。


[No.699] 2007/12/11(Tue) 17:15:20

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