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見えない明日・見える未来〜第5話〜 (No.69 への返信) - シン

第5話「泉坂珍道中(後編〜映像研究部部室〜)」




「真中さん、映研で作った作品を見せてくれませんか?」

案内ももう終わりという時、修平が言った。

「あ、それ同感」

「そうね、あたしも見てみたいな」

一馬とつかさも同意した

「え?まだ編集中だけど…」

「いいってそんなこと」

「そうだな。修平くんがそう言ってるし見せるか」

裕紀が許可した。

「じゃ、行くか」

一行は泉坂高校に向かった…





映像研究部部室

「まだ編集中だけど、これが今年の作品だぜ」

そう言って淳平はテープを回した。

「おっ、始まるな」

「楽しみだな修平」

そして、映画が始まった。






そして、話は進み…

この映画のクライッマックスである綾が扮するヒロインの

告白シーンが来た。

『でもあなたが好き。ずっとずっと好き…』

「(…一馬…気づいたか?)」

「(気づかないわけが無いだろ…)」

2人は気づいていた…綾の本音に…

もっとも、さつきからいろいろ話は聞いていたのだが…

「(……東城さん……)」

つかさは複雑な心境だった…

つかさもまた気づいていた…





「どうだった?」

映画が終わり淳平が尋ねた。

「すげぇ…こんなのが作れるなんて…」

「さすがですね…」

2人はこの作品を絶賛した。

「ホント淳平くんはすごいよ。こんなにすごいのが

できるなんて」

つかさも絶賛した。

その表情はどこか複雑だったが…


「あ、そういえばちょっと東城さんに話が…」

いきなり修平が切り出した。

「修平、どうした?」

「どうしたの?修平くん?」

「なんだなんだ?ひょっとして何かいやらしいことでも?」

「外村、ブラックジョークはほどほどにな」

さすがに裕紀が止めた。

「でも…なんで東城に?」

淳平が尋ねる。

「ちょっと、監督である真中さんじゃなく、脚本家の

東城さんに訊きたいんで」

「うん、わかった。」

綾は快く了承した。

「ちょっと、別の部屋で話がしたいけど…あと一馬も来てくれ」

「ん?あぁ」

一馬も修平と綾について行った。

「なにを綾ちゃんに訊く気なんだ?」

小宮山が疑問に思う。

「ちょっと、見てくる」

美鈴が言った。

「あぁ。何も無いと思うが見てきてくれ」

外村が頼んだ。





その頃…

「このシナリオって東城さんが書いたんでしょ?

すごいですねー」

「あ、ありがと…」

「確かに修平の言うとおりこれは普通じゃ書けないって」

「で、本題なんですけど…」

「ん?何?」

「東城さんって真中さんのこと好きですよね?」

「え、えぇぇっ!!!???」

綾は一瞬で顔が真っ赤になった。

「ちょ…ちょっと、そんなこと…」

「じゃあ、あの告白のシーンは何なんですか?」

「あ、あれは演技だって…」

「うーん…でも修平の言うとおりだと思うぜ」

「ちょ、ちょっと一馬くんまで!!!」

激しく慌てる綾。

「ま、俺は決して冷やかしたりする気じゃないぜ

俺はただ東城さんと真中さんの関係が知りたいだけさ」

「確かにさつき姉ぇからいろいろ聞いたことがあるけど、

真中さんについてはまだよく分からない。

正直、なんでこの人が!?って思ったしな」

「だから、俺は真中さんについてよく理解したいだけなんだ」

修平は自分の考えを言った。

綾は少し考えた後、淳平について、

そして、自分自身の淳平への想いもゆっくりと

語りだした…



「(…あの東城先輩が…普通に真中先輩とのことを

話してる…)」

「(あの2人…最初から思ってたけど…なんかすごい…)」

「おーい、美鈴どうだ?」

外村がやってきた。

「シッ!」

「ん?」

「邪魔しないほうが、いいみたい。あの東城先輩が本音を

バラしまくってるしさ」

「あの東城が…?」

「そう。だから戻ろうよ」

「あぁ」






「…俺、すげー感動した!」

一馬はほぼ半泣き状態だった。

「あぁ。東城さんにそんなことがあったなんてな」

「それに、真中さんのいいところが少し分かった」

「俺、立場的にはさつき姉ぇを応援するべき立場だけど、

さっきの話聞いたらそんな事言ってられないぜ…」

「修平くん?」


「俺は決めた。なんとしても東城さんに幸せになってもらいたい。

だから、なんとしても真中さんに東城さんを選ばせる!」

修平は決断した。

「修平……よーし、なら俺も修平に同意するぜ!」

「え…修平くん…一馬くん…」

修平と一馬はこの時、目的が一つできたのであった。




そのころ

「どうだった?」

淳平が尋ねる。

「あぁ、大丈夫だったよ。もっとも、邪魔しないほうが

よかったからさっさと帰ってきたわけだけどね」

美鈴が答えた。

「邪魔しないほうがいいって…?」

「俺はノーコメントにしとくぜ」

「あたしも兄貴と同じ」

「?一体何があったんだろう…」

「(…何だろう、この胸騒ぎ…淳平くんを東城さんに

取られそうな…)」

「(でも、どうして?あの2人ってさつきちゃんを応援する

立場よね…?)」

つかさは得体の知れない不安を感じていた…


[No.70] 2006/05/25(Thu) 00:24:56

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