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all 君が好き 〜part2〜 - バーツ - 2007/11/27(Tue) 21:31:17 [No.648]
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君が好き 第52話 「闇の中の誓い」 (No.699 への返信) - バーツ

真っ暗な闇の中、そこに淳平は立っていた。

辺りを見回しても何もない、ただただ闇が永遠に広がる世界。

(ここは・・・)

そんなことを思っていると、不意に背中を叩かれる。

(誰だ?)

後ろを振り返るが誰もいない。

(おっかしいな〜)

そして前に目を戻すと、数メートル先に1人の少年が立っていた。

「や〜っと気づいたかぁ」

そう言いながら少年は笑っている。

「・・・俺がいる!?」

淳平が見たのは、淳平そっくりの少年だった。

「いや、お前じゃないし」

その少年はそう言いながら少し微笑んだ。

「ここは・・・どこだ?」

淳平は疑問に思っていたことを少年な尋ねた。

「そうだなぁ、生と死の境目ってやつかな」

「そっか・・・。俺死ぬのか・・・」

「まぁあんな交通事故にあったなら普通は死ぬわな。俺だってそうだったし」

「お前・・・もう死んでんのか?」

「俺はな。ちょうど一年半前くらいにお前と同じ場所で死んだよ」

「そっか・・・」

「大好きだった人に会いに行く途中だったんだよ。あと少しだったのに・・・」

「俺もだよ。覚悟を決めて会いに行く途中だった。けれど交通事故にあっちまった」

そして2人とも俯いてしまい、会話がなくなった。

数分して、淳平が少年に話しかけた。

「・・・お前、後悔してるか?」

「今はもう後悔なんてしてないよ。そいつには俺以外に好きな人ができたからな」

「そっか・・・そりゃ残念だったな・・・」

「ホントだよ。全くどうしてくれんだ、真中淳平!」

「はっ?」

「俺の初恋の人を奪いやがって・・・」

「お前何言ってんの?てかなんで俺の名前知ってんだよ!?」

「まだわかんねぇのか?俺に似て頭悪いなぁ」

「お前は俺だろ?」

「だから俺はお前じゃないって言ってんだろ!!」

そう言って少年はクスクス笑っている。

「全っ然わけわかんねぇし・・・」

「じゃあ・・・お前の好きな人は俺の好きな人。これでもうわかるよな?」

「だからさっきから・・・」

「しつこいぞ!同じこと何度も言わせんなよな!!」

淳平はう〜んと少し唸って考えた後、一つの答えに行き着いた。

「なっ・・・!?お前まさか・・・」

「そういうこった。それと、さっきは墓参りに来てくれてありがとな!」

「いや、それよりお前がここにいるってことは・・・やっぱ俺も死ぬのか?」

「・・・死にたいか?」

「はっ?そんなわけないだろ!?俺にはまだやるべきことがたくさん残ってんだ!!」

「へぇ〜。例えば?」

「夢の映画監督になってないし・・・それにまだまだ遊びたいし・・・」

「・・・」

少年は淳平に冷たい目線を送っていた。

「なっ、なんだよ!?」

「はぁ・・・。な〜んでそうなっちゃうかな〜」

「へっ?」

「もっと大事なことがあるだろ!?このバカ!!」

「バカって言うな!!そりゃあ少しはバカだけど・・・」

「お前俺に似ておもしれぇなぁ」

少年は腹を抱えと大きな声を上げて笑っている。

「そこまで笑うことねぇだろ!?」

「わりぃ、マジでおもしろかったからよ。で?今度は聞かせてくれるな?一番のやるべきことを・・・」

淳平は思った。

今一番何がしたいのか・・・。

それは・・・

「俺はもう一度西野にちゃんと自分の気持ちを伝えたい」

「・・・よし」

「何がよしだよ?」

「俺だってまだお前に死なれちゃ困るからな」

「あっそ」

少年は淳平に近づいてきた。

「西野のこと・・・任せたぞ!」

そう言って、少年は淳平の手を握ってきた。

「おう・・・任しとけ!」

淳平も握り返す。

数秒間握手した後、少年は手を放し歩き始めた。

「あ〜あ、結局勝負は俺の負けかぁ」

「まっ、そういうことだな」

「そうそう、西野に変なことしたら俺が呪ってやっからな〜」

「えっ・・・マジで!?」

「バ〜カ、冗談に決まってんだろ?お前最後までおもしれぇなぁ」

そう言ってふり返った。

その時の少年は・・・笑顔だった。

「じゃあな、淳平。西野のこと・・・幸せにしてやってくれ」

そう言いながら、少年は闇に消えていった。

「絶対幸せにしてみせるから・・・。見ててくれよ・・・優希」

――――――――――

病室に明るい夕陽の光が差し込んできた。

「んっ・・・ここは?」

淳平はその眩しさの為か目を覚ました。

さっきとは違う白い世界。

「あれ?・・・俺どうしてここにいるんだ?」

淳平はそう思い体を起こそうとすると頭に激痛が走った。

「いって〜!!」

その大きな声に気づいたのか、先生やら看護婦さんやらが走ってやってきた。

「目が覚めたのか!?真中くん!!」

「えっと・・・はい」

淳平が交通事故にあってから2週間がたった日の出来事だった。


[No.700] 2007/12/11(Tue) 17:20:43

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