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all SS五部作 罰ゲーム 第1部 - あーまん - 2008/02/02(Sat) 02:09:02 [No.754]
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SS五部作 罰ゲーム 第1部 - あーまん


「いぇ〜い! つかさの罰ゲーム!!」



泉坂高校のとある教室の昼休み。



女子高生のグループがトランプをしていたようだ。



なにやらそのトランプも終わった模様。



「ちょ!! もう一回やろ?」



その中で必死に再選を望む西野つかさ。



「だめぇ〜 最初に言ったじゃん! 三回勝負だって。」



その申し出を拒絶するトモコ。



「だってぇ・・・」



そしてつかさは落胆してしまった。



「それじゃ〜罰ゲームの『告白』決定ね!!」



そう、つかさは勝負に負けて、罰ゲームをさせられる羽目になってしまったのだ。



遡る事、30分前・・・・



「つかさ〜 大富豪しようよ〜」



「うん!いいよ!!」



トモコの提案から始まり、なんだかんだで五人で大富豪をやることになった。



そして、やり始めたところで、一人の女子が提案した。



「ただやるだけじゃ、つまらないから・・・・ 負けた人は『告白』ね!」



「おぉ〜いいじゃんいいじゃん!!」



「絶対負けないからなぁ!」



会場は熱くなる。 



つかさもそれに乗じて熱くなっていた。



それにつかさは負けるとは微塵も思っていなかった。



何せ、このメンバーでの大富豪では今まで一度も負けたことが無いからだ。



「よっしゃ!! やるわよ〜!!」



こうして、大富豪は始まったのだ。



話を元に戻す。



ついに大富豪の不敗神話が見事に崩れ去ったつかさ。



さっきまでの熱い表情はどこに行ったのだろうか・・・・



今ではすっかり冷めてしまっている。



「誰に告白させようか・・・」



トモコは、勝ち組と話し合っていた。



「ちょっと!! 変な人は止めてよね!!」



せめてもの抵抗を見せるつかさ。



「うるさい! あんたに発言権は無いの!!」



それをあっけなく破るトモコ。



「うぅ・・・・」



もはや、つかさには従うしかなかった・・・・



つかさを退けた勝ち組は、引き続き話を進めている。



「誰がいいだろう?」



「つかさったら好きな人いないからねぇ〜・・・」



「しかも、告白された事はたくさんあるくせに・・・・付き合ったことも無い。」



「まぁ、振られることは絶対無いからなぁ〜・・・」



西野つかさという人物は非常にモテる。


その容姿に惹かれて、今までかなりの男子が告白してきた。



しかし、つかさは興味ないのか、今までバッサバッサと振ってきたのだ。



以前トモコが聞いたことある。



「つかさって、男に興味ないの?彼氏とは欲しくない訳?」



するとつかさはこう答えた。



「欲しくなくは無いけど・・・」



「だからって、好きでも無い人と付き合う訳無いじゃん。」



この言葉に、トモコはかなりの衝撃を受けた。



とにかく、つかさはかなりの男子から告白を受けてきたのだ。



それも、カッコいい男子ばかり。



そんなつかさだけに、話はヒートアップする。



「つかさの好みって良く分からないからね〜」



「きっと生半可なカッコよさじゃダメなんだよね。」



「大草君は・・・・ダメダメ! あたし達の憧れがつかさに取られちゃう。」



「そうすると天地君もダメでしょ・・・・」



好き勝手に話を進める勝ち組。



カッコイイ人には告白させたくないらしい。



なにせ、つかさだと100%OKされるからである。



「かと言って、小宮山みたいな奴だとさすがに可哀相だよね・・・」



「う〜ん・・・・」



かなり悩んでいるようだ。



(もうどうにでもなれ!!)


そんな中、つかさは自暴自棄になっていた。



「あ!! あいつがいいんじゃない?」



女子の一人が良い人を見つけたようだ。



「だれだれ?」



「小宮山と大草君といつも一緒に居るやつ・・・ 真中淳平!」



「「「あぁ〜!!!」」」



「いいね!!いいね!」



「無難〜無難〜」



よほど手ごろなのか、全員一致したようだ。



「つかさ!」



トモコが呼んだ。



「それで・・・決まったの?」



恐る恐るつかさはトモコに尋ねる。



トモコはニヤっと笑い。



淳平の方へ指差した。



「あいつ!! 真中淳平!!」



そう言われてつかさは淳平の方を見る。



淳平は、大草・小宮山と楽しそうに話していた。



(普通な人だな・・・)



特に何の感情も湧かなかった。



むしろ、よく淳平の事を知らないだけに少しだけ怖かった。



「今日の放課後あいつに告白すること!!」



「そして、必ず二週間は付き合うこと! 毎日下校は一緒にすること! デートは最低1
回はすること!」



トモコが得意げな顔をして言ってきた。



つかさはその場でため息をして



「ねぇ・・・本当にやるの?」



と、トモコに取り消しの意味を込めて聞いた。



「もちろん!」



当然のごとく却下するトモコ達。



「はぁ〜」



今度は声にだして、ため息をするつかさだった。









キーンコーンカーンコーン



6時間目の終わりのチャイムが鳴った。



みんながガサガサと帰り支度を始める。



淳平も帰り支度を始めているようだ。



そして、みんな帰り始めた。



つかさはそんな淳平をずーっと横目で見ていると。



「ほら!! さっさと行って来る! 帰っちゃうよ?」



とても楽しそうな表情を浮かべた、勝ち組がやってきた。



「分かってるわよ!」



投げやりになるつかさ。



そして、つかさは席を立ち、淳平の方へ向かっていった。



「ガンバレヨ〜」



勝ち組はニヤケながらつかさに手を振っている。



(あいつら・・・いつか絶対仕返ししてやるんだから!!)



そう思いながら淳平に声をかけた。



「あの・・・真中くん?」



「何?」



呼ばれて振り向く淳平。



その顔は少し赤くなっている。



なんせ、美少女・西野つかさに声をかけられたのだ。



「話があるんだけど・・・ちょっと来てくれる?」



「いいけど・・・」



そう言うと、つかさは真中を校庭に連れ出した。



その間、何人の人に見られたことか・・・・



見る人見る人淳平・つかさという、異色な2ショットに目を丸くしている。



「で、話ってなんなの?」



校庭に着いた淳平は、つかさに聞いた。



(はぁ〜 何で告白しなきゃいけないんだろう・・・)



内心でそう思いながらも、笑顔を作って



「あのね・・・ あたし・・・」



「君のことが・・・ずっと好きだったの・・・」



「え!?」



突然のことに戸惑う淳平。



無理も無い、あの西野つかさからの突然の告白だからだ。



「だから・・・付き合って欲しいな・・・って。」



教室から勝ち組がニヤニヤしながら見ている。



「えっと・・・その・・・」



淳平は上手く言葉が作れないようだ。



(もう・・・なんであたしが・・・・)



返事を待つ間、つかさは更に不機嫌になっていた。



「・・・・俺なんかで良かったら・・・」



ついに淳平が返事をした。



その姿はとても嬉しそうだ。



「本当に!! ありがとう!!」



つかさは笑顔を作り喜んでみせる。



「じゃあ、さっそく一緒に帰ろ?」



つかさが上目遣いで淳平に聞くと



「あ・・・うん・・・」



緊張しながら答える淳平だった。


[No.754] 2008/02/02(Sat) 02:09:02

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