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カランコエ 〜あなたを守る〜 12 (No.776 への返信) - バーツ

〜外村side〜

真中の家を出た後、俺はある場所へ向かった

そして10分もしないうちに目的地に着いた

中に入り階段を上る

正面のドアを開くと、中には少数の生徒が練習をしていた

すぐにお目当ての人が見つかり声をかけた

「亜紀さん!」

すると、亜紀さんは振り返りビックリした様子でこちらに歩いてきた

「ヒロシ君じゃない!?一体どうしたの!?」

「ちょっと用があって‥‥」

見ると、急な俺の訪問に周りは戸惑っている

「そっか。あっ、みんな今日はもう終わりにしていいわよ!」

「ありがとうございましたー!」

亜紀さんの一声で、中にいた生徒達は部屋を出て行った

みんな歳は俺より若そうだ

「で?用って?」

そうそう、大事な話があるんですよ

「真中とつかさちゃんのことなんだけど‥‥」

今更だが、俺の来た場所とは“上村スクール”

昨日“上村”って名前が気になって親に聞いてみた

そしたら思った通り、そこの先生をやっている“上村亜紀”は、俺の母親の妹だった

「昨日来たわよ?」

「知ってる。それでちょっと話があって‥‥」

俺は真中から聞いたことを全て話した

話し終わると、亜紀さんは何か思い出したらしい

「私がいけなかったのかもね‥‥」

「どういうことですか?」

俺が尋ねると、昨日のつかさちゃんのことを俺に話してくれた

亜紀さんもどこか感づいていたらしく、昨日はいつもと様子が違うとすぐわかったらしい

どことなく思い詰めた表情で練習をしていたんだと

先生の立場として、やっぱり心配だったみたいだ

「そうだったんだ‥‥」

「うん‥‥つかさちゃんに悪いことしちゃったわね‥‥」

それはそうと‥‥

「実際のところ真中はそんなに凄いの?」

ここは聞いておく必要があるな

「凄いわよ!ピアノを辞めなければ今頃は大変なことになってるわよ!」

そこまで言っちゃいますか‥‥

まぁ、亜紀さんが言うんだ

本当に凄い腕前の持ち主なんだろう

今度演奏を聞く必要があるな

「そういえば、竜彦くんどうしてる?最近会ったりした?」

竜彦とは父親の弟の子供

つまり俺のいとこだ

年は俺とタメである

「いんや、会ってないよ」

「そっかぁ。あの子は今忙しいからねー」

竜彦は今、とある仕事をしている

今はまだ秘密だけど

「つかさちゃんもその内そうなるでしょ?」

「そうよね。つかさちゃんもおっきくなってほしいわ」

おっきく‥‥ね‥‥

「あっ!そういやアイツ、この前沢山買いすぎたからってCD送ってきた」

「あはは。竜彦くんらしいわね」

「ホントバカだよなー。じゃあ‥‥俺は帰るよ」

「淳平くんにまた来るように言っといて!」

「わかった」

俺は上村スクールを後にした

外はもう真っ暗

それにしても‥‥

4月だというのにこの寒さは一体何なんだ!

風が冷たすぎるだろう!

俺に風邪を引けっていうのか!

明日は絶対学校行かなきゃいけないのに

まぁいいや

家に帰ったら久しぶりに竜彦にでもメールしてみるか

〜外村side 終〜


[No.777] 2008/02/05(Tue) 17:02:12

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