カランコエ 〜あなたを守る〜 - バーツ - 2008/01/31(Thu) 20:28:48 [No.742] |
カランコエ 〜あなたを守る〜 1 - バーツ - 2008/02/01(Fri) 20:44:27 [No.748] |
カランコエ 〜あなたを守る〜 2 - バーツ - 2008/02/01(Fri) 20:46:34 [No.749] |
カランコエ 〜あなたを守る〜 3 - バーツ - 2008/02/02(Sat) 14:48:32 [No.756] |
カランコエ 〜あなたを守る〜 4 - バーツ - 2008/02/02(Sat) 19:01:44 [No.759] |
カランコエ 〜あなたを守る〜 5 - バーツ - 2008/02/03(Sun) 17:13:07 [No.762] |
カランコエ 〜あなたを守る〜 6 - バーツ - 2008/02/03(Sun) 17:19:53 [No.763] |
カランコエ 〜あなたを守る〜 7 - バーツ - 2008/02/03(Sun) 21:42:17 [No.766] |
カランコエ 〜あなたを守る〜 8 - バーツ - 2008/02/04(Mon) 16:40:53 [No.769] |
カランコエ 〜あなたを守る〜 9 - バーツ - 2008/02/04(Mon) 16:45:07 [No.770] |
カランコエ 〜あなたを守る〜 10 - バーツ - 2008/02/04(Mon) 16:50:26 [No.771] |
カランコエ 〜あなたを守る〜 11 - バーツ - 2008/02/05(Tue) 16:57:08 [No.776] |
カランコエ 〜あなたを守る〜 12 - バーツ - 2008/02/05(Tue) 17:02:12 [No.777] |
カランコエ 〜あなたを守る〜 13 - バーツ - 2008/02/05(Tue) 17:04:52 [No.778] |
カランコエ 〜あなたを守る〜 14 - バーツ - 2008/02/14(Thu) 00:04:37 [No.806] |
カランコエ 〜あなたを守る〜 15 - バーツ - 2008/02/14(Thu) 00:06:07 [No.807] |
カランコエ 〜あなたを守る〜 16 - バーツ - 2008/02/14(Thu) 00:08:29 [No.808] |
カランコエ 〜あなたを守る〜 17 - バーツ - 2008/02/14(Thu) 00:11:58 [No.809] |
カランコエ 〜あなたを守る〜 18 - バーツ - 2008/02/17(Sun) 00:18:43 [No.820] |
カランコエ 〜あなたを守る〜 19 - バーツ - 2008/02/17(Sun) 00:20:15 [No.821] |
カランコエ 〜あなたを守る〜 20 - バーツ - 2008/02/17(Sun) 00:28:48 [No.822] |
カランコエ 〜あなたを守る〜 21 - バーツ - 2008/02/22(Fri) 23:46:37 [No.844] |
〜外村side〜 「じゃあまた来てねー!」 笑顔で手を振る亜紀さんと別れ、俺らは帰路についた 真中とトモコちゃんは逆方向なので、俺はつかさちゃんと帰っている それにしても‥‥ 「しっかし驚いたなー!」 「でしょでしょ?あたしだって最初は凄くビックリしたんだから!あの淳平くんが!?ってね」 そう、つかさちゃんの言う通りだ あの真中があんな特技を持っていたとは‥‥ 正直言って、不覚にも真中をかっこいいと思ってしまった俺がいる ピアノを弾く姿だけ見たら女の子からは結構モテるんじゃないだろうか? まぁ有り得ないと思うけど 「つかさちゃんは凄かったよ!けど、俺には真中のインパクトの方が強すぎて、ちゃんと歌聞けてなかったな」 「あはは。やっぱスゴいよね、淳平くんは」 そう話すつかさちゃんはどことなく嬉しそうな、はたまた楽しそうな感じだ 「こりゃ優勝狙えるんじゃねぇの?」 「かもねー」 そして俺はふと思ったことを聞いてみた 「つかさちゃんってさ‥‥」 「ん?」 「やっぱり夢は歌手?」 すると、つかさちゃんは少し黙った後話し始めた 「もちろん、そうなりたいなとは思うよ?」 へぇー、やっぱりそうなんだ でもつかさちゃんならなれるかもな そう思っていると 「だけどね‥‥」 ん?だけど‥‥? 「だけど、最近思うんだ‥‥」 「何を?」 「それであたしは幸せになれるのかなぁって思って‥‥」 言いたいことがイマイチよく分からない 「どういうこと?」 つかさちゃんは前をまっすぐ向いて話を続けた 「勿論、夢を叶えられたらどれだけ嬉しいことなんだろうなって思う。昔っからの夢だから‥‥」 「ただ、そうなるためには何かを犠牲にしなくちゃいけない」 何かを得るためには何かを犠牲にするってやつか‥‥ 「その犠牲の中に他にもっと幸せなこと‥‥例えば恋愛とかかな?そんなことがあるかもしれないでしょ?」 「好きな人が出来て、好きな人といつも一緒にいて、好きな人を愛せて‥‥。そんなことが出来たら物凄く幸せだと思う」 「でも歌手になるってことはそういうことを全部切り捨てなきゃいけない。もしかしたら、切り捨てた中に本当に一番大切なことがあるかもしれない」 「そう考えると、そこまでしてあたしはその夢を叶えたいのかなーって思っちゃう自分がいて‥‥」 ‥‥‥‥ 「淳平くんの演奏を聴いてからかな?その時落ち込んで、頭で色々考えて、それで自分の幸せは何処にあるんだろうって‥‥」 「‥‥そう思うあたしは変かな?」 つかさちゃんは微笑みをこぼした 彼女の夢は“歌手” それはこの先も変わらないことなんだろう ただ、そのためには何らかの“犠牲”が必要 そこには様々なことが含まれてくる さっきも言った恋愛なんかがいい例えだ “夢の為ならそんなこと”って言われればそうなのかもしれない でも、女子高校生に恋愛なんかするなって言う方が無理があると俺は思う 誰だって好きな人の1人や2人は長い人生の間に出来るわけで、今まさに青春を送っている俺らにとっては一番恋愛をしやすい環境にある “夢”か“恋愛”か‥‥ つかさちゃんは例えだと言っていたけれど、ホントはその事で悩んでいるんじゃないだろうか? 俺でもこんなこと聞かれたら迷うと思う 夢は捨てられない、でも恋をしたい 2つ一緒に出来たらどれだけ楽なことか‥‥ そう考えた後、 「‥‥いいんじゃねーの?」 俺は口を開いた 「えっ?」 つかさちゃんは俺を見る 「俺はまだ夢とかないし恋愛もしてないからよくわからないけど、自分が納得する道を選ぶことができればそれで‥‥さ」 「そんなもんかな?」 「そんなもんだろ。“後悔しないように毎日を必死に生きてりゃ必ず幸せは付いてくる”って俺のいとこは言ってたけどな」 「へぇー」 ん?待てよ? そうなると‥‥ 「じゃあつかさちゃん?その好きな人とはもう巡り会ったりしちゃってんの?」 つかさちゃんは俺の質問にちょっと驚いた様子だったが、俯き加減にこう答えた 「‥‥かもね」 ‥‥‥‥は!? 「え?マジ!?誰々!?」 メッチャ気になる! 真中がつかさちゃんを好きってこと知ってるから余計に! 「‥‥なーんてね!冗談だよ、冗談!」 「嘘だー!絶対今顔がマジだったって!」 「残念、演技でしたー!外村くん、騙された?騙されたでしょー?」 「んなっ‥‥!?」 演技‥‥? そうこうしてるうちにつかさちゃんの家の前だ 「ん?ポストに何か入ってる‥‥」 つかさちゃんはボソッと呟いた 確かに、ポストには封筒らしきものが一通入っている つかさちゃんが中を開け、入っていた白い紙を開き見ている 「あっ‥‥あぁーー!!」 突然叫びだした 「ん?どした?」 俺はつかさちゃんに近寄った 「一次審査通った!」 つかさちゃんは俺に白い紙を突き出してきた 「どれどれ‥‥?[あなたはオーディション一次審査を通過致しましたので御報告いたします]‥‥。マジだ!やったじゃん!」 「ありがとー!」 つかさちゃんは満面の笑みを浮かべ喜んでいる 真中にもこの笑顔見せてやりたいな ‥‥よしっ! 俺は鞄に閉まってあったデジカメを取り出し、つかさちゃんに向けた カシャッ! 「えっ?」 うん、我ながらいい画が撮れた 「外村くん?今何したの?」 つかさちゃんが俺を怪しそうに見てくる 「写真撮った。ホラ、一応記念にね!」 「‥‥そっか!」 よかった、何も言われなくて いつもなら“コラーッ!!”って怒るからなぁ 「じゃあ、また明日ね!」 「うん!」 つかさちゃんと別れた 夜道を1人帰っているとき俺は思った あの時‥‥ 【‥‥かもね】 あの時の顔は絶対演技なんかじゃない 暗闇でも微かに頬が赤く染まってたのを俺は見た 多分つかさちゃんは今好きな人がいる 明日真中に報告せねば‥‥ [No.808] 2008/02/14(Thu) 00:08:29 |