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カランコエ 〜あなたを守る〜 18 (No.809 への返信) - バーツ

「ただいまー」

トモの声が家の中に響き渡る

まだ5時半だし、誘いも断る理由がなかったので、トモの家にお邪魔することにした

いやー、何年ぶりだ?

小学校の時以来だからなー

すると、トモのお母さんがやって来た

「おかえり。あら?淳くんじゃない!?久しぶりねー!」

「お久しぶりです」

お辞儀をして挨拶をする

「じゃ、上行こう?」

「あぁ」

トモに促され、おじゃましまーすと一言言った後、俺は家の中へ上がった

トモの部屋に入ると、部屋が白と黄色で包まれていた

前来たときとは中身がガラリと変わっていて、ちょっと驚いた

まぁ、何年も経つんだ

変わらない方がおかしいよな

「そこら辺座ってて」

そう言われたので、一瞬ベッドに目を向けたが、少し抵抗があったため小さい円上のテーブルの横に座った

「俺自分で買ったやつ食べに来ただけなんだけど‥‥」

そう言って顔を上げるといつの間にかトモがいなくなっていた

どこ行ったんだ‥‥?

仕方なく、テレビをつけ、コンビニ袋から買ったパンを食べ始めた

数分後‥‥

「淳、今日ウチで夕食食べてって?」

そう言いながらトモが部屋に戻ってきた

「あー、いいの?‥‥って!?」

テレビを見ていた俺は視線をトモの方に向けて唖然とした

だって!だってさ!?

コイツ今どんな格好で戻ってきたと思うよ?

ちゃんと服は着てるけどメッチャ露出度高いぜ?

ヤバいよこれ!!

上から見たら胸見えそうだし、下から見たらパンツ見えそうだし‥‥

それに俺も一応男だしさ‥‥

って!そんな問題じゃなくて!

俺は目のやり場に困って視線をテレビに戻した

「ん?どしたー?」

トモは不思議そうに俺の顔を覗き込んできた

やめろ!バカッ、あんまり近付くな!

理性がぶっ飛んじまうだろう!!

コイツは学校で結構モテてる

顔とか普通にカワイイし‥‥

こんな時、幼なじみといっても一人の女として意識してしまう

「なっ‥何でも‥‥ねーよ?」

そうは言うものの目を合わせられない俺

「‥‥?変なのー」

俺からやっと離れた

それはこっちのセリフだっつの!

そしてトモは俺の後ろにあるベッドに座った

‥‥ダメだ

こいつのせいでテレビに集中できん

背後からの視線がスンゲー気になる‥‥

「それにしてもさー」

突然喋り出した

俺の体は一瞬ビクッとなった

「淳ってピアノあんなに上手かったんだね」

何を言い出すかと思えばそんなことか

「おう」

「ちょっと‥‥かっこよかったよ」

「‥‥っ!?」

は?今コイツ何て言った?

かっこよかった‥‥って言ったよな?

俺が?この俺がか!?

心臓が飛び出しそうなくらい速く鳴ってる

こういう場合俺は何て言えばいいんだろうか‥‥

とりあえず‥‥

「‥‥おう」

また同じ言葉を言ってしまいました

俺ってば情けない奴‥‥

素直に“ありがとう”って言えばよかったじゃねぇか

後悔の波が押し寄せた

でも、こうなったのもあれだ

トモがあんな格好してきたせいだ!

そうに違いない、うん

1人で無理やり頭の中で納得させた

そして少しの間互いに黙ってしまった

そのおかげで俺の心臓は普通に戻り、テレビに集中する事が出来る、そう思っていた

そう、この時までは‥‥

「‥‥ねぇ」

「ん?」

返事をしたもののなかなか次の言葉を返してこない

「どうしたー?」

俺は振り向かず答えた

すると、

「‥‥ゴメン」

いきなり謝ってきた

意味がわからない俺

「何が?‥‥っ!?」

振り向こうとした時だった

トモがいきなり俺の背中に抱きついてきたのだった‥‥


[No.820] 2008/02/17(Sun) 00:18:43

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