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all 恋時計 - バーツ - 2008/02/19(Tue) 00:16:10 [No.827]
恋時計 プロローグ - バーツ - 2008/02/19(Tue) 00:20:02 [No.828]
恋時計 第1話 - バーツ - 2008/02/19(Tue) 00:28:32 [No.829]
恋時計 第2話 - バーツ - 2008/02/21(Thu) 00:24:30 [No.835]
恋時計 第3話 - バーツ - 2008/02/22(Fri) 23:48:50 [No.845]
恋時計 第4話 - バーツ - 2008/02/22(Fri) 23:53:53 [No.846]
恋時計 第5話 - バーツ - 2008/02/24(Sun) 23:24:04 [No.849]
恋時計 第6話 - バーツ - 2008/02/24(Sun) 23:28:17 [No.850]
恋時計 第7話 - バーツ - 2008/02/27(Wed) 23:56:29 [No.869]
恋時計 第8話 - バーツ - 2008/02/27(Wed) 23:59:27 [No.870]
恋時計 第9話 - バーツ - 2008/02/28(Thu) 00:05:58 [No.871]


恋時計 プロローグ (No.827 への返信) - バーツ

「あぁ、またこの夢か‥‥」

ここ最近、夜によく見るようなった夢がある

一人の女の子が遠く離れた場所にポツンと立っている

顔はボヤけていてよく見えない

俺が必死に歩み寄ろうとしても近付くことが出来ない

「くそっ、一体どうなってんだよ!」

いつものように苛立ちを隠さずにはいられない俺

すると、その女の子は言った

「運命って信じる?」

「はっ?」

ずっと向こうにいるはずの女の子の声が聞こえる

その天使のような優しい声はどこか懐かしい感じがした

(またいつもと同じこと言ってるよ‥‥)

何回も同じ夢を見て、何回も女の子は同じ言葉を言う

いつもはそのまま夢から覚めてしまうけれど、今日は話しかけてみることにした

「おい、それってどういう‥‥」

俺が聞こうとした時、その女の子はスッと周りの闇に呑まれていなくなってしまった

「チッ、またかよ‥‥」

俺は舌打ちをした

どうせ今日も何も分からないまま夢から覚めるんだ

俺はそう思っていたが、今日は少し違かった

時間が経っても未だに夢から覚める気配がない

(どうなってんだ‥‥?)

いつもと異なる現象に少し戸惑っていると、

「忘れちゃったの?」

後ろから女の子の声がした

「えっ?」

急いでパッと振り返るけれど、誰もいない

「私は今でも覚えてる」

今度は前から

顔を向けても、やっぱり誰もいなかった

おちょくられているようで段々と腹が立ってきた俺は大きい声で怒鳴った

「おいお前!一体どこにいるんだよ!?」

闇に俺の罵声が響き渡る

女の子は少し黙った後にこう言った

「君の心の中だよ」

ーーーーーーーーーー‥‥‥

ーーーーーーーー‥‥

ガバッ!

ベッドから起き上がった

カーテンの隙間からは朝の太陽の光が射し込まれている

体は寝てるときにかいたと思われる汗で濡れていた

「マジで何なんだよ‥‥」

ついさっき夢で見たことを思い出す

(あの女の子‥‥なんか俺のことを知ってる風な言い方だったよな)

そう思いながら時計を見る

針は朝の7時30分を指していた

「ヤベッ!初日っから遅れるわけにはいかねぇじゃん!」

急いでハンガーに掛けてある真新しい制服に着替え、ベッドの横に置いてあった教科書などを詰め込んだカバンを手に取り階段を下りた

「淳平ー?朝ご飯はいらないのー?」

「いらねー!食ってたら遅刻しちまう!」

キッチンから聞こえてくる母さんの声に答え、洗面所まで行き簡単に身支度を整える

「淳兄ー?早くしないと遅刻するよー?」

家の前で俺のことを待っている妹が言った

急ぎ足で玄関まで行き靴を履いてバンッとドアを開ける

「いってきまーす!」

そして俺は勢いよく家を飛び出した

歩きながら空を見上げる

今日は雲一つない快晴

俺の新生活はいいスタートになりそうだ


[No.828] 2008/02/19(Tue) 00:20:02

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