恋時計 - バーツ - 2008/02/19(Tue) 00:16:10 [No.827] |
恋時計 プロローグ - バーツ - 2008/02/19(Tue) 00:20:02 [No.828] |
恋時計 第1話 - バーツ - 2008/02/19(Tue) 00:28:32 [No.829] |
恋時計 第2話 - バーツ - 2008/02/21(Thu) 00:24:30 [No.835] |
恋時計 第3話 - バーツ - 2008/02/22(Fri) 23:48:50 [No.845] |
恋時計 第4話 - バーツ - 2008/02/22(Fri) 23:53:53 [No.846] |
恋時計 第5話 - バーツ - 2008/02/24(Sun) 23:24:04 [No.849] |
恋時計 第6話 - バーツ - 2008/02/24(Sun) 23:28:17 [No.850] |
恋時計 第7話 - バーツ - 2008/02/27(Wed) 23:56:29 [No.869] |
恋時計 第8話 - バーツ - 2008/02/27(Wed) 23:59:27 [No.870] |
恋時計 第9話 - バーツ - 2008/02/28(Thu) 00:05:58 [No.871] |
俺の名前は真中淳平 8月に泉坂に引っ越してきたばかり 引っ越しの理由は親父の仕事上の都合 まぁ、ごく普通な理由 なので、学校も泉坂高校ってとこに転校することになった 俺には今隣を歩いている一つ下の妹がいる 名前は梓(あずさ) コイツを一言で言うと、とにかくうるさい いつも喋っている気がする 「淳兄、彼女とはどうしたの?」 お前‥‥朝から普通そんな話をするか? 重いだろ? 「べつに」 適当な返事をした俺に、 「彼女とは、ど・う・し・た・の!?」 と、梓は大声で言ってきた お前しつこい‥‥ 「終わった」 俺はそれだけ言った 俺には前の学校にいたときに付き合っていた女がいた 別に好きじゃなかったんだけど、どうしてもとしつこく言われたので仕方なく付き合っていた だから、今回の転校をキッカケに別れることができて良かったと思っている 「えー、なんで別れちゃったのさー?私綾ちゃん好きだったのに!」 「だって俺東城のこと好きじゃねぇもん。てか女自体好きじゃない」 そう。俺は女が嫌いだ なんでそうなったのか根本的なことは全然覚えてなくて、いつの間にか嫌いになっていた まぁ理由なんざ今考えれば色々出てくるんだけどさ うるさいし、何かと騒ぐし、香水臭いし、化粧濃いし、男の前ではコロコロ態度変わるし、女同士で色々あるし‥‥ それに、可愛かったりキレイだったりする女に男がまとわりついていくことの意味が分かんない 可愛いからなんだ?キレイだからなんだ?女はどうせ女だろ?みんな一緒だよ 「じゃあ私は?淳兄から見て私も嫌いに入るのかな?」 梓は俺の顔を覗き込んできた コイツは世間一般で言えばかなり可愛い方だろう 「梓に好きとか嫌いはないだろ?兄妹なんだから」 「じゃあ、どっちかっていうと?」 そう言って覗きこんだ顔をさらに近付けてくる お前絶対好きって言われんの期待してるだろ? てか俺に好きと言えって目してるよ‥‥ はぁ‥‥仕方ないか 「‥‥好きな方じゃん?」 「好きな‥‥“方”?」 そこ強調すんなよ‥‥ 「‥‥好き」 すると梓は途端に笑顔になった 「よし!ならオーケー!」 おいおい、何がオーケーなんだよ? 意味わかんねぇし でも、どっちかと言えば好きなんだろうな。俺が心を開ける女の人は母さんと梓くらいだし あとは‥‥無理。開かない。ってか開きたくもない だから彼女が欲しいとも思わない 「それよりお前はあのバカとはどうしたの?」 「バカとは失礼ね!ちゃんと遠距離恋愛してますよーだ!」 こいつには今付き合って2年の彼氏がいる。そいつは俺たちの幼なじみで、俺もよく遊んだりしていた 「遠距離つっても同じ東京だぞ?」 「距離は遠いでしょ?」 「お前ら会えないのによく我慢できんな?」 「私達の愛のパワーはスゴいんだから!みくびらないでよね!」 「はいはい」 たわいもない話をしながら歩いていると、いつの間にか学校についた 「職員室行けばいいんだっけ?」 「場所は‥‥っと、あった。二階上がってすぐだな」 学校内の説明の書いてある掲示板を見て、階段を上ってすぐにある職員室のドアを開けた 「あのー、転校してきた真中ですけどー」 「同じく真中ですけどー」 2人でそう言うと、中にいた先生たちが一斉にこっちを見た 恐っ!なんか俺ら睨まれてるし そのせいか、梓は俺の後ろにサッと隠れた 「おーい、君たちこっちに来てくれー」 ドアのところに棒立ちになっていると、奥から女の先生に呼ばれた 「淳兄早く行こうよ」 「お‥おう‥‥」 急いで向かうと、そこには校長?もしくは教頭?らしきハゲたオッサンがいた 「君たちが真中兄妹ね?」 真中兄妹って‥‥ 「はい。俺が兄の淳平で、こっちが妹の梓です」 言い終わってペコッとお辞儀をした 「うん。じゃあお兄さんの担任は黒川先生で、妹さんの担任は白鳥先生ね」 俺の担任はさっき俺たちを呼んだ女の先生だった 少し若そう。27、8歳くらいか? 「真中、これからよろしく!」 「あっ‥はい」 うわぁ、この人いかにも彼氏いないって感じだな。男が欲しいってオーラがビシビシ伝わってくるわ‥‥ 隣を見ると、白鳥先生が梓に手を差し出していた 「よろしく!」 「は‥はぁ‥‥」 梓は苦笑いしながら握手している こっちはこっちで彼女いないんだろうな つーか筋肉スゴッ!スーツの上からでもわからぁ。こりゃ絶対体育会系だな 「じゃあ教室行くぞ!真中は2―Cだ」 「はい」 黒川先生は歩き出した 「学校終わったら連絡しろよ?今日は一緒に帰ろ」 俺は梓に耳打ちをして先生の後についていった 職員室を出て早々‥‥ 「真中は彼女とかいるのか?」 「はっ?」 この人いきなりなんてことを聞くんだ!? 転校生にむかって彼女いるかだぁ? 頭おかしいんじゃねぇの!? そうは思いながらも俺は笑顔で言った 「いいえ?いませんよ?」 「そ‥そうか‥‥」 すると、あろうことかこのオバサン‥‥じゃなくて黒川先生の頬が若干赤くなってるじゃねぇか しかも、俺のことを横目でジーッと見てくるし もしかして俺‥‥狙われてる!? そう考えると急に寒気がした 背中が!背中がゾワゾワッてするよ! その後は何も話すことなく、しばし無言のまま廊下を歩き続けた 「ここだ」 先生に言われ顔を上げた。どうやらクラスについたみたいだ 「じゃあ呼んだら入ってこい」 そう言うと、先生は教室のドアをガラガラッと開けて中に入っていった どうか‥‥どうか今日一日先生に襲われず、何事もなく無事学校を終えることができますように‥‥ 俺は手を合わせ祈った 「真中ー、入ってこい」 先生に呼ばれた 俺は教室の中へ足を一歩踏み入れる この後、俺はこの学校で、このクラスで、あの人に出会ったんだ そしてその時、止まったままだった俺の恋時計は静かに動き始める 衝撃の真実を知ることになるあの日を目指して‥‥ [No.829] 2008/02/19(Tue) 00:28:32 |