恋時計 - バーツ - 2008/02/19(Tue) 00:16:10 [No.827] |
恋時計 プロローグ - バーツ - 2008/02/19(Tue) 00:20:02 [No.828] |
恋時計 第1話 - バーツ - 2008/02/19(Tue) 00:28:32 [No.829] |
恋時計 第2話 - バーツ - 2008/02/21(Thu) 00:24:30 [No.835] |
恋時計 第3話 - バーツ - 2008/02/22(Fri) 23:48:50 [No.845] |
恋時計 第4話 - バーツ - 2008/02/22(Fri) 23:53:53 [No.846] |
恋時計 第5話 - バーツ - 2008/02/24(Sun) 23:24:04 [No.849] |
恋時計 第6話 - バーツ - 2008/02/24(Sun) 23:28:17 [No.850] |
恋時計 第7話 - バーツ - 2008/02/27(Wed) 23:56:29 [No.869] |
恋時計 第8話 - バーツ - 2008/02/27(Wed) 23:59:27 [No.870] |
恋時計 第9話 - バーツ - 2008/02/28(Thu) 00:05:58 [No.871] |
今は四時間目。もうすぐ授業の終わりを告げるチャイムが鳴る あれから隣に座っている西野のことをずっと考えていた いつ会ったか、どこで会ったか――‥ だけど、全く何も思い出せない 直接聞けば早い話だけど、西野の醸し出す雰囲気、さらに休み時間はいつもいないことから、自分から話しかけられずにいた キーンコーンカーンコーン―――‥‥ 「きりーつ、れー」 そして昼休みになる 「はぁー、ダメだ。何も思い出せねぇ」 ため息をついて横を見ると、ほんの一瞬だけ西野と目が合った ドキッ――‥ えっ‥‥? 何だ‥‥今の胸の感覚は‥‥ 「あ‥‥あの‥‥」 俺は西野に話しかけようとした ――‥が、西野は俺から目を逸らすとすぐに立ち上がり、逃げるようにまたどこかへ行ってしまった うーん‥‥本当に会ったことあるのかなぁ‥‥ 今更ながら、自分で思ったことに疑問を抱いた ―――‥それよりさっきのは‥‥一体‥‥ ダダダッ――‥ 「真中くーん!一緒にお昼食べよー!」 俺の元へ走り寄ってくる女子 最初にあれだけ言ったのに効果は全く無かったらしい 休み時間も周りが女だらけになっていたからな 「近寄るなって!」 俺はそう言いながら前の方で話している外村の所へそそくさと逃げた 「や〜ん、照れちゃって〜!か〜わい〜!」 女どもはキャッキャ言っている 照れてねぇよ!バカにすんな! 「モテモテだね〜、転校生くん?」 「可哀想だな、真中。女の子嫌いだなんて」 今話しかけてきたのは大草と小宮山 前の休み時間に話したばっかの二人 大草はかなりかっこいいけど、小宮山は‥‥まぁヤツの為にも言わない方がいいな、うん 「大草ー、あの女どもを何とかしてくれよ。昼飯奢るからさ!なっ?」 手を合わせて必死に頼み込む 俺に近寄らなけりゃ何だっていい つーかこの際、いっそのこと全部大草のところへ行け! コイツならちゃんと相手してくれるだろ 「無理だなー。昼飯は女の子たちが俺のために弁当作ってきてくれるから」 大草は自分の席を指差した そこには山積みにされた弁当の数々‥‥ 目を凝らしてよーく見ると、中には手紙付きのものまで いわゆるラブレターってやつか? 「は?何アレ?てかお前あんなに食えるの?」 目を大きく開いて大草を見る その体格からしてあれ全部は無理だろー 「食えるわけないだろ?だから大体は小宮山に手伝ってもらってる」 「そういうことだ」 小宮山はゴツい指でVサインを作っている ――‥ってーことはだ。女子が大草にあげた弁当はほとんどが小宮山に食われてるってことか‥‥ 少しだけ弁当作った女が可哀想だな 「それより真中ー、お前も明日からああなるぞ」 「‥‥マジで?」 「マジで」 シラッと言う外村 「頑張れ転校生ー」 茶化すように言う大草 「余ったら小宮山様が食ってやるぞ」 食べる気満々で言う小宮山 3人して人事みたいに言いやがって! 昼飯代は浮くけど、俺の机に弁当が山積み‥‥ うわー‥あり得ねー‥‥ 想像しただけでブルッと身震いがした 「ん?そういやぁ、お前先生に呼ばれてなかった?」 外村が今思い出したかのように言う 「へっ?‥‥あ、そういえば」 確かに最初の休み時間の時に言われたような気が‥‥ 「早く行ってこい!黒川先生怒ると恐いぜ?」 「マジ?じゃあ早く行かなきゃ!」 俺は教室を飛び出して職員室に向かった ―――――‥‥ 中にはいると、黒川先生はすぐに視界に入ってきた 少々ご立腹なのか、腕を組み、足も組んで、トントンと軽く貧乏揺すりをしながらイスに座っていた 「すいません、先生」 一応申し訳なさそうに謝る 「遅いぞ!私をいつまで待たせる気だ!?」 あっちゃぁ、ホントに怒ってらぁ‥‥ 「ちょっとお腹痛くてトイレ行ってたんです‥‥」 そう言って、わざと痛そうに顔を歪めて腹を抑える このウソは通じるか‥‥? 「そ‥そうか‥‥。なら仕方ないな」 ラッキー!通じちゃったよ 「で、用って何ですか?」 「委員会のことなんだがな。真中には図書委員をやってもらう。それで、明日ウチのクラスが担当だから」 先生は一枚の紙を渡してきた 「まぁやることはそこに書いてある通りだ」 「俺だけ‥‥ですか?」 俺だけは絶対イヤだよ?サボれないじゃん 「大丈夫。もう一人いるから」 その言葉を聞いてホッと胸を撫で下ろした ‥‥でも相手が女子は嫌だな 「えーと、確か図書委員は‥‥」 先生は机の引き出しを開けてガサゴソと何かを探している 多分名簿とかだろうな その間、俺は渡された紙を見た なになに‥? 本の返却、図書室の掃除、棚の手入れ―――‥‥ 箇条書きで上から下まで色々と書いてある ‥‥ってこんなあるの!?めんどくせー! そう思っていると、 「―――‥っと、あったあった。もう一人は‥‥西野だな。お前の隣の席の」 ―――‥‥えっ? 俺と西野‥‥? 「じゃあ明日の放課後、よろしくな」 先生は俺の肩を軽くポンと叩いて奥の方に行ってしまった 「どうしてそうなるかなぁ‥‥」 はぁ‥‥ 何で俺と西野なわけ? 俺は重い足取りで職員室を後にした [No.845] 2008/02/22(Fri) 23:48:50 |