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all 明と暗・白と黒  概要とお詫び - シン - 2008/01/21(Mon) 23:33:30 [No.740]
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明と暗・白と黒  第9話 (No.856 への返信) - シン

「東城、いよいよだな」

「はい、今年は手伝えそうに無いですけど……絶対に最高の文化祭にしたいね」

「……ああ、3年間の集大成なんだ……!絶対に最高の文化祭にするぞ!」
「時間があれば東城の所にも行くからさ、東城も見ててくれよ!」

「……はい」

最高の出来にしようと意気込む淳平。
これが高校生活最後の文化祭である以上、最高の出来にする義務があった。
対して綾の方は……

「じゃあ、あんまり待たせても悪いから……あたし、行くね」

綾は淳平に別れを告げ、自分のクラスへと向かう。
……若干の寂しさと悲しみを浮かべながら。



第9話『熱血と意気消沈と……』



「「……………………」」

美鈴は無言で殺意を放っていた。
小宮山は無言で悲しみ、固まっていた。

「あちゃ〜……やっぱりと言うか、何と言うかって感じね……」

さつきは小宮山に哀れみの感情を抱いていた。
勿論、理由は非常に簡単だ。

「小宮山……やっぱり振られたんだな。予想はしてたけど」

外村も、小宮山を哀れみの視線で見つめる。
非常にあっさりと、小宮山はちなみに振られてしまっていた。

「『プレゼントは花よりもブランドのバッグの方がよかったな……』って、アホかあああああああッ!」
「しかも、ついでに退部だって!?いい加減にしろおおおおおおッ!」

美鈴は殺意を抑えきれず、準備も忘れて絶叫していた。
部室に置いてあった置き書きには、人の神経を逆撫でするような事ばかりが書き連ねられていた。

「美鈴、とりあえず落ち着きなよ……端本がいないからって何よ。あたしたちだけでやってやるわよ!」

「そうですね……北大路先輩の言うとおりです……!」
「こうなったら、端本なんかの手を借りるまでもありませんよ……」

この時、美鈴の後ろには何か鬼のようなものが見えていたらしい。

「兄貴!こうなったら吹っ切れたわよ!衣装を出して!」

「おっ、美鈴が珍しく燃えてるな!んじゃやるか!」

本気になった妹の姿を見て、兄もこれまでにないほどのやる気を見せる。
若干名を除いて、映研メンバーの士気は最高潮に達していた。

「……すげえ、俺なんか……まるで出る幕が無いな……」
「あの美鈴が進んでコスプレするなんて……」

そして、出る幕が無い淳平であった。



嵐泉祭が始まった。
淳平たちにとっては最後となる文化祭である。

ちなみに今年の動員数ランキング1位の最有力候補は、相変わらず軽音部であったが、ダークホースとして映研の名前も挙げられていた。
それだけ、この泉坂高校における映研の存在が認められてきたという事である。



多目的教室にて。

「んじゃ東城さん、店番は頼んだわよ」

「……はい」

5組の出し物はお化け屋敷だった。
やや広めの教室であるこの場所を借り切って、お化け屋敷を作り上げていた。
だが、肝心のクラスのメンバーは、あまりモチベーションが上がらないようでもある。

「(真中くんと……一緒に回りたかったけど……)」

そんな事を考えても、何も変わることは無かった。
綾が何を望もうとも、今目の前にある物こそが現実だった。



そんな時。

「……東城さん」

「あ、はい……」

突然の声掛けに驚いた綾は、更に驚くこととなった。

「西野さん……それに、唯ちゃん……」




続く


[No.858] 2008/02/26(Tue) 00:13:07

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