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all 恋時計 - バーツ - 2008/02/19(Tue) 00:16:10 [No.827]
恋時計 プロローグ - バーツ - 2008/02/19(Tue) 00:20:02 [No.828]
恋時計 第1話 - バーツ - 2008/02/19(Tue) 00:28:32 [No.829]
恋時計 第2話 - バーツ - 2008/02/21(Thu) 00:24:30 [No.835]
恋時計 第3話 - バーツ - 2008/02/22(Fri) 23:48:50 [No.845]
恋時計 第4話 - バーツ - 2008/02/22(Fri) 23:53:53 [No.846]
恋時計 第5話 - バーツ - 2008/02/24(Sun) 23:24:04 [No.849]
恋時計 第6話 - バーツ - 2008/02/24(Sun) 23:28:17 [No.850]
恋時計 第7話 - バーツ - 2008/02/27(Wed) 23:56:29 [No.869]
恋時計 第8話 - バーツ - 2008/02/27(Wed) 23:59:27 [No.870]
恋時計 第9話 - バーツ - 2008/02/28(Thu) 00:05:58 [No.871]


恋時計 第9話 (No.870 への返信) - バーツ

「おーい、淳平ー?目が点になってるぞー?」

西野が俺に向かってからかい気味に言ってくる

いや、そうなるの当たり前だし!

しかも、何故に俺を名前で呼ぶ!?

ってか‥なにこの状況‥‥

訳が分からず、トモコちゃんを見た

「説明してあげる」

ニコッと笑うと西野の隣に座り、“座って”と俺に言ってきたので、対面して席についた

「最初に言うと、つかさは真中くんと同じで異性、つまり男が嫌いなの」

西野と俺を交互に指差しながら言った

俺と同じ‥‥?

「つかさ、理由をどうぞ」

「うるさい、汚い、しつこい、エロい、キモい、ウザい、――‥」

こらこら、お前言い過ぎだろ‥‥

まぁ人のこと言えないけどさ

「あー、もういいよ」

トモコちゃんは歯止めの効かなそうな西野の話しっぷりに待ったをかけた

途中で止められたことに少しムッとしている西野

「変装してたのは、男を近寄らなくするため」

俺が机の上に置いたカツラと眼鏡を指差す

あー、なるほど‥‥

確かに地味な女の格好すれば男は話しかけないからか

「内気な性格は演技。本当はコレね」

「ちょっと!コレ扱いしないでくれる!?」

「要するに表と裏があるの。わかった?」

トモコちゃんは西野の言葉をスルーした

表と‥裏‥‥?

じゃあ今は表なのか?それとも裏?

「この事知ってるのは私と保健室の先生だけ」

「でも君にバレた。いや、正確には“バラした”って言い方が合ってるね」

西野が初めて口を挟んできた

あれ?でもおかしいよな?

「なんで‥俺にバラした?」

初めて口を開いた

「あ、それ私も思った」

トモコちゃんもそう感じていたみたいだ

「いや‥なんていうか‥‥」

すると、西野は困ったような顔をして黙り込んだ

「‥‥?」

俺の頭にハテナが浮かぶ

コイツ‥‥意味もなくバラしたのか?

バンッ!

「と‥とにかく、理由は何でもいいでしょ!」

机を叩いて立ち上がり、少し声を荒げて言った

うわっ、無理やり押し切っちゃったよ‥‥

「絶対誰にも言わないでよね!わかった!?言ったらアンタぶっ殺すよ!?」

俺に念を押す西野

女が殺すなんて言葉を軽々しく使うなよな‥‥

トモコちゃんは未だ納得いかない顔をしている

わかるよ、その気持ち!

それはそうと‥‥

「気になることが‥一つ‥‥」

「なに!?」

俺が言ったと後直ぐに西野は聞き返してきた

また俺のこと睨んでるし‥‥

「さっき俺を怒ったのは‥‥?」

「君にムカついたから」

‥‥ならいいや

「じゃあその後泣いてたのは?」

「あれは演技。君の事を試した」

‥‥試した?

「謝ったらまともな人、謝らなかったらクズ以下みたいな?」

淡々と話す西野

「‥‥喧嘩売ってんのか?」

「そんな事言える筋合いあるの?人を利用しようとした君にさ」

西野は顔色一つ変えないで言う

「‥‥」

俺は言葉に詰まってしまった

「まぁいいじゃない、つかさ。私まだ何もされてないし。それに見たでしょ?真中くん真剣に謝ってくれてたよ?」

トモコちゃん、ナイス!

初めて家族以外の女をまともだと思えた

しかし、この女ときたら‥‥

「あれのどこが真剣なのよ!?どうせ心の中じゃ全っ然反省なんかしてないんでしょ!?」

プッチーン!

今のはさすがにキレたぞ?

ああえばこう言うみたいなことしてんじゃねーよ!

「泣きマネして俺を騙した奴にそんなこと言われたかねぇよ」

「もしかして逆ギレ?カッコ悪〜!!」

「さっきっから黙って聞いてれば人のことメチャクチャに言いやがって!頭まで下げてちゃんと謝っただろ!?」

「何?女相手にムキになってんの?かなりダサいんだけど」

互いに睨み合いが続いた

ムカつくーっ!!

男だったら思いっ切りブン殴ってるところだ!

この瞬間、西野は今までで俺の一番嫌いな女になった

静かだと思ったらウルサいし

内気だと思ったら俺以上に自己中だし

それにかなり喧嘩腰の態度だし

嫌われたくないと思った俺がバカだった

屋上で流した俺の涙を返せ!!

すると、この光景を横から見ていたトモコちゃんが一言

「なんかさ〜、二人が付き合ったら面白いかもね」

はっ?何言ってんの!?

「「面白くない!」」

うわっ!声被った!

マジ最悪だ‥‥

「ほら、息ピッタリ」

「誰がこんな奴と付き合うか!だったら女にまとわりつかれてた方がマシだ!」

俺はキッと睨みつける

「それはこっちのセリフだし!」

西野も負けじとこっちを睨んできた

目と目が合い、互いの間に火花が散っている

「絶対いいと思うんだけどなぁ‥‥」

おいおい、まだ言うか!?

俺はトモコちゃんを冷めた目で睨む

「じょ‥冗談だってー‥‥」

アハハと苦笑いして答えている

西野つかさ。本当は悪魔のような性格で、俺の生涯で最大の敵

「あたしの正体誰かにバラしたら容赦なくイジメるからね!」

「やれるもんならやってみろ!」

俺達が出会ったことは誰もが偶然と思うだろう

そして、これから未来に起きることは誰もが口を揃えて奇跡と言うだろう

でも‥それは違かった

「お前なんか大っ嫌いだ!」

「アンタなんか大っ嫌いよ!」

今はこんな犬猿の仲みたいな感じだけど‥‥

俺達が出会ったのは必然で、未来に起きることは運命だったんだ

そうだよな?西野‥‥

いや‥お前は俺の中じゃ西野であって西野じゃなかったな‥‥

まさかお前が‥‥俺の――――‥


[No.871] 2008/02/28(Thu) 00:05:58

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