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カウントダウン!〜第5話〜 (No.879 への返信) - カズクン

まだ少し寒い2月の朝…あたしはいつもより少しはやく目がさめた。

よし!そろそろ淳平くんを起こしてあげよ!えっと…淳平くんの番号は…あった!



プルルルル…プルルルル…プルルルル…

…出ない…もしかして…あたしが電話するってこと忘れてる?

プッ

『もしもし!ゴメン、西野!なかなか気付かなくて…』

「もう!心配しちゃったじゃんか!…よく眠れた?」

『あ、あまり寝れてない…』

(やっぱり…不安で眠れなかったんだ…)

「それより早くしないと…いま雪降ってるから…」

『マジ!?…ホントだ…』

「あたしも仕度が終わったら淳平くんの家に行くね!」

『わかった。待ってるよ!』

プッ

淳平くん…あまり元気なかったなぁ…大丈夫かなぁ…

ううん!心配してても始まらない!こういうときこそあたしが元気付けてあげないと!

あたしは仕度を済ませ淳平くんの家に向かった。



ピンポ〜ン♪

『はーい』

「おはようございます。西野ですけど…」

『あ〜つかさちゃん?ちょっと待っててね…淳平!つかさちゃん来たわよ〜!』

『ちょっと待って、今行く!』



ガチャ

淳平「おまたせ、西野!」

つかさ「じゃあ行こうか!」

あたしたちは泉坂駅に向かって歩き出した。

「……………」

「……………」

…会話がない…ただひたすら歩き続ける…

つかさ「ねぇ、淳平くん?」

淳平「…」

つかさ「淳平くん?」

淳平「…」

つかさ「…淳平くん!!」

淳平「うわっ!…あ、ゴメン…」

つかさ「もう!さっきから呼んでるのに…それに…雪降ってるのに傘も差してないし…」

淳平「あ、ちょっと考え事してて…」

つかさ「まったく…もっとこっちによって、淳平くん…」

淳平「え…」

つかさ「風邪引いちゃうよ?ホラ、あたしの傘に入って♪」

淳平「じ、じゃあお言葉に甘えて…」

あいあい傘…お互いの体がくっついて…淳平くんは少し照れてた…



歩いて数分…駅に着きあたしたちは電車に乗り込んだ。

青都大は泉坂から15分くらいのところにある。

つかさ「へぇ…青都大って結構大きいんだね!」

淳平「ああ、俺はここの映研にどうしても入りたくて選んだんだ。」

つかさ「それにしてもすごい人だね!」

淳平「そりゃそうだろ………ふぅ〜っ…」

淳平くんは深く深呼吸をした…これから…自分のこれからを大きく左右する…合格者番号を確認するために…

つかさ「…淳平くん…番号は何番?」

淳平「1508番…」

…!なんて偶然なんだろう…ラブ・サンクチュアリのときの淳平くんの番号と全く同じ…

つかさ「その番号…今度は幸運を運んでくれるといいね…」

淳平「西野も気がついたんだ…うん、今度は…あるといいな…」

そしてあたしたちはついに…合格者番号の掲示板に目をやった…



…淳平くんの番号「1508」は…


…なかった…


帰り道…あたしたちの足取りは重かった…

淳平「じゃあ…俺いったん学校へ行って報告してくるよ。」

つかさ「うん…校門のところで待ってるね。」


泉坂高校に着いて、淳平くんは校舎へ消えた…

淳平くん…結果は残念だったけど…でも淳平くんは精一杯頑張ったもんね…

…よし!この後は淳平くんを思いっきり慰めてあげよっと♪


淳平「西野、おまたせ。」

つかさ「淳平くん!この後遊びに行かない?」

淳平「お、いいねぇ!受験戦争から開放されたから思う存分遊びたいって思ってたんだ!」

つかさ「よし!決まり!」


その後あたしたちはボウリングをしたり、カラオケにいったり、プリクラを撮ったり…

思う存分遊んだ…でも…いつもの淳平くんではなかった…少し落ち込んでいるようだった…



そして夜…まだ雪が降る中あたしは淳平くんに送られて家に帰ろうとしていた。

淳平「今日はありがとう、楽しかったよ!」

つかさ「どういたしまして♪」

淳平「それじゃ…おやすみ…」

つかさ「…ねぇ、淳平くん…ちょっと公園に行かない?」

淳平「…?別にいいけど…」

つかさ「じゃ、行こうか。」



あたしたちは公園に着いた。あたりはうっすらと雪が積もっている…

あたしは口を開いた。

つかさ「…淳平くん…ホントに今日楽しかった?」

淳平「な、なに言ってんだよ!楽しかったよ、決まってんじゃん!」

つかさ「…嘘、つかないで…」

淳平「嘘なんかついてないって!ホントだって!」

つかさ「じゃあ…なんで遊んでるあいだも…ずっと暗い顔してたの?」

淳平「そ、それは…疲れてたから…」

つかさ「違う…素直に大学落ちたのが悔しかったんでしょ?」

淳平「…西野…」

つかさ「いいじゃない…淳平くんは頑張ったんだもん…だれも淳平くんを責めたりはしないよ…」

つかさ「それなのに自分ひとりでその辛さを抱えてたら…もっと苦しむだけだよ?」

淳平「…わかってるんだ…けど…けど…」

つかさ「いいんだよ…泣いても…あたしが…受け止めてあげるから…」

淳平「…!…西野……西野!!」

ガバッ!

つかさ「あ……」

淳平くんは…あたしを思いっきり抱きしめてきた…

淳平「うぅっ…西野…西野ぉ…ヒック…」

つかさ「思いっきり泣いていいよ…あたしがついてるから…」

あたしはずっと…ずっと淳平くんのことを抱きしめていた…

淳平くんもあたしを抱きしめ…ひたすら泣き続けた…



数分後…淳平くんがあたしの体からはなれた…

淳平「…ありがとう…だいぶ楽になったよ…」

つかさ「うん…どういたしまして♪」

淳平「あ…西野…頭に雪が積もってる…」

つかさ「…そういう淳平くんだって…」

「「…プッ!あははははは…」」



淳平「西野…ほんとにありがとう!」

つかさ「うん…クシュン!」

淳平「あ、大丈夫か、西野?…唇、少し震えてるね…」

つかさ「うん…少し寒いかな…でも大丈夫…!?」

ふわっ…

気がついたときには…あたしの唇は…淳平くんの唇に塞がれていた…

とても暖かい…それでいて…やさしい…キス…

つかさ「…淳平くん…♪」

淳平「か、帰ろうか!」

つかさ「…うん!」


こうしてあたしたちは家に帰っていった。淳平くん…そのうちきっと…いいことあるから…元気出してね!


[No.880] 2008/02/29(Fri) 22:48:52

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