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カウントダウン!〜第16話〜 (No.906 への返信) - カズクン

昨日はつかさに去年の映画を観てもらえてよかった。あれは今までのなかでも最高の出来だったから・・・

でも心の中ではつかさにも出てほしかった・・・と思う自分がいたのも確かだった。






学校に着くといつものように外村と小宮山が話している。

外村「よう、真中!」

淳平「よう、外村、小宮山。」

小宮山「オッス!前話した壮行会なんだけど場所決まったから。」

淳平「ホントか?どこ?」

外村「駅前のファミレスにしようと思ってるんだけど・・・いいか?」

淳平「モチロン!」

外村「よし!決まりだな!時間は学校が終わり次第ってことで。」

淳平「つかさに伝えとくよ。」

俺はさっそくつかさにこのことをメールで送った。

数分後、返事が返ってきた。

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おはよう、淳平くん!

わかったよ〜、予定しとくね!そうだ、トモコも一緒に行くからヨロシクね♪

・・・といっても外村くんがトモコに話したみたいなんだけどね。

あと、今日はあたしが淳平くんのこと迎えに行くね♪

じゃあ、今日も一日頑張ろうね!淳・平・くん♪   つかさ

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つかさ・・・ホントにうれしそうだ・・・でも・・・時間はもうあまり残されてはいない・・・それを・・・改めて実感する。

外村「・・・あと5日か・・・つかさちゃんの留学まで・・・」

淳平「そうだな・・・俺はその日までできる限りつかさのそばにいようと思う。」

小宮山「当たり前だ!つかさちゃん泣かしたら許さないぞ!」

淳平「お前にいわれなくてもわかってるよ!」

わかってる・・・そんなこと・・・でも・・・その日が近くなるほど・・・離れたくないって思う自分がいて・・・情けなく思った。





放課後、俺は校門でつかさを待っていた。数分後・・・

つかさ「淳平くぅん!」

淳平「つかさ!待ってたよ!」

バッ!

俺たちは会うなり抱きあった。もうそれが当たり前のように・・・

淳平「喫茶店でも寄ってくか。」

つかさ「そうだね。今日は淳平くんのおごりかな〜?」

淳平「・・・できる範囲で・・・」

つかさ「わ〜い♪期待してるからね!」

俺たちは駅の方へ向かった。しかし・・・いつもと何か様子が違っていた。

つかさ「あれ?なんか駅の辺りすごい人がいるね。」

淳平「ホントだ・・・なんだろう・・・あ、あれは!」

なんと・・・そこでは何かの撮影を行っていたのだ。そしてそこで・・・俺はあの人の姿を発見する。

淳平「・・・角倉さん・・・」

つかさ「角倉さんって・・・確か映画監督さんで、淳平くんの映画を観てもらった人だっけ?」

淳平「そう。ダメだったけどね・・・」

ここにいるってことは・・・映画の撮影か・・・それにしてもすごいな・・・有名人が大勢集まって・・・

角倉「はい!OK!それじゃあ本日はここまでにしましょう!」

「お疲れ様でした!」

どうやら終わったらしい・・・人が少しずつ少なくなってくる・・・俺たちも行こうとした・・・そのときだった。

角倉「・・・あれ?お〜い、そこのキミ。」

淳平「!・・・はい。」

角倉「やっぱり・・・真中くんじゃないか!観に来てくれたのかい?」

淳平「あ、いえ・・・たまたまです。これから彼女と喫茶店に行こうとしてて、その途中で・・・」

つかさ「はじめまして、西野つかさです。」

角倉「角倉 周です。よろしく、西野さん。僕も終わったからもしよければご一緒してもいい?」

淳平・つかさ「もちろん、いいですよ!」

俺たちは角倉さんと3人で喫茶店へと入った。

角倉「・・・そうか・・・結局大学受験は失敗しちゃったのか・・・」

淳平「ええ・・・でもいいんです。精一杯やったつもりですから。」

つかさ「淳平くん、かなり落ち込んで・・・でも立ち直るのは早かったんですよ♪」

角倉「そうみたいだね。これも西野さんのおかげかな、真中くん?」

淳平「ええ、つかさがいなかったら・・・まだダメだったと思います。」

角倉「・・・なあ、真中くん。前にキミが作った短編映画・・・覚えてるかい?」

淳平「・・・はい。」

なんでいまさらこの話が・・・俺は不思議に思ったけど・・・このあと思いもよらない言葉が門倉さんの口から出てきた。

角倉「あのときはとりあえず受験に集中してほしいから、あえて厳しいことを言ったけど・・・実際はそこまでひどくはなかったよ。」

淳平「・・・え?」

角倉「キミは繊細な映像を撮るのがうまいね。出ているのは女の子1人だけなのに・・・あそこまで表情を豊かに引き出せるとは・・・」

角倉「とはいってもまだ荒削りな部分もあるし、わかる人じゃないとわからないところもあるから完璧とはいえないけどね。」

淳平「・・・ありがとうございます。」

つかさ「評価してもらえてよかったじゃん、淳平くん♪」

角倉「そこでなんだけど・・・もしキミがよければ・・・僕の事務所に来ない?」

淳平「え!?」

角倉「キミの腕を見込んで、お願いしたい。最初は雑用とかだけどキミの腕なら必ずいいとこいけると思う。」

つかさ「よかったじゃん!淳平くん!」

うれしい・・・確かにうれしい・・・でも・・・

淳平「・・・すいません、角倉さん。せっかく誘っていただいて申し訳ないんですけど・・・」

角倉「・・・え?どうしてだい?」

淳平「実はあの短編映画、俺の友人に観てもらったんです。このあいだ中路賞を受賞した小説家なんですけど・・・」

角倉「・・・ああ、東城 綾さんだね。」

淳平「彼女の意見も角倉さんと同じものでした。あのときの俺は角倉さんに認めてもらいたくて・・・観客を無視した作品になってしまいました。」

淳平「そのとき思ったんです。まだまだだ、って・・・このままじゃとてもいい映画監督にはなれない・・・だから、もう一度鍛えなおそうって・・・」

角倉「そうか・・・じゃあ真中くん、こうしよう。いつでもいいから・・・もう一度短編映画を作ってくれないかな?」

淳平「・・・え?もう一度ですか?」

角倉「ああ。そしてもう一度観せてくれないか?もしその出来がよかったら改めて誘わせてもらいたい。」

淳平「・・・わかりました!俺・・・角倉さんの期待にこたえられるように死ぬ気で頑張ります!」

角倉「待ってるよ、真中くん!」

こうして俺は角倉さんと約束を交わして別れた。





帰り道・・・つかさが俺に尋ねてきた。

つかさ「淳平くん、断らなくてもよかったんじゃないの?もったいない・・・」

淳平「いいんだよ、これで・・・俺、もっと・・・もっとうまくならないとダメだから・・・」

つかさ「・・・カッコいい♪」

淳平「・・・え?」

つかさ「淳平くん・・・すごく輝いて見えるよ!あたし惚れ直しちゃった♪」

つかさは俺の腕に体を摺り寄せた。

淳平「・・・ありがとう、つかさ。」

このとき、俺の心で1つの決心が生まれたが、それは今は誰にも言わないつもりだ・・・

心配をかけたくないから・・・特に・・・つかさには・・・

つかさ「・・・淳平くん?どうしたの?ボーッとして・・・」

淳平「え!?い、いや、つかさすごく可愛いなーって・・・(苦しいいいわけだな・・・)」

つかさ「・・・♪淳平くん、だぁいすき♪」

・・・つかさ・・・可愛い・・・ホントに可愛い・・・ホントにもうはなれたくない・・・けど・・・時間は待ってはくれない・・・

俺たちに残された時間は・・・あと・・・5日・・・


[No.908] 2008/03/11(Tue) 09:38:42

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