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all 心の傷〜プロローグ〜 - カズクン - 2008/03/31(Mon) 15:08:25 [No.949]
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心の傷〜第11話〜 (No.971 への返信) - カズクン

淳平「う〜ん・・・」

淳平は迷っていた・・・

今日は3月14日・・・ホワイトデーだ。

淳平はつかさへのお返しのプレゼントを買いに来ていた。

淳平「どれがいいものか・・・こういうの初めてだしなぁ・・・それにしてもアイツ・・・一緒に来てくれたってよかったじゃないか・・・」

話は1週間前にさかのぼる・・・






淳平「ただいま〜♪」

淳平母「あら、お帰り、淳平。」

淳平「あ〜、疲れた・・・」

淳平が部屋のドアを開けると・・・

カチャッ

「あ・・・おっす!」

淳平「・・・な・・・お・・・お前・・・いきなり何しに来たんだよ!唯!」

唯「あ〜!ひどぉい!幼馴染みに対して・・・」

淳平の部屋にいた少女・・・「南戸 唯」は淳平の幼馴染みで淳平が心を許す人物の1人だ。

唯「最近じゅんペーが元気になってきたって聞いたから様子を見に来たのに・・・ふぇ〜ん・・・じゅんぺーに嫌がられたぁ・・・」

淳平「だーっ!!泣くなよ!今度和光堂の芋ようかん買ってきてやるから!」

唯「・・・わお!そちも気がきくのう♪」

淳平(やれやれ・・・)

唯「ところでじゅんぺー・・・女の子からバレンタインのチョコもらったらしいじゃん。」

淳平「・・・な・・・なんで唯が知ってるんだよ!」

唯「おばさんから聞いたの♪ついにじゅんぺーもチョコをもらえるまでになったか〜・・・」

淳平(・・・母さんめ・・・余計なことを・・・)

唯「それで・・・お返しはもう買ったの?」

淳平「・・・え?なんで?」

唯「・・・それ・・・本気で言ってる?だとしたらじゅんペー・・・スッゴイニブチン!!」

淳平「う・・・うるせぇ!なんなんだ、会うなりひどいこと言いやがって!」

唯「あのねぇ・・・来週はもうホワイトデーだよ?バレンタインでチョコもらったらその日にお返しするものなの!」

淳平「え・・・そうなの?」

唯「そうなの!!」

そう・・・淳平はバレンタインデーでチョコをもらったのが初めてならお返しをするのも初めてなのだ。

当然のことながらどんなものを買えばいいのかなんてわかるはずもなく・・・淳平は苦悩する。

淳平「な・・・なあ・・・唯・・・女の子って・・・どういうのもらったら喜ぶんだ?」

唯「そんなの人それぞれだよ。これって言うものはないよ!唯の場合はお菓子とかでも全然いいけど・・・」

淳平「さすがにそれは失礼だよな・・・唯!頼む!お返し選ぶの手伝ってくれ!」

唯「・・・イヤだ・・・」

淳平「えぇ!?」

唯「じゅんぺー・・・こういうのは自分で選ばなきゃダメだよ!自分で選んでこそ価値があるの!唯が選んで相手に喜んでもらったってじゅんぺー嬉しくないでしょ?」

淳平「・・・うっ・・・」

唯「・・・というわけで唯帰るからがんばってねぇ〜♪・・・あ、芋ようかん忘れるなよ〜♪」

淳平「お・・・おい!・・・ったく・・・」





そんなわけで・・・淳平は1人デパートで商品とにらめっこしていた。

淳平(いろいろあってわっかんねぇなぁ・・・)

そんなとき・・・淳平はある商品に目が止まる。

淳平(あ・・・これ・・・このペンダント・・・)

淳平が目にしたもの・・・それはいちごをあしらった可愛らしいペンダントだった。

淳平(こういうのでも・・・いいんだろうな・・・値段も手頃な感じだし・・・よし!これにしよう!)

淳平「すいませ〜ん、これください。」

「かしこまりました。」

こうして淳平はホワイトデーのお返しを買いつかさの家へ向かった。





ピーンポーン・・・

『はーい。』

淳平「あ・・・真中といいますけど・・・つかささんいらっしゃいますか?」

『あ・・・淳平くん!ちょっと待ってて!』

数分後・・・つかさが玄関から出てきた。

カチャッ

つかさ「淳平くん!どうしたの?」

淳平「あ・・・いや・・・あの・・・その・・・」

つかさ「・・・?」

つかさは淳平を見て首をかしげる。

つかさ(淳平くん・・・どうしたのかな?)

淳平「に・・・西野!・・・こ・・・これ・・・受け取って!」

淳平はつかさにきれいに包装されたプレゼントを渡す。

つかさ「・・・これは?」

淳平「今日って・・・その・・・ホワイトデーってヤツでしょ?俺・・・こういうの初めてだからわからなくてさ・・・」

つかさ「え・・・わざわざそのために来てくれたの?」

つかさは驚きを隠せない・・・同時に嬉しさも隠せない。

なぜなら淳平からのお返しなんて想像していなかったからである。

女性が苦手な淳平だから・・・きっとお返しは来ない・・・そう思っていたから・・・

つかさ「ねぇ、開けてもいい?」

淳平「ああ、いいよ。」

つかさは包装を取って箱を開けた。

つかさ「・・・うわぁ・・・これ・・・すっごく可愛い♪」

つかさはいちごのペンダントを見て満面の笑みを浮かべる。

つかさ「さっそくつけてみるね♪」

淳平「うん・・・」

つかさはその場でペンダントをつけた。

つかさ「どう?淳平くん?」

淳平「・・・・・・」

つかさ「・・・淳平くん?」

淳平は言葉が出ない・・・いや、言葉が見つからない・・・それくらい似合っていたのだ。

淳平「え・・・と・・・その・・・か・・・可愛いよ・・・すごく!」

つかさ「・・・淳平くん♪」

つかさは笑顔で答えた、そして・・・うっすらと涙を浮かべた・・・

淳平「ど・・・どうしたの?」

つかさ「うん・・・嬉しいの・・・あたし・・・男の子からプレゼントもらうの初めてだから・・・しかもこんな可愛いペンダントくれるなんて・・・」

淳平(西野も初めてだったんだ・・・)

初めてもらった・・・それを聞いて淳平は嬉しくなった。

つかさ「ありがとう!大事にするね♪」

淳平「気に入ってもらえてよかったよ。それじゃ・・・帰るね。」

つかさ「あ・・・ちょっとまって。」

淳平「なに?にし・・・」

スッ・・・

淳平がつかさのほうを振り向いた途端・・・つかさは淳平の頬にキスをした。

淳平「・・・」

つかさ「・・・エヘッ♪お礼だよ♪(ホントは口にしたかったんだけど・・・今の淳平くんには辛いよね・・・)」

淳平を想ってこその・・・精一杯の頬へのキスだった・・・

淳平「西野・・・俺・・・がんばるから!」

つかさ「・・・うん♪」

こうしてホワイトデーは幕を閉じた。

そして淳平たちは2年生へと進級する。

そこでとんでもないことが起こることも知らずに・・・


[No.973] 2008/04/07(Mon) 22:04:36

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