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見えない明日・見える未来〜第22話〜 (No.97 への返信) - シン

第22話「過去・蘇る悪夢」




12月24日

今日は映像研究部でクリスマス会をしている。

(淳平とつかさのデートはその後。また、なぜか天地もいる)

ちなみに、淳平とその他の人との確執は消えていた。

どうやら、いつまでもいがみ合っていても仕方が無いと

いうことだそうだ。

「それにしても…何で東城はいつになっても来れないんだ?」

「もう2ヶ月以上になるしさすがに変だぞ」

外村が率直な疑問を述べた。

「確かに外村の言うとおりよね…ホント変だって…」

さつきも同じだった。

「まさか、とんでもない病気にかかっているとか?」

「おい、小宮山!冗談はやめろ!」

「ハハハ!だとしたら相当ヤバイって事じゃん」

「おい!外村もやめろ!」

「おいおい真中…さすがに冗談だって…」

「それくらいは気づけよ…」

「ホント天地の言うとおりよ…」

「あ、天地にさつきまで…」

軽くショックを受ける淳平。

「真中、冗談の通じない男はかっこ悪いぞ」

「く、黒川先生……」

ますます追い詰められる淳平であった。

しかし、裕紀は「病気」という言葉に妙な胸騒ぎを感じていた。

「(…まさか…?いや、よりによってそんな事はないはずだ…)」

「(だが…仮にそうだとすれば健治の様子がおかしいことにも

説明がつく…)」

「(だが…本当にそうなら東城の命はもう…)」

「石原先生?」

美鈴が裕紀の様子に気づいて声をかけた。

「あ、いや、なんでもない。気にするな」

「………?」

裕紀の様子にますます疑問を抱く美鈴であった。





そんな時、

「ちょ、ちょっとみんな大変よ!」

真紀が突然部室に入って来た。

「え!?真紀ちゃん!?一体どうしたのよ!?」

ものすごく慌てた真紀の様子に驚くさつき。

「ちょっと前に用事で病院に行ってたんだけど、その時に

綾ちゃんについてヤバイ事聞いちゃったのよ!」

「「「「「「「「え!?」」」」」」」」

そう言う真紀の目には涙が浮かんでいた。

その時、裕紀の携帯に電話が入った。

「!?何だ!? 広樹からか…」

「おい!何だ!?」

[裕紀!健治が最近ずっと調べていた事が分かった!]

「何っ!?」

[どうやら、『NFP』について調べていたようだ!]

[裕紀!何かそれについて心当たりは無いか!?]

「……やっぱりか…ちょうど今それについて何か分かりそうな

ところだ!」

[そうか…]

「とりあえず、このまま切らずに置いておくぞ!」



「…悪いな、じゃあ話してくれ」

「う、うん…実は…」

そして、真紀の話が始まった。





「え…そんな…東城さんが…」

「不治の…病…」

「うん…聞き間違いだと思ったけど…本当みたい…」

「…広樹…聞いてたか?」

[ああ…まさか本当だったとはな…]

「でも、『NFP』って…?」

淳平が尋ねる。

「それについてはあたしもよく分からないけど…」

「俺が説明する…」

「石原先生…?」

「え?じゃあ何か知ってるんですか?」

淳平が再び尋ねる。

「ああ…この病気はな…8年前に発見された謎の病気だ」

「正確な病名は忘れたし、かなり訳の分からない病名だったと

思うけどな」

「まあ、この病気は一種の心臓病みたいなものだ」

「ただ、心臓そのものに問題はなく、血液中に毒素が発生する事で

心臓に悪影響を及ぼして心臓発作を起こさせる病気だ」

「ただ、その毒素の発生原因はさっぱり分からないし、

心臓以外には何も影響がない。」

「しかも、その毒素は体内から出ると簡単に死滅するから

ほとんど見つからないんだ」

「だから、この病気は大抵の場合普通の心臓病扱いになるんだ」

「もっとも、それはただ単にその医者がヤブ医者ってだけだがな」

「ま、見つからない毒って訳だ」

「だから確か『NFP』を正確に言うと、『Not find poison』

だったはずだ(文法的に合ってるかどうかは知らないが)」

「そ…そんな病気だったのか…」

「確かに修平くんの言うとおりだ…………………

本当に綾さんはとんでもないことを隠していたなんて…」

悲痛な面持ちの天地。

「じゃあ、東城さんはもう…」

もうこの世の終わりというような表情をするさつき。

「い、いや、望みが無いわけじゃない」

「今は病状の悪化を抑える薬もあるし治療法だってすぐに見つかる

はずだからそんなにひどく考える事じゃないさ」

裕紀は考えつく言葉でみんなを励ました。




「(…そんな…東城…夢どころかまだ謝っても無いのに…)」

「(なんでだよ…なんで東城が…)」

淳平は完全に追い詰められていた。







「そういえば、何で石原先生はそんなことを知ってるんですか?」

美鈴が疑問に思っていたことを口にした。

「…それは…裕紀先輩…健治先輩のことがあるから…」

言葉を濁す黒川。

「………健治のことを考えるとあまり話したくないが…仕方ない」

「……『NFP』の第一号患者はこの泉坂にいた…」

「え!?そうなんですか!?」

驚く美鈴。

「しかも…その患者は…………」

そこで、裕紀の言葉は詰まった。






「その患者は……俺の同級生…いや、映研の仲間……いや、

そうじゃないな…」









「………その患者は…健治の…恋人だ……」

「「「「「「「え!?」」」」」」」

全員が驚く。

しかし、裕紀はさらに衝撃的な言葉を口にした。























「しかも………異常なほど東城に似ている奴だったんだ!!!」

そう言う裕紀の顔には複雑な表情が見えていた。


[No.98] 2006/06/11(Sun) 22:56:49

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