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Change!〜Ep.2〜 - カズクン - 2008/06/16(Mon) 14:38:23 [No.1046]
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Change!〜Ep.1〜 (親記事) - カズクン

いつもと変わらない朝・・・

ある家ではいつもどおりの光景が繰り広げられていた。

「だーーーーっ!!寝坊だ〜!!」

「なんで起こしてくれなかったんだよ!?」

「起こしても起きなかったでんしょう!朝御飯は?」

「いらない!遅刻だ〜!いってきます!」

あわただしく家を飛び出したこの少年は真中淳平。

泉坂高校の3年生だ。

彼は遅刻の常習犯で先生からも呆れられているほどだ。

ただ、決して普段の素行は悪くはない。

しかし遅刻癖は相変わらずなおらないままなのだ。

淳平は全速力で走り出した。





一方・・・もう1つの家でも・・・

「・・・ん・・・あれ?」

「・・・え〜っ!もうこんな時間!?」

「つかさちゃん!遅刻よ!?」

「も〜っ!なんで目覚し鳴らないのよ〜っ!?」

「急がないと・・・行ってきます!」

「気をつけるのよ!」

こちらもあわただしく飛び出したこの少女は西野つかさ。

桜海学園の3年生である。

淳平とは中学のときの同級生だ。

つかさはとにかくモテて、ありとあらゆる男子生徒から告白されていたがつかさは淳平の告白を受け、付き合っていた。

しかし・・・高校が別になり、淳平の態度ははっきりしないままだったため1度別れた。

それでも・・・つかさは淳平のことが忘れられなかった。

願わくばもう1度・・・そんなことを考えていた。

ちなみにつかさは学業も優秀で遅刻などめったにしないのだが・・・今日は時計が壊れていたらしく寝坊してしまったのだ。

つかさもあわてて走り始めた。

しかし・・・2人は知らなかった・・・このあと・・・信じられないことが起こることを・・・





淳平「はぁ・・・はぁ・・・」

つかさ「はぁ、はぁ、はぁ・・・」

ガッツーン!!

淳平・つかさ「い・・・った〜!」

なんと淳平とつかさはお互いに気づかず、お互いの頭をぶつけてしまった。

淳平(・・・ん?今の声・・・西野か?)

つかさ(あ・・・淳平くんの声だ♪)

そしてお互いが声をかける。

淳平・つかさ「おはよう!」

しかし・・・ここで2人はあることに気づいた。

淳平(あ・・・あれ?俺の声・・・こんなに明るかったっけ?)

つかさ(あたし・・・風邪引いたかな?声が低い・・・)

そしてお互いが自分の目を見開くと・・・

淳平(な・・・なんで・・・目の前に俺が?)

つかさ(め・・・目の前に・・・あたしがいる・・・)

淳平「・・・もしかして・・・西野?」

つかさ「そういうキミは・・・淳平くん?」

ここで2人ははっきりと今の状況を察知した。

淳平「お・・・俺たち・・・」

つかさ「あ・・・あたしたち・・・」

淳平・つかさ「・・・い・・・入れ替わってるぅ〜〜〜!?」


[No.1036] 2008/06/13(Fri) 22:32:55
Change!〜Ep.2〜 (No.1036への返信 / 1階層) - カズクン

2人は呆然としていた。

それもそのはず、お互いが入れ替わってしまったのだから。

淳平「・・・ま・・・間違いない・・・俺のカラダ・・・西野になってる・・・」

つかさ「あたしも・・・淳平くんになってる・・・」

淳平「なんで・・・こんなことになったんだ?」

つかさ「わかんないよ・・・」

お互いが理由を考えていた。しかし・・・現実ではまず起こり得ないこの現象に2人の思考回路はもはや機能しておらず混乱しかけていた。

そのとき・・・

淳平「・・・うおっ!?こんな時間じゃないか!?」

つかさ「ホントだ!遅刻しちゃうよ!とにかく学校行かないと・・・」

淳平「そうだな・・・」

そしてお互い学校に向かおうとしたが・・・ここでつかさが重大なことに気がつく。

つかさ「淳平くん、ちょっと待った!」

淳平「なんだよ!急がないと・・・」

つかさ「その気持ちはよーくわかる。でも・・・淳平くん、そっちは泉坂高校だよ?」

淳平「それがどうしたって・・・あっ!」

つかさ「・・・わかった?」

淳平「うん・・・」

淳平はいつもどおり泉坂高校に向かおうとしていた・・・つかさの姿で。

つかさ「あたしもこの姿じゃ、学校行けないよ・・・そもそも桜海学園は女子高だからね。」

淳平「・・・ていうことは・・・ま・・・まさか!」

つかさ「そっ、淳平くんが桜海学園に行って、あたしが泉坂高校に行くの。」

淳平「・・・え〜っ!?」

つかさ「もう!文句言わないの!こうなっちゃった以上行かないとまずいでしょ!?」

淳平「わ・・・わかったよ・・・でも・・・俺場所は知ってるけど西野がどこのクラスで誰と仲いいかなんて知らない・・・」

つかさ「あ・・・そうか・・・ちょっと待ってて!」

そういうとつかさはおもむろに筆記用具を手に取りメモ用紙になにやら書き始めた。

数分後・・・

つかさ「よし!はい、淳平くん。これにあたしのクラスと交友関係とか書いてあるからさ・・・」

淳平「ありがとう!あ・・・俺のほうも・・・クラスだけ書いといたから。あと友達関係とかはわかるよね?」

つかさ「大体ね。あっ!もうこんな時間だよ!それじゃ淳平くん、学校終わったら公園に来て。」

淳平「公園に?・・・なんで?」

つかさ「今後のこととか相談しとかないと・・・なんでこうなったのか・・・どうしたら戻れるのか・・・とかさ。」

淳平「・・・わかった!またあとでな!」

そして2人は分かれ、淳平は桜海学園に、つかさは泉坂高校へ向かうのだった。


[No.1046] 2008/06/16(Mon) 14:38:23
Change!〜Ep.3〜 (No.1046への返信 / 2階層) - カズクン

つかさ「はぁ・・・つ、ついたぁ〜・・・」

泉坂高校に着いたつかさ。

つかさ「え・・・と、淳平くんのクラスは・・・ここだ。」

つかさは淳平のクラスのドアを勢いよく開けた。

ガラッ!

つかさ「おっはよ〜!」

「おっ、真中。どうしたんだよ?きわどかったなぁ、時間!」

つかさ(あ・・・あれは、外村くん・・・だったかな?)

つかさに声をかけたのは外村だった。

外村「いつもどおりって言うかなんていうか・・・もっと余裕を持ってこようとは思わないのか?」

つかさ「ゴメーン、今日はちょっと時計が壊れててさ。」

外村「(・・・?)そ、そうなんだ・・・。それよりさ・・・」

つかさ「・・・なあに?」

外村「・・・え、い、いや、別に・・・(なんかいつもと違うな・・・)」

外村はわずかではあるがいつもと違う淳平の対応に困惑していた。

まさかその中身がつかさだとは知っているはずもない。

そのとき・・・

「エイ!」

ガバッ!

つかさ「ひゃあ!?」

後から何者かに飛びつかれ、思わず声をあげてしまったつかさ。

「あーっ!なによぉ、そんなにおどろかなくったっていいじゃん!」

つかさ「(あ・・・この声は・・・)さ・・・さつきちゃん!?」

さつき(あ・・・あれ?なんか意外な反応・・・ていうか・・・あたしのことちゃん付けしたっけ・・・真中って・・・)

さつきもいつもと微妙に違う対応の淳平に戸惑い始めた。

つかさ「もう・・・いきなり飛びつかないでよ・・・」

外村・さつき「!?」

つかさ「・・・?どうしたの?さつきちゃんも・・・外村くんも・・・」

外村「な、なあ・・・お前・・・なんかあったのか?」

さつき「なんか少し・・・女の子っぽくなったっていうか・・・いつもと少し違うかなって・・・」

外村「だよなぁ・・・少なくとも俺のことは呼び捨てだし、北大路だって・・・ちゃん付けしてないのに。」

つかさ「え!?あ、あはは・・・そ、そんなことないって!(し、しまった〜・・・)」

ついいつものしゃべり方をしてしまったつかさ・・・考えてみれば今の自分は淳平であってつかさではない。

要するに男なのだ。

そのことをすっかり忘れてしまい、普段どおりの会話をしてしまっていたのだ。

つかさ「ま、まあわた・・・じゃなかった、俺のことはどうだっていいだろ!外村もさつきも考えすぎだって!なんともないからさ!」

外村「それならいいんだけどさ。おっ、もうすぐ先生が来るから席に戻るぞ。」

さつき「あたしも席に着こうっと。またあとでね♪」

つかさ「う・・・うん。」

つかさ(いきなりやっちゃったよ〜・・・淳平くん、たすけてぇ・・・)






一方淳平はというと・・・こちらもほぼ時を同じくして桜海学園に着いた。

淳平(ここか・・・前にも1度だけ入ったことあったけど・・・改めて見ると・・・でかい校舎だなぁ・・・)

「あっ、おーい、つかさぁ〜!!」

淳平(・・・?だれだ?この声・・・)

「早くしなよー!先生が来ちゃうぞお?」

淳平は先程つかさからもらったメモ用紙を見た。

「つかさってば!このトモコさんの忠告は無視ってわけかな?」

淳平(あっ、あの人がトモコさんって言う人か・・・)

淳平「悪い、今行くー!」

淳平は校舎内の案内標識を頼りに何とか教室にたどり着いた。

淳平「はぁ、はぁ・・・お、おはよう。」

トモコ「つかさ、珍しいね。アンタが遅刻ギリギリなんてさ。」

つかさ「あ、アハハハハハ・・・ちょっとね・・・ゴメンね、トモコさん、心配かけちゃって・・・」

トモコ「・・・んー?ちょっとちょっと、今なんて・・・」

淳平「・・・あ、ご、ゴメン、トモコ。(しまった・・・俺は西野なんだってことスッカリ忘れてたよ・・・初対面だからついさん付けしちゃった・・・)」

当然のことながら淳平はクラスメートのほぼ全員が初対面だ。

しかしながらカラダそのものはつかさ。

周りは当然つかさだと思っている。

本来ならば淳平にとってはおいしすぎるシチュエーションなのだろうがいかんせんこの事態である。

そんなことは頭になかった。どうやって今日1日を乗り切ろう・・・それだけだった。

トモコ「アンタ・・・頭でも打った?おでこ赤いよ?」

淳平「え!?あ、ああこれ?そうなんだ〜。ちょっと出会い頭に人とぶつかっちゃって・・・」

トモコ「ふーん・・・気をつけなよ?」

淳平「う、うん・・・」

キーンコーンカーンコーン・・・

淳平(はぁ・・・朝からこんなに疲れたのは初めてだ・・・先が思いやられるなぁ・・・)

こうして2人にとって長い1日がはじまった。


[No.1047] 2008/06/16(Mon) 16:15:09
Change!〜Ep.4〜 (No.1047への返信 / 3階層) - カズクン

キーンコーンカーンコーン・・・

泉坂高校は休み時間に入った。

つかさ(ふぅ・・・時間・・・長く感じるよぉ・・・)

つかさはふうっと大きなため息をついていた。

そのとき・・・

つかさ(あ・・・トイレに行きたくなっちゃった・・・)

それまで緊張が張り詰めていたためか、一気に用をたしたくなってきた。

つかさ(トイレ・・・どこだろう・・・)

つかさは席を立ち上がりトイレを探す。

そして・・・

つかさ(あ!あった〜♪)

つかさは急ぎ足でトイレに向かい入り口のドアを開けた。

ガラッ

「・・・・・・・・・・」

つかさ(・・・?)

「・・・・・・きゃあーーーーーーーっっっ!!!」

つかさ「え?え?え?」

一瞬なぜ悲鳴をあげられたのかわからなかったつかさ。

それもそのはず、わかっていたはずなのにつかさはつい女子トイレの入り口を勢いよく開け入っていってしまったのだ。

つかさ(あ〜〜っっ!!ま・・・またやっちゃった〜っ!!)

つかさ「ゴ、ゴメン!わ、わざとじゃないんだ!だから・・・ゴ、ゴメンなさーい!」

つかさは顔を真っ赤にして急いでその場を走り去った。

つかさ(もうやだよぉ・・・なんとかしてぇ・・・)






一方・・・桜海学園では淳平も・・・

淳平(な・・・なんだ!?このトイレの前の行列は!?)

淳平も用をたしたくなり休み時間にトイレに行ったのだが行列が出来ていた。

淳平(そうか・・・女の子は俺たち男みたいにはいかないもんな・・・って今は俺も女だけど・・・)

淳平(でも・・・が、がまんできないぃ〜!!女の子って・・・大変だなぁ・・・)

ほぼ同じような災難に見舞われていたのだった。






再び泉坂高校・・・こちらは昼休みに入った。

つかさ(ようやく昼休み・・・お腹減ったなぁ・・・お弁当・・・バッグから取るの忘れちゃったよ・・・)

そう思い淳平のカバンをおもむろにのぞいてみると・・・

つかさ(あ・・・お弁当・・・もしかしてこれ・・・淳平くんの?)

カバンの中には淳平の母がこしらえて弁当が入っていた。

つかさ(淳平くんには悪いけど・・・いただいちゃお♪)

外村「お!今日も弁当か〜♪いいよなぁ、真中は・・・」

つかさ「え?なにが?」

外村「今日はたまたま弁当作ってくれたけどうちのお袋そういうことあんまりしないからさ・・・真中は毎日弁当作ってくれて羨ましいよ・・・」

つかさ「ま、まあね!」

つかさはそれとなく話をあわせた。

外村「もしよかったら一緒に飯食おうぜ。」

つかさ「うん、いいよ。」

つかさは外村と昼食を取り始めた。

外村「・・・なあ、真中。」

つかさ「ん?」

外村「やっぱり・・・なーんかいつもと違うんだよなぁ・・・お前の雰囲気・・・」

つかさ「そ、そんなことないって!」

さつき「それあたしも思った!」

つかさ「うわっ!さつきちゃ・・・じゃなかった、さつき!」

さつき「な〜んかしおらしいのよねぇ・・・今日の真中って・・・」

つかさ「だからそんなことないよ!2人とも考えすぎだって!アハハハハハ・・・」

つかさは内心あせっていた。

どうしてこの2人はこうも核心を突いてくるのだろう、と・・・

さつき「今日の真中って・・・どことなく・・・西野さんみたいな感じが・・・」

つかさ(!?)

外村「まあ、ちょっと今日は虫の居どころが悪いんじゃねえの?」

つかさ「あ・・・そ、そうなんだ!ちょっと嫌なことあったからさ!」

さつき「ふーん・・・まあいいわ。それより真中ぁ〜♪」

つかさ「な・・・何?」

さつき「あたしもお昼一緒してもいい?」

つかさ「もちろん。」

さつき「やったぁ♪そんな優しい真中があたしだぁいすき♪」

さつきは勢いでつかさの頬にキスをする。

つかさ「ちょ、ちょっと!?」

さつき「フフッ♪いつものことなんだから気にしない、気にしない♪」

外村「北大路ぃ〜、俺には?」

さつき「・・・べ〜っ♪」

外村「チェッ、ホントに羨ましいぜ、真中は・・・」

そのとき、つかさは・・・

つかさ(淳平くん・・・いつもさつきちゃんからこういうことしてもらってるんだ・・・あとでお仕置きですな・・・)

つかさは嫉妬の炎を燃やしていたのだった。


[No.1049] 2008/06/17(Tue) 19:49:39
Change!〜Ep.5〜 (No.1049への返信 / 4階層) - カズクン

つかさと時をほぼ同じくして淳平も昼食を取ろうとしていた。

トモコ「やっほー、つかさ。」

淳平「あ、トモコさ・・・イヤ、トモコ。」

トモコ「(・・・?やっぱいつもと違うよなぁ・・・)お昼一緒に食べよ♪」

淳平「うん、いいよ。」

そして淳平はトモコと昼食を取りはじめた。





トモコ「ところでさぁ・・・」

淳平「んー?」

トモコ「あの人とはうまくいってるわけ?」

淳平「え?あ・・・あの人って?」

トモコ「イヤだなぁ、もう♪わかってるくせにぃ♪」

淳平「・・・?」

淳平は訳がわからなかった。

トモコ「・・・アンタ・・・いつもはあんなに話しかけてくるのに・・・あの人のことで・・・」

淳平(あ・・・あの人って・・・誰だ?西野・・・付き合ってる人いるのか?)

淳平にとってつかさは元とはいえカノジョだった。

いまさらどうこう言えることではない・・・と半分あきらめていた。

しかし・・・許されるのであればもう1度やり直したい・・・とも思っていた。

もっとも淳平の場合はつかさだけではなくさつきやもう1人の女の子からも思いを寄せられていてなかなか踏ん切りがつかない、というなんとも優柔不断なところもあったりするが・・・

淳平は思い切ってとぼけてみることにした。

淳平「えっと・・・誰のことだったっけ?」

トモコ「もう!アンタの片思いの、えっと・・・真中くんだったけ?それ以外ないでしょ!?」

淳平(・・・・・・えぇ〜〜〜っっっ!?)

淳平はさすがにビックリしたらしく食べ物を少しのどに引っ掛けてしまった。

淳平「ゲホッ、ゲホッ・・・はぁ、はぁ・・・」

トモコ「ちょ、ちょっとつかさ、大丈夫?」

淳平「あ・・・ゴメン、ちょっとあわてちゃってさ!」

トモコ「ふーん・・・その割にはかなり驚いてたようだけど?」

淳平「そんなことないよ?うん!」

トモコ「ならいいんだけど。で・・・どうなのよ〜♪」

淳平「え・・・えっと・・・その・・・ど、どうでもいいじゃん!」

トモコ「チェ〜ッ・・・つまんない!いつもはぐらかすんだもんなぁ・・・」

淳平「ま、まあそれは今度のお楽しみってことで・・・ね?」

トモコ「いいけど、トモコさんには隠し事は通用しないからね〜?」

淳平「わかってるってば!」

こうして淳平はなんとか難を逃れた。

淳平(ふう・・・それにしても・・・西野、まだ俺のことそういうふうに思ってくれてたんだ・・・それなのに・・・)

淳平はつかさがまだ自分のことを想ってくれている・・・その事実が嬉しかった・・・それと同時にふがいなさも感じた。

未だに自分の想いを決められないふがいなさに・・・

淳平(このことはしばらくは俺の胸のうちにしまっておこう。ちゃんと答えを出すまで・・・)

淳平が密かに前進した瞬間だった。

こうしてつかさ、淳平共に学校での長い1日が過ぎていった。


[No.1051] 2008/06/17(Tue) 20:15:16
Change!〜Ep.6〜 (No.1051への返信 / 5階層) - カズクン

キーンコーンカーンコーン・・・

淳平「や・・・やっと終わった・・・」

淳平にとって長い1日が終わった。

淳平「さて・・・確か公園に集合だったな・・・」

淳平はすぐさまつかさの言いつけどおりに公園に向かった。






淳平(うーん・・・西野はまだ来てないみたいだな・・・)

淳平はだ。どうやらつかさよりも先に公園に来たようだ。

どうしようか・・・そんなことを考え始めたときだった。

つかさ「エイ!」

ポカッ!

淳平「イタッ!?」

つかさ「ヤッホー♪」

淳平は突然つかさに頭を小突かれた、といっても軽くではあるが。

淳平「西野・・・なんでたたいたのさ!」

つかさ「別に〜♪しいて言えばお仕置き・・・かな?」

淳平「な、何のお仕置きだよ?」

つかさ「少しだけど普段の淳平くんを知っちゃったからね〜。たとえばさつきちゃんとか・・・」

淳平「(あ・・・あいつ・・・なんかしたな・・・)そ、それは・・・」

つかさ「まあまあ、そんなに気にしてないから♪」

つかさは最初は少しムスッとした顔だったが笑顔に戻った。

淳平(ホッ・・・)

つかさ「トモコ余計なこと言ってなかった?」

淳平「へっ!?い、いや、何も言ってないよ?」

つかさ「ホント?よかった〜・・・」

淳平(ホントは言ってたけど・・・)

淳平はトモコとの会話のことをあえてふせた。

つかさの真の気持ちを知ったものの、今はそれどころではないからだ。

つかさ「さて・・・これからどうしようか。」

淳平「とりあえず元に戻る方法を探すしかないだろ。」

つかさ「そもそもなんで入れ替わっちゃったんだろ?」

2人は考え始めた。

淳平「確か・・・俺たち頭をぶつけてからこうなったんだよな?」

それをきいたつかさは・・・

つかさ「そうか!もう1度頭をぶつければ・・・」

淳平「え?」

つかさ「淳平くん、じっとしてて!」

ガッツーン!!

2人「い・・・ったーい・・・」

淳平とつかさは朝と同じようにお互いの頭をぶつけてみた。

つかさ「・・・あれ?戻って・・・ない・・・強さが足りなかったかなぁ・・・」

淳平「そんな簡単なことじゃないような気がする・・・」

つかさ「そうだよね・・・とにかくこのままじゃお互い大変だからね。明日にでも病院に行ってみようか。」

淳平「そうだな・・・」

2人は大きくため息をついた。

つかさ「とりあえず・・・帰ろうか。お母さんたちも心配してるだろうし・・・」

淳平「そうするか・・・ってちょっと待ったー!」

つかさ「なに?どうしたの?」

淳平「もしかして・・・家もお互いの家に帰らなくちゃいけないのか?」

つかさ「もちろん。あたしこのカッコじゃ自分の家入れないもん。」

つかさのいうことはもっともである。入れ替わった状態で自分の家に帰ろうものなら変に思われてしまう。

淳平「西野の家か・・・(ということは西野の部屋に・・・)」

つかさ「・・・何をにやけていらっしゃるのかな?」

淳平「(・・・はっ!)な、なんでもないです!」

つかさ「ふーん・・・あんまりあたしの部屋荒らすなよぉ?」

淳平「そっちこそ俺の部屋荒らすなよ!」

つかさ「じゃあ明日ここで待ち合わせね♪あ、一応このことお母さんに話してみて。あたしも淳平くんのおばさんに話してみるからさ。」

淳平「ああ、わかった。またな。」

こうして2人は別れ、淳平はつかさの家に、つかさは淳平の家に向かっていったのだった。


[No.1056] 2008/06/18(Wed) 22:28:18
Change!〜Ep.7〜 (No.1056への返信 / 6階層) - カズクン

翌朝・・・公園にはつかさと淳平の母親がいた。

数分後、淳平とつかさの母親は息を切らしてやってきた。

淳平「はぁ、はぁ・・・に、西野・・・遅れてゴメン!」

つかさ「もう!遅いよ・・・」

淳平母「はじめまして・・・淳平の母です。このたびはうちのバカ息子がとんだご迷惑を・・・」

つかさ母「どうも、つかさの母でございます。この子達の言ってることは・・・ホントなんでしょうか?とても信じられないのですが・・・」

淳平の母もつかさの母も首をかしげている。

当たり前といえば当たり前だ。

まずこんなことは起こらないはずなのだから。

淳平母「確かに・・・とても信じられません・・・」

淳平「だから!昨日の夜電話でも話しただろ!?俺も信じたくないけどホントなんだって!」

つかさ「そうだよ・・・あたしだって信じたくないよ・・・」

あのあと淳平とつかさはお互いの家に帰ったあと淳平はつかさの母に、つかさは淳平の母にそれぞれ事情を説明したのだ。

当然それぞれの母はハトが豆鉄砲をくらったような顔をしていた。

信じがたい話だったがゆえにそうなるしかなかった。

とにかく会ってみよう・・・そういう話になり今に至る。

淳平母「とにかく・・・病院に行ってみましょう。」

つかさ母「そうですね・・・」






10分後・・・4人は病院に着いた。

受付を済ませ、そして・・・

『次の方どうぞ。』

4人は診察室に入った。

ガチャッ

「どうなさいました?」

つかさ「実は・・・あたしたち・・・入れ替わっちゃったんです。」

「・・・はい?」

医師も何のことかさっぱりわからず、唖然としていた。

淳平「ですから・・・俺たち、お互いが逆になってしまったんです。」

「ちょっとキミ、女の子なのに俺って言葉使いはどうかと思いますよ?」

どうやら医師も信じていないようである。

つかさ母「あの・・・信じられないかもしれませんが・・・どうやら本当らしいんです。」

「そ・・・そんなまさか。そんなことありえないですよ、そんなことがあるのならまさに医学の悪夢ですよ。」

淳平母「先生!お願いします!どうか診てください!このままじゃ・・・このままじゃ・・・」

淳平の母は苦痛の表情で医師に訴えた。

「・・・わかりました。みるだけ見てみましょう。」

こうして医師の診断が始まった。

「ではまず・・・真中淳平くんの誕生日は?」

意思は淳平の姿のつかさに尋ねた。

つかさ「・・・わかりません。」

すかさずつかさの姿の淳平が答える。

淳平「5月10日です。」

「では・・・西野つかささんの誕生日は?」

つかさ「9月16日です。」

「では・・・真中くんのお母さんの名前は?」

つかさ「淳平くん・・・おばさんの名前・・・なんていうの?あたし知らない・・・」

淳平「・・・真中祐美子です。」

淳平母「・・・!」

淳平の母はつかさの姿の淳平がそれを答えたことに動揺を隠せなかった。

「では西野さんのお母さんの名前は?」

淳平「それは・・・俺知らない・・・」

つかさ「・・・西野・・・いずみです。」

つかさ母「・・・!」

つかさの母も淳平の母と同様の反応を見せる。

その後もいろいろと質問が続いた。そして・・・

「では最後に・・・お母様方。お子様ご本人が書かれたメモ帳とかはございますか?」

淳平母「あ、はい。」

つかさ母「ここにあります。」

淳平の母とつかさの母は医師に淳平とつかさの直筆のメモ帳を手渡した。

「それじゃ、真中くん、西野さん。この紙に何でもいいから文字を書いてください。その紙を筆跡鑑定してもらいますので。」

淳平・つかさ「はい。」

医師の指示通り淳平とつかさは紙に文字を書き、医師に手渡した。

「ありがとうございます。それでは結果が出るまでしばらくお待ちください。」

淳平「わかりました。」

つかさ「どうかよろしくお願いいたします。」

こうして一連の診断が終わり、淳平たちはいったん診察室を出た。


[No.1062] 2008/06/20(Fri) 21:35:04
Change!〜Ep.8〜 (No.1062への返信 / 7階層) - カズクン

かなりの時間がたった。淳平たちはひたすら診察室の前で待っていた。

そして・・・

『お待たせしました。お入りください。』

4人は再び診察室へ向かった。

淳平「先生・・・どうでしたか?」

「まあ落ち着いて・・・結果を言う前に確認したいことがあります。」

つかさ「はい。何でしょうか?」

「キミたち2人は家を出た後遅刻しないように急いで学校に走って向かった。」

淳平「はい。」

「そして、出会い頭に頭をぶつけて、気がついたらこうなっていた。」

つかさ「はい、間違いありません。」

淳平母「それで先生。結果は・・・」

つかさ母「いったいどうだったのでしょうか?」

医師はしばしの沈黙のあと、4人に告知した。

「・・・大変信じられないことですが・・・2人のメモ帳の文字と書いてもらった文字は一致しました。」

「つまり・・・本当に入れ替わってしまっている、ということになります。」

淳平母・つかさ母「・・・」

2人は言葉が出なかった・・・出したくても出せなかった。

つかさ「先生・・・何が原因なんでしょうか?」

「・・・今の2人の行動でわかったことは頭に衝撃を受けたこと、それから・・・遅刻したくない、とお互いが思っていたこと。」

淳平「それが・・・関係あるんですか?」

「おそらくだけど・・・2人がそういうことを考えていたときに頭を打ち付けてしまったときに、2人の脳が同調してしまったんだと思います。」

淳平母「・・・同調?」

「はい・・・人の脳には脳波というものがあります。それは一定の周期で上下動するのですが、頭を打ったときに2人の脳波が完全に一致してしまった。それにより普段では考えられないことが起こってしまったのでしょう。」

つかさ母「先生・・・元に戻る方法は?」

「残念ですが・・・今の段階では戻す方法は見当がつきません。」

つかさ母「そんな・・・」

つかさの母は今にも泣きそうな顔をしていた。

そんな中・・・淳平とつかさは冷静に受け止めていた。

「しかし・・・こういうことが起こってしまった以上戻す方法も必ず存在するはずです。」

淳平母「本当ですか?」

「もちろん確信はありません。しかし、私はできる限りのことをします。ですから皆さんも気を落とさないでください。」

4人「わかりました。」

「それと・・・このことは4人だけの中で止めておいたほうがいいでしょう。他に知られてしまうといろいろと厄介なことになるでしょうから。」

4人「はい。わかりました。」






こうして4人は病院を後にした。

淳平母「いい淳平?このことは他の人にはゼッタイ言っちゃだめよ?」

淳平「わかってるよ!」

つかさ母「つかさちゃんもね?」

つかさ「うん。」

淳平母「それでは、大変申し訳ございませんが、淳平のことよろしくお願いします。」

つかさ母「こちらこそつかさのことよろしくお願いします。」

そして4人は別れ、外見は自分の子供なのに中身は他人の子、という淳平の母とつかさの母のなんとも奇妙な生活が始まるのだった。


[No.1063] 2008/06/20(Fri) 21:59:49
Change!〜Ep.9〜 (No.1063への返信 / 8階層) - カズクン

ガチャッ

淳平はつかさの母とともにつかさの家に入っていった。

しばらくの間の交換生活・・・淳平は緊張と不安を抑え切れなかった。

つかさ母「淳平くん。」

淳平「あ、はい・・・」

つかさ母「辛いかもしれないけど・・・しばらくの間よろしくね♪」

不安にかられる淳平につかさの母はにっこりと笑いかけた。

淳平(おばさん・・・叔母さんの笑顔って・・・西野にそっくりだ。)

淳平はその笑顔を見て不安が少しずつ消えていった。

つかさ母「それじゃあさっそく手伝ってもらおうかしら?もうすぐお父さんが帰ってくるからお夕飯の支度しなくちゃね!」

淳平「え!?僕・・・料理なんてできないです・・・」

つかさ母「だいじょうぶ!あたしがいろいろ教えてあげるから♪」

淳平「・・・はい。よろしくお願いします。」

淳平(・・・また不安になってきたよ・・・)






一方・・・つかさも淳平の母とともに淳平の家に帰ってきていた。

つかさ「おばさん、しばらくの間よろしくお願いします♪」

淳平母「こちらこそよろしくね♪それにしても・・・外見は淳平なのに中身は女の子だなんて・・・未だに信じられないわ。」

つかさ「・・・すいません・・・あたしたちがこんなことになってしまったばかりに・・・」

淳平母「そんなに気にしないで♪こう見えてもあたしけっこう強いから♪」

つかさ「おばさん・・・」

淳平の母はつかさに笑いかけた。

淳平母「さて・・・それじゃあご飯でも作ろうかな。」

つかさ「あ、あたし手伝います!」

淳平母「あ、そんなに気を使わなくてもだいじょうぶよ?」

つかさ「そんなことありません♪それに・・・あたし料理はけっこう自信あるんですよ?」

淳平母「そう?それじゃあ・・・お言葉に甘えちゃおうかな♪」

つかさ「は〜い♪」

こうしてつかさも淳平の母とともに夕食作りに取り掛かっていった。






「ただいま〜。」

こちらは西野邸・・・つかさの父が仕事から帰ってきた。

つかさ母「お帰りなさい♪」

淳平「お・・・お帰りなさい、お父さん♪」

つかさ父「ただいま・・・って・・・あれ?」

淳平「どうかした?」

つかさ父「いや・・・つかさ・・・何かあったか?ちょっと雰囲気が・・・」

淳平(ギクッ!!)

つかさ母「あ、そんなことないわよ?ただ今日はちょっと調子悪いみたいなのよ!」

動揺した淳平を隠すようにつかさの母がとっさにサポートをする。

つかさ父「そうか・・・ところでいい匂いだなぁ。」

つかさ母「ちょうどご飯ができたところよ?」

淳平「あ・・・あたしもがんばったんだよ♪」

つかさ父「そうか。それじゃさっそく着替えてご飯にするよ♪」

つかさの父はスーツから部屋着に着替えた。

そして3人で夕食をとりはじめた。

そして・・・それは起こった。

つかさ父「いただきます♪」

父はおもむろにから揚げに手を伸ばした・・・そして・・・

つかさ父「・・・・・・!!?ブフゥ!」

父は口に入れたから揚げを思わず吹き出してしまった。

淳平「ど、どうしたの!?」

つかさ父「なんだ、こりゃ!?も、ものすごく塩辛い・・・」

つかさ母「(あちゃ〜・・・あれは淳平くんに作ってもらったから揚げだわ・・・)ちょ、ちょっと味付け間違えちゃったかしら〜♪アハハハハ・・・」

つかさの母は必死に笑ってごまかしていた。

つかさ父「ま、まあこういうこともあるさ。気にしないで。」

つかさの父もなんとか笑顔を見せていたが顔はすこし引きつっていた。

淳平(・・・俺・・・料理習おうかな・・・)






一方真中家では・・・

淳平父「・・・おい母さん。」

淳平母「どうかした?」

淳平父「今日の料理はなんかいつもと違うな〜♪すごくうまいぞ!」

つかさ「ホント?」

淳平母「今日は珍しく淳平も手伝ってくれたのよ。」

淳平父「淳平がか!?そうかそうか!」

淳平の父はいつもと違う夕食に満足していた。そして・・・

淳平母(あたしの料理って・・・普段はダメなんだ・・・)

密かにへこんでいる淳平の母の姿があった。

つかさ(おばさん・・・ごめんなさい・・・)

つかさは心の中でしきりに謝るのだった。


[No.1095] 2008/07/12(Sat) 21:58:35
Change!〜Ep.10〜 (No.1095への返信 / 9階層) - カズクン

交換生活が始まってから1週間が経っていた。

何とか今の状況に慣れ始めていた淳平とつかさではあったが学校ではいまだにぎこちない状態であった。

朝の通学時、淳平とつかさは一緒に登校していた。

つかさ「淳平くん、今日も一日頑張ろうね♪」

淳平「ああ、そうだな・・・」

淳平は浮かない顔をしている。

つかさ「・・・まだなじめない?トモコそんなに悪い子じゃないと思うけど・・・」

淳平「いや、そんなんじゃないんだけど・・・正体がばれないかどうかいつもひやひやしてて・・・授業どころじゃないよ・・・」

つかさ「淳平くん・・・それを言ったらあたしだってそうだよ・・・」

淳平「西野・・・お前もか・・・」

淳平・つかさともにお互いの正体はばれないか不安に思っていた。

もっともそんな非現実的な事を信じる人間はほとんどいないだろう・・・そうとも思っていたのだが・・・





しかし・・・その考えは甘かった。





2人は別れ、つかさは泉坂高校へ着いた。

教室へ入ると・・・

さつき「あっ!おっはよ〜、真中ぁ♪」

さつきは淳平の姿のつかさを見つけるなり威勢良く飛びついた。

つかさ「ひゃあ!?さ、さつきちゃ・・・いや、さつき!」

さつき「・・・?」

つかさ「・・・さつき?どうかした?」

さつき「え!?いや、なんでもないよ、気にしないで!」

そういうとさつきはあわてて自分の席に戻った。

つかさ(さつきちゃん・・・ほんとに元気あるなぁ・・・)

つかさは気にも留めていなかったが・・・さつきの中では不信感が募っていた。

さつき(真中のやつ・・・やはり何か隠してる・・・よし!)





そして放課後・・・つかさは淳平の待つ桜海学園に向かって歩き出した・・・その少し後ろにいる人影に気づかずに・・・

外村「なんなんだよ、北大路・・・いきなり俺たちのこと引っぱったと思ったら真中の後を追うなんて・・・」

綾「北大路さん・・・あたし今日は用事が・・・」

さつき「黙って!!気づかれるでしょ!」

外村「だからなんだってんだよ・・・」

さつき「あんたたち・・・おかしいと思わないの?真中のやつ・・・なにか隠してるって!」

外村「どうせ西野つかさと付き合ってるとかだろ?」

綾「・・・」

さつき「・・・」

2人の顔が一瞬曇る・・・

外村「・・・じょ、冗談だって!そんな顔するなって!」

外村は悪い事をした、と思っていた。

3人は淳平の姿をしたつかさを尾行し続けた。

そしてつかさは歩き続けていた・・・後ろから付いてくる3人に気づかずに・・・

淳平とつかさ・・・2人の不安はこの後的中してしまうのだった。


[No.1135] 2008/08/09(Sat) 19:45:16
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