なぜ、あの時僕は気づかなかったんだろう……あんなに一緒にいたのに
もし気づくことができれば……気づいてあげることができれば…………
SS「a promise〜約束」
俺と西野はもう1度付き合うことになった
西野が鉄棒で告白してくれて、その告白で俺の気持ちも固まった
今は西野を大事にしたい…
この気持ちが変わることはないだろうと思った
でも、今思うと西野はもっと俺と過ごす時間が欲しかったんだと思う
だから自分から告白したのだと……
付き合い始めて最初のデート
待ち合わせの場所で待っていると
「てやっ」
「うわっ!!」
いきなりの抱擁
西野のこういうところが俺は好きなんだ…
ある店に入ると西野は目を輝かせる
「うわぁ〜かわいい〜♪」
西野が見ていたのは、ペアリング
やっぱ、女の子ってこういうの欲しいのかな…
俺は思い切って買った
「わぁ〜ありがとう!!一生の宝物にするね♪」
その時の西野の笑顔は一生忘れないだろう
「これがあれば、淳平くんとつながって入れる気がするよ♪」
嬉しそうに指にはめる
西野が笑うと俺は幸せだった
ただ……それだけで………
デートも終え、俺は西野を送るため、西野の家の近くまで来ていた
「・・・」
さっきからそわそわして落着きがない
どーも、様子がおかしい…
「西野、どうかした…?」
なんか怒らせるような事をしただろうか…考えてみるが思いあたる節がない
「……帰りたくない」
「え!?」
「もうちょっと……淳平くんと一緒にいたいな……」
西野は俺に寄り添い、手を握ってくる
暖かい温もり
「俺だって、もっと一緒にいたいけど、もう遅いしお母さんも心配するんじゃない?それに会おうと思えばいつでも会えしさ」
「…………そうだね……………いつでも会えるもんね」
そう言うと西野は少し寂しそうな顔をする
「じゃあ、キスして…」
「へ…?」
西野は俺の言葉をさえぎり、自分から唇を重ねてくる
もう何度目のキスだろうか…
軽く触れあうだけのキスだったが、俺たちにはそれで十分だった
「バイバイ、淳平くん♪」
手を振りながら家に入っていく西野
俺はこんな幸せな日々がずっと続くと思っていた
秋が来るとお互いに忙しく、会えない日々が続いた
でも、それは2人には関係なかったんだと思う
もう、揺らぐことのない想い…永遠の想い
それでもたまには会いたいので、塾が終わるとすぐに西野のバイト先まで走っていき、一緒に帰ることもしていた
西野の帰る時間は遅く、1人で帰らせるのも危ないという理由もあった
<少しでも一緒にいたい>
その想いだけだった
帰り道・・・
「ねぇ、淳平くん、あたしこんなに幸せでいいのかな…」
「え、どうしたの、急に?」
「夢じゃないよね…淳平くんと付き合ってるのって…」
「そんなわけないだろ!!」
「あたしねぇ〜最近思うんだ…もしこれが夢だったらって……この幸せな日々もあたしの……」
俺は西野の言葉をさえぎり抱きしめた
思いっきり、抱きしめた
外は少し寒かったが、2人の体は暖かい
西野には俺がいる、これは夢なんかじゃないって気持ちをこめた!
「淳平くん…痛いよ……」
「あ、ゴメン…」
しかし、西野の顔を見ると笑っている
「ありがとね♪」
そう言って、キスをする
抱きしめてもまだ気づかない…
西野の体に異変が起こってる事を……
[No.1096] 2008/07/13(Sun) 18:23:02 |