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見えない明日・見える未来 第二部〜プロローグ〜 (親記事) - シン

劇場版機動戦士Zガ●ダム第一部「星を継ぐ者」


大嘘です。


第二部プロローグ「意志を継ぐ者」



















2007年4月、泉坂高校始業式の日……


映像研究部部室……





そこにはいくつかの賞状と写真が飾られていた。




それは偉大なる先輩の大切な思い出………











「真中さん、中間さん、角倉さん…先輩の意志は……俺たちが……継ぎます」






「だから……心配せずに自分のやりたい事をやってください………」










それぞれの道を歩む彼らにそう言うのは映像研究部部長、火野修平





そして、隣には副部長、北大路一馬





そして修平の隣には一人の少女が修平に寄り添うように立っていた………





そして、新たなる『いちご』伝説が……幕を開ける………


[No.119] 2006/07/02(Sun) 01:42:59
見えない明日・見える未来 第二部〜第1話〜 (No.119への返信 / 1階層) - シン

第1話「孤独の少年」





泉坂高校入学式の日……


泉坂高校に向かって中岡一樹は歩いていた。


彼の外見は特に変わった所は無いがただ一つ他の人とは違うところがあった。


それは目である。


一樹の目は澄んだ青い目をしており、その色はどこか『孤独』を感じさせていた。


だが、それは事実だった。


一樹の父親は北海道日本ハムファイターズの4番打者として活躍している中岡一也だ。


しかし、一樹がまだ幼い頃多忙なスケジュールによる妻との不和が原因で離婚し3人いた子供の内一樹だけが残されていた。


小学校からはそれが原因でいじめの対象となり一樹は完全に心を閉ざしていた。


(正確には物事に冷めている)








そうこうしているうちに泉坂高校の校門前に来ていた。


「………ここか………」


一樹は校門をくぐろうとしたが、何かを感じて上体をかがめた。


するとその直後に一樹の首があった所を腕が通り過ぎていった。


一樹は確認するまでも無かった。


なぜならこんな事をするのは一人しかいないからだ。





「………南原…………高校になってもまだそれをやるのか………」


「あちゃ〜今度こそ当たると思ったのにな〜」


そう言うのは一樹の家の隣に住む幼馴染の少女…南原美香だった。





美香は一樹が唯一心を許す人と言っていいだろう。


美香は不憫な一樹のためにいつも手を貸していた。


一樹自身家事などはできるのだがそれも限界がある。


そんな時は美香の家族を総動員して一樹の手伝いをしているのだ。


中学の時、一樹と美香が付き合っているという冗談には聞こえない噂がよく流れていたがその事実は無い。


少なくとも一樹の方にその気は無かったようだ。


ちなみに、最初のラリアットは美香が朝によく仕掛けてくる不意打ちの攻撃だが一樹には全く当たらないようだ。





ちなみに、一樹曰くあのラリアットは「よくあるベタな手だ………」
との事。





「で、お前が俺より遅い事なんて滅多に無いのにどうしたんだ?」


「いや〜ほら、緊張してちょっと寝坊しちゃってね〜」


「ふーん……あっそ」


「何よ!その反応は!」


「どうだっていいだろ。さっさと行くぞ」


「あっ、一樹!待ってよー!」





しかし、その頃校門がざわついていた…………


「お、おい!あの子……めちゃかわいいじゃねーかよ!」


「マジかよ……現実にあんな子がいるんだ……」


「な、何としても俺の彼女にしてやるーっ!」






そんな騒ぎには目も暮れずに2人は校門をくぐっていった。



















入学式が終わり、一樹は同じクラスになった美香と共にクラスへと向かっていた……


「8組か………校舎の端じゃねーか………」


「そんなこといってもどうしようにもないけどね………」





「おーっす!お2人さん仲よさそうだねぇ」


一人の少年が声をかけてきた。


「ちょ、仲よさそうって………」


「……やれやれ、俺と南原はそんな関係じゃねーよ」


「まあいいじゃん。それより俺の名前は平野浩太、仲良くしていこうぜ!」


「へ〜浩太ね……OK!あたしは南原美香よろしく!」


「あ〜はいはい……俺は…………ってーーー!」


ノリの悪い一樹の尻を美香がつねっていた。


「くそっ………まあいいか、俺は中岡一樹だ」


「美香ちゃんに一樹か……こっちこそよろしくたのむぜ!」


そして、3人そろって教室に入っていった………







「まだ時間あるし何か話そうぜ!」


浩太が話を切り出した。


「へいへ〜い………」


「そうね、あたしも退屈だし………」


「あ、そうだ!この8組はあの東城綾と北大路さつき、そして天地優也が1年の時にいたクラスだって2人は知ってるか?」


「え!?そうだったの!?」


単純に驚く美香


「あ〜東城綾に北大路さつき、んでもって天地優也ね………」


一樹は記憶からその名をひきずり出していた……






東城綾は2年前から話題の小説家である。


ずば抜けた文才とそのルックスから『天才美少女作家』として知名度が高い。


だが、さらに驚きなのが綾は不治の病と言われていた『NFP』の
元患者であったという事である。


綾が2年前ある文学賞を獲り話題になると同時に黒笹広男という医師が『NFP』の治療法についての論文を学会に提出し、同時に綾が『NFP』の患者であった事が公表された。


これにより各界は2度ビックリ。


結果、綾の知名度はさらに増すこととなった。





北大路さつきは綾が文学賞を獲った数ヵ月後から話題となった人気グラビアアイドルである。


ルックスも抜群だがやはり何といってもそのグラマラスなボディで世の中の男共を魅了している。


さつきは現在日本を代表するグラビアアイドルであるといえる。






で、天地優也はさつきと同時期にでてきたアイドルである。


その甘いマスクはそこらのアイドルとは一味違い、女性からの人気は凄まじいものがある。(もはや宗教的なものも感じられる)


だが、さらに彼の人気に拍車をかけているのがさつきとの交際である。


普通ならマイナス要素だが、さつきとの凸凹コンビならぬ凸凹カップルぶりがバラエティ的にウケるため更なる人気の上昇につながっている。


現在では「優也とさつきをセットでテレビ出演させれば視聴率20%はほぼ確実」という伝説ができているぐらいである。
(もっとも、これは事実である)





浩太は話に取り上げなかったが、もう2人8組にいた有名人が存在している。


それがさつきと天地の所属事務所の社長である外村ヒロシと綾の恋人として話題の真中淳平である。







外村は大学に入って間もない頃に芸能プロダクションを設立し、
さつきと天地を看板として前面に持ち出して勢力を拡大している。







淳平は綾が文学賞を獲ると同時に話題となった。


だが、淳平と綾については本当の事を知っている者は皆無である…


そう、高校3年生のクリスマスの事を知っている者は………






しばらくした後、全員が教室に入ってきた………


[No.134] 2006/08/02(Wed) 06:04:32
見えない明日・見える未来 第二部〜第2話〜 (No.134への返信 / 2階層) - シン

第2話「2つの出会い」




教室に全員が入ったとき、教室がざわついていた。


入ってきた者の中にある少女がいたからだ。


その少女の髪は金髪に近い明るい色をしたショートヘアで、そしてその顔は端整な顔立ちをしている。


その少女は一樹の隣の席に座った。





「………ヤバイ………かわいい…………」


浩太はすでに完全にその少女の魅力の虜になってしまっているようだ。






「………あちゃ〜」


美香はそんな浩太を哀れみの眼で見た。


「………何か……めんどくせー事になりそうだな………」


一樹は…………頭を抱えていた。


「(あ、そうだ………)ねえ、あなたの名前は何なの?」


美香がその少女に尋ねた。


「え?あたしは西村由美。あなたは?」


由美と名乗ったその少女が美香に尋ねる。


「あたしは南原美香。西村さん、よろしく!」


「南原さんね、あたしこそよろしく!」


2人はあっさりと打ち解けた。


「で、一樹!あんたも自己紹介しなさいよ!」


と、言って美香は一樹を叩いた。


「あ〜はいはい………俺は


「俺は平野浩太ッス!由美ちゃんよろしく!」


いきなり浩太が話に割り込んできた。


「よ、よろしく…………(す、すごいハイテンション………)」


「…………(バカかアイツ………)俺は中岡一樹だ」


「へ〜一樹くんね………OK!よろしく!」


由美は笑顔で一樹に握手を求めた。


「………」


一瞬躊躇する一樹。


「……(バカ!)」


そんな一樹を美香は殴った。


「(あ〜はいはい……)」


そして、2人は握手した。



















同時に一樹に恨みのこもった視線が投げかけられていた。


「(……だから嫌なんだよ………)」


一樹はあまり幸先のいいスタートとは言えそうに無い高校生活に頭を抱えていた…………










さて、放課後………


「一樹、今日はどうするの?」


「俺は校内を見て回るか………」


「あ、そう。じゃああたしもちょっと見て回ろうかな……」


「……一緒に来るなよ……絶対に誤解されるからな………」


一樹が釘を刺した。


「それじゃ俺は先に帰るぜー!」


浩太は先に帰った。








「(………はぁ……誤解……か…………)」


美香の表情は複雑だった。

































一樹は屋上に上がろうとしていた。


「………ま、何も無いと思うけどな…………」


そして、扉を開けた。

















と、同時に一樹の頭上から少女が落ちてきた。


5年前、淳平が体験したようなシチュエーションだった………








ドサッ………


「(……!?何だ………!?)」


そして、その少女のスカートが風でめくれあがった。


そして、一樹の視界にいちご模様のパンツがはいっていた………







それから後の事を一樹はよく覚えていなかった。


だが、間違いなくその少女の姿は一樹の頭の中にしっかりと残っていた………














その日の晩……


一樹はテレビで野球の試合を見ていた……


[読売ジャイアンツ対中日ドラゴンズのこの試合は5−0ですでに9回表ツーアウトランナー無し]


[さて、このバッターを打ち取れば松井英雄投手が完全試合達成となります!]


[ピッチャー松井、投げました!……ストライクバッターアウト!松井英雄投手完全試合達成!]


「中日もダメだなぁ……………さてと………」


一樹はテレビを消し、パソコンの電源を入れた。


そして、一樹はあるネットゲームにログインした。








レイ(一樹の持ちキャラ)「こん〜」


ゼフェール「おっ!レイsこん〜」


リベッツ「こんちゃ」


アラン「こん〜」





この3人は一樹のネットゲーム内での(主な)友達である。


一樹はネットゲーム内での性格は実際の性格とは違う。


(もう一人の自分を作っている)


また、3人が同年代であることから一樹はネットゲーム内で愚痴を言ったりしている。


ゼフェールというキャラを使っている人物はかなりのガンダムファンであることが分かっている。


それほどまでによくガンダムの話が出てくる。


リベッツというキャラを使っている人物は一樹たちと同年代だがこのゲームのプレイヤーの中ではかなりのベテランである。


それだけにこのゲームの知識は豊富である。


アランというキャラを使っている人物はどうやらリベッツを使っている人物と現実世界でも友達であるようだ。


どうやら2人は出身地が同じらしい。





リベッツ「そういえばレイsは今日が高校の入学式だっけ?」


レイ「そうだぜ。ようやく俺も泉坂高校の生徒だぜ」


アラン「泉坂か〜そういえば最近結構有名だよな……」


レイ「そうそう。有名人が多すぎだからな」


ゼフェール「特に映像研究部が有名だよな」


レイ「あ、確かに」


リベッツ「確かアレだよな?東城綾と北大路さつきが映像研究部だったよな?」


アラン「あ、そうだっけ?」


ゼフェール「忘れるなよwww」


レイ「www」


レイ「でも映像研究部か〜まあ俺は結構映画に興味があるしマジで入ってみようかな?」


アラン「おおっ!入っちゃえ!」


リベッツ「そしてサービスシーンいっぱいの映画を作って見せてくれ!!!」


レイ「ぶwww」


ゼフェール「アンタって人はーーーー!!!!」


アラン「やれやれ」


ゼフェール「あ!気づいたら俺死んでた……orz」


レイ「wwwwwwwwwwwwwwwwwww」


リベッツ「テラワロスwww」


ゼフェール「こんな事で、こんな事で俺はぁぁぁぁぁぁぁっ!」


レイ「死んでからそれ言っても意味無いってw」









と、まあおバカな話は続くのであった………


[No.136] 2006/08/03(Thu) 05:08:06
見えない明日・見える未来 第二部〜第3話〜 (No.136への返信 / 3階層) - シン

第3話「小説」





入学から1週間が過ぎたある日の昼休み…


「(あ〜あ、あの時はノリで映像研究部に入るって言ったけどな…)」


「(まあいいや、屋上で少し考え事でもするか)」






一樹は屋上に上がってきた。


そこには先客がいた。


「ん?お前は……」


その少女の名は東瀬(あずせ)茜


茜は小柄でそのセミロングの黒髪を三つ編みにしている。


また、眼鏡をかけており少々地味である。


そして、今はなぜかノートを手に持っている。


また、おとなしくあまりクラスに馴染んでいないようだというのが
一樹の茜への印象だ。


「中岡くん……だよね」


「ああ。で、何でこんな所にいるんだ?」


「ちょっと…考え事をね……」


「…あっそ。で、そのノートは何だ?」


「え!?これは……なんでも………」


「………」


一樹は何かをそのノートに感じていた。


「……まあいい、見せろ」


そう言って一樹は茜から半ば無理矢理ノートを奪い取った。


「ちょ、ちょっと〜」


「………………これは…………小説…………」


一樹はその小説を読み進めていった。


「……………なるほどな…………」


「え?え?」


一樹は一旦ノートを閉じた。


「東瀬、お前………文芸部か?」


「……!」


「……ううん、あたしは………」


「お前………いい小説書くじゃん……」


「………え?…………そんな事ないよ………あたし、文芸部に入ってないのは自分の小説がダメだって分かってるからなのよ……」


「……………」


「あたし……東城さんにあこがれて書き始めたんだけど………やっぱりここで他の人との差を見せ付けられて………」


「ううん、小説だけじゃない。多分あたし自身……


「うるせぇ!」


一樹が茜の話をさえぎった。


「あ〜もう、うるせぇよ!」


「俺は自分がダメだとか言うヤツが大っ嫌いなんだよ!」


「え?」


「自分がダメだなんて言うのは俺だけで十分だ」


「俺は……家族もロクにいねーし、今はまだマシだけど友達もロクにいねー」


「おまけに先のこともロクに考えていねーんだよ」


「それに比べてお前は俺よりずっといいじゃねーか!」


「少なくともこの小説はお前が思ってるよりずっといいぞ!」


「それなのに自分がダメだなんて言うんじゃねーよ!」


「………そう……かもね………」





「………でもやっぱり文芸部はやめようかな」


「……ハァ!?」


「あたし………映像研究部に入ってみようかな………」


「……なんでまた?」


「だって…東城さんがいた部活なら……何かあたしがやりたい事が分かるかも知れないから……」


注・綾は文芸部でもありました!


「………なーるほどね………」


「で、東瀬はいつもここにいたのか?」


「うん、ここってあまり人が来ないから………」


「そうか………ま、お邪魔したな」


一樹は屋上から立ち去った………


その一樹の後姿を茜はしっかりと見ていた………














放課後……


「映研か……」


「ん?一樹、どうしたの?」


「どうした?」


「いや……映研に入ってみようかなってな……」


「映研か〜実はあたしも入ろうかなって思ってたのよ〜」


「えっ!?マジで!?それじゃあ俺も入ろうかなっと………」


「………便乗かよ………」


「まあいいや。確か入部希望者は今日部室に行くはずだし……行くか………」


「じゃあ急ごうよ!」


「だな!行くぞ一樹!」


[No.140] 2006/08/05(Sat) 05:25:02
見えない明日・見える未来 第二部〜第4話〜 (No.140への返信 / 4階層) - シン

第4話「東西南北集結!?波乱の幕開け」





映像研究部部室前………


「ここか」


「だな」


「そうみたいだね」


「んじゃ入ろうぜ」


浩太が扉をノックした。





「ん?お前らは……入部希望者か?」


中から赤い瞳をした少年が出てきた。


「はい。そうですけど……」


美香が答えた。


「そうか。じゃあしばらく中で待っててくれ」


「あ、はい」


3人は部室に入った。





「それじゃあ俺はちょっとヤボ用で出てくるから」


そう言ってその少年(お分かりだと思うが修平です)は出て行った。





「…待っててって言われても……」


「確かに………ヒマだな………」


「んじゃこの部室をちょっと見てみようぜ」


「浩太、それ名案!」


「へいへ〜い。んじゃ見て回るか……」









それからしばらくして……


「特に……これといった物は無いな……」


「うん………」


「おーい、一樹、美香ちゃん!これを見てくれ!」


「「ん?」」


「これこれ!」


浩太は壁に掛かっている賞状と写真を指さしていた。


「ん?これは………?」


「!ねぇ、この写真に写っている人……ひょっとして東城さんじゃない!?」


「!だとすればこれは北大路さつき………!」


「な?だから見てくれって言ったんだよ」


「……なるほどな……」


と、ここで一樹がある写真に気づいた。


「ん?これは…確か1週間前に完全試合を達成した…松井英雄!?」


「え!?嘘だろ!?」


「何でそんな人が………?」


「…で、これは……石原先生………?」






英雄は去年からプロ野球で活躍している。


2年前に四国独立リーグに参加して球界復帰を果たし、そしてその年のドラフトで読売ジャイアンツに入団した。


それからというもの英雄は大活躍を見せている。





裕紀は相変わらず教師をやっている。


2年経っても変わる事はない。





ガララ!


「「「ん?」」」


扉が開き、茜が入ってきた。


「なんだ……東瀬か……」


「……一樹……何よその言い方は。何かあったの!?」


「ちょっと話をしただけだよ!」


「ふーん……まあいっか」


「あなたたちは…南原さんに平野くんですよね。あなたたちも?」


「そうだぜ」


「ま、あたしも入部希望よ」


「そうですか……」





と、ここで再び扉が開いた。


「あれ?もう4人も来てたの?」


「……お前は………確か………」


入ってきた少女の名は北島遥。


外見は茶髪(どうやら地毛らしい)のロングヘアーでその体はスタイル抜群でなおかつ豊満な胸をしている。


(要はさつきを思い浮かべてください)


そして人付き合いがいい性格もあってとても人気がある。


入学当初から結構話題に上がっており、一樹の耳にも遥についての情報は入っていた。


「え、え、え、え、え、えええええええっ!?」


「何でこんな所に遥ちゃんが!?」


「………浩太………アンタねえ………」


「バカが………」


一樹と美香は呆れていた。


「あ、そうだ。あたしは……


「あ、いいって。どうせ後で自己紹介するんだから!」


「あ、そっか……」


美香はあっさりと納得した。






そして、またしても扉が開いた。


「えーっ!?ひょっとしてあたしって最後!?」


何と由美が入ってきた。


「……(何で女の子ばっかりなのよ!)」


美香は心の中でツッコミを入れた。






ガララ!


由美の予想とは裏腹にもう一人入ってきた。


今度は男だ。(笑)


「ふ〜どうやら俺が最後みたいだな」






その2分後……


ガララ!


「どうやらこれで全員みたいだな!」


先ほどの少年(修平)がもう一人の少年(一馬)とある少女を連れてやってきた。


「さて、これから入部のための面接みたいな事をするわけだが…」


「(みたいなって………かなり適当だな……)」


「まず、俺の名前は火野修平。この映研の部長だ」


「で、俺は副部長の北大路一馬だ」


「あたしは東出紗耶(さや)です。映画の脚本を書いています」


「で、まずはちょっとした自己紹介をしてもらおうか」


そして、自己紹介が始まった……





(すでに名前が出ているキャラは略)






そして、最後に入ってきた少年の番になった。


「俺は上田彰(あきら)です」


「よし……OK。計7人だな」


「さて、これで面接は終わりだ」


「「「「「「「………早っ!!!!」」」」」」」


入部した7人が全員ツッコミを入れた。


「あれ?何かおかしい事を言ったか?」


「俺は『面接みたいな事をする』としか言ってないぞ」


「入りたくて来てる訳だから追い返すような事はしないさ」


「「「「「「「はぁ………なるほど」」」」」」」


今度は全員納得した。


「さて、来てもらった訳だけど…みんな時間はあるか?」


「いや、俺は別に…」


「そうね。あたしも…」


(以下略)


「そうか。それじゃあちょっと俺の話を聞いてもらおうかな…」


「話?」


浩太が尋ねた。


「ああ。俺の先輩の話さ……」


修平が答えた。










そして、修平の話が始まった……


淳平や綾、そして健治についての話はしばらく続いた……










「……と、言うわけだ……」


「で、真中さんや中間さんは俺たちが目標とする人さ」


一馬が言った。


「あたしは脚本を書いているので東城さんが目標ですけどね」


紗耶が笑って言った。






「……東城綾か………」


「ん?上田……?」


修平が彰に尋ねた。


「俺はあの人がすごいとは思わない」


「「「「「「「「え!?」」」」」」」」


一樹を含めて全員が驚いた。


[No.142] 2006/08/08(Tue) 04:37:04
見えない明日・見える未来 第二部〜第5話〜 (No.142への返信 / 5階層) - シン

第5話「始動!!ダブルゼータ」


いくらなんでも上のは嘘です。


第5話「始動!!新生映像研究部」






彰の言葉には全員が驚いた。


「ちょ、それはどういう意味よ!」


美香がまず突っ込んだ。


「どういう意味かって?そのまんまの意味さ」


「まあ文才は認めるけどな」





「………………」


修平は彰をただ黙って見ている。


「俺は知ってるんだよ。あの人についてお前らが知らないような事をな」


「それってどういう事よ!?」


遥が疑問を投げかけた。


「話すと長いけどな…ただ一つ間違いなく言えることは作家・東城綾は恋人・真中淳平がいなければ何もできないってことだよ!」


「それは……どういう事なの!?」


由美が尋ねる。


「だからそのまんまの意味だ。もっと言えば、東城綾はすでに真中淳平無しでは生きる事もできないような奴になってんだよ!」


「…………!!」


その言葉で修平の顔が変わった。


「そんな奴が尊敬する人だなんて……笑わせるぜ!東出先輩よォ!」


その言葉で紗耶の目から涙がこぼれるのを修平はしっかりと見ていた。





そして、その直後、修平は彰を殴っていた。


ガッシャーン!


その拳で彰は吹き飛ばされ壁にぶつかった。





「………でも事実だろ?火野先輩」


起き上がりながら彰は言った。


「………ふざけるな………!」


「………やけに東出先輩をかばうな……」


「惚れてるのか?」


「ふざけるなと………言ってるだろうがぁっ!」


再びその拳が彰を捕らえた。






「………あちゃ〜アイツはもうダメだ………」


「(まあ惚れてるというより付き合ってるんだけどな…………)」


「き、北大路先輩!そんな事を言う前に止めないと!!!」


浩太が慌てながら言った。


が………


「知るか。自業自得だろ」


「それに今の修平は止めれねーよ。止めようとしたらこっちがひどい目に遭うからな……」


「………なるほど………」


浩太は納得してしまった。






その間にも………


「………いや……ひょっとして……東城綾に惚れてるのか?」


「………!!!!!!!!」


修平の頭の奥で何かが弾けるような音が………ではなく、何かが切れる音がした。


「………ふざけるなーーーー!!!!」


その怒りの拳が叩きつけられる………









「………あ〜あ………禁句を言っちゃった………」


「え?」


茜が尋ねた。


「いや……事実だったからな………」


「それより……霊柩車を呼んでくれ」


「いや、それはさすがに問題が……」


美香が突っ込みを入れた。


と、ここで沈黙を保っていた一樹がいすから立ち上がった。





そして、一樹が修平の手をつかんだ。


「……火野部長……大人気無いですよ」


「………だが………上田が言った言葉はどうなんだ?」


「……それについては俺が話をつけます………」


「……そうか……」





「………上田……お前……実際に東城綾に会ったことがあるのか?」


「……いや、親父から……聞いただけだ……東城綾の過去をな……」


「……実際に会った事も無い人間の事をよくそこまで言えるな……ある意味感心するぜ……」


「俺からしてみれば……正しいかどうかも分からない話の方が……笑わせるぜ………」


一樹は自分の意見を言った。





「…………フフ………ハーッハッハッハ!」


突然彰は大声で笑い出した。


「何がおかしい!?」


「いや………さすがに参ったぜ………そこまで言われるとな……」


「それに安心したぜ……先輩がどれだけ東城さんを尊敬しているか分かってな………」


「……つまり……俺たちを……試したのか!?」


修平が尋ねた。


「ま、そういうことだな」


「やれやれ………一本取られたな………」


修平は頭を掻いていた。





「……あれ?そういえば…上田は親父から聞いたって言ったよな?」


何かに気づいた修平が尋ねた。


「ああ」


「……ひょっとして……お前の親父って……?」


「ああ。俺の親父は上田彰治、泉坂警察署の警部さ」


「「な、何だって〜!?」」


修平と一馬は同時に驚いた。


「あ〜でも納得した。上田警部なら東城さんについてよく知ってるからな〜」


「……どういう事ですか?」


美香が一馬に尋ねた。


「ま……色々とな……」


「?」


「まあただ一つ言えるのは……上田の言葉は決して間違いではないって事だ……」


修平が何か考えながら言った。


「「「「「「…………?」」」」」」


何も分からない面々。


「まあこれで1年生7人を加えて新生映研が始動だーっ!」


「「「「「「「「「「おーっ!」」」」」」」」」」


修平の言葉で一馬、紗耶を含めた面々が声を上げた。


「……ま…悪くないな……」


一樹も少し顔が緩んでいた……





……と、ここで修平の携帯が鳴った。


ディスプレイには『真中淳平』と出ていた………


[No.145] 2006/08/09(Wed) 11:09:30
見えない明日・見える未来 第二部〜第6話〜 (No.145への返信 / 6階層) - シン

第6話「綾の真実」





「……誰だよこんな時に…………ってオイ!?」


「ん?修平、どうした?」


「一馬、ちょっと電話するから部室を出るぞ」


「分かった」


そして修平は部室を出た。





「……ねえ一樹、誰からの電話なんだろう………?」


「知るか。俺に訊くな」


「………それもそうよね」


一樹の指摘で美香は納得した。








一方………


「真中さん、こんな時に何の用ですか?」


[確か…今日って映研の新メンバーが入部する日って言ってたよな]


「ああ、そうだけど………で、何なんだ?」


[いや、ちょっと様子見しに行こうかなって……]


「ハァ!?今から来るのか!?」


[いや、もう綾と一緒に校門まで来てるんだけど………]


「………(オイ!!!)……まあいいか………」


[それじゃあ今から部室に行くからな]


「へいへ〜い………」


そして電話は切れた。










「誰からの電話だったんだ?」


部室に戻った修平に一馬が尋ねた。


「……映研のOBと言っておこうか」


「…………まさか?」


「そ。そのまさかさ」


「で、みんな、ちょっと今から映研のOBが来ることになった」


「え!?OBって誰なの!?」


由美が驚きつつ尋ねた。


「ま、今に分かるさ」


「「「「「「「………?」」」」」」」







それから少しして……


ガララ!


「修平くん、一馬くん、紗耶ちゃん久しぶり!」


「こんにちは〜」


淳平と綾が入ってきた。


「ホントに久しぶりだな〜」


「しっかしお2人さんは相変わらず熱いねぇ〜」


一馬がからかうが別に慌てる事もない。


「お久しぶりです東城さん」


修平たちがまず挨拶した。


「……えっ?えっ?えええぇっ!?と、東城さんが何でここに!?」


美香が激しく驚いた。


「………リアクションでけーよ………でも何でまた!?」


「で、でも本物!?モノホン!?」


「……美香ちゃん、モノホンって………でもマジかよ!?ヤバイ!テレビで見るよりずっと綺麗だ………」


とりあえずリアクションの大きい美香に一樹と浩太が突っ込む。
(立場が逆転している)


が、やはり突然の来客に少なからず驚いている。


「ま、まさかこんな所で東城さんに会えるなんて……」(遥)


「じゃあOBって東城さんと真中さんの事だったんだ!」(由美)


「なんだかオーラが出てる……東城さんはやっぱりすごい…」(茜)


「………(ヤバイ!さっきの事は言わないでくれ!!!)」(彰)


彰を除いて全員が何かしら驚きの言葉を述べた。


(彰は先ほどの騒ぎがあるので焦っている)











まあそんなこんなで………


その後一樹達は淳平や綾と話をいろいろする事となった。


(途中で浩太が「どうやって東城さんみたいな美人の恋人を手に入れれたんですか?」と淳平に尋ねたため、2人は顔を赤くした)






「あ、そうだ修平くん、一馬くん、紗耶ちゃんちょっといいかな?」


淳平がいきなり切り出した。


「ん?何なんだ?」


とりあえず5人は廊下に出た。






「「「「「「「………?????」」」」」」」








「で、何なんだ?」


修平が尋ねた。


「ああ、実は来週の水曜日に西野が帰ってくるんだ!」


「………マジ!?」


「2年ぶりか〜」


「西野さんか〜会ってみたいな……まだ会った事は無いから……」


「そうね…あたしも西野さんに久しぶりに会ってみたいからね…」


「…と、いうことは………」


「……ああ、そうだな………」


「………」


修平の言葉で淳平は真剣な顔つきになり、綾は顔を赤くした。


「まあとりあえず戻ろう」


「そうだな」








「おまたせ〜」


「部長、何を話してたんですか?」


浩太が尋ねた。


「ああ、その事なんだが……来週の水曜日は全員集合な」


「「「「「「「え゛!?」」」」」」」


「問答無用!!!」


一馬が叫んだ。


「「「「「「「(そんなのって………アリ?)」」」」」」」


「あ、そろそろ俺たちは……」


「そうか。んじゃ次は来週の水曜日だな」


「そうだな」


「それじゃあみんなまたね」


そして淳平と綾は帰っていった………








「……それにしてもなんだかオーラの出てる人でしたね〜」


「確かに東瀬さんの言うとおりだったよね」


「あたしもなんだかわかるな……」


美香の言葉に由美と遥も同意した。


「そういえば上田の言葉が間違っていないって言ってましたけど、それってどういう意味っすか?」


浩太が尋ねた。


その質問で修平と一馬は真剣な顔つきになった。


「ああ、それについて話そうと思ってたところだ」


「みんなは何で真中さんが東城さんを恋人にできたか疑問に思った事は無いか?」


一馬の言葉で全員が考え込んだ。


「確かに真中さんって実際に見たらよく分かったけど……なんだか普通よね……」


「そう…ですよね……」


茜は美香の言葉に同意した。


「普通に見たらなんだか不釣合いというか何というか……」


遥は客観的に言った。


「でも2人は本当に仲がいいけどね……」


しかし、由美は事実を述べた。


「………………ま、考えて分かる事じゃないな………」


一樹は最終的な結論を述べた。


「………分からないですよね?」


「「「「「「うんうん」」」」」」


紗耶の言葉に対して一樹も一緒になって言った。


「まあ………それについてなんだが……まあホントに話すと長いからな……」


「で、今日N●K総合で東城さんについてのドキュメンタリーがあるんだ。それを見たらよく分かるはずだ。上田の言葉の意味もさっきの質問の答えもな」


「ま、とりあえず今日はこれで終わりだ」


「みんなおつかれ〜」















その日の夜……


一樹は美香の家にいた。


「悪りーな。俺の家のテレビが今修理に出てるからな……」


「いいっていいって。それよりあたしのお母さんったら今日東城さんに会ったって言ったら「何でサインもらわなかったのよ!」って言い出してさ〜」


「………アホだな……」


「………うん………」


「あ、始まるよ……」


そして番組は始まった。


最初の映像はビルの屋上で抱き合っている2人の姿だった。





[あたし……ずっと真中くんのそばに……いてもいいんだよね!?]


[……ああ……もちろんだよ……]


[今まで傷つけた分まで……全部受け止めてやるから………]


[あ…り……が……とう…………]


そんな会話が聞こえた。


「「………????????????????????????」」


全く事態が飲み込めない2人。









そして、番組は綾のこれまでを語り始めた………





淳平との出会いと恋……


失恋と死の病……


その苦しみ故の自殺未遂と奇跡の生還…





……そして、今の幸せ…………












それらの話は一樹の乾ききった心と涙腺を潤わせるには十分だった……









次回予告


つかさの帰郷、そして時の止まった青年健治の今は……


次回「つかさの帰郷」


………そのまんまじゃん!!!


しかもこの話の終盤は完璧に『HEART』第二部の第4話だし!


結果、俺自身の構成力の低さにorz


[No.146] 2006/08/10(Thu) 05:05:38
見えない明日・見える未来 第二部〜第7話〜 (No.146への返信 / 7階層) - シン

第7話「動き出した運命」





ゼフェール「あれ!?予告と題名が違うぞ!?」


アラン「あれ!?本当だ!!!」


リベッツ「騙された!俺たちはシンに騙された!!!」


レイ「こん〜」


ゼフェール「
アラン「    おわあぁぁぁぁぁっ!?」」」
リベッツ「


レイ「……?」








ゼフェール「え!?じゃあ今日レイsはあの東城さんに会ったのか!?」


レイ「YES!!!」


アラン「マジかよー!」


リベッツ「で、どうだった!?」


レイ「いや〜マジですごい美人だったぜ〜」


レイ「それに生で見るとまたすごいって言うかなんと言うか…」


ゼフェール「ほほーう」


アラン「そりゃ楽しみだ」


リベッツ「レイsが……うらやましい……」


レイ「でもそれより驚いたのは東城さんの高校時代の話だな」


ゼフェール「?どーゆーこと?」


アラン「教えてくれ〜」


リベッツ「俺にも〜」


レイ「じゃあ今日のN●Kの番組は見てないのか……まあいいや、かなり長い話になるけど話すぜ」


そして、レイ(一樹)の話が始まった……





ゼフェール「マジかよ……」


アラン「……そんな事があったなんてな……」


リベッツ「でもその経験が今の小説家としての評価にもつながっているんだろうな」


レイ「ああ、多分な……」










次の日……


一樹たちはこの日も全員集合する事になっていた。


「なんでまた……」


「やれやれ、一樹は相変わらずねぇ……」


「まあいいや、入るか……」


「そーだな」


一樹、美香、浩太の3人は部室に入った。


「「「え?」」」


「よぉ!今日は新入部員歓迎会だ!」


修平がいきなりそう告げた。


「「「えええぇ!?」」」


さすがに一樹も驚いた。


すでに他の4人は来ていた。






その後……


改めて自己紹介する事になった。


さて、自己紹介の内容を少しだけ出しておこう。
(入部理由しか無いが)


一樹
入部理由・元々映画には少し興味があった。(らしい)


美香
入部理由・何か自分のやりたい事が見つかるかもしれないと思ったから。


浩太
入部理由・ある意味ノリ。



入部理由・自分がさつきにあこがれている事もあり、さつきがこの部活で何を得られたのか知りたいから。


由美
入部理由・実は女優志願だが演劇部よりも映研の方を気に入ったから。(要はヒロイン志望)



入部理由・美香と同じ。


で、茜はと言うと……


「……なるほど……小説家志望か……」


修平がどこか意味深なセリフを言った。


「?」


「昨日言ったと思うけど紗耶も小説家志望で脚本を書いているんだけど……やっぱり1人じゃキツイっていつも言ってるんだ」


「だから、紗耶の手伝いをしてやってくれるか?」


「…はい!」


茜は力強く答えた。


「よし、これで映画の脚本については問題無いな!」


「それに役者もそろった!」


「と、言うわけで改めて新生映研始動だーーっ!!!」


「「「「「「「「「「「「「「「「おーーーーっ!!!!!」」」」」」」」」」」」」」」」


映研の全部員の計16人が一斉に声を上げた。







その後はパーティとなった。


「火野部長」


一樹が修平に声をかけた。


「ん?中岡に南原、んでもって東瀬か……」


「おい、さっさとそれ出せよ」


「う、うん」


茜は修平にノートを出した。


「ん?これは……?」


「東瀬が書いた小説です」


「おっ!なるほど〜 それじゃ今日の間にでも見ておくか」


「あ、あまり期待しないでくださいね……」


「……俺…東城さんの小説を読んできたからそれ言われると評価のしようが無いんだけど………」


「ふふっ……」


そばにいた紗耶が笑った。


「ま、何にしても読んでおくから」


「は、はい……」


「あ、そうそう…茜ちゃん、ちょっといいかな?」


「東出先輩、何ですか?」


「あたしからのちょっとしたアドバイスよ」


「は、はぁ………」


茜と紗耶はそのまま部室を出た。


「……何なんだ?」


「分かんねぇ……」


修平も一馬も理解に苦しんでいた。








「何なんですか東出先輩…?」


「実は東城さんから昨日伝言を預かったんだけど……」


「伝言?東城さんがあたしに?」


「うん。何でも、茜ちゃんは眼鏡をはずして髪を下ろすといいんだって」


「え?どういう事ですか?」


「茜ちゃんに好きな人ができたらそうするといいんだって」


「え、ええっ!?」


「あたしの考えだと多分東城さん自身の経験があるからだと思うけどね」


「え?それって……?」


「確か昨日の番組で言ってたと思うけど、東城さんは眼鏡をつけて三つ編みにすると雰囲気が全然違うの」


「そういえば…言ってましたよね……」


「だから、多分茜ちゃんもそのパターンなのよ」


「そう……ですか……」


「それじゃあ戻ろうか……」


「はい……」







その頃……


修平と一馬は一樹と美香に綾や淳平の過去の話をしていた……


「まあクリスマス前の東城さんは正直見ていられなかったな」


「ああ、ずっと泣いてばかりだったし……顔すら見れない日の方が多かったぜ」


「……そこまでは…テレビでも言ってなかったな……」


「で、クリスマスを境に東城さんは元気になっていった」


「確かクリスマスよね……手術と………その………真中さんの告白が………」


「ん?そういえばあの日……確かに何か騒ぎがあった覚えがあるぜ」


一樹が何かを思い出した。


「確かに……夜に何かあった覚えがあるんだ……結構な騒ぎだったしな……」


「でも……何でテレビや新聞にその事件が出なかったんだ?」


一樹が修平と一馬に尋ねた。


「…それについては俺たちも知らないな……多分映研のOBが何か手を打ってたんだと思うけどな」


「OB?」


美香が尋ねた。


「ああ、壁に写真があるだろ?」


修平は壁の写真を指差した。


「で、石原先生と松井さんが写ってる写真があるだろ?」


「ああ、あれか」


「で、賞状を持ってる人が10年前の映研の部長の中間健治さん。
あの人はいろんな所にコネがあるから多分警察かマスコミに何かしたんだろうけどな」


「……おいおい………」


一樹は呆れていた。


「で、話は戻るけど……東城さんはあっという間に元気になった」


「まあ元気になった理由がちょっとな………」


一馬の言葉に修平は苦笑いしていた……


「どーゆー事ですか?」


美香が尋ねた。


「いや……言ったら正直恥ずかしくて顔から火が出るだろうな…」


一馬も苦笑いした。


「え?それはホントにどーゆー事ですか?」


美香がさらに不思議そうに尋ねた。


「まあ間違いなく言えるのは……東城さんは真中さんに病的なほどベタ惚れしてるって事だ」


「……病的?」


一樹が一瞬なんともいえない複雑な表情を浮かべた。


「(まさか……上田が言ってたが……本当に東城さんって尊敬するに値しない人なのか!?)」


「中岡……ある意味お前の考えている事は正しいぞ………」


一樹の考えを見透かした修平が言った。


「ん?そういえば何で野球選手の松井さんがこの写真に写っているんだ?」


一樹が気になっていた事を尋ねた。


「ま、話すと長いな……」


一馬が返答に困っていると……


「あれ!?これって東城さんじゃないの!?」


美香が写真に写っている真矢に気づいた。


「ああ……それか……その人は東城さんじゃないぜ……」


「火野部長、何か……知ってるんですか?」


美香がさらに尋ねる。


「ま、話すとこれがまた長いけど………まあいっか……」


そして、修平と一馬はまた話をすることとなった。


[No.149] 2006/08/13(Sun) 05:31:45
見えない明日・見える未来 第二部〜第8話〜 (No.149への返信 / 8階層) - シン

第8話「冷たく熱い男」






映研のパーティーの次の日……


「あれ?今日は一樹と一緒じゃないじゃん」


教室に入ってきた美香に浩太が言った。


「一樹は寝坊よ。あいつが寝坊なんてほとんど無いのに……」


「ふーん……そうか」











それから数分後…


「(大変!遅刻しちゃう〜!)」


茜は急いで教室へ向かっていた。


その頃…


「噂の美少女西村由美ってアイツか〜!」


「うおっ!マジでかわいい!」


上級生が由美を見物(?)しに来ていた。


ここ数日よくある事だ。(一方で美香や遥の人気も出ているが)


と、そこへ茜がやって来た。


ドン!


「きゃっ!」


茜は例の上級生にぶつかってしまった。


「オイコラ、ぶつかっておいて謝りも無しか?」


「あ…あの…ごめんなさ……い……」


「おいおい、それにしてもダセー女だな。何か余計にムカつくぜ…」


「西村や北島や南原のツメのアカを煎じて飲ませてやりてーぜ」


と、まあ茜に言いたい放題言う2人。


と、そこへ…


「……うるさいわねアンタたち!」


「いくらなんでもヒドイんじゃないの!?」


「人を見た目で判断するものじゃないでしょ!」


美香、由美そして突然やってきた遥の3人が2人に言った。


「な、このアマ共……!」


「こっちが下手に出てりゃ好き放題言いやがって………!」


「こうなったら相手が誰だろうと構わねぇ!」


「え……!?好き放題言ってるのはそっちでしょ!?」


「ちょ、こいつら本気!?」


「きゃあぁぁぁぁっ!」


本気で殴りかかる2人。





だが、


「何だ?テメーは?」


2人の拳は一樹によって止められていた。


「一樹!」


「やれやれ、朝から意味不明な騒ぎを起こしてくれやがって……」


「てめ……っ!調子に乗るなよ!」


「………調子に乗ってるのは……お前だろ…」


「失せろ」


「な……!?」


一樹が睨んだ直後、睨まれた男は一樹の一撃により倒されていた。


「な……!?何をした!?」


「……こっちのセリフだ。南原や東瀬に何をした?」


「そ、それがどうしたぁぁぁぁっ!?」


「…………やれやれ……これだから上級生って奴は……」


そう言うと一樹は一撃を加え、その上級生を撃破した。





「………一樹、ありがとう……」


「……南原、喧嘩を売ったお前が悪いだろ」


「……………それもそうよね……」


一樹の言葉に納得する美香。


「それから……東瀬、怪我とかは無いか?」


「う、うん……大丈夫……」


「ま、それならいいや」


「…一樹、何であたしと東瀬さんでは口調が違うのよ!」


「………だから言っただろ…喧嘩を売ったお前が悪いって…」





一方…


「(ちょ、中岡ってすごい……普通に上級生に立ち向かって東瀬さんに優しく声をかけてあげて……ちょ、これって何なのよ〜)」


遥は初めて感じる感覚に襲われていた………


[No.150] 2006/08/15(Tue) 04:59:52
見えない明日・見える未来 第二部〜第9話〜 (No.150への返信 / 9階層) - シン

第9話「帰郷(前編)」






さて、前回の乱闘(?)事件から数日が過ぎ、淳平が言っていた日が来た。


そう、つかさが帰ってくる日である。


朝…


「それにしても何で今日も全員集合なんだ?」


「いっつもアンタが言ってる言葉で返してあげるわ」


「あたしに訊くなってね」


「……そりゃそうか」


どうやら一樹と美香はいつもどおりのようだ。





「ねぇ、一馬って…何か変わったよね」


「はぁ?そうか?」


「うん、前に比べてかなり話しやすくなったっていうかさ………」


「ふーん……そうなのか?」


「うんうん。いつもそばにいるあたしが言うんだから間違いないって!!」


「……ハイハイ……」















そして放課後…


「あれ?今日は黒川先生も石原先生もいるじゃん」


「おっ、中岡と南原と平野と東瀬も来たか」


「じゃあ黒川先生、全員そろったので…」


「そうですね石原先生」


「よーし、みんな行くぞ!」


修平がメンバー全員に声をかけた。


「「「「「「「どこに!?」」」」」」」」


「とにかく来い!」


「「「「「「「ええぇ〜!?」」」」」」」


結局訳の分からないまま1年生メンバーは強制連行されてしまった。



















羽田空港


「何で空港なんかに来たんだろう……?」


茜が疑問に思った。


「確かにそうよね……ひょっとして誰か帰ってくるとか?」


遥が冗談のつもりで言った。


が、


「ああ、北島の言うとおりだ。今日は真中さんたちに縁の深い人が帰ってくるんだ」


「あ、冗談のつもりで言ったのに……」


「でも縁の深い人って……?」


由美が尋ねる。


「まあ……話すと長いし……俺が話するより真中さんにでも訊いた方が早いぜ」


いい加減長話に飽きた一馬が言った。





「それにしてもみんな遅いな…」


「ま、用事があるんでしょ」


修平の後ろから女性の声がした。


「ん!?真中さん、東城さん、正太郎さん、美鈴先輩!?」


振り向いた修平が驚きの声を上げた。


どうやら美鈴が修平に声をかけたようだ。


「ま、真中さんに東城さん!?こ、こんにちは!」


上ずった声でまず茜があいさつした。


(あいさつは略)


「あ、そうだ。紹介しておくかこっちは………    」







淳平と綾は現在某大学の2年生である。


そして美鈴となぜか正太郎も同じ大学である。


なぜかというと、単刀直入に言うと2人が付き合っているからである。


美鈴と正太郎は綾が引きこもっている頃に出合った。


それからというもの綾の事で時間を共有する事でお互いに惹かれあっていった。


そんなこともあってかこの4人は映研(正確にはサークル)に入っている。





「で、北大路先輩や中間さん達はまだ?」


「ああ、まだみたいだぜ」


美鈴の問いに一馬が答えた。


「ん?来たか……?」


修平が人影に気づいた。


「おーい、さつき!」


「あっ、真中!?」


歩いてきたさつきが淳平に気づいた。


「え!?ま、まさかあのさつきさん!?」


浩太が驚く。


「あ、天地さんもいるぜ!」


彰が天地の姿にも気づいた。


そして、外村の姿もそこにはあった。





「「さつき姉ぇ、久しぶり!」」


「ホント久しぶりよね〜!」


「で、真中!しばらく会っていない間に綾さんを泣かせたりしてないだろうな!?」


「ああ、大丈夫。東城先輩を泣かせてたら今ここにいないから」


「ど、どういう意味だよそれ!?怖いぞ!」


親しく会話する面々。


と、ここで彰があることに気づいた。


「あれ?そういえば北大路副部長って…やっぱり苗字が…同じですよね?」


「ああ、それね。さつきは一馬くんの年上のいとこなんだ」


彰の問いに淳平が答えた。


「「「「「「「え!?」」」」」」」


やはり驚く1年生メンバーであった。






「そういえば、南戸さんは?」


修平が尋ねた。


「ああ、確か今日は実家の用事で手を離せないみたいだぜ」


淳平が答えた。


「だから伝言を預かって来てるんだ」


「大変だなぁ………南戸さん……」






唯は高校卒業後実家に戻った。


それからというもの両親の手伝いをしており周りでは孝行者として評判もいいようだ。







「ありゃ?ひょっとして俺たちは遅かったのか?」


「裕紀、久しぶりだな」


「よぉ、元気にしてたか?」


健治、広樹、英雄の3人が来た。


「!?松井さん!?」


やはり驚く一樹。


「あ、そうだ。紹介しておくよ…     」






健治と広樹は『東真』解体後しばらく行動は起こさなかった。


しかし、外村が芸能プロダクションを立ち上げる時にちゃっかりと役員になっていた。


とは言っても外村からの信頼がもっとも厚い役員であるといえる。


しかし、やはり健治の心の傷は癒えていないようだ。





「さてと、そろそろじゃないか?」


修平が言った。


「ん?来たみたいだぜ……」


一馬が人影を見つけて言った。





そして、一馬の言葉の通り人影の中に一人際立って目立つ女性の姿があった。


そしてその女性はまっすぐに淳平たちに向かってきた。





その女性は金色のショートヘアーに鮮やかなグリーンの瞳をしていた。





その顔立ちは周りの男の目を惹きつける魅力があった。





そして、淳平たちの前にやってきたその女性の名は……












「おかえり、西野……」















西野つかさ


[No.151] 2006/08/18(Fri) 04:54:16
見えない明日・見える未来 第二部〜第10話〜 (No.151への返信 / 10階層) - シン

第10話「帰郷(後編)」






そして、つかさは淳平たちの前に姿を現した。


「ただいま、淳平くん。みんな」


帰ってきたつかさの最初の言葉だった。





「………………」


どうやら浩太はつかさが放つ美のオーラで撃沈したようだ。


もっとも、これが初対面となった面々は例外なく言葉を失っているので「浩太は」という表現は正しくないが……


さて、それはさておき


それからしばらくすると石化(?)していた面々も元に戻ったので話をすることにした。






「とりあえず……武者修行は終わりってことか〜」


「修平…武者修行って………」


「あ、でもある意味まちがいじゃなかったかも………」


「「マジかよ」」


今度はつかさの言葉で修平と一馬が撃沈した。


「それにしてもずいぶん大人っぽくなったなぁ……」


淳平が率直な感想を述べた。


「そ、そうかな…?」


「うん、淳平の言うように西野さんは本当に大人っぽくなってるよ」


綾も同意見だった。


「ま、東城さんが言うのなら間違いないかも」





「…………それはそうと…………」


つかさは修平と紗耶、そして美鈴と正太郎を見てニヤリと笑った。


「いつの間にか2組もカップルが増えてるなんてねぇ〜」


「か、からかうな!!!」


修平がムキになって怒る。


「そ、そうよ!」


美鈴も怒る。


「でも事実なんだからいいでしょ?」


つかさがある意味正論を言った。





「……ところで…………淳平くんと東城さんってもう結婚してると思ったんだけどなぁ〜」


つかさが強烈な爆弾発言を放った。


「ああ、それについては俺が話そう」


健治が話に入ってきた。


「真中と東城が結婚していない理由は1つだけだ」


「………西野が…お前が帰ってくるのを待っていたんだってよ……」


「…………え?」


「だ、だってさ…やっぱり西野にも……見ていてほしいからな……」


「そ、そう……だったんだ………」





「…………OK!だったらあたしは自分にできる事をするだけよ!」


「淳平くんと東城さんが幸せになるためにね!」


つかさは大きな決断をした。







































































































































































































































































ただ、この話に完璧なオチが付けられたとすれば、


「「「「「「「(……話に………入れない………)」」」」」」」


と心の中で思うしかなかった彼らの存在だろう………


[No.154] 2006/08/21(Mon) 04:19:06
見えない明日・見える未来 第二部〜第11話〜 (No.154への返信 / 11階層) - シン

第11話「優しさと強さ」






つかさの帰郷から数日が過ぎたある日…


一樹は放課後に屋上にいた。





「ん?」


「中岡くん……やっぱりここにいたんだ……」


「何だ……東瀬か……」


「で?俺に何の用だ?」


「あ、新しい小説書いたから読んでほしくて……」


「な〜るほどねぇ……」


一樹はノートを受け取った。









「…ま、相変わらずやるじゃん……」


「ほ、ホント!?」


「ああ」


「よかった〜……」


それからしばらくの間2人は色々な話をしていた……










突然、扉が開く音がした。


「ん?何だ?」


「よぉ…また会ったなぁ……」


「この前は派手にやってくれたな!」


いつかの上級生がやってきた。


「……誰だ?」


「「覚えてねーのかよ!!!!」」


「覚えてないの!?」


「………あ、思い出した」


「くそっ……ナメやがって……!」


「今日は少々痛い目に遭ってもらうぜ……!」


「お前ら!出て来い!!」


さらに大勢の上級生が出てきた。


「おいおい……そりゃないでしょ……」


「さすがにこの人数には勝てないだろ?」


「やっちまえーーー!!」


「チッ……仕方ないか……」





「やめて!」





茜が間に割って入った。


「東瀬……」


「どけよ!」


「邪魔するんじゃねぇよ!」


「先に叩きのめされたいか!?」


「やめて……!元はと言えばあたしが悪いのよ……」


「だから……中岡くんには手を出さないで!」


「つまりは……自分はどうなってもいいって事だよな…?」


「…………」


「東瀬!おい!?」


「いいぜ……なら好きにやらせてもらうぜ!」


「やめろっ!」


「テメーには用は無ぇんだよ!」


一樹は1人に殴られた。


「チィィィッ!」


「……………」


茜は覚悟を決めたように目を閉じた。


「さてと、まずはその三つ編みを下ろすか……」


「って言うかこの眼鏡もお前には似合ってねーぞ!」





10人以上の男が茜に寄って集っている。


一樹は止めたかった……しかし、先ほどの一撃がかなり効いたらしく動けなかった。





その時再び扉が開いた。


「オイオイ……何やってんだ……?」


「俺の部活の部員に何やってんだ……?」


「中岡くんも茜ちゃんも大丈夫!?」


修平、一馬、紗耶がやってきた。





「テメーらは確か映研の……!」


「って事はこいつらも映研か……」


「や、ヤバイって!確か火野と北大路って言ったら中3の時に18人の暴走族を3分で叩きのめしたって伝説が……!」


「と、とんでもねぇ連中に喧嘩売っちまった!!!」


「あ、慌てるな!こっちにも勝機はある!」


「え?」


「簡単だ……」


リーダー格の男が前に出た。


「おい、火野、北大路…」


「何だ?」


「悪りーが…こっちは手を汚したくないんだよ……」


「余裕でいられるのもそこまでだ……」


「おい、お前ら!その女の服を脱がせ!」


「へ、へいっ!」


数人が茜の制服を脱がし始めた。


「え!?やっ、やめてっ!」


「静かにしやがれ!」


「……!何のつもりだ………!」


修平が尋ねた。


「オメーらに真っ向から立ち向かったら負けるってのは分かってんだよ………!」


「………まさか!?」


一馬が愕然とした表情になった。


「そうさ……お前らがそこから一歩でも前に出たらあの女を犯る」


「「「「!!!!」」」」


修平たちの顔色が変わった。


「やってくれるぜ………!」


「おい、修平……どうするよ………?」


「決まっているだろ?こうなったら動くわけにはいかねぇ……」


「だな………」


「いい判断だな……」


「だが、動かなかったらあの女に何もしないとは言っていないが?」


「!!!」


「ち、畜生!ハメられた!」


「それじゃあヤル……………か!?」


突然その男は吹き飛ばされた。


理由は簡単だ、一樹に殴られたからだ。


「なっ……!?」


「よし、今だ!東瀬を!」


「おうよ!」


一馬が茜の周りの男をすばやく排除した。





「てっ……てめぇ!!」


「よくも!」


「………君たちの負けだよ」


「早く………帰りなさい」


紗耶が言った瞬間、男たちは全員怯んだ。


そして、


「うわあぁぁああぁぁっ!!!」


と叫びながら逃げていった。


「「………?」」


その様子に一樹と茜、そして当事者の紗耶は首を傾げるしかなかった。









「大丈夫か?」


修平が一樹と茜に声をかけた。


「ああ……何とかな……」


「あたしも……大丈夫………」


「それならいいけど……」


茜は制服を裂かれていたので今は一樹の上着をかけている。


「でも……部長は何でここに来たんだ?」


「ああ、ここは映研のある意味秘密の会議場だ」


「へ〜………」


「ところで………」


一馬が近寄ってきた。


「東瀬は眼鏡をはずして髪を下ろすと別人だな」


「え!?」


確かに今の茜は今までとは別人のようだった。


「……確かにな……………ん!?」


一樹はある事を思い出した。











入学式の日……屋上に上がると突然少女が落ちてきた……


その少女はどこか神秘的な雰囲気だった……


そして、その少女の顔はまさに今目の前にいる少女と同じだった。





「………………」


「中岡くん、どうしたの?」


「あ、いや……なんでもない………」


「そうだ、中岡、1つだけアドバイスしておく」


突然修平が言った。


「なんですか?」


「好きな娘を1人に決められなくなったら………色々大変だぞ」


「へ!?」


「いや……お前も知ってるだろ?真中さんのことを………」


「は、はぁ………まあ確かに………」


一樹はうなずくしかなかった。














しかし、この後本当に修平の言った通りになろうとは…………誰が予想できただろうか……


[No.159] 2006/08/24(Thu) 03:44:28
見えない明日・見える未来 第二部〜第12話〜 (No.159への返信 / 12階層) - シン

第12話「常識は変わる」






シン「本来なら番外編で書くべきことですが……」


シン「俺はついに掲示板でやっちゃったよ!ガンダムネタ使っちゃったよ!!!!」


リベッツ「(………やりやがったこの野郎!!!)」


アラン「……………」


ゼフェール「シン!お前は、戦いの意志を生む源だ!生かしてはおけない!!」


リベッツ「最強のニュータイプ、カミーユ・ビダンが現れたー!?」


アラン「いや、違うと思う………論点が………」

















前回の騒動の後、一樹たちは修平たちと帰っていた。


「ところで……何であの時アイツらは逃げたんだ?」


一樹が不用意な質問をした。


そしてその直後、一樹は一馬に首根っこを摑まれ引きずられていた。


「何なんだ〜!?」








「……何なんだ………いきなり………」


「い、いいか中岡!この映研で生き延びるためのアドバイスをしてやる!」


「………生き延びる?」


「い、いいか!東出には絶対に逆らうな!ア、アイツはメチャ怖ええぇんだよ!」


「は、はぁ………」


「し、しかも本人には自覚が無いんだよ!」


「………マジで?」


「マジだ!修平も裸足で逃げ出すぐらい怖えぇのに自覚が無いんだよ!!!」


「一馬くん、中岡くん、何話してんの?」


「自覚が無いとか聞こえたけど………」


突然紗耶が出てきた。


「「ギィイイィヤァァアァアァァッ!!!!」」


2人は同時に叫んだ。





「………南無〜」


修平は………手を合わせていた………















その日の夜……


レイ「こん〜」


今日も一樹は例によってネットゲームをしていた。





アラン「3分で18人の暴走族を全滅!?」


リベッツ「しかもそれって映研の部長と副部長が中3の時だよな?」


ゼフェール「アムロ・レイはある意味実在した!?」


レイ「結局ガンダムネタかよ!?」


アラン「あれ?あれって3分で12機のリック・ドムを撃墜じゃなかったっけ?」


ゼフェール「いや、あれは3分で12機中9機を撃墜してるんだ」


アラン「なるほど〜……ってなんでやねん!」


レイ「結局論点違うし………」














次の日……


「一樹、おはよ!」


「……やっぱり美香か……」


「………一樹、どうしたの?」


「………いや、なんでもない………」




「……それより……お前こそ変わったよな」


「え!?か、変わったって………」


「女らしくなったってのはこーゆーことなんだろうな」


「え!?ちょ、一樹……あたし……あの……その……」


「…………行くぞ」


「あっ!一樹、待ってよ〜!」















学校にて……


「よっ!」


「平野……お前の方が早いなんて珍しいな………」


「悪かったな!!!」





その一方で……


美香は先ほどの一樹の言葉の余韻?が残っており会話の内容は全く入ってこなかった。







と、同時に教室が騒がしくなった。


「だ、誰だ!?」


「め……メチャかわいい………」


「あ、あんなのいたか!?」





「「「ん?」」」


3人は騒ぎに気づいて入り口を見た。


そこには眼鏡を外し、髪を下ろした茜がいた。


「一樹……誰か分かる?」


「マ、マジで誰だ!?」


「…よぉ、東瀬」


一樹は2人の言葉を無視して茜に声をかけた。


「「え!?」」


「あ、東瀬さん!?」


「嘘だろ!?」


驚く2人。


しかし、クラスメイトの驚きは2人の比ではなかった。


「えええ!?」


「あれが東瀬さん!?」


「別人じゃん!?」


「それより何で中岡が分かるんだ!?」


どうやら、クラスの常識が覆されたようだ………




「で、何で一樹は東瀬さんって分かったのよ!」


美香が一樹に詰め寄った。


「ああ……ちょっと昨日………色々とあってな………」


「色々って何だ〜?」


浩太も詰め寄る。


「あ、あの……そんなに…大した事じゃないから……」


茜が言葉に詰まりながらも答えた。













その後、茜の説得もあって2人は追及を一応やめた。


ただ、一樹へのクラスメイトからの視線がさらに鋭くなったのは言うまでもない………











































この日の夕方……


「館長さん、お久しぶりです」


「こんにちは〜」


「おぉ、淳平に綾ちゃんか」


淳平と綾はテアトル泉坂を訪ねていた。


「やぁ、久しぶりだね」


豊三郎の後ろから角倉が出てきた。





「さてと………話が……あるんだって?」


角倉が淳平に尋ねた。


「はい、実は………












「へ〜………なるほど………」


「健治くんの……ためか………」


「はい……」


「なるほど………確かにこれなら中間先輩も………」


「ですよね!?」


「うむ、健治くんもこれなら受けてくれるじゃろう……」


「じゃあ、僕にできる限りのことはしてみるよ」


「はい、よろしくお願いします」


淳平と綾は角倉に頭を下げた。





「さて、来たついでに映画でも見ていかないか?」


豊三郎が提案した。


「おっ!いいですね!」


「俺も見よっと……」


「じゃああたしも……」


「そうか、じゃあ準備をするから少し待っててくれるかのう」





そして、3人は映画をゆっくりと見るのであった…………


[No.164] 2006/08/31(Thu) 03:05:16
見えない明日・見える未来 第二部〜第13話〜 (No.164への返信 / 13階層) - シン

第13話「非現実的?」







茜の大変身から数日が経った……





茜は当然クラスの男子の人気者となっていた。


ただ、当の本人は「誰か」の事しか眼中に入っていないようだが……





一方、一樹はいつもと変わらない毎日を送っていた………










放課後……映研部室


「ん?今日も来たのか」


修平が入ってきた一樹に気づいた。


「中岡は毎日来るよな……」


一馬が一樹に話しかけた。


「ああ、自分のやりたい事を探すためにもな………」


「ふーん………」


一馬はそれ以上言わなかった。















次の日……





一樹はいつものように美香と登校し、いつものように教室に入り、いつものように教室で浩太と話をしていた。












だが、今日はこの後が少し違った。


「一樹くん、おはよ!」


「…西村か……」


一樹が由美に気づいた。


同時に一樹はクラスの男子の視線が鋭くなるのに気づいた。








「ねぇ、一樹くん」


「あ?何だよ……」


一樹がめんどくさそうに言った。


「今度の日曜に……デートしない?」




「……は!?」





一樹は脳天に隕石……いや、コロニーが落ちてきたような衝撃を受けた。


同時にクラスの男子が一斉に精神崩壊、もしくは怒りによって身体の周りからバイオフィールド的なものを出していた。










「な、何で一樹なんだーーーー!?」


浩太が絶叫した。










「……………………」


美香の表情は……読めなかった………


[No.172] 2006/09/07(Thu) 04:37:40
見えない明日・見える未来 第二部〜第14話〜 (No.172への返信 / 14階層) - シン

第14話「天国or地獄 そして………」







放課後……一樹、美香、茜、修平、一馬、紗耶は下校していた……


一樹は映研に行く事も忘れていた……





「ふ〜ん……あの西村がねぇ………」


「中岡、夜道は気をつけたほうがいいかもな」


修平も一馬も驚いてはいるようだ。


「夜道?」


一樹が聞き返した。


「そうだぜ、西村は男子から人気があるんだ、そんな娘からデートの誘いが来たわけだから男子共の怒りを買うに違いないぜ」


「うっ…………」


「ナイフで刺されるくらいならまだいい方かもな〜?」


修平と一馬が一樹に脅しをかけた。




「…………何でこんな事に…………」


頭を抱える一樹。


「「ふふふ…………」」


その様子を見ながら茜と紗耶は笑っていた。




「一樹……考えて見ればあんたすごい事になってるのよ」


美香が一樹に言った。


「はぁ?」


「だって西村さんは学校で一番人気があるのよ!その西村さんからデートの申し込みなんてまず無いわよ!」


「そりゃ……まぁ……」


「安心して、あーだこーだ言う奴は部長たちが叩きのめすから!」


「「おい!?コラァ!?」」


さすがに突っ込む修平&一馬。


「部長、かよわい女の子に手を出させるんですか?」


そんな2人に対して美香はあっさりと答えた。


「「…………………」」


「(……どこがかよわいんだ!?ラリアットとか仕掛けてくるくせに!)」


修平と一馬は無言になり、一樹は心の中で突っ込んだ。





その一方で茜の表情は……曇っていた………

























日曜日……


一樹は待ち合わせ時間の30分前に来ていた。


一樹の顔は……冷や汗だらけだった………


「(………ハメ外したら………終わりだ……命が無い…………)」


「(大丈夫だ………俺に限ってそんな事は無い!)」


そう考えながら汗を拭った。


そしていつもの無表情になった。







10分後……


「一樹くん、待った?」


由美が到着した。


「い、いや、そんなに……」


一樹は少々声が上ずりながらも答えた。


「じゃあちょっと早いけど行こっ!」


「あ、ああ………」


一樹は由美について行くしかできなかった。

















そんなこんなで………


一樹と由美は映画館などといった所を廻っていった………


さすがの一樹も久々に楽しむ事ができた。












そしてもう夕方になっていた………


「やれやれ……もうこんな時間か………」


「うん………」


「西村、どうした?」


由美はうつむいているので表情を読むことはできない。


「…………?」






「一樹くん」


由美が口を開いた。


「何だ?」


「一樹くんって自分のやりたい事を探すのに一生懸命だよね……」


「あたしにはやりたい事が見つかってるから探す事が無い……」


「でもあたしの目にはやりたい事が見つかってる自分よりもやりたい事が見つかってない一樹くんの方がよく見えるの……」


「だって、何かに対して一生懸命だから……」





「あたしは………そんな一樹くんが好き!」








「………………!!!???」


一樹は……固まった………


[No.174] 2006/09/10(Sun) 04:24:07
見えない明日・見える未来 第二部〜第15話〜 (No.174への返信 / 15階層) - シン

第15話「デスノート」








翌日……


「一樹」


美香が一樹に声をかけるが反応が無い。


「一樹?」


「一樹!」


「返事しろーっ!」


ゴスッ!


「ほぶわっ!?」


ついに一樹はラリアットを喰らった。






「………南原……多少は手加減しろ………」


起き上がりながら一樹が言った。


「ごめん、ごめん!ちょっとやりすぎた!」


「まあいいか………」


「で、昨日はどうだった?」


「…………………」


無言になる一樹。


「?」


















さて、ここで時間軸を昨晩に戻す。







レイ「こん」


アラン「レイsこん〜」


ゼフェール「こん」


リベッツ「こん〜」


いつものように一樹はログインしていた。









数分後……


アラン「WHAT!?」


ゼフェール「あ……ありえねぇ……」


リベッツ「USOだろ………」


アラン「
ゼフェール「学校一の美少女に告白された!?」」」
リベッツ「


レイ「…………マジなんです………」


アラン「レイsが……うらやましい……」


リベッツ「同感だ」


ゼフェール「お前みたいなのがいるから戦いは終わらないんだ! 消えろ!」


リベッツ「デスノート!デスノートを出せ!」


アラン「ほい!これだ!」


リベッツ「おおっ!よし、これに「レイ・●●●●●●●●●(著作権法の問題があるので伏字)に瞬殺される」…っと……」


レイ「……………今やられました………」


ゼフェール「あれ?本当に?」


レイ「YES!」


アラン「しまった!レイsではなくレイsのリア(つまり一樹)を殺さなくては!」


リベッツ「しまった!!!」


ゼフェール「こんな事で、こんな事で俺はぁぁぁっ!」


レイ「ヤヴァイ!」


レイ「てな訳で乙」


アラン「あっ!逃げるな!!!」

























「(この事が南原にバレたら結構面倒な事になりそうだ……)」


一樹は昨日の由美の告白の返事はしていない。


もっとも由美の方も返事を求めてはいなかった。


「…………?」


美香は一樹の様子に疑問を感じていた。













学校に着いても特に騒ぎは無かった。


もっとも一樹に鋭い視線が突き刺さっていたが。


由美の方も特にこれといって変わった所は無かった。


























一方…


3年4組の教室にて…


「ん?」


「どうした?」


修平の携帯にメールが入った。


「真中さんか……どれどれ………?」


「…………何ですとーーー!?2週間後!?」


「ど、どうした!?」


「修平くん、どうしたの………?」


修平の様子に一馬と紗耶は驚いていた……


[No.175] 2006/09/11(Mon) 04:45:40
見えない明日・見える未来 第二部〜第16話〜 (No.175への返信 / 16階層) - シン

第16話「リアクション」








「………一馬、紗耶、これを見れば分かる」


そう言って携帯の画面を見せた。


「………マジか!?」


「本当なの!?」


「マジだ!本当だ!」


一馬も紗耶も納得した。











放課後……


[映像研究部部員は部室に集まるように]


「ん?」


「石原先生から召集?どうしたんだろ………?」


「まあいいか。南原、行くぞ」


「そうね」


「おい!俺を無視するな〜!」


一樹と美香の後から浩太や茜、由美もついてきた。








部室に着いて数分もすると全員が着いた。


「よし、全員来たな」


「じゃあ修平、後は頼むぞ」


「(丸投げかい!)え〜っと……今日来てもらったのには理由がある……って当然だな」


「(……それ言ったら終わりだろ………)」


一樹は思わず心の中で突っ込んだ。


「実は、6月○日に………」










「「「「「「「え、え、えええ〜!?」」」」」」」


1年メンバーのリアクションは凄まじくデカかった。


「……まあ……驚くのも無理はないか………」


そんな面々を見て一馬が一言漏らした。

















帰り道


「まさかとは思ってたけどね〜」


「そうだね」


美香と茜はいつものように話していた。


一樹は2人から少し離れて考え事をしていた。


『一樹くんって自分のやりたい事を探すのに一生懸命だよね……』


「(…………一生懸命………)」


一樹は昨日の由美の言葉を考えていた。





「(………俺は………一体何なんだ?)」


「一樹」


「(………やりたい事……だけど………見つからない………)」


「一樹?」


「(………それにしても………西村は何で俺なんかに………?)」


「一樹!」


「(理由も………中途半端だったしな………)」


「返事しろーーーー!」


ゴシャッ!


ドサッ!


「一樹!?」


美香がラリアットを仕掛けたのはいいのだがその一撃で一樹はKOされ、アスファルトに倒れこんだ。


「な、中岡くん、大丈夫!?」


「………あ……ああ……東瀬……大丈夫だ………」


「………や…………やりすぎた…………」










美香は、自らの行為に恐怖した。


[No.178] 2006/09/13(Wed) 03:47:38
見えない明日・見える未来 第二部〜第17話〜 (No.178への返信 / 17階層) - シン

第17話「だから何でこうなるの!?」








一樹は先ほどの一撃からようやく立ち直った。


もっとも、アスファルトに倒れこんだため顔には傷がいくつもあったが……





「……南原」


「か……一樹………?」


美香は先ほどの一撃の事で何か言われるのではないかと思っていた。


だが!


「……お前…そーゆーキャラだったか?」


「「……………………」」


全く予想外の言葉に美香と茜は固まった。


だが、その一方で美香は何かを感じていた。


「(……一樹……まさか西村さんに…………)」















次の日


一樹は例によって仏頂面である。


笑う事など一切無い。


そんな一樹を見て遥はある決断をした。




「中岡」


「北島……何だぁ?」


一樹は例によってめんどくさそうに言った。


「ちょっと……来て………」


「………ハイハ〜イ………」


一樹はめんどくさそうについていった。


その様子を美香が見ていた………










一樹は屋上に来ていた。


「で?何なんだ……!?(待てよ…まさか…このパターンって……)」


一樹はニュータイプ能力的なものが発動し、この先に起こる事を直感で見破った。


「中岡ってさ…いつも暗い表情をしてるよね……」


「(……まあ……そうかもな………)」


一樹にも自覚はあるようだ。


もっとも、直そうとして直せるものでもないが……


「あたしね、最初に中岡を見たとき……「できれば支えてあげて、笑わせてあげたいな」って思ったのよ……」


「………」


一樹は無言で聞いている。


「で……いつだったかな………?上級生からあたしたちを庇ったのって………」


「あの時にね…「支えてあげたい」って気持ちが少し変わってはっきりしたものになったの……」


「……………」





「あたしは……中岡が好きなの!」






「(……だから何でこうなるの!?)」











一樹は……いろんな意味で固まった。


[No.183] 2006/09/17(Sun) 05:03:43
見えない明日・見える未来 第二部〜第18話〜 (No.183への返信 / 18階層) - シン

第18話「交錯する道」







「一樹」


「(………西村だけでなく北島まで……何でまた?)」


「一樹?」


「(………でも考えてみたら俺はいつも暗い表情をしているのかもな……)」


「一樹!」


「(そうやって考えてみたら北島の言ってる事は正しいよな……)」


「(俺は……何をやっているんだ………!)」


「返事しろー!!!」


ゴスッ!


「あべし!?」


ドサッ!


「な、中岡くん!?」


「「……おいおい………」」


「だ……大丈夫?」





茜と沙耶が一樹を気遣う一方で、修平と一馬は呆れていた。


そして、美香は自らの行為に恐怖した。





















レイ「こん〜」


今日も例によってログインしていた。









ログインから数分後


ゼフェール「
アラン「  何だって!?」」」
リベッツ「


レイ「……マジなんです……これも………」


ゼフェール「レイ!お前は、戦いの意思を生む源だ!生かしてはおけない!」


リベッツ「怒りだ!もう怒りしかない!」


アラン「テメーは何100%だ?どこの100%だ?レイ100%かコノヤロー」


レイ「マズイな……ガンダムネタと武装錬金ネタと銀魂ネタが来た……早く逃げなければ………」


レイ「てな訳で乙」


ゼフェール「
リベッツ「 あっ!逃げるな!」」」
アラン「




































































































都内某所のマンション


ここには淳平が住んでいる。


そして同居人もいる。


…もちろん綾だ。





このマンションの部屋は約1年前、突然健治から贈られた物だ。


後にそれが『東真』での活動時に得た報酬で買った物だと分かった。







「なあ、『あれ』を中間さんは受け取ってくれるかな……?」


「大丈夫だよ……だってあれは…………


綾は何かを思い浮かべていた。


「ま……そうだよな。中間さんは絶対に受け取ってくれる…」


「うん……絶対に………」





「……考えてみれば俺も綾も…みんなが中間さんにいろいろ世話になってる……」


「だから今度は俺たちが恩返しする番だ………そうだろ?綾」


「うん………」


「それなら……あたしも淳平に恩返ししなくちゃ………」


「……俺に………?」


「うん。だってあたしは淳平のおかげで変わる事ができた……」


「それに、今だって幸せな時間を過ごせている……これも淳平のおかげだよ……」


「……そう…か……」


「でも……それだったら俺だって綾がいなかったらここまで夢を追い続けることなんてできなかった………」


「だから……俺も恩返ししなくちゃな………綾に……」


「ううん、今こうやってあたしに幸せな時間を与えてくれている……それが最高の恩返しだよ……」


「……そうか………」


「……中間さん……今頃何やってるんだろ………」

















































同時刻


「……またそれか?」


部屋でDVDを見ている健治に広樹が声をかけた。


「……ああ………」


「ま、なんだかんだで相変わらずだな……お前は……」


「悪かったな……」


「相変わらずってのはお前もだろ?」


「!?」


「……自覚無しかよ………」


健治は呆れていた……








そしてテレビには映画のスタッフロールが映っていた……


そこにはこう書いてあった。





監督兼主演     中間健治


脚本兼主演女優   東堂真矢


[No.190] 2006/09/26(Tue) 04:55:02
見えない明日・見える未来 第二部〜第19話〜 (No.190への返信 / 19階層) - シン

第19話「その先にいる者」







「・・・俺のどこが変わっていないんだ?」


広樹はすぐに健治に尋ねた。


「・・・あーそれはな・・・いや、もういい」


「?」


話はそこで終わった。

















































































それから時は流れ・・・


6月のある日


元・駄菓子屋『中屋』





「・・真矢・・・行ってくる・・・・・・」


「大丈夫だ・・アイツなら・・・真中ならな・・・・・」




「・・・済んだのか?」


後ろから広樹の声がした。


「・・・・ああ・・・」


「それなら・・俺も手を合わせておくか・・・・・」


「お前が?珍しいな・・・・・」


「まあな・・・・」


そう言うと広樹は墓石の前に出た・・・

























泉坂高校前


今日は本来なら休みであるが映研の部員は全員集まっていた。





「これで全員か・・・」


「みたいだな」


修平の言葉に一馬が同意した。




「さてと・・・行くぞ・・・・」


珍しく(?)真剣な表情で修平が言った。


そして、映研の部員は全員移動し始めた・・・


(あれ?裕紀と黒川は?)








































泉坂駅


「・・・やっとこの日が来たのか・・・」


そう言いながら英雄が姿を現した・・・






























都内某所


「(淳平くん・・・東城さんを幸せにしてあげてよね・・・)」


「(でないと・・・あたしが身を引いた意味がなくなるんだからね・・・)」


つかさもまた足を進めだした。






























「さつき、行くよ」


「・・そう・・・だね」


「・・・どうしたんだい?」


「いや・・・あの真中がついに一人に決めたって思うとね・・・」


「そうか・・・・確かに前は予想もつかなかったからな・・・・」


「・・・行こっか・・・」


「そうだね・・・・」


さつきと天地もまた歩き始めた・・・




























「ついにこの日が来たのか〜」


「そう・・・なんだよね・・・」


「これで本当に東城先輩・・・じゃないや、綾先輩になるんだ・・・」


「まあ、アイツはあれでもいいところがあるからねーちゃんを幸せにしてあげられるさ」


「ま、そうよね! ・・・でも『ねーちゃん』はそろそろやめた方がいいよ・・・」


「う、うるせえ!」


美鈴と正太郎もまた動き始めた・・・

































テアトル泉坂


「豊さんも行くんですか?」


「そりゃそーじゃ。それを言ったら周くんも同じじゃろうが」


「ははは・・・確かにそうですけど・・・」


「ま、後輩の門出を見守ろうじゃないか」


「それに・・今、周くんの持っているそのノート・・・」


「返すのじゃろう?健治くんに」


「・・・はい」


「では・・・行こうかのう・・・」


豊三郎と角倉もまたその場所へ向かっていた・・・



























































そして、彼らに代表されるように


多くの人がある一点に向かっていた。


























その先には、






淳平と綾がいた・・・


[No.210] 2006/10/22(Sun) 04:36:16
見えない明日・見える未来 第二部〜第20話〜 (No.210への返信 / 20階層) - シン

第20話「幸せの果てに」







散々引っ張って来た訳だが、お分かりの通り今日は淳平と綾の結婚式である。




修平たちは綾の控え室へ向かった。


「と……じゃなかった、綾さん、入っていいですか〜?」


「あ、修平くん。いいよ入ってきて」


綾が答えるや否や修平たちは控え室になだれ込んだ。





「……綺麗……」


沙耶のその言葉が全てを表していた。




純白のウェディングドレスに身を包んだ綾は、見る者全てを魅了するほど美しかった。


いや、今の綾を「美しい」という言葉で表現する事は不可能なのかもしれない。




そんな綾に一同は釘付けとなった。


「そ、そんなに見ないでね……やっぱり恥ずかしいから……」


綾は顔を赤くしながら言う。


「いや、でもホントにすごく綺麗なんですから!」


修平が興奮した口調で言う。


そして、黙って頷く一同。(もちろん一樹も例外ではない)


「あ、ありがとう……」


顔を赤くしながらも微笑む綾。


その表情一つ一つに「幸せ」が見えた。




と、そこへ扉をノックする音が聞こえた。


「綾ちゃん、入っていい?」


つかさの声だ。


それにしても、いつの間に呼び方が変わったのだろう?


「西野さん!いいよ、入ってきて」


その声が届くか届かないかというタイミングで扉が開いた。


修平たちといい、やっぱり焦りすぎだ。


「うわぁ……すごく似合ってて綺麗……」


「に、似合ってるかな?」


「うんうん。パリでファッションについても色々学んだあたしが言うんだから間違いないって!」


「「オイ、コラ!そのセリフ聞き捨てならねぇぞ!」」


すかさず修平&一馬のコンビが突っ込む。


「別にいいでしょ?あたしだって料理ばっかりじゃないんだから」


「「まあ、そうだけど……」」


「なんだかねぇ……って感じね。それはそうと綾先輩おめでとう!」


突然美鈴の声がした。


「美鈴ちゃん、正太郎!」


「よ、ねーちゃん!やっぱり綺麗だな〜」


そこには美鈴と正太郎がいた。


「「って、ノックぐらいしろよ!」」


またしても名(迷?)コンビの厳しいツッコミが入った。


そして、美鈴が反論しようとするが、それは新たなる来客によって遮られた。


「ヤッホー!綾、すごく綺麗になったね〜」


「綾さん、おめでとう……」


「北大路さん!天地くん!」


さつきと天地が入ってきた。


だが、これだけではなかった。





「よお、東城……いや、もう名字が変わるから綾って呼ぶべきか?」


「ほへ〜さすがに綺麗だな〜」


「まさか生きてる間にこーゆー光景を目の当たりにするとは思わなかったぜ……」


「ふっ……さすがに嬉しそうだな……」


「健治さん、英雄さん、石原先生、広樹さん!」


そう。健治たち4人だった。





「で、奴は?」


健治が綾に問いかける。


「まだ……なのかな……?」





と、そこへ……





「綾……」


優しく綾を呼ぶ声。


その声に綾はいつも救われてきた。


「ようやく主役が登場か……」


健治がつぶやく。





そこには1人の男がいた。


綾はその姿を認めると、これまで以上に幸せそうな表情になる。





彼がいなければ綾は今ここにいない。


彼がいなければ綾は生きていけない。


彼がいたから綾は今、ここにいる事ができる。




彼は、綾が絶望に包まれた時、綾の傍に付いている事を選んだ者。


綾が愛する人であり、夢を共にする者。





その名は真中淳平。





「淳平……」


「綾……って、おわっ!?」


綾は思わず淳平に抱きついてしまう。


しかし、ウェディングドレスのせいで淳平の足がもつれ、倒れこんでしまった。





「……あっ!やだ、あたしったら!」


綾は自分がしたことに気づき、顔を真っ赤にしながら慌てて淳平から離れた。





「…………なんだかなぁ…………」


一樹は静かにつぶやいた。


「(でも……本当に幸せそうだ……)」


「(真中さん、幸せに……してやってください……)」


一樹は同時に綾の幸せを淳平に願った。












だが、同時にこう思っている者もいた。


「(真中って……タキシード似合わねーな……)」


「(淳平くんにタキシードって……あんまり似合わないね……)」






















































________
______





「それでは暖かい拍手をお願いします」


賛美歌が流れる教会。


淳平は神父の横で待っている。





そして、綾が父親と共に淳平の元へ向かってきた。


「娘を……綾をこれからもよろしく頼む……」


綾の父が小声で淳平に言った。


「……任せて……ください!」


淳平が同じく小声で答える。





「では、貴方達の意思を確認致します」


「お互い、眼を見て答えてください」


「「はい」」


神父の言葉と共に2人が向き合う。





「新郎、真中淳平」


「はい」


「貴方は健やかなときも病めるときも、また、苦しいときも、お互いに力をあわせていくことを誓いますか?」


淳平は綾の瞳を見つめる。


そして、決意の篭った目で答える……


「はい、誓います」





「新婦、東城綾」


「はい」


「貴方は健やかなときも病めるときも、また、苦しいときも、お互いに力をあわせていくことを誓いますか?」


綾もまた、同じように淳平の瞳を見つめる。


そして、答える……


「はい、誓います」





「では、誓いのキスを」





淳平はその言葉と共に綾の顔を隠すベールをめくる。


「綾……これからもずっと……2人で一緒に生きていこうな……」


「うん……」


綾の瞳からは今にも涙がこぼれそうだ。








そして、淳平と綾の唇がゆっくりと重なった。





その時、綾の瞳からゆっくりと涙がこぼれた。









「(おめでとう……淳平くん、綾ちゃん)」


「(真中……絶対に綾を幸せにしてあげてよね……)」


「(真中……俺と真矢の分まで頼むぞ……)」


「(真中さん、あなたなら絶対に綾さんを幸せにしてあげられます……だから…おめでとう……真中さん、綾さん……)」


つかさが、さつきが、健治が、修平が、


みんなが、2人の幸せを願っていた。




































そして、式も終わり、ブーケ投げとなった。





「で、では……投げますね……」


緊張する綾。


まあ、ドジで運動音痴だから仕方ないのだろうが。





そして、ブーケが投げられた。





「あれ!?どこに行ってるの!?」


さつきがブーケを探す。


「ん?アレかな……って、あ!!!」


ブーケを見つけたつかさが絶句する。










パスッ


「ん?」







誰がブーケを取ってしまったか、


それは他でもない一樹だった。





「へ?俺?」


混乱する一樹。








そして、ブーケを求めて一樹に突撃する女性陣。


「一樹ー!アンタ、何取ってんのよー!」


その中には美香の姿もあった。


「い゛!?」






数秒後、















「ギィィイイィヤァァァアアァッ!」


断末魔の叫び。




「「南無〜」」


手を合わせる修平と一馬。




「一樹くん、ごめんなさい……」


その光景を見て謝る綾。




「あ〜あ……」


綾を慰めつつ、事の成り行きを見守る淳平。




「おいおい……ありゃねーだろ……」


呆然とする健治。












その後、一樹が酷い目に遭ったのは言うまでもない。


























波乱の結婚式編はまだまだ続く。




















あとがき的なもの


ついに来ましたよ。ええ。


ようやくここまで来ました。


ぶっちゃけた話、綾×淳平の結婚式の話って見た事が無いです。


……つまり、俺がファースト!?(欧……ガンダムか


でも次回からはノリが……ヤバイ事に……


ほとんど18禁な発言も飛び出す始末……


[No.258] 2006/12/31(Sun) 06:03:08
見えない明日・見える未来 第二部〜第21話(中断中)〜 (No.258への返信 / 21階層) - シン

第21話「再び動く夢」







一樹が重傷を負ったブーケ投げの後、披露宴になった。


「あ〜……ヒデー目に遭った……」


「確かに……」


ボロボロになった一樹を見て、ただ頷くしかできない浩太。


(中断ですorz)


[No.272] 2007/01/13(Sat) 04:43:15
見えない明日・見える未来 保守を兼ねたお知らせ (No.272への返信 / 22階層) - シン

更新が途絶えているシンです。

このたび、私生活の影響により、元々停止していた更新が完全に停止します。

復帰次第、続きを執筆するつもりです。


[No.329] 2007/06/11(Mon) 05:25:50
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