つかさがフランスに旅立ってから 二ヶ月ほどたったころだった・・・。
淳平は日雇いのバイトをして 撮影の資金を稼いでいた。 「つかさどうしてるかな」 その日いつもと変わらなく家に帰ったはずなのに 今日は何かが違っていた。 「ただいまー」 「・・・」 「誰もいないの?鍵あいてたのに? まさか・・・」 リビングの方に行くと、母さんが座っていた。 「何だよ、返事ぐらいしてくれよ」 「じゅ、淳平!つかさちゃんが、つかさちゃんが!」 「な、何だよ。落ち着けって」 深呼吸をすると話し始めた。
「今、西野さんの家から電話があってね。 つかさちゃんが大変なことになってるらしいから、 今すぐフランスに飛んで欲しいって・・・」 「ど、どういうふうに大変なんだよ」 「何でも事件に巻き込まれちゃったとかで・・・」 「ほんとだろうな?」 「え、ええ」 「わかった。お金準備しといてくれ」 そういうと、自分の部屋に駆け込んだ。 −つかさ、待っててくれ。今行くから!− そのあとどったんばったん音がした。 淳平が準備をしているあいだに また、電話の音が鳴り響く。 淳平は走った。つかさかもしれない。 そう思ったから・・・。 しかし、その電話は西野のお母さんからだった。 「はい。・・・はい。わかりました。 今からそちらに伺います。はい、では失礼します」 ガチャ・・・ 呆然と立ち尽くす淳平。 「早く準備しなきゃ!」
「よし荷物の準備はできた!」 リビングに行くとお母さんが正座をして待っていた。 「何してんの?」 「いいから座りなさい」 仕方なく淳平は座布団の上に座った。 「大好きな人なんでしょ? 淳平がしっかり守ってやんのよ?わかった?」 「わかってるよ。それくらい」 「じゃあ、行ってらっしゃい」 そういうと、お金の入った封筒を渡された。 「ありがとな。母さん」 「行ってきます!」
ここまでが第一話です。 初めて書くものでへたかも知れませんが 最後まで付き合ってくれるとうれしいです。
[No.279] 2007/01/25(Thu) 13:22:52 |