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   『約束のお守り』 - 輝刃 - 2007/03/21(Wed) 16:13:37 [No.287]



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『約束のお守り』 (親記事) - 輝刃

―西野がパリに留学するまであと1週間・・・―
俺は複雑な気持ちだった。
だって明日には西野はパリに・・・。
「淳平くん!淳平くん!!」
西野に呼ばれて意識が戻った。
「あっ!ごめん、考え事してて聞いてなかった。」
すると西野が少し怒ったような口調で言ってきた。
「もう〜。相変わらずだな〜淳平くんは!」
相変わらず・・・。その言葉は俺の心に強く響いた。
「それより何の話だったの?」
俺は会話をそらすように言った。
「うん。今から遊園地に行かない?」
急に西野が落ち着いた。
「遊園地か〜。久しぶりだな〜。」
遊園地は大草と唯とのダブルデートのとき以来だ。
「あのときは大変だったね〜。」
西野は懐かしみながら言った。
「俺は西野の行きたいところならどこでも行くから。」
俺は微笑みながらちょっぴり恥ずかしいセリフを言った。
「ありがとう、淳平くん。」
西野が笑顔でそう言ってくれた。

―俺たちは電車に乗った―
「次の駅で降りるんだっけ?」
「そうだよ。」
俺はちょっぴり不安だった。
「実は俺ジェットコースターとか少し苦手なんだ。」
俺はこのことを西野に伝えた。
「そうだったんだ、淳平くん。」
西野は少し驚いていた。
「わかった。フランスに行く前に淳平くんのこともっと知ることができてよかった。」
西野は笑顔でそう言ってくれた。
俺は西野の言葉がとてもうれしかった。
「ありがとう、西野。」
そして俺たちは遊園地に着いた。
遊園地に着いてから俺たちはメリーゴーランドやお化け屋敷に行ったりしたけど、
ジェットコースターには1回も乗らなかった。
「西野、遊園地に来ることも当分ないだろうから、ジェットコースターに乗ってよ。」
西野は絶叫系の乗り物が大好きなことを俺は知っていた。
俺は西野に後悔してほしくなかった。
「いいの。ジェットコースターは。」
西野は笑顔で答えた。
「でも・・・。」
俺は西野に楽しんでほしかった。
「淳平くん、最後はあれに乗ろう?」
そう言って西野は観覧車を指した。
俺は西野の気遣いがうれしかった。
「うん。」
そして観覧車に歩き出した。

「ねえ、見て淳平くん!夜空がとってもきれいだよ。」
星が輝いてきれいだった。
「そうだな。」
すると空に花火が次々と上がりだした。
「西野、俺といっしょに花火を見たかったのか・・・。」
俺はそんな西野とずっといっしょにいたかった。
「うん。淳平くんと二人っきりで見たかったの。」
だけど俺たちにはもうあまり時間がなかった。
「手出して、淳平くん。」
俺はそっと手を出すと何かを渡された。
「これは?」
それは星の形をしていた。
「これは約束のお守りだよ。」
「約束のお守り?」
そういえば前に雑誌で見たことがあった。
「このお守りに2人で約束をすると、お守りを持っている限り、
必ず約束が果たされるんだって。」
いつも俺のことを想ってくれる西野が大好きだった。
「ありがとう、西野。俺・・・西野に約束するよ。」
だから大好きな西野に大切な約束をすることにした。
「西野が帰ってくるまで、俺ずっと待ってるから。だからまた2人でデートしよう。
西野の気持ちがこもったこのお守りをずっと大事にしてるから。」
「淳平くん、私もこのお守り大事にする。また会えるって信じてるから。」
そして俺たちはキスをした。
約束のお守りを強く握り締めて・・・。





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[No.287] 2007/03/21(Wed) 16:13:37
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