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No.326に関するツリー

   虚無の夢 プロローグ - 神楽 リュート - 2007/06/01(Fri) 03:01:24 [No.326]
Re: 虚無の夢 第一話 - 神楽 リュート - 2007/06/01(Fri) 03:18:32 [No.327]
Re: 虚無の夢 第二話 - 神楽 リュート - 2007/06/04(Mon) 00:28:43 [No.328]
Re: 虚無の夢 第三話 - 神楽 リュート - 2007/09/13(Thu) 21:33:18 [No.511]
Re: 虚無の夢 第四話 - 神楽 リュート - 2007/09/21(Fri) 23:28:42 [No.514]
Re: 虚無の夢 第五話 - 神楽 リュート - 2008/05/21(Wed) 11:42:56 [No.999]



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虚無の夢 プロローグ (親記事) - 神楽 リュート

・・・・・・

今、この世界で起きている事・・・・

大好きな景色・・・・

美味しい食べ物・・・・

愛する人・・・・

なんと言うことの無い、極々平凡な日々・・・

・・・それは・・・・・・



・・・・・・・本物?・・・・・




虚無の夢〜〜プロローグ〜〜




「くぁ〜〜〜〜〜〜・・・・ふ!」

盛大な欠伸で、緊張感の欠片も無いような寝ぼけ眼。

淳平は遅くまでの編集作業で、かなりの睡眠不足。

「・・っうぅ〜〜〜〜・・・・・

         ねむぅ・・・・・・」


「・・ふぁぁ・・・・ふぅ・・・」

同朝

「・・・・くふぁ・・・・ん」

可愛らしい欠伸は、やはり遅くまで小説に没頭していた綾。

「・・・・・・・・

      ・・・ねみゅぃ・・・・」


二人とも、かなりの睡眠不足。

しかし・・・・・・・

淳平「しっかし・・・変な夢見たなぁ・・・」

綾「・・・なんだったんだろう・・・・あの夢・・・・」

短い睡眠時間の中で、おかしな。

           否

大切な、とても大切な・・・・・

夢を見ていた・・・・・・


淳平「・・・なんか、すげぇ・・・変だ・・・」

綾「・・・・なんだか・・・・おかしい・・・」

       
          俺が、


          あたしが


       ・・・・夢?・・・・






  


[No.326] 2007/06/01(Fri) 03:01:24
Re: 虚無の夢 第一話 (No.326への返信 / 1階層) - 神楽 リュート

虚無の夢 第一話 
        「覚醒」


さつき「お、真中発見〜〜〜!
          おっはよぉ!!真〜〜中^^」

淳平「・・どぁぁ!
    朝っぱらから抱きつくなぁ!」

さつき「???・・・・どうしたの??すごい眠そう・・・」

淳平「・・・あぁ・・編集で遅くまで起きてたからな・・・」

外村「よぉ!カントク!遅くまでごくろう!」

淳平「・・・・そう思うなら、ちったぁ手伝え・・・」

綾「・・・おはよぉ・・」

さつき「わっ・・・東城さんも・・・」

天地「だ、大丈夫ですか!?綾さん!」

綾「うん、ちょっとがんばりすぎちゃったかな・・・?」


・・・・・・・・

なんだ・・・・・・?

この・・・・

釈然としない感覚は・・・・??



天地「だいじょうぶかね?カントクさん」

・・・・・・・・・・


なに・・・・・・??

なにか・・・・・

パズルのピースがはまらないような・・・・

もどかしい感覚・・・・・・

外村「・・・?おい、大丈夫か??二人とも???」

さつき「真中ぁ・・・大丈夫???」



二人の感覚は・・・・・・・ 

すでに

この世界を綾なす中心へと開かれていた・・・


[No.327] 2007/06/01(Fri) 03:18:32
Re: 虚無の夢 第二話 (No.327への返信 / 2階層) - 神楽 リュート

虚無の夢 第二話

「うっ・・・・・・??」

淳平が目を覚ましたのは、

逢魔ヶ刻・・・・・

薄暗くなった夕刻。

「真中君・・・・??」

綾も隣のベッドから身を起こす

「・・・ぅ、どうしたんだ?俺たち・・・」

「解からない・・・あたしも今気が付いたから・・・」

二人とも、朝登校時の校門で倒れていた。

「わっ・・・もうこんな時間・・・」

「なんなんだ?いったい・・・」

薄暗くなった、保健室のベッドで、二人は顔を見合す。



      まるで、

       それが、


         スイッチだったとでもいうように・・・

「・・・・東城・・・・???」

「真中君・・・・??」

何故か、お互いの顔から目が放せない。

「・・・・東城・・・・・」

淳平の目から、意思の光が消えていく・・・・

「!えっ・・真中君・・・・???」

まるで吸い寄せられるように、淳平が

綾に・・・・・・・・・・



       ((これがそなたの望みであろう?))


「!!!!!!!!!」

どこから聞こえてきたのか、まるで、

自分で無い自分が、

耳元で囁いたかのような・・・

  

  ((これがそなたの望みであろう?ア・・・・・スよ))


{な、なに!?最後の方良く聞こえ・・・}




          ゾルゥ・・・・・・・


「ひっ!!!」

   

なにかが、いる・・・・・・!!

ほの暗い、放課後の保健室・・・・・

その鮮やかな、夕日の赤と、闇の黒の合間から・・・・・


そう・・・・

  刻限は

    まさに、逢魔ヶ刻・・・・・


[No.328] 2007/06/04(Mon) 00:28:43
Re: 虚無の夢 第三話 (No.328への返信 / 3階層) - 神楽 リュート

虚無の夢 第三話


(・・・ここは・・・???)

淳平の意識は穏やかな海にも似た空間に誘われていた。


(なんだろ・・・
    ・・・すげぇ、きもちいなぁ・・・・)


あまりにもゆったりとした

心地のいいまどろみ・・・・

淳平は何もかも忘れ、その虚無の波に揺られていた。


(・・・・なんか・・・もうなんもかんも・・・・・
   
    どうでもいいやぁ・・・・・・・・・・・・)


(ず〜〜〜〜と・・・・・

    こうしてたい・・・・・・・・)


何も無い、

  ただ

何も無い、ゆらゆらとした虚ろなたゆたいに、


淳平のアイデンティティは、崩壊しようとしていた。


(・・・・・・・・・・・)

・・・・・なにかが

          聞こえた。


{{ひっ!!!!!}}


(!東城!?)


虚無のまどろみを

    引き裂いた

      一条の亀裂


(!?なんだ?東城!?

     どうしたんだ!!!

           東城?

           東城!!!!!)


何も無い空間に、こだまする事もなく掻き消える声。


(ちくしょう!  なんだってんだよ!?

   東城はいったいどうしたんだ!?!?!?!

     なんで、なにもみえねぇんだよぉ!!!!!)



その声に呼び込まれたものは、

淳平の意識の中に、映像として現れる。


!?!?!?・・・・なんだぁ?ありゃぁ・・・・・


その中に映し出された物・・・・・・



       何も無い顔・・・・・・・・


      本当に、何も無い顔、だった・・・・



黒い黒い、その輪郭のなかには




         何も無かった・・・・・・



そして、(それ)が、

         ゆっくりと、東城へ手を伸ばす・・・・





{{いやぁ!!!!こっこないでぇ!!!!


      たすけて・・・・・









       助けて!!!!真中君!!!!!!}}








    東城!!!!!



 虚無の波の中、必死に手を伸ばす淳平


    ・・・・だが、虚しくその手は、手ごたえの無い波を

       掻き毟るのみ・・・・・・・




(くそっ!くそっ!!くそぉっ!!!!!


    東城!!!))





どうしようもないじれったさに、焦燥だけが募る。



どうすりゃいいんだ・・・・・



((どうすりゃいいんだよぉ〜〜〜〜!!!!!!!))










     <<我よ・・・・・・・>>


    !!!!!!!!



淳平の耳にも、なにかが囁きかけた。



((なんだ!?・・・・

   ・・・・・・だれだ!?))



まるで、自分ではない自分が、



     耳元で、囁いたかのような・・・・・



      <<我よ・・・・・・


        我が、併行の現身よ・・・・>>


((な、なんなんだ?

    ・・・・だれなんだ????))


訳もわからずに、己自身に問いかける。




   <<我よ・・・・


     我が現身よ・・・・・・・



      いまこそ・・・・・・・







    我が名を、思い出せ!!!!!!!>>








綾「こっこないで・・・・・


     たすけてぇ!!!!!!」



ゆっくりと、黒い腕を伸ばす影・・・・・・・


もう力の入らない身体を、無理やりにあとずさせる。



何もない顔に、そこはかとなく喜色をうかべながら



吸い込まれそうな程の漆黒の躯体には、大きな翼が


  狂おしいほどの達成感を信じ、


     はためいていた・・・・・・・・



「いやっ!いやっ!!


      いやぁっ!!!!!!!」


綾は、己が身に訪れようとしている

    大きな絶望から目をそらすかのように


      心の声を張り上げる。


{たすけて・・・・・・・

     助けてぇ!!!!!!




     真中くぅん!!!!!!!!!}










漆黒の腕が、


綾の首に


   掛かろうとしていた・・・・・・・


[No.511] 2007/09/13(Thu) 21:33:18
Re: 虚無の夢 第四話 (No.511への返信 / 4階層) - 神楽 リュート

虚無の夢 第四話


ゆっくりと 

  ゆっくりと

   その漆黒の腕が、


綾の首へ・・・・・・



「っ・・・」


綾は来るべき苦痛から、目を逸らした。



「・・・・・・?」







予想していたはずの

   死の苦痛は・・・・・




   来ない。


目を開いた綾には、それは小さな静電気の放電にも見えた。



「え・・・・・・?」



漆黒の手首に小さな放電が見える。




黒きものが綾以外のなにかに視線を(眼球は見えないのだが)


あわせる。




?「・・・なにをしている・・?」


綾「・・・・え!?」







そこには、


   ゆっくりとした動きで


      その面を上げる


       綾の良く知っている顔がみえた・・・・





「ま・・・・真中・・・・くん・・・?」





淳平「・・・大丈夫か?・・・とう・・・じょう」




「真中君!・・・・」





その表情は、苦しげに見える。



綾は今だ何が起こっているのかわからない。




  「とうじょ・・・う、お・・れから・・・


    は・・・・離れてて・・・

    
     ・・・・・・グゥっ!!!!!」


「真中君!!!!」



淳平の身を案じた綾が、駆け寄ろうとした時だった。









「・・・ククッ・・・・・」




およそ淳平が漏らすとは思えない、



   怪しげな含み笑い・・・・・・




「ククッ・・・クカカカカカカカカッ!!!!!」




大きくその身をのけぞらせた淳平・・・・・




「ま・・・なか・・・くん・・・????」



綾は踏み出そうとした足をあとずさった。










「おいおいおい・・・・

   まだお前が出てくるには、刻限が早すぎやしねぇか?」





淳平が・・・・


    いや、淳平の中の誰かが、




     ゆらりと



     語りだす・・・・



「ナイトゴーント・・・か・・・・


   少々、役不足だなぁ!!!!






     ノーデンス!!!!」






綾は、固まっている。


 聞きなれない名詞と思われるものが、



    淳平から発せられている。




「ま・・・真中君・・・?


    何を言って・・・・・」





     ゆらり





立ち上がった淳平は大きく左手を前へと差し出す。








    黒きものナイトゴーントが



     あとずさる・・・・・・・・・






「綾、説明は後にしてもらおうか・・・・



   終わったら・・・話すよ・・・・東城・・・」







一瞬、淳平の目が、優しい色に戻った・・・・・




「え、なに??

   なにをいって・・・・・・」




綾は戸惑う。




  初めて、淳平が自分のことを名で呼んだ・・・・




   しかし、すぐにまた苗字で・・・・・・・





 
「綾、ちっと黙ってな、



      すぐに片付けるからよ!!!!!」





振り返り、綾に言葉を発した淳平は、



   綾の知っているものではなく




     綾が頬を染めるような




      神秘的なものだった・・・・・






「ハッ!

   貴様風情が、俺の女に手を出せるとでも思ったのか!!」







漆黒のものがあとずさり、





綾は、湯気が出そうなほどに程に顔全体を朱に染め


へたりこんだ。




((おっ・・俺の・・・おんな・・・・・))





綾からしてみれば、淳平の口から聴きたかった言葉であった。





だが、あまりに唐突な発言だった為、綾の思考は停止中。





((俺の女・・・・))




ぼうっと半ば焦点の定まらない目で淳平をおう  






「ククク・・・・・・



   お前は、俺の意にはそぐわぬ・・・・・・・




     疾く、居ねぃ!!!!!!」





淳平が力を込めて突き出した左手を振り下ろす。



   綾には淳平の目が、



     吸い込まれそうな蒼眼に見えた・・・・・・






    グゥルオォォォォォゥ!!!!!・・・・・・・・・・



  昏きものは、何かに縛り付けられるように



     その身をすくめて行く・・・・・・





  「・・・綾・・・・・・



    何がどうとか聞いてたなぁ・・・・




     お前には聞かせてやるよ・・・




    



 {{我は、神々の道化師!!!!!}}    」


 
「っ・・・!!」






淳平の声は、途中から頭の中へと、


  直接に響いたものだった。





{{我は、神々の道化師!!!!



    この者の、平衡なる現身!!!


    



   這い寄る混沌・・・・・




       Nyarlathotep(ニャルラトホテップ)!!!!}}
 


[No.514] 2007/09/21(Fri) 23:28:42
Re: 虚無の夢 第五話 (No.514への返信 / 5階層) - 神楽 リュート

 虚無の夢 第五話

夕暮れの保健室に 

 穏やかな漆黒が満ちる・・・


   刻限は・・・

      過ぎ去った。



 昏き者は小さなガラス片のような物に姿を変え、

  真の闇が辺りを覆い始めた。



 「は・・っは・・・っはぁ・・・」


  両耳を押さえ、

   綾は壁にもたれ掛かってへたり込んでいた。



綾「・・・はぁ・・・はぁ・・・
 
      っは!!

      真中君!?!?」


  

   落ち着きを取り戻し、先程までの光景がフラッシュバックする。



・・・おっちょこちょいで、頼りなくて、


   

   ・・・・・・でも、いざと言う時には驚くほど


            逞しい。


自分が、心を寄せる

   ・・・愛しき人・・・・



その彼が、

   今まで見せた事の無い表情、

             言葉で

                私を・・・

    
                 呼んだ!



          守って・・・・・くれた・・・・



なぜ・・・・ 

  どうして・・・・


     疑問の言葉しか彼女の中には浮かばないが、




    ・・・・・なぜだか

          得心がいった・・・・




   解からない事だらけ・・・・・

     あの頭の中に響いた、彼の、


       でも、聞いた事も無い


        名前・・・・・


       {{Nyarlathotep(ニャルラトホテップ)!!!!}}







初めて聞いたはず・・・・


     なのに、とてもとても・・・安心する・・・



      その名・・・・



それを叫んだ 
 
    彼は・・・・・!?




綾「真中君・・・・・?

    真中君!?」



その名を・・・・


 呼ぶ。


    愛しき、

       彼の名を・・・



    
   「真中く・・・・・!!!!!」



  月明かりに照らされ、


     彼は、ベッドの上にうつ伏せていた・・・




   「真中君・・・?


      大丈夫・・?

       しっかりして!!

             ねぇ!!!!


     まな・・・・!?!?!?!?!??!?!


うつ伏せていた彼の手が不意に

        肩を掴み・・・



       そのまま、抱き竦められる。


  「ままままままま・まなかく・・・?」


     突然の事に思考は滞り、身体は硬直する。


    そのまま・・・・・・・



       唇を・・・奪われた・・・・・


 「・・!?・・・ふぅ・・ンンゥ!」



   {{クスクス・・}}


 また、頭の中にだけ声が響く・・・



   嬉しそうな・・・・

     照れくさそうな・・・

      けれど、悪戯っぽさに満ちた含み笑い・・



    {{・・・やっと・・捕まえたぜ・・・


         我が、愛しき女神よ・・・・・}}


    「!?ンンッ・・・んはぁっ・・・」


   無理やりに顔を離し、見据える・・


    いや・・・
 
      見つめられる・・・・・


  「ま・・・んはぁ・・・まなかく・・・・ん?」


   じっと見据えて言葉を紡ごうとするが・・・・


  頭の芯が、蕩けてしまっているかのように思考が安定しない。

      唇を、奪われた。


   その事実と、
   
      あまりにも甜い唇の心地よさが、


      綾の心を、乱しきっていた。




  「やっと・・・・捕まえたよ・・・・東城・・・・」



   彼の自分に対する呼び名が変わった事にも即応できず、


   「ま・・まなかくぅん・・・・」


  自分から


    唇を

     重ねていく・・・・

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
神楽リュートです。
更新が遅くなり、申し訳ありません。
仕事があまりにも忙しく、なかなかプロットも決められない状況
でした・・・
 
管理人様、
長々と放置してしまい、申し訳ありませんでした。
また、少しずつ投稿していきますので、宜しくお願いいたします。
 
このような駄文を少しでも楽しんで頂けたら、幸いです。


[No.999] 2008/05/21(Wed) 11:42:56
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