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   君だけを・・・・お知らせ - あーまん  - 2007/08/14(Tue) 00:10:24 [No.402]
君だけを・・・ 第三十一話 - あーまん  - 2007/08/14(Tue) 00:13:36 [No.403]
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君だけを・・・ 第四十二話 - あーまん  - 2007/08/23(Thu) 21:12:34 [No.466]
君だけを・・・ 第四十三話 - あーまん  - 2007/08/26(Sun) 14:46:13 [No.490]
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君だけを・・・・お知らせ (親記事) - あーまん 

30話と長くなり、まだ続くので、新しいツリーをたてさせてもらいます。
次からは、このツリーに更新していくのでよろしくお願いします。


[No.402] 2007/08/14(Tue) 00:10:24
君だけを・・・ 第三十一話 (No.402への返信 / 1階層) - あーまん 

9月16日月曜日、朝、淳平は少し緊張していた。 なぜかと言うと、今日は西野つかさの誕生日である。 

淳平は昨日、誕生日プレゼントを作っていた。 作っていた? と疑問に思う人も居るだろうが、実は一昨日の夜に淳平は誕生日プレゼントの事で大草に電話で相談していた。

――――――――――― 一昨日の夜

淳平「大草〜 西野の誕生日プレゼントってどういうの買ってあげたらいいんだ??」

大草「西野の誕生日か!! 俺も、お世話になってるからなんかあげなきゃな〜」

淳平「大草??」

大草「あぁ、悪い悪い、う〜ん・・・ 買うのもいいと思うけど、自分で作ったほうが気持ちがこもってていいんじゃない??」

淳平「う〜ん、作るって俺不器用だし・・何を作ればいいんだ??」

大草「そうだなぁ・・・ そうだ! 俺の父さんさ、ネックレスとか売る仕事してるのは知ってるだろ??」

淳平「うん。」

大草「でさ、父さん、工場でも結構顔が利くみたいでさ〜 母さんの誕生日とかに自分でその工場でネックレスとか作ってプレゼントしてるんだよね。俺も作ったことあるし。」

淳平「ふ〜ん、それで?」

大草「だからさ! 俺が頼んでやるから、多分OKしてくれるから、日曜日にそこでペンダントかなんか作ってプレゼントしてやれよ! 実際に職場の人もいるから教えてくれると思うし、失敗はしないと思うぜ?」

淳平「おぉ!それいいね!! じゃあ、頼むよ!大草!」

大草「あぁ、任せろ!じゃ、また連絡する!」

――――――――――――――――――――――現在


こういう訳なのである。 それで、日曜日にいちごのペンダントを作ったのだ。

淳平(西野・・・喜んでくれるかな??)

そう思いながら、学校に登校していった。



そして、学校に着いた。 

さつき「おはよ!真中!」

淳平「おはよ!」

さつき「昨日あたしのドラマ見た〜」

淳平「ごめん、見て無い・・・」

さつきと淳平は、普通に話すようになっていた。 ここ最近何故か、淳平に話し掛けてくるのである。

そして、早いもので、放課後になった。 淳平がつかさのクラスまで行くと、たくさんの男子生徒がつかさに半ば強引にプレゼントを渡していた。神崎も居た。

神崎「誕生日おめでとう! これ、プレゼント、ブランド物のネックレスなんだ。西野にならきっと似合うよ!」

つかさは困りながらも受け取っていた。 そして、淳平を見つけると小走りで淳平の元に来た。

つかさ「淳平君!!」

つかさは何やら期待してる顔をしている。淳平も恥ずかしながらプレゼントを出した。

淳平「誕生日、おめでとう! はい、プレゼント!えっと、これ自分で作ってみたんだ。 気に入ってくれると嬉しいけど・・・」

つかさ「え!?淳平君が作ったの!!!!」

淳平「うん・・・恥ずかしながら・・・」

淳平は照れたように笑ってる。

つかさ「開けてみてもいい?」

淳平「どうぞ!」

つかさはプレゼントを開けた。 そこには手作り感溢れるいちごのペンダントが入っていた。

つかさ「うわぁ〜 いちごのペンダントだぁ〜! 可愛い!!」

つかさは嬉しそうにいちごのペンダントを手で広げて眺めていた。 淳平も嬉しそうだった。

そんな時、さつきがやってきた。そして、つかさの持っているペンダントを見た。

さつき「何そのペンダント・・・ 趣味悪い・・・」

淳平は一気に凍りついた。 つかさもびっくりした顔でさつきを見ている。

さつき「全然可愛くないし、安っぽいじゃん。 誰からのプレゼントかは知らないけどそんなのしてると西野さんの可愛さが台無しだよ?」

淳平(なんだよ・・・俺だって一生懸命作ったのに・・・)

淳平は悔しそうな顔をしているが、さつきは止まらない。

そして、さつきは、神崎が渡したプレゼントを見て、

さつき「あ!!これ、有名ブランドのネックレスじゃん! これあげた人はセンスあるね! 芸能人も結構このブランド持ってるし、西野さんにピッタリ♪」

神崎が話に入ってきて、

神崎「だろ?俺がプレゼントしたんだ〜 西野の事を想って、これが似合うと思ったんだ! そんなださいペンダントなんかより全然いいっしょ♪」

淳平は泣きそうになっていた。

淳平(やっぱ、ブランド物とかの方がいいんだよな・・・くそ・・くそ!)
 
淳平は耐え切れなくなり、つかさが持っているペンダントを奪った。

淳平「西野・・・ごめんな・・・こんな趣味悪い物をプレゼントしちゃって・・・」

淳平「ごめん・・・西野の事何も分かってなかった・・・」

つかさ「淳平君・・待って!!」

しかし、つかさの声は届かず、淳平は走って行ってしまった。 

神崎「あいつ、本当に西野のこと想ってんのか?」

神崎が笑いながら言った。 さつきも笑っている。 つかさは怒りに震えていた。

つかさ「・・・・何なのよあんた達!!」

つかさが大声を出した。 さつきも神崎も驚いた。

つかさ「なんで、そんな勝手なことばっかり言うの!! 淳平君のプレゼントを開けたとき、本当に嬉しかった・・・心が込ってるのが分かった・・・ こんな・・・こんなブランド物のネックレスなんかよりよっぽど嬉しいわよ!!」

つかさはそう言って、神崎のプレゼントを床に叩きつけた

つかさ「北大路さんも芸能人だかなんだか知らないけど、最低だよ・・・人の気持ちも考えないで人を傷つけること言って!」

そう言い残すと、つかさは淳平を探しに行った。 さつきも神崎もただ、その場で固まっていた・・・・・


[No.403] 2007/08/14(Tue) 00:13:36
君だけを・・・ 第三十二話 (No.403への返信 / 2階層) - あーまん 

その頃淳平は・・・・・ゴミ集積所に居た。

淳平(一生懸命作ったんだけどな・・・・ やっぱり、ブランド物の方が普通は嬉しいんだよな・・・)

淳平(俺・・・バカだな・・・・)

淳平は持っている、いちごのペンダントをゴミ集積所に向って投げた。

淳平「・・・・こんな物!!!!!!」

いちごのペンダントはゴミ集積所に消えていった。

その光景を追いかけてきたつかさは見てしまった。

つかさ「淳平君!!」

思わず声を出してしまった。

淳平は振り返りそして、悲しそうな笑顔を作った。

淳平「ごめんな・・・ ブランド物の方が嬉しいよな? もっとお金貯まったら、改めてプレゼント買うから・・・ それまで待ってて・・・ 本当にごめん・・・・」

そう言い残し、淳平は走って帰ってしまった。

つかさは泣いてしまった。

つかさ(違うよ・・・淳平君・・・嬉しかったのに・・ 本当に嬉しかったのに・・・)

そう思いながら、つかさはゴミ集積所に向いいちごのペンダントを探し始めた。 





探し始めてから2時間が経った。

つかさ「無いなぁ・・・・ 早く出てきてよ・・・」

つかさの制服はかなり汚れてしまっていた。それでも、そんなことは気にせずにひたすら探していた。

そしてさらに1時間後・・・・・

つかさ「あった!!!!!!」

思わず叫んでしまった。 そして見つけるとすぐに安心した。

つかさ「良かった〜 本当に良かった・・・」

そして、丁寧にペンダントを首にして、急いで淳平の家に向って走って行った・・・・・・




その頃淳平は、家で所持金を調べていた。

淳平「・・・・1万しかないや・・・ ブランド物なんてもっとするんだろーな・・・・」

そうして、ベッドに倒れこんでいた。


そんな時、ピンポーン、と家のインターフォンが鳴った。 今、淳平の家には親は買い物に行っており誰も居なかったので、気は進まなかったが、インターフォンに出た。

淳平「・・はい」

つかさ「西野ですけど・・・淳平君は居ますか??」

淳平はびっくりし

淳平「西野!? ちょっと待ってて!!」

そう言って、急いで外に出た。 そして、淳平がつかさを見て唖然とした・・・

汚くなった制服、ボサボサになった髪、しかし、首にはイチゴのペンダントがしてあった。

淳平「西野・・・そのペンダント・・・どうして・・・それに、その格好・・・」

つかさは、エヘっと笑いながら

つかさ「ゴミ漁ってたら、汚くなっちゃった!」

と、笑顔で言った。

淳平「でも・・・そのペンダント・・」

つかさは淳平の言葉を遮るように

つかさ「ううん。あたし、すごく嬉しかった! こんな可愛いペンダントをしかも手作りで作ってくれるなんて・・・・ あんなブランド物なんかより全然嬉しい!」

つかさ「それに・・・淳平君の気持ちがいっぱい入ったこのペンダントが嬉しくない訳無いじゃん! あたしの宝物だよ!!」

つかさはずっと笑顔だった。 淳平は、そんなつかさを見て愛しくなり泣きながら抱き寄せた。

淳平「ごめんな・・・本当にごめん・・・西野の誕生日なのに嫌な思いばかりさせて・・・・」

つかさも抱き返した。

つかさ「そんな事無いよ・・・最高の誕生日だよ!!こんな良い物もらって・・・ ありがとう・・淳平君・・・」

つかさはずっと優しかった。そんな優しさに淳平はさらに泣いてしまった。

淳平「ありがとう・・・こんな俺でごめん・・・」

つかさ「コラ!泣くなよ!! 男の子だろ??」

つかさが笑いながら言う。 淳平はさらに抱く力を強めた。

淳平「分かった・・・もう泣かない・・でも、もう少しだけこのままで居させて・・・」

つかさ「うん・・・・」

そう言って、しばらく人目も気にしないで抱き合っていた。









そして、抱くのが終わり、つかさが口を開いた。

つかさ「あのさ、今から家来ない?? お母さんがケーキ焼いて待っててくれてるんだけど、淳平君もどうかな?」

淳平は笑顔になっていた。

淳平「いいよ! でも、その前に俺ん家でシャワー浴びたら?? そんなに汚れてちゃ、おばさんもびっくりするでしょ?連絡なら俺が入れとくから。」

つかさは、改めて自分の体が汚れているのを確認し、恥かしい気持ちもあったが、淳平の気遣いが嬉しかったので、

つかさ「ありがとう・・・そうするね! でも、覗かないでよ??」

淳平は焦ったように

淳平「の・・覗くわけないじゃん!!」

と、強く否定したが、顔がにやけてしまったため、つかさが頬を膨らませた。

つかさ「淳平君のエッチ!」

そう言って、淳平の家に上がって行った。

つかさは早々にお風呂に入って行った。 つかさがお風呂に入ってる間、淳平はつかさの制服を洗濯機に入れて、つかさ家に電話をして今、つかさが淳平家に居る事を説明し、淳平の親にも電話して、これからつかさ家に行く事を説明した。

そんな事をやっていたら、つかさが風呂から上がった。

つかさ「淳平くーん、着替えどうすればいい??制服無いんだけど・・・」

淳平「あ、ごめんごめん!制服、洗ってるんだ、今から洗っとけば明日には乾くだろ? 俺のジャージとTシャツでいいかな??」

つかさは、淳平の気遣いにまたしても嬉しくなった。

つかさ「ありがとう!淳平君! 全然いいよ!」

淳平「じゃ、ここに置いとくな。 じゃ、俺、自分の部屋に行ってるから♪」

そう言って、淳平は部屋に向った。

つかさ(淳平君の服をまさか着るなんてね・・・ なんか変な感じ〜)

そんな風に思いながらつかさは淳平の服に着替え、淳平の部屋へ行った。



ガチャ! 淳平の部屋のドアが開いた。

淳平は思わず見とれてしまった。 お風呂上りの女の人はすごく色っぽく見えるのである。 

淳平(おぉ!!! 髪が濡れてて・・肌がつやつやしてて・・・顔が火照ってて・・・)

つかさ「もしも〜し?」

淳平は我に返った。

淳平「あ・・・お風呂から・・で・・出たんだ」

つかさは頬を膨らませた。

つかさ「まったく〜ボーっとしてるんだから!!」

淳平「ごめんごめん・・・じゃ、制服も洗濯出来たし、西野ん家に行こうか!!」

つかさ「あ、ありがとうね!! じゃ、行こう!」

そう言って、二人はつかさ宅に行き、みんなで誕生日を祝い、波乱のつかさの誕生日は終わった。


[No.405] 2007/08/14(Tue) 20:05:16
君だけを・・・ 第三十三話 (No.405への返信 / 3階層) - あーまん 

翌日、淳平はつかさと一緒に登校していた。 つかさの首にはいちごのペンダントがしてある。

淳平「ペンダントしてくれてるんだ!」

淳平は嬉しかった。

つかさ「うん! だって嬉しいんだもん♪」

つかさも声を弾ませながら喜んでいる。 淳平はふと気になった。

淳平「そういえばさ、昨日いろいろ誕生日プレゼントもらってたけど、どうしたの??」

つかさ「あ〜、みんな返しちゃった〜」

つかさは申し訳なさそうな笑顔である。

淳平「返した!?」

つかさ「だって、あんなにもらってもしょうがないしキキ 淳平君のもらえればそれで十分!!」

つかさはニッコリと笑いながら言った。淳平も嬉しかった。

つかさ「でも、大草君と小宮山君のは受け取ったけどね〜」

淳平「そういえば、大草はお世話になってるからあげるとか言ってたな〜 小宮山も!? どんなのもらったの・・・?」

淳平は小宮山がどんな物をあげたのかが非常に気になった。

つかさ「大草君は、あたしが好きなシリーズの文房具をくれて、小宮山君はお菓子くれたよ!」

淳平は、小宮山の事だからきっと変な物をあげたに違いないと思っていただけに、少し拍子抜けしてしまった。

そうして、学校に着いた。 門の前にさつきが居た。 淳平は固まってしまった。つかさは、さつきの事を睨んでいる。

つかさは、淳平の手を握って、歩き出した。

つかさ「行こ!淳平君!!」

そういって素通りしようとすると、さつきが声を出した。

さつき「真中!!」

思わず淳平は止まった。

さつき「昨日はごめんなさい・・・」

つかさが呆れたように

つかさ「簡単に謝って済む問題じゃ無いでしょ! あなた、淳平君をどれだけ傷つけたか分かってるの??」

さつきは何も言えずにただ下を向いている。

つかさ「だいたい・・・」

さらにさつきを責めようとするつかさを淳平は止めた。

淳平「西野・・俺、もう大丈夫だから…」

つかさ「でも…」

淳平「俺は、今、西野がそうやってペンダントをしてくれてるから嬉しいんだ! 他が何を言ってこようが、西野が喜んでくれてるんだったら、全然気にならないよ!」

淳平「大事なのは、俺と西野の気持ちだよな!」

つかさ「淳平君…」

つかさは淳平の気持ちを聞いて満たされていき、怒る気を無くしていた。

淳平は北大路に近づいて行き、肩をポンっと叩いた。

淳平「だから、もう気にして無いから大丈夫!下向いてないで、元気出せよ!」

そう言って、つかさの元に戻ろうとした。
さつきは、淳平の優しさに心打たれていた。

さつき(真中って、優しい… あたし、本気になっちゃったかも…)

次の瞬間、さつきが淳平に後ろから抱きつき……ほっぺにキスをした。

淳平はもちろんの事、つかさも固まっている。

さつき「本当にごめんね! でも、真中って優しいね!! あたし好きになっちゃった!!」

そう言いながら駆け足で校舎に入っていった……



淳平は何がなんだか分からずに、その場でたたずんでいた。 そして、チラッとつかさの方を見た…… つかさの周りの空気が震えてるように見えた。

つかさ「な…何…北大路さん… 人の彼氏にキスなんかして…」

淳平はどうすればいいか分からなかった。しかし、とりあえず声を掛けてみようと思い

淳平「西野…?」

と、おそるおそる呼んでみた。

つかさ「淳平君のバカァァァァァァ!!!!!」

つかさは走って、校舎に入ってしまった。 淳平も追いかけたが、つかさが異常に早くて追いつけなかった…

淳平「そんな… 西野…」

淳平はがっくり肩を落としながら教室に入っていった。


教室では、今のやり取りで話が持ちきりになっていた。 クラス中が大騒ぎだ。

男子生徒「北大路さん!! なんで、真中にキスなんか!!」

他の男子お同様の質問を浴びせてくる。

さつき「だって、好きになっちゃったんだも〜ん♪」

それを聞いて、クラス全員が驚きを隠せなかった……

淳平は、落ち込んでいた。 小宮山は怒っていた。 大草は励ましていた。

淳平「…なんで、西野と付き合ってるの知ってて、あんな事してくるんだよ…しかも本人のいる目の前で、いきなり……」

淳平は机に自分の身を任せながら、生気を失っていた、

大草「いきなりだったし、しょうがないでしょ…お前のせいじゃないって!」

大草「でも、俺の言った通りになっちゃったな…」

小宮山「お…お前はつかさちゃんと言う人が居ながら、さつきちゃんまで…!」

淳平「あれは、いきなりやられたんだよ!!」

小宮山「うるさい!!!」

小宮山は胸倉を掴んできた。大草は止めに入り、

大草「こ…小宮山!落ち着けって!


そう言ってなだめると、淳平に

大草「とにかく、北大路と話してこいよ!」

と、背中をポンと叩いた。

淳平「でも…」

大草「とにかくこのままじゃいけないだろ!?」

大草の言葉に押されて淳平はさつきの所にむかった…

淳平がさつきの所へ行くと周りの男子の視線が痛かった。

さつきは淳平が来るやいなや、

さつき「ま〜なか〜!!」

と抱きついてきた。さらに男子が騒ぎ出す。

淳平「ちょっ…困るって!」

淳平はとっさにさつきから離れた。

さつき「照れてんの〜??真中かわいい♪」

もはや、周りから殺気に似たような気が淳平に浴びせられていた…

男子生徒A「なんで真中ばっかり…」

男子生徒B「あいつには西野さんがいるだろ!!」

淳平はそんな声に耐えながら

淳平「北…大路…話があるんだけど…」

さつき「北大路って呼びにくいでしょ?さつきでいいよ。」

淳平はそれには抵抗があったが確かに呼びにくかったので

淳平「さつき…ここじゃ話しにくいから屋上で話さない…?」

さつき「真中から誘ってくれるなんて!!もちろんいいよ!!」

さつきは、テンションが上がり騒いでいる。

淳平はその場でため息をつき、屋上にさつきと向かった。

周りからの視線が痛かった…  大草は苦笑しながら心の中で

大草(真中…頑張れよ…)

と、エールを送っていた…



一方、つかさは落ち込んでいた。

つかさ(はぁ〜 まさかあんなことになっちゃうなんて・・・・)

つかさ(アイドルが本気に淳平君の事好きになんかになったら・・・・あたしなんて・・・・・)

つかさは、とりあえず、ふらふらと廊下にでた・・・・・・

つかさ(淳平君!? 何で北大路さんと・・・・どこ行くの!?)

つかさは、偶然にも淳平とさつきが屋上へ向う所を見てしまった。 つかさに更に不安がよぎる。

つかさ(何・・・もしかして・・・あたし・・・ダメなのかな・・・)

そう落ち込みかけていた所に、トモコが

トモコ「ほら!追うよ!!」

そう言って、つかさを強引に引っ張って行った。

淳平とさつきは屋上に着いた。 つかさとトモコはドア越しにばれないように見ている。

さつき「で、話って何かな??」

さつきは笑顔で聞いてきた。 

淳平「あのさ、今朝言って来た事って本当なの??」

さつき「本当だよ。 あたし、真中の事好きになっちゃった!」

つかさの顔が更に曇ってきた・・・ そんなつかさを見てトモコは

トモコ「つかさ・・あいつを信じてあげようよ!」

と、励ました。  つかさは頷いて淳平を見つめている。

さつき「だからあたしと付き合って!」




辺りは、無言の空気が流れた。風の音しかしない。 

つかさは淳平にもらったいちごのペンダントを握り締めた。

つかさ(淳平君・・・・)

淳平は口を開いた。

淳平「俺の何処が好きなわけ?? 北大路はかっこいい芸能人とかとたくさん友達なのに・・・」

さつき「真中、あたしがあんなひどい事言ったのに、笑って許してくれたじゃん。 真中みたいな優しい人初めてだったし・・・真中と話してると楽しいし・・・ とにかく好きになっちゃったの!」

さつきはストレートに言葉をぶつけた。

淳平「・・・・気持ちは嬉しいけど、俺、西野が好きだから。 つか、俺と西野は付き合ってるんだよ??」

つかさ(淳平君!!!)

それを聞いてつかさは安堵そして目に涙が貯まってきた。 トモコもホッとした顔になり

トモコ「良かったね〜 だいたい、真中はつかさLOVEなんだから心配しなくても大丈夫だったみたいだね!」

つかさは、頬を赤らめて

つかさ「うん!!」

と、笑顔で言った。 そして、また目線を淳平達に戻した。




さつき「分かってる。 だから、西野さんを蹴落としてやるの!」
三人は驚いた。

さつき「あたし、そのつもりだから!」

淳平は、しばらくびっくりしていた・・・

さつき「大体さ〜 西野さんよりあたしの方が可愛くない? それに西野さんより胸も大きいし、体つきも良いし! なんたって、あたしアイドルだよ?」

つかさは、また落ち込んでしまった・・・

淳平は、つかさの事を悪く言われて、ムッとしていた。  

さつき「それに、あたしドラマとか映画もやってるから、撮影現場に招待して映画監督に会わす事だって出来るよ?」

さつき「ねぇ!西野さんなんか止めてさ〜 あたしにしちゃいなよ?」

つかさ(淳平君・・・信じていいんだよね・・・・?)

淳平は、怒りのボルテージが頂点にまで行きそうだったが、それではつかさの時と同じになってしまうと思い、なんとか抑えて、口を開いた。

淳平「・・・・・ごめん・・・俺は、西野しか見れない・・・ てか、西野を悪く言うの止めろよ・・・」

淳平はなんとか抑えながらひとつひとつ言葉を発していった。

淳平「西野は・・俺にはもったいないぐらいの素晴らしい人なんだ・・・可愛くて、優しくて、誰よりも俺の気持ちを分かってくれて・・・・ 悪いけど、俺、アイドルとか興味無いし・・・ 西野と会えなくなるんだったら映画監督になんか会えなくていい!!」

淳平は最後だけ思わず叫んでしまった。 つかさは、涙を流しながら

つかさ「・・・・淳平君・・・ありがとう・・・・・・」

トモコは微笑みながらつかさの頭を撫でていた。


さつきは、クスっと笑い

さつき「うん! あたし惚れ直した!」

淳平は拍子抜けした。

淳平「へ??」

さつき「ここで、あたしに簡単に移ってくるような男だったら、こっちから願い下げよ! やっぱり、あたし真中が好き!!」

淳平はさっきまでの怒りは何処へ行ってしまったようで、呆然としていた。

さつき「じゃ、そういうことだから!」

そう言って、さつきは出口まで走って行った・・・・

つかさ達はとっさに隠れた。 さつきは階段を降りて行った。

淳平(俺・・・・どうなっちゃうの・・・?)

淳平は呆然としていた・・・・


[No.408] 2007/08/16(Thu) 00:02:06
君だけを・・・ 第三十四話 (No.408への返信 / 4階層) - あーまん 

トモコ「つかさ! 行ってきなよ!!」

トモコがつかさを急かした。

つかさ「うん!」

つかさドアを開け、淳平の元まで走った。

つかさ「じゅんぺ〜く〜ん!!!!」

淳平は驚いたように反応した

淳平「に…西野…!?」

しかし、つかさは一直線に走って行き、

つかさ「ど〜ん!!」

淳平に飛びついた。

淳平「ちょ…どうしたの??」

淳平が聞くと、つかさが泣いていた。

つかさ「グス…淳平君… 怖かったよぉ…」

つかさは淳平の胸に顔を押し付けるようにして泣いている。 淳平は、その言葉を聞いて、つかさが今のやりとりを見ていたことを理解した。

淳平「見てたんだ…」

つかさは、淳平の胸に顔をうずめたまま首を縦に振っている。

淳平は、そんなつかさの頭を撫でながら、

淳平「大丈夫だったろ??」

淳平は笑顔でつかさの顔を見た。 つかさも顔を上げた。

つかさ「うん!!」

淳平「ハハハ、西野泣いてんの?? 変な顔〜」

淳平が、笑いながらつかさをからかった。 つかさは、また泣きだしてしまった。

つかさ「だって…だって……」

淳平「泣くなよ!! 西野には笑顔が似合うんだから!!俺は、いつでも西野には笑顔で居て欲しい!!」

そして、淳平は微笑んで

淳平「だから、笑って?」

と、優しく言った。 つかさも、一生懸命涙をふき取り、最高の笑顔で

つかさ「うん!」

と、言った。

つかさ「淳平君、あたし、不安だったんだよ……」

淳平は、つかさに背を向けた。

淳平「じゃあ、不安を消し去るためにもキスしよっか!!」

声を弾ませて言った。

つかさ「調子に乗るな〜!!」

つかさキックを淳平の背中に思いっきり浴びせた、淳平は思いっきり転んだ。

淳平(やべ…調子に乗りすぎた…西野に嫌われた…??)

そう思いながら恐る恐る、つかさの方を向き

淳平「ハハ…ごめんごめん… そろそろ戻ろうか。」

そう言いながらドアに向って歩き出した。

不意に後ろから名前を呼ばれた。

つかさ「淳平君。」

その言葉に反応し、淳平は後ろを向いた。





チュ…




1秒も満たない短いキスだった。 淳平は、呆然としていた。 つかさは顔赤らめながら

つかさ「アハハ、じゃあ、先戻ってるね! バイバイ♪」

そう言って、階段を降りていった。 淳平は、しばらくその場で固まっていた…




大草「ま……か…」

大草「まな…か…」

大草「真中!!」

淳平「おわ!?」

淳平は屋上から帰った後、教室でうなだれていた。大草が何度も呼んでやっと反応した。

大草「やっと反応したか…で、話しはどうだったんだよ?」

淳平は憂鬱そうに

淳平「告られた・・・・」

大草「告られたぁ〜!?」

思わず、大草は大声をあげてしまった。

その瞬間、クラスの目線がいっせいに淳平の方へ向けられた。

淳平「ちょ!! 大草!! 声でか過ぎ!!」

大草「へぇ〜、あの、上村がねぇ〜 小学校以来会ってなかったけど・・・そっか〜・・」

大草は一瞬にして、状況を理解し、さすが大草!と言わんばかりの、ナイスなごまかしをしてみせた。

クラスの人達は、真中じゃないと思い、目線を真中から外した。

淳平「・・・・お前、すげぇな・・・・」

淳平は心底、そう思った。

大草「まぁ、とにかく、告られたってどういうことだよ? まさか・・お前・・」

大草が真剣な顔で淳平を見てくる。 淳平は慌てて

淳平「んなことある訳無いじゃん!! 俺は西野が好きなんだから、断ったよ断った!!」

激しく否定した。

大草「じゃあ、なんでそんな憂鬱そうなんだ?」

淳平「・・・断ったのには断ったんだけど・・・ 西野を蹴落としてやるって・・・」

大草「蹴落とすだって!?!?!!?!?」

またしても大声を上げてしまった。 再びクラスの目線が淳平の方へ向けられる。

淳平「だから、大草ぁ〜」

大草「・・・・・・斉藤がねぇ・・・ 上村を蹴落とそうとしてるなんて・・あの斉藤が・・・」

またしてもナイスごまかし・・・・

淳平「あぶなっかしいなぁ・・・」

大草「はは・・ごめんごめん。」

大草「大変な事になったな・・・ 俺の経験から言うと、北大路はかなりの積極的に責めてくるな!手段を選ばないタイプ?」

大草は、顔を決めて言った。

淳平「お前・・・誰にその顔向けてるんだよ・・・・」

と、つっこんでみたが空しかったので、

淳平「・・・・どうしよう・・・・」

と、落ち込んだ。

大草「まぁ〜 今の所は耐えるしかないな・・・・ いずれ、北大路も愛想を尽かすだろ・・・芸能人だし、いい男なんていっぱいいるし・・・」

淳平「そうだよな・・・ まぁ、とにかく俺は西野が好きなんだ! 西野を放さなければいい話だよな?」

大草「ま、そういうことさ・・」

そう言って、この話は終了した。 そして、チャイムが鳴り、HRの時間が始まった。

担任「今日は、修学旅行の自由行動の班決めするぞ〜」

二学期に修学旅行?と、疑問に思った人もいるだろうが、泉坂中学校も毎年1学期に修学旅行を行ってきた。 が、今年は、はしかが流行しために二学期に延期になったのだ。

担任「喜べ! 今年は、我々三年の担任の特別なはからいによって、男女ペアで班を作る事になったぞ!」

それを聞いた途端、男子生徒は騒ぎ出した!

男子生徒「やったぁ〜!!」

男子生徒「北大路と・・・・」

多分、みんなそう思っているだろう、しかし淳平は正直、つかさ以外の女子と行動するのは嫌だった。

女子は女子で大草の方へ顔向けており、みんな大草とペアに成りたいようだ。

担任「自由行動と言っても、お前らは中学生だからな、あらかじめ指定されてある場所を選んで行く事になるがな。」

担任「じゃあ、ペアを決めるぞ! 決め方は・・・・くじじゃないと気まらなそうだな・・・・」

担任「じゃあ、誰かくじ作ってくれ!!」

そう担任が言うと、いちはやくさつきが手を挙げた。

さつき「ハイ!あたしやります!!」

担任「じゃあ、北大路頼む。」

さつきはニヤっと笑った。






同じ頃、つかさのクラスでは

担任「誰かくじ作ってくれる人〜?」

勢いよく手を挙げた男子がいた。

神崎「はい!! 俺が作ります!!」

担任「じゃあ、お願いね。」

神崎もニヤっと笑った。














そして、淳平のクラスでは、くじが完成しみんなが引いていた。 さつきは、みんなに引かせ、何故か淳平を最後に引かせた。

淳平「12番・・・・相手は誰かな??」

大草と番号を見せあいながら淳平がそう思っていると、

さつき「12番だ!! 相手は〜・・・」

そうわざとらしく言いながら淳平の方へ目を向けた。

淳平「さ・・・さつき!!!!」

淳平は思わず叫んでしまった。

さつき「やったぁ!! 真中だぁ〜!! 嬉しいな♪♪」

周りからは、なんだよ! また真中かよ!! みたいな感じで騒いでいる。  大草が話しかけてきた。

大草「多分・・・図られたな・・・ だから、最後に引かせたんだろ・・・」

淳平「そんな・・・・」

淳平は、肩を落としてため息をついた。



つかさのクラスでも同じような事が起きていた。 神崎が最後につかさに引かせたのだ。

つかさ「えっと・・24番だ・・・」

つかさも正直淳平以外の男は嫌だったのだが、しかたがないことだった。

神崎「24番の人〜??」

神崎が大声で探していた。 

つかさ(はめられた!!) 

と、思った。つかさは勘が良いのでこういうことはすぐに分かってしまうのだ。

しかし、どんな理由であれ決まった事なので

つかさ「24番はあたしだけど・・・・・」

と、渋々答えた。 神崎はニヤリとして

神崎「え!西野!!! やったぁ!! 俺達って引き合ってるじゃね??」

神崎は、してやったり!と言う顔をしている。どうやら、全然反省はしていないようだ。

つかさ(淳平君・・・・)

と、思いながらため息をついた・・・・





そして、放課後、淳平とつかさは一緒に帰っていた。 二人はとても憂鬱そうだった。

淳平「西野・・・なんか暗いよ?どうしたの・・・?」

淳平が先に口を開いた。

つかさ「淳平君だって、なんか暗いよ・・・?」

つかさも淳平の暗さに気付いていた。

淳平「えっと・・・・・・・ なんつか・・・・」

淳平「修学旅行の自由行動のペアが・・・仕組まれて・・さつきとなっちゃった・・・」

それを聞いて、つかさも驚いたように目を丸くして、

つかさ「淳平君も!?」

淳平も驚いた。

淳平「俺もって!?」

つかさ「いやね・・・・あたしも・・・・・・・仕組まれたみたいで・・・神崎君と一緒になっちゃったの・・・・」

それを聞いて、二人はさらに落ち込んだ・・・・

つかさ「あたしは・・・淳平君が好きだから・・・・」

つかさが苦しそうに言った。

淳平「俺もだよ・・・・西野が好き・・・」

そうは言ったものの、二人はいっせいにため息をつき、浮かない足で帰っていった・・・・・・・・・・・


[No.413] 2007/08/17(Fri) 00:21:02
君だけを・・・ 第三十五話 (No.413への返信 / 5階層) - あーまん 

修学旅行の前日、淳平は家で準備をしていた。

淳平「えーっと、これと・・・これもいれてっと・・・」

淳平「あ〜、やっぱ買い物行かないとダメだなぁ・・・・」

そう言いながら、買い物に行こうとすると、不意にインターフォンが鳴った。

淳平母「じゅんぺーい、ちょっと出てて〜」

淳平(なんで、俺が・・・)

と、思いながら玄関のドアを開けた。

そこには、小さな少女が立っていた。

少女「泣き虫じゅんぺー」

淳平は理解が出来なかった。

淳平「えっと、何で俺の名前知ってるのかな? で、君誰?」

少女は、目をまん丸くした。

少女「分からないの!?」

淳平は、頭の中をフル回転するがまったく分からない。

淳平「うん・・・・」

少女はため息をついた。

少女「はぁ〜、いつも公園で1人で泣いていたじゅんぺーを励ましていたのはだれっだたかな?」

その言葉により、淳平の頭には一気にその少女の事でいっぱいになった。

淳平「もしかして・・・・唯か・・?」

その少女は、ニカっと笑った。

唯「だ〜いせいか〜い♪」

淳平は驚きを隠せなかった。

淳平「・・・久しぶりだな!!! てか、なんで来たんだよ!!」

ちょうど淳平母がやってきた。

淳平母「そうそう、今日は唯ちゃんが来る事になってるんだ・・・・・って、もう来てるのね〜」

淳平「遅えよ・・・」

唯「今日は、たまたまお母さんとお父さんが泉坂に用事があってそれで着いてきたんだ♪ お母さんとお父さんは夜まで用事があるから、唯は淳平家にお世話になろうと思った訳。」

淳平は、久しぶりに会ったので、もっと話したかったのだが、買い物にいかなければならなかったので、

淳平「ふ〜ん、でも、悪いんだけど、俺、明日の修学旅行の買い物行かなきゃいけないんだ〜」

唯は、少し残念そうな顔をしたが、すぐに笑って

唯「じゃあ、唯も行く!! 久しぶりにここの町歩きたいし〜」

と、声を弾ませながら行った。

淳平母「そうだね!淳平!唯ちゃんと一緒に行って来なさいよ?」

淳平も了承した。

淳平「そうだな! じゃあ、一緒に行くか!」

そう行って、二人は町に出掛けた。


二人仲良く話しながら歩いていた。 唯は挙動不審で、周りをキョロキョロ見ていた。

淳平「おい! 不審者に思われるぞ?」

淳平は笑いながらからかった。

唯「だって〜 懐かしいんだもん♪ 全然変わってないね〜この辺!!」

淳平「そうだな〜 唯が引っ越してから工事とかあんまなかったし・・・・」

そうしているうちに店に着き、買い物を始めた。

唯「じゅんぺーこれ買って!!」

そう言って、唯は大きなクマのぬいぐるみを持ってきた。

淳平「アホ! 大きすぎるわ!てか、高い!」

淳平は軽くあしらうと

唯「ケチ・・・ じゃあ、こっちの小さいのでいいから!!」

そう言って、小さいほうを出してきた。 淳平は、買うしかないと思い、

淳平「じゃあ、これだけな・・・他は絶対に買わないからな!!」

そう言うと唯が笑顔になり

唯「さすが淳平♪」

と、言って喜んでいた。

淳平はため息をつきながらも

淳平(はぁ〜 でも、なんか懐かしいや・・・)

と、思いながら鼻で笑っていた。




そうしていると、不意に声を掛けられた。

つかさ「じゅ〜んぺ〜くぅ〜ん!!!」

つかさだった。 どうやらつかさも買い物に来ていたようである。

淳平「お!西野!!」

と、言う前に唯が出てきた。

唯「じゅんぺー!この人すっごく可愛い!! え?誰なの??」

唯が出てきて、つかさもびっくりした様子だった。 つかさは、淳平と見知らぬ少女が二人で買い物をしてるところを見て、膨れっ面を見せた。

つかさ「淳平君? このかわいい女の子は誰かな??」

淳平(うわぁ〜 西野なんか怒ってる・・・)

淳平は、もじもじしながら焦っていた。

唯「ねぇじゅんぺー!」

つかさ「淳平君!!」

淳平は、さすがに説明しなきゃまずいと思い、説明した。

淳平「・・えーっと、こいつは俺の幼馴染で南戸唯って言うんだ。 引っ越してたんだけど、たまたま遊びに来たって訳。」

最初につかさに説明すると唯は笑顔で、

唯「南戸唯です! じゅんぺーの幼馴染です! よろしくです!!」

元気良くあいさつした。つかさもほっとしたような顔になった。

唯「で、この人は誰なの? まさか彼女!?・・・・んな訳ないよね〜 まさか、淳平にこんなアイドルみたいな可愛い人が彼女になってくれる訳ないよね〜」

唯が意地悪く淳平に言った。

淳平「そのまさかだよ・・・」

唯は驚いた・・

唯「え!?」

淳平「この人は、俺と同じ中学で彼女の西野つかさって言うんだ。」

淳平が言い終わると、つかさがあいさつした。

つかさ「淳平君の彼女の西野つかさです!よろしくね♪唯ちゃん♪」

つかさはニコっと唯に微笑んだ。 唯は信じられない顔をして

唯「えぇ〜!?!? こんな可愛い人が淳平の彼女〜!?ありえなーい・・・」

淳平は苦笑していた。

唯「西野さん! なんで淳平なんですか?? こんな男の何処がいいんですか???」

唯はつかさに質問攻めをした。 淳平が遮り

淳平「おいおい唯〜 聞いてて俺が辛くなるから止めろよ〜」

つかさは苦笑して

つかさ「本当だね! なんで淳平君が彼氏なんだろうね??」

意地悪く言ってきた。 淳平はがっくりして、

淳平「西野まで〜〜」

と、肩を落としてしまった。

二人は、その場で笑っていた・・・・


そして、三人で買い物をして、つかさはと別れ唯と帰り道を歩いていた。

唯「しっかし、淳平に彼女が出来るなんてなぁ〜」

淳平「そんなに以外かよ!!」

唯「だって、淳平にだよ! しかも、あんな可愛くて性格も良くて話して楽しい人が・・・」

淳平「俺だって、信じられないぐらいだよ! 西野はかっこいい奴からもいっぱい告白されてんのになぁ〜」

唯「でも、西野さんって本当に美人だよね〜 唯、憧れちゃうな♪♪」

なんか、淳平も照れてしまった。 そうしていると、前にさつきが現われた。

さつき「あ!?真中!!」

淳平「げ!!!さつき!!」

さつきは淳平の方へ寄ってきた。

さつき「何よ!!その反応は!!」

さつき「ま、いいや〜 あたし急いでるからまた明日ね〜 修学旅行楽しみにしてるから♪」

そう言って、さつきは帰って行った。 唯は固まってる。

唯「今のって・・・ 北大路さつき・・・だよね???」

唯は驚きすぎて言葉が上手く発せられないようだった。

淳平「そうだけど・・・」

唯「な・・・なんで知り合いなの・・?」

淳平「転校してきたんだよ。」

唯は、騒ぎ出した。

唯「えぇぇっぇぇっぇ!! いいなぁ!!!!! あたしも友達になりたぁい!!」

淳平「ちょ!!こんなとこで騒ぐなよ!!!」

こんな感じで二人は家に着き、家で何時間か話した後、唯の両親が迎えに来て、唯は帰って行った・・・・・

淳平も明日にそなえて早く寝る事にした・・・・・・


[No.415] 2007/08/17(Fri) 12:56:48
君だけを・・・ 第三十六話 (No.415への返信 / 6階層) - あーまん 

淳平「うわ〜遅刻だぁ!!」












と、言う今朝の真中家には聞こえなく、淳平は余裕を持って起きた。

そして、淳平は家を出た。

淳平「行ってきまーす」

当然、「行ってらっしゃっい」 「気を付けて」等の言葉が来ると思った淳平だったが、

淳平母「八橋ねー」

淳平はずっこけてしまった。

淳平「ははは…現金なおばさんだな…」

そう言うと淳平は重い荷物を持ちながらつかさの家へ向かった。

つかさは外で待っていた。

つかさ「淳平君〜」

そう言いながら手を振っている。

淳平(何度見てもほれぼれするぐらい可愛いな…)

つかさ「おはよ!」

淳平「おはよ〜」

軽く挨拶して二人は歩きだした。

淳平はつかさが荷物を重そうにしているので、いいとこ見せてやろうと思い、

淳平「荷物重そうだね、持つよ!」

つかさ「いいよ。重いから〜」

と、つかさは遠慮したが

淳平「大丈夫だから!貸して?」

と言われたので淳平に荷物を持ってもらうことにした。

つかさ「じゃ〜お願いしよっかな!!」

淳平「了解♪」

調子に乗って、つかさから荷物を受け取った……

淳平(……めっちゃ重い…)

なんせ、ボストンバック2個である。それは確かに重い。
淳平の顔が一瞬険しくなっが、すぐに平然を装った。

しかし、それを見逃すつかさでは無かった?

つかさ「大丈夫?やっぱり自分で持つよ。」

淳平は引き下がる訳には行かなかったので、

淳平「大丈夫大丈夫♪こんなの軽い軽い…」

淳平は無理して強がった。つかさはクスっと笑い。

つかさ「じゃあ、最後まで持ってもらおっかな♪」

淳平(・・・・やっぱ、重いや・・トホホ・・・)

秋とは言え、まだ9月、残暑が残る中、集合場所につく頃には、汗がまみれになっている淳平だった。





集合場所は、ごちゃごちゃしていた。  集合場所は新幹線に乗る為駅だったのだが、朝早いだけあって、仕事に向う人だらけである。 周りは見回すか限り、スーツを着た人、人、人・・・・

つかさ「淳平君・・・駅のどこ集合だっけ?」

つかさは、この人だかりで心配したのか不安そうに聞いてくる。

淳平「確か・・切符売り場前集合だったよな・・・・・」

二人は、(本当にこっちで大丈夫かな??) という不安の中、人込みに逆らって進んでいった所、ようやく切符売り場の前に着いたので、安心し、みんなの所に入っていった。

つかさ「良かった〜 じゃ、またね!」

淳平「うん! じゃ、また!」

そうして、二人は別れた。



どうやら、淳平達が一番最後だったらしく、すぐに新幹線への乗り込みが始まった。

淳平は新幹線に乗ったのが初めてだったので、半ば興奮している。

淳平「すげぇな! 普通の電車じゃねぇ!!」

大草は、まるで子供を見るような目で淳平を見て

大草「はしゃぎすぎだろ・・・・」

と、小声で言った。

そして、それぞれが席に着き、新幹線が走り出した。 またしてもここで淳平が興奮する。

淳平「すげぇ!! 景色がどんどん変わっていって・・・」

新幹線から外を見る風景は映画監督志望の淳平にとっては、面白いものであった。 ビル外から、だんだんと田舎に変わっていく景色・・・ 海が見えたり、山が見えたりと、コロコロ変わる景色の中で淳平はいろいろと未来を想像していた。

淳平(海か〜 もし海を題材をした映画を作るとしたら・・・)

淳平(お!? 山じゃん!! 新幹線から見る山もまた斬新で・・・・・)

そんな事をしている内に、京都についてしまった。

淳平「え!?もう京都に着いたの!!!」

小宮山「お前は、ずっと窓ばっか見てたからなぁ・・・」

小宮山は寝起きのような顔をして、体を伸ばしている。

淳平(もうちょっと景色を見ていたかったな・・・)

と、後悔があったが、京都に着いたということもあり、ウキウキしながら新幹線から降りた。

ウキウキの淳平が降りてまず思ったことは

淳平「俺んとことあんまかわんねぇじゃん・・・・」

京都駅から降りたら、普通の都会のような感じだったので少し、淳平は落胆してしまった。



初日は全クラスで清水寺へ行くというものである。

落胆していた淳平は、清水寺へ進むに連れて変わっていく風景を楽しんでおり、今ではすっかり楽しんでいる。

淳平「すげぇ〜 やっぱ京都ってすげぇ〜」

周りは舞子が居たり、建物が時代劇でしか見た事が無いようなもだったりと、風情ある町並みだった。

小宮山「舞子さん・・・かわいいなぁ〜」

お決まりの目がハート状態、ついつい突っ込みたいとこだったが、

淳平「た・・・確かに・・・」

淳平も素直にそう思った。 それを聞いたさつきが、淳平に抱き着いてきた。

さつき「真中ぁ!! あんたにはあたしがいるでしょ!!」

淳平「ちょ・・・こんなとこでやめろって!!」

そう言って、さつきを放すとさつきの格好を見て疑問を思った。

淳平「さつき、何で、帽子にメガネかけてるんだ?」

さつきは、制服に帽子にメガネと普段なら絶対にしないような格好をしていた。

さつき「だって〜 こうでもしないと、サインが五月蝿いんだもん! それに、メガネは伊達よダテ!!」

淳平(確かに・・・芸能人は大変だな・・・)

と、思いながらも淳平は周りの景色や会話を楽しんでいた。


そうしている内に清水寺に着いた。 季節が秋というだけあって、清水寺の舞台から見る景色は素晴らしい物がある。 紅葉がとても綺麗だった。

淳平「すげぇ!? これが、噂の清水寺の舞台か・・・・」

大草「確かにすげぇな・・・ でも、こっから落ちたら・・・」

淳平「・・・縁起でも無い事言うなよ・・・」

そんな冗談を言いながらもこの景色を楽しんでいた。

さつき「ねぇ、ねぇ、真中〜 地主神社行こうよ!」

さつきが誘ってきた、淳平はいろんな所に行ってみたかったので、

淳平「いいよ!」

と、言って、地主神社に行った。そして、階段を上がった所でさつきに呼び止められた。

さつき「真中、目をつぶってこの石に触って!」

淳平「何で?」

さつき「いいから! それで、目を瞑ったまんまあの石に触って!」

淳平は(何で??)と思ったものの言う事を聞くことにした。 

淳平(・・・・全然ワカンネェ・・・むしろ怖いな・・・・)

恐る恐る行って、手当たり次第に手を動かしていると何かに触ったので目を開けた。

淳平が触っていたものは、手すりだった。 さつきは、石を触っている。そして、少し落ち込んだように

さつき「はぁ〜 ダメだったかぁ・・・・」

と、言って先に行ってしまった。

淳平(何だったんだ??今の??)

と、思いながら先へ行こうとすると、また呼び止められた。

つかさ「あ、淳平君!!」

淳平は、つかさに会えたのでとても嬉しくなった。

淳平「西野じゃん!!」

つかさは、顔を赤らめながら、

つかさ「こんなところで会うなんて、運命かもね・・・」

淳平「ハハハ・・そうだな・・」

淳平も恥かしがりながら笑っていた。そして、またもやつかさは口を開き

つかさ「あのさ、目を瞑ってこの石触って、そしてそのままあの石へ触ってみてくれないかな?」

淳平(またか・・・)

と、思ったが、つかさの頼みとあらば、断るわけにいかないので素直にしたがった。

淳平「じゃあ、行くよ〜」

そう言って、淳平は恐る恐る進んで行き、今度は割りと早く硬いものに触れた。

つかさ「やったぁ!!」

つかさは何やら喜んでいるようである。淳平は、目を開けた所、今度は石に触っていた。つかさも石を触っている。

淳平(これ、何の意味があるんだろう・・・ 聞いてみるか)

淳平はずっと疑問に思っていた事をつかさに聞いた。

淳平「これって、何なの??」

つかさ「え?知らないの??」

淳平「残念ながら・・・」

つかさ「これね、恋占いの石って言ってね、御互いが目を瞑ってこの石から向こうの石に触る事が出来たら、恋が上手く行くんだって!!」

淳平はその言葉を聞いた途端嬉しくなった。

淳平「ということは、俺等の恋も上手くいく!!」

つかさ「うん!!」

つかさは満面の笑みで頷いた。

しかし、淳平はさつきとやったことも思い出し、心底安心した。

淳平(・・・さつきと上手くいかなくて良かった・・・)

つかさ「淳平君! お守り買いに行こうよ!」

淳平はハッとして、

淳平「そ・・そうだな!!」

と言い、少し心を落ち着かせてから、つかさとお守りを買いに行った。


[No.422] 2007/08/18(Sat) 01:17:32
君だけを・・・ 第三十七話 (No.422への返信 / 7階層) - あーまん 

淳平とつかさは並んで歩いていた。 その顔は二人共に明るい。すでに、地主神社の「恋占いの石」の効果が現われているようである。 周りを見回してみても、「恋占いの石」を成功させたカップルは、表情は明るく、逆に上手くいかなかったカップルは、表情が暗い、つくづく

淳平(成功して良かった〜)

と、ひたすら思うで淳平である。

つかさ「淳平君、あそこのお店で御守り買おうよ!」

つかさ「って、聞いてる?」

つかさが、歩くのを止め顔を覗かせてくる。

淳平「あ・・聞いてる・・聞いてるよ!!」

つかさ「もぉ〜 またボーっとしてるんだからぁ!」

つかさ「ま、いいや♪ 行こ!」

そう言って、先を歩き出した。

淳平の必死の「聞いてる!」も、つかさには効果なく、マイペースを貫かれてしまう。

淳平(はぁ〜 マイペースだなぁ・・・ でも、そんなところが好きなんだよな〜)

淳平がまだその場で止まっていると、つかさが呆れたように

つかさ「おぉ〜い! 置いて行くぞ!!」

と、言うもんだから淳平は焦って

淳平「あ、待ってよ〜 今行くからぁ〜」

走って追いかけていくのだった。


お店に着き、御守りを見た。そこにはいろいろな大きさ、いろいろな形の御守りがある。 しかし、どれも共通してるのは「恋愛成就」の御守りであるということである。

地主神社を知らない淳平に取っては驚きがあった。

淳平「全部恋愛成就じゃん!!」

つかさ「そうだよ〜知らないの??ここ、恋愛成就のお寺なんだよ?」

再度つかさは淳平の顔を見る。

淳平「そうだったんだ〜 てか、俺達もう成就してるから別にいらなくない?」

淳平は冗談交じりで笑いかける。 

つかさは意外な言葉に顔を赤くし、動揺した。

つかさ「そ・・・そうだけど、こういうものは買っとく・・ものなの!」

そう言うやいなや、淳平は

淳平「ハハハ、西野、可愛いなぁ〜」

淳平「これ、二つ下さい!」

御守りを買い、つかさに一つ渡した。 

淳平「はい!これ!!」

つかさは、キョトンとしている。

つかさ(なんか、いつもの淳平君と違う・・・ なんかカッコいい・・)

つかさ(普段なら、あんまりあたしの事可愛いとか言わないのに・・・)

そんなつかさを淳平は不信に思った。

淳平「西野??」

つかさは、我に返り

つかさ「・・・あ、ありがとう!!」

と、満面の笑みを見せて受け取った。

淳平「やーい、今度は西野がボーっとしてる〜」

淳平「俺にいつも怒るくせに〜」

淳平がつかさをからかい始めた。

つかさ「そ・・・そんなことないよ!! 淳平君と一緒にしないでよ!」

つかさが反抗するものの淳平は笑っていた。

つかさ(やっぱり、なんか違うんだよな〜)

と、思いながらもなんだか居心地が良かったので、あえて気にしないようにするつかさだった。



ところで、淳平はというと、気分が良かったのである。 なぜかと言うと、恋占いの石のせいだ。

淳平は、「恋占いの石」が成功したのがとても嬉しかったのだ。 だから、今日の淳平はやたら素直なのである。

要するに気分屋ということだ。


そして、御守りを買った二人は、お参りをしに向った。 二人は5円玉を入れ、合掌した。

淳平(西野が笑顔で居てくれますように・・・)

つかさ(淳平君が笑ってあたしの側にいてくれますように・・・)

お参りが終わり、そろそろ時間なので集合場所まで二人は歩き出した。

淳平「西野さぁ〜 さっき何お願いしたの?」

つかさ「淳平君こそ何お願いしたの〜??」

二人とも恥かしそうにしている。

つかさ「じゃあ、せーので言おうよ!」

淳平も同意した。

つかさ「せーの!」

つかさ「淳平君が笑って側にいてくれますように!」

 淳平「西野が笑顔でいてくれますように!」












二人「プ・・・アハハハハ!」

二人は笑い出した。

淳平「俺達、ほとんど同じお願いしてたんだ!!」

つかさ「そうだね!! 心が繋がってるのかもね!!」

二人は嬉しそうである。 周りの人達は羨ましそうに二人を見ていた。

淳平「でも、もう既に叶っちゃってるじゃん・・・・」

淳平が、笑いながら言うと、つかさも気付いて

つかさ「そうだね・・・」

二人「クス・・・アハハハ・・・」

また、笑い出し、そして、集合場所まで歩いて行った。



そして、集合場所に着き、バスに乗り、宿舎に着いた。

宿舎では、ご飯を食べ、みんな思い思いの夜を過ごしていた。

淳平「楽しかったなぁ〜今日は・・・」

淳平が満足そうに話す。

小宮山「いーよなぁ〜 お前はつかさちゃんとデートしてさ・・・・明日はさつきちゃんと自由行動かよ・・・」

淳平は、今日が楽しすぎて、明日のさつきとの自由行動の事を忘れていた。

淳平「あ・・・俺・・さつきとだったんだ・・・」

一気に暗くなる淳平であった。

大草「まぁ、決まった事はしょうがないんだし、楽しんでこいよ! それに、せっかくの修学旅行、楽しまなきゃそんだぜ?」

大草の一言で淳平は大分気持ちがやわいだ。

淳平「そうだよな! 別にこの事は西野も知ってることだし!! 楽しむか!!」

そうして、就寝時間になり、みんなは床についた・・・・・

みんな幸せそうな寝顔である。







しかし、淳平の次の日への希望も空しく、事件は起こる・・・・


[No.427] 2007/08/19(Sun) 01:19:46
君だけを・・・ 第三十八話 (No.427への返信 / 8階層) - あーまん 

修学旅行二日目、今日は自由行動の日である。

朝、出発する前に、全クラスが宿舎の前に集合した。 

周りを見渡すと、表情が硬い人、明るい人、それぞれだ。 特に、大草とペアの女子なんて輝かしいほどの笑顔を見せている。 

担任「では、今からペアごとに別れて行動すること。 チェックポイントに居る先生方に必ず会う事。  では、行ってきなさい!」

淳平は、今日を楽しもうと思っていたので、笑顔である。 

淳平「さつきぃ〜 今日もそのカッコかよ!」

さつき「別にいいでしょ! それよりさ、早く行こうよ!」

さつきは、淳平の腕に腕を絡めてくる。

淳平「や・・・やめろよ!!」

淳平は逃げるように距離を遠ざけて

淳平「んな、いちいちそんなことするなよ。」

さつき「いいじゃん! 言ったでしょ? 真中を西野さんから取ってやるって!」

さつき「今日はチャンスだと思ってるんだから!」

さつきは、笑顔で言ったが、目は本気だった。
 
淳平は、とっさに目を外し、

淳平「だから、西野とは別れないって!」

と、言ったがさつきには効果がないようで、

さつき「分かってる♪ だからこそなの!」

さつき「でも、今は今日を楽しもうよ!」

笑顔でかわされてしまった。

淳平(ハハハ・・さつきに何を言っても無駄だな・・・)

そう思った時、

さつき「ねぇねぇ、真中さぁ〜 昨日の夜のお笑い見た?」

ころっと話題を変えてくるさつきである。 しかし、淳平も興味がある話だった。

淳平「見た見た!! まじ、面白かったよなぁ!」

淳平「特にあの、ポリテッチなんか・・」

さつき「分かる分かる! あの、爆笑を誘ってる時と、しらける時のギャップがいいよね〜 あたし、会った事あるよ?」

淳平「まじで!? すげーなぁ!!」

共通の話題で二人は笑いながら、着々と見物をしていった。

淳平(さつきとは話が合って、楽しいなぁ〜 これからも友達でいたいな)

見物しながらもそう思う淳平であった。




その頃、つかさはというと、不機嫌な顔をしながら神崎と歩いていた。

神崎「西野〜 そんな顔するなよ〜」

つかさ「・・・・・・・・・」

つかさは、無視して先を歩いていた。 

このままの状態でしばらくお寺などを見て回っていた。

神崎「西野、少し休憩入れないか??」

突然神崎が言い出した。 つかさも少し休憩したかったので、

つかさ「いいよ。」

と、一言いった。

神崎「じゃあ、あそこに公園あるからそこで休憩しようぜ!」

そして、二人は公園に行きベンチに座った。 つかさは、少し神崎に気を許し、ベンチに座りながら放していた。

丁度、つかさは喉が渇いたので、

つかさ「喉が渇いた〜」

と、言ったら、神崎が

神崎「俺、何か飲み物でも買ってくるから、ちょっと待ってて!」

そう言って、飲み物を買いに行った。つかさは、話はするもののあまり楽しんでは無かった。

つかさ(淳平君・・・今ごろ何してるんだろ・・・淳平君と回りたかったな・・)

そうつかさが思っていたとき、突然目の前に見知らぬ二人の男が立っている。

「ねぇ君、1人??」

「マジ、可愛い!! ちょっと、俺達と遊ばない??」

そう言って、つかさの隣に座ってきた。 つかさは、恐怖に襲われ何も言えなかった。

つかさ(怖い・・・助けて!! 淳平君!!!)


神崎と言えば、とっくに帰ってきてもいい頃なのだが、何故か現われなかった。

実は、公園に入った所でつかさが見知らぬ男二人につかまっているところを見て、自分も怖くなりとっさに隠れてしまったのである。

「ねぇねぇ、君、名前なんて言うの〜?」

つかさはその場から離れることが出来なかった・・・・



そんな時、淳平の方はというと、とても楽しんでいた。

そして、淳平はトイレに行きたくなった。

淳平「さつき、ちょっとトイレに行ってきていい?」

さつき「うん!じゃあ、ここで、待ってるね。」

そう言って淳平はトイレに向った。

淳平がトイレに向ってすぐ、さつきの前にも1人の男が現われた。

「君、今1人?? 良かったら遊ばない?」

さつきは、その男を睨みつけながら

さつき「そんな暇は無いです。」

と、冷たく言ったが、その男は不気味な笑いを浮かべて

「いいじゃん、少しぐらい。さ、行こうぜ。」

強引にさつきの腕を引っ張った。 さつきは抵抗したものの、男の腕力には敵わない・・・

さつき「嫌!やめて!! 誰か!!」

と、叫んだが、周りには人は居なく、近くの公園に連れていかれてしまった。


さつきは、公園に入ったところで、何故か茂みに隠れている神崎を見つけたが、怖くて、声が出せなかったので呼ぶ事が出来なかった。

そして、さらに強引に引っ張られやっと解放された。そこは、暗くて人目につきにくい所である。 解放された所はすでに二人の男が居て、さらにその二人の男にはさまれて怯えてるつかさが居た。

さつき「西野さん!!」

さつきは思わず、叫んでしまった。

つかさはさつきを見て、少し安心した顔になったがすぐに怯えてしまった。

「あれ?二人とも知り合いなの??」

男が不気味に笑いながら聞いてくる。そして、他の男も今来た男に気付いて、

「お前・・・その子北大路さつきじゃねぇか!?」

「え?マジ!? てか、そっちの子もめっちゃ可愛くね?」

そして、さつきもベンチに座らせ、

「へへへ、俺達と遊ぼうぜ。」

執拗に話し掛けてきた。

つかさ「やだ!止めてよ!!」

さつき「ちょ!こんなことしていいと思ってるの!?」

そんな二人の声も空しく、男達はただ無気味に笑っていた。


その頃、淳平はトイレから帰ってきた。そして、さつきが居ないのに気付いた。

淳平「さつき〜 どこにいんだ〜?」

いくら探しても見つからない。

淳平(おかしいな・・・)

と、思っていたところ、他の学校の生徒らしき人に声を掛けられた。

「あの・・・さっきのここに居た人の友達ですか?」

その生徒は顔が強張っていた。淳平は少し、不思議に思いながら

淳平「はい、そうですけど。」

と、返事した。

「実は、さっき、そこに居た人が変な男の人にあそこの公園に連れていかれてて・・」

淳平はそれを聞いた瞬間、焦りが生じた。

淳平「ホントですか!? ありがとうございます!」

淳平は走ってその公園に向った。 途中、偶然にも小宮山と大草に会った。

大草・小宮山「真中!どうしたんだよ??」

大草と小宮山が聞いてくる。

淳平「さつきが・・・そこの公園に変な男に強引に連れていかれたって・・・」

それを聞くや否や、大草と小宮山もペアの女子に待っててもらい走った。

そして、公園に着いた三人は、奥の方へと走る。 三人は神崎が居ることには気付かなかった。

そして、奥の方へと進むと男3人と、さつきに加え、つかさの姿が淳平の目に止まった。

その瞬間、

淳平「西野!!!」

大声で叫び、我を忘れ無我夢中で突進していく淳平がそこには居た・・・・


[No.432] 2007/08/19(Sun) 23:04:33
君だけを・・・ 第三十九話 (No.432への返信 / 9階層) - あーまん 

どれほどの時間が経ったのだろう。

淳平が気づいたときには、さっきの三人の男が、目の前で倒れていた。

体中が痛い・・・ どうやら相当痛手を負ったようだ。

ふと、淳平は周りを見回した。 大草も痛手を負っている。 小宮山は余裕そうだ。 

淳平は、イマイチ状況が分からなかった。 ただ、頭の中で必死に脳みそを動かしている。

小宮山が口を開いた。

小宮山「危なかったなぁ〜 俺は、喧嘩慣れしてるけどよ。 お前ら二人は慣れてないからこっぴどくやられたな。」

どうやら、小宮山がほとんど片付けてくれたらしい。

大草「ははは・・・お前は、強すぎなんだよ!」

大草が痛々しい顔で苦笑している。

小宮山「でもま、お前ら2人で1人でも倒しただけでもすごいぜ?  って、つかさちゃん!さつきちゃん大丈夫??」

小宮山の言葉で、淳平はとっさにつかさとさつきの顔を見た。 二人とも呆然とした顔から安心したのか、泣き顔になっていた。

さつき「あ・・・ありがとう・・・」

すると、つかさが淳平に抱きついてきた。

つかさ「ヒック・・・淳平君・・・怖かったよぉ・・・」

淳平もつかさの頭を撫でながら

淳平「もう大丈夫だから・・・ よく頑張ったな・・・」

と、優しく言った。

小宮山「お前は、ただやられてただけだろ?」

確かに、2人で1人を倒したと言っても、淳平はやられ役になっていた。 

淳平「うるさいなぁ・・・」

みんなは笑顔になった。 

そんな時

神崎「西野!! 大丈夫かぁ!!」

みんないっせいに声のする方を見た。 神崎が先生と一緒にやってきた。

さつきは、顔が険しくなった。 そして、先生がこの状況を見て

先生「何をやってるんだお前らは!!」

ご立腹になっていた。 さらに先生の怒りは続いた。

先生「修学旅行中に喧嘩なんて大問題だぞ!!」

先生「どういうことか説明しろ!」

小宮山と大草は、下を向いている。つかさもさつきも自分が襲われた事を話したくないようで、下を向いている。

淳平はそんな四人を見て、何かを決意したような顔にった。

淳平「俺が全部やりました・・・・」

いっせいにみんは淳平の方へ顔向けた。しかし、淳平は先生を見ながら

淳平「俺が全部やったんです。 そこの倒れている男に喧嘩吹っかけられて・・・  ムカついて・・・ こいつらは、偶然俺を見つけて、止めに入ってくれたんです。」

先生は険しい顔をしている。 他のみんなは信じられない顔をしていた。

先生「そうなのか。 真中、今すぐ宿舎に来い! その男達は、他の先生を呼んでくるから、大草達はまだそこにろ!」

淳平「分かりました。」

淳平はそう言って歩こうとすると、大草が手を掴み

大草「お前何言ってんだよ!! 俺も・・・」

と言ったが、淳平が遮り

淳平「お前は、泉坂に合格してんだろ? このせいで合格が取り消されたらどうすんだよ!」

そう小声で言い、ニコっと笑って再び歩き出した。

大草は、何も言えなかった・・・ただ悔しそうに遠ざかっていく淳平を見るしかなかった・・・

つかさもさつきも小宮山も、ただ、今の淳平の行動に呆然としているだけだった・・・

そんな沈黙を破る声がした。

神崎「西野! 大丈夫だったか??」

神崎がつかさの元へ駆け寄る。

神崎「ごめんな・・怖い思いさせて・・・ 俺がもっと早く帰ってくれば・・・」

まるで、神崎は自分が怯えて隠れていたなんて無かったかのようにしていた。

神崎「たっく、真中は最低だよな! 修学旅行中に喧嘩とかほんとありえねぇ・・・」

それを聞いたさつきは、居ても立ってもいられなくなり、






パン!





 
神崎の頬を叩いた。 神崎は驚いた顔を見せている。

神崎「何すんだ・・・・」

さつき「ふざけんじゃないわよ!!!!」

さつきの罵声に全員がさつきの顔を見た。 神崎は圧倒されている。

さつき「あんた、今まで何したの!!!」

神崎「何って・・飲み物買いに・・・」

神崎の嘘にさつきがさらにキレた。

さつき「嘘ついてんじゃないわよ! あたし見たんだよ? あんた、ずっとそこの茂みに隠れてたくせに!!」

神崎の顔が強張った。 つかさは、驚いている。大草も小宮山もあっけにとられていた。

神崎は強張りながら

神崎「先生を呼んできたのは俺だぜ・・・」

と、言ったが、その発言に大草が掴みかかった。

大草「てめぇ! お前、西野のペアなんだろ!! だったら何ですぐ助けにいかねぇんだよ!!」

神崎は何も言えなかった。

大草「真中はなぁ・・・ 北大路と西野をすぐ助けに行ったんだよ!! それに、俺と小宮山も喧嘩したのに、全部自分のせいにして・・・・」

大草は、神崎に掴みかかりながら泣いていた・・・ そして、つかさが大草を放させて神崎の前に立った。

つかさ「もう、帰って! あたし達の前に金輪際現われないで!!」

強く、激しく、怒りを込めて神崎にぶつけた。

神崎は居ても立ってもいられなくなり、走って逃げるように帰って行った。

しばし、沈黙が流れた。

そして、大草が口を開いた。

大草「俺・・神崎にあんな事言ったけど・・・・俺だってあいつと同じだよ・・・・」

突然の大草の言葉に三人は驚いて大草の顔を見る。

大草「あいつ・・・ 自分のせいにした時、俺が真中を引きとめようとしたら、俺の推薦が取り消しになったら大変だろ? って、言ったんだ・・・」

大草「それを聞いて、俺は、何も出来なかった・・・ 自分が可愛くなったんだ・・ 神崎と同じだよ・・俺も・・」

大草は泣きながら自分を責めている。 

つかさ「違うよ・・・」

大草はつかさを見た。

つかさ「違うよ・・・大草君は神崎君とは違って、あたしと北大路さんを助けてくれた・・」

つかさ「それに、あたしだって、襲われたなんて言いたくなかった・・・あたしも、同じだよ。」

つかさも泣き出してしまった。

さつき「あたしも、同じだよ・・・・」

さつきも泣き出してしまった。

そんな時、小宮山が口を開いた。

小宮山「俺だって、そう考えると同じだよ・・・でも、このままじゃいけないよ! 真中は悪くない! 今は真中に助けてもらったんだから、今度は俺らが助ける番なんじゃない?」

小宮山にしては珍しくいい事を言った。

つかさ「・・・そうだよね・・・このままでいいはず無いもんね・・・」

さつき「ちゃんと、真実を伝えなきゃ!!」

大草「そうだな・・・ 真中ばっかにいい所させちゃダメだよな!」

大草の一言で、少しみんなに笑顔が戻った。

そして、他の先生が公園に来て、三人の倒れている男を連れ去って行った。

四人も宿舎に帰るように言われ、夕日が傾くなか宿舎に戻って行った。

戻りながら、つかさは

つかさ(淳平君・・・ごめんね・・・ 今は・・君に早く会いたいよ・・・)

とだけ考えていた。


[No.436] 2007/08/20(Mon) 22:51:49
君だけを・・・ 第四十話 (No.436への返信 / 10階層) - あーまん 

四人は宿舎に着き、すぐに先生が居る部屋へ向った。途中、すでに帰っている生徒達は、この事件の事はまだ知らない用で、笑顔でいっぱいだった。 

そして、先生の部屋の前に着いき、ノックした。



コンコン



先生が出てきた。先生は険しい表情をしている。

先生「お前らか・・・どうした?」

大草が先陣を切った。

大草「あの、真中は・・・」

先生はふぅ〜 と、ため息をつき、口を開いた。

先生「真中は、ついさっき、担任と一緒に泉坂へ帰ってもらった。」

四人は呆然とした・・・・・

つかさ「そんな!!!」

つかさは泣きそうな顔で先生に訴える。

つかさ「淳平君・・・真中君は悪く無いんです!! あたしが・・さっきの男に襲われたのを助けてくれたんです!!」

つかさの証言に一瞬先生の顔が変わったが、またすぐに険しい顔に戻り、

先生「今ごろそんなことを言われてもダメだ、それに、真中と被害者側の意見が一致してるんだ。」

・・・沈黙が流れた・・・ 

あの男達が嘘をついているのに、四人はあっけに取られてしまった・・・

さつき「あたしも襲われたんです!! 真中は悪くない!!」

さつきの必死の訴えも聞き入れてもらえず

先生「真中と被害者側の意見が一致してる以上、何を言われようがダメだ。 目撃者が居れば別だがな。」

先生「真中言ってたぞ、俺が全部バカな事やって迷惑かけちゃったんで、あの四人に謝っといて下さい。って。」

つかさ「そんな・・・・」

小宮山と大草はただ、悔しそうに下を向いている。

さつき「・・真中はどうなるんですか・・?」

さつきが不安気に聞いた。

先生「多分、一週間ぐらいの自宅学習になるだろう。そして、反省文を提出してもらう。」

小宮山「自宅学習って・・・停学ってことですか!?」

小宮山が思わず叫ぶように聞いてしまった。

先生「まぁ、中学生だからな、停学っていうことは無いが、要するにそうゆうことだな。 しかし、被害者側も責任があるから、他の生徒達には今回の事は言わずに病気という形で伝えておく。」

先生「以上で話は終わりだ。 明日からはまた修学旅行の続くから、しっかりな!」

そう言って、先生は部屋へ戻って行った。

残された四人は、どうすることも出来なかった。

つかさ「そんな・・・淳平君・・・・ なんで・・・」

つかさは泣き出してしまった・・・

さつき「真中のバカ・・・こんな時まで優しくしなくたって・・・」

さつきも泣いている。

大草も、小宮山もただ、悔しそうにコブシを握っているだけだった・・・


そして、残りの修学旅行が始まったが、当然この四人は楽しめるわけが無かった・・・・








その頃、淳平はとりあえず、夜遅くに着いたので家に帰っていた。 


家に帰るやいなや、淳平母と淳平父が驚いた形相で駆け寄ってきた。

淳平父「淳平!!どうしたんだ!!」

淳平母「怪我でもしたの!?」

二人はとても心配している。 

淳平は、自然に涙が出てきてしまった。

淳平「・・・・俺、停学になっちゃった・・・・」

二人はさらに驚いてしまった。

淳平父「淳平・・・!どういうことだ!!」

淳平は、両親には嘘をつきたくないと思ったので、真実を話した。

淳平「ゴメンなさい・・・ 実は・・・」













両親は真剣な顔で聞いていた。

淳平が話し終わると、しばしの間沈黙がながれた。

そして、淳平父が口を開いた。

淳平父「淳平・・・お前って奴は!!」

そう言うと、淳平を強く抱きしめた。

淳平は涙が止まらなくなり、

淳平「・・ゴメンなさい・・本当に・・・」

ひたすら謝る事しか出来なかった。

しかし、淳平父は淳平の顔を見て、

淳平父「謝らなくていい。 お前は立派だよ! よく、つかさちゃんや友達を守ったな・・」

淳平は父の言葉が心に染みた。

淳平「でも・・俺・・俺・・・」

淳平父「お前のしたことは立派だよ! もし、お前が言わなかったら、大草君の推薦が取り消しになってたかもしれない。 それに、すぐに誤解は解けるさ!」

淳平母「そうよ! あたしは嬉しいわよ! 淳平がそんな事出来るまで成長したなんて・・・ それに、停学なんて気にしないわよ。ね?あなた?」

淳平母は笑顔で淳平父に同意を求めた。淳平父も笑顔になり

淳平父「ああ、そうだ。お前は自慢の息子だよ! だから、今はゆっくり休め?な?」

そう言うと、淳平はとても安心して

淳平「父さん・・・母さん・・・ありがとう・・・」

と、言ってそのまま寝てしまった。

淳平母はクスっと笑い

淳平母「あらあら、安心したのかしら??」

淳平父も笑顔で

淳平父「ハハハ、じゃあ、ベッドに運んでやるか!」

と、言って淳平をおぶり、ベッドまで運び、そして寝かせた。

淳平の寝顔は笑顔でスースーと心地よさそうに寝ていた。


[No.439] 2007/08/21(Tue) 18:22:44
君だけを・・・ 第四十一話 (No.439への返信 / 11階層) - あーまん 

波乱の修学旅行が終わった。 

当然、つかさ・さつき・大草・小宮山は浮かない顔をしている。

そんな四人とは裏腹に周りの人達はとても楽しそうだ。

4人は、解散した後、集まった。

大草「もちろん、この後真中家に行くよな??」

他の3人に拒否する人は居ない。

そして、3人は、すぐに淳平家に向った。



その頃、淳平は・・・・

淳平母「淳平〜 買い物行ってくるから留守番よろしくね〜!!」

淳平「分かったよ!」

淳平は大きな声で返事しながら机に向っていた。

何をしているかと言うと、反省文を書いているのだ。

淳平「えーっと、なんて書けばいいんだ?? 僕が、したことはとても許されるものでは無く・・・・ これじゃ、堅すぎるのかなぁ〜」

淳平はとても悩んでいた。 なにせ、真実を書いてはいけないのであるのだ。

自分が喧嘩をしたことを書かなければならない・・・ それが、また淳平の頭を悩ませるのだ。

淳平「あーーーもう!! いい言葉が見つからねぇよぉぉ!!」

そんな時、



ピンポーン



インターフォンがなった。

淳平「母さーん!!」

淳平は呼んでみたが居なかった。

淳平「そっか・・・買い物行ってるんだっけ・・・」


ピンポーン


淳平「はいはい・・今行きますよ・・」

淳平は重い足取りで玄関のドアを開けた。

淳平「どちら様ですか〜」

そこには、大草・小宮山・つかさ・さつきが居た。みんな、とても険しい顔をしている。

淳平「みんな!?ど・・・どうしたの?」

淳平は目を真ん丸くしながら四人を見た。

つかさ「・・・どうしたの?じゃないでしょ!!」

そう言って、つかさは淳平の胸に飛び込んできた。

淳平「ちょ・・・・西野??」

淳平は困っている。

つかさ「心配したんだからぁ・・・ 本当に心配したんだからぁ・・・」

つかさは涙声だった。

大草「ホントだぞ!! お前ばっかいい格好しやがって!!」

大草「でも・・・・ありがとな・・・そして、ごめん・・・」

大草も淳平の側に来て謝ってきた。

小宮山「俺も・・・ごめんな・・・一番喧嘩したのは俺なのにな・・・・」

さつき「あたしのせいで・・・ごめんね・・・真中!!」

小宮山も謝り、さつきも抱きついてきた。 

淳平はさらに困りながらも、顔がとても熱くなってしまった。

さつきもつかさも淳平に抱き着いて泣いている。 今は、御互い嫉妬することは無いようだ。

淳平(こんな所で・・・こんな可愛い子二人に・・・)

淳平の頭の中は、話とはまったく違う方向に行ってしまっている。

さすがに淳平はこのままじゃいけないと思い。

淳平「あ・・・とりあえず、あがれよ!!な??」

そう言って、みんなを家にあげた。


淳平「そっかぁ〜 みんなは無事だったのか!!」

淳平はみんなを居間まで案内してそこで話していた。

つかさ「でも・・淳平君が・・・」

つかさがまだ涙声で言ってくる。

淳平「んな、俺が勝手にやったことなんだからさ!! みんなは気にするなよ! それに、大草の推薦が取り消されたり、みんなの評価が下がるのが心配だったんだ〜」

淳平は笑顔で話している。

四人(そ・・そんな・・・そこまで思ってくれてたなんて・・・)

四人は淳平の優しさにただ、打たれていた。

淳平「んな、こんな暗い話は止めてさ!修学旅行の話を聞かせてくれよ!!」

大草「・・・そうだな・・・ この事は真中に本当に感謝してる・・・でも、終わった事だし、思い出話してやるよ!!」

大草がそう切り返すと、他のみんなも笑顔に戻り、淳平が帰った後の修学旅行について話し始めた。

さつき「ここでね〜 あたしが北大路さつきってばれちゃって・・・」

小宮山「そうなんだよね〜 大変だったんだよね〜」

淳平「ハハハ・・・大変だな〜芸能人は・・・」

つかさ「あ、こんなこともあったよ!!」




しばらく、修学旅行の話題が尽きる事が無かった。

突然、家の電話が鳴った。

淳平「あ、電話だ・・・ ちょっと出てくるから待ってて!!」

そう言って、淳平は電話に出た。

淳平「もしもし 真中です。」

担任「あ、泉坂中学の真中君の担任ですが・・・」

淳平「あ、先生ですか?どうしたんですか?」

担任「真中君かい? 実は・・・・」

淳平「えぇ!?」

淳平の思わず出た驚きに、居間に残された4人は気になった。

大草「どうしたんだ??」

さつき「誰と電話してるんだろう・・」

淳平「はい!はい! 分かりました!!」

淳平の声のトーンが上がっている。

淳平「はい、それでは・・失礼します!!」

そう言って、淳平は居間に駆け込んで来た。その顔は笑顔である。

小宮山「どうしたんだよ?真中??」

小宮山が不思議そうに聞くと

淳平「うん!実はさ!! あの事件に目撃者がいてな! 俺らが悪くない事が分かったんだって!!」

その言葉にみんなの表情が明るくなる。

つかさ「本当に!! 良かったね!!」

つかさも声のトーンが上がっている。

大草「それで、真中はどうなるんだよ!!??」

淳平「明日から登校していいって!! それと反省文も書かなくていいって!!」

淳平はもはや嬉しさを隠しきれず、満面の笑みだ。

さつき「真中ぁ〜!!」

そう言って、さつきは再び淳平に抱き着いてきた。

淳平「・・・・こら・・! さつき!!やめろ!!」

淳平(西野が見てる前で・・・・)

しかし、時すでに遅く・・・・

つかさ「さつきちゃん!! 淳平君にくっつかないでよ!!」

つかさは、頬を膨らましてさつきに言うが、

さつき「嫌だね〜」

と、言ってさらに強く抱き着いてきた。

そするとつかさが

つかさ「あたしだって、負けないんだから!!」

そう言って、つかさも淳平に抱き着いてきた。

淳平「ちょ・・・西野まで・・・」

淳平(嬉しいんだけど・・・・ り・・理性が・・・)

淳平は必死に耐えていた。

小宮山は羨ましそうに

小宮山「いいなぁ・・・真中・・・」

ずっと見ていた。

大草「ははは・・・・」

大草はただ、苦笑していた・・・


[No.457] 2007/08/22(Wed) 20:09:21
君だけを・・・ 第四十二話 (No.457への返信 / 12階層) - あーまん 

翌日、晴れて登校出来るようになった淳平。

淳平はニヤニヤしながらつかさの家へ向っていた。

淳平「いや〜なんだか自然に顔がにやけちまうなぁ〜」

そんな淳平を周りを歩いている人は不信な目で見ている。

淳平は最初は気付かなかったがしばらく歩いていく内にさすがに視線を感じるようになった。

淳平(やべ・・・俺、変な目で見られてる・・!?)

淳平はそうは思いながらも、学校に行ける嬉しさ、誤解が解けた嬉しさを思い出すと自然にニヤニヤしてしまうのだった。

つかさ家の前に着くと、既につかさは家の前で待っていた。 

つかさ「淳平君〜♪ って、何にやけてんの??」

つかさは軽く惹いている。 淳平はなおもにやけながら

淳平「だって、今日から学校も行けるし♪ 誤解が解けたし♪」

と言って、次にもぞもぞしながら

淳平「に・・・西野・・にも会えるし・・・」

と、恥ずかしながら言った。

つかさも顔が赤くなりながら

つかさ「あ・・・ありがとう・・あたしも嬉しい♪」

そして、二人は学校まで歩き出した。

学校に着くと、みんなが心配?してくれた。

「真中〜修学旅行中に風邪引いて帰るなんて不運だなぁ〜」

「バカは風邪引かないっていうんだけどなぁ〜」

淳平は、グサっとしながらも、いつもの会話が心地よく聞こえた。

淳平「う・・うるせぇよ! ま、俺はバカじゃないって証明されたな♪」

そんな風に、会話を楽しんでいた。



修学旅行が終わってから、特にこれと言ってイベントも無く、受験に向けての勉強一直線だった。

さすがに神崎も修学旅行以来、つかさにちょっかいを出しては来ていない。

淳平もつかさも順調に付き合っていっていた。(さつきの邪魔は入るのだが・・・・)




そんなある日、淳平は気分転換につかさを誘って散歩をしていた。

淳平「う〜ん、たまには息抜きも必要だよなぁ〜♪」

淳平は体を伸ばしながら言う。

つかさ「そうだよねぇ〜♪ 勉強ばっかも疲れちゃうし・・・」

つかさも淳平と同じポーズをする。

淳平「あ、同じポーズをしやがったな〜!!」

つかさはエヘヘと笑いながら

つかさ「アハ☆ ばれちゃったか〜」

そして、二人は笑い合っていた。 

とても仲の良い二人である。

そして、二人が歩いていると・・・・・

大草とトモコが二人で歩いているのが目に入った。

淳平とつかさはとっさに物陰に隠れて

淳平「あれって、大草とトモコさんだよな・・・?」

つかさ「うん・・・何やってるんだろう・・・?」

淳平「追跡してみよっか!?」

淳平が苦笑しながら提案すると、つかさも意地悪な顔をして

つかさ「もちろん!」

と、言って、二人はこっそり大草とトモコの後をつけていった。



大草とトモコは、デパートに入って買い物したり、ゲームセンターに行ってプリクラを撮ったりしていた。

淳平「あれって・・・デートだよな??」

淳平は興味深深な顔をしている。

つかさ「多分・・・でも、あの二人が付き合ってるなんて言われなかったけど・・・」
そして、大草とトモコは公園に入って行った。

あいかわらず、淳平とつかさは尾行している。

その瞬間・・・・大草とトモコはキスをした!!

淳平&つかさ「えぇ〜!!!!!!!」

思わず、叫び声を上げてしまった二人。

大草とトモコが振り返った。

トモコ「つ・・・つかさ!!!」

大草「真中!? 何でこんなとこにいるんだよ!!」

トモコと大草はとても焦っている。

淳平「いや・・・大草とトモコさんが二人で歩いてるのを見かけちゃって・・・」

淳平は苦笑いをしている。

大草「まさか・・・二人とも見たの・・?」

淳平とつかさはただ黙って頷いている。

トモコと大草は顔が赤くなり、下を向いてしまった。

つかさ「で・・・でも、なんでトモコ言ってくれなかったんだよ!!」

つかさはトモコに強めに言った。 

トモコ「い・・いや〜 だってさぁ・・・ 大草君・・すごいモテるから・・・ つかさの時と同じ現象が起きちゃったらさ・・・」

トモコは、つかさからの視線を外しながら話している。

つかさ「でも、あたしには言ってくれたっていいじゃん!!」

つかさはさらに強く言った。

トモコ「ご・・ごめんねぇ〜  ほら、敵をだますにはまず味方から って言うじゃん・・」

そして、淳平が

淳平「二人はいつから付き合ってるの?」

と、言うと、大草がドキっとしながら答えた。

大草「・・・・泉坂高校に見学しに行った時から・・・・」

淳平&つかさ「えぇ〜!!!!!!!」

またしても叫び声をあげた。 そして、つかさと淳平は悲しげな顔になり

つかさ「トモコ・・・親友だと思ってたのに・・・ そんなに騙されてたんだあたし・・・」

淳平「俺もだよ・・・ 大草とは隠し事はしない・・・って思ってたのに・・・」

つかさと淳平はすねてしまっている。

大草とトモコは焦った顔をして、

トモコ「つ・・つかさ・・本当にゴメンってばぁ!! 何でもするから許して〜」

大草「真中・・・ ごめん・・・ 俺も何でもするから!!」

つかさと淳平はその言葉を聞いて、御互いに向き合い、ニィ〜っと笑いながら

つかさ「じゃあ、洗いざらい吐いてもらおっかなぁ♪」

淳平「楽しみ楽しみ♪」

そして・・その日、大草とトモコはつかさと淳平という悪魔によって、全てを吐かされるのであった・・・・








そして、月日は進み、恋人達の日、クリスマスイブになるのであった。


[No.466] 2007/08/23(Thu) 21:12:34
君だけを・・・ 第四十三話 (No.466への返信 / 13階層) - あーまん 

つかさ「ジングルベ〜ル♪ ジングルベ〜ル♪ 鈴が鳴る〜♪」

つかさははしゃいでいた。なんせ今日はクリスマス、スキップしながら歌っている。

周りを見渡しても、カップルがいっぱいいる。

淳平はそんなつかさを可愛いと思いながらも、少し恥かしかった。

淳平「西野・・・ちょっとはしゃぎすぎじゃないか??」

淳平が苦笑しながら言うと、つかさは笑顔で

つかさ「だって、嬉しいんだもん♪ ずっと憧れてたんだ〜 恋人と過ごすクリスマス♪」

淳平はそれを聞いて嬉しさが込み上げてきた、しかし、少し疑問に思った。

淳平「俺も嬉しい!!」

淳平「西野・・・ 今まで他の人と過ごしたことないの?」

淳平がそう思うことは当然なのだ。つかさほどの美貌の持ち主なら過去に男居たと思うのは当然である。

つかさはキョトンとした顔になって

つかさ「あたし、淳平君と付き合うまでは誰とも付き合った事無いよ??」

淳平はとても驚いてしまった。 

淳平「えぇ〜!?!?!?」

驚くのも無理はない、毎日のように告白されていたつかさ・・・・ それを全部断っていたことになる。

淳平には信じられなかった。

しかし、嬉しさも込み上げてくる。

つかさ「お〜い!」

つかさが淳平の顔を覗きこんできた。

突然目の前につかさの顔が見えてきた。 小宮山なら殴り倒してた所なのだが、事もあろうかつかさの顔だったので、逆に淳平がK・Oされそうになった。

つかさは、頬を膨らまして少しムッとして

つかさ「そんなに、あたしが男遊びするように見えるのか!?」

淳平は激しく手を振りながら

淳平「そ・・・そんなことねぇよ!!」

淳平「ただ・・・・西野、男からいっぱい告白されてるからさ・・・・・気になって・・・」

淳平「何より・・・西野可愛いし・・・」

淳平は言ってすぐに後悔した。

淳平(やべ!! つい、思った事言っちゃった・・・)

淳平はチラッとつかさの顔を見た。

つかさは顔を赤くしている。

つかさ(淳平君が・・・可愛いって言ってくれた!!)

つかさ「嬉しい!! 淳平君がそんな事言ってくれるなんて〜!!」

つかさは満面の笑みである。

つかさ「だって、告白してきた人達の事よく知らないんだもん〜 そんな人達と付き合えないよ〜」

つかさ「だいたい、何であたしの事好きになってくるのか分からないし・・・」

つかさは苦笑しながら話した。

自分の可愛さに気付いていない所がまた可愛い。

淳平(ハハハ・・・ 気付いて無いんだ・・・)

淳平がそんな風に思ってると、つかさが急にモジモジし始めた。

淳平は気になり

淳平「どうしたの??」

つかさは、恥かしそうに

つかさ「えっとね・・・その・・・」

なかなか口に出せずに居た。

淳平はそんなつかさをクスクス笑いながら見ていた。

つかさ「その・・・クリスマスだし・・・手・・・繋いでいい・・?」

つかさのその言葉に淳平は全身の血が煮えたぎるような感じがした。

淳平「・・・えぇ!?」

淳平が驚くと

つかさ「・・ダメ・・かな・・?」

少し寂しげな顔をした。 

淳平「いや・・全然!! その・・よろしくお願いします・・・」

そう言って、左手を出した。 つかさも恥かしそうに

つかさ「ありがとう・・・」


ギュ・・・・


二人の手は繋がった。 

一瞬にして二人の体温が上昇する。 心拍数も上がっているようだ。

しかし、淳平の心は満たされていた。

淳平(手を繋ぐだけで・・・こんなに幸せな気分になれるんだ・・・)

しばらく、二人は何も話さずに歩いていた。

そして、大きなクリスマスツリーの前に着き、二人は手を繋ぎながら眺めていた。

周りもクリスマスツリーを見ている。いろいろな光のイルミネーションとその光景がとても幻想的だ。

つかさ「綺麗だね・・・」

つかさから思わず声が漏れた。

淳平「うん・・・」

そう言いながらもつかさに見とれている淳平である。

つかさが突然話を切り出した。

つかさ「あのね・・・ あたしと淳平君で、今年は受験があるからクリスマスプレゼントいらない って言ったじゃない?」

淳平「うん。」

つかさは恥かしそうに

つかさ「でも・・・やっぱり欲しいんだ・・・」

淳平は動揺してしまった。

淳平「ま・・まじで!? ごめん・・何も用意してない・・・」

つかさは、少し焦った顔をして

つかさ「いいの!! そんなお金がかかるものが欲しい訳じゃないの・・・」

淳平はキョトンとした。

淳平「え・・・じゃあ、何が欲しいの??」

つかさは、またモジモジしてだした。

つかさ「あのね・・・・ つかさ って呼んで欲しいの・・・」

淳平は固まってしまう。 そんな淳平を見て

つかさ「あ・・別に、学校では呼ばなくていいの!! でも・・せめて・・二人きりの時は呼んで欲しいな・・・って・・・」

つかさはとても恥かしそうだ。

淳平(恥かしいな・・・・ でも、西・・・つかさが呼んで欲しいって言うなら!!)

淳平は決心した。

淳平「つかさ」
その瞬間つかさの表情が輝いた。

つかさ「淳平君!!!」

嬉しさのあまり思わず声を上げてしまったつかさだった。

淳平「じゃあさ、俺もクリスマスプレゼント欲しいんだけど・・・」

つかさ「何??」

淳平「キス・・・して欲しいな・・・」

淳平の発言につかさは顔を赤くしてしまったが

つかさ「・・・いいよ!!」

と、言って目を閉じた。 淳平も目を閉じて・・・・・二人の唇が重なった。

短いキスだった。


キスが終わり、突然つかさの頬に涙がつたった。

淳平は困って

淳平「ど・・・どうしたの!?やっぱり、嫌だった・・・?」

つかさはしばらく泣き、

つかさ「うぅん・・・ 違うの。」

つかさ「淳平君に つかさ って呼んでもらえて、キスしてもらえて・・・ あたし・・・最高に幸せ・・・って思ったら、涙が出てきちゃって・・・」

淳平(なんで・・・こんなに愛らしいんだ・・・ こんな素晴らしい子が彼女で・・俺の方こそ幸せだよ・・)

つかさの言葉に淳平はとても愛らしく思い抱き寄せた。

つかさも淳平を受け入れ後ろに手を回した。

つかさ「来年も・・再来年も・・その先も・・ず〜っと、一緒に居ようね!!」

淳平「もちろん!! ずっと一緒だ!!」

つかさ「うん!!」

クリスマスツリーの前で抱き合ってる二人、とてもロマンチックすぎる二人だった・・・


[No.490] 2007/08/26(Sun) 14:46:13
君だけを・・・ 第四十四話 (No.490への返信 / 14階層) - あーまん 

受験生にお正月なんてない!!

クラスの担任の名言である。

そういう訳で新年は、淳平は初詣に行かず、ずっと勉強していた。

そうして月日は過ぎて行き・・・・

とうとう、泉坂高校の受験当日になった。

淳平、大草、小宮山、トモコ、つかさは一緒になって泉坂高校へ向っていた。

何故、一緒に行ってるのかというと、みんなで行きたかった というのも理由の一つだが、ばらばらで行くとなると、淳平とつかさ 大草とトモコ で一緒に行く事になるので小宮山がかわいそうだというのが一番の理由である。

五人は仲良く話し合いながら歩いている。

大草「小宮山は大丈夫なのかよ??」

大草が心配そうに聞くと

小宮山「心配すんな!! これを見ろ!!」

と、言って、何やら鉛筆を出してた。

みんなの視線がその鉛筆に行く・・・ 鉛筆の後ろの方に1〜6までの番号が書いてある。

小宮山「わかんない時は、これを転がして出た番号を書くのだ!!!」



みんな「・・・・・・・・・・・」



すっかり冷めてしまった。

淳平(小宮山・・・・短い付き合いだった・・・)

つかさ(ドンマイ・・・小宮山君・・・)

トモコ(あいつ・・・絶対落ちるな・・・)

大草(小宮山・・・今までありがとう・・・)

それぞれが、小宮山に対して『絶対落ちる!』と思っていた・・・・

しかし、この四人は知らなかった・・・

一つの奇跡を起こると・・・






そんなこんなで、泉坂高校に着いた五人、校門に知った顔が居た。

淳平はその顔を見るやいなや小宮山の後ろに隠れた。

しかし、時・・・既に遅く・・・・

さつき「まぁ〜なかぁ〜!!」

さつきが真中に抱き着いてきた。

淳平「ぐは!! 止めろさつき!!」

淳平はそう言いながら突き放そうとした、しかし、さつきの腕は淳平の首にしっかり巻きつけられているため、なかなか離れない。

淳平は恐る恐るつかさの顔を見た。

つかさ「ちょっと!! さつきちゃん!! 淳平君から離れなさいよ!!」

つかさは怒っていた。

淳平(やっぱり怒ってる〜・・・・)

さつきはベーっと舌を出しながら離れて

さつき「何よ〜 そんなに怒ること無いじゃない〜」

そして、つかさとさつきは睨みあっていた。

淳平はどうしようか困っていると、

大草「まぁまぁ、今日は受験なんだからこのぐらいにしておこうぜ。」

大草が助け舟を出してくれた。

淳平(サンキュ!大草!!)

さつきとつかさは渋々睨みあいを止めた。

トモコ「ところで、さつきちゃん、泉坂受けるの??」

トモコがさつきに聞いた。

さつき「うん!! だって、真中と離れたくないんだもん!!」

そう言いながら、さつきは熱い視線を淳平に送る。

淳平(に・・・西野がいる前で・・・・)

小宮山「やったー!! さつきちゃんと一緒の高校だぁ!!」

小宮山が騒ぎ出した。

つかさは体が震えている。

淳平(あわわ・・・何とかしなくちゃ・・・・よし!)

そして淳平は、立ち上がり、つかさの手を取る。

つかさは急だったので驚いて淳平の顔を見た。

淳平「走るぞ!!」

そう言って淳平はつかさに笑顔を向けた。

さっきまでの怒りは何処に消えたか、つかさも笑顔になり

つかさ「うん!!」

そして、二人は手を繋いだまま走っていった。

さつきは突然の事だったのでしばらくキョトンとしていたが、すぐに我に返り、

さつき「ちょ!!待ちなさいよ〜!!!」

淳平とつかさを追いかけて行った。

小宮山「さつきちゃ〜ん、つかさちゃ〜ん」

小宮山も追って行った。

残された二人・・・・

二人「やれやれ・・・・」

大草「行こっか?」

トモコ「うん・・・」

苦笑して歩きながら、ちゃっかり手を繋いでいる二人だった。

ちなみに大草は、受かってるので玄関までトモコを送り、そして帰って行った。



教室に入り、テストが配られた。

つかさ「頑張ろうね!淳平君!!」

淳平「おう!絶対受かろうな!!」

そして、テストが始まった。







コロコロコロ・・・




コロコロコロ・・・





連続的に鉛筆を転がす音がする。

淳平は気になりチラッと隣を見た。

淳平(小宮山!? マジでやってんの!?)

淳平は驚きを隠せない。

しかも小宮山はテストが終わるまで鉛筆を転がし続けていた・・・・

淳平(小宮山・・・・ドンマイ・・・)



そして、テストが終了した。

小宮山「やっと終わったー!!!」

小宮山は背伸びをしながら歩いている。

淳平「つかさ、どうだった??」

つかさ(あ!!淳平君名前で呼んでくれてる!!)

つかさが嬉しそうにしてると、

淳平「小宮山とかさつきとかトモコさんとか前に居るからさ・・・」

淳平が恥かしそうに小声で言った。

つかさも嬉しくなり

つかさ「嬉しい!!ありがとう!!」

つかさ「あたしは・・・バッチシだったかな!!」

淳平も笑顔になり

淳平「マジ?? 俺も結構出来たんだ!!」

そうして、みんなで校門まで向っていた。

「ねぇねぇ、あの子ブロンドの髪の子、すっげー可愛くね??」

「それに、隣にいる女子も・・・北大路さつきに似てめっちゃ可愛くないか??」

周りに居る男子がつかさ、さつきを見て騒ぎ出している。

「こりゃー絶対受からなきゃな!! さっきのロングの黒髪の子も美人だったし・・」

「そうそう!! あの二人もいいけど、俺はさっきの黒髪の子の方がタイプだな〜」

「どっちにしろ高校生活が楽しみだ!!」

淳平(さっきの黒髪の子?? 西野、さつき以外も可愛い子が受けてたんだ・・・)

淳平は少しニヤけてしまった。

そして、つかさは淳平を見て、

つかさ「何ニヤけてんのよ?」

と、不信な目で見てきた。

淳平「いや!!何でもありません!!!」

淳平は激しく否定したもののつかさは不に落ちない感じだった。

つかさ「ふ〜ん・・・ま、いっか!!」

つかさ「今日はこれからみんなで遊ぼうよ!!」

淳平「そーだな!!」

そしてその日、みんなで遅くまで騒いで次の日に寝坊する淳平であった。


[No.495] 2007/08/29(Wed) 23:49:58
君だけを・・・ 第四十五話 (No.495への返信 / 15階層) - あーまん 

ガラ!! 教室のドアが勢いよく開いた。

先生「こぉら!!! 真中は受験が終わった途端に遅刻かぁ!!!!!」

先生はたいそうご立腹である。

淳平「ぜぇ・・ぜぇ・・す・・・すいま・・・・せん・・・ハァ・・ハァ・・」

淳平はかなり走ってきたので上手く喋ることが出来ない。

先生「まあいい! 早く座れ!!」

淳平「・・は・・・い・・・」

淳平は何とか息を整えながら、ふらふらと自分の席に着いた。

そんな淳平を横目で笑いながら大草が話しかけてきた。

大草「ま〜なか〜昨日騒ぎ過ぎたのが原因か??」

淳平「多分・・・でも、嫌な夢見てさ・・・」

大草「嫌な夢??」

大草は淳平が疲れているから、表情が暗いのかと思っていたのだが、どうやら違っていた。

淳平「うん・・・・ 西野と別れる夢・・・」

さらに淳平の顔が暗くなる。

大草「ちょ・・・どういう事だよ??」

授業中だったため、なんとか声を抑えながら聞いた。

淳平「なんか・・・夢の中で、白いコックスーツを着ているすんごいかっこいい奴が俺に『つかさと別れてくれ。 こんなことを言うのは難だけど、両親が居ない君につかさを幸せに出来るのか?? 俺ならつかさを幸せに出来る。 夢も一緒だし。 君の存在が・・・つかさのためにならないんだ・・夢の邪魔をしているんだ・・・』って言った途端、場面が切り替わって、俺が西野に別れ話を言っていたんだ・・・」

淳平「それに・・・両親が居ないって・・・」

淳平の顔が更に暗くなる。

大草(何で、今そんな夢を見るんだ・・?)

と、しばらく考えて居たが、

大草「そんな気にするなよ!! たまたま悪い夢見ただけだって!! ただの夢だろ?」

大草が励ますものの

淳平「そうなんだけど・・・・ 正夢って言うじゃん・・・・」

大草「そんな事ないって!! それに、今のお前と西野はどっからどう見てもお熱いカップルだぜ? 別れる気がしねーよ!!」

淳平は『お熱いカップル』と言う言葉に顔を赤くした。

大草「それに、お前がそんなんだと本当に夢の通りになっちゃうかおしれないぜ?」

淳平「そうなんだけど・・・」

淳平は少し気が楽になったがまだ気にして入るようだった。

そして、しばらく黙り込んでしまった。

大草はこれ以上はかけて上げる言葉が見つからず

大草「ま! そんなに気にするな!!」

と、言って黒板に視線を戻した。






5分後・・・・






先生「こぉらぁ!! 真中ぁ!!! 寝てるんじゃねぇ!!!」

淳平「すいませ〜ん!!!」

淳平は寝てしまっていた。

そして、クラスは大爆笑・・・・・

大草(この調子なら大丈夫・・・・・かな??)






そして、放課後になり、淳平とつかさは一緒に帰っていた。

つかさ「淳平くん、なんか今日面白かったらしいねぇ〜」

つかさは笑いながら淳平をからかってくる。

淳平「全然面白くないよこっちは・・・・」

ふと、寂しい顔を見せた。淳平はまだ夢を気にして入るようである。

つかさは、その淳平の表情を見逃さなかった。

つかさ「どうしたの・・?淳平くん?? なんか、暗いよ?」

淳平(つかさに心配かけてる・・ 明るく行かなきゃ!!)

淳平はつかさに心配かけちゃダメだと思い

淳平「な・・何でもないよ!! 全然大丈夫♪」

と、強がってみせた・・・・が、つかさにはすぐばれてしまう。

つかさ「嘘!! 淳平くん、何か気にしてる・・・辛そうなんだもん・・・」

つかさの表情も暗くなる・・・

淳平「そ・・・そんなこと・・・」

つかさ「話してみれば楽になるかもよ? あたしにも淳平くんの辛さを分けてよ!」

さっきの暗い表情から一転して笑顔で淳平の顔を見た。

淳平(つかさ・・・・)

淳平はつかさの優しさにやられてしまった。

淳平「うんとな・・・辛いって訳じゃないんだけど・・・実は今日・・・」

淳平は、今日見た夢の話を全てつかさに話した。

つかさは、表情を変えずにその話を聞いていた。

そして

つかさ「そんな夢見ちゃったんだ・・・」

つかさがボソっと、口に出した。

淳平「うん・・・ 俺・・どうしても気になっちゃって・・・」

そして、つかさが物寂しげな顔をして

つかさ「淳平くんは・・・あたしと別れたいの??」

淳平「そんな訳あるかよ!! 俺はつかさとずっと一緒に居たい!!!」

条件反射的に声を荒げてしまう。

つかさはそれを聞いて、ニコって笑い

つかさ「ならいいじゃない!」

つかさ「あたしだって、淳平くんとずっと一緒に居たいし、別れるつもりなんてさらさら無いから!! その夢に出てきた男が誰であろうと、あたしは淳平くんが好き!この想いは変わらないよ!」

つかさ「だから、気にしなくていいんじゃない??」

淳平(つかさ・・・・そうだよな! 俺とつかさはこんなにも想い合ってるんだもんな!!)

淳平は大分心が晴れていた。

淳平「ありがとう!つかさ・・・」

つかさ「どういたしまして♪ だから、笑顔笑顔♪♪」

そうして、二人とも笑顔になった。

淳平「ところでさ〜」

淳平が声を発した。

つかさ「何?」

つかさが首を傾げなら答える。

淳平「つかさの夢って何??」

淳平は、夢に出てきた男が言っていた、『つかさの夢』というものがふと気になった。

つかさ「う〜ん、まだ決まってないけど、料理作ったりとかお菓子作ったりする仕事なんかいいなぁ〜って思ってる。」

淳平(ふぅ〜ん、だから、夢に出てきた男はコックスーツみたいなの着ていたのかな?)

淳平がそう思っていると、

つかさ「さては、まだ夢の事を気にしているな?」

グサ!! 淳平の心に刺さる。

つかさは、そんな淳平の心を読み取ったのか

つかさ「やっぱり〜夢の中の男は格好が料理人とかそっち系だったもんね〜 でもね、あたし、ひとつ決まっている夢があるんだ!」

笑顔で話す。

淳平は、興味深深で

淳平「そうなんだ〜 何??」

つかさ「淳平くんのお嫁さんになること!!」

淳平は顔が赤くなってしまった。

淳平「え!?!?!?」

困っている淳平を見ながら

つかさ「あはは〜冗談だよ〜」

意地悪そうに見てきた。

淳平は少し落胆した。

淳平(やっぱり・・・ちょっと嬉しかったのに・・・)

そんな淳平を見て

つかさ「でも、いつかはそうなったらいいなぁ〜と思ってるよ!」

つかさが恥かしそうに言った。

淳平「つかさ・・・・」

つかさ「だからさ! そうなれるまでよろしくね??」

軽く恥かしそうに笑いながら、つかさは手を差し出してきた。

その手を淳平はしっかりと握り

淳平「こちらこそ!!」

と、言った。 

淳平(そうだよな!! 俺達、こんなに仲が良いんだから!! 今はずっとつかさの事を信じられるよ!! 俺には、つかさが絶対に必要なんだ・・・別れるなんて考えられない!!)

つかさの手から伝わってくる温もりが淳平の心を穏やかにした。


[No.498] 2007/08/31(Fri) 19:06:34
君だけを・・・ 第四十六話 (No.498への返信 / 16階層) - あーまん 

ついにこの日がやってきた・・・・・泉坂高校合格発表!!!

今日も、受験の時と同じメンバー+さつき、と一緒に泉坂高校へ向っていた。

さすがに緊張しているせいか、会話があまり弾まない。

大草「みんな受かってるといいな!!!」

大草が明るくみんなに声をかけるが

淳平「そうだな・・・」

つかさ「うん・・・」

さつき「そーよねぇ・・・」

トモコ「う〜ん・・・」

生返事ばかりになってしまう。

しかし、小宮山だけは違った。

小宮山の顔は何故か自信に位置溢れている。どっからその自信が溢れてくるのだろうか?

大草が変に思い

大草「小宮山? なんでそんなに自信ありそうなんだ??」

小宮山はさらに笑って

小宮山「だってよ〜 俺は、今日合格する夢見たんだぜ?? きっと、鉛筆が良かったんだよ!!」

・ ・・・・根拠の無い自信であった・・・・・

しかし、今は小宮山に突っ込みを入れるほどみんなは余裕が無かった。 

合格しているか・・・落ちているか・・・それだけが心配である。

淳平とつかさは心の中では同じ事を思っていた。

淳平(つかさと一緒に絶対に高校生活を送れますように!!)

つかさ(神様!!淳平君とここの高校へ行かせてください!!)

心の中で合掌し、必死に神頼みをする二人だった。




そして、泉坂高校へ着いた・・・・・・

校門に着く、すでに他の生徒が何人も来ていた。 

そして、校門から出て来る人は、さまざまな表情をしている。 合格して笑顔な者、落ちて泣いている者・・・

どうしても、合格発表を見るまでは、後者の方に目が行ってしまう。

そんなこんなで動けない五人、それを見かねて

大草「こんなとこで、止まっててもしょうがないじゃん!! ほら!早く行こうぜ!!」

そう言って、五人を後押しした。

さつき「でも・・・・」

さつきが不安そうである。

大草「あれ? ビビッテンの??普段の北大路ならもっとはきはきするのになぁ〜」

大草が悪戯っぽくさつきをからかった。

さつきはムッとして

さつき「ビビってなんか無いわよ!! ほら、みんな行くよ!!」

そう言いながらちゃっかり淳平の手を握って淳平を引っ張って行く。

淳平「さつき・・いきなり・・・」

淳平が抵抗するまもなく、つかさが出てきた。

つかさ「さつきちゃん!!!!」

もはやいつものパターンである。 

つかさは淳平の反対側の手を握り、淳平を掲示板の前まで引っ張って行った。

周りは淳平の事を羨ましそうに見る。 それはそうだ、二人の美少女に引っ張られてるのだから・・・

淳平(ははは・・・ちょっと優越感・・・)

淳平は少し顔がニヤけていた。

トモコ「何やってんだか・・・」

トモコがそう言いながら残りの三人と呆れながら淳平達を追って行った。



そして、掲示板の前・・・・

つかさ「いよいよだね・・・」

淳平「ああ、絶対合格してるよな!!」

つかさ「うん!!」

そして、六人は番号を探し出した。

淳平(5044・・・・)

つかさ(5058・・・・)

トモコ(5060・・・・)

さつき(5040・・・・)

小宮山(5037・・・・)














小宮山以外の四人「あった!!!!!!!!」

まず、四人が合格していた。

淳平「やったな!!つかさ!!!」

満面の笑みである。

まず最初に淳平が声を出した。

つかさも最高の笑顔で

「うん!! これで高校も一緒に居られるね♪」

と、言った。

トモコも大草と合格を喜んでいる。

さつき「ちょっと〜真中〜 あたしの合格は喜んでくれないわけ〜??」

さつきが上目使いで淳平を見てくる。

淳平はビクビクしながら

淳平「お・・・おめでとう・・さつき・・・」

さつき「ちょっと!!何よその言い方!!!」

そう言って、淳平に飛び込もうとした。

が・・・その瞬間・・・

小宮山「受かったぁ!!!!!!!!!」

思ってもみない言葉・・・・小宮山が受かっていたのだ!!

五人「えぇ!?!?!?」

五人は驚いている。

大草「ちょ・・・本当に受かったのか!?」

そう言って、小宮山の受験番号を確認する。












大草「あった・・・・」

すでに驚き過ぎて言葉が出なかった・・・・

淳平(あんな・・・鉛筆を転がしただけで・・・・)

まさに奇跡が起きていたのだ。

つかさ「お・・・おめでとう・・小宮山君・・・」

つかさもなんとか小宮山に祝福の言葉を送った。

小宮山はさらに笑顔になり

小宮山「つかさちゃ〜ん!! ありがとう!!! 高校も一緒だね!!」

そう言って、抱き付こうとしてきた。

それを見て大草と淳平が

二人「ふざけんな!!!」

小宮山を殴り飛ばした・・・・・


何はともあれ、無事合格した六人、これからの高校生活に希望を持ち、楽しみになってくるのだった。


[No.505] 2007/09/05(Wed) 01:11:36
君だけを・・・ 第四十七話 (No.505への返信 / 17階層) - あーまん 

合格発表から数週間・・・・

ついに泉坂高校を卒業する日。

淳平は朝、少し早めに来て屋上に来ていた。

(今日でここともお別れか・・・)

目を瞑りながら数々の思い出に浸る淳平。

友達と遊んだ・・・ 部活も一生懸命やった・・・ 勉強もそれなりに頑張った・・・

何より・・・つかさと出会えた・・・

それが一番の思い出なのかもしれない。

(つかさとよく屋上に来たなぁ・・・)

再び思い返すと、今度はつかさとの思い出ばかり出てくる。

つかさを叩いた。

つかさとデートした。

つかさとキスをした。

つかさの料理を食べた。



つかさと同じ高校に行くことになった。



淳平はつかさとの思い出を振り返りながら

淳平「西野つかさちゃ〜ん!!高校でもよろしくお願いしまぁぁぁぁす!!」

と、少し大きめの声で言った。



その瞬間・・・


つかさ「真中淳平くぅ〜ん!!こちらこそよろしくねぇぇ〜!!!」

後ろからの可憐な声にびっくりする淳平。

淳平「えぇ!?つ・・・つかさぁぁ!!」

つかさはアハハと笑いながら

つかさ「なんか、朝早く淳平君がここに居るような気がしてさ♪♪ そう思って行ってみたら、本当に淳平君が居たんだよ!!」

つかさ「あたし達、心と心で通じ合ってる!?」

つかさは、顔を手で隠しながらはしゃいでいる。

淳平はびっくりもしたが、つかさが来てくれて嬉しかったので

淳平「そうかもな♪ てか、絶対そうだよな!!」

と、つかさに便乗して思わず言ってしまった。

二人で笑い合う。

そして、二人で思い出を振り返り始めた。

つかさ「この学校で淳平君に出会ったんだよね。」

淳平「そーだな。この学校だったからつかさに出会えたんだよな。」

つかさ「それで、あたしは叩かれた・・・」

淳平「う・・・その時はごめん・・・」

一気に暗くなる淳平。

つかさ「アハハ♪ それがあったからこそ、あたしは淳平君の事が好きになったんだぞ☆」

つかさ「だから、そんな顔しないの〜〜」

笑顔でそう話すつかさ。

淳平「アハハ・・・ まぁ、他にもプリクラ取ったり・・・デートしたり・・・つかさの家へ行ったり・・・」

淳平が思い出を言葉にする。つかさも便乗して

つかさ「修学旅行へ行ったり・・・キスしたり・・・一緒の高校受験したり・・・」

二人「全部いい思い出だね!!」

二人はハモった。

淳平は苦笑しながら

淳平「やっぱり・・・心が通じ合ってるのかな・・・?」

つかさも笑顔で

つかさ「うん!!そーだよ!!」

と、言い、それから二人で笑い合っていた。




そして、

つかさ「淳平君!!」

淳平「ん??」

淳平が答えると、つかさが、タッタッタっと、淳平の方へ駆け寄り、敬礼をした。

つかさ「高校へ行っても、ふつつか者ですがよろしくお願いします!」

淳平も慌てて敬礼をして

淳平「こ・・こちらこそ!!」

そして、そのまま二人は御互いの顔を見つめ合っていた・・・・

だんだんと、御互いの顔が近づいて行く・・・・ 

まさに唇が重なろうとしている・・・・

その瞬間!!!



さつき「あぁ〜!?あんた達何やってるのよ!!!!!」

この一言で、御互いの唇は逃げるように遠ざかった。 

反対にさつきが淳平の方へ近づいて行く・・・ 後ろからも続々と、大草、トモコ、小宮山と、出てきた。

さつき「真中!! このあたしを差し置いて、なんで西野さんとキスなんか・・・・」

淳平とつかさは顔が真っ赤だった。

淳平「い・・いいだろ別に・・・俺達付き合ってるんだから・・・」

淳平は勇気を出して言ったが、

さつき「良くない!!! あたしが見てない時にコソコソと・・・・」

さつきは本気で怒っているようだ。 

トモコ「まぁまぁ、北大路さん・・・ それにしても、あんた達はまぁ〜 ラブラブな事・・・」

トモコが意地悪く言ってくる。

つかさはさらに顔を赤くし、

つかさ「な・・・何言ってるんだよ!! トモコのバカ!!」

必死に恥かしさと戦っていた。

大草「まぁ、それよりさ!! せっかくここに来たんだし、最後にみんなで話そうぜ!!」

そう大草が言うと、みんなその場で座りこみ会話を楽しみ始めた。

そんな中淳平は

淳平(結局、いつものメンバーになっちゃうんだよなぁ・・・・)

と、少々残念に思いながらも会話を楽しんでいた。










そして、卒業式も終わり、淳平とつかさは一緒に帰っていた。

つかさは朝見るよりもボロボロになっている。

淳平は気になり

淳平「つかさ・・・すっげぇボロボロ・・・どうしたの?」

と、聞いてみた。

つかさは、苦笑いをして

つかさ「ちょっとさぁ〜 男子に囲まれちゃって・・・でも、強引に逃げてきちゃった!!」

そう言うと、少しクタクタになりかけている制服を直し始めた。

淳平「そっかぁ〜大変だったんだなぁ・・・ そういやーさつきもかなりの男子に囲まれていたっけ・・・」

さつきもつかさもどちらもかなり高レベルな美少女、男子にとっては、もう会えなくなるというのは寂しい事この上ないことである。

だから、相当数の告白を受けていた。 特につかさに至っては、淳平と付き合っているのにも関わらず、だ。

そんな事を考えていたら、

つかさ「おーい、淳平君??聞いてる??」

急につかさが声をかけてきた。

淳平はハッとして

淳平「えっと・・・ごめん・・ボーっとしてた・・・」

正直に言った。つかさは頬をプーっと膨らませて

つかさ「もぅ!本当に聞いてないんだから!!」

と、少し強い口調で言った。

淳平「アハハ・・・ごめんなさい・・」

つかさ「しょうがないなぁ〜 じゃあ、もう一回言ってあげる。」

淳平は今度は聞き逃さないようにと、顔を上げて耳を傾けた。

そしてつかさが口を開いた。










つかさ「あたしと一緒に旅行しない??」







淳平「は!?!?!?!?」

淳平は開いた口が塞がらなかった・・・・・


[No.507] 2007/09/09(Sun) 01:02:23
君だけを・・・ 第四十八話 (No.507への返信 / 18階層) - あーまん 

つかさ父「真中君!! もう高校の準備は出来てるのかね??」

淳平「少しずつ始めてますけど、まだいろいろと必要で・・・・」

つかさ母「そういえば、もう二人は高校生なのよねぇ・・・ あの小さかったつかさが・・・」

つかさ「ちょ!!お母さん!!」

淳平「え!? つかさが小さかったときの話ですか!? 興味あるなぁ〜」

つかさ父「お?興味あるかね? じゃあ、聞かせてあげようか?」

つかさ「お父さんまで・・・・恥かしいでしょ!!」






和気藹々と話している。

淳平はつかさの家族の車につかさ達と一緒に乗っていた。

なぜかと言うと、そう『旅行』である。

実は、家族旅行に淳平を連れて行くのがつかさの真意だった。



――――――――――――――――――――――――卒業式の帰り道

「淳平くん! あたしと一緒に旅行しない??」

「は!?」

「あ、もちろん二人きりじゃないよ? 家族旅行に淳平くんもどうか?ってお父さんが言ってくれたの!」





話の続きは以上であった。

淳平はその日の帰りに、興奮が冷めやまぬまま淳平の両親に話してみたところ、即OKサインが出た。

実は、ちゃっかり、つかさの両親と淳平の両親は仲良くなっていたのだ。

どうやら、淳平の両親から接近したようである。

最近は、母親同士は、午後のお茶会、父親同士は、ゴルフをやったり居酒屋に行ったりしているようだ。

淳平(うちの家族はちゃっかりしてるなぁ・・・・)

淳平はそう思っていた。


淳平「そういえば目的地は何処なんですか?」

淳平は目的地を知らされていなかった。

さっきまで、ただ『つかさと旅行をする』ということで頭がいっぱいであったのも理由の一つだ。

つかさ父「言ってなかったかね?」

つかさ父「私が働いている会社の経営しているホテルなんだ。軽井沢だよ。」

淳平「軽井沢ですか!? 俺、行ったことないんで楽しみです!!」

つかさ「あたしも、楽しみだなぁ〜 自然がいっぱいの所だよね??」

つかさも淳平もとても嬉しそうにはしゃいでいる。

つかさの両親もクスクス笑いながら

つかさ父「そうかそうか、じゃあ、楽しみにしてなさい。」

と、言って、運転に集中し始めた。


車内は、常に笑顔が絶えなかった。 




そして、目的地へ着いた。

淳平「うぁ〜!!すげぇ!!!」


おもわず声が出る淳平。

とても立派なホテルである。

老舗のようで、とても雰囲気が出ている。

つかさ父「どうだ? なかなかいい所だろ?」

淳平の驚きの声を快く思ったのか、得意げに成るつかさ父。

つかさ母「あらあら・・・調子に乗っちゃって・・・」

つかさ「ほんとだねぇ・・・」

そんな父の様子を見て、苦笑する二人。





そして、チェックインするために中に入り、つかさの両親は受付で手続きをしている。



淳平は、目を輝かせながら周りをキョロキョロしていた。

淳平(すげぇ、ここ映画に使えそうだなぁ〜)

つかさ「淳平くん、何キョロキョロしてんの?」

つかさが話し掛けてきた。

淳平「いや〜 映画に使えそうな景色がいっぱいだなぁ〜と、思ってさ〜」

そんな淳平につかさはクスっと笑い

つかさ「アハハ、淳平くんはいつも映画の事だねぇ〜」

淳平は少し気に障ったのか

淳平「いいだろ別に〜」

と、少しすね気味になった。

つかさは少し頬をふくらませて

つかさ「だって、淳平くん、映画の事ばっかりであたしの事・・・・」

暗くなってしまった。

つかさとしては、もっと淳平に気にして欲しいようである。

しかし、淳平は鈍感のためそんなことは気にせず、映画の事ばかり考えていた。

淳平は慌て出した。

淳平「そ・・・そんなことねぇよ!!」

慌てて否定するものの

つかさ「だって・・・あたしと旅行しているのに何とも思わないんでしょ?」

つかさはさらに暗くなる。

淳平「そんなことない!! つかさと旅行出来て嬉しい!!」

思わず声を張り上げた。

周りの客がびっくりしたように二人の事を見る。

二人は恥かしくなり顔が赤くなってしまった。

つかさ「も〜!! あいかわらずバカなんだからぁ!!」

淳平「すいません・・・」

つかさ「でも・・・嬉しいよ!」

つかさは笑顔になった。

淳平は心底安心したものの、改めてつかさと旅行に来ている事を実感した。

淳平(つかさと旅行してるんだよなぁ・・・ 考えてみたら凄い事してるよな・・・)

いろいろ考えていると、つかさの両親が戻ってきた。

つかさ父「じゃあ、部屋行くぞ〜」

そう言うと、四人は部屋へ向った。


淳平は気付いた。

つかさ父は、何故かカギを二つ持っている。

淳平「あの〜、何故にカギを二つ持っているのですか?」

淳平は聞いてみた。

つかさ父「なんか、一部屋が二人用らしくてね、だから二つなんだよ。」

淳平「そうなんですか・・・」

そう言うと、部屋の前に着いた。

淳平父「じゃあ、つかさと淳平くんはこの部屋な。」




淳平「え!?!?!?!?」



またしても開いた口が塞がらない・・・・・


[No.510] 2007/09/13(Thu) 06:34:37
君だけを・・・ 第四十九話 (No.510への返信 / 19階層) - あーまん

淳平は依然として口を開けたままである。

それはそうだ、つかさとの二人きりで一夜を過ごすということだ。

淳平はふと、隣に居るつかさを見てみたが、つかさも驚いた顔をしている。

淳平「ちょ・・・・おじさん!! それってまずくないですか??」

そんなつかさを見た淳平は少し残念な気持ちもあったがさすがに焦りつかさ父に訴えた。

しかし、つかさ父は鼻で少し笑いながら

つかさ父「別に大丈夫だろ? 淳平君とつかさは付き合ってるんだし、それに淳平君はつかさに変なことしないと分かってるし・・・」

つかさ父「それともなんだ??? 変なこと・・・」

つかさ父は意地悪く笑いながら淳平に言ってくる。

淳平「そ・・・そんなことありませんよ!!」

淳平はついつい反射的に否定してしまう。

淳平「でも・・・・」

そう言いながら、再度隣にいるつかさの方へ助けを求めた。

しかし、つかさは思ってもみなかった言葉を発する。

つかさ「あたしは・・・・大丈夫だよ・・・」

淳平「へ!?」

思わず、間の抜けた声を出してしまう淳平。

その言葉を聞いただけで、体が熱くなるのが分かる。

つかさ「淳平君は・・・変なことしないって・・・あたし・・信じてるし・・・」

その言葉を聞いたつかさ父は

つかさ父「つかさもそう言ってるし、じゃあ決まりだな!!」

つかさ父「今日はもう夕方だし部屋でゆっくりしていなさい。 あと、ここ露天風呂あるから好きなときに入るといいよ。」

そう言い残し、つかさ父は部屋に入っていった。

残された二人は、しばらくお互いを見詰め合っていた。

さすがに淳平は思ってもみなかった展開に頭がついていけていなかった。

しかし、何か声を発しなきゃと思い

淳平「と・・・とりあえず、部屋に入ろうよ。」

とだけ、言って二人とも部屋に入った。

部屋にはベッドが二つ並べてあり、特別広くも無いが十分居心地が良さそうである。

ただし、淳平はとても落ち着いてられない。

淳平「つ・・つかさ・・?」

つかさ「何??」

つかさは、思ったよりも冷静になっており、というよりもいたって普通だ。

そして、つかさは淳平の言いたいことを察したのか

つかさ「あたしは、淳平君とだったら何所に居たって大丈夫だよ?」

淳平(・・・そっか、つかさは俺のことを信用してくれているんだ。)

つかさ「それに・・・あたしだって淳平君と二人きりが良かったし・・・」

ここでようやくつかさの顔が赤く染まった。

なんだか淳平も恥ずかしくなってきた。

淳平「あ・・・ありがとな!! 俺もつかさと二人きりで良かったよ!!」

そう言うと、つかさはニコっと笑って、荷物の整理はし始めた。

淳平(とは言ったものの・・・・実際、俺・・大丈夫なのかな??)

そう思うことは当然である。

もうじき高校生にもなる男女が夜を共にする・・・ ましてや、かなりの美少女・・・

とても、淳平にとっては刺激的である。

理性を保てるかどうか・・・ とても不安になる淳平であった。




そうして、しばらく時間が過ぎた。

つかさ「淳平君。 先、お風呂入ってきていいかなぁ〜?」

淳平(お風呂!?)

淳平は想像してしまった・・・・つかさの入浴シーンを・・・

つかさは、淳平が考えていることが分かったのか

つかさ「こら!!何想像してんだよ!!」

と、言ってデコピンをしてきた。

淳平「イテテ・・・ どうぞ・・どうぞ・・行って来て下さいませ〜」

つかさは、少し呆れた様子で

つかさ「はぁ〜 じゃあ、行って来るね〜」

と、言って露天風呂に向かっていった。

淳平はテレビでも見ようかと思ったが

淳平(喉が渇いたな・・・)

と、思ったので、自動販売機に行こうと思い、ドアを開けた。

その瞬間・・・・



ドン!!



「キャ!!」



誰かとぶつかった様である。

淳平は倒れずにすんだが、相手の方は倒れてしまった。

淳平「す・・・・すみません・・大丈夫ですか!?」

「えぇ・・・私の方こそすみません・・・」

そう言うと、その相手は立ち上がり淳平に顔を向けた。

淳平は思わず見とれてしまった。

長い黒髪、凛とした顔立ち、つかさに負けず劣らずの美少女である。

外見からして淳平と年齢が近いことは容易に想像出来た。

「あの〜・・・」

淳平が見とれているのに気づいてか声をかけてきた。

淳平はすぐに我に返った。

淳平「は・・・はい!」

そうしたら、女の方が淳平のことをまじまじと見つめて

「あの〜何所かで会ったことありませんか??」

淳平「へ!?」

思わず奇声をあげてしまう淳平。

しかし、淳平もよく見ると、何所かであったような気がしてきた・・・・

淳平「確かに・・・俺もそんな気が・・・・」

そう言って、二人はしばらくその場で考え込んでいた。

そうしていると、女の方が思い出したのか、

「あ!!多分、○○塾のクラス分けテストで隣に座っていた人ではないですか??」

その言葉を聞いた淳平は、みるみる思い出してきた。

淳平「あぁ〜!! 確か、隣の人は長い黒髪の人でしたね!!」

淳平「すごい偶然ですね〜 こんなところで会うなんて・・・」

二人ともとても驚いているようだ。

「これも何かの縁なのかもしれませんね。 ちなみにお名前は何と言うのですか??」

淳平「真中淳平って言います! 君は??」

「東城綾です!!」

その名前を聞いた淳平は何か頭に引っかかるものがあった。

淳平(東城綾・・・ どっかで聞いた事ある名前だな・・・)

そうしている内に

綾「あの〜、同い年なんですから敬語止めませんか??」

淳平もそれに同意し

淳平「そうですね・・・・じゃあ、ため口で!」

そう言うと、淳平は『東城綾』という名前が引っかかるものの、しばらくそこで会話を楽しんでいた。


[No.516] 2007/09/24(Mon) 02:25:36
君だけを・・・ 第五十話 (No.516への返信 / 20階層) - あーまん

しばらくその場で綾と話している淳平。

喉の渇きも忘れるぐらい楽しかった。

淳平「東城って、塾では何クラスだったの??」

綾「えーっと、一応特訓クラスだったよ!!」

淳平「すご!! 俺、上級だった・・・」

そんな感じで、たわいも無い話で盛り上がっていた。

ふと、淳平は視線を感じる。

(何だ?? なんか冷たい視線が・・・)

(まさか!!)

恐る恐るその視線がする方向へ顔を向ける。

そこには、頬をめいいっぱい膨らまし、顔を赤くしたお風呂上りのつかさの顔があった。

つかさの周りの空気までもが震えているように淳平は見える。

綾も察したのか

綾「ま・・・真中くん・・・あたし、もう行くね・・」

淳平「あぁ・・・」

それだけ言葉を交わすと、綾は逃げるようにして二人の視界から消えていった。

淳平「つ・・・つかさ・・?」

淳平が恐る恐るつかさに声をかける。

つかさ「・・・・随分綺麗な子だったね〜」

まるで、劇の台本を棒読みするかのように言うつかさ。

そんなつかさに恐怖を感じる淳平。

淳平「これは・・・その・・・」

つかさ「淳平くんのばかぁ!!!」

そう言って、部屋に入り鍵をかけてしまった。

淳平は焦って、

淳平「つかさ!! 違うんだ!!誤解だって!!」

必死に訴えるものの、中からは返事が無かった。

淳平(何でこうなるんだよ・・・)

力なくその場で座り込む。

その時、声が聞こえたのかつかさ母が出てきた。

つかさ母「真中くんどうしたの??」

つかさ母が驚いた顔で見ている。

淳平「はぁ・・・つかさに鍵を掛けられてしまいまして・・・・」

淳平はさらに顔を下げてしまった。

つかさ母「とりえあえず、こっちにいらっしゃい。」

そう言って、淳平はつかさの両親の部屋に入った。

中に入ると、浴衣を着たつかさ父もいた。

つかさ父が淳平を見つけると

つかさ父「何があったんだ??」

と、聞いてきたので、

「実は・・・・」

淳平はさっきの出来事を話した。





つかさ父「はっはっはっは!!」

つかさ母「クスクスクスクス・・・」

二人は淳平の話を聞いて大笑いしている。

淳平「ちょ・・・おじさん〜おばさん〜」

淳平「笑い事じゃないですよ・・・」

そんな二人に対して、淳平は本気で悩んでいた。

二人は未だに笑いながら

つかさ父「つかさは、すぐ嫉妬するからなぁ〜」

つかさ母「そうよね〜 変わらないわよねあの子・・・」

どうやら、二人は小さい頃からのつかさを思い出しているようだ。

淳平は不安そうに二人を見ている。

つかさ父「あんまり気にしなくていいよ。 いずれ、誤解は解けるから。」

つかさ父がそう言うと、淳平は少し安心した。

淳平「でも・・・やっぱり誤解を招くような俺が悪いんですし、謝ってきます!!」

そして、部屋を後にした。

つかさ母「やっぱり、良い子よね〜」

と、つかさ母が感心しながらつぶやくと

つかさ父「つかさが選んだだけあるよな。」

と、つかさ父も笑顔でつぶやいた。



つかさ「淳平くんのばかぁ・・・」

つかさはベッドにうずくまり、枕を抱きしめていた。

つかさ「あんな綺麗な人と二人っきりで話すなんて・・・」

やはりつかさは嫉妬していたのである。

つかさ「淳平くんが側に居なくなったら嫌だよぉ・・・」

それほど嫉妬するまでに淳平の事を好きなのである。

些細なことでも敏感に反応してしまう。

無論、淳平のことを信用してない訳ではない。

しかし、どうしても嫉妬してしまうのだ。


そんな時、ドア越しから声が聞こえてきた。

淳平「つかさ!! 開けてくれよ!!」

淳平である。

つかさ(ふん! 淳平くんが謝ってくるまで絶対開けないんだから!!)

本心とは裏腹に、嫉妬の気持ちがでてしまうつかさ。

淳平「ごめん!誤解を受けるような真似をした俺が悪かった!! だから、開けてくれ!」

淳平はそう言ってからしばらく待った。

淳平(やっぱダメか・・・)

そう思い、壁に寄りかかる。

その瞬間・・・・


ガチャ


ドアが開く音がした。

淳平は、立ち上がりドアの方を見ると枕を抱きしめながらドアを片手で開けるつかさの姿があった。

淳平「ありがとう。」

そう言って、淳平は部屋の中に入った。


そして、淳平は話し始めた。

淳平「さっきの子だけどさ・・・ 廊下に出たらぶつかっちゃった子でさ・・・ そしたら、偶然にも塾のクラス分けテストで隣だった子だったんだよ。」

淳平「それで、面白くて話してただけ・・・ それだけだから・・・」

淳平が話し終わると、少しの間沈黙が流れた。



つかさ「ごめんね・・・」

つかさが突然謝り出した。

淳平「え!! なんで、つかさが謝るんだよ。」

淳平が聞き返した。

つかさ「淳平くんの事・・・信用してるんだけど・・・」

つかさ「あたし・・・すぐ嫉妬しちゃうから・・・」

つかさ「ごめんね・・・嫌な思いさせて・・・」

つかさは涙を流している。

淳平(つかさ・・・・)

淳平はつかさに近づいていきそっと抱きしめ

淳平「馬鹿だなぁ〜 俺は、つかさしか好きじゃないって言ったろ?」

そう言いながらニコっと笑う。

つかさ「うん・・・うん・・・」

つかさは、淳平の胸をハンカチ代わりにして淳平の胸に顔をうずめていた。


[No.529] 2007/10/01(Mon) 02:12:36
君だけを・・・ 第五十一話 (No.529への返信 / 21階層) - あーまん


淳平とつかさはしばらくベッドの上に座り談笑していた。

既に晩御飯も食べ終わった。

すっかりつかさは安心した顔になり元気を取り戻したようである。

淳平もそんなつかさを見てか、常に笑顔が絶えない。

つかさ「ところでさぁ〜 そのさっき淳平くんが話してた子って、名前なんていうの?」

淳平「あぁ、東城綾って言ってたな。」

淳平「なんか、その名前引っかかるんだよなぁ〜」

淳平が腕を組みながら言うと、つかさが驚いた顔をしているのが見えた。

淳平「つ・・つかさ・・? どうかした・・?」

淳平が心配そうにつかさに聞く。

つかさはハッと我に返って

つかさ「東城綾って、あのノートの持ち主だよ!!!!!」

半ば興奮気味で答えた。

淳平(ノートの持ち主・・・・)

淳平(あ!!)

淳平もようやく引っかかってた物が外れたようだ。

淳平「そうだ!! あのノートの持ち主じゃん!!!」

二人はその後言葉に出来ないぐらい驚いていた。

つかさ(あんな美人な子が、あんなに面白い小説を書いてたなんて・・・)

淳平(な・・・なんか、凄いな・・・ なにかの縁なのかもな・・・)

ふと、一瞬つかさに何とも言えない不安が過ぎった。

つかさ(あのノートの小説・・・淳平くん・・・とっても楽しそうに読んでた・・・)

しかし、この時はまだ特別親しい仲でもないわけで、すぐにその不安は消えた。

つかさ「それで、そのノート返さなくていいの??」

つかさが聞くと、淳平はだんだん顔が引きつってきた。

どうやら、完璧にノートの事を忘れていたのである。

淳平「忘れてた・・・ どうしよう・・・」

淳平はカクンと肩を落としてしまった。

つかさ「そっかぁ・・・ でも、同じ泉坂に住んでるんだからもしかしたら会うかもでしょ!!」

淳平「そう・・・だよな・・・」

つかさが元気付けるも淳平はまだがっくりしている。

つかさ「もぉ〜!! 淳平くんがそんなんだと、会えるもの会えなくなっちゃうぞ!!!」

そう言って、つかさは淳平の両肩を叩く。

淳平(そうだよな!!)

淳平(やっぱり・・・つかさは、俺に元気をくれる・・)

淳平「そうだな! また、機会があるよな!!」

淳平が元気を取り戻すと

つかさ「そうそう♪」

つかさはそう言って、笑っていた。




そして、その後もしばらく談笑をした後、寝ることにした。

淳平「つかさ、お休み〜」

つかさ「お休み!淳平くん♪」

そう言って、それぞれのベッドに入っていった。


何分過ぎただろうか、淳平は少し寒かった。

淳平(うぅ〜寒い・・・ 軽井沢は寒いな・・・)

もう春であるが、高原地帯である軽井沢は夜はまだ寒い。

旅館のベッドは既に春ようになっていたため、いささか寒かった。

淳平(つかさは・・・・もう寝たのかな・・・?)

そんな事を思っていると、

つかさ「淳平くん・・・起きてる??」

突然、つかさの声がした。

淳平「お・・・起きてるよ・・・」

しどろもどろに答える淳平。

つかさ「あのさ・・・寒くない??」

淳平「うん・・・寒いね。」

淳平はつかさが何が言いたいか全く分からなかった。

そして、次の瞬間、淳平は驚愕してしまう。

つかさ「寒くて眠れないの・・・ そっちに行ってもいい?」

淳平「えぇ〜!?」

夜だと言うのに、少しばかり大きい声をあげてしまう淳平。

周りは寒いというのに、淳平の体は一瞬で熱くなる。

つかさ「やっぱり・・・ダメだよね・・・」

つかさが少し落胆気味に言う。

淳平「そ・・そんなことないよ!!」

淳平は、焦って否定し、

淳平「つかさが良ければ・・・いいよ。」

勇気を振り絞って言った。

淳平が言うや否や、隣のベッドからガサガサと音がする。

つかさがベッドから出るときにする音だ。

そして、ベッドの距離は近いはずなのだが、淳平にとっては、つかさが来るまでの時間がとても長く感じた。

そして、ついに、淳平の布団が捲くれ上がる。

淳平(来た!)

少し興奮する淳平。

つかさは、ついに淳平の布団に体を入れてきた。

そして、つかさに後ろを向けている背中につかさはピトっと張り付いていきた。

淳平(!!!)

さらに淳平の体温が熱くなる。

つかさ「えへへ 暖かいね♪」

背中越しに聞こえる、甘い声。

淳平の本能を刺激する。

淳平(つかさ・・・俺・・・)

だんだんと理性が保てなくなってくる。

そして、チラッとつかさの方へ目を向けると・・・

そこには、とても可愛いつかさの寝顔があった。

淳平(もう・・・・俺・・・・)

淳平(男なら・・・・行ってしまえ!!)

完全に淳平の理性が吹っ飛んだ。

つかさの方に体をクルっと向ける。

そして、つかさの体へと手をしのばせる・・・・




つかさ「淳平くん・・・」

ふと、つかさの声が辺りに響いた。

淳平(え??)

淳平はつかさの顔を確認すると、寝顔である。

どうやら寝言を言っているようだ。

つかさ「淳平くん・・・大好き・・・」

つかさ「これからも・・・ずっとずっと一緒・・・」

この時のつかさの寝顔はどれだけ幸せな顔をしていることだろう。

淳平(つかさ・・・俺、バカだな・・・)

この寝言が淳平の理性を取り戻させた。

淳平(ここでつかさに手を出して、つかさの真面目な思いを裏切りたくない・・・)

そう思うと、

淳平「お休み・・つかさ!!」

そう小声で言い、淳平は自分のベッドから出て、隣のベッドに移動した。

淳平「寒!!!」

淳平は寒さと闘いながらベッドに必死に目を瞑っていた。


[No.541] 2007/10/08(Mon) 02:09:14
君だけを・・・ 第五十二話 (No.541への返信 / 22階層) - あーまん

翌日、つかさは目を醒ました。

まだ眠い目を手で擦る。

そして、一緒の布団で寝ているはずの淳平に抱きつこうと手をしのばせる・・・・

しかし、つかさの手が向かった先には何も無かった。

つかさ(!?)
つかさは不安にりまだ少し眠たい目を思いっきり開ける。

そして思わず周りを見渡す。

すると・・・

つかさ(淳平君・・・)

途端に笑顔になるつかさ。

つかさの視線の先には、隣のベッドで寒そうに寝ている淳平の姿があった。

つかさ(淳平君・・・紳士だったんだね・・・)

つかさは自分の布団から出た。

つかさ(もう少し・・・いいよね・・)

そして、淳平のベッドに静かに足を入れる。

起こさないようにちょっとずつ体もベッドの中に入れていく・・・

そして、あお向けで寝ている淳平の隣に張り付く形で寄り添った。

つかさ(えへへ・・・淳平君の隣だぁ・・・)

どこからともなくくる喜びと幸せをかみ締めながら淳平の寝顔を見ていた。

ふと、つかさは淳平の左胸に手を置いてみる。

ドクン・・・ドクン・・・

ゆっくりとしたペースで淳平の心臓が鼓動していた。

つかさ(いつもはもっと早いのに・・・・今はゆっくりなんだね・・)

つかさ(淳平君の心臓の音・・・ なんだか心地よいな・・・・)



そして、しばらくその状態が続くと・・・



淳平「うん・・・」

突然、淳平が寝返りをうった。

つかさ「淳平君!!ちょ・・・」

あろうことか淳平は隣で仰向けになっているつかさの方へ寝返ってきた。

自然と淳平はつかさの上に乗っかる。

つかさ(どうしよう・・・動けないよ・・・)

強引に動こうと思えば動けるのだがそれでは淳平を起こしかねない。

つかさは無理に淳平を起こしたくなかった。

つかさ(しょうがないか・・・・ でも、なんだか嬉しいし、もう少しこのままでいっか・・・)

そう思いながら、そっと淳平の背中に手を回した。

つかさ(暖かいね・・・淳平君!!)

ぎゅ〜っと淳平を抱きしめる。

それだけで幸せになれる。

この幸せのためなら他は何もいらないとさえ思えた。

外は快晴、まるでつかさの心を表しているかのようだ。



しかし、その幸せが大きすぎたのか・・・

淳平「うぅ〜ん・・・・」

淳平「なんか・・苦しい・・・」

淳平が起きてしまった。

つかさはつい力を入れすぎてしまったようである。

しかし、つかさは笑顔で

つかさ「おはよう♪」

と、言った。

淳平は未だ視点が合わない。

淳平「ん?おはよう・・・」

眠たい目を擦ってくと・・・・ようやく気づく。

淳平「つ・・・つかさぁ〜!?!?!?」

思わずびっくりしてしまう淳平・・・それはそうだ。

しかし、対照的につかさは微笑みながら淳平の顔を下から上へ見上げていた。

淳平「つ・・・つかさが何で俺の下になってるんだ・・・??」

状況が理解できない淳平。

淳平は確かにベッドを移動したはずである。

それはつかさを裏切らないために・・・

それが、何故、つかさが淳平のベッドにいるのか・・・

つかさ「あたしが淳平君のベッドに入ったんだよ!」

絶えず笑顔で言うつかさ。

淳平「は・・・入ったって・・・」

しどろもどろに答える淳平。

つかさ「夕べは紳士だったみたいだね♪淳平君♪」

淳平「ご・・・ごめん・・・」

思わず謝ってしまう。

つかさ「クスクス・・・何で謝るのよ〜」

そんな淳平が可笑しく、笑ってしまう。

淳平「だ・・・だって・・・・」

淳平「そ・・そんなことよりも、起きなきゃ・・」

そう言って淳平は強引にベッドから出ようとする。

そうしたら突然・・・

つかさ「待って!!」

淳平「え・・・??」

つかさ「もう少し・・・このままで居て・・・」

つかさは顔が真っ赤になる。

同じく淳平も真っ赤だ。

淳平「で・・でも・・重いだろ??」

つかさ「うーうん・・・大丈夫だよ・・・」

淳平「でも・・・・」

もはや淳平は何がなんだか分からない。

とりあえずなんとか分かったのは、この状況は淳平の理性を破壊させるには十分すぎるということだけだ。

しかし、淳平は昨日の事もあり我慢する力はついていた。

淳平(我慢・・・我慢・・・我慢・・・)

頭の中で念仏のように唱えていた。

淳平がそうしていると

つかさ「あたし・・・今、すっごい幸せなんだ・・・」

顔を赤くしながらも淳平の目をしっかり見てきた。

淳平「幸せ・・・?」

つかさ「淳平君がこうやって近くに居てくれて・・・淳平君の温もりを感じることが出来て・・・」

つかさ「すごく安心する・・・ もう、淳平君以外の人なんて考えられないよ・・・」

その言葉を聞いて淳平もとても幸せになっていた。

さっきまでの煩悩はもはやどこかに飛んでいってしまった。

淳平「俺も・・・何よりもつかさが一番大切だから・・・」

そう言うと二人はしばらく無言で抱き合いながら幸せを感じていた・・・・ 


[No.547] 2007/10/14(Sun) 01:02:28
君だけを・・・ 第五十三話 (No.547への返信 / 23階層) - あーまん

「はい!!撮影終わり!! さつきちゃん! お疲れ〜!!」

「ありがとうございました〜!!」

淳平とつかさが旅行に行っている間、さつきは新しいドラマの撮影に入っていた。

ちょうど高校入学前の春休みという事もあり、順調に撮影が進んだ。

人気アイドルであるがゆえに春休みも休みは無かった。

そして、そんな撮影も終わり、さつきは一人休んでいた。

「はぁ〜・・・」

ふとため息をつく。

さっきまでは笑顔で撮影に望んでいたのだが、今のさつきの顔は暗い。

(真中は・・・・今ごろ西野さんと一緒にいるんだろうな・・・)

さつきは落ち込んでいた。

さつきは本気で淳平のことが好きなのである。

しかし、どんなに淳平の事を想っていても『西野つかさ』という人物が居る限りさつきの想いは届かないのである。

さつきにとっては辛い現実。

(あたし・・・頑張ってアプローチしてるんだけどなぁ・・・)

(西野さんが居る限り・・・真中は振り向いてくれない・・・)

(やっぱり、西野さんには敵わないのかなぁ・・・)

ふと、顔を上げ一緒に共演した若い女優達を見てみる。

やはり、どの人もとても奇麗だし可愛い。

しかし、つかさはその人達にも全く劣ってなく、寧ろ、その人達以上だとさえ思う。

それに加えて、あの性格である。

(西野さんは性格もいいしなぁ・・・・)

(でも、あたしは、今人気絶頂のアイドルなのよ!?)

(普通は、付き合いたいって想うでしょ!!)

(例え、誰かと付き合っていたって・・・)

さつきは頭の中で気持ちを淳平にぶつけていた。

(でも・・・真中はなびいてくれない・・・)

(そんな真中が好きになっちゃったんだけどね・・・)

(なーんで、好きになっちゃったんだろ・・・)

「クス・・・」

思わず苦笑してしまった。

(別にカッコいい訳でもないし、運動だってダメダメなのに・・・)

そう思いながら今度は共演した俳優の方を見てみる。

やはり、みんなカッコいい。

(ホント、カッコいいよな〜 あの人たち・・・)

(でも、あの人達を好きなれなくて、真中を好きなっちゃった・・・・)

(多分・・・真中の優しさに気づいちゃったんだよね・・・)

(西野さんもそんな真中の優しい所が好きになったんだろうなぁ〜)

(勝ち目・・・あるのかな・・・?)

そう自分に投げかけると、突然

「さつきちゃん!!」

名前を呼ばれたので顔を向けるとそこにはとてつもなくカッコいい男が立っていた。

その男は、ジャニーズでもかなりの人気でドラマやCMにもバンバン出演している男だった。

「何ですか〜?」

愛想良くさつきは答える。

「これからさ〜食事でもどうかな??」

さらっと、流し目でさつきを見た。

普通の女ならすぐにでも落ちるだろう。

しかし、さつきには効かなかった。

むしろさつきは反感さえ覚えた。

(うわ〜 何こいつ・・・)

(自分がカッコいいからって・・・)

「えっと・・・今日は遠慮しておきますね。」

そう言って、その場から離れようとした。

その瞬間・・・腕をつかまれた。

「な・・・なんですか!?」

「別にいいじゃん! 食事ぐらいさ〜」

「それに俺と飯食えるんだぜ??」

「ハハハ 普通なら喜んで行くでしょ??」

「それに・・・俺・・・さつきちゃんの事が好きなんだよね〜」

その男は、さらっとさつきに告白した。

しかし、とてもヘラヘラしている。

多分、絶対について来ると思っているのだろう。

それに、自分に自信があるのであるだろう。

(し・・・信じられないコイツ・・・)

さつきはいっそう反感を覚えた。

「悪いけど!! あたし、君のこと好きじゃないから!!」

そう言ってつかまれた手をほどいて

「バイバイ!!」

と、言って出口に向かった。

少し、振り返ってみる。

男は、信じられないと言ったような顔で、ポカーンとしていた。

さつきは笑いながら

「ざまぁ〜みろってんだ!!」

と、小声で言ってから、背筋を伸ばした。

(やっぱり・・・あんな男ばっかなんだよな〜)

(あたしは・・・真中しか考えられないよ。)

そう思うさつきの顔はさっきまでとは違い、澄んだ顔をしている。

(例え西野さんと付き合っていようが、あたしは真中が好きなんだ!!)

(芸能人だとかアイドルだとかは関係ない・・・ あたしの全てを真中にぶつけていこう!!)

(そうすればきっと・・・・)

そして、撮影所から出て、外に出た。

雲ひとつ無い青空。 太陽が輝いている。

さつきは太陽を見上げ

「覚悟しなさいよ!! 真中淳平!!!」

と、大声で叫ぶと、タッタッタっと軽快な足取りで階段を降りていった。


[No.597] 2007/10/28(Sun) 01:23:16
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