[ リストに戻る ]
No.523に関するツリー

   SS 成長 - あーまん - 2007/09/24(Mon) 19:16:37 [No.523]
SS 蛍の光の中で - あーまん - 2007/10/26(Fri) 01:36:37 [No.592]



並べ替え: [ ツリー順に表示 | 投稿順に表示 ]
SS 成長 (親記事) - あーまん


「はぁ〜、明日は西野の誕生日か・・・・」

淳平は学校からの帰り道、つかさの誕生日の事を考えていた。

と言っても、淳平とつかさは昨年の12月に別れて以来、一度も会っていない。

しかし、淳平は約束しているのである。

『俺、今後二度と西野の誕生日忘れないから!!』

昨年のつかさの誕生日、淳平がその場で約束した事である。

外は、もう真っ暗である。

まるで淳平の心の中を表しているかのようだ。

「どうすればいいんだろ・・・・」

すぐ目前に迫っているつかさの誕生日、プレゼントをあげるべきかで悩んでいた。

実はプレゼントは買ってあるのだが・・・

「今更あげたところで・・・・別れた男からなんてもらいたくないのかな・・・」

「それに、別れてから一度も会ってないんだぜ・・・?」

「西野が他の男と付き合ってる可能性だってあるし・・・」

「でも俺は・・・・俺は・・・」

淳平は、別れてからというものつかさの事を忘れたことが無かった。

心につかさが住み着いていたのである。

そのとき、淳平にある考えが浮かんだ。

「そうだ!! これで行こう!!」

そう言うと、淳平は早歩きで帰っていった。







そして次の日、

「今日はあたしの誕生日だ・・・・」

「淳平くん・・・忘れちゃったのかな・・・・」

つかさも淳平の事は忘れていなかった。

重い足取りで家に帰っていた。

親衛隊や友達からも誕生日プレゼントはもらったものの、素直に喜べなかった。

「しょうがないよね・・・あたしから別れたんだし・・・」

そう思いながら歩いていると、家に着いた。

「ただいまー」

暗い声でただいまという。

「あら、つかさちゃん、どうしたの? 元気無いじゃない?」

母が心配そうにしている。

「そんなこと無いよ! 大丈夫♪」

つかさは強がってみせた。

「隠してたって分かるわよ。」

「でも・・・ これを見たら元気になってくれるかしら?」

そう言って、何やら手紙をだしてきた。

つかさは首をかしげて

(なんだろう??)

と、思いながらその手紙を受け取った。

その瞬間、つかさは今までの元気の無さが嘘のように元気になった。

「淳平くん!!!!!!!」

その顔からは笑顔が溢れている。

「あらあら、効果抜群なこと・・・」

母はつかさのあまりの変わりようにクスクス笑っていた。

しかし、つかさはそんな母の言葉など気にならないで、その場で手紙を開けた。

『西野へ

久しぶり、元気してますか?

別れたのに、手紙なんか送られて迷惑かもしれないけど、今日は、西野の誕生日だよな??

俺、今後二度と西野の誕生日は忘れない!って約束したから、どうしても気になって・・

誕生日プレゼント入れときました。 こんな形で申し訳ないと思うけど・・・

もし、西野が気に入らなかったり、迷惑だったら捨ててください。

そうだったら、もう来年からは送らないから・・・・

最後に、西野、誕生日おめでとう!!

真中淳平』



決して上手だとは言えない字、それでも、出来るだけ丁寧に書こうとしているのは分かった。

(迷惑なんかじゃないよ・・・ ありがとう・・・)

そして、手紙の封筒の奥を覗いてみると、いちごのペンダントが出てきた。

「わぁ〜・・・かわいい!!」

そして、そのペンダントを握り締めて、何かを決心した。

「お母さん!!ちょっと出かけてくる!!」

母も察したのか

「いいわよ。行って来なさい♪」

そう行って後押ししてくれた。

つかさは笑顔になり

「ありがとう!!じゃあ、行ってきます!!」

そう行って、駆け足で家を後にした。





その頃、淳平は家でごろごろしていた。

「西野・・・迷惑だよな・・・」

そんな風に考えていたときのこと、



ピンポーン



家のインターフォンが鳴った。

今日は、淳平以外家には誰も居ない。

(誰だよ・・・めんどくせぇな・・・)

そう思いながらしぶしぶドアを開ける。

「どちら様ですかー?」

その瞬間

「淳平くん!!!」

懐かしい可憐な声、忘れもしなかった声が淳平に降り注いだ。

「に・・・西野・・・」

そう言うと、淳平は固まってしまった。

セミロングに伸びた髪、さらに可愛くっていた。

「久しぶり・・淳平くん」

淳平は我に帰り

「久しぶり・・・」

淳平はつかさを見ると、首にはいちごのペンダントがしてあった。

「あ・・ペンダント・・・」

思わず口に出す淳平。

つかさはニコっと笑顔になり

「プレゼントありがとう・・・嬉しかった・・・」

そう言うと、ペンダントを右手でギュっと掴む。

「とりあえず・・・上がれよ・・・」

そう言って、淳平の部屋へ連れて行った。




しばらく、二人は何も話さなかった。




(うわ〜気まずいなぁ・・・)

会話が無くひたすら気まずく思っている淳平。

そんな時

「あのさ・・・ 本当に手紙とペンダントありがとうね!!」

「嬉しい!!」

つかさがとびっきりの笑顔で喜んでいる。

「そっか・・・良かった・・・」

淳平はよく分からなかった。

(何で・・・・あんなに普通なんだ・・・?)

「淳平くん・・・あのね・・・」

つかさが突然神妙な顔をした。

「何?」

「あたし・・・本当に嬉しかった・・・・でも・・・」

つかさの表情がみるみる暗くなっていく・・・・

「ど・・・どうしたの!?」

淳平は不安になる。

「あたしね・・・あたし・・・ペンダントよりも・・・」

突然つかさが泣き出した。

「ご・・・ごめん・・・ペンダントじゃ嫌だった??」

淳平はもはや焦りに焦っている。

「ううん・・・そうじゃなくて・・・」

「ペンダント凄くうれしかった・・・一生の宝物にする。」

「でも・・・それよりも・・・ あたしは・・・」









           「淳平くんが・・・

                 欲しい・・・」

               
         





「え!?」

突然のつかさからの告白・・・

淳平は固まってしまった。

そんな淳平を見て

「ごめんね・・・ 迷惑・・だよね・・・」

「気にしないで・・・」

そう言うと、つかさは下を向いてしまった。


「俺・・・でいいの??」

「え?」

その言葉につかさが淳平の顔を見る。

「俺でいいの?? 俺だって、西野とやり直したいって思ってた・・・」

「ほ・・・本当に??」

つかさはどんどん期待が膨らんでくる。

「本当だよ・・・・」

「じゃあ・・・・」

「でも・・・」

その言葉につかさの顔が暗くなった。

「俺、あの頃から何も変わってない・・・」

「西野に釣り合う男になってない・・・」

「そ・・・そんなこと!!」

つかさが必死に淳平の言葉を否定しようとする。

「ごめん・・・・」

そして、また沈黙が流れた・・・・




そして

「俺、西野の事が好きだよ。」

「え・・・?」

「東城やさつきも好きだけど・・・・ 西野は何かが違うんだ。」

「西野は・・・俺の中で特別な存在なんだ。」

淳平はいつになく真剣な顔で話す。

「なら・・・・」

「だからこそ!!もっと西野に釣り合う人間になりたいんだ・・・」

「俺・・・西野と一緒に・・・成長していきたい!!」

決意を込めた淳平の言葉。

つかさの胸に深く突き刺さる。

(淳平くん・・・・十分成長しているよ・・・)

「やっぱだめだよな・・・こんな俺なんかじゃ・・・」

淳平は少しがっかりした感じだ。

つかさは淳平に顔を合わせて

「そんなことないよ!!」

「あたしだって・・・まだまだ淳平くんに釣り合う女じゃない・・・」

「だから・・・一緒に成長して行こう!!」

二人の気持ちは重なった。

「西野!」

「淳平くん!!」

その場で抱き合う二人。

「俺・・・もう、放さないから・・・絶対に」

「うん・・・あたしも・・・もっといい女になってみせるから・・・」

そして、二人はその場でキスをした。



以前までは、キスさえもできなかった二人。

一度は別れてやっと気持ちが重なった。

二人は共に成長していくことだろう・・・・

お互い・・・

二度と・・・

離れないで・・・・










SS書いてみましたww 

引き続き、長編のほうもよろしくお願いします。


[No.523] 2007/09/24(Mon) 19:16:37
SS 蛍の光の中で (No.523への返信 / 1階層) - あーまん



「肝試しやろうぜ!!」

高校二年の夏休み。 淳平達の映画作りの合宿中の出来事。

外村が肝試しを提案した。

「今は、もう枯れちゃってないんだけど、昔そこには恋しが池っていう・・・・」

外村が熱心に伝説を語っていた。

「あ、もちろん男女ペアでね♪」

ニヤリと笑う外村。

「えぇ〜!?なんでペアなのよ!!」

即、反論する美鈴。

美鈴にとってはここにいる男達は、正直ちょっとでも良い男とは思ってなかった。

「みなさんも嫌ですよね??」

確認するように女子の顔を見渡す。

(淳平くんとペアになりたい・・・)

(真中くんとペアになれたら・・・)

(真中とペアになって・・・!)

つかさ、綾、さつきは同じ事を思っており、肝試しには賛成だった。

「いいんじゃないかな・・・一応・・・妖怪対策法もあるし・・・」

「うん・・そうだよね・・恋人同士に見せれば怖くないもんね・・・」

「よっしゃー!!やるわよー!!」

「そ・・・そんなぁ〜」

三人が乗り気なので美鈴は落胆してしまった。

さすがに、美鈴もこの三人には逆らえなかった。

外村はニヤリと笑い。

「じゃーくじを回しますのでみなさん引いてくださーい。」

と、言ってみんなにくじを回した。

「あ、わりぃ。俺、ちょっとトイレ行って来るわ!!」

「なにぃ!! じゃあ、お前はくじ余ったやつな!!」

「あぁ、分かった。じゃあ、ちょっといって来る!!」

空気を読めない淳平はそう言うとトイレに行ってしまった。

「まったく〜あいつは・・・」

外村はやれやれといった感じである。

他のみんなも同様の反応だ。

「まぁ、いいや。 とりあえず、くじ回すな〜」

そう言って、外村はみんなにくじを引かせた。

(淳平くんでありますように!)

(真中くん・・・)

(絶対、真中!!)

(綾さん・・・綾さん・・・綾さん・・・)

(つかさちゃんもいいし、綾ちゃんでもいいし、さつきちゃんでも・・・)

(はぁ〜)

それぞれの想い。

みんな一緒になりたい人を願いながらくじを引く。

そして、みんなはくじを引き終わり、後は淳平の帰りを待つだけになっていた。

「あ!!いい忘れたけど・・・」

外村が何かを思い出したように言った。

「恋しが池に着いたカップルはお互いに本当に想いあっていれば蛍がいっぱい出てくるらしいよ。」

「ふぅ〜ん・・・・」

(淳平くん・・・どうなんだろうな・・・)

つかさは一人そう思っていた。

そして、

「わりぃわりぃ・・・待たせたな。」

淳平が帰ってきた。

「ほらよ。お前のくじだよ。」

淳平は受け取ると、

「ん?4番か〜」

と、大声で言った。

その瞬間、

「はい! ちゃんと守ってね♪淳平くん♪」

そう言いながらつかさは4番と書かれた紙を淳平に見せる。

「あぁ・・・・西野かぁ〜!!」

心なしか淳平は嬉しそうだった。

(なんだ・・・真中くんじゃなかったのか・・・)

(はぁ・・・・)

少し残念がる綾とさつきだった。

「それじゃー順番決まったことだしさっそくいくぞー!」

外村が声を張って開始の合図をした。

ペア順は以下のとおりである。

1番 外村・美鈴

美鈴は心底嫌がっていた。

2番 小宮山・さつき

小宮山は非常に嬉しそうにしているもののさつきも心底嫌がっていた。

3番 天地・綾

天地も非常に嬉しがっていたが、綾は複雑だった。

4番 淳平・つかさ

ただ一組だけ二人とも嬉しそうにしていた。


そして、淳平・つかさの番になり、二人は恋しが池に向かっていた。

途中・・・

ガサガサガサ・・・・

「淳平くん!! 何か後ろから物音がするよ!!」

「き・・・気のせいだろ??」

「気のせいじゃないって!!!」

二人は少し怖くなってしまった。

ガサガサガサ・・・・

「キャ!!」

音が大きくなったので思わず淳平に抱きついてしまった。

「ちょ・・・西野・・・?」

淳平は顔が赤くなる。

「あ・・・ごめん・・・」

即座に離れる二人・・・

しばらく無言が続いた。












「ねぇ・・・手繋いでいいかな・・・?」

「え!?」

突然のつかさのお願いにびっくりする淳平。

「その・・・ちょっと怖いから・・・」

「あ・・うん・・いいよ・・手ぐらい・・」

そう言うとつかさは淳平の左手に自分の右手を重ねた。

ビクン!!

淳平の体が少し震える。

「なんか・・・安心する・・・」

「そ・・そう?」

そして、二人はそのまま手を繋ぎながら恋しが池に着いた。

「ここ〜!?」

淳平は驚く。

無理も無い、ただの草が生え茂っているのしかなかったからだ。

「そうみたいだね・・・・」

つかさは少し元気が無くなってしまった。

(蛍・・・出なかった・・・)

そしてそのまましゃがみ、下を向いてしまった。

「西野?? どうしたの?? 具合悪いの?」

そんなつかさが気になったのか淳平は声をかける。

「なんでもないよ。大丈夫・・・」

そうは言うもののつかさは顔を上げられなかった。











「だったら、顔上げようぜ!」

突然淳平が大声を出した。

「こんなにたくさんの蛍が居るんだし・・・」

「え!?」

つかさはビックリして思わず立ち上がる。

そこにはあまりに草が生い茂っている中、無数の蛍が優雅に光を出しながら飛び回っていた。

とても幻想的な世界。

ここに居るのは淳平とつかさのみだった。

「奇麗・・・」

思わず見とれるつかさ。

「そうだな・・・」

淳平も見とれている。

「なんか、俺達が独占してるみたいで優越感あるな。」

淳平が笑顔でそう言う。










(淳平くん・・・蛍が出てきた意味知らないんだ・・・)

(でも、蛍が出てきたって事は・・・淳平くんもあたしのこと・・・)

(期待して・・・いいんだよね・・・)

つかさはひとりずっと考えていた。

そうしているうちに突然、淳平の右手がつかさの左手を握ってきた。

「!?」

思わず、淳平を見るつかさ。

淳平は少し恥ずかしそうに

「このままじゃダメかな・・・?」

と、つかさに聞いてきた。

(淳平くん・・・・)

つかさは思わず嬉しくなる。

「うん・・・」

つかさはそう言うと、淳平の右手をしっかりと握り返した。

(ずっと待ってるからね!!淳平くん!!!)




淳平とつかさ、二人は繋いだ手をしっかりと握り締め、いつまでも蛍が飛び回る幻想的な光景を眺めていた・・・・・・


[No.592] 2007/10/26(Fri) 01:36:37
以下のフォームから投稿済みの記事の編集・削除が行えます


- HOME - お知らせ(3/8) - 新着記事 - 記事検索 - 携帯用URL - フィード - ヘルプ - 環境設定 -

Rocket Board Type-T (Free) Rocket BBS