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君が好き 第31話 「発覚」 - バーツ - 2007/11/27(Tue) 21:34:40 [No.649]
君が好き 第32話 「つかさの過去@」 - バーツ - 2007/11/27(Tue) 21:41:37 [No.650]
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君が好き 第40話 「付き添い」 - バーツ - 2007/12/04(Tue) 21:17:48 [No.680]
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君が好き 〜part2〜 (親記事) - バーツ

30話と長くなり、これからもまだまだ続く予定なので、新しくします!!

[No.648] 2007/11/27(Tue) 21:31:17
君が好き 第31話 「発覚」 (No.648への返信 / 1階層) - バーツ

淳平は大草と外村の声が聞ける位置に身を潜めた。

大草「これは言わなきゃいけないことなんじゃねぇの!?真中のためにも!!」

外村「ダメだ!!俺はこのことをつかさちゃんに口止めされてんだよ!!」

淳平(西野に口止めされてる・・・?)

大草「でも・・・真中は西野のこと諦めきれるとは思えねぇ。外村だってそう思うだろ!?あいつがどれだけ西野のことを好きでいるか・・・」

外村「確かにそう・・・だけど」

大草「だったら!!真中が傷つく前にちゃんとはっきりさせておいた方がいいじゃねぇか!!」

外村「つかさちゃんはそれを望んでないんだよ!!真中に知られたらどれだけ傷つけちまうかって不安に思ってるから・・・」

淳平(俺が・・・傷つく・・・?)

大草「けど・・・今言わなかったらいつ言うんだよ!?」

外村「それは・・・」

大草「だったら!!もう言うしかねぇだろ!?」

外村「でも言ってどうなる!?神田優希と真中が似てるからつかさちゃんが重ねて見てしまっていたなんて言ったら・・・真中はもちろんのことつかさちゃんだってものすごく傷つくことになるんだぞ!?」

淳平(!?!?)

淳平は外村の口から放たれた言葉に耳を疑った。

淳平(神田優希・・・?優希ってやつのことをなんで外村が知ってんだ!?)

そしてさらに大草の口から思いもよらぬ言葉が言われる。

大草「でも・・・ヤツはもういないんだぞ!?それなのに西野は死んだ神田優希を真中と重ねてしまったから・・・。これ以上話すのを先に延ばしたら2人ともどれだけ傷つくかわかんねぇぞ!?」

淳平「えっ・・・」

淳平(なっ・・・!?死んだ・・・?)

淳平はあまりの驚きに声を上げてしまった。

2人はそれに気付き声のする方へと行くとそこには淳平がいた。

外村「真中!?」

淳平「あっ・・・えっと・・・」

淳平は外村たちに見つかり上手い言葉が見つからず俯いてしまった。

大草「真中・・・」

外村「お前・・・どこから聞いてたんだ?」

淳平は外村の問いかけに静かに答えた。

淳平「・・・全部」

大草「マジ・・・か?」

淳平「うん・・・」

大草は淳平の言葉を聞きため息をついた。

外村「はぁ・・・。こうなった以上もう話すしかないか・・・」

外村(ゴメンつかさちゃん・・・もう話すほかなくなっちまった・・・)

そして外村は一息つき、口を開いた。

外村「神田優希・・・昔つかさちゃんが坂上にいた頃につかさちゃんに思いを寄せていたやつだ」

次に大草が話す。

大草「でも・・・ちょうど1年前の今頃、交通事故で亡くなったんだ」

淳平「交通・・・事故?」

淳平はあまりのことに言葉を失った。

外村「真中は・・・つかさちゃんに何があったか知りたいか・・・?」

淳平の答えは決まっていた。

今までどれだけ知りたいと思ってきたことか知り得ない。

淳平「あぁ」

大草「本当に・・・いいんだな?」

大草は再度淳平聞いた。

淳平は首を縦に振り頷く。

外村「じゃあ全部話すぞ?つかさちゃんの過去を・・・」

外村はゆっくりとした口調で話し始めた。

そして外村から話されたこと・・・

それは今の淳平にとってあまりにもありえない現実となって淳平にふりかかってきてしまうのだった・・・


[No.649] 2007/11/27(Tue) 21:34:40
君が好き 第32話 「つかさの過去@」 (No.649への返信 / 2階層) - バーツ

今から遡ること約一年前。

神奈川県坂上市坂上高校にて・・・

つかさは親友のトモコと廊下を歩いていた。

すると、不意に後ろから誰かに声をかけられた。

「お〜い!西野〜!」

2人は声のする方へ振り返る。

そこには2人と仲がいい神田優希がいた。

つかさ「あれ?優希くん、どうしたの?」

つかさは優希に尋ねる。

優希はとても目をキラキラさせながら言った。

優希「聞いてくれよ〜!!俺今度の試合でレギュラーになったんだぜ!?」

つかさ「ホント!?確かうちのサッカー部ってかなり強いって聞いてたけど・・・」

優希はサッカー部に所属しており、坂上高校は毎年全国大会に出場するほどに強かった。

優希「やっぱ俺は才能あるからな〜」

つかさ「そうやってすぐ調子乗るんだから〜」

つかさと優希はとても仲がよかった。

そのため周りからは2人は付き合っていると思われていたが、当の本人たちはそうは考えてはいかった。

そう、この時までは・・・

トモコ「あんたらホント仲良いよね〜。この際だから付き合っちゃえば?」

優希「だな〜。西野、俺と付き合ってみっか?」

つかさ「えっ?」

いきなりのことにつかさはビックリした。

トモコ「あれあれ?さては今の本気にしたな〜!?」

つかさ「なっ!?トモコ!からかわないでよ!!」

すると優希は突然真剣な顔つきになって言った。

優希「・・・からかってねぇよ」

つかさ「えっ・・・?」

つかさはその言葉に驚きを隠せなかった。

優希「まぁそれはそうと、今度の県大会の決勝2人で見に来いよ!」

トモコ「そうだね〜、つかさ!どうせ暇なんだから行ってみよっか!!」

つかさ「えっ・・・う、うん」

優希「マジ!?西野が来てくれるなら俺はりきっちゃおっかな〜!!」

つかさ「何よそれ〜」

そしてその日の夜・・・

つかさ(はぁ・・・優希くんに言われたことが頭から離れないよ・・・)

そんな時、

プルルルッ・・・プルルルッ・・・

つかさの携帯が鳴った。

つかさ「もしもし〜?」

優希「あっ、西野?俺、優希だけど・・・」

つかさ「えっ!?優希くん!?」

つかさは今の今まで優希のことを考えていたため優希からの電話に驚いた。

優希「何驚いてんだよ〜?」

つかさ「べっ、べつに驚いてなんかないよ!」

つかさは大きな声を出して言った。

優希「む〜、大きな声を出して否定するところがますます怪しいな〜」

つかさ「コラ〜!!からかわないでよ!!」

優希「はいはい、わかりましたよ〜。それより、今ちょっと時間あっか?外出てきてほしいんだけど・・・」

つかさ「えっ、外?」

つかさは携帯を耳に当てながら自分の部屋のカーテンを開け外を眺めた。

すると、玄関前に自転車にまたがりながらこちらに手を振っている優希の姿が見えた。

つかさ「ちょっと待ってて!」

つかさは急いで玄関へ向かい外に出た。

優希「よっ!」

つかさ「こんな時間にどうしたの?」

優希「うん・・・ちょっと話があって・・・」

つかさ「話?」

優希「あぁ。ここじゃなんだから公園でも行こうぜ」

そして2人は公園へとむかった。


[No.650] 2007/11/27(Tue) 21:41:37
君が好き 第33話 「つかさの過去A」 (No.650への返信 / 3階層) - バーツ

公園についた2人。

優希「とりあえずベンチにでも座るか?」

つかさ「うん、そうだね」

そしてベンチに座った。

つかさ「で、話って何かな?」

つかさは優希に聞いた。

優希「ん?あぁ・・・えっと・・・」

優希は言葉を濁らせた。

なかなか話し出さない優希につかさは少しムッとして言った。

つかさ「もうっ!自分から言ったんだからちゃんと言いなよ〜!」

すると優希から思いもよらぬことが言われた。

優希「・・・好きなんだ」

つかさ「へっ・・・?」

つかさはキョトンとしている。

優希は話を続けた。

優希「だ〜か〜ら〜!好きなんだよ、西野のことが!!」

つかさは突然のことに言葉を失った。

つかさ(優希くんが・・・私のことを・・・好き?)

見かねて優希が話しかける。

優希「おいおい、はっきり言えって言ったのは西野だろ〜!?」

そう言いながら優希はクスクスと笑っている。

つかさ「そっ、そんなこと言ったって・・・」

つかさはまだ驚きを隠せないでいる。

優希「返事は・・・明後日がいいな」

つかさ「えっ?なんで・・・?」

優希はつかさの目を見ながら話し始めた。

優希「その日の決勝戦、俺は西野のために必ずシュートを決める。そして絶対優勝してみせる!そしたら・・・俺とつきあってほしいな」

つかさ「じゃあ・・・決められなかったら?優勝できなかったら?」

つかさは優希に尋ねた。

優希は少し黙っていたが、口を開いた。

優希「そん時は・・・この話はなし!」

そう言うと優希は立ち上がった。

優希「まっ、大会が楽しみだな〜!」

そう言いながら自転車にまたがった。

つかさ「ちょっ、優希くん!?」

つかさは何か言いかけたが、優希がそれを遮った。

優希「今度の大会での俺の勇姿をちゃんとその目に焼き付けろよ〜!」

そして優希は自転車で走っていってしまった。

取り残されたつかさは、一人呟いた。

つかさ「・・・バカ。答えはもう決まってるのに・・・」

そして日曜日、坂上競技場にて・・・

トモコ「ひゃあ〜、結構広いんだね〜!」

つかさ「そうだね〜」

2人は県大会決勝が行われる1時間前に会場に来ていた。

トモコ「さっ、早く中に入ろっか!」

つかさ「うん!」

2人は会場内へと足を踏み入れた。

するとどこからか声がした。

「お〜い!!」

2人は声のするほうへ顔を向ける。

そこには、ちょうど試合前のアップをしていた優希が走ってこっちに向かってくる姿が見えた。

優希「2人とも来たのか〜!」

トモコ「当たり前でしょ〜!あんたが来いって言ったんだからね〜!?」

つかさ「優希くん・・・」

優希はつかさに笑いかけた。

優希「ちゃんと見てろよ?」

そう言って優希はつかさの頭をポンッと叩き、耳打ちをした。

優希「終わったら、すぐに西野ん家に行くから」

つかさ「・・・うん」

「お〜い神田〜!監督が集まれってよ〜!」

後ろからサッカー部の先輩の声が聞こえた。

優希「は〜い!じゃあ・・・もう行くな?」

つかさ「頑張ってね!優希くん!!」

優希「おう!!」

優希はそう言い残して走っていってしまった。

この時つかさは知らなかった。

まさかこれが優希との最後の会話になろうとは・・・


[No.657] 2007/12/01(Sat) 21:45:11
君が好き 第34話 「つかさの過去B」 (No.657への返信 / 4階層) - バーツ

優希と別れ、つかさとトモコは自分の高校の応援席へとむかった。

少しすると選手が入場してきて、そしてすぐに試合が始まった。

つかさは優希の1つ1つのプレーを食い入るように見つめていた。

ピーッ!!・・・

前半が終了し0ー0の同点。

選手はたちロッカーへと引き上げていった。

つかさ「優希くん・・・」

つかさは呟いた。

トモコ「大丈夫だって!あいつならきっとやってくれるよ!!」

つかさを気にかけたトモコが声をかける。

つかさ「そうだね!きっと勝ってくれるよね!!」

そして後半が始まった。

だがなかなか両チームともにゴールを割ることができない。

しかし後半も残りわずになったとき、相手チームのファウルでPKを得た。

キッカーはなんと優希。

つかさは祈るように両手を胸の前で合わせ目を閉じた。

つかさ(優希くん・・・決めて・・・)

ピーッ!!・・・

優希は勢いよくボールを蹴った。

ボールはキーパーの手の横を通り抜け、そして・・・

ワァーーッ!!!!

坂上高校応援席は大きな歓声を上げている。

優希はシュートを決めたのだ。

そして優希は応援席に駆け寄ってきて、つかさを指差した。

つかさ「優希くん!!」

優希は大声で叫んだ。

優希「つかさー!!」

つかさはその言葉を聞くと顔が真っ赤になった。

トモコ「やるね〜あいつ。こんなとこでつかさの名前呼ぶなんてさ♪」

トモコは楽しそうに言っている。

つかさ(バカ・・・恥ずかしいじゃんかぁ・・・)

そしてその後は両チームの激しい攻防が続いたが、行き詰まる熱戦の結果、優希のゴールのおかげで坂上高校は優勝した。

つかさ(おめでとう、優希くん!)

表彰式を見て、つかさとトモコは家へと帰っていった。

家についたつかさ。

急にあることを思い出した。

つかさ(ゴール決めたら・・・優勝したら・・・優希くんが言ってたこと信じていいんだよね?)

つかさは優希が家に来るのを待っていた。

しかし、優希はなかなかつかさの家に現れない。

つかさ(おっかしいな〜。すぐ来るって言ってたのに・・・)

そして優希に電話をかけようとしたその時、

プルルルッ・・・プルルルッ・・・

急に携帯の着信音が鳴り出した。

つかさ(優希くんかなぁ?)

つかさは期待を胸にしまい、電話に出た。

つかさ「もしもし?」

トモコ「つかさ!?今すぐ病院に来て!!」

電話の相手は優希ではなくトモコだった。

そしてトモコはなぜか焦っている。

つかさ「病院?なんで?」

トモコ「優希が・・・優希がね!!」

つかさは優希という言葉に素早く反応した。

つかさ「えっ!?優希くんがどうしたの!?」

つかさの頭の中は一気に不安で一杯になった。

そしてその不安は的中してしまう・・・。

トモコ「優希が・・・交通事故にあって・・・意識不明の重体だって・・・」

つかさ「えっ・・・」

つかさは持っていた携帯を床に落とした・・・


[No.658] 2007/12/01(Sat) 21:48:30
君が好き 第35話 「関わらない」 (No.658への返信 / 5階層) - バーツ

外村「優希はつかさちゃんの家にむかう途中車にはねられたんだ。救急車ですぐに病院に運ばれたんだけど意識戻らなくて・・・そしてそのまま・・・」

外村は言いかけたが話すのをやめた。

言わなくても先ほど聞いていたから淳平にはわかっていた。

少しの間3人とも喋らなかったが、淳平がゆっくりと口を開いた。

淳平「どうして外村はこのこと知ってんだ?」

外村「映研の合宿の初日、トモコちゃんに会ったろ?その時俺抜け出して街ん中歩いてたらまたトモコちゃんに会って。それでその時トモコちゃん泣いてて、どうしたの?って聞いたらつかさちゃんのこと全部話されたんだよ」

淳平「大草は?」

大草「神田優希は関東のサッカー界じゃ結構有名でさ。この前坂上高校に遠征で試合しに行ったときそいつがいなかったんだ。それで相手チームに知り合いいたからなんでいないか聞いたら優希のことを全部話されたってわけ」

淳平「そっか・・・」

淳平は俯いてしまった。

大草と外村は淳平になんて声をかけていいのかわからなかった。

淳平に今何か言葉をかけたところでどうにかなる問題ではなかったからだ。

淳平「西野は・・・なんでそれを俺に言いたくなかったんだ?」

外村「それは・・・お前を傷つけたくないからだよ・・・」

大草「西野はお前のこと本当は好きなんだ。でも・・・好きになればなるほど真中に優希のことを重ねてしまっている自分に西野は気付いた。だからお前の告白も断ったんだよ・・・。いつか真中にこのことを知られたときお前が傷つくと思ったから・・・」

淳平「・・・」

淳平は黙って2人の話を聞いていた。

外村「お前・・・これからどうするんだ?」

外村はそんな淳平にみかねて声をかけた。

淳平「俺は・・・西野が好きだ」

淳平は今の思いを2人に告げる。

淳平「けど・・・西野が好きなのは俺であって俺じゃない。そんな西野を俺は・・・好きになっていいのか?」

淳平の問いかけに大草が答えた。

大草「それは・・・お前が決めることだろ?それよか今一番に何をすればいいか考えた方がいいぜ?」

そう、この状況を打開する方法だ。

淳平は少し考え一つの答えに達した。

その答えを2人に伝える淳平。

大草「お前・・・本当にそれでいいのか?」

淳平「あぁ。俺は西野が好きだから・・・だからこうするほかないと思う」

外村「けど・・・そしたら真中が・・・」

外村の言葉を淳平が遮った。

淳平「今は・・・俺より西野の方がもっと辛いと思うから・・・」

大草「・・・お前が決めたならもうなにも言わねぇよ」

淳平「それと・・・このことは西野には黙っておいてくれないか?」

大草「・・・わかった」

外村「もう一度聞くけど・・・後悔しないな?」

淳平「・・・あぁ。俺は・・・」

淳平が2人に言った言葉。

淳平とつかさの関係が終わりになる言葉。

今の淳平にとって一番辛い言葉。

それは・・・

淳平「俺は西野と・・・もう関わらない・・・」

しかし大草と外村は知らない。

淳平の言ったこの言葉には淳平しか知らない裏があるということを・・・


[No.659] 2007/12/01(Sat) 21:51:15
君が好き 第36話 「とぼけんな」 (No.659への返信 / 6階層) - バーツ

あれから約2週間が過ぎた。

9月16日、今日泉坂高校では毎年恒例の嵐泉祭が行われる。

淳平は朝から活気だっている校内を目にし、期待と不安で一杯だった。

しかし、それも祭の最中だけのことだ。

淳平は心に決めていた。

淳平(嵐泉祭が終われば・・・俺は西野と・・・)

そう、以前から決めていたこと。

淳平は今になって少し後悔しているのかもしれない。

だが、淳平はあることを信じてつかさと関わらないことを選んだのだ。

あることというのはずっと先に起こるあの事件の後にわかることだが・・・。

映画上映は去年以上に盛り上がり、部活対抗の収益でもトップを争うほどであった。

そして嵐泉祭も無事に終わり、淳平は今つかさと2人で帰っている。

つかさ「人いっぱい見に来てくれてよかったね!」

そう言って淳平に笑顔を見せる。

しかし淳平は、

淳平(今は・・・西野の笑顔を見るのが辛い・・・)

話を無視する淳平につかさは、

つかさ「コラ、淳平くん!人の話ちゃんと聞いてるの?」

しかし淳平はつかさとの会話を断ち切り話し始めた。

淳平「西野、話あるんだけど」

つかさ「話?」

淳平「ちょっと公園寄ってこうぜ」

つかさ「えっ、でも歩きながらでも・・・」

だが淳平はつかさを無視し半ば強引に公園へと歩いていった。

つかさ(なんか淳平くん・・・いつもと様子が違うなぁ・・・)

そして公園についた淳平とつかさ。

公園内には誰もいない。

淳平「西野さぁ」

淳平はつかさに話かけ始めた。

淳平「俺になんか隠し事してない?」

つかさ「隠し事?」

淳平はつかさに対し背を向けている。

つかさ「隠し事なんてそんなのあるわけないじゃん」

つかさはそう言ったが、頭の中ではあの事を考えていた。

そしてそれを淳平が知っているとも知らずに・・・

つかさ「どうしてそんなこと聞くの?」

つかさは淳平に尋ねた。

すると淳平はいつもの優しい口調とは違う口調になった。

ここからすべてが始まる・・・

淳平「とぼけてんじゃねぇよ・・・」

つかさ「えっ・・・」

いつもと違う淳平につかさは驚いている。

淳平「西野さぁ、俺のことどう思ってんだ?」

つかさ「どう思ってるって・・・」

いきなりの質問に戸惑うつかさ。

淳平「本当は・・・俺のこと好きなんじゃねぇの?」

つかさ「なっ、何言ってるの・・・?」

淳平から言われたことに対して言葉を失った。

淳平「でもそれは・・・俺じゃないんだよな?」

淳平の言葉の意味がわからないつかさ。

つかさ「それ・・・どういう意味・・・?」

そしてつかさは淳平に言われた・・・

まさか淳平があのことを知っているなんて・・・

淳平「俺は・・・神田優希じゃねぇ・・・」

つかさ「えっ・・・!?」


[No.660] 2007/12/01(Sat) 21:54:09
君が好き 第37話 「最悪な誕生日」 (No.660への返信 / 7階層) - バーツ

淳平「俺は・・・神田優希じゃねぇ・・・」

つかさ「えっ・・・!?」

つかさ(どうして・・・)

淳平「俺は神田優希の代わりじゃねぇ!!」

つかさ(なんで・・・なんで淳平くんが優希くんのこと知ってるの!?)

そして互いに沈黙が続いたが、淳平が先に口を開いた。

淳平「全部・・・全部知ってる・・・」

つかさ「・・・」

淳平はさらにキツい言葉を言う。

淳平「まさか俺に死んだ奴を重ねていたなんてな・・・」

つかさ「違う!私は重ねてなんか・・・」

つかさは淳平の言葉を否定するが・・・

淳平「西野がそうだとしても、俺は重ねられてるって思っちゃうんだよ・・・」

つかさ「それは・・・」

つかさは上手い言葉が見つからなかった。

淳平「今までの西野の笑顔も言葉も・・・全部俺じゃなくて優希にむけられてたってことだよな・・・」

つかさ「そうじゃないよ!!私は・・・」

淳平「もういいよ!!」

淳平はつかさのいるほうへ振り向く。

淳平の目には涙が溜まっていた。

つかさにはそのことがいち早くわかった。

淳平「もう俺に・・・関わらないでくれ・・・」

つかさ「えっ・・・」

そう言うと、淳平はつかさの横を通り過ぎた。

つかさ「ちょっ、待ってよ!ねぇ!!」

しかし淳平は歩くのを止めない。

そして・・・

淳平「こんなことなら・・・」

次に言われる言葉。

2人にとって・・・つらい言葉。

淳平「西野と・・・出会わなければよかった・・・」

つかさ「えっ・・・」

そう言い残し淳平は1人公園を出て帰っていった。

1人公園内に取り残されたつかさ。

その目からは涙が流れ出ていた。

つかさ(私・・・知らないうちに淳平くんのこと傷つけてた・・・)

つかさは淳平に対し申し訳なさでいっぱいだった。

つかさ(淳平くんと優希くんを重ねてしまうことがあったから・・・。全部・・・私のせいで・・・)

一方、先に公園を出た淳平。

家の前に行くと、不意に後ろから声をかけられた。

つかさ母「こんばんは、淳平くん」

振り向くとそこにいたのはつかさの母だった。

つかさ母「つかさと一緒じゃないの?まったくあの子どこいってるのかしら・・・」

淳平「さっきまで一緒でしたけど・・・、今はそこの公園にいますよ」

つかさ母「あら、つかさどうかしたの?」

しかし淳平はつかさの母の質問とは全く関わりのないことを言った。

淳平「俺は西野が大好きです。あと・・・誕生日おめでとうって、そう西野に伝えておいてください。これ・・・誕生日プレゼントです」

そう言って淳平は一本の映画のDVDを手渡し、そして自分の家に入っていった。

つかさの母は淳平の言葉が気になったが、つかさのことが心配になり公園へとむかった。

公園につくと、そこには1人ベンチに座って泣いているつかさの姿があった。

つかさの母はつかさに歩きよる。

つかさ母「つかさちゃん、どうしたの?」

つかさに優しく声をかける。

つかさは母親がいることに気付いたが、また下をむいてしまった。

つかさ母「なにか・・・淳平くんとあった?」

つかさは淳平くんという言葉に体を一瞬ピクッとさせた。

そしてつかさは話し始める。

つかさ「淳平くん・・・全部知ってた・・・」

つかさ母「えっ?」

つかさの言っていることの意味がわからない母。

つかさ「私のことも・・・優希くんのことも・・・知ってた・・・」

つかさ母「・・・そっか」

つかさは話を続ける。

つかさ「それで・・・さっき淳平くんが・・・俺にもう関わるなって・・・」

つかさ母「・・・」

つかさ「こんなことなら・・・私に出会わなければよかったって・・・」

つかさ母(おかしいわね・・・。さっき淳平くんはつかさのこと・・・)

そう、淳平はさっきつかさのことが大好きと言った。

つかさの母はふと何を思ったか、先ほど淳平から渡された映画のDVDのパッケージに目を通した。

そして少し考えたのち、一つの答えに行きついた。

つかさ母(そういうことか・・・)

つかさの母は、淳平が何を考えているのか、どうしてつかさにこのようなことを言ったのか、その全てがわかったようだ。

つかさ「今日・・・私の誕生日なのに・・・最悪だよ・・・」

9月16日・・・、つかさの誕生日である。

つかさ母「淳平くんは・・・優しいね・・・」

つかさの母は呟いた。

つかさはその言葉を聞いたのか聞いていないのかわからないが、つかさはまだ泣いている。

つかさ母「淳平くん、つかさのことが大好きだって言ってたわよ?あと・・・誕生日おめでとうって。はい、これ淳平くんからの誕生日プレゼント」

つかさ「えっ・・・?」

つかさ(淳平くん・・・どういうことなの?)

つかさは淳平の言葉の意味がわからなかった。

つかさ(今は・・・映画なんて観たくないな・・・)

つかさ母「それはそうと、早く帰りましょ。お父さんも待っていることだし、それに今日はつかさちゃんの誕生日なんだから」

つかさ「・・・うん」

つかさの様子を見てつかさの母は思った。

つかさ母(つかさ・・・あなたはまだ淳平くんの優しさに気づいてないでしょうね。でも・・・いつの日かわかるときが来るわ。それまで辛いと思うけど・・・。でも淳平くんはずっとつかさの答えを待っているのよ・・・)

そして2人は家へと帰っていった。


[No.667] 2007/12/02(Sun) 20:35:59
君が好き 第38話 「彼氏」 (No.667への返信 / 8階層) - バーツ

翌日から、2人は一言も話さなくなった。

淳平がつかさにあんなことを言ったので、当然と言えばそうなのだが・・・。

学校でも、バイト先でも2人は互いに接しなくなった。

というより、互いに距離を置くようになったと言った方が正しいのかもしれない。

しかし2人の頭の中はいつもお互いのことばかりであった。

淳平はいつもつかさのことを。

そしてつかさはいつも淳平のことを・・・。

しかし、やはりつかさはまだ淳平と優希を重ねてしまうことが少なからずあった。

そして月日は流れていった。

話さなくなってから何週間、いや何ヶ月たっただろうか。

淳平は1人、バイト先から家へと帰っている途中だった。

外はとても寒く、空は真っ暗だ。

(あ〜、寒ぃ!もっと厚着してくるんだった〜)

そんなことを思いながら帰り道を歩いていた。

すると、どこからか女の子の声がした。

「ちょっと!やめてください!!」

(ん?この声は確か・・・)

そして続いて男の声もする。

「いいじゃん、ちょっとくらいさ〜」

淳平は声のする方へ向かって歩いていくと、そこには男に腕を捕まれているつかさがいた。

(やっぱり西野だ。なんかヤバい雰囲気だな・・・)

「離してください!!」

「嫌だね〜。離してほしかったらおじさんと遊んでからね」

そう言うと男はつかさを無理やり引っ張っていこうとする

「誰か!誰か助けて〜!!」

「こんな寒い中人なんてそうそういないよ?残念だけど誰も助けには来てくれないね〜」

(嫌っ!助けて・・・)

淳平は行くか行かまいか躊躇していたが、

(このままじゃ、ホントに西野が危ない!!)

そして、淳平は一歩足を前へ踏み出した。

「ちょっと!!あんた何やってんだよ!?」

つかさは声を聞いて誰だかわかった。

(えっ・・・この声は・・・淳平くん!?)

「何だよお前。何してたって関係ないだろ?」

男はつかさの腕を掴んだままだ。

「関係あるんだよ!いいから早くその手を放せ!!」

そう言って男とつかさに近づく淳平。

「あぁ!?じゃあ聞かせてもらうが、お前この子の何なんだ!?」

(何なんだ!?って・・・もうこういう場合あれを言うしかないよな・・・)

そして淳平は言った。

「俺はその子の・・・つかさの彼氏だ!!」

「えっ・・・!?」

つかさは淳平の言葉に驚いている。

「ちっ、彼氏いたのかよ・・・」

そう言い残し、男はどこかへ行ってしまった。

淳平とつかさの間には沈黙が続いた。

(やっぱ彼氏ってのは言い過ぎた・・・。でも他に言葉浮かばなかったんだよなぁ・・・。てか、西野のことつかさって呼んじまった・・・)

(淳平くん・・・彼氏って言ってたけど・・・。それより・・・私のことつかさって・・・)

そしてさすがにこれは何か話さないとマズいと思い、淳平はつかさに声をかけた。

「そっ、その・・・大丈夫・・・だったか?」

「・・・うん」

「そっか・・・」

(はぁ・・・これ以上話すことなんかなんもないよ・・・)

そして、

「じゃ・・・じゃあな」

そう言って淳平は帰ろうとする。

が、つかさによって呼び止められた。

「淳平くん!」

淳平はつかさの方へと向く。

「・・・なに?」

「あの・・・ありがとね」

そう言って少し微笑むつかさ。

「・・・うん」

淳平は向き直り歩き出した。

つかさもその後に続く。

冬の寒空の下、一定の距離を保って歩く2人。

お互いの間には一切会話はない。

2人の耳に聞こえるのは、2人の足音だけ。

しかしこの時から、つかさの心の中では何かが変わり始めていたのであった。


[No.674] 2007/12/03(Mon) 20:45:16
君が好き 第39話 「気になること」 (No.674への返信 / 9階層) - バーツ

次の日、つかさは学校を休んだ。

そしてその日の放課後、淳平は外村と一緒に帰っていた。

「つかさちゃんどうしたんだろな〜」

「さぁな・・・」

「つかさちゃんちの隣に住んでんのに休んだ理由知らねぇのか?」

「会話もしなけりゃメールもしてねぇからな」

淳平はぶっきらぼうな言葉で外村に言った。

外村は淳平の顔を見ながら言った。

「お前・・・本当によかったのか?」

「なにが?」

「言わなくてもわかってるくせに・・・」

「・・・」

「後悔してるんじゃねぇの?」

淳平は外村の質問に少し黙っていたが、静かに言った。

「後悔なんて・・・するもんか」

「はっ?」

「俺にだって考えの一つくらいあるんだよ」

「考え?なんだそれ。今までそんなこと聞いた覚えないぞ?」

「まぁ、お前には関係ないからな」

「関係あるだろ!?つかさちゃんの過去を知ってる俺と大草、それに北大路だって・・・」

「えっ、さつき?あいつも知ってんの?」

「あれ、知らなかった?」

「・・・まぁいいよ」

「で、考えってなんなんだ?」

すると、いきなり淳平は意味不明なことを言い出す。

「・・・西野は・・・観たのかな?」

「はぁ?何をだよ?」

「いや、なんでもねぇ・・・」

そして外村は話題を変えてきた。

「今からつかさちゃんの家行くか!」

「へっ?なんで?」

「ん〜、事情聴取?」

「なんの?」

「休んだ理由の」

「事情聴取の使い方間違ってんじゃねぇの・・・?」

「それに、お前だって気になってんだろ?」

「べっ、別に俺は・・・」

「ほら、さっさと行こうぜ?」

そして2人はつかさの家へ向かう。

ピンポーン・・・

「はい、どちら様ですか〜?」

インターホンからはつかさの母親の声がした。

「あっ、おばさん。淳平ですけど・・・」

「あら、淳平くん?ちょっと待っててね」

そう言ってから数秒後、玄関のドアが開き、中からつかさの母が出てきた。

「淳平くん、どうしたの?」

「今日西野学校休んだから・・・どうしたのかなって思って・・・」

すりとつかさの母は急に表情を変えた。

「つかさ・・・昨日のことがあったでしょう?それで・・・外に出るのが恐いって言ってて・・・」

「昨日のこと?」

外村は不思議そうな顔をしている。

「まぁ・・・ちょっとな・・・」

淳平はあまり説明したくないらしく言葉を濁らせた。

「ずっと家にいるのもあれだし・・・」

つかさの母は困った顔をしている。

すると外村がとんでもないことを言い出した。

「じゃあ、真中が毎日付き添っててあげればいいじゃん?」

「はぁ!?」


[No.675] 2007/12/03(Mon) 20:48:21
君が好き 第40話 「付き添い」 (No.675への返信 / 10階層) - バーツ

淳平「はぁ!?」

淳平はいきなり何を言うんだと思いながら外村を見た。

外村はニヤニヤと笑っている。

淳平はこの外村の表情でコイツが何を考えているのかだいたい予想がついた。

「そうね・・・。淳平くんがいてくれるなら私も安心だわ」

つかさの母も外村の意見に同意した。

「でっ、でも俺は・・・」

淳平は言いかけたが、つかさの母の言葉によって遮られた。

「淳平くん。私はあなたが何を考えているか知っているつもりよ。あの映画に込めた思いをつかさに届けたいんでしょ?」

「えっ・・・?」

淳平は驚いてつかさの母を見た。

「違うかしら?」

淳平は何もかも見透かされていたようだ。

「・・・そうですよ。だから俺は西野を自分から突き放したんです」

「やっぱりね・・・」

「相手が俺であっても優希であっても・・・西野がちゃんと決めてくれるなら俺は後悔なんてしません」

「???」

外村は何の話をしているのかさっぱりわからないようで、首を傾げている。

「で、話は戻るけど。つかさのことお願いできないかしら?学校の行きと帰りだけでいいから・・・」

再度つかさの母は聞いてきた。

「・・・わかりました」

「じゃあつかさ呼んでくるわね」

そう言うと、つかさの母はまた家の中へと入っていった。

「なぁ、映画って何のことだ?」

外村が聞いてきた。

「お前には・・・関係ねぇよ」

「だからさっきも言ったろ!?俺は関係・・・」

外村が言いかけたが、玄関のドアが開き、中からつかさが出てきたので話すのをやめた。

「淳平くん・・・」

「よ、よぉ・・・」

2人はやはり気まずいらしい。

そう察した外村。

「つかさちゃん。明日っから真中がついててくれるから大丈夫だよ!」

そう言ってつかさにニコッと笑いかけた。

「いいの・・・?」

「おばさんに頼まれたから・・・」

「・・・ゴメンね」

「いや、別に・・・」

2人は会話が続かない。

「じゃあ、明日朝迎えに来るから・・・」

「・・・うん」

そう言ってつかさは家の中に入っていった。

「じゃあ明日からちゃんと一緒に登校するんだぞ?」

外村は念を押すかのように言葉を言った後、美少女の写真を撮りに行くと言って街のほうに歩いていった。

「はぁ・・・。なんでこうなるかなぁ・・・」

淳平は1人自分のベッドの上で呟いていた。

「西野はどう思ってるんだろ・・・?」

一方、つかさの部屋では・・・

「淳平くんが付き添うってどういうこと?」

「だって親として心配じゃない?それに淳平くんだったら私もお父さんも安心できるし」

つかさと母が話をしていた。

「だからって・・・何で淳平くんなの・・・」

つかさは呟くように言った。

「あら、淳平くんじゃ嫌だった?」

「そういうわけじゃないけど・・・」

「じゃあいいじゃないの」

そう言って母は部屋を出た。

(淳平くんと2人でいたら・・・気まずいじゃん・・・。でも・・・なんだろこの感じ・・・)


[No.680] 2007/12/04(Tue) 21:17:48
君が好き 第41話 「大事なのは今」 (No.680への返信 / 11階層) - バーツ

次の日・・・

いつもより早起きをした淳平。

いつも通り学校の支度を済ませ家の外へ出る。

すると淳平より先につかさが家の前にいた。

「おはよ」

「うん・・・おはよう」

「なんか早くね?」

「昨日あんまり眠れなかったから・・・」

「そっか・・・。じゃあ、行くか」

「・・・うん」

2人は学校へと歩き出した。

会話は一切無かったが、つかさは淳平がいるという安心感を得ていた。

学校へ着くと、朝からめんどくさいやつに捕まってしまった。

「あれ!?なんで真中とつかさちゃん一緒に登校してんの?」

・・・小宮山だ。

こいつは淳平とつかさの関係を知らない。

「もしかして2人って・・・」

小宮山が言いかけたとき、ちょうど良いタイミングで外村が現れた。

「おっはよ〜!真中、つかさちゃん!」

「お、おう」

「おはよう、外村くん」

「ほらっ、小宮山!さっさと教室行くぞ!」

「えっ、でも・・・」

「いいから!」

そう言って外村は強引に小宮山を連れていってしまった。

「・・・俺らも行こうぜ」

「うん・・・」

2人は教室へと向かった。

一日の授業を終え、帰路につく2人。

途中、つかさが話しかけてきた。

「あの・・・淳平くん?」

「・・・ん?」

「私・・・バイトも行きたいんだけど、夜だから怖くて・・・」

そう言うとつかさは俯いてしまった。

淳平にはつかさの言いたいことがわかった。

「俺がいたら安心する・・・ってか?」

つかさはコクっと頷いた。

「ダメ・・・だよね」

つかさは寂しそうに呟いた。

淳平は少し黙っていたが口を開いた。

「俺が西野と関わらないって言った本当の理由・・・知ってるか?」

「えっ!?」

つかさは顔を上げ、驚いた顔で淳平を見た。

「本当の理由・・・って?」

あの言葉に本当の理由なんてあったのだろうか?

つかさはそんなことを思いながら淳平を見続けている。

「ったく・・・。おばさんの話ちゃんと聞いてたのか?」

「お母さんの話?」

つかさは今度は不思議そうな顔をした。

「まっ、そのうちわかるさ」

「えっ、ちょっと!気になるじゃん!!」

「絶対教えねぇし」

「なんでよ?」

すると急に淳平は真剣な顔になった。

「教えたら・・・ダメなんだ」

「えっ・・・?」

「これだけは教えらんねぇ」

「・・・ケチ」

「ケチで悪かったな」

「でも・・・なんか久しぶりに淳平くんと喋った感じがするなぁ」

「・・・俺も」

「で?バイトのほうはどうしてくれるのかな?」

「・・・しょうがねぇなぁ」

「ホント?じゃあ・・・」

「あぁ、いいよ」

「ありがと!」

「・・・You are welcome」

「・・・なに英語で言ってんのさ?」

「気分だよ、気分」

「アハハ♪やっぱり淳平くんおもしろいね〜」

「西野の笑った顔も久しぶりに見たな」

「誰かさんのせいでずっと笑えなかったからね〜」

「・・・悪かったな」

「ううん。今こうして喋れてよかったよ。大事なのは今だからね」

大事なのは今というつかさの言葉に対して淳平は呟いた。

「だったら早く決めてくれよ・・・」

「へっ?何か言った?」

「別に・・・」

「そっ?じゃあ早く帰ろ〜」

「・・・あぁ」

久しぶりの会話。

2人は互いに思っていた。

(やっぱり・・・君が好き・・・)


[No.686] 2007/12/05(Wed) 21:12:07
君が好き 第42話 「運命の日」 (No.686への返信 / 12階層) - バーツ

淳平とつかさ、2人は以前よりは会話するようになっていった。

学校は冬休みへと入っていった。

そして12月24日、クリスマスイブ。

この日が運命の日になろうとは・・・

朝10時頃に起きた淳平は、家に誰もいないことに気づいた。

(父さんも母さんもどこ行ってんだ・・・?)

リビングへ行くと一枚の置き手紙があった。

淳平へ―――

母さんは友達と遊びに行くから帰りは夜遅くなると思います。

父さんは・・・まぁいつも通りに帰ってくるだろうから。

じゃあつかさちゃんと仲良くね〜!

―――母より

(西野と仲良くって・・・どういうことだ?)

淳平がそう思っていると、

ピンポーン・・・

家のチャイムが鳴った。

(こんな時間に誰だろう?)

「は〜い、どなたですか〜?」

扉を開けそこにいたのは・・・

「あっ、淳平くん!」

つかさだった。

「なに、どうしたの?」

「なんかさぁ、うちの親今日から旅行するとか置き手紙があってね。それで淳平くんの家でお世話になってねってお母さんからの手紙に書いてあってさ」

「俺んちと同じような境遇だな・・・」

(だからさっき母さんからの手紙にあんなこと書いてあったのか・・・)

「それと・・・これを観なさいって」

そう言ってつかさは映画のDVDを渡してきた。

「これは・・・」

そう。淳平がつかさへの誕生日プレゼントと言って渡したあの映画のDVDである。

「まだ一度も観てなかったからさぁ。じゃあ淳平くん、早速観よっか!」

おじゃましま〜すと言って家の中に入るつかさ。

淳平は玄関に突っ立ったままである。

「ん?淳平くんどうしたの?」

「・・・あのさぁ、俺ちょっと用事思い出したわ」

「用事?」

「うん・・・。だからこの映画は西野だけで観といてくれないかな?」

「別にいいけど・・・遅くなるの?」

「多分・・・帰りは夕方くらいになるかもしれない・・・」

「じゃあそれまで淳平くんが持ってる映画観て時間潰すよ」

「ゴメンな。じゃあ・・・行ってくる」

そう言って淳平は家を出た。

1人家に残ったつかさ。

(用事ってなんだろな〜)

そんなことを思いながらそこらへんにあったDVDを手に取り、機械にセットして観だした。

その頃、淳平は駅に向かっていた。

(今日・・・すべてが決まるのか・・・)

そう思いながら手に持っていた一枚の紙切れを見る。

そこにはこう書いてあった。

淳平くんへ―――

もうつかさは決心しなければならないと思うの。

淳平くんにもこれ以上迷惑かけられないから・・・。

だからあの映画をつかさ1人だけで観せてあげてやってね?

多分答えを出してくれると思うわ。

―――つかさの母より

この紙切れはさっきのあのDVDの中に挟まっていた。

(西野が映画観てる間、俺はあそこに行こう・・・)

淳平がこれから行く場所とは一体・・・


[No.688] 2007/12/06(Thu) 21:13:24
君が好き 第43話 「電話」 (No.688への返信 / 13階層) - バーツ

お昼を過ぎた頃・・・

つかさは昼食を買いにコンビニへときていた。

適当に食べるものをカゴに入れレジに並んでいると、後ろから声をかけられた。

「あれ?つかさちゃんじゃん」

「あっ、外村くん」

後ろにいたのは外村だった。

「なに、今日一人なの?クリスマスイブだってのに?」

「ううん。淳平くんちに居たんだけど、淳平くん出かけちゃって夕方まで帰ってこないって言うからさぁ」

「へぇ〜。真中どこ行ったんだろな〜」

「さぁ?それより外村くんは?」

「俺は一人寂しいクリスマスイブになりそうだな」

「じゃあさ、一緒に映画観る?」

「映画?」

「うん。淳平くんから誕生日プレゼントにってもらったやつなんだけど、まだ観てなかったからさぁ」

「ふ〜ん。じゃあ暇だし行ってみよっかな」

2人は淳平の家へと向かっていった。

「にしても、真中のやつどこ行ったんだろ?」

「ホントにね〜。直接淳平くんに聞いてみれば?」

「だなぁ。じゃあちょっと電話でもかけてみっか」

外村は携帯を取り出し淳平に電話をかけた。

プルルルッ・・・プルルルッ・・・

「・・・あ、真中か?」

「外村?なんか用?」

「なんか用?じゃねぇだろ!?つかさちゃんを一人きりにさせやがって・・・」

「えっ?今西野といんの?」

「コンビニでたまたま会ってな。で、お前今どこにいんだ?」

すると急に淳平は黙ってしまった。

「お〜い、真中?」

「・・・西野に言うなよ?」

「へっ?なんで?」

「約束しないんだったら言わねぇよ」

「わかったって!約束すっからどこいんのさ?」

「・・・坂上」

「はぁ!?」

外村は驚いている。

「さっきさ・・・」

そして淳平は先ほどのことを外村に説明した。

「・・・で?なんで坂上なんだよ?」

「・・・」

「まぁ・・・お前が考えてることはなんとなくわかるよ・・・」

「・・・そっか」

「じゃあ俺はつかさちゃんといっから早く帰ってこいよな?」

「あぁ・・・」

そして外村は淳平との電話を切った。

「淳平くん、どこにいるって?」

「ん?あぁ・・・」

そう言うと外村は黙ってしまった。

そんな外村を不思議に思いつかさは声をかけた。

「・・・?外村くん?」

「そのうちわかるよ・・・」

「えっ・・・?」

「それより!早く真中の家行って映画観ようぜ?」

「うん、そうだね!」

(つかさちゃん・・・この後起こること・・・ちゃんと見守っててあげるから・・・。だから・・・頑張って答えを出してくれ!真中のためにも・・・)


[No.689] 2007/12/06(Thu) 21:16:21
君が好き 第44話 「対面」 (No.689への返信 / 14階層) - バーツ

淳平は約半年ぶりに坂上に来ていた。

そして駅前のタクシーに乗り込み、ある場所へと向かった。

数十分後、タクシーを降りた淳平。

右手には先ほどにはなかった線香の入った袋を、左手には花を持っていた。

淳平の来た場所。

それは優希のお墓であった。

場所を探し当てると、早速買ってきた花を供え、線香に火を付け定められた位置へ置き、座り込んで手を合わせ目をつぶった。

(西野は・・・どれだけこんなことしてきたのかな・・・)

淳平はそう思っていた。

大好きだった人の突然の死。

辛かっただろう。

苦しかっただろう。

悲しかっただろう。

優希の前でつかさのことを思うと、淳平は胸が痛む思いになった。

(でも・・・同じ人を好きになった以上・・・お前にだけは渡したくない・・・)

そう、淳平は今の思いを優希に告げるためここにやってきたのだ。

(今頃外村とあの映画みてる頃だろうなぁ・・・)

ふと淳平はつかさと外村が淳平の家で映画を観ているであろうということを考えた。

(西野・・・あの映画観てどう思うかな・・・)

淳平はあの映画に込めた思いをつかさに伝えたかった。

(答え・・・出してくれるといいけど・・・)

淳平は少し目を開いたが、すぐにまた目を閉じた。

「優希・・・俺とお前を西野が重ねてたってこと知ったとき・・・俺は正直悔しかった」

淳平は優希にむかって話しかけた。

「俺は西野が大好きだ。だから・・・すごいショックだったし、なんで?って思った」

そう言うと、淳平は唇をギュッと噛み締めた。

「でも・・・それでも一番辛かったのは西野だったと思うんだ。優希も・・・そう思うだろ?」

淳平は優希に問いかけた。

しかし・・・当然ながら優希からの返事は返ってこない。

だが、周りの木々が冬の冷たい風を受けて揺れ始めた。

まるで・・・優希が淳平にむかって返事をしたかのように・・・。

「西野は・・・大好きな人が・・・優希が死んで、それで俺に出会った。お前そっくりの俺にな・・・」

淳平は目を開けた。

「今までは、俺は西野にとっちゃ優希・・・お前の代わりだったのかもしれない。西野が俺を優希として見てきたことも何度か・・・いや何回もあっただろう・・・。でも・・・今日をもってそれも終わりだ。俺は・・・そう決めたから」

淳平はゆっくりと立ち上がった。

「過去が大事か今が大事か・・・自分の幸せのためにどっちを選ぶのか・・・西野にはっきりさせてもらおうじゃねぇか」

そして優希にむかって言った。

「勝負だ・・・神田優希!」

その時、風が一瞬強く吹いた。

淳平には幻聴が聞こえたのかもしれない。

その風の中で優希が、

(望むところだ!)

と言ったような気がした。

淳平は少し微笑み、もう一度優希を見てから去っていった。

そして淳平が去った後、風はいつの間にかやんでいた・・・


[No.691] 2007/12/08(Sat) 23:42:33
君が好き 第45話 「つかさの答え」 (No.691への返信 / 15階層) - バーツ

淳平の家についた外村とつかさ。

「おっじゃまっしま〜す!」

「さっ、あがってあがって!って言っても私の家じゃないけど・・・」

「まぁ・・・今日はいいんじゃね?」

「そう・・・だね!淳平くんがいないから仕方ないよね〜」

「まぁそのうち帰ってくるよ」

「じゃあ早速観ますか?」

「だな。観ようぜ!」

つかさは慣れた手つきでDVDをセットした。

その間、外村は映画のパッケージを見ていた。

(なるほどねぇ・・・)

外村は何か思いついたらしく、つかさに声をかけた。

「ごめん、つかさちゃん!俺ジュース買い忘れたから今から買ってくるわ〜」

「わかった〜」

外村は淳平の家を出た。

「さ〜て、これからどうするかなぁ」

外村はジュースを買いに外に出たのではなかった。

(あの映画・・・やっぱりつかさちゃん1人で見るべきだろ)

外村はDVDのパッケージに書いてある映画のあらすじを読んでそう思っていたのだ。

(でもジュース買いに行くのに10分もいらないし・・・やっぱ早めに戻っとくか・・・)

その頃つかさは、映画のオープニングを見ていた。

ふと疑問に思ったことがあった。

「この映画・・・なんかの続きなのかな?」

そして近くにあった映画を手に取るつかさ。

それは以前、つかさが淳平の家に泊まっていったときに観た映画であった。

つかさはこの映画で涙しを流したことを思い出した。

(まさか・・・)

つかさは二つのDVDを見比べた。

そして思った通り・・・

「これ・・・前に観たやつの続編だ・・・」

DVDのタイトルが一緒であったのだ。

そのタイトルは・・・

「『君が好き』・・・かぁ」

つかさは呟いた。

そしてまたTV画面を見始めた。

数分後・・・

つかさは目に涙を溜めていた。

(この映画・・・まるで今の私みたい・・・)

映画を観ていくうちに、つかさはそう思えきた。

主人公がつかさ。

今の好きな人が淳平。

亡くなった人が優希。

全てが当てはまっていたのだ。

過去と現在の中で揺れ動く主人公の心。

そしてそれを知った主人公の好きな人は、主人公を突き放す・・・。

しかしそこに隠された真意に今までつかさは気づいていなかった。

この映画を観るまでは・・・。

話が進むにつれ、その真意が明らかになっていった。

(淳平くん・・・)

つかさは淳平のことを思わずにはいられなかった。

こんなことを淳平がつかさのために考えていたなんて、つかさは思っていなかったのだ。

つかさにとって優希は大切な人。

しかしつかさにとって淳平は・・・

(大切とか・・・そんなものじゃない・・・)

その時、映画から放たれた言葉。

この言葉がつかさの心に強く響き渡り、そして決心させた。

「あなたの幸せはどこにありますか・・・?」

(私の幸せ・・・?)

つかさの幸せ。

以前は優希のもとにあった。

しかし今は・・・

(私の幸せは・・・淳平くんのもとにある・・・)

大好きな人のもと。

つかさは淳平といることで幸せを感じていた。

(もう・・・迷わない。私は・・・)

つかさの答えが出た。

今まで長かった。

今まで何度も悩んできた。

しかし、いつも頭に浮かぶのは彼だった。

そして今日、この映画を観てつかさの中で決心がついた。

「私は・・・淳平くんが・・・大好き・・・」


[No.692] 2007/12/08(Sat) 23:50:31
君が好き 第46話 「淳平の存在」 (No.692への返信 / 16階層) - バーツ

「私は・・・淳平くんが・・・大好き・・・」

ようやくつかさの答えが出た。

「・・・やっと決まったか」

「えっ?」

つかさは驚いて後ろに振り返った。

そこには、イスに腰掛けながら腕組みをし、いつものヘラヘラしている時とは違う、何か真剣味のある外村がいた。

「外村くん!?いつから居たの?」

「おいおい・・・。いつからって結構前に俺は戻ってきてたぞ?」

「そうだっけ?」

いつ帰ってきたんだろう?と思ったつかさは首を傾げていた。

「まぁ、つかさちゃんは映画に夢中だったからわかんなかったんだろうけど」

「・・・そうだね」

そして2人の間に少しの沈黙が続いた。

「優希のことは・・・いいのか?」

「・・・うん」

外村はイスから立ち上がり、つかさの横に座った。

「私は・・・今まで淳平くんと優希くんを重ねてきてた・・・」

つかさは静かに話し始めた。

「それで・・・淳平くんのことを傷つけてきた・・・。私にはその自覚があったのに・・・どうしても2人を重ねちゃってた・・・」

「うん・・・」

「淳平くんに関わらないって言われたとき・・・すごい悲しかった。優希くんが亡くなったときと同じくらい・・・」

そう言うつかさの目には先ほどと同じように涙が溜まっていた。

「それからいっつも淳平くんのことばかり考えてた・・・。毎日・・・ずっと・・・」

「・・・真中もだよ」

「えっ・・・?」

「真中もそうだった。つかさちゃんに関わらないって言ってからずっと上の空だった・・・。俺らには言わないけど・・・あいつもずっとつかさちゃんのこと考えてたんだと思う・・・」

「・・・」

「でも・・・つかさちゃんが一番辛いだろうからって・・・あいつはつかさちゃんを突き放した」

「理由は・・・映画と一緒だよね・・・?」

「あぁ・・・」

「理由を知ったとき・・・淳平くんがこんなに私のことを想ってくれていたなんてわからなかった自分に腹が立った・・・」

つかさはとうとう泣き始めた。

「その時改めて思ったの・・・。優希くんじゃない・・・私に一番必要なのは・・・淳平くんだってこと・・・」

「じゃあ伝えてやれよ。真中にさ」

「うん・・・」

そう言ってつかさは淳平に電話をかけた。

しかし、淳平は電話に出る気配がない。

「出ないんだけど・・・」

「携帯の電源切ってんのか?こんな大事なときに・・・」

♪〜♪〜〜♪〜♪

外村の携帯電話が鳴り始めた。

「もしもし?あっ、トモコちゃん?」

(えっ!?なんで外村くんがトモコと電話してるの?)

つかさは疑問に思った。

しかしそんな思いもすぐに消えた。

外村の急激な表情の変化を見て・・・。

「・・・ホントなのか!?」

外村は何故か驚いている。

(どうしたんだろ・・・?)

つかさはそう思っていた。

「わかった!!すぐそっちに行くから・・・」

電話を切った外村。

「どうしたの?」

つかさは外村に尋ねた。

まさか淳平がこんなことになるとはつかさは思ってもみなかった。

まさか・・・優希と同じようになるなんて・・・。

「真中が・・・交通事故にあったって・・・。それで・・・病院に運ばれたって・・・」

「えっ・・・!?」

一年半前の悪夢が再び・・・起こった。


[No.694] 2007/12/10(Mon) 17:36:33
君が好き 第47話 「悪夢再び」 (No.694への返信 / 17階層) - バーツ

坂上にむかう電車の中・・・

「淳平くんが交通事故ってどういうこと!?」

「わかんない・・・詳しくは聞いてないから・・・」

「なんで・・・なんで淳平くんなの・・・」

つかさはとうとう泣き出してしまった。

一年半前の優希のことがあったためか、つかさの頭の中には最悪なことしか浮かばなかった。

「つかさちゃん・・・とにかく今は真中の無事を祈ろう」

そんなつかさを見て、外村は声をかけるしかなかった。

それ以降、2人に会話はひとつもなかった・・・。

そしてやっとのことで坂上についた2人。

駅の前にはトモコが待っていた。

「あっ、つかさ!外村くん!」

トモコは2人を見つけると駆け寄ってきた。

「早くこのタクシー乗って!」

3人はタクシーに乗り込んだ。

「トモコ・・・淳平くんどうなっちゃうの!?」

つかさは淳平の容態が気になりトモコに聞いた。

「今はまだわからない・・・」

「トモコちゃん・・・なんで真中が交通事故にあったこと知ってるの?」

「彼氏とデートしてて、私の家に行く途中に男の人が車に引かれて・・・。それで駆け寄ってみたら・・・」

「真中だったってわけか・・・」

「うん・・・」

(淳平くん・・・お願いだから無事でいて・・・)

つかさはそう祈るほかなかった。

話をしているうちに、淳平が運ばれた病院についた。

つかさは急いで淳平のもとへ行った。

つかさの後を追いかけながら2人は話していた。

「淳平くんの両親にはもう連絡しておいたからすぐ駆けつけてくれると思うけど・・・」

「わかった・・・」

するとつかさが声を上げた。

「淳平くん!!」

やっと病室についたようだ。

つかさは淳平のもとに駆け寄った。

淳平は静かに眠っている。

まるで事故にあったなんてことをうかがわせないような状態で・・・。

「淳平くん・・・」

つかさはそんな淳平を見て泣いている。

「真中・・・」

そして外村も目に涙を溜めていた。

「ちょっといいですか?」

先生らしき人が3人に声をかけた。

「話があるので、こちらに来てください」

「つかさちゃん。俺大草とかに電話してくるからトモコちゃんと2人で行ってきてくれない?」

「・・・」

つかさは放心状態で外村の問いかけに答えられなかった。

その様子を見てトモコが答えた。

「わかった・・・。つかさは私といるから」

「お願いな・・・」

そう言って外村は病室から出ていった。

「それではどうぞこちらに」

「ほらっ、つかさ」

「うん・・・」

そしてつかさとトモコは先生に案内されとある部屋に通された。


[No.695] 2007/12/10(Mon) 17:39:42
君が好き 第48話 「淳平の容態」 (No.695への返信 / 18階層) - バーツ

「どうぞお座りください」

2人は先生に促されてイスに座った。

「それで・・・淳平くんの容態は・・・」

トモコが尋ねた。

「実際交通事故にあったといっても外傷はかすり傷程度です」

「ホントですか!?」

つかさは先生の言葉に少し表情に明るさが戻った。

だが・・・、

「えぇ。ですが・・・」

つかさとトモコは先生が言葉を濁らしたため頭の中に不安が広がっていく。

「はねられたときにどうやら頭を強くぶつけてしまったようで・・・」

「頭・・・ですか?」

「はい。出血はそこまでしていないんですが、ただ・・・」

「ただ?」

「・・・この後どうなるかわからないんです」

「わからないってどういうことですか!?」

先生の言葉につかさは噛みついた。

「つかさ!落ち着いて!!」

「わからないというのは、真中くんが仮に目を覚ましたとしても、頭とくに脳の近くを打ってしまっていてどんなことが起こるかわからないということです」

「例えば・・・?」

トモコは恐る恐る先生に聞いた。

「目が見えなくなっていたり、言葉が話せなくなっていたり・・・。あとは記憶喪失などですか・・・」

先生も2人に今の淳平の状態を伝えるのは辛いらしく、だんだんと声が小さくなっていった。

「そんな・・・記憶喪失なんて・・・」

つかさは顔を手で覆ってしまった。

「つかさ・・・」

そんなつかさを見て、トモコはどうしてあげることもできなかった。

「何も起こらず前と変わりないということもあります」

「可能性は・・・?」

「可能性は極端に低いというわけではないですが・・・だいたい10%〜15%ぐらいだと・・・」

「そうですか・・・」

「とにかく今は真中くんが目を覚ますのを待ちましょう」

そして2人はまた淳平のいる病室へと戻っていった。

そこにはすでに電話をかけ終えた外村がいた。

「どうだった?」

外村がトモコに尋ねた。

トモコは先生に話されたことをすべて話した。

「そっか・・・」

そして外村はつかさの方を見た。

つかさは淳平の近くに座って淳平の手を握っていた。

するとまた先生が病室へとやってきた。

「度々すいません」

「どうしたんですか?」

「ちょっと話がありまして・・・」

そう言って、先生は外村とトモコを連れて廊下に出た。

「話というのは?」

外村が尋ねた。

「彼女・・・西野さんですか?去年の秋頃も彼女の好きな人・・・神田優希くんが亡くなったことは知っていますか?」

「えぇ・・・」

「今回の真中くんももしかしたらですが・・・最悪のことを考えなければなりません」

2人は黙って聞いている。

「先程はこのことを言ったら西野さんが以前のことを思い出してしまうと思い言わなかったのですが・・・」

「そうですか・・・」

「西野さんのこと支えてあげてくださいね?今回のことで相当辛いと思いますので・・・」

「わかりました・・・」

2人は病室の中へと戻っていった。

「つかさ、今日はもう夜遅いから帰ろ?私の家に泊まってっていいからさ」

「うん・・・」

「外村くんも彼氏と同じ部屋に泊まってきなよ」

「いや、でも今日は・・・」

「今はクリスマスイブとかの問題じゃないでしょ!?」

「・・・じゃあそうさせてもらうよ」

「それじゃ早く行こう」

そして3人は病室を後にした。


[No.696] 2007/12/10(Mon) 17:44:34
君が好き 第49話 「信じがたい事実」 (No.696への返信 / 19階層) - バーツ

トモコの家についた3人。

「ただいま〜」

トモコの声が玄関に響いた。

すると奥から背の高い男性が現れた。

「トモ!!あいつ大丈夫だったか!?」

「うん・・・」

「そっか・・・」

そしてその男性は俯いているつかさと外村に目を移す。

「大変だったな・・・つかさちゃん」

「えっ・・・?」

つかさはどうして自分のことを知っているのか?と思い目を上げると、その男性はつかさに声をかけた。

「久しぶりだね・・・」

「光希・・・くん?」

つかさは目を丸くして驚いている。

「光希くん?」

外村はわけがわからずトモコに尋ねた。

「私の彼氏だよ。本名は・・・神田光希」

これには外村も驚いている。

「なっ・・・!?神田光希ってことは・・・」

「あぁ。俺は死んだ優希の兄だ」

光希が答えた。

「マジ・・・?」

「マジだって」

そう言って少し微笑んだ。

「とにかく上がりなよ」

光希に促されてトモコの家へと上がっていった。

そしてリビングに通された。

「あいつ・・・事故にあった時な、なんか墓参りの帰りだったらしいんだ」

「墓参り・・・?」

だいぶ落ち着いてきたのか、今まで話さなかったつかさは光希に聞いた。

「あぁ。なんか線香持ってたし」

「なんで墓参りなんかしてたんだろ?」

トモコは疑問に思ったらしく、光希に尋ねた。

「さぁ?」

「今日じゃなきゃいけなかったんだ・・・」

突然外村が話し始めたので、3人は外村のほうを見た。

「今日じゃなきゃって?」

「いや・・・今日しかなかったんだ」

「どういう意味だよ?」

外村は光希の質問を無視しつかさに話しかけた。

「つかさちゃん・・・今日観た映画覚えてる?」

「映画って・・・あのこと?」

つかさは淳平から誕生日プレゼントとして貰ったあの映画が頭に浮かんだ。

「あぁ・・・」

つかさは一生懸命思い出していた。

そしてあることに気付いた・・・。

「まさか・・・」

つかさはなぜ淳平が墓参りに行ったのかわかったようだ。

「そういうことだよ」

「おいおい・・・どういうことだ?」

光希は外村に話しかけた。

「実は・・・真中は優希の墓参りに行ってたんだ」

「はぁ?なんでだ?」

「話せば長くなるけど・・・」

「大丈夫だ。聞かせてくれないか?」

「わかりました・・・」

そして外村は今までのことをすべて話した。

淳平のことも、つかさのことも、これまでのことも。

そして・・・淳平の考えていたことも。

「そうだったのか・・・」

「はい・・・」

少しの間みんな黙っていたが、光希が口を開いた。

「これは言わないでおこうと思ったんだけどな・・・」

「何ですか?」

外村が聞いた。

「実は彼・・・淳平くんが交通事故にあった場所なんだけど・・・、前に優希が交通事故にあった場所と同じなんだ・・・」

「えっ・・・?」

「しかも・・・同じように頭を打っている・・・。同じ場所をな・・・」

「そんな・・・」

つかさはもう目から涙が溢れ出ていた。

そして4人の頭の中には同じ言葉が繰り返されていた。

そう・・・優希と同じく、淳平は・・・

(死ぬ・・・?)

果たして淳平はどうなってしまうのだろうか・・・


[No.697] 2007/12/10(Mon) 17:47:27
君が好き 第50話 「強がり」 (No.697への返信 / 20階層) - バーツ

「淳平くん・・・死んじゃうの・・・?」

つかさは静かに呟いた。

「そんなけないだろ!?絶対死なないって!!」

外村はそう言ったが、つかさには逆効果だった。

「絶対ってなに!?優希くんの時だってみんな死なないって言ってたのに!!それなのに・・・」

つかさはそう言うと俯いてしまった。

「つかさ・・・」

トモコはそんなつかさをただただ見ることしかできなかった。

「・・・信じてやらなくてどうすんだよ」

光希が口を開いた。

「えっ・・・?」

「俺達が信じないでどうすんだよ!!そうしなきゃ淳平くんがかわいそうだろ!?それに優希だって・・・」

光希は話すのが辛そうなのか、唇をギュッと噛んでいた。

「・・・ごめんなさい」

4人の間には重い空気が流れていた。

トモコはそのことを察したのか話し始めた。

「とりあえず・・・今日はもう寝よっか!ねっ?」

「そう・・・だな!2人とも疲れてるだろ?今日はゆっくり休みなよ」

光希もそう言ったので、みんなは今日は休むことにした。

外村・光希の部屋で・・・

「なんか・・・今日はすいませんでした。せっかくのクリスマスイブだってのに・・・」

「いいんだって!今はそれどころじゃないだろ?」

「そうですけど・・・」

「それに・・・今はこんなこと言っちゃいけないんだけど、なんか俺は少しホッとしたよ」

「なんでですか?」

「つかさちゃんさ、優希が亡くなってからずっとふさぎ込んでたんだ。そりゃ好きな人を亡くしたら誰だってそうなるに決まってるけどな。でも・・・つかさちゃんって精神的に強そうなイメージあるだろ?」

「えぇ、まぁ・・・」

「けれど本当は強がってるだけなんだ。昔っから見てきてたからわかるけど、1人で悩んで1人で抱え込んで・・・。それなのに周りにはいつも辛そうな顔一つしなかった」

「確かに・・・。真中がつかさちゃんを突き放した時も、俺らにはいっつも笑顔でいてくれて・・・」

「つかさちゃんはその淳平くんに出会った。それが優希そっくりってのは運命かどうかは知らないけどさ、つかさちゃんに本当に好きな人ができてよかったなって思って。それでホッとしてるわけ」

「どういうことですか?」

「要するに・・・甘えられる人がいることに安心したってことかな?」

「???」

外村は光希が言っていることの意味がわからないらしく首を傾げている。

「全部を受け入れてくれる人がいるってこと。淳平くんの前ではつかさちゃんは自然体でいられるってことを前にトモから聞いたんだ。最近つかさちゃんに好きな人ができたらしくて、電話で話してると昔より見違えるほど明るくなってるってさ。それ聞いた時はうれしかったな。優希のことをずっと想ってるのはよくないと思ってたからさ」

「そうだったんですか・・・」

「まぁ・・・そんな最中の今回の出来事だ。つかさちゃんは相当辛いと思うから・・・支えてあげてやってな?俺も出来る限りのことはするからよ」

「はい・・・」

(真中・・・早く目を覚ましてくれ!つかさちゃんのためにも・・・そしてみんなのためにも!!)


[No.698] 2007/12/11(Tue) 17:11:25
君が好き 第51話 「信じること」 (No.698への返信 / 21階層) - バーツ

つかさ・トモコの部屋で・・・

「つかさ・・・大丈夫?」

未だに泣き止まないつかさを見てトモコは声をかけた。

「大丈夫・・・」

つかさはそう言っているが、全くそのようには見えなかった。

「淳平くん・・・死なないよね?」

つかさはトモコに聞いてきた。

今にも消えてしまいそうな声で・・・

「・・・死んでほしくないんでしょ?」

「えっ?」

「また大好きな人がいなくなるなんて嫌でしょ?」

つかさは首を縦に振って頷いた。

「私たちには信じてあげることしかできないじゃない。淳平くんだって・・・それを望んでいるに決まってる」

つかさはトモコの話を静かに聞いている。

「だから・・・つかさは何があっても淳平くんを信じること!いいね?」

「・・・うん。そうだよね・・・。私が信じてあげなきゃ・・・」

「そうだよ。優希と同じようにならないよう信じなきゃ!」

そう言ってトモコはつかさの頭を優しく撫でた。

「ありがとう、トモコ・・・」

つかさは思っていた。

(淳平くん・・・信じてるから!だから・・・お願いだから早く目を覚まして・・・)

次の日・・・

淳平の両親は朝方早くにやってきた。

ベッドに寝ている淳平の姿を見てただ呆然としていた・・・。

昼頃には大草、さつき、綾、小宮山、唯、正太郎、黒川先生、そして淳平と敵対している天地も来た。

泣いている者もいれば、ただ淳平の顔をずっと見ている者もいる。

そしてつかさ、外村とみんなは夕方の電車で泉坂へと帰っていった。

そして今年は淳平は目を覚ますことなく過ぎていった・・・。

年も明け、学校も始まった。

クラスの中は冬休み何をして過ごしたかなどの話題で盛り上がっていたが、つかさはさすがにそんな気分にはなれなかった。

(淳平くんが交通事故にあってなかったら・・・私はどうなってたんだろ?淳平くんと・・・付き合うことが出来てたのかなぁ・・・)

ほぼ毎日のように頭の中で考えていた。

淳平が交通事故にあっていなかったら・・・と。

つかさは今日バイトがあった。

バイト先まで行くと、不意に後ろから声をかけられた。

「つかさちゃん、今からバイトかい?」

「あっ、館長さん。えぇ、そうですよ」

相手はどうやら淳平のバイト先の館長であるようだ。

「そうかい。わしもケーキ買いに来たんじゃよ。全く淳平のやつ最近バイトに来やぁしないもんだから・・・」

館長は淳平の身に何が起こったか知らないようだ。

「淳平くん・・・今入院してますよ」

「んっ?淳平が入院?」

「はい。実は・・・」

つかさは今までのことも全て話した。

「なるほどのぉ。あっ、だからあいつあんなに必死になって探していたのか」

「何をです?」

「ほれ、つかさちゃんが淳平から誕生日プレゼントとして貰った映画あったじゃろ?」

「『君が好き』・・・ですか?」

「それじゃ。つかさちゃんにあげたのは続編なんじゃがな、あれはかなり古い映画でもう日本にはなかったんじゃ」

「えっ?」

「淳平がどうしてもつかさちゃんの誕生日に渡さなきゃいけないんだって言ってきかないからの、わしの知り合いに頼んでわざわざDVDに落としてもらったんじゃよ」

「そうだったんですか・・・」

「まっ、今となってはどうしてあんな必死だったのかわかるがな」

「どうしてです?」

「決まっとるじゃろ?つかさちゃんのことが大好きだからじゃよ」

「・・・私もですよ」

「そうかい。それじゃあとは淳平が早く目を覚ますだけかのぉ」

そんな時だった・・・

♪〜♪〜♪〜〜♪

つかさの携帯が鳴りだした。

「もしもし?あっ、トモコ?」

相手はトモコらしい。

「今病院から電話があってね!淳平くん、目を覚ましたって!!」

「ホントに!?」

淳平が交通事故にあってから2週間がたった日の出来事だった。


[No.699] 2007/12/11(Tue) 17:15:20
君が好き 第52話 「闇の中の誓い」 (No.699への返信 / 22階層) - バーツ

真っ暗な闇の中、そこに淳平は立っていた。

辺りを見回しても何もない、ただただ闇が永遠に広がる世界。

(ここは・・・)

そんなことを思っていると、不意に背中を叩かれる。

(誰だ?)

後ろを振り返るが誰もいない。

(おっかしいな〜)

そして前に目を戻すと、数メートル先に1人の少年が立っていた。

「や〜っと気づいたかぁ」

そう言いながら少年は笑っている。

「・・・俺がいる!?」

淳平が見たのは、淳平そっくりの少年だった。

「いや、お前じゃないし」

その少年はそう言いながら少し微笑んだ。

「ここは・・・どこだ?」

淳平は疑問に思っていたことを少年な尋ねた。

「そうだなぁ、生と死の境目ってやつかな」

「そっか・・・。俺死ぬのか・・・」

「まぁあんな交通事故にあったなら普通は死ぬわな。俺だってそうだったし」

「お前・・・もう死んでんのか?」

「俺はな。ちょうど一年半前くらいにお前と同じ場所で死んだよ」

「そっか・・・」

「大好きだった人に会いに行く途中だったんだよ。あと少しだったのに・・・」

「俺もだよ。覚悟を決めて会いに行く途中だった。けれど交通事故にあっちまった」

そして2人とも俯いてしまい、会話がなくなった。

数分して、淳平が少年に話しかけた。

「・・・お前、後悔してるか?」

「今はもう後悔なんてしてないよ。そいつには俺以外に好きな人ができたからな」

「そっか・・・そりゃ残念だったな・・・」

「ホントだよ。全くどうしてくれんだ、真中淳平!」

「はっ?」

「俺の初恋の人を奪いやがって・・・」

「お前何言ってんの?てかなんで俺の名前知ってんだよ!?」

「まだわかんねぇのか?俺に似て頭悪いなぁ」

「お前は俺だろ?」

「だから俺はお前じゃないって言ってんだろ!!」

そう言って少年はクスクス笑っている。

「全っ然わけわかんねぇし・・・」

「じゃあ・・・お前の好きな人は俺の好きな人。これでもうわかるよな?」

「だからさっきから・・・」

「しつこいぞ!同じこと何度も言わせんなよな!!」

淳平はう〜んと少し唸って考えた後、一つの答えに行き着いた。

「なっ・・・!?お前まさか・・・」

「そういうこった。それと、さっきは墓参りに来てくれてありがとな!」

「いや、それよりお前がここにいるってことは・・・やっぱ俺も死ぬのか?」

「・・・死にたいか?」

「はっ?そんなわけないだろ!?俺にはまだやるべきことがたくさん残ってんだ!!」

「へぇ〜。例えば?」

「夢の映画監督になってないし・・・それにまだまだ遊びたいし・・・」

「・・・」

少年は淳平に冷たい目線を送っていた。

「なっ、なんだよ!?」

「はぁ・・・。な〜んでそうなっちゃうかな〜」

「へっ?」

「もっと大事なことがあるだろ!?このバカ!!」

「バカって言うな!!そりゃあ少しはバカだけど・・・」

「お前俺に似ておもしれぇなぁ」

少年は腹を抱えと大きな声を上げて笑っている。

「そこまで笑うことねぇだろ!?」

「わりぃ、マジでおもしろかったからよ。で?今度は聞かせてくれるな?一番のやるべきことを・・・」

淳平は思った。

今一番何がしたいのか・・・。

それは・・・

「俺はもう一度西野にちゃんと自分の気持ちを伝えたい」

「・・・よし」

「何がよしだよ?」

「俺だってまだお前に死なれちゃ困るからな」

「あっそ」

少年は淳平に近づいてきた。

「西野のこと・・・任せたぞ!」

そう言って、少年は淳平の手を握ってきた。

「おう・・・任しとけ!」

淳平も握り返す。

数秒間握手した後、少年は手を放し歩き始めた。

「あ〜あ、結局勝負は俺の負けかぁ」

「まっ、そういうことだな」

「そうそう、西野に変なことしたら俺が呪ってやっからな〜」

「えっ・・・マジで!?」

「バ〜カ、冗談に決まってんだろ?お前最後までおもしれぇなぁ」

そう言ってふり返った。

その時の少年は・・・笑顔だった。

「じゃあな、淳平。西野のこと・・・幸せにしてやってくれ」

そう言いながら、少年は闇に消えていった。

「絶対幸せにしてみせるから・・・。見ててくれよ・・・優希」

――――――――――

病室に明るい夕陽の光が差し込んできた。

「んっ・・・ここは?」

淳平はその眩しさの為か目を覚ました。

さっきとは違う白い世界。

「あれ?・・・俺どうしてここにいるんだ?」

淳平はそう思い体を起こそうとすると頭に激痛が走った。

「いって〜!!」

その大きな声に気づいたのか、先生やら看護婦さんやらが走ってやってきた。

「目が覚めたのか!?真中くん!!」

「えっと・・・はい」

淳平が交通事故にあってから2週間がたった日の出来事だった。


[No.700] 2007/12/11(Tue) 17:20:43
君が好き 第53話 「奇跡の患者」 (No.700への返信 / 23階層) - バーツ

つかさは日暮に事情を説明し、急いで坂上の病院へと向かった。

病室に着くと、トモコと光希がイスに座っていた。

「あっ、つかさ!」

トモコはつかさに気付いたらしく、つかさの方に歩いてきた。

「淳平くんは・・・?」

「検査中だって看護婦さんが言ってた」

「そっか・・・」

つかさもイスに座り待つことにした。

そして数十分、淳平が戻ってきた。

「淳平くん!」

つかさは淳平に駆け寄った。

「あれ・・・西野?」

「淳平くん・・・よかった・・・」

そう言って淳平に抱きついた。

「ちょっ・・・西野!」

しかしつかさは淳平から離れようとしない。

そこに先生がやってきた。

「みなさん、ちょっと話があるんですがいいですか?」

そう言って話を始めた。

「今回の淳平くんの件ですが・・・」

みんなは固唾をのんで先生の次の言葉を待った。

「特に異常はありませんでした」

「ホントですか!?」

その言葉に一番につかさが反応した。

「えぇ。奇跡に近いですよ!本当によかったですね!」

そして先生は念のため今日は入院ということでと一言残してから病室から出て行った。

「淳平くん、ホントによかったね!」

そう言ってつかさは淳平に満面の笑みを見せた。

「えっ?あっ、あぁ・・・」

しかし淳平の返事は素っ気ない。

そんな淳平をつかさは不思議に思った。

「淳平くん、どうしたの?」

「いや、別に・・・」

「淳平くんも疲れてるんだよ。今日はもう遅いから、つかさは私の家泊まってきな!明日学校も休みだしさ!」

「じゃあそうさせてもらうね」

そして、じゃあまた明日と言ってつかさとトモコは病室を後にした。

残った2人。

「さてと・・・じゃあ俺も帰るかな」

「あっ、あの!」

「ん?なんだ?」

「その・・・あなたは?」

「あぁ、自己紹介がまだだったな。俺は神田光希だ」

「神田・・・光希!?」

淳平はとても驚いている。

「むぅ・・・その顔は何か言いたげだなぁ」

「いや、だって・・・」

「まぁお前が言いたいこともわかるよ」

「優希の・・・お兄さん?」

「まぁな」

「あの・・・色々ありがとうございました」

光希に頭を下げる淳平。

「いや、いいっていいって」

「でも・・・」

「淳平くん。こっちこそありがとな」

「へっ?」

さっきとは逆に光希からお礼を言われたので、淳平は変な声を出してしまった。

「つかさちゃんを好きになってくれて・・・ありがとう」

淳平はわけがわからず口をポカンと開けたままである。

「まぁ疲れてるだろうけど、話したいことはたくさんあるからゆっくり話そうか」

そう言って光希はイスに座り話し始めた。

そしてこの話は淳平の心にずっと忘れることなく深く刻まれることになった。


[No.701] 2007/12/12(Wed) 21:38:11
君が好き 第54話 「光希の話」 (No.701への返信 / 24階層) - バーツ

「つかさちゃんな、実は優希が亡くなった後もいろんなやつから告白されてたんだ」

「予想はつきますよ、あれだけかわいいんだから」

「まぁ、そうだな」

そう言って光希は少し微笑んだ。

「でもな、つかさちゃんの過去を聞くと途端に俺にはそんな過去を背負いきれないって言ってさ。つかさちゃんを傷つけてた」

「・・・」

淳平は静かに聞いている。

「つかさちゃんも早く優希のことを忘れようと努力してた。でも忘れられなかったんだ。優希のことが大好きだったから・・・」

光希は何か昔のことを思い出していたのか、目には涙らしきものが溜まっていた。

「そんな時だ。淳平くんが現れたのは。それからというもの、つかさちゃんは毎日優希のことでふさぎ込んでたのが嘘みたいに明るい笑顔が戻ったってトモから聞いてさ。俺はうれしかったな」

「そうだったんですか・・・」

「俺から言うのも変だと思うけど・・・つかさちゃんのことを頼む。もう淳平くんしかいないと思うから・・・」

そして今まで黙って聞いていた淳平が口を開く。

「優希にも言われましたよ・・・西野のこと頼むって」

「えっ?」

「会ったんですよ。生と死の境目ってところで・・・」

「・・・そっか」

こんなこと・・・誰も信じてくれなくてもいい。

ただ光希は信じてくれると思った淳平は闇の中での出来事を話した。

「優希も淳平くんならつかさちゃんを幸せにしてくれるって思ったんだな・・・」

「でも・・・西野は俺のこと・・・」

「さっきの行動を見ればわかるだろ?」

「さっき?」

「つかさちゃん、周りなんて気にしないで淳平くんに抱きついたじゃんか。もうあれでわかるだろ?つかさちゃんの気持ち・・・」

「そう・・・ですね」

「大丈夫。自信持てって!」

光希はそう言って淳平の肩をポンっと軽くたたいた。

「じゃあ・・・俺はもう行くな。明日泉坂に帰るんだろ?今日はゆっくり休みなよ?」

「はい。ホントありがとうございました」

光希は淳平に手を振って病室から出て行った。

(ふぅ。やっと一段落ついたって感じだな・・・)

淳平はそう思いながらベッドに横たわった。

(明日か・・・。明日ちゃんと西野に伝えよう)

淳平は明日、つかさに今の思いをすべてぶつけようと心に決めて眠りについた。

今まで長かった。

想いが届きそうで届かなかった。

そのため辛い時もあった。

悲しい現実を受け入れなければならない時もあった。

そしてその全てが明日という未来へと繋がっていた。

淳平とつかさ、2人の想いが・・・一つになる。


[No.702] 2007/12/12(Wed) 21:40:08
君が好き 第55話 「つかさから」 (No.702への返信 / 25階層) - バーツ

「それにしてもよく生きていられたよな〜」

「奇跡に近いんだろ?お前一生の運使い切ったんじゃねぇの?」

「お前ら・・・それが死に際をさまよった俺に言う言葉か?」

泉坂に帰ってきた淳平とつかさ。

昨日つかさから淳平のことを聞いたのか、いつもの仲間が2人を迎えに来ていた。

「じゃあ、これからパァーッと遊ぶかぁ?」

「いや、俺今から病院行かなきゃいけないんだけど・・・」

「なんで?」

「昨日の今日で退院できたのだって奇跡なんだよ!?そんなこと言わないの!!」

つかさはちょっと怒り口調で言った。

「うっ・・・ごめんなさい・・・」

「じゃあ行くよ、淳平くん!」

「ちょっ・・・西野!そんな引っ張んなって・・・」

つかさは淳平の腕を勢いよく引っ張り、病院へと歩いていった。

「なんでぇ、あの2人。せっかく迎えにきてやったのに・・・」

小宮山はブツブツと独り言を言っている。

「まぁまぁ。今日は二人きりにさせてあげようぜ。なっ?」

「なんで2人きりにする必要あんの?」

「・・・今日だからだよ」

「なんだそれ?どういうことだ?」

「バカにはわかんねぇよ。じゃあせっかくみんな集まったことだし遊びに行こうぜ!!」

「おい、外村〜!!俺の質問に答えやがれ〜!!」

「うるさいぞ、バカ」

「バカ・・・っておい!待てって!!」

みんなは街の中へと入っていった。

その頃淳平とつかさは・・・

「なぁ、まだ時間あるんだしちょっと遊んでからでも・・・」

「ダ〜メ!!早く病院に行ったほうが安心するでしょ!?」

「そりゃそうだけど・・・」

「それに・・・」

「ん?それに?」

「ううん、何でもないよ」

「・・・なんか昨日今日と西野変じゃね?」

「変って?」

「顔が・・・赤い」

「それは・・・その・・・って、淳平くんだってそうじゃん!」

「いや、だってさ・・・」

「だって何よ?」

「・・・別に!それより早く病院行こうぜ!!」

「あっ、ちょっと待ってよ〜!」

顔が赤い理由、それは2人とも同じことだった。

(昨日西野に抱きつかれてからまともに顔すら見れないもんな〜。ってか俺も顔赤くなってんのかぁ!?)

(昨日感極まって淳平くんに抱きついちゃってからなんかなぁ・・・。もうっ、淳平くんのせいだぞ!!)

そんなこんなで、2人は病院に行き検査を受けた。

そしてその帰り道・・・

「ホント淳平くんって運がよかったよね〜」

「だなぁ。生きててよかったよ」

2人は話しながら帰っていた。

そして家の前についた。

しかしお互いなかなか家の中に入ろうとしない。

「淳平くん・・・どうしたの?」

「いや、西野こそ・・・」

2人はなかなか次の言葉が言い出せない。

「「あのさっ!!」」

今度は言葉がかぶってしまった。

「なっ、なに?」

「そっちこそ・・・」

また2人とも黙ってしまった。

そしてつかさが・・・

「今日・・・ね、私の親いないんだ・・・」

「へっ?」

「それで・・・もしよかったらなんだけど・・・寄ってく?」

「い・・・いいの?」

「・・・うん」

舞台は整った・・・。

もう邪魔は入らない、2人だけの時間・・・。

互いの想いを伝えるべく、家の中へ・・・


[No.703] 2007/12/12(Wed) 21:42:23
君が好き 第56話 「あなたのことが」 (No.703への返信 / 26階層) - バーツ

「さっ、上がって上がって!」

「おじゃましま〜す」

つかさの家に入った淳平。

しかし玄関で止まっている。

「ん?どうしたの?」

「いや・・・西野の家入るの初めてだなぁって思って・・・」

「そうだっけ?」

「まぁな」

「それより!淳平くんお腹減らない?なんか作ってあげるよ!!」

「マジ!?実は腹ペコでさ〜!」

「よしっ!じゃあ腕によりをかけて作るね!!淳平くんはテレビでも見てて!!」

そう言ってつかさはキッチンへとむかった。

(西野の料理食べるのも俺の誕生日以来か〜)

淳平はそんなことを思いながら料理ができるのを今か今かと待ち望んでいた。

「淳平く〜ん!できたよ〜!!」

待ってましたと言わんばかりに淳平はテーブルへとむかった。

「おぉ〜!!」

「どう?スゴいでしょ??」

テーブルにはレストランかと思わせるような料理が並んでいた。

「なぁ、食べていい?」

「うん!どうぞ召し上がれ」

淳平は料理を一口・・・

「上手い・・・」

「ホント?」

「あぁ、ホントホント!!前より料理上手くなってんじゃね!?」

「よかった〜、淳平くんにおいしいって言ってもらえて!」

つかさは淳平にほめられたのが嬉しかったのか、満足げに笑みを浮かべ喜んでいる。

夕飯も食べ終わり2人は一息ついている。

「西野ありがとな!夕飯ご馳走になっちゃって・・・」

「どういたしまして!」

そしていよいよ本題へ・・・。

「あのさ、西野」

「ん?な〜に?」

「・・・映画観た?」

つかさは一瞬ドキッとした。

「・・・うん」

「それで・・・その・・・」

淳平は上手い言葉が見つからなかった。

「淳平くん・・・」

「なっ・・・何?」

急につかさに話しかけられたので、突然のことに驚く淳平。

「私ね・・・ちゃんとけじめつけたよ」

「けじめ・・・?」

「うん・・・。それで、ちゃんと答えも出した」

つかさの答え。

それは淳平か優希かということだ。

周りからはもう答えは決まってるなどと言われてきたが、実際こうなってみると嫌でも緊張するものである。

「それで・・・答えは?」

淳平は恐る恐るつかさに聞いた。

「私は・・・」

つかさの答えに固唾をのむ淳平。

つかさはそっと淳平の目を見つめた。

そして・・・

「私は・・・淳平くん、あなたのことが好き・・・」

そう言ってつかさは淳平に笑顔をむけた。

その瞬間、つかさには時間が止まったような感覚が走った。

そして気付いた時には、つかさは淳平に抱きしめられていた・・・


[No.704] 2007/12/13(Thu) 17:13:31
君が好き 最終話 「幸せはキミのもとに・・・」 (No.704への返信 / 27階層) - バーツ

「淳平・・・くん?」

突然のことに驚くつかさ。

「ずっと待ってた・・・その言葉・・・」

淳平はつかさを抱きしめながら呟くように言った。

「えっ?」

「西野と距離を置いてから・・・ずっと・・・」

つかさを抱きしめた淳平の腕は小刻みに震えていた。

「・・・ごめんね」

「何が?」

「私のせいで・・・淳平くんのこと傷つけてきちゃって・・・」

「・・・」

傷つけてきた。

つかさは淳平に対してこれまで痛いほど思ってきたことだ。

「今まで淳平くんと優希くんを重ねてみてきてた・・・私にはその自覚があった。なのに・・・淳平くんのことが好きだから・・・こんなこと言ったらもう話せなくなったりするのかなって思って・・・。それが怖かったの・・・」

辛そうに話していたつかさは淳平の胸に頭を置いた。

(西野・・・)

腕の震えもおさまったのか、そんなつかさの頭を淳平は優しく撫でた。

「俺も怖かったよ・・・」

「えっ?」

つかさは淳平を見上げた。

「怖かった、うん。俺の存在が西野のことを傷つけてるんじゃないかって思ってさ・・・。思い出したくない過去を俺のせいで思い出しちゃっているんじゃないかって・・・。そう考えると・・・さ」

そう言うと、淳平はつかさのことを今までより強く抱きしめた。

「でも・・・西野にははっきりしてほしかったんだ。俺か優希か・・・。だからあの映画を観せたかった」

「あれは・・・私たちに当てはまるんだよね・・・」

「あぁ。もし西野が優希を選んだとしても後悔はしなかったと思う。西野がちゃんと決めてくれたなら俺は・・・それでいいって思ってたから・・・」

「あの映画が・・・私の本当の気持ちをわからせてくれた・・・」

「本当の気持ち?」

淳平は少し力を抜いてつかさのことを見た。

「映画の中にね、『あなたの幸せはどこにありますか?』って言葉があるでしょ・・・?」

「うん・・・」

「前はね・・・確かに優希くんのもとに私の幸せはあった。けどね・・・」

つかさは次の言葉を言わず、淳平の背中に両手を回した。

「西野・・・?」

「けどね・・・今は・・・ここにある」

つかさは手に力を込めた。

「私の幸せは・・・淳平くん・・・キミのもとにあるんだよ・・・」

そう言ってつかさは淳平に笑顔をむけた。

「・・・俺もだよ」

淳平は恥ずかしそうに言った。

しかし目は真剣だった。

「淳平くんと一緒にいられるこの空間に・・・私の幸せはあるんだ・・・」

そして・・・つかさはゆっくり目を閉じた。

淳平はつかさから体を少し離した。

「・・・じゃあ質問」

淳平とつかさ。

2人の意志が今・・・結ばれる。

「今までいろいろあったけど、これからは・・・俺だけを見てくれますか?」

「はい・・・」

「ずっとそばにいてくれますか・・・?」

「はい・・・」

「俺と・・・付き合ってくれますか?」

「・・・はい」

2人は互いに見つめ合った。

脳裏にはこれまでの様々なことが浮かんでいるのだろう。

2人の目からは涙が流れていた。

いつもキミがそばにいた。

どんなに距離があったとしても、心はいつも近かった。

そして今・・・2人の想いが一つになるとき・・・

つかさは目を閉じたままだ。

淳平はゆっくりとつかさの顔に近づいていく・・・

そして・・・2人の唇が重なった・・・

互いにずっと待ち望んでいたことが・・・叶った瞬間だった。

そっと体を離す2人・・・

「西野・・・」

「淳平くん・・・」

次の言葉は2人ともわかっていただろう。

今までの長かった道に終止符を打つべく放たれた言葉・・・

そして、これからの2人の未来にむけて一歩一歩と歩んでいくための言葉・・・

「「大好きだよ・・・」」

君が好き 第一部 完


[No.705] 2007/12/13(Thu) 17:18:15
君が好き あとがき (No.705への返信 / 28階層) - バーツ

え〜、「君が好き」はいかがだったでしょうか?

最初に言っておきますが、自分は根っからのつかさファンです!!笑

漫画であんなに好きになったのは西野つかさが最初で最後かな〜と。

それはさておき、この「君が好き」という作品は自分の初めての作品でありまして、一応完結?してまずは一安心といったところです。

ただ最後の方はかなり飛ばしてしまい、ちょっと内容が浅かったかなぁと思ったり・・・

とは言っても、完結は完結ということで!!笑

ですが、これは第一部です。

第二部はその後の2人を書いていこうかなぁと思っています。

何か書いてほしいという要望などがありましたら、感想掲示板までどうぞ!!

そのため、二部は年明け以降になるかと思われます。

なので、次はほったらかしにしていた?赤い糸とMy Precious ! のほうを書いていきます。

最後になりましたが、これからもどうぞよろしくお願いします!!

以上、バーツでした〜


[No.706] 2007/12/13(Thu) 17:23:16
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