[ リストに戻る ]
No.681に関するツリー

   赤い糸 はじめに - バーツ - 2007/12/04(Tue) 21:20:59 [No.681]
赤い糸 序章 - バーツ - 2007/12/04(Tue) 21:24:18 [No.682]
赤い糸 第1章 - バーツ - 2007/12/05(Wed) 21:16:05 [No.687]
赤い糸 第2章 - バーツ - 2007/12/15(Sat) 22:05:05 [No.711]
赤い糸 第3章 - バーツ - 2007/12/16(Sun) 19:07:33 [No.713]
赤い糸 第4章 - バーツ - 2007/12/17(Mon) 20:47:20 [No.714]
赤い糸 第5章 - バーツ - 2007/12/19(Wed) 20:51:34 [No.716]



並べ替え: [ ツリー順に表示 | 投稿順に表示 ]
赤い糸 はじめに (親記事) - バーツ

頭に浮かんだので書いてみようと思います!!

今日は序章までにしておきます。

メインは「君が好き」のほうなので引き続きよろしくです^^


[No.681] 2007/12/04(Tue) 21:20:59
赤い糸 序章 (No.681への返信 / 1階層) - バーツ

あなたは運命を信じているだろうか?

運命・・・

それは人生・社会のなりゆきを支配し、人間の意志ではどうすることもできない力。

あなたの家族、友達、恋人・・・

この人達に出会ったのもまた運命・・・

そしてここに、今から運命の赤い糸を辿り始めようとする1人の少年がいる。

彼の名は真中淳平。

中学3年生で映画監督が夢であるそうな。

もう1人紹介しておこう。

西野つかさ。

真中淳平と同じ中学の3年生。

そのかわいさから、幾多もの男から告白を受けてきた。

この2人、今まで接点というものが一つもなかったが、ある事件がきっかけで2人は互いのことを知り始める。

そしてその時、2本の運命の赤い糸は静かに、そしてゆっくりと絡み合い始めることをまだ誰も知らないだろう。

赤い糸・・・この2人の物語が今、幕を開ける・・・






・・・ん?私が誰なのかって?

私は・・・運命をつかさどる妖精。

まぁ人には見えないけど。

この少年、真中淳平を除いては・・・


[No.682] 2007/12/04(Tue) 21:24:18
赤い糸 第1章 (No.682への返信 / 2階層) - バーツ

「ヤバい!寝坊した〜!!」

街の中を走るひとりの少年。

彼の名は真中淳平。

今日は親友の大草、小宮山と出かけるらしい。

「お〜い、真中!こっちこっち!!」

駅につくと大草が手を振っている。

その隣には図体のデカい小宮山が腕を組んでいた。

「わりぃ、寝坊しちゃって・・・」

「ま〜た夜遅くまで映画観てたんだろ?」

「うっ・・・はい、その通りです・・・」

「ったく、この映画バカは・・・」

「映画をバカにすんじゃねぇよ!」

「いや、映画はバカにしてねぇよ・・・」

「で、今からどこ行くんだっけ?」

「昨日聞いてなかったのか?サッカーの試合見に行くんだろうが」

「そういやぁ真中は運動音痴なのにサッカー部入ってたもんなぁ」

「うるせ〜よ」

「ほら、さっさと行くぜ?」

3人は駅の中へと歩いていった。

その光景を見ていたひとりの男性・・・

「俺があいつの運命を見守る・・・ってか?」

何か呟いている。

「ったく、しゃあねぇなぁ。一つ忠告でもしといてやっか・・・」

パチッ・・・

その男性は指をならすと、突如消えてしまった・・・

所変わって電車の中・・・

「やっぱプロの試合を見るってのはいいもんだよな〜」

「そりゃあプロだからな!早く見てぇよ!」

大草と小宮山は2人で盛り上がっていた。

(はぁ〜。俺は映画が観てぇよ・・・)

淳平はそんなことを思っていた。

するとどこからか声が聞こえた。

「午後5時頃、交通事故に気をつけた方がいいぜ」

「へっ・・・?」

淳平は当たりをキョロキョロ見回した。

しかし、淳平に喋りかけた人は誰一人としていない。

「ん?真中・・・どした?」

大草が淳平に話しかけた。

「いや・・・今誰かが俺に話しかけたような・・・」

「何言ってんだお前?俺ら以外誰もこの車両乗ってねぇだろ」

「だよなぁ・・・」

「どうしたんだ真中?」

「いや、別に・・・」

(やっぱ空耳だったのかなぁ・・・)

淳平はそう思っていた。

この後にあんなことが起きるまでは・・・

一方その頃・・・

「つかさ〜、アンタまた男振ったでしょ〜?」

「えっ、なんの話?」

「とぼけたって無駄よ!トモコ様にはすべてお見通しなのだからね」

つかさとトモコはとある喫茶店で話をしていた。

「だって私に告ってきた人のことよく知らないし〜」

「アンタねぇ・・・。あの男は今まで以上に顔良かったじゃない?」

「顔なんていいんだよ〜。あたしは中身の方が大事だと思うな。あと優しければさ」

「だ〜から今までの男振ってきたってわけ?」

「まぁね〜」

「まぁつかさらしいと言うかなんというか・・・」

「それより!この後どうする?」

「そうだね〜。カラオケでも行く?」

「う〜ん、じゃあ行こっか!」

そして2人は喫茶店を後にした。

つかさはこの後、運命の男に出会うとも知らずに・・・


[No.687] 2007/12/05(Wed) 21:16:05
赤い糸 第2章 (No.687への返信 / 3階層) - バーツ

「スゲェ!!やっぱプロってスゲェよ!!」

小宮山は叫んでいる。

「さっきから何回同じこと言ってんだよ・・・」

サッカー観戦を終えた淳平たちは街の中を歩いていた。

「でも、結構興奮するもんだな」

淳平は言う。

「だろ!?やっぱ生で見るっていいもんだよな〜!!」

大草も淳平の言葉に便乗した。

少し歩くと、小宮山が急に額に手を当てて遠くを眺めるようにして言った。

「・・・あれ?あそこにいるの西野つかさちゃんじゃない?」

淳平は聞き慣れない名前を耳にしたので、

「西野・・・つかさ?」

と大草に尋ねてみた。

すると大草は淳平のことが信じられないといった表情で聞き返してきた。

「真中・・・お前マジで言ってんの?」

「え?・・・うん」

(俺なんか変なこと聞いたかなぁ?)

そんなに女の子を知らない、いや、知ろうとしない淳平にとって、名前と顔が一致する女の子はいないに等しかった。

「つかさちゃんは俺たち泉坂中学のアイドルだろ〜!?お前いつもどこ見てんだよ!?」

急に小宮山が興奮して大声を上げ淳平に向かって叫んできた。

「前だよ前!!ってか別に俺そういうの興味ないし・・・」

淳平は呆れながら言った。

「まぁ・・・真中らしいというかなんというか・・・」

大草もそう言って苦笑している。

しかし、小宮山はそれを許さなかった。

「ダメだ!!つかさちゃんに興味を持たない奴はこうしてやる〜!!」

そう言って小宮山は淳平の首もとを掴み、ブンブンと大きく揺さぶっている。

「やめろ!!死ぬ〜〜!!!」

大草は2人のことを見てバカバカしいと思ったが、このままじゃ淳平がヤバいと止めに入った。

「そこら辺にしとけって!マジで真中が死んじまうよ!!」

大草が大声を上げたせいで、

「・・・ん?あっ、大草くんじゃ〜ん!!」

と、この騒動につかさと一緒にいたトモコは気づいたらしく、こちらに向かって歩いてきた。

「やっ・・・やあ」

大草は今の状況であまり関わりたくなかったのか、素っ気ない返事をした。

「こんな所でどうしたの?大きな声が聞こえたけど・・・」

「おっ・・・大きな声?聞こえたかな〜アハハ・・・」

これ以上事を大げさにしたくないため、笑ってごまかす大草。

一方、騒動の原因となった二人はというと・・・

(つかさちゃん・・・)

小宮山はもう目がハートだ。

そして淳平は・・・

(なんだ・・・こいつ・・・。こんな可愛い子が同じ学校・・・?)

固まっていた。

無論、つかさの可愛さに魅了されていたからだ。

(なんか・・・私見られてる・・・?)

そんな2人をつかさは不思議がって見ていた。

「あっ、そうだ!つかさ?」

トモコは何か思いついたらしく、つかさに話かけた。

「なに?」

「さっきの話だけど、大草くんなんてどう?」

トモコは顔をニヤニヤさせながら聞いてきた。

さっきの話。

それはつかさの彼氏がどうとかという話だ。

(またその話〜?相変わらずしつこいな〜トモコは)

そんなことを思いながらつかさは大草のことを見た。

(大草くんね〜。顔はかっこいいけど、なんかなぁ・・・)

そしてつかさは言った。

「・・・パス」

自信のあったトモコは、つかさの予想外の答えに少し怒りさえ覚えた。

「なっ!?ちょっとアンタねぇ・・・いい加減にしなさいよ!?」

トモコは腰に手を当てつかさに詰め寄ってくる。

「別に人の勝手でしょ〜?それより大草くんが困ってるぞ?」

トモコが大草のほうに振り向くと、大草はただただ2人の会話をキョトンとした表情で聞いていた。

「あっ、ごめん!今の気にしないでね〜?」

何故トモコに謝られたのか意味がわからなかった大草であったが、

「えっ?あっ、あぁ・・・」

と、さも無理やり納得したかのように答えた。

だが、気にしないでと言われたものの、

(おいおい・・・何がパスなんだよ!?)

内心そう思っている大草であった。

そうこうしているうちに、5人は信号のところまでやってきた。

横断歩道を渡り終えようとしたとき、

チャリン・・・

何かが落ちた音がした。

振り返ると、つかさがしゃがみ込んでいる。

「つかさ、どしたの?」

「ペンダントが落ちちゃっ・・・あっ!あったあった!」

つかさが地面からペンダントを拾った、その時だった。

「つかさ!!危ない!!!」

トモコは叫んでいる。

「えっ?」

つかさが顔を上げると、車がつかさのほうへ突っ込んできた。

(危ない!!)

それを見た淳平は走り出していた。

「真中!?」

大草の声がしたが気にも止めなかった。

何故このような行動をとったのか淳平自身わからなかった。

ただ、淳平の中でただならぬ正義感に似たものがどこからか沸いてきたのは確かだった。

つかさを守りたかった。

車はつかさの目の前まできている。

つかさは恐怖で身動きがとれていない。

(間に合うか・・・?ってか間に合え!!)

キキーーッ!!!!

車のブレーキ音が辺りにこだました。

間一髪、つかさは淳平に体を押され引かれることなくすんだようだ。

が、辺りにドスっという鈍い音が周りに響く。

その瞬間、淳平の体は宙に舞い、そして地面に強く打ちつけられた。

「真中!!!」

大草が叫んだ。

「おい!!しっかりしろ!!!」

淳平のもとまで走って近寄っていき、必死に呼びかけている。

小宮山とトモコもやってきた。

その周りでは人がザワザワと集まってきている。

救急車!と叫んでいる人もいれば、今しがたの光景を見て唖然としている人もいる。

淳平は薄れゆく意識の中で最後に見たのは、声にならない声を上げているつかさだった。

(西野さん・・・助かったんだ・・・)

そう思った瞬間、淳平の意識はプツンと途絶え、完全に無くなった・・・

そして、淳平を取り囲む人の中に、一人場違いな格好をしている男性・・・

全身を黒の服で覆われ、頭には黒のシルクハットを被っている。

表情は周りの人とは違く、何か呆れていると言ったほうがあっているかもしれない。

「だ〜から気をつけろって言ったのに・・・」

そう呟くとその男は歩き去っていった。


[No.711] 2007/12/15(Sat) 22:05:05
赤い糸 第3章 (No.711への返信 / 4階層) - バーツ

「・・・ん?あれっ?」

淳平は目を覚ました。

ぼんやりとする視界の中、一生懸命目を凝らす。

周りは暗く、まるで闇の中にいるようだ。

そして、何故か体が冷たい。

(ここは・・・?)

ともかく今自分のいる場所を知らなければ。

そう思い、立ち上がろうとするが、

(・・・!?)

体に力が入らず、起き上がることができない。

(クソッ、どうなってんだよ!)

苛立ちを隠せない。

そのため握り拳を作ろうとしたが、それすらできない。

仕方なく、寝っ転がったまましばらく様子を見ることにした。

だんだんと意識がはっきりしていくにつれ、いろいろなことに気づいていく。

一番に気付いたこと。

確かにさっき車に引かれた。

引かれたはずなのに体中どこも痛くない。

(もしかして俺怪我してなかったり?)

そう思えるほどだ。

そして次に気付いたこと。

(何もない・・・)

意識が途切れる前に必死に淳平の名前を呼んでいた大草、小宮山。ざわめいていた周りの人だかり。俺を引いたはずの車。高くそびえ立っていたビルの数々。

それがここにはない。

さらには、

(音が・・・ない?)

先ほどまではあった人の声。風が吹き木々が揺れる音。どこからともなく聞こえていた様々な音。

そのすべてが今は聞こえない。

そのままの状態で時間は刻々と過ぎていく。

何分経ったか知らないが、ここがどこなのか全くわからない。

唯一わかることとすれば、ここはさっきまでいた場所ではないということ。

(まさか・・・!?)

そう考えた瞬間、とてつもなく嫌な予感が頭をよぎる。

考えたくなかった。

いや、考えないようにしていた。

そうしないと、心の中にあるわずかな希望を持った感情が、もろくも崩れ去りそうだったから。

誰もがいつかはそうなる。

それは人間として自然的なこと。

だか、こんなに早く自分に降りかかってくるなんて・・・

周りの様子から判断すれば、恐らく・・・

(俺・・・死んだ・・・?)

そんな思いに駆り立てられる。

そう思う自分が怖いとさえ思えた。

が、そんな思いもすぐに打ち消されることとなる。

「お前は死んじゃいねぇよ」

「はっ!?」

どこからともなく聞こえる男の声。

その声に驚き、淳平は声を上げてしまった。

だか、淳平が見ることのできる視界の範囲内では人の姿は見受けられない。

(なんだ、空耳か?)

そう思った時だった。

「よっ!」

「わあっ!?」

目の前に突如現る、黒のシルクハットを被った男の顔。

またしても突然のことに驚き、大きく目を見開いて声を上げてしまった。

「そんな驚くことないだろ〜?」

そう言って男は笑っている。

さっぱり状況が飲み込めない。

(さっきまで誰もいなかったはずだろ!?なのに・・・なんで?)

「さっきまで誰もいなかったはずだろ!?なのに・・・なんで?・・・ってか?」

「なっ!?」

わけがわからなかった。

心の中で思ったことを男がそのまま喋っている。

こいつはホントに人間か?

必死に考えるものの、非現実的なことだらけで頭がパニックに陥りそうになる。

そのため、一番気になることを尋ねた。

「あの・・・あなたは一体?」

すると男は一言、こう言った。

「妖精だ」


[No.713] 2007/12/16(Sun) 19:07:33
赤い糸 第4章 (No.713への返信 / 5階層) - バーツ

「妖・・・精?」

・・・??

コイツ何言ってんだ?

頭おかしいんじゃねぇの??

誰ですか?って聞いていきなり妖精って・・・。

それに俺は死んでないって・・・

あっ、そうか!

やっぱ俺引かれた時に頭打って、それでこんな変な現象見てるんだ!

淳平は一人で勝手に納得している。

「コラコラ、勝手に一人で話を進めるなよ」

男・・・いや、妖精がなんか喋ってる。

こういうのは無視するのが一番だな。

「おい!聞いてんのか!?」

無視無視っと・・・

「・・・お前少しは信用しろよ!どっからどう見たってイカした妖精って感じだろ?」

そう言って手を大きく広げている男。

いや、どっからどう見たって変な人だって・・・

呆れて何も言えない。

「ハァ・・・ったく」

男はため息をついて一呼吸おいた後、話し始めた。

「午後5時頃、交通事故に気を付けた方がいいぜ」

「なっ!?」

聞き覚えのあるフレーズ。

これは・・・そうだ、あの時の!

サッカー観戦に行く時に電車の中で聞こえた言葉だ!

・・・待てよ?

なんでコイツが知ってんだ!?

「俺が言ったんだからな、あれは」

そう言って笑っている。

・・・マジ!?

「マジだよ」

・・・なんかムカつく。

でも何で未来に起こることを知ってんだ?

「だって俺運命を司ってるからな」

・・・はい?

「俺はお前の運命を司ってるの!」

イヤ、意味がわからないんだけど・・・

「じゃあいいよ・・・」

なんで悲しそうな顔してんだよ!?

「だって・・・お前が理解しないから・・・」

あ〜、わかったよ!理解すればいいんだろ!?

「さっすが〜!物わかりいい奴、俺好きだぜ!」

何がさっすが〜!だよ・・・

いきなり言われて理解できるわけないじゃん!

「全く、人の忠告はちゃんと聞いとくもんだぜ?交通事故なんて起こすなよな〜」

だってあれは・・・西野さんが危なかったから・・・助けたくて・・・

「うん。まぁ、お前の行動は正しかったよ」

さっきと言ってること矛盾してねぇか・・・?

「ゴホン。あ〜、細かいことは気にするな」

おいおい・・・

・・・ってちょっと待て!!

さっきっから俺喋ってないのに普通に会話してるのはなんでだ!?

「それはだな〜、俺がお前の心の中で思ってることを読めるからだ!」

へぇ、なるほどね〜。

・・・って納得しちゃだめだろ、俺!

明らかにおかしいだろ!?

現実的に有り得ない!

「残念ながらこれは事実だからな〜。まぁ、ドンマイ!」

なにがドンマイだよ・・・

コイツのせいで、俺が思ったことは全部バレバレかよ!?

「そういう運命なんだよ、お前は」

・・・そうなの?

「そうだ!」

・・・イヤだ。

「ダ〜メ!」

・・・。

「どした?」

・・・うるさい!落ち込んでんだから話しかけんな!

「・・・やだ」

はぁ!?

「ひとつ良いことを教えてやろう」

良いことぉ!?

ケッ!そんなの期待できねぇよ。

「じゃあ聞かないのか?」

うっ・・・そう言われると聞きたくなる・・・

「素直になれよ〜」

かなりムカつく・・・

「へ〜、そんな風に思ってんなら言わねぇぞ?」

・・・教えてほしいなぁ〜!

「よしよし、教えてやるぞ!」

扱いやすいっ、この人!

「・・・なんか言ったか?」

いえっ、何も!

「そっか」

で?良いことって?

「目が覚めた時、お前の隣にいるのが運命の人だ」

運命の人?

「そっ。要するに一生を共にする人だ」

・・・ホントに?

「ホントに」

・・・ホントのホントに?

「ホントのホントに」

・・・ホントのホントのホント・・・

「しつこいぞ、バカ!俺が言ってんだからそうなの!わかったか!?」

えぇ〜!?

「運命なんだから仕方ないだろ!?じゃあな!」

パチッ・・・

そう言って指を鳴らすと、男は消えてしまった。

あっ、ちょっと!お〜い!!

なんだよ、言いたいこと言ったらすぐに消えやがって・・・

・・・運命の人ね〜。

だいたい運命なんてそう簡単に決まるものなのか?

ハァ・・・相手ブスだったらどうしよう・・・

それより・・・なんでアイツ俺のところに来たんだろ・・・?

そして淳平は目を瞑り、そのまま眠りについていった・・・。


[No.714] 2007/12/17(Mon) 20:47:20
赤い糸 第5章 (No.714への返信 / 6階層) - バーツ

「・・・んっ・・・ん〜?」

淳平は再び目が覚めた。

先ほどとは違う、真っ白な空間。

手を握ってみると、思った通りに動く。

今度は体に異常はないみたいだ。

振り返っみると、高い場所で何かが輝いている。

見上げると、より一層輝きを増すその光。

「なんだろ・・・?」

そんなことを思っていると、またアイツがやってきた。

「あれは・・・ただの光じゃないぞ?」

なんとなくわかるよ。

「そっか。まぁ今は高い所にあっけど、いつかはお前の手元に降りてくるよ」

俺の・・・手元に?

「あぁ。まぁ・・・いつかな」

ふぅん・・・。

「それより!」

それより?

「お前、なんで俺がお前ところに来たか知りたいんだろ?」

えっ?ん・・・まぁね。

「それはだなぁ・・・」

それは・・・?

「・・・・・・」

・・・?どした?

「やっぱまだ教えな〜い」

んなっ!?

「気にすんな!ほらっ、お目覚めの時間だぞ!」

気になるだろ!?早く教えろ!!

「今はダ〜メ!」

・・・ケチ。

「じゃあ、また今度な!もっかい言っとくけど、運命の人は隣だからな〜?」

あっ、おい!!

・・・行っちゃったよ。

にしても俺のとこに来た理由は何なんだ?

・・・ん?

光が段々大きくなってく・・・?

今まで小さかった光が突如大きくなり始め、淳平の体を優しく包んでいった・・・

夕焼けに染まる街並み。

室内にはオレンジ色の光が優しく差し込んでいる。

泉坂総合病院。

淳平の見舞いに男女4人が来ていた。

「事故からどんくらいたつんだっけ?」

「ちょうど一週間ってところかな」

「つかさ・・・大丈夫?」

「うん・・・」

一緒にいた4人だ。

大草、小宮山は毎日のように見舞いに来ていた。

つかさやトモコも時間出来ればなるべく来ている。

あれから一週間がたった。

誰もが淳平のことを心配していた。

その中でも、つかさは特別だった。

自分のことを体を張って守ってくれた人だからだ。

(もし死んじゃったら・・・全部私のせいだ・・・)

毎日のように自分を責めていた。

あそこでペンダントを落とさなければ・・・

横断歩道を渡らなければ・・・

あの日外出しなければ・・・

変えられもしない過去を嘆く日々。

唯一の救いは淳平が目覚めること、これしかなかった。

(目覚めたらなんて謝ったらいいんだろう・・・)

(謝っても謝りきれないよ・・・)

そんな中、ついにその時がやってきた。

「お〜い、真中。つかさちゃんやトモコちゃんが見舞いに来てくれてんだから早く目ぇ覚ませよな〜!」

小宮山が言ったこと。

もちろんこんなことで目覚めるなんて誰も思っていなかった。

しかし、そんな思いも良い意味で裏切られることとなる。

「・・・んぁ?」

(!?!?)

全員が目を大きく見開いた。

どこからか間の抜けた声が聞こえた。

「・・・今誰か喋ったか?」

大草の質問に3人は首を横に振る。

誰の口からも発せられていない声。

もしや・・・

全員が淳平を見る。

「・・・あれ?ここどこだ!?」

なんと淳平が目覚めたのだ。

(あっ、ここ病院か・・・)

どうやら淳平はあの男の言うとおり死ななかったみたいだ。

(それより・・・運命の人は・・・)

期待と不安を胸に隣を見る。

そこにいたのは・・・

「小宮山ぁ!?」

「なっ、なんだよ急に・・・」

(あんのオッサン嘘つきやがったな!?誰が運命の人だ!隣にいるの男じゃねぇか!?)

「うわぁ、最悪・・・。これなら死んだほうがよかったかも・・・」

「あの・・・」

(なんだよ、今落ち込んでんだから話しかけん・・・な・・・って、えっ??)

逆に振り向く。

「えっ・・・えぇぇ!?」

途端に大きな声を出してしまった。

そこにいたのは、いかにも小宮山とは正反対の人。

小宮山が雑草ならば、この人はまるでひまわりのような明るさを持っている。

俺は目を大きく見開いてその人のことを見るしかなかった。

(俺の隣・・・だよな?)

再確認をする。

「・・・えぇぇぇ!?」

再び声を上げてしまった。

だってそこにいたのは・・・

「よかった・・・本当によかった・・・」

俺の手を握りしめ、泣きながらも笑顔を見せてくれる西野つかさだったんだから・・・


[No.716] 2007/12/19(Wed) 20:51:34
以下のフォームから投稿済みの記事の編集・削除が行えます


- HOME - お知らせ(3/8) - 新着記事 - 記事検索 - 携帯用URL - フィード - ヘルプ - 環境設定 -

Rocket Board Type-T (Free) Rocket BBS