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   SS 思わぬ再開〜はじめに〜 - カズクン - 2008/02/22(Fri) 09:31:05 [No.839]
Re: SS 思わぬ再開〜1〜 - カズクン - 2008/02/22(Fri) 10:28:03 [No.840]
SS 思わぬ再会〜2〜 - カズクン - 2008/02/22(Fri) 22:59:46 [No.841]
SS 思わぬ再会〜3〜 - カズクン - 2008/02/23(Sat) 00:19:55 [No.847]
SS 思わぬ再会〜4〜 - カズクン - 2008/02/25(Mon) 10:12:49 [No.851]
SS 思わぬ再会〜5〜 - カズクン - 2008/02/25(Mon) 10:59:08 [No.852]
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SS 思わぬ再会〜7〜 - カズクン - 2008/02/25(Mon) 23:32:01 [No.855]
SS 思わぬ再会〜8〜 - カズクン - 2008/02/26(Tue) 00:08:34 [No.857]
SS 思わぬ再会〜あとがき〜 - カズクン - 2008/02/26(Tue) 00:16:11 [No.859]



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SS 思わぬ再開〜はじめに〜 (親記事) - カズクン

ということでさっそく…

設定はつかさが留学した3年後。

淳平がいろいろな世界を見てきた中での話です。

話自体長くはしないつもりです。

見苦しいとは思いますが何とか最後まで見守ってやってください笑


[No.839] 2008/02/22(Fri) 09:31:05
Re: SS 思わぬ再開〜1〜 (No.839への返信 / 1階層) - カズクン

西野が留学してから3年の月日が流れた。

泉坂高校を卒業してから俺は日雇いのバイトをして資金を貯めた。

急に他の世界を見てみたくなったからだ。

バイトに明け暮れていたこともあって母さんからは心配されていたがそんなことはどうでもよかった。

1年間休むのも惜しんでバイトを続け、かなりの資金が貯まった。

そして俺は旅に出た。

最初の1年はアフリカへ行った。やはりテレビで見るのとはぜんぜん違う。

目の前に広がる広大な景色、雄大な自然、そしてその中で生活するたくましい動物や人たち…

俺はひたすらカメラを回し続けた。その中でさまざまな人たちとも触れ合ってきた。

そして今はヨーロッパを旅している。アフリカとは違いとにかく優雅だった。そして…

「さ、寒い…」

正直、世界を甘く見ていた。アフリカと違いヨーロッパはとにかく寒いのだ。一応防寒着やマフラーは持ってきていた。

でもそのマフラーには特別な思い入れがあった…

「西野…」



それは、3年前のバレンタインのとき、そう…俺たちの関係を白紙に戻したとき…

つかさ「…マフラー」

 淳平「え…」

つかさ「貸してあげたでしょ?」

 淳平「あ…ごめん…忘れた…」

つかさ「いいよ…あげる。ただ…あれじゃ淳平くんの心はつなぎとめられなかったんだなって…」



あのときのマフラー…今でも大切に使っている。

君のことを忘れないように…また会えると信じて…



そんなことを思っているうちに俺はフランス・パリに来ていた。

「…俺は何をやってんだ…」

西野の留学先…詳しい場所なんかもちろん聞いていない。

そもそもお互いの夢が叶うまでは会わないようにしようと決めてたいたのに…

「ハハ…情けないな…」

落ち込みつつもカメラを回すことは忘れない。見事な建造物、行き交う人の波、味のある路面電車…

とにかくすべてに見とれてひたすらカメラを回す。そのとき…

1件の洋菓子店を見つけた。そして俺は思った。

「…西野の日本でのバイト先にそっくりだ…」

思わず何かを期待せずにはいられない…っていけない!

俺は西野に会うために旅してるんじゃない!あくまで夢のために旅をしてるんだ!

そう自分に言い聞かせてその場を立ち去ろうとした、その瞬間…

「つかさちゃ〜ん!そろそろ店閉めるから看板を片付けてくれないかい?」

「は〜い♪」

…う、嘘だろ!?

ガチャ!

「う〜寒いなぁ…」

に、西野!?ほ、ホントにここで働いてるのか!?

「…あれ?」

ま、まずい!気付かれる!!

俺は走ってその場を立ち去った。そのとき何かを落したようだったがそんなことは気にせず走ってた。

「今の後姿…淳平、くん?…そんな訳、ないよね?そうだよね…わざわざこんなところまで…あ、何か落ちてる。」

「!…こ、これ…」



「はあ、はあ…」

…別に逃げなくてもよかったのかな?偶然装って会ってよかったのかな…そんなことより…

さ、寒い…夕方に差し掛かり寒さが肌に刺さるように襲ってくる。

とりあえず…あ、あれ?あれ!?

「な、ない…マフラー…落とした…」


[No.840] 2008/02/22(Fri) 10:28:03
SS 思わぬ再会〜2〜 (No.840への返信 / 2階層) - カズクン

マフラーを落とした…さっき慌てて走り出した拍子に落ちてしまったらしい…

一体どこに…とにかく戻って探すほかない。

実際にはマフラーそのものはなくても防寒着があるので何とか過ごしてはいける。

しかしあのマフラーは西野かもらったもの…今の俺にとって唯一の西野への接点…

あれがないと君を感じていけなくなるかもしれない…そう思うと探さずにはいられなかった。




俺は走ってきた道を必死に探した。何度も何度も確かめるように探し続けた。

しかし見つからない…もう誰かに拾われてしまったのかもしれない…

それでも俺はあきらめなかった…というよりあきらめられなかった。



あたりは日も落ちてすっかり暗くなってしまった。頼りになるのは街路灯だけ…

さっきまでの人の行き交いも嘘のようになくなり俺一人の状態だ。

気がつくと俺はさっきの洋菓子店まで戻ってきていた。

当然のことながら外に看板はなく、照明も消され、あたりは真っ暗だった。

ここになかったらあきらめよう…そう思い俺は辺りを探し回った。




やはり見つからない…当たり前か…あれから何時間たったと思ってるんだ…



西野、ゴメンな…必死に探したけど見つからなかった…せっかくもらったマフラーなくしちゃった…

きっと怒るだろうな…仕方ないか、俺が悪いんだから…

でも必死に謝れば許してくれるかな?

いや、許してくれる!うん、そう信じよう!



さて…ないとわかった以上ここにいてもしょうがない…そう思い再び歩き出した、その瞬間…

フワッ…

??何かが俺の首の周りを覆って…?

こ、これは!?

「お探し物はこれですか?」

背後からの女性の声と共になくしたマフラーが首に…

よかった…親切な人もいるもんだな。お礼を言わなきゃ!

「どうもすいません!ありがとう…ご…ざ…」

俺は言葉を失った…

そ、そんな…まさか…

「やっぱり…あたしの見間違いなんかじゃなかったんだね…」

「西……野?西野なのか?」

「…淳平…くん…」

確かに…西野だ…間違いない…

淳平「マフラー…西野が拾ってくれたの?」

つかさ「うん…お店のすぐそばに落ちてたから拾ってみたら…」

つかさ「ずっと…ずっと使っててくれてたんだね…嬉しい!」

そういうと西野は俺に抱きついてきた。

淳平「ちょ、ちょっと西野!」

つかさ「だって嬉しいんだもん!まさかこんなところで淳平くんに会えるなんて思ってなかったんだもん…うぅっ…グスッ」

西野…泣いてる…泣くくらい俺に会いたかったんだろうな…

淳平「俺も…嬉しいよ、西野…」

3年ぶりに感じる西野のぬくもり…やはり気持ちがいい…このまま浸っていたい…

西野も俺をなかなか離そうとはしなかった…

しばらく続いていた沈黙…破ったのは西野だった。

つかさ「ねぇ…」

淳平「ん?」

つかさ「ここで話すのもなんだから…下宿先に来ない?すぐそこなんだ♪」

淳平「え!?で、でも…迷惑かかるんじゃ…」

つかさ「…いやなの?」

西野がさびしそうな顔をしてきた。

う…あ、相変わらず…か、可愛い…

淳平「そ、そんなことないって!じゃ、お言葉に甘えちゃおっかな!」

つかさ「よろしい!そうと決まれば、ホラ行くよ、淳平くん♪」

淳平「あ、ああ」

俺は西野に手を引かれ、夜の街を走り出した。


[No.841] 2008/02/22(Fri) 22:59:46
SS 思わぬ再会〜3〜 (No.841への返信 / 3階層) - カズクン

つかさ「着いた!ここだよ、淳平くん。」

淳平「へぇ〜、いいところじゃん!」

西野の下宿先は洋菓子店から5分くらいのところにあった。

つかさ「いつもは管理人さんがいるんだけど、今日は用事で帰ってこないんだ〜♪」

淳平「え!?てことは…俺たち二人きり?」

つかさ「そ♪二人きり。」

お、俺の理性…もつかなぁ…

余計な心配をしつつも俺は西野の部屋へ案内された。

つかさ「淳平くん、おなかすいてるでしょ?」

グ、グウゥゥゥゥゥゥ〜

淳平「ハ、ハハ…マフラーのことでいっぱいいっぱいだったから何も食べてないや…」

つかさ「ちょっと待ってて、すぐ作るから!」

つかさ「よ〜し!淳平くんのために愛情たっぷりこめちゃうぞ♪」

に、西野…可愛すぎる…3年ぶりに会うとなおさらそう思うよ…

20分後…なんとも言えないくらいいい匂いと共に料理が運ばれてきた。

つかさ「おまたせ〜♪さっ、食べよ!」

淳平「うわっ!うまそ〜!ではさっそく…いただきま〜す♪」

久々に食べる西野の料理…

ぱくっ

つかさ「…ど、どうかな?」

西野もこのときばかりは緊張するらしい。ジッと俺の顔を見つめていた。

淳平「う…う…うまいよぉ〜!」

つかさ「ホント!?よかったぁ〜、喜んでもらえて!」

淳平「いやほんとうまいよ。3年前よりもっと腕上げたんじゃない?もちろん昔もうまかったけど♪」

つかさ「も、もぉ〜淳平くんったら!ほめすぎだよぉ…でも嬉しい!」

西野は顔を赤くさせながらも喜んでいた。

あまりにうまくてあっという間に料理を平らげてしまった。

淳平「ご馳走様!あ〜うまかった!西野、サンキュー♪」

つかさ「エヘヘ♪どういたしまして!」

食事も終わり、一瞬の沈黙が俺たちを襲った…口を開いたのはやはり西野だった。

つかさ「久々に会ったけど…大人っぽくなったね、淳平くん…体も大きくなって、顔つきもきりっとしてて…」

淳平「西野だって…3年前よりずっときれいになったよ…」

つかさ「アリガト♪ところで淳平くん、今更だけどなんでここに?」

淳平「ああ、急にいろんな世界を見たくなってさ…去年から世界を旅してるんだ…去年はアフリカを旅してた。」

つかさ「そうなんだ〜♪聞かせてほしいなぁ♪」

淳平「ホント?よーし、まずはなんといっても自然がすごかった!テレビで観るのとじゃぜんぜん違っててさぁ…」

つかさ「うんうん。」

淳平「それで…」

俺のこれまでの旅の話に西野は目を輝かせながら聞いてくれていた。

どれだけの時間がたっただろう…それも忘れるくらい熱中していた。ところが…

つかさ「ねぇ淳平くん?」

突然西野が俺に尋ねてきた。

淳平「どうしたの?」

つかさ「どうしてあのマフラーを必死に探してたの?」

淳平「そ、それは…」

俺は言葉をさがすのに少し苦労したが西野にこう答えた。

淳平「俺たちの関係を白紙に戻してからの唯一の接点だったから…」

つかさ「淳平くん…」

俺は言葉を続けた。

淳平「俺は1日だって西野のことを考えなかった日はなかった…西野のことが好きだから…どうしようもないくらい大好きだから…」

あれ?俺…泣いてるのか?少し西野がぼやけて見えるよ…それでも、伝えないと…

淳平「だから…マフラーがなくなるのはすごく嫌だったんだ…西野がいなくなっちゃうような気がして、さ…」

つかさ「…グスッ…ヒック…じゅ、淳平くん…」

西野が俺に泣きながら抱きついてきた。

つかさ「あたしだって…あたしだって淳平くんのこと考えなかった日はなかった!あたしも淳平くんの事が大好きだから…」

西野…そんなに俺のこと想っていてくれたんだ…

つかさ「ねぇ、淳平くん。これを見て…」

西野が指差す先には…いちごのペンダント…そして左の指には…

クリスマスのときにプレゼントしたハートの指輪…

あげてからだいぶ経っているのに、新品とまるで変わらない輝きを放っていた。

淳平「西野も…俺のプレゼントずっと使っててくれたんだ…」

つかさ「これをしてるとそばに淳平くんがついてくれてる気がして…すごく落ち着くんだ…」

淳平「西野…ありがとう…へへ、俺は幸せ者だよ…こんな素敵なコと一緒にいられて…」

つかさ「あたしも…こんな素敵な人と一緒ですごく幸せ…」

…もう言葉は要らなかった…俺たちはお互いを見つめあった…そして…

唇を重ね合わせた…


[No.847] 2008/02/23(Sat) 00:19:55
SS 思わぬ再会〜4〜 (No.847への返信 / 4階層) - カズクン

つかさ「淳平くん」

キスを終えた後西野が俺に話しかけてきた。

淳平「ん?どうした?」

つかさ「いつまでここにいられるの?」

淳平「明後日の便で日本に帰ろうと思うんだ…」

いままでの記録を編集してコンクールに出展したい…

まだ早いとは思ったが、一度今の自分の実力を試してみたい…そう思ったからだ。

つかさ「そう…なんだ…」

再び襲う沈黙…しかしそれを払拭するように西野は微笑んでこう言った。

つかさ「じゃあさ、明日デートしない?あたし明日空いてるんだ〜♪」

淳平「デ、デート!?」

つかさ「なによ〜その態度!あたしとじゃ不満なのかぁ?」

淳平「い、いえ!滅相もございません!ぜひお願いします!」

つかさ「やったぁ!そうと決まればもう寝なきゃね!」

ふと時計を見るとすでに12時をまわっていた。久しぶりの再開ですっかり時間を忘れていた。

淳平「おわっ!もうこんな時間か。ごめん、俺もう行くよ!」

つかさ「え?行くって…どこへ?」

淳平「だってさすがにここに泊まる訳には行かないし…(理性が持たないし…)」

淳平「大丈夫だよ!ちゃんと宿は取ってあるからさ。」

つかさ「………」

淳平「じ、じゃあ俺いくな!また明日!」

俺はその場を去ろうとした…しかし…



キュッ…



西野は俺の服の端をつかんで離そうとしない。

淳平「に、西野!ちょ、ちょっと…はなし…」

つかさ「嘘はやめて…お願い…」

つかさ「淳平くんのバッグにかかってるの…寝袋でしょ?野宿する気なんでしょ?」

うっ…相変わらず勘が鋭いなぁ…その通り。俺は野宿する気だった。

資金があるとはいっても旅を成り立たせる必要最低限の資金しかない。

ホテルに泊まるなんてもってのほかだ。だから俺は可能な限り野宿をして過ごしてきた。

それに久しぶりに西野と会ってすっかり気分が高まってしまっている。

泊まるなんてことになったらどうなるかくらい簡単に想像がつく…

淳平「で、でも!俺これ以上西野に甘えられないよ…申し訳ないよ…」

西野は微笑みながらこう返した…

つかさ「相変わらず優しいね…淳平くん…でもね、あたし日本にいたとき言ったよね?」

つかさ「もっと甘えてよって…だから…もっと甘えてよ…」

淳平「…西野…」

つかさ「だから…野宿なんて考えないで…ね?」

西野の優しさが俺の胸にしみこんでくる…ああ、やっぱり俺は西野のことが大好きなんだなぁ…

淳平「…わかった。じゃあ西野、今晩泊めてくれる?」

つかさ「うん!」

つかさ「明日はあたしがパリを案内してあげるから楽しみにしててね!」

淳平「うん!楽しみにしてるよ!」

つかさ「じゃあもう寝ようか。もうこんな時間だしね。」

淳平「ああ、じゃあおやすみ!」

つかさ「うん、おやすみ♪」

こうして俺たちは寝床に付いた。

俺は床に寝袋を用意して床に寝込んだ。

もちろん俺がなかなか寝付けなかったのは言うまでもない…

こうして波乱の一日は終わった。


[No.851] 2008/02/25(Mon) 10:12:49
SS 思わぬ再会〜5〜 (No.851への返信 / 5階層) - カズクン

ね、眠い…結局ほとんど眠れなかった。眠い目をこすりながら起きると…

つかさ「お、えらい!寝坊しなかったね!」

…寝れなかったんだけどね。西野は先に起きて朝食を用意してくれていた。

つかさ「これ食べたら出かけようか?」

淳平「行くって…どこへ?」

はっ…し、しまったーーー!

つかさ「なっ…今日はデートしようって昨日言ったばかりでしょ!もう忘れたの?」

淳平「ゴ、ゴメン!嬉しかったもんでつい夢かと…」

つかさ「もう…しっかりしてよね?」

淳平「ご、ごめんなさい…」

そして朝食を済ませて、俺たちはデートに出かけた。

3年ぶりのデート…分かってはいたがこんなに心が弾むなんて…映画を作ってたとき以来だ…

つかさ「まずはここ!パリにきたらこれは見ないとね!」

案内されたのは凱旋門。すごい迫力だ…俺は思わず息を呑んだ。

そしてすかさずカメラを回した。すごい…すごい!

つかさ「淳平くん?」

こんなところがあったなんて…やっぱりパリに来てよかった!

つかさ「お〜い、淳平く〜ん?」

もっと、もっと近くで撮影したい…よし、もっと近くへいってみよう…そのときだった。

つかさ「コラ!!淳平!!」

ゴツン!…い、痛い…西野からゲンコツをもらってしまった…

つかさ「…いまあたしたちは何をしてるんだっけ?」

淳平「デ、デートです…(しまった…また悪い癖が出た…)」

つかさ「む〜っ!あたしよりも映画のほうが大事なの?」

西野が少しすねた感じで言ってきた。

淳平「そんなことないって!」

つかさ「…ホント?ホントにホント?」

西野の目が少し潤む…なんて可愛いしぐさをするんだ…

淳平「ホントだって!」

つかさ「よろしい!だけどデートのときくらいカメラはやめて…ね?」

淳平「うん、ゴメン。」

つかさ「じゃあ次行こっか!」

西野は俺の腕にしがみついてきた。この感じ…久しぶりだ。

幸せすぎて幸せにおぼれてしまいそうだ…

その後俺たちは美術館やシャンゼリゼ通りを歩き回った。



淳平「あぁ、楽しかったなあ。」

つかさ「最後にもう1ヶ所行かない?エッフェル塔の展望台…」

淳平「いいよ。」

俺たちは締めくくりにエッフェル塔を選んだ。その展望台からの景色に俺は心を奪われた。

淳平「す、すごい…」

カメラを回したい…だけど…今は景色より西野のほうが大事だ。俺はカメラをしまおうとした…

つかさ「…いいよ?カメラ回しても。今日ずっとガマンしてたもんね!」

淳平「西野…ゴメン!ありがとう!」

俺は一心不乱にカメラを回し続けた。そして…

淳平「ありがとう。すごいいい絵が取れたよ!満足した!」

つかさ「よかったね、淳平くん!じゃあ今度はあたしのお願い聞いて?」

淳平「え…なに?」

つかさ「…ん…」

そう言うと西野は目を閉じて唇を差し出した…

淳平「こ、ここで!?ひ、人が見てるし!」

つかさ「もう!あたしとじゃ不満?」

淳平「うっ…」

西野の顔は夕日に照らされ、ものすごく色っぽく見えた…

自然とその瞳に吸い込まれる…そして…優しくキスをした。

つかさ「エヘヘ♪」

淳平「西野…大好きだよ…」

つかさ「あたしも…淳平くんのこと大好き♪」

こうしてデートを終え俺たちは西野の下宿先へと戻った。


[No.852] 2008/02/25(Mon) 10:59:08
SS 思わぬ再会〜6〜 (No.852への返信 / 6階層) - カズクン

下宿先へ戻ると電話が鳴り響いていた。

つかさ「電話だ…ちょっと待ってて、淳平くん。」

「はい、もしもし…はい…はい…わかりました。気をつけてくださいね。」

電話が終わったようで西野が戻ってきた。

淳平「誰だったの?」

西野の顔が少し赤くなった。そしてこう言った。

つかさ「ん、んとね…管理人さんからで用事が思ったより長引いてて今日も帰ってこれないって…」

え…ちょっと待てよ…と、いうことは…今日も二人きり?

つかさ「私はかまわないよ?明日までしかいられないんだからできるだけ一緒にいたい…」

淳平「うん…今日も…泊めてくれるかな?」

つかさ「もちろん!じゃあご飯にしよっか!」

淳平「あっ…お、俺も手伝うよ!」

つかさ「アリガト!じゃあ、野菜切ってくれる?」

淳平「ああ!」

俺は西野と一緒に夕飯を作った。そして夕飯を口にする。

つかさ「もぉ…淳平くん、野菜の大きさがバラバラだよ?」

淳平「う、ゴ、ゴメン…普段料理なんてしないから…」

つかさ「でもこれはこれでいいかもね!それに…」

淳平「それに?」

つかさ「夫婦の共同作業って感じがして…あたしは嬉しかったな…って、な、何言ってるんだろうね。」

西野は顔を真っ赤にしている。俺もつい照れてしまった。ふ、夫婦だなんて…

淳平「ご、ご馳走様!え、と…ふ、風呂入ってくるよ!」

つかさ「う、うん(…淳平くん…)」

ついその場から逃げるように俺は風呂に行った。いやでも期待してしまう…

自分の欲望に勝てないかもしれない自分に多少嫌悪感を感じた。

そして夜も遅くなって…俺たちはそれぞれの寝床についた。

やっぱり眠れない…自分を抑えるので精一杯だ…西野はどうしてるんだろう…

西野のほうを向くと幸せそうな顔で眠っているように見えた。

よくこの状況で寝れるな…羨ましく思いながらもその寝顔に見とれている自分がいた。

考えてみればこの再会も運命…西野と会えてなかったら俺はどうなっていたんだろう。

西野の優しさに久々に触れて…西野への気持ちを改めて知った…西野はどう思ってるか分からないけど…

さっきの夫婦ってセリフ…照れたけどいい響きだった…

…間違いない…俺は西野を…いや、つかさを愛してる…たった2日間だけだったけど…

こんな気持ちにさせてくれるのはつかさしかいない…もうつかさ以外考えられない…

俺の気持ちは一気に膨らみ…破裂した。そして寝ているつかさに…呟いた。

淳平「愛してる…日本へ戻ってきたら…俺と…結婚しよう、つかさ…」



ツゥッ…つかさの目から一筋の涙が流れ出た。



淳平「に、西野!?お、起きてたのか?」

つかさ「…しっかりとね…淳平くん…それより…今の言葉…本当なの?信じていいの?」

は、恥ずかしい…全部聞かれてたなんて…でも偽りではない…本気なんだ!

淳平「…俺は…西野…いや、つかさを愛しています…日本に戻ってきたら…俺と…結婚してくれませんか?」

つかさの目からは大粒の涙がこぼれ落ちていた。

つかさ「…淳平くん…嬉しい…嬉しいよぉ…グスン…」

つかさ「あたしも淳平くんのこと…いっぱい…いっぱい愛してるんだからぁ…」

つかさが俺に寄り添い…俺たちは優しくキスをした…

淳平「ありがとう、つかさ…これで安心して日本に帰れるよ…」

つかさ「うん…あたしももう少し頑張って必ず日本に帰るから…そのときは…あたしを淳平くんだけのものにして…」

淳平「うん…約束する…」

俺の言葉を聞いてつかさは安心したのか笑顔になった。

淳平「じゃあ、寝ようか…明日も早いし…」

つかさ「………」

淳平「…つかさ?(…つかさの顔…真っ赤だ…)」

つかさ「淳平くん…あたしの最後のわがまま、聞いて?」

淳平「…なんだい?」

つかさ「あたしを…抱いて?淳平くんのぬくもりを…たくさんの愛を…あたしにちょうだい?」

つかさは色っぽい声で俺にささやいてきた…

淳平「つ、つかさ…いいの、か?」

つかさ「…うん…いいよ…来て、淳平くん…」


…こうして俺たちは高校3年の文化祭以来の甘い夜を過ごした…

翌朝、つかさに見送られて俺は日本へと向かった。

そして、それから2年が過ぎた…


[No.853] 2008/02/25(Mon) 12:32:45
SS 思わぬ再会〜7〜 (No.853への返信 / 7階層) - カズクン

淳平「もうそろそろのはずなんだけどなぁ…」

俺は空港にいた。最愛の人を出迎えるために…

あの再会からもう2年が経っていた。1週間前、つかさからエアメールが届いた。

俺はその中身を読んで嬉しさがこみ上げた。

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Dear淳平くん♪

久しぶり〜!元気でやっていますか?あたしはとっても元気です!

さてこの度西野つかさは留学の全日程をめでたく終了しました〜!

来週8月1日の便で日本に帰ります。多分午前中には着くと思います。

あ〜早く淳平くんに会いたいよぉ…会って思いっきり抱きしめてもらうんだ♪

キャッ♪言っちゃった♪

というわけですごく楽しみにしてま〜す!   つかさ

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思わず顔がにやけてしまう…おっと、いけない!これじゃ変な人だよ…



それにしても遅い…何かあったんだろうか…もう少し探してみるか…そのときだった。

「じゅん・ぺい・くんっ!」

ガバッ!突然後ろから抱きつかれた…

淳平「わひゃあ!」

つかさ「キャッ!も〜…なんて声出すのさ!ビックリしたよ…」

淳平「…つ、つかさー!」

俺はたまらずつかさを抱き寄せた。力の限り抱きしめた。

つかさ「ちょ、ちょっと淳平くん!人が見てるよぉ…恥ずかしい…」

淳平「かまうもんか!」

ザワザワ…「お母さ〜ん、あの人たち何やってんの?」「見ちゃいけません!」

「こんな時間から…まったくいまどきの若いもんは…」

「いいなぁ〜…あたしもあんな人ほしいなぁ…」

…さ、さすがに恥ずかしくなってきた…

淳平「い、行こうか、つかさ。」

つかさ「そ、そうだね。」

お互い顔を赤くして空港を後にした。俺はつかさとタクシーに乗り込んだ。その車中…

つかさ「今淳平くんは何をしてるの?確かコンクールに出展するために戻ったんだよね?」

淳平「ふっふっふっ…これを見よ!」

つかさ「名刺?なになに…角倉撮影事務所…真中淳平!?も、もしかして…淳平くん!?」

淳平「コンクールに出展したフィルムで賞をとってさ、そのときもたまたま角倉さんが審査員してて…」

つかさ「すっご〜い!それで、それで?」

淳平「賞自体はそれほど大きくはないんだけど受賞したことを買われてスカウトされたって訳。」

つかさ「やったね!夢に一歩前進したんだね!」

淳平「ああ!これもつかさのおかげだよ!…つかさはどうなの?パティシエになれるの?」

つかさ「いきなりはムリだよぉ…もう一度パティスリー鶴屋で働かせてもらおうと思ってるの。」

つかさ「でもいずれはお店を持ちたいって思ってるんだ!腕をもっと磨いて!」

淳平「そうか〜!お互い夢に向かって一歩前進ってとこだな!」

つかさ「うん♪」

………若干訪れた沈黙の後、俺はある決意の下、つかさに尋ねた。

淳平「なあ、つかさ…この後、時間…とれないかな?」

つかさ「…今日は疲れてるんだけど…少しならいいよ!」

淳平「ありがとう!どうしても伝えたいことがあるから、さ…」

つかさ「…うん…」

いったんつかさの家に行き、荷物を置き、再びつかさと出かけた。


[No.855] 2008/02/25(Mon) 23:32:01
SS 思わぬ再会〜8〜 (No.855への返信 / 8階層) - カズクン

つかさ「どこまでいくの?淳平くん…」

淳平「思い出の場所…それも…最高の場所へ…」

どこがいいか、いろいろ考えた…おそらく…あそこがいい…

つかさ「…あ、淳平くん…ここは…」

淳平「…おぼえてる?この公園…」

つかさ「うん…忘れられないよ…だって…あたしの望みが…叶った場所だもん…」

…そう、ここは…俺とつかさが…初めてキスをした公園…

俺たちの想いが一つになった記念の場所…

つかさ「嬉しかったなぁ…あのときは…淳平くんからしてくれたんだもん♪」

淳平「その後もう2回させてもらえるとは思わなかったけどね♪」

つかさの頬が赤く染まった。

つかさ「だ、だって!最高に嬉しかったし…何度でもしたかったんだもん!」

淳平「あれから…いろいろあったなぁ…」

つかさ「…そうだね…せっかく付き合ったのに…またその関係を白紙に戻しちゃったし…」

淳平「…でも…それがあったから…今の俺があるんだと思う…」

つかさ「…あたしも…そうおもう…あのまま順平くんと付き合ったままだったら…きっと途中で帰ってきちゃってたかも…」

淳平「今となってはいい思い出だな!」

つかさ「うん!これからまた頑張らないとね!」

一瞬会話がなくなり…そして…俺はついに決意を固めた。

淳平「…つかさ。大事な話があるんだ…」

つかさ「…うん…」

つかさの顔が少し暗くなる…

淳平「俺たちが再会したときのこと…覚えてる?」

つかさ「…うん…」

淳平「あのとき…伝えた俺の気持ち…もう一度ここで言わせてもらうね?」

つかさ「…うん!」

つかさはすでに涙目になっている…俺はポケットから小箱を取り出し…箱を開けた…

淳平「つかさ…手、出して…」

つかさ「…うん…」

俺はつかさに…指輪を渡した…よし、言うぞ!

淳平「真中淳平は…西野つかさを…誰よりも愛しています…ずっと…俺のそばに…いてくれませんか?」

つかさ「………はい…西野つかさは…あなたに…一生ついていきます…」

つかさの目からは涙が溢れ出している…そして…淳平に駆け寄り…身を預けた。

つかさ「夢みたい…淳平くん…あたし、今…最高に幸せ…」

淳平「もう、つかさのことをはなしたくない…これからは一緒に夢へ向かって歩んでいこう!」

つかさ「うん!淳平くん、ふつつか者ですがこれからも宜しくお願いいたします♪」

淳平「こちらこそ…宜しく!つかさ!」

こうして俺たちは思い出の公園で永遠の愛を誓った…

長かった…あまりにも長かった…けど…これからはもうはなれない…

これからはそれぞれの夢に向かって助け合いながら進んでいく…

〜fin〜


[No.857] 2008/02/26(Tue) 00:08:34
SS 思わぬ再会〜あとがき〜 (No.857への返信 / 9階層) - カズクン

…と、いうわけでいかがだったでしょうか?

SSと書いておきながら、とてもそうとは思えぬ長さになってしまいましたw

おまけに最後はかなり強引になってしまった感が…これも作者の力量不足です…ゆるして〜!

感想、手厳しいご意見お寄せください。それらを踏まえて今後の課題にしたいと思っとります。

そりでは!


[No.859] 2008/02/26(Tue) 00:16:11
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