(・・・ここは・・・。俺は・・・死んだのか・・・?)
俺が見たのは俺の葬式。俺が見つめたのは目を閉じた俺自身。みんな・・・泣いている。いつも陽気な外村、小宮山が俯いている。・・・泣いているのか?
どうせ建前上だろう?この偽善者。それなら俺の財布を返せ!
唯、俺の唯一の幼なじみ。泣きじゃくっていた。大草も、東城もさつきもみんな泣いていた。人をあれだけけなして、よく友達面をしていられるな。悪いけど、俺はこんな奴ら友達だと思ったことはない。
・・・でも、一人だけ声を上げて泣きじゃくってくれる子、心の底から悲しんでくれる子がそこにはいた。
(西野・・・。)
そう、西野。俺の彼女。俺のことをいつも信じてくれた西野。俺を馬鹿にもせずいつも優しく俺の話を聞いてくれた西野。
「馬鹿・・・野郎・・・今更泣いたって・・・おせえのによ・・・。俺は・・・俺はもう西野のことを守れないのかよー!」
俺は泣き叫んだ。別れというサウダージが体を寄せてくる。声は届かない、はずだった。
「じゅん、ぺい、君?」
西野が反応した。他のみんなは俯いたままだ。俺は棺桶の上に黒い翼を背中に着けて座っていた。
悲しみという熟れたトマトが破裂して、俺は再び生き返った。・・・いささか風変わりな格好をして。
[No.137] 2006/08/04(Fri) 22:10:37 |