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   SS 明日に向かって…〜さつきver〜 - カズクン - 2008/02/27(Wed) 09:42:42 [No.863]
SS 明日に向かって…〜綾ver〜 - カズクン - 2008/02/27(Wed) 10:49:59 [No.864]



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SS 明日に向かって…〜さつきver〜 (親記事) - カズクン

叶った恋もあれば破れた恋もあります…

ここではさつき、そして綾の心情をかいてみようと思います。

いずれも一話完結です。



明日に向かって…〜さつきver〜



あたしは今物思いにふけっている…

今までのことを思い出して…少し悲しみに浸っている…

初めて真中に会ったとき…はっきり言ってさえないやつだって思ったっけ…

同じクラスになって…ちょっとしたことで言い合いになったっけ…

でもあのとき…あたしが怪我をしたとき…真中はあたしのことをおんぶしてくれた…

何気ないことかもしれない…でもあたしの中で何かが変わった瞬間だった…

それからあたしは…自覚したんだ…真中が好きって…

でもすでに西野さんと東城さん…真中の心の中にとてつもなく大きな2人が住みついてて…

でも…初めて経験する恋…この2人よりもあたしのことを見つめてほしい…ううん、振り向かせて見せる!

そう心に決めて、本格的に真中についていったんだ…

「さつきといるとすごく楽しい」そんな一言がすごくうれしかったっけ…

でも…一時気付いちゃったんだ…いくら告白しても、いくら寄り添ってても…真中はあたしに振り向いてくれない…

これ以上は無理…自分がつらいだけ…そう思って…1度友人として真中から距離をおいたの…

でも…恋ってちょっと怖いね…あきらめたつもりなのに…もっとつらくなっちゃった…

結末がやってくるまで精一杯真中にアタックしてやる!3年の合宿でそう決めて…また真中に宣戦布告したっけ…

最大のチャンスは最後の文化祭前のあの時…部室で真中が崩れてきた荷物で手を挟まれちゃって…まったく身動きとれなくなっちゃって…

助けを呼ぼう…そう思ってたけど…自然にあたしは真中のほうに…向かったっけ…

「さ、さつき?」

「それなりの関係を築いておくことにするわ…」

迷いはなかったつもりだった…でも…肝心なところで思うようにいかなくて…結局キスだけで終わっちゃったっけ…

でもあたしの想いは少しは伝わった…そう思ってた…でも…違った…

真中はついに西野さんと付き合うことになった…

ショックだった…学校へ行く気力もなくなっちゃった…

「そんな中途半端な想いで西野を選んだんじゃないから。」決定的な言葉だった…

最後の悪あがき…文化祭当日に西野さんを蹴落としてでも真中を手に入れたい…

そう思って…やっとラグビー部から開放されてまだ片付けてない出店探して…

たこやき作って真中のところに向かったら…東城さんが部室の前にいた…

「好きなの…中学3年のあの日から…ずっと…ずっと…」

…東城さんが告白していた…あの消極的な東城さんが…真中は…

「…東城…」

「あ、真…」

「ごめん…本当にごめん…」

…!

「俺…今は西野を大切にしていきたいんだ…だから…ごめん…ごめん…ごめ…ん…」

「いいの…悪いのはあたしのほう…」

見るつもりなんてなかった…あの真中が…東城さんを…振った…

この瞬間、あたしの恋ははっきりと終わりを告げた…

この恋は結局実らなかったけど…でも真中と出会ってよかったって…心底そう感じてるんだ…

真中と会ってなかったら…今の自分は間違いなくやさぐれたままだったから…

1つの恋があたしをここまで変えてくれた…

だから…真中にはすごく感謝してるよ…だから…ありったけの感謝を胸に秘めて…




…さよなら…


[No.863] 2008/02/27(Wed) 09:42:42
SS 明日に向かって…〜綾ver〜 (No.863への返信 / 1階層) - カズクン

明日に向かって〜綾ver〜



…筆が進まない…小説のプロットを固めなきゃいけないのに…

考えることはひとつだけ…真中くん…

中学3年のとき…学校の屋上で…真中くんはあたしの書きかけの小説を見て…言ってくれた…映画をつくったっけ…

といってもあたしは文芸部と掛け持ちだったからあまり頻繁には顔出せなかったけど…

「すげーよ東城!まだ書きかけなのに…すげーおもしろかった!」

「俺、将来は映画作る人になりたいんだ。」

笑顔で、それも真剣に語ってくれた…そのときから…あたしの心に…真中くんが入ってきた…

まわりからはドジだって言われて…見た目もよくなかったけど…

真中くんは違った…あたしの中の部分をしっかり見つめてくれてた…

あたしも変わろう…そう思って…泉坂高校の受験のとき…思い切って…髪をおろして…眼鏡もはずしてコンタクトにしていったんだ…

あのときの真中くんの顔…おかしかったなぁ…一瞬私だってわからなかったみたいだし…

高校受験を無事に通過して…あたしは真中くん、外村くん…、小宮山くん、北大路さんと映像研究部を立ち上げて…映画を作りはじめったっけ…

といっても…あたしは文芸部と掛け持ちだったからそんなに顔だせなかったけど…

シナリオを作ってて…こんなに楽しいことはなかった。

2年のときの合宿…あたしは真中くんと裸でひと時を過ごしたことがあった…

あのときは恥ずかしくて…とてもその場にいられなかった…でも…真中くんの背中はあったかくて…すごく安心した…

いろいろとアクシデントはあったけど…撮影も順調に進んで…充実したひと時だった。

でも…予感してたのかな?このときの主役は…西野さんで…あの2人がとても輝いて見えた…

あたしも…真中くんのことは好きだったけど…踏み出す勇気がなかった…今の関係を壊したくなかった…

真中くんが青都大学を目指すって知ったとき…あたしも一緒に青都大目指すって決めた…少しでも一緒にいたかったから…

真中くんを振り向かせたくて…嘘もついた…3年の最後の合宿のとき…

「あたし…青都大目指すの…やめるかもしれない…」

精一杯の嘘…真中くんにあたしのきもちに少しでも気付いてほしかった…返ってきたのは…逆の答え…

「…そのほうが東城にとっていいよ…」

「…明日も撮影頑張ろうな!」

…どうして…こうなっちゃったのかな…

撮影にも身が入らなかった…そして…シーン122…

「…それっぽいこと言えばアドリブにしてもいいから…」

そのときのあたしはきっと…真中くんに想いを伝えたいってすこし考えてたのかも…

「あなたのことが好き…ずっと…ずっと…」

みんなは演技だと思ってた…真中くんでさえも…あたしは…半分本気だった…

文化祭…1大イベント「ラブ・サンクチュアリ」…出てみたいと思ったけど…きっと真中くんはOKしてくれない…そうおもった。

映画の編集とかもあったし…だから弟の正太郎に声をかけた…

その日…事故で制服が水浸しになって…下着を乾かしてたら真中くんが来てビックリした…

下着をつける暇もなく…挙動不審のまま…真中くんから逃げるようにその場を去って…顔をあわせにくくなっちゃった…

今思えばそれがいけなかったのかな…もっと普通に接すればよかった…

文化祭前日…美鈴ちゃんが気を利かせてくれて…真中くんと2人きりの試写会…

「えっと…真中くんは…その…ラブ・サンクチュアリに参加する人って…いるの?」

勇気を振り絞って聞いてみた…返ってきたのは…最悪の答え…

「ああ、いるよ…」

「西野と出る。俺たちまた付き合ってんだ。」

一瞬時が止まった…胸に大きな穴が開いたような…そんな衝撃…

涙が出た…真中くんは心配してくれたけど…

「ごめんなさい…その…映画があまりによかったから…」

嘘…だった…ごまかすので精一杯だった…

文化祭当日…一瞬だけど西野さんと手をつないでいる真中くんを見て…悲しみがこみ上げてきた…

「姉ちゃん…あいつのことはあきらめろよ。」

正太郎は言ってくれたけど…もうこの想いを伝えられなくなる…

そう思うと…真中くんに会いたくて仕方がなくなった…部室へ行くと…あの人は机に伏せていた…

「…東城…」

あたしはすかさずドアを閉めた…

「お願い…このまま聞いて…」

「好きなの…中学3年のあのときから…ずっと…ずっと…」

長い沈黙…真中くんの答えは…予想通りだった…

「ごめん…本当にごめん…」

…真中くんもつらかったんだとおもう…あたしは一言、二言声をかけて…その場を後にした…

「東城!!」

真中くんの声に…いまできる精一杯の笑顔をみせて…あたしは走った…



「東城さん…泣いてるのは寒さのせい?それとも他の何か?」

北大路さん…あたしのために北大路さんは泣いてくれた…

「あたし見直しちゃった。あの東城さんが告白するなんて思ってなかったからさ。」

「よく言ったね…結果はどうあれよく言った…うっ…」

北大路さん…うん…あたし…真中くんにふられちゃった…いつか…忘れられるかな…こんなに…こんなに好き…なのに…

でも…告白したことに後悔はしてない…真中くんに…しっかりと想いを告げれたから…

自分が…確かな成長をとげた瞬間だったから…それに…一緒に映画を作ろうって…言ってくれたし…今のあたしにはそれで充分…

…あっ!!わわっ紙とペン!思いついた!主人公像!

…あたし…やっぱり真中くんが原動力なんだなぁ…あたしの勝手かもしれないけど…そう思ってもいいよね?

この恋は実らなかったけど…やっぱりあたしは真中くんが好きだから…

だから…またいつか一緒に…映画…作ろうね…


[No.864] 2008/02/27(Wed) 10:49:59
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