叶った恋もあれば破れた恋もあります…
ここではさつき、そして綾の心情をかいてみようと思います。
いずれも一話完結です。
明日に向かって…〜さつきver〜
あたしは今物思いにふけっている…
今までのことを思い出して…少し悲しみに浸っている…
初めて真中に会ったとき…はっきり言ってさえないやつだって思ったっけ…
同じクラスになって…ちょっとしたことで言い合いになったっけ…
でもあのとき…あたしが怪我をしたとき…真中はあたしのことをおんぶしてくれた…
何気ないことかもしれない…でもあたしの中で何かが変わった瞬間だった…
それからあたしは…自覚したんだ…真中が好きって…
でもすでに西野さんと東城さん…真中の心の中にとてつもなく大きな2人が住みついてて…
でも…初めて経験する恋…この2人よりもあたしのことを見つめてほしい…ううん、振り向かせて見せる!
そう心に決めて、本格的に真中についていったんだ…
「さつきといるとすごく楽しい」そんな一言がすごくうれしかったっけ…
でも…一時気付いちゃったんだ…いくら告白しても、いくら寄り添ってても…真中はあたしに振り向いてくれない…
これ以上は無理…自分がつらいだけ…そう思って…1度友人として真中から距離をおいたの…
でも…恋ってちょっと怖いね…あきらめたつもりなのに…もっとつらくなっちゃった…
結末がやってくるまで精一杯真中にアタックしてやる!3年の合宿でそう決めて…また真中に宣戦布告したっけ…
最大のチャンスは最後の文化祭前のあの時…部室で真中が崩れてきた荷物で手を挟まれちゃって…まったく身動きとれなくなっちゃって…
助けを呼ぼう…そう思ってたけど…自然にあたしは真中のほうに…向かったっけ…
「さ、さつき?」
「それなりの関係を築いておくことにするわ…」
迷いはなかったつもりだった…でも…肝心なところで思うようにいかなくて…結局キスだけで終わっちゃったっけ…
でもあたしの想いは少しは伝わった…そう思ってた…でも…違った…
真中はついに西野さんと付き合うことになった…
ショックだった…学校へ行く気力もなくなっちゃった…
「そんな中途半端な想いで西野を選んだんじゃないから。」決定的な言葉だった…
最後の悪あがき…文化祭当日に西野さんを蹴落としてでも真中を手に入れたい…
そう思って…やっとラグビー部から開放されてまだ片付けてない出店探して…
たこやき作って真中のところに向かったら…東城さんが部室の前にいた…
「好きなの…中学3年のあの日から…ずっと…ずっと…」
…東城さんが告白していた…あの消極的な東城さんが…真中は…
「…東城…」
「あ、真…」
「ごめん…本当にごめん…」
…!
「俺…今は西野を大切にしていきたいんだ…だから…ごめん…ごめん…ごめ…ん…」
「いいの…悪いのはあたしのほう…」
見るつもりなんてなかった…あの真中が…東城さんを…振った…
この瞬間、あたしの恋ははっきりと終わりを告げた…
この恋は結局実らなかったけど…でも真中と出会ってよかったって…心底そう感じてるんだ…
真中と会ってなかったら…今の自分は間違いなくやさぐれたままだったから…
1つの恋があたしをここまで変えてくれた…
だから…真中にはすごく感謝してるよ…だから…ありったけの感謝を胸に秘めて…
…さよなら…
[No.863] 2008/02/27(Wed) 09:42:42 |