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カウントダウン! (親記事) - カズクン

さて…そろそろ長編を書いてみようと思います!

設定はズバリ!「最後の15日間」です!

本編では語られなかった淳平とつかさの留学前の15日間…

わかったことといえば淳平が受験失敗したことだけ(笑)

それならば、と思い自分なりに書いてみようかと…

見苦しくなるとは思いますが最後まで頑張りますのでよろしく!


[No.872] 2008/02/28(Thu) 08:58:58
カウントダウン!〜第1話〜 (No.872への返信 / 1階層) - カズクン

う、う〜ん…眠い…もう少し寝ていたいなぁ…今…何時だ?

俺はおもむろに時計を覗き込んだ。

「…まだ7時か…」

もう一眠り…と思ったのだけど…目が冴えてしまった…仕方ない…起きるか…

あまり眠れなかった…1つの言葉が頭からはなれない…

それは昨日のこと、カラオケボックスでの西野とのやりとり…



淳平「…いつ行くんだ?いつまで会える?」

つかさ「…さ…3月2日…卒業式が3月1日だか…ら…」

つかさ「それまであたしのこと…いっぱいいっぱい抱きしめて…」



抱きしめて…か…西野の想いが俺の中にはっきり流れ込んできた…

泣いても笑ってもあと2週間…一緒にいられる時間ははっきりと決められてしまった。

ならば…精一杯西野の思いに答えよう…残りの時間をできる限り…西野のために…

決意の表れか、俺はつい大声を上げてしまった。

「西野ぉ〜!!」

「お前の言うとおりいっぱい抱きしめてやるからなぁ!」

ガチャ!俺の部屋のドアがいきなり開いた。

淳平母「うるさいよ淳平!朝っぱらからなんて恥ずかしいこと言ってんだい!」

淳平「ゲ!か、母さん!?」

淳平母「朝ご飯できたから早く支度しなさいよ。」

淳平「はい…」

母さんに聞かれた…はずかしいなぁ…

俺は朝飯を食べ学校へ向かった。

淳平「おはよー」

外村「よう、真中!」

淳平「おはよう、外村。あれ?小宮山はどうした?」

外村「あいつは今日が合格発表日だから来ないんじゃないか?」

淳平「そうか。」

外村「…人のこと心配してる場合か、真中?おまえも明日だろ?青都大の合格発表日。」

淳平「お、俺のことは別にいいだろ?そういうお前はどうなんだよ?てかどこ受けたんだよ?教えろよー。」

外村「まあそれはあとのお楽しみってことで♪」

淳平「はいはい…」

キーンコーンカーンコーン…

ガラッ!

「よーし!授業始めるぞ!」

授業が始まったもののなかなか手に付かない…明日の合格発表のこともそうだが…

やはり西野のことを真っ先に考えてしまう…

(西野…早く学校終えて君に会いたいよ…)

ゴツン!

い、いってぇ〜…

黒川「まーなーかー…私の授業をシカトとはいい根性だなぁ…」

淳平「く、黒川先生…す、すいません…」

そしてあっという間に昼休みになってしまった…


外村「な〜にやってんだよ真中?今日1日ぜんぜん身が入ってないなぁ…」

淳平「…ほっとけ…」

外村「…どうせつかさちゃんのことしか頭になかったんだろ?」

ギクッ!

外村「…図星だな。」

淳平「べ、別にいいだろ!もうすぐ会えなくなっちゃうんだから…」

外村「そうなのか?そんなの初耳だぞ?」

淳平「言ってなかったっけ?実は…」

俺は外村に事情を話した。

外村「そういうことか…なら真中、やることは1つしかないだろ?」

淳平「ああ、わかってるよ。」

外村「俺も少なからず協力するからさ。唯ちゃんの写真1枚で♪」

淳平「馬鹿いってんな!」

外村「冗談だって、冗談!」

淳平「…ったく」

あーあ、早くおわらねえかな…早く西野に会いたいよ…

相変わらず授業は手に付かなかった…


[No.873] 2008/02/28(Thu) 09:48:13
カウントダウン!〜第2話〜 (No.873への返信 / 2階層) - カズクン

キーンコーンカーンコーン…



お昼休み…あたしは1人屋上でお昼ご飯を食べようとしていた。

でも…思うようにお箸が進まない…

ダメだ〜…あたしの頭の中…淳平くんのことでいっぱいになっちゃってる…

まともに授業受けられなかったし…先生も珍しくあたしのこと心配してたし…

いつものことながら…やっぱり学校が違うって切ないよぉ…

少しでも長く淳平くんと一緒にいたいのに…

ガチャ

?ドアがあいた…誰だろう?

『西野先輩!』  『つかさ!』

「トモコ…それに唯ちゃん…どうしたの?」

トモコ「お昼一緒しようと思ったのにつかさいつの間にかいなくなっちゃうんだもんな〜。」

唯「唯はたまたまトモコ先輩と会って、せっかくだからご一緒させてもらおうと思って…」

トモコ「それで唯ちゃんと、もしかしたらここかもって思ってさ。」

つかさ「そうなんだ!いいよ、一緒に食べよう!」

あたしはトモコ、唯ちゃんと3人でお昼ご飯を食べ始めた。



唯「ちょっといいですか、西野先輩?」

(…淳平くん…)

唯「…先輩?」

(今…淳平くんもお昼食べてるのかな?それとも…)

トモコ「つかさ!!」

つかさ「ひゃっ!ト、トモコ…なに?」

トモコ「なに、じゃないでしょ?さっきから唯ちゃんが呼んでるっていうのに…上の空だし…」

つかさ「そ、そうだっけ?ごめんね、唯ちゃん。どうしたの?」

(西野先輩…元気ないな…)

唯「いえ、なんでもないです…先輩、元気ないですね…どうしたんですか?」

つかさ「え!?そんなことないよ〜♪いつものあたしだよ!」

トモコ「から元気のくせに…」

つかさ「ちょ、ちょっとトモコ!」

トモコ「あんた…今日ずっとそんな調子だよ?いったいどうしたっていうのよ?」

つかさ「…べ、別に…」

トモコ「…!ははぁ〜ん…そういうことかぁ…なるほどね♪」

トモコ「おぬし…さてはカレシのことばかり考えておったな?」

つかさ「!!な…なに言ってんの!そんなわけ…」

トモコ「嘘はいかんな〜♪顔が真っ赤だぞ?」

つかさ「うぅ…」

唯「西野先輩…じゅんぺーと何かあったんですか?」

つかさ「…うん…実は…」

あたしはトモコと唯ちゃんに事情を説明した。

トモコ「…なるほどね。そういうことか…」

唯「…じゅんぺー…そんなの…そんなのって…」

つかさ「ううん…唯ちゃん…いいの…ある程度こうなることはわかってたし…それに…」

トモコ・唯「「それに?」」

つかさ「もうずっと会えないわけじゃないしね!なんていうのかな…前向きな別れってやつかな?」

つかさ「だから…気に…しない…で…クスン…」

気が付くとあたしは少し泣いていたみたい…2人の顔がにじんでいた。

トモコ「つかさ!…あんたってやつは…」

トモコがあたしを抱き寄せる。

つかさ「ちょっ…トモコ!」

トモコ「…ガンバレ!つかさ!トモコさんはずっとあんたら2人の味方だからね!」

つかさ「…トモコぉ…」

唯「何かあったら唯に言って下さいね!あたしも協力します!」

つかさ「唯ちゃん…2人ともありがとう…持つべきものはやっぱり親友だね♪」

トモコ「で…そのカレシ…真中くんだっけ?今日はどうするつもりなの?」

つかさ「わかんない…淳平くん学校何時に終わるかわかんないし…携帯電話も持ってないから…」

トモコ「か〜っ!携帯持ってないの?真中くん?」

唯「しょうがないですよ…トモコ先輩…じゅんぺー携帯持てるほど余裕ないし…」

トモコ「でもそれじゃあ満足に連絡も取れないじゃん…よし!つかさ!」

つかさ「なに?トモコ?」

トモコ「まずはカレシに携帯を持たせなさい!」

つかさ「えっ!そんなこといっても…淳平くん1人でそんなこと決められないでしょ!」

トモコ「そこで唯ちゃんの登場よ!唯ちゃんと真中くんの2人でお母さんを説得して…」

唯「…うまくいくかなぁ…でも、西野先輩のために唯頑張ります!」

つかさ「唯ちゃん…無茶はしないでね?」

唯「は〜い♪」

キーンコーンカーンコーン…

トモコ「おっと…チャイムだ。それじゃ唯ちゃん!よろしくね〜。いくよ、つかさ!」

つかさ「まってよ、トモコ〜!」



こうしてあたしたちは教室へと戻っていった。

確かに…淳平くんが携帯を持つようになったらいつでも話せる…

…いいかも♪よぉ〜し!なんとしてでも淳平くんに携帯持ってもらうんだから!


[No.875] 2008/02/28(Thu) 16:44:07
カウントダウン!〜第3話〜 (No.875への返信 / 3階層) - カズクン

キーンコーンカーンコーン…

「終わった〜」「さ、かえろ〜」「ねぇ、帰りにケーキ屋行かない?」「いいね〜」



ようやく学校が終わった。お昼休みが終わっても相変わらず考えるのは淳平くんのことだけ…

はぁ…もう重症だなぁ…淳平くんのことが好きで好きでたまらない…

淳平くんも…学校終わったかなぁ?もう帰っちゃったかなぁ?

トモコ「つかさ!午後も相変わらずうわの空だったね〜♪」

つかさ「もう…わかってるなら言わないでよ!」

トモコ「まあまあ…」

唯「西野せんぱ〜い、トモコせんぱ〜い!早く行きましょ〜よ〜♪」

トモコ「は〜い♪さっ、つかさ、行くよ!」

つかさ「…行くって…どこへ?」

トモコ「決まってんじゃん!泉坂高校にあんたの愛しの真中くんを迎えに♪」

つかさ「ちょっ…愛しのっ、てなんてこと言うのさ!」

トモコ「おやぁ、違うのかな〜♪」

うぅ…ホント、トモコにはかなわないなぁ…

…愛しの淳平くん…か…

かぁぁ…

トモコ「つかさ…顔…まっかっかだよ?」

つかさ「トモコがそうさせたんだろ!」

唯「まだですかぁ〜?」

トモコ「あ、ゴメン!唯ちゃん!ほら、つかさ!」

つかさ「う、うん。」

あたしたちは教室を出て、下駄箱で靴に履き替え校舎を出た。



トモコ「ん〜?なんか校門のほうが騒がしいなぁ…」

唯「そうですねぇ…なんだろう?」


「ねぇ。校門にいる2人誰かなぁ?」「あの制服って確か…泉坂高校だよね?」



つかさ「泉坂高校…!もしかして!」

あたしはたまらず走り出した。

トモコ「ちょっとつかさ!全く…それにしても…誰?あの2人?」

唯「…!じゅんぺーと…外村さんだ!」

トモコ「へ?そうなの?」

唯「あたしたちも行きましょう!」

トモコ「まってよ!」



外村「おねがい!1枚だけでいいから写真撮らせてよ!」

「え〜どうしよっかなぁ…いいかもぉ♪」

外村「ホント!?いや〜桜海学園の制服も可愛いんだけど君も可愛かったもんだからつい…」

「も〜、お上手なんだから♪」「あたしたちも撮ってくださいよぉ」

淳平「お、おい外村!俺たちはこんなことをしに来たんじゃないだろ?」

外村「ん〜?少なくとも俺はそのつもりだったけど?それよりお前ははやくつかさちゃんを迎えに行けよ♪」

…無責任なやつ…すっかり自分の世界に入ってやがる…

西野…まだいるかなぁ?ちょっと探しに行ってみようか…そのときだった。

「じゅ〜んぺ〜いくぅ〜ん!」

…!この声…西野だ!よかった、まだいた。

つかさ「会いたかった〜、淳平くん♪」

ガバッ!西野は俺に勢いよく抱きついてきた。

淳平「お、おい!みんな見てるって!」

つかさ「気にしない、気にしない♪」

…いやでも気になるって…そのときだった…

カシャッ!

…い、今のシャッター音…や、やられた…

淳平「外村ぁ!今の撮りやがったなぁ!」

外村「ハハハ!現像済んだら2人にあげるからさ♪」

淳平「うぅ…ゴメン、西野…写真撮られちゃったな…」

つかさ「全然いいよ♪淳平くんとだもん。むしろうれしい♪」

西野は満面の笑みで俺に言った。ヤベェ…可愛すぎる…

トモコ「うぉっほん!…見せつけてくれるね〜♪」

唯「…あたしもじゅんぺーにぎゅってしてほしいなぁ…」

淳平「ゆ、唯!?」

つかさ「ト、トモコ!?」

外村「!つかさちゃん。そこにいるきれいなコは?」

つかさ「あ、このコはトモコっていうの。あたしの親友なんだ!トモコ、こちら外村くん、淳平くんの親友ね。」

トモコ「トモコです♪あたしも外村くんに撮ってもらおうかな〜♪」

外村「ぜ、ぜひとも!あ、申し遅れました、外村です!宜しく!」

トモコ「で、おぬしがつかさのカレシの真中くんだね?」

淳平「え?よく知ってるね…まだ何も言ってないのに…」

トモコ「つかさからいろいろ聞いてたからね。つかさったら真中くんの話をすると止まらなくてさ〜♪」

トモコ「もうつかさは真中くんなしじゃ生きていけません!って感じかな?」

つかさ「(かぁぁ…)も、もぉ、なにいってんのよバカ!」

淳平「(かぁぁ…)ハ、ハハハ…」



その後少し話しをしてトモコさんと外村とは別れ、俺は西野と唯と3人で帰宅の途についた。

(よし、さっきの話…淳平くんに話してみよう…)

つかさ「淳平くん。」

淳平「なに、西野?」

つかさ「淳平くん、たしか携帯電話ってまだ持ってないんだよね?」

淳平「ああ…家にいれば必要はないかなって思ってたんだけど…」

つかさ「あたし…淳平くんに携帯持ってほしいなぁ…」

淳平「…なんで?」

唯「…じゅんぺーのニブチン…」

淳平「な…なんだとぉ!」

唯「先輩はじゅんぺーと少しでも長くいたいんだよ?少しでも長くお話したいんだよ?」

唯「じゅんぺーだってそうでしょ?少しでも長くって…思ってるんでしょ?」

淳平「そりゃそうだけど…」

唯「大丈夫!あたしからもいうからさ、おばさんに相談してみなよ!」

淳平「唯…そうだな!話してみるかぁ!」

つかさ「ありがとう、淳平くん♪」

(エヘヘ…言ってみるもんだなぁ♪)

西野…すごくうれしそうだ…携帯か…そろそろ持ちたいって思ってたし…いい機会かもしれないな!

よし!さっそく母さんに話してみるか!


[No.878] 2008/02/29(Fri) 12:22:01
カウントダウン!〜第4話〜 (No.878への返信 / 4階層) - カズクン

淳平母「もちろんいいわよ!」

淳平「…へ?」

あまりにもあっさり許可してくれた。

淳平母「そのほうがいろいろとよさそうだしね。おつかいとかも頼めそうだし♪」

淳平「それが本音かよ…」

淳平母「しばらくは私が面倒見るけどいずれは自分でお金払うのよ?」

淳平「もちろん!」

唯「じゅんぺー、よかったね!」

淳平「ありがとう、唯。…すまない、あまりお前いらなかったな…」

唯「別にいいよ。番号とアドレス決まったら教えてね〜♪」

淳平「ああ!わかった!」

唯「それじゃ、おばさんおじゃましました!」

唯は帰っていった。よし!早速西野に報告だ!



♪〜♪〜♪〜

あ、電話…!淳平くんだ!

「もしもし」

『あ、西野?真中ですけど。やったよ!携帯持っていいって!』

「ホント!?やったぁ!」

『それでさ…いっしょに携帯選ぶの手伝ってくれないかなぁ…』

「もちろん!すぐ準備して淳平くんの家に行くね!」

ピッ

…やったぁ!これでどんなときでも淳平くんと話せる!

つかさ「おかあさん!これからちょっと出かけてくるね!」

つかさ母「気をつけるのよ?あ、大丈夫か。」

つかさ母「将来のダンナ様が一緒だものね♪」

つかさ「も〜おかあさんったら…じゃあいってきまーす!」

おかあさんったら…ちなみにおとうさんもおかあさんもあたしが淳平くんと付き合ってることは知ってる。

なんで知ってるかというと…カラオケボックスの帰りに偶然会っちゃって…

はじめは3人とも驚いてたけどそこは淳平くん、すぐに意気投合しちゃって…

特におとうさんが淳平くんのこと気に入っちゃってすっかりその気になっちゃったの。

もう…あたしたちまだ高校生だよ?まあ…別にいいんだけどね♪

あっ、見えてきた!淳平くんの家だ!




(西野まだかなぁ?)

ピンポ〜ン♪

「淳平く〜ん!」

「あ、ちょっと待ってて!今行く!」

ガチャッ

淳平「お待たせ!行こうか。」

つかさ「うん!」

俺たちは泉坂の駅前にある携帯電話ショップに来た。

淳平「へぇ〜…こうしてみるとスゴイ種類あるんだなぁ…」

つかさ「ちなみにあたしが使ってるのはこれ!カメラがついてるから写真も撮れるし…」

つかさ「それに、テレビ電話もできるんだよ?」

淳平「テレビ電話?…ああ!相手の顔が見れるってやつ?」

つかさ「そう♪」

テレビ電話つきかぁ…西野の顔を見ながら電話するって…いいじゃん!!

淳平「よし!決めた!俺も西野と同じ機種にする!」

つかさ「え?ホント!?」

淳平「ああ、おそろいってやつだな!」

つかさ「そうだね!」

俺は契約を済ませてついに携帯電話を手に入れた。

淳平「え…と…よし!アドレスの設定完了!」

つかさ「淳平くん、教えて教えて!」

淳平「はい。これ。」

西野はあっという間に俺のアドレスを登録した。

つかさ「じゃあこれから送るから登録してね!」

淳平「了解!」

つかさ「こうして、ここをこうして…えいっ!」

♪〜♪〜♪〜♪〜

淳平「おっ、早速届いたぞ!どれど…れっ!?(かぁぁっ)」

------------------------------------------------------------

淳平くん、初メール受信おめでとう!

淳平くん、だぁいすき♪    つかさ

------------------------------------------------------------

…一瞬自分の頭が真っ白になった。西野は…頬を赤くしていた。




つかさ「これでこれからはいつでも話ができるね!明日のこととかも決められるし!」

淳平「そうだな!………うっ…明日…」

…淳平くんの表情が曇った…どうしたんだろう?

つかさ「…淳平くん?」

淳平「うん…実は…青都大の合格発表が明日なんだ…」

つかさ「そうなんだ…」

淳平「自分では精一杯やったから悔いはないつもりだけど…いざ発表となると不安で…」

…淳平くん…さっきまでのうれしそうな顔はもうなかった…

あるのは…不安に押しつぶされそうな淳平くん…

淳平「大丈夫だよ…覚悟はしてるつもりだから…」

どんどん顔色が悪くなっていく…本当に不安なんだ…

だめ…こんな淳平くんを…一人で行かせられないよ…

つかさ「…よし!決めた!」

淳平「決めたって…なにを?」

つかさ「あたし明日学校休む!それで淳平くんと一緒に合格発表を見に行ってあげる♪」

淳平「ええ!?そ、そんな、いいよ!申し訳ないって!」

つかさ「だって…そんな不安に押しつぶされそうな淳平くんほっとけないもん!」

淳平「…西野…でも…」

つかさ「気にしないでよ。あたしがそうしたいんだから。大丈夫、落ちてたときはあたしが慰めてあげる♪」

淳平「西野…ゴメン、ありがとう。」

つかさ「うん。」

この後あたしたちは喫茶店でお茶を飲んで帰った。

帰りは淳平くんが送ってってくれた。あたしはさりげなく淳平くんの腕にしがみついた。

淳平くん、顔を赤くさせて…かわいかったなぁ♪

つかさ「じゃあ淳平くん、また明日ね〜。」

淳平「ああ、西野、また明日!」

…あ、そうだ!

つかさ「淳平くん!明日の朝電話で起こしてあげるね!」

淳平「うん、頼むよ!」

そしてあたしたちはそれぞれの家に帰った。

淳平くん…どんな結果であろうと…あたしは目を背けないから…

できれば喜びをわかちあいたいけど…逆の結果であったとしても…あたしは受け止めてあげるから…

だから…安心して眠ってね…淳平くん!


[No.879] 2008/02/29(Fri) 14:30:50
カウントダウン!〜第5話〜 (No.879への返信 / 5階層) - カズクン

まだ少し寒い2月の朝…あたしはいつもより少しはやく目がさめた。

よし!そろそろ淳平くんを起こしてあげよ!えっと…淳平くんの番号は…あった!



プルルルル…プルルルル…プルルルル…

…出ない…もしかして…あたしが電話するってこと忘れてる?

プッ

『もしもし!ゴメン、西野!なかなか気付かなくて…』

「もう!心配しちゃったじゃんか!…よく眠れた?」

『あ、あまり寝れてない…』

(やっぱり…不安で眠れなかったんだ…)

「それより早くしないと…いま雪降ってるから…」

『マジ!?…ホントだ…』

「あたしも仕度が終わったら淳平くんの家に行くね!」

『わかった。待ってるよ!』

プッ

淳平くん…あまり元気なかったなぁ…大丈夫かなぁ…

ううん!心配してても始まらない!こういうときこそあたしが元気付けてあげないと!

あたしは仕度を済ませ淳平くんの家に向かった。



ピンポ〜ン♪

『はーい』

「おはようございます。西野ですけど…」

『あ〜つかさちゃん?ちょっと待っててね…淳平!つかさちゃん来たわよ〜!』

『ちょっと待って、今行く!』



ガチャ

淳平「おまたせ、西野!」

つかさ「じゃあ行こうか!」

あたしたちは泉坂駅に向かって歩き出した。

「……………」

「……………」

…会話がない…ただひたすら歩き続ける…

つかさ「ねぇ、淳平くん?」

淳平「…」

つかさ「淳平くん?」

淳平「…」

つかさ「…淳平くん!!」

淳平「うわっ!…あ、ゴメン…」

つかさ「もう!さっきから呼んでるのに…それに…雪降ってるのに傘も差してないし…」

淳平「あ、ちょっと考え事してて…」

つかさ「まったく…もっとこっちによって、淳平くん…」

淳平「え…」

つかさ「風邪引いちゃうよ?ホラ、あたしの傘に入って♪」

淳平「じ、じゃあお言葉に甘えて…」

あいあい傘…お互いの体がくっついて…淳平くんは少し照れてた…



歩いて数分…駅に着きあたしたちは電車に乗り込んだ。

青都大は泉坂から15分くらいのところにある。

つかさ「へぇ…青都大って結構大きいんだね!」

淳平「ああ、俺はここの映研にどうしても入りたくて選んだんだ。」

つかさ「それにしてもすごい人だね!」

淳平「そりゃそうだろ………ふぅ〜っ…」

淳平くんは深く深呼吸をした…これから…自分のこれからを大きく左右する…合格者番号を確認するために…

つかさ「…淳平くん…番号は何番?」

淳平「1508番…」

…!なんて偶然なんだろう…ラブ・サンクチュアリのときの淳平くんの番号と全く同じ…

つかさ「その番号…今度は幸運を運んでくれるといいね…」

淳平「西野も気がついたんだ…うん、今度は…あるといいな…」

そしてあたしたちはついに…合格者番号の掲示板に目をやった…



…淳平くんの番号「1508」は…


…なかった…


帰り道…あたしたちの足取りは重かった…

淳平「じゃあ…俺いったん学校へ行って報告してくるよ。」

つかさ「うん…校門のところで待ってるね。」


泉坂高校に着いて、淳平くんは校舎へ消えた…

淳平くん…結果は残念だったけど…でも淳平くんは精一杯頑張ったもんね…

…よし!この後は淳平くんを思いっきり慰めてあげよっと♪


淳平「西野、おまたせ。」

つかさ「淳平くん!この後遊びに行かない?」

淳平「お、いいねぇ!受験戦争から開放されたから思う存分遊びたいって思ってたんだ!」

つかさ「よし!決まり!」


その後あたしたちはボウリングをしたり、カラオケにいったり、プリクラを撮ったり…

思う存分遊んだ…でも…いつもの淳平くんではなかった…少し落ち込んでいるようだった…



そして夜…まだ雪が降る中あたしは淳平くんに送られて家に帰ろうとしていた。

淳平「今日はありがとう、楽しかったよ!」

つかさ「どういたしまして♪」

淳平「それじゃ…おやすみ…」

つかさ「…ねぇ、淳平くん…ちょっと公園に行かない?」

淳平「…?別にいいけど…」

つかさ「じゃ、行こうか。」



あたしたちは公園に着いた。あたりはうっすらと雪が積もっている…

あたしは口を開いた。

つかさ「…淳平くん…ホントに今日楽しかった?」

淳平「な、なに言ってんだよ!楽しかったよ、決まってんじゃん!」

つかさ「…嘘、つかないで…」

淳平「嘘なんかついてないって!ホントだって!」

つかさ「じゃあ…なんで遊んでるあいだも…ずっと暗い顔してたの?」

淳平「そ、それは…疲れてたから…」

つかさ「違う…素直に大学落ちたのが悔しかったんでしょ?」

淳平「…西野…」

つかさ「いいじゃない…淳平くんは頑張ったんだもん…だれも淳平くんを責めたりはしないよ…」

つかさ「それなのに自分ひとりでその辛さを抱えてたら…もっと苦しむだけだよ?」

淳平「…わかってるんだ…けど…けど…」

つかさ「いいんだよ…泣いても…あたしが…受け止めてあげるから…」

淳平「…!…西野……西野!!」

ガバッ!

つかさ「あ……」

淳平くんは…あたしを思いっきり抱きしめてきた…

淳平「うぅっ…西野…西野ぉ…ヒック…」

つかさ「思いっきり泣いていいよ…あたしがついてるから…」

あたしはずっと…ずっと淳平くんのことを抱きしめていた…

淳平くんもあたしを抱きしめ…ひたすら泣き続けた…



数分後…淳平くんがあたしの体からはなれた…

淳平「…ありがとう…だいぶ楽になったよ…」

つかさ「うん…どういたしまして♪」

淳平「あ…西野…頭に雪が積もってる…」

つかさ「…そういう淳平くんだって…」

「「…プッ!あははははは…」」



淳平「西野…ほんとにありがとう!」

つかさ「うん…クシュン!」

淳平「あ、大丈夫か、西野?…唇、少し震えてるね…」

つかさ「うん…少し寒いかな…でも大丈夫…!?」

ふわっ…

気がついたときには…あたしの唇は…淳平くんの唇に塞がれていた…

とても暖かい…それでいて…やさしい…キス…

つかさ「…淳平くん…♪」

淳平「か、帰ろうか!」

つかさ「…うん!」


こうしてあたしたちは家に帰っていった。淳平くん…そのうちきっと…いいことあるから…元気出してね!


[No.880] 2008/02/29(Fri) 22:48:52
カウントダウン!〜第6話〜 (No.880への返信 / 6階層) - カズクン

合格発表から一夜が明けた。俺は青都大を受験したが落ちてしまった…

しかし思ったよりも今朝の足どりは軽い。

きっと…昨日西野に甘えさせてもらってかなり楽になったんだと思う…

西野は何も言わず俺を抱きしめてくれてた…思いっきり泣いた…これまでにないくらい…泣いた…

…そうだ!西野にお礼の電話をしておこう!



プルルルル…プルルルル…プルルルル…

『ただいま電話に出られません。発信音の後に…』

出ない…忙しいのかな…まあいいや。また後でかけよう。

そうしているうちに学校に着いた。



ガラッ

淳平「おはよー。」

小宮山「うおぉぉ〜!真中〜!」

淳平「うおっ!な、なんだよ!」

外村「こいつ…大学落ちたんだってよ。」

淳平「だからってそこまで泣き叫ぶことないだろ…(人のこと言えないけどね…)」

外村「おまえはどうだったんだよ、真中?」

淳平「…俺も落ちたよ…」

外村「そうか…まあ仕方ないな…でもおまえはよく頑張ったよ。」

小宮山「同志よ!これからは俺と一緒に浪人生活をエンジョイしようぜ!」

淳平「うるせえ!一緒にすんな!そういう外村はどうなんだよ!」

外村「当然合格!」

淳平「よかったな・・・で、どこに受かったんだよ?」

外村「東京大学。」

淳平「ふーん、東京大学ねぇ・・・・」

淳平・小宮山「「・・・・・と、とうきょうだいがくぅ!?!?」」

外村「なんだよ?悪いか?」

まさかそんなところを受験してたとは…俺なんかじゃ5浪どころか10浪したって無理だ…

それにしてもそんなすごいことをシレッとした顔で言うあたり・・・やっぱこいつは大物かも・・・

「真中〜♪」

バッ!

突然誰かに後ろから飛びつかれた。こ…この背中の感触は・・・

淳平「さ、さつき!?」

さつき「大学落ちちゃったんだって?」

淳平「あ、ああ・・・」

さつき「その割に落ち込んでない・・・チェッ、つまんない!慰めてあげようと思ったのに・・・」

小宮山「さつきちゅわ〜ん!俺のことも慰めて〜!」

さつき「あんたはよるな!」

ドカッ!

さつきの強烈な蹴りが小宮山にヒットした・・・

小宮山「ど・・・どうして・・・?」

小宮山よ・・・哀れな・・・そんなことより・・・

淳平「そういうさつきはどうなんだ?まあおまえも落ちたんだろ?」

さつき「失礼ね!そもそもあたし大学どこも受けてないし。」

淳平・外村・小宮山「「「ええ!?」」」

意外な返事だった…さつき…大学受けなかったんだ…

さつき「実はあたし…卒業したら京都にある叔母さんの料亭で女将になるんだ♪」

淳平「そうなんだ・・・あ、もうすぐ決心がつきそうって・・・そのことだったのか!?」

さつき「うん・・・そういうのも悪くはないなって思ってさ。自分を磨くいい機会だしね!」

外村「き、北大路が女将・・・ギャハハハ!似合わねぇ〜!」

さつき「なっ・・・や、やってみなきゃわからないじゃん!」

小宮山「俺はいいと思う!すごくいい!」

淳平「小宮山・・・目がエロいぞ・・・」

さつき「小宮山!なに想像してんの!?」

小宮山「ひぇ〜!許して〜!!」

さつき「・・・ったく・・・」

淳平「がんばれよ!さつき!うまくいくように応援してるから。」

さつき「ありがとう!」

さつきも目標に向かって確実に進んでるんだな・・・俺も頑張らなきゃ!



キーンコーンカーンコーン・・・

時間が経つのは早いものでもう放課後になってしまった…

西野…どうしたんだろう?電話もメールもない…まだ学校かな?

・・・いってみるか、桜海学園に。



ちょうど桜海学園も終わったところらしい。生徒がどんどん出てきた。

・・・いつ見ても桜海学園の生徒って・・・可愛い♪・・・はっ!違う違う!なに考えてんだ・・・

それにしても・・・西野が出てこない・・・そのとき・・・

「お〜い!!真中く〜ん!!」

あ・・・あれは!

淳平「トモコさん!」

トモコ「どうしたの?あ、もしかしてつかさを迎えに来たのかな?」

淳平「うん・・・電話したんだけど出なくて・・・かかってもこないしメールもないから心配になって・・・」

トモコ「そうなんだ・・・ごめんね、実はつかさ今日も学校休んでるんだよね。」

淳平「えっ!?どうして?」

トモコ「昨日の夜から体調崩したらしくてさ・・・風邪らしいんだ・・・」

淳平「そう、なんだ・・・」

・・・俺のせいだ・・・昨日西野に遅くまで付き合ってもらっちゃったから・・・

あとで電話して謝るか・・・

トモコ「・・・!そうだ!真中くん。ちょっとお願いしていいかな?」

淳平「?お願いって・・・なに?」

トモコ「うん、実は・・・」

俺はトモコさんのお願いを聞いて桜海学園を後にした。


[No.881] 2008/03/01(Sat) 19:44:44
カウントダウン!〜第7話〜 (No.881への返信 / 7階層) - カズクン

うぅ〜…頭が重いよぉ…どうやら風邪を引いちゃったみたい…

これでもだいぶ楽にはなってきてるんだよね…でも朝はちょっと辛くて…淳平くんの電話に出られなかったの…

淳平くん…心配してるかなぁ…

あ、そういえばこのあとトモコが家にくるんだっけ…あたしに借りてたCDを返しに…

ピンポ〜ン♪

…あ…トモコが来た…さすがにこのカッコは失礼だからすこし身なり整えようかな…

つかさ母「つかさちゃん、お客様いらしたわよ。」

つかさ「トモコでしょ?ちょっと待っててっていっといて!」

つかさ母「残念でした♪トモコちゃんじゃないわよ。」

つかさ「え?じゃあ…だれ?」

つかさ母「あなたのカレシ♪」

つかさ「カレシって…ええええ!?!?」

つかさ母「待ってるように言っとくわよ〜♪」

じゅ、じゅ、淳平くん!?な、なんで!?どうして!?

♪〜♪〜♪〜♪〜

この着信音は…トモコ!

『は〜い、つかさ♪具合どう?』

「どうもこうもない!いまそれどころじゃないんだから!」

『愛しの真中くんはもう着いたかな〜?』

「ど、どうしてそれを…ま、まさかトモコ…」

『ご名答〜♪あたしの用事真中くんにお願いしちゃいました♪』

「しちゃいましたって…トモコ!」

『まあまあ落ち着きなよ!彼だってすごく心配してたんだから。』

『こういうときこそ甘えないとね〜♪』

「それとこれとは話が別だろ!」

『そういうことだから、バ〜イ♪』

「ちょ、ちょっとトモコ!」

ツー、ツー、ツー…

切られた…トモコのヤツぅ…

淳平くんが来るなんて…え〜ん、こんなカッコじゃ失礼すぎて会えないよぉ…

つかさ母「いつまで待たせてるの!もう入ってもらうわよ?」

つかさ「は〜い…」

はぁ…淳平くんに会えるのはうれしいけど…淳平くんに迷惑かけないかなぁ…



ガチャッ

淳平「西野!大丈夫?」

つかさ「淳平くん…うん、だいぶ楽になった…ゴメンね、朝電話出られなくて…」

淳平「気にすんなって!俺のほうこそゴメン…昨日遅くまで付き合わせちゃったから…」

つかさ「ううん、気にしないで…」

淳平「実はトモコさんから用事をお願いされてさ…これ…CD返しに来た。」

つかさ「うん、ありがとう。」

淳平「あ、俺にできることあったら言って!何でもするからさ!」

つかさ「…え?いいの?」

淳平「こうなっちゃったのも少なからず俺のせいだしさ…」

つかさ「…じゃあ…遠慮なく甘えちゃおうかな♪」

淳平「おう、任せろ!」

ガチャ

つかさ母「つかさちゃん、あたしすこし出かけるわね。」

つかさ「ええ?」

つかさ母「そんなに遅くはならないけど…淳平くん、あたしが戻るまでつかさのことお願いできるかしら?」

淳平「ええ、いいですよ。」

つかさ母「じゃあ行って来るわね。…あ、つかさちゃん。」

つかさ母「2人きりだからって変なことしちゃダメよ♪」

つかさ「な、なにいってんの!おかあさん!」

つかさ母「冗談よ♪」

そういい残しておかあさんは出かけていった。

もう…お母さんがへんなこと言うから意識しちゃてるじゃんかぁ…

淳平くんも顔赤くしちゃってるし…

淳平「な、なぁ…西野…」

つかさ「ひゃっ!…な、なに、淳平くん?」

淳平「すごい汗かいてるね。ちゃんと汗拭いたのか?」

つかさ「そ、そういえば…拭いてない…」

淳平「ダメだよ!ちゃんと拭かないと!汗が冷えてまた悪くなっちゃうぞ!」

つかさ「…そ、そうだね…じゃ、じゃあさ…淳平くん…汗、ふ、拭いてくれない?」

淳平「・・・・・・・・え、ええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

つかさ「な、なんでそんなに驚くのさ!」

淳平「わ、わかってんの!?汗拭くってことは…その、あの…は、は、はだ、はだ…」

つかさ「そんなに慌てなくてもちゃんと隠すとこは隠します!それに何でもするって言ったのは淳平くんだよ?」

淳平「そ、そういう問題じゃないだろ!」

つかさ「…そうだよね…いくらあたしが辛いって言っても…結局はやってくれないんだよね…」

あたしはちょっとすねてみた。

淳平「そんなことは…わかったよ、やってやろうじゃん!」

つかさ「じゃあ、よろしくおねがいしま〜す♪」

あたしは淳平くんを背にパジャマの上着を脱いだ。

淳平「(うう、目のやり場に困る…)ちょっと待って!目隠しするから!」

つかさ「う、うん…(別にそこまでしなくても…)」

目隠しをした淳平くんはぎこちない手つきながらも丁寧に背中の汗を拭いてくれた…

タオル越しでも淳平くんのあたたかさが伝ってくる…すごく心地いい感触…

淳平「肩まで拭いたら後は自分で拭いてくれない?さすがに前は…」

つかさ「いわれなくてもわかってるよ!もう…」

そして淳平くんがあたしの肩を拭こうとした…そのとき…

淳平「…う、うわっ!」

つかさ「え!?淳平くん!?」

目隠しをしていたせいか…肩に手をかけようとしていた淳平くんの手は肩を外れた…そして…

ふにゅっ

つかさ「ふひゃあっ!?」

淳平「う、うわぁ!!ゴメン!!」

事故とはいえ…淳平くんに胸を触られた…

つかさ「も〜っ!目隠しなんかしてるからだよ!?」

淳平「ほんとにゴメン!お、俺部屋の外に出てるから終わったら言って!」

バタン!

淳平くんは耳まで真っ赤にして部屋を出てしまった…

…どうしよう…心臓がすごくドキドキしてる…そんな自分が恥ずかしかった…



つかさ「淳平くん、いいよ〜。」

ガチャ

淳平「ホントゴメン!まったくそんなつもりじゃなかったんだ!」

つかさ「いいよ、頼んだあたしも悪かったし…それに…淳平くんなら…触られたって…」

淳平「…西野?」

つかさ「あ、あはは…なに言ってんだろうねあたしったら♪」

うわぁ…恥ずかしい…淳平くんも顔真っ赤だし…すごい意識しちゃうよ…

淳平「でもよかった…さっきより顔色もだいぶ落ち着いてきたな!」

つかさ「うん。この分なら明日は学校に行けそうだね♪」

淳平「でも…あまり無理はしないで、な?」

つかさ「うん。ありがとう。」

淳平くん…やっぱりすごくやさしいなぁ…もっと…もっと好きになっちゃった…



日も落ちたころ、ようやくおかあさんが帰ってきた。

ガチャッ

つかさ母「ただいま。ごめんなさいね淳平くん、つかさのことお願いしちゃってて…」

淳平「構いませんよ。いつでも言ってください!」

つかさ母「じゃ、またお願いね♪そうだ、せっかくだからご飯食べていかない?」

淳平「え、いいんですか?」

つかさ「そうしなよ、淳平くん♪」

淳平「じゃあお言葉に甘えさせていただきます!」

淳平くんはあたしたち家族と一緒にご飯を食べて帰っていった。

ちょっとしたアクシデントはあったけど…淳平くんの気使いがすごくうれしかった…

最初は恨んだけど…トモコに感謝しなきゃ!

そして今日はホントにありがとう、淳平くん…大好きだよ!


[No.882] 2008/03/01(Sat) 21:24:52
カウントダウン!〜第8話〜 (No.882への返信 / 8階層) - カズクン

俺は朝から西野の風邪のことが気になっていた。

ホントに大丈夫なんだろうか?無理しなきゃいいんだけど・・・

そんなことを思いながら俺は学校に向かっていった。



朝、学校に着くといつものように外村と小宮山が話していた。

淳平「おはよう!2人してなに話してんだ?」

外村「おはよう真中。今小宮山と話してたんだけど、おまえとつかさちゃんの時間を少しもらえないか?」

淳平「?」

小宮山「俺も外村からつかさちゃんのこと聞いてさ・・・せっかくだから壮行会みたいなものをしてあげたいと思って・・・」

淳平「わかった!今度会ったとき聞いてみる!」

外村「一応2月28日で考えてるから。次の日は2人きりで過ごしたいだろうからな!」

淳平「すまない、こんなこと考えてくれて・・・西野もきっと喜ぶと思う!」

♪〜♪〜♪〜

不意に携帯がなった。西野からのメールだった。

外村「おっ?うわさをすれば、か?」

淳平「ハハ、そうだな。」

メールを見て・・・俺は思わず赤面してしまった。

-----------------------------------------------------
おはよう、淳平くん!

昨日はホントにありがとう。おかげさまでだいぶよくなったよ♪

でも今日は大事をとって学校を休むことにしたの・・・

でも淳平くんに会いたいから・・・あと昨日のお礼もしたいから・・・

今日学校終わったらうちに来てくれるかな?

ちょっとしたものを用意してるから絶対来てね♪

遅くなってもいいから!じゃ、まってるね〜♪

P.S. 浮気しちゃダメだぞぉ?淳・平・くん♪

あなたのつかさより♪ 
-----------------------------------------------------

・・・西野・・・学校休んだんだ・・・無理しなくてよかった・・・

ていうか浮気って・・・あなたのって・・・は、恥ずかしい・・・外村には絶対見せらんないな・・・

外村「浮気はするなよ〜、淳平くん♪」

淳平「そ・・・そ〜と〜む〜ら〜・・・」

外村「いいじゃんか、減るもんじゃないんだから♪」

淳平「人の携帯勝手にのぞくな!」

小宮山「俺にも見せろ、真中!」

淳平「おまえは見るな!」

ガラッ

黒川「授業を始める・・・コラ、おまえら!!」

淳平「く、黒川先生・・・」

黒川「おまえら3人たるんどるぞ!廊下に立っとけ!」

「「「はい・・・」」」

・・・あとで覚えてろ、外村・・・



今日は土曜日ということもあって学校はいつもより早く終わった。

俺はその足でまっすぐ西野の家に向かった。



ピンポ〜ン♪

「は〜い。」

「あ、真中ですけど・・・」

「あ、淳平くん!どうぞ〜♪」



つかさ「いらっしゃい!淳平くん♪」

淳平「やあ。もういいのか?」

つかさ「おかげさまで♪淳平くん、おなかすいてない?」

淳平「昼飯まだだからへってる・・・」

つかさ「うちもこれからお昼だから食べていかない?」

淳平「ホント?じゃあいただこうかな?」

つかさ「ちょっとまってて、すぐできるから!」



10分後、食卓にいい匂いとともに昼食がならんだ。

淳平「いただきま〜す♪」

ぱくっ

つかさ「どうかな?」

淳平「・・・うん!うまい!」

つかさ「よかった〜♪」

つかさ母「つかさったら朝から淳平くんのために昼食作ってあげるんだって聞かないのよ♪」

淳平「・・・え?」

つかさ「も、もう!おかあさん、余計なこといわないでよ〜・・・」

西野・・・わざわざ俺のために・・・なんかこういうのっていいな・・・

昼食も終わり俺の腹は満たされ、満足していた。

淳平「ごちそうさまでした♪」

つかさ「おそまつさまでした♪ちょっとあたしの部屋で待っててくれる?」

淳平「どうして?」

つかさ「それはこのあとのお楽しみ♪」

淳平「わかった。部屋で待ってる。」

俺は西野の部屋で待つことにした。

そういえばなんか用意してるって言ってたな・・・なんだろう・・・

ガチャッ

つかさ「お待たせ〜♪」

淳平「に、西野・・・それ・・・」

つかさ「淳平くんに食べてもらいたくて・・・いちごのショートケーキ作ってみました〜♪」

西野が用意してくれたのはいちごのショートケーキだった。

見た目はシンプルだが西野の気持ちが充分に伝わってくる・・・

つかさ「ね、食べてみて。」

淳平「それじゃさっそく・・・いただきま〜す♪」

・・・ぱくっ

つかさ「・・・どう?」

西野の顔がさっきよりも緊張している・・・

淳平「・・・うまい!!」

つかさ「ほんと!?やったぁ♪」

ほんとにうれしそうな顔をする西野・・・可愛すぎる!

つかさ「淳平くんのために作ったから失敗は絶対したくなかったの・・・うれしい♪」

淳平「・・・ありがとう、西野。」

つかさ「うん。あ・・・やだぁ♪淳平くん、口にクリームついてるよ?」

淳平「え、ホント?」

つかさ「いいよ、あたしがとってあげるね。」

淳平「ありがとう・・・!!」

予想もしない不意打ちだった・・・西野はクリームをとってくれた・・・自らの口で・・・

淳平「・・・西野・・・」

つかさ「うん、我ながら上出来!」

頬を赤くしながらも満足そうな西野・・・幸せなひとときだった。


[No.889] 2008/03/03(Mon) 19:21:13
カウントダウン!〜第9話〜 (No.889への返信 / 9階層) - カズクン

淳平「なあ、西野。ちょっと話があるんだけど・・・」

つかさ「なあに?」

俺は外村たちとの学校でのことを話した。

淳平「・・・というわけなんだけど・・・どうかな?」

つかさ「もちろんいいよ!うれしいなぁ♪あたしのためにそんなことしてくれるなんて・・・」

淳平「ところで西野・・・明日日曜だろ?朝からデートしない?」

つかさ「・・・ゴメン・・・明日はバイトがあって朝からって訳にはいかないんだ・・・」

一瞬西野は残念そうな顔をした。でもすぐ笑顔に戻った。

つかさ「だけど午後には終わると思うから!3時くらいには会えると思うよ♪」

淳平「わかった!じゃあ明日3時に駅前ってことで!」

西野「うん!楽しみだなぁ♪」

このあと俺は西野と明日のことについていろいろ話した。気がつくと日が落ち始めていた。

淳平「おっと、こんな時間か・・・そろそろ帰るな。」

つかさ「え・・・帰っちゃうんだ・・・」

淳平「学校からまっすぐ来ちゃったしな・・・母さん心配してるだろうから・・・」

つかさ「そうだよね・・・じゃあ淳平くん、帰る前に・・・ぎゅ〜ってして?」

西野からの抱擁のおねだり・・・断る理由はどこにもない。

淳平「こ、こう?」

ギュッ!

西野・・・何度抱きしめても暖かい・・・

つかさ「うん・・・淳平くん、暖かくて・・・いい匂い♪」

・・・ドキッとした。なんで西野はこうもツボにはまってくるんだろう・・・これ以上はマズイ・・・理性が・・・

淳平「じ、じゃあそろそろ・・・」

つかさ「うん!じゃあ明日楽しみにしてるからね〜♪」

淳平「ああ!」



翌日・・・俺は約束の時間より20分も早く来てしまった。さすがに早く来すぎた・・・

まだ来てないだろうなぁ・・・電話してみるか・・・そのとき・・・

♪〜♪〜♪〜♪〜

あ・・・西野からだ。なんだろう?

ピッ

「もしもし?俺もう待ち合わせ場所に・・・」

『ゴメン!淳平くん!』

『あがろうと思ったら急にお客さんが増えちゃって・・・ちょっと遅れそうなんだ・・・』

「いいよ!そういうことなら適当に時間つぶしてるから。」

『ホントにゴメン!なるべく急ぐから・・・』

「気をつけてな!それじゃ!」

ピッ

さてと・・・どこで時間をつぶそうか・・・そのときだった・・・

「あれ?・・・真中くん?」

淳平「あ・・・東城!」

偶然にも東城と会った。

綾「どうしたの?こんなところで・・・1人なの?」

淳平「いや、西野と待ち合わせてんだけど・・・」

綾「あ・・・そうだよね・・・」

淳平「でもバイトが長引くらしくて遅れそうでさ、どこで時間つぶすか困ってて・・・」

綾「そうなんだ。」

淳平「そういう東城は?」

綾「あたしは図書館からの帰り・・・あ!そうだ!せっかくならこれ・・・」

淳平「・・・これは?」

綾「今書いてる新作の小説・・・まだ書きかけなんだけどね・・・もしよかったら読んでみて?」

淳平「ちょうどよかった!今読んでもいい?」

綾「うん!」

パラッ・・・

・・・やっぱり東城の小説は・・・すごい!繊細な表現ながらも迫力が伝わってくる・・・

綾「どう・・・かな?」

淳平「さすがだよ・・・まだ書きかけなのに・・・スゲェ面白い!」

綾「ありがとう!でも・・・今ちょっと詰まっちゃってるんだ・・・」

淳平「え、と・・・もし俺でよければ相談に乗るけど?」

綾「いいの?ありがとう!じゃあさっそくなんだけど・・・」

淳平「うん・・・」

綾「・・・この恋人同士がはなればなれになる場面があるでしょ?」

淳平「うん。」

綾「もう二度と会えないかもしれない・・・そんなときに・・・恋人に抱きしめられたら・・・どんな気持ちになるのか・・・」

淳平「・・・う〜ん・・・難しいなぁ・・・」

綾「ねぇ・・・真中くん・・・ほんの少しでいいから・・・あたしのこと・・・抱きしめてくれない?」

淳平「・・・え、ええぇぇ!?こ・・・ここで!?」

綾「あ、もちろんいやならいいんだけど・・・西野さんのこともあるから・・・無理頼んじゃってごめんなさい。」

東城・・・西野がいるとはわかっていても・・・こんな深刻な顔してる東城をほっとけなかった・・・

それはもちろん恋人としてではなく、1人の友人として・・・

・・・ごめん、西野!少しだけだから・・・

淳平「・・・東城・・・」

綾「・・・え?」

ふわっ・・・

俺は東城を・・・できる限りやさしく・・・そして力強く抱きしめた・・・

綾「・・・真中くん・・・」

淳平「こ、こんな感じ・・・かな?」

綾「・・・うん、ありがとう・・・」

俺と東城の間にしばらく訪れる静寂・・・しかし・・・それは・・・最悪の形で・・・破られた・・・

ドサッ!!

「・・・!?・・・に・・・・・・西・・・野・・・」


[No.890] 2008/03/04(Tue) 09:20:09
カウントダウン!〜第10話〜 (No.890への返信 / 10階層) - カズクン

もぉ〜っ!何でこういうときに限ってお客さん多くなるかなぁ?

淳平くんには連絡は入れたけど・・・早く終わらせないと・・・

あまり淳平くんを待たせたくないから・・・すぐにでも会いたいから・・・

1時間後、ようやくお客さんが落ち着いてきた。

「ごめんね、つかさちゃん。助かったよ。」

「いいですよ、これくらいどうってことないです♪」

「あとは大丈夫だからもうあがっていいよ?」

「わかりました♪」

ふぅ〜っ・・・やっと終わったぁ〜・・・急いで準備しなきゃ!



まっててね、淳平くん♪今行くからね♪待たせちゃった分あたしが穴埋めするから!



ふう、ようやく駅前に着いた〜!え、と・・・淳平くんは・・・

あ、いた!

あたしは声をかけようとしたけど・・・かけられなかった・・・

・・・あれは、東城さん・・・なんで東城さんがここに?

なんで淳平くんそんなに楽しそうに話してるの・・・?

・・・あたしが遅れたのがいけないの?

なんともいえない悲しい気持ちになったあたしに・・・追い討ちをかけるように・・・

もっとも見たくない光景を見てしまった・・・

・・・抱き合ってる・・・なんで・・・どうして・・・?

なんで・・・2人ともそんな・・・真剣な顔で抱き合ってるの?

あたしはとにかくこの状況に耐えられなかった・・・

思わず手に持っていた荷物を・・・落としてしまった・・・

ドサッ!

淳平「・・・!?・・・に、西・・・・・・野・・・?」

綾「・・・!?・・・・・・西野、さん・・・」

つかさ「・・・2人とも・・・なに・・・してるの?」

淳平「ち、違う!違うんだ、西野!これは・・・これは・・・」

つかさ「いま・・・抱き合ってたよね・・・東城さんと・・・」

綾「ごめんなさい!西野さん!これには訳が・・・」

つかさ「・・・ゴメン・・・あたし・・・帰るね・・・」

淳平「おい、待ってよ!」

あたしは耐えられなくなって・・・その場を走り去った・・・

ねぇ、淳平くん・・・あたし、なにを信じたらいいの?もうわかんないよ・・・

あたし・・・淳平くんのことこんなに好きなのに・・・淳平くん・・・淳平くん・・・淳・・・平・・・くん・・・



綾「ごめんなさい・・・ごめんなさい!あたしのせいで・・・」

淳平「東城は悪くないよ・・・全部俺が悪いんだ・・・俺が・・・」

とにかく電話だ!俺は西野に電話をした。

『おかけになった電話は電波の届かないところにあるか電源が入っていないためかかりません。』

淳平「だめだ・・・電源切られてる・・・つながらない・・・」

綾「ほんとに・・・ごめん・・・なさい・・・」

東城は涙を流して謝っている・・・また・・・泣かせちゃったな・・・俺・・・東城のこと・・・

淳平「気にすんなって!俺は西野を追うから。小説、サンキュー♪面白かった!」

綾「真中くん・・・うん、ありがとう。頑張って仲直りしてね!」



西野・・・どこにいるんだ・・・西野、西野!

俺は可能な限り探したが見つからなかった・・・あたりは少しずつ暗くなってきた・・・

最後の望みをかけて俺は西野の家に向かう。

ピンポ〜ン♪

『・・・はい』

!西野・・・家に戻ってたのか・・・その声には・・・元気がない・・・

「あ、真中ですけど・・・西野?」

『・・・悪いけど・・・今は会いたくない・・・帰って・・・』

「西野!俺の話を聞いて・・・」

『お願い・・・帰って・・・聞きたくない・・・』

西野の声が・・・弱々しい・・・きっと・・・泣いているのだろう・・・

『・・・淳平くん・・・あたし・・・もう・・・どうしたらいいのかわかんないよ・・・』

「だ、だからそれは・・・とにかく俺の話を・・・」

『・・・ゴメン・・・今は・・・まともに顔も見れないと思うから・・・帰って・・・お願い・・・』

西野・・・

俺は西野の家を後にした・・・

取り返しのつかないことをしてしまった・・・東城のことをほっとけなくて・・・

少しだけならって思って・・・

まさかこんなことになるなんて・・・ハハ、ダメだな、俺って・・・

結局また西野を傷つけちゃった・・・ゴメンな、西野・・・

とにかく謝りたい・・・謝って、もう一度やり直したい・・・

もう西野のことしか見ないから・・・

だから・・・会わせてくれよ・・・顔を見せてくれよ・・・西野・・・


[No.891] 2008/03/04(Tue) 10:03:06
カウントダウン!〜第11話〜 (No.891への返信 / 11階層) - カズクン

どうしよう・・・どうしよう・・・あたしが・・・あたしがいけないんだ・・・

あたしが真中くんに・・・あんなこと頼んじゃったから・・・こんなことに・・・

まさか・・・西野さんに見られるなんて・・・

真中くん・・・強がってはいたけど顔色はすごく悪かった・・・

どうなったんだろう・・・仲直り・・・できたかな?あたしは真中くんの家に電話をかけた。



『はい・・・真中です。』

「あ、東城です・・・真中くん?」

『ああ、東城か・・・』

「・・・どうだった?仲直り・・・できた?」

『・・・ダメだった・・・西野が会ってくれなくて・・・当然だな・・・あんなことしたんだから・・・』

「・・・ごめんなさい・・・真中くん・・・」

『気にするなよ。会ってもらえるまで俺も頑張るから・・・それじゃ。』

「うん。バイバイ・・・」



真中くん・・・そうとう辛そう・・・西野さんは・・・会ってさえくれないなんて・・・

・・・このままじゃいけない・・・あたしのせいで2人が別れるなんて・・・耐えられない・・・

まだ望みがあった夏頃なら・・・きっと・・・罪悪感はあまり感じなかったかもしれない。

でも・・・もうあたしはあの雪の日に真中くんへの想いは断ち切った・・・

今日のことは・・・恋人としてではなく・・・いち小説家としてお願いしたつもりだった・・・

西野さんに誤解させたのはあたし・・・あたしが責任を取るんだ!

あたしは西野さんの家へと向かった。





・・・あれから・・・何時間くらい泣いたかな・・・もう・・・夜になっちゃったんだ・・・

淳平くん・・・信じていいんだよね?淳平くんが好きなのはあたしだけだって・・・信じて・・・いいんだよね?

なんで・・・東城さんと抱き合ってたの?

・・・わからない・・・わからないよ・・・聞きたいけど・・・聞いたらこれまでの想いが壊れそうで・・・聞けない・・・

・・・どうしたらいいの?誰か・・・教えてよ・・・

ピンポ〜ン♪

こんな時間に・・・誰だろう・・・淳平くん?もしそうだとしても・・・会えない・・・

「はい・・・」

『・・・東城です・・・西野つかささん・・・いますか?』

・・・!東城さん・・・なんで・・・東城さんが・・・うちに?

「東城さん・・・何の用事?」

『今日のことで・・・謝りに来たの・・・話を聞いてほしくて・・・』

「悪いんだけど・・・今誰とも会いたくない・・・」

『お願い!あたしの話を聞いて!・・・お願い・・・だから・・・』

・・・!・・・ドアホンのモニター越しに東城さんが泣いているのが見える・・・

・・・あたしは決心した。東城さんの話を聞いてみよう・・・

ガチャッ

つかさ「東城さん・・・」

綾「・・・西野さん・・・ありがとう・・・そこの公園で話さない?」

つかさ「・・・うん・・・」

あたしは東城さんと公園に向かった。

お互い沈黙が続いたけど・・・東城さんがそれを破った・・・

綾「それじゃあ・・・話すね・・・」

つかさ「・・・・・・」

綾「まず・・・これを読んでほしいの・・・」

つかさ「・・・これは?」

綾「・・・あたしが書いてる小説の新作・・・まだ書きかけだけど・・・」

つかさ「・・・読んでいいの?」

綾「・・・うん・・・」

あたしは東城さんの小説を読み始めた・・・

・・・・・・!

すごい・・・普段こういうのを読まないあたしでもその凄さがわかった・・・

つかさ「・・・面白い。こんなの書けるなんて・・・やっぱり東城さんは凄いね・・・」

綾「・・・大事なのはこのあとなの・・・あたし・・・どうしてもその恋人の気持ちを知りたくて・・・」

綾「いけないってわかってて・・・真中くんにお願いしちゃったの・・・」

綾「ほんのすこしだけ・・・抱きしめて・・・って・・・」

つかさ「・・・」

綾「真中くんは誰にでも優しいから・・・きっと悩んで苦しんでるあたしをほっとけなかったんだと思う・・・」

つかさ「東城さん・・・なんで・・・話してくれたの?東城さんも・・・淳平くん好きなんでしょ?」

綾「好きだけど・・・それは・・・友達として・・・同じ志を持つ仲間としてであって・・・」

綾「1人の男性として見るのは・・・あきらめた・・・西野さんがいるから・・・」

つかさ「・・・東城さん・・・」

綾「あたしの夢はね・・・いつか真中くんにあたしの小説を映画化してもらうことなんだ!」

綾「それは真中くんが好きだからじゃなくて・・・一人の小説家としての希望だから・・・」

つかさ「・・・東城さん・・・強いね・・・」

綾「そんなことは・・・あたしはもう、真中くんの事はあの雪の日にけじめをつけたから・・・」

綾「だから・・・誤解させちゃって・・・ごめんなさい・・・」

つかさ「・・・大人だね・・・東城さん・・・それに比べてあたし・・・ちゃんと理由も聞かないで淳平くんのこと避けて・・・」

綾「真中くん・・・あのあとすぐ西野さんに電話したんだけどつながらなくて・・・凄く心配になって・・・」

綾「西野さんのこと走って追いかけたんだよ・・・」

つかさ「うっ、うっ・・・ゴメンね・・・ゴメンね・・・淳平くん・・・」

つかさ「どんなことあっても順平くんのこと信じるって決めたのに・・・信じてあげられなくて・・・」

つかさ「会いたい・・・淳平くんに・・・会いたいよぉ・・・うあぁぁぁん・・・」

あたしはあふれる涙を抑えられなかった・・・淳平くんに会いたい気持ちが・・・爆発して・・・止まらなかった・・・

綾「・・・!・・・じゃあ、あたし・・・行くね?・・・あとは頑張ってね・・・真中くん?」

つかさ「!?」

淳平「すまない・・・西野・・・」

あたしが顔を上げたとき・・・いま一番会いたい人の姿が・・・あった・・・


[No.892] 2008/03/04(Tue) 17:52:05
カウントダウン!〜第12話〜 (No.892への返信 / 12階層) - カズクン

淳平「西野・・・」

・・・淳平くん・・・なんでここにいるってわかったんだろう・・・

綾「ゴメンね、西野さん。真中くんにはあたしが連絡しといたの・・・西野さんに謝りにいくって・・・」

つかさ「・・・」

淳平「東城から電話もらって・・・俺も行かなきゃと思って西野の家に向かってたら2人の声が聞こえてさ・・・」

つかさ「・・・そう・・・なんだ・・・」

綾「じゃあ・・・あたし・・・帰るね。真中くん、頑張って!」

淳平「ああ・・・ゴメン、東城。」

東城さんは帰っていき、公園に残ったのはあたしと淳平くんの2人だけ・・・




・・・とても静かな時間・・・あたしも淳平くんも・・・話そうとしない・・・というより・・・言葉が出てこない・・・

東城さんから訳は聞いてるからわかってはいるけど・・・

なんで東城さんを抱きしめたのか・・・淳平くんから直接聞きたい・・・けど・・・聞けない・・・聞く勇気が出ない・・・

淳平くんの理由がもし・・・東城さんと違うものだったら・・・これまでの想いが壊れてしまうかもしれない・・・

でもあたしは淳平くんのこと大好きだから・・・淳平くんのこと信じたいから・・・

わずかな勇気を振り絞って・・・ついに口を開いた。

つかさ「さっき・・・東城さんの小説・・・読ませてもらったんだ・・・」

淳平「・・・え?」

つかさ「・・・ホントすごいね!東城さん。あたしたちと歳はかわらないのに・・・あんなの書けるなんて・・・」

淳平「ああ・・・俺も読んで・・・改めて東城はすごいって思ったよ・・・」

つかさ「・・・まだ書きかけなのに・・・ホント面白かった・・・」

淳平「・・・ああ。」

つかさ「・・・」

淳平「・・・」

つかさ「・・・・なんで?」

淳平「・・・え?」

つかさ「・・・なんで・・・東城さんのこと抱きしめたの?・・・あたし・・・何か悪いことした?」

淳平「・・・違う!そんなんじゃない・・・そんなんじゃないんだ・・・」

淳平「東城が・・・すごく悩んでて・・・困ってて・・・苦しそうな顔をしてるのを見て・・・どうしてもほっとけなくなったんだ・・・」

淳平「・・・いけないのはわかってた・・・だけど・・・ほっとけなかった・・・」

つかさ「・・・知ってるよ・・・東城さんも同じこといってた・・・」

淳平「そうか・・・」

つかさ「ねぇ・・・淳平くんは・・・ホントにあたしのこと・・・好きなの?」

淳平「な・・・なに言い出すんだよ・・・好きに決まって・・・」

つかさ「じゃあなんで!なんでその優しさをあたしだけに向けようとしないの!?」

淳平「そ、それは・・・」

つかさ「・・・淳平くんがよかれと思ってしてることが・・・どれだけあたしを傷つけてるか・・・考えたことある!?」

淳平「・・・・・・」

つかさ「・・・あたしだけを見れないの?・・・あたしだけを愛せないの?・・・グスッ・・・どうなのよぉ・・・うぅ・・・」

淳平「・・・また・・・裏切っちゃったな・・・西野のこと・・・」

淳平「もう絶対傷つけない・・・そう誓ったのに・・・ちょっとした甘えで・・・こんなに傷つけちゃったな・・・」

つかさ「・・・淳平くん・・・」

淳平「・・・もう2度とこんなことはしない・・・信用してもらえないかもしれないけど・・・」

淳平「もう一度やり直したい・・・今度は絶対裏切らないから!!」

つかさ「・・・・・・」

淳平くんの必死さは伝わってくる・・・でも・・・あたし自身がまだ納得していない部分もあったから・・・こう言った。

つかさ「・・・じゃあ・・・証明して見せてよ・・・」

淳平「・・・西野の好きにしていいから・・・殴りたければいくら殴っても構わない・・・気が済むまで殴っていい・・・」

淳平「俺はそれを・・・受け入れるから・・・そうされて当然のことしたから・・・」

つかさ「・・・わかった・・・淳平くん・・・目、つぶって。」

淳平「・・・ああ・・・」

淳平くんはゆっくりと目を閉じて・・・そのときを待ち構えていた・・・

あたしは・・・右手に少しずつ力を入れた・・・そして淳平くんの頬をめがけて・・・その手を振りぬいた。

・・・パァン・・・

夜の公園にかわいた音が鳴り響いた。淳平くんの左の頬には・・・あたしの右手の形が浮き出た。

つかさ「・・・あたしの痛み・・・わかってもらえた?」

淳平「・・・うん、心にしみた・・・」

つかさ「でもまだ気が済まないから・・・もう一度・・・目、つぶって・・・」

淳平「・・・ああ・・・」

淳平くんは穏やかな顔で・・・もう一度目をつぶった・・・

淳平くん・・・まだ気が済んでないなんて・・・嘘・・・淳平くんが大好きだから・・・淳平くんがほしいから・・・

あたしは・・・淳平くんの唇を・・・塞いだ・・・

淳平(・・・!?・・・西・・・野・・・舌が・・・入って・・・)

もう本能だったんだと思う・・・今までのキスとはまるで違う・・・あたしが淳平くんを、淳平くんがあたしを求めるような・・・激しい・・・キス・・・

もうあたしの頭の中は・・・淳平くんのことしか考えられなくなってた・・・

淳平くんも・・・あたしのことだけを考えてくれてるかな?

唇がはなれたとき・・・あたしの目の前には・・・とろんとした目をした淳平くんがいた・・・

淳平「西・・・野・・・」

つかさ「もう・・・裏切らないで・・・あたしだけ見て・・・」

淳平「うん・・・もう西野しか抱きしめないから・・・西野しか愛さないから・・・」

つかさ「・・・ありがとう・・・淳平くん!」

淳平「うん、愛してる・・・つ・・・つ・・・つ・・・」

つかさ「・・・?」

淳平「・・・つかさ!!!」

つかさ「・・・!・・・淳平・・・くん・・・」

淳平「これからは・・・もう名字で呼ばないから・・・名前で呼ぶから・・・いいだろ?」

淳平くん・・・ずっと呼んでほしかった・・・あたしの名前・・・ようやく呼んでくれた・・・すごく・・・いい響き・・・

つかさ「淳平くん・・・もう1回・・・呼んで?」

淳平くんは照れながらも言った。

淳平「ああ・・・愛してる、つかさ。」

つかさ「・・・うれしい・・・♪あたしも・・・愛してるから、淳平くん・・・」

・・・あたしたちのケンカはこうして終わりを告げた。淳平くんはあたしをいつものように家まで送ってくれた。

淳平「それじゃあ、おやすみ、つかさ。」

つかさ「うん♪・・・あ、待って!淳平くん。」

淳平「どうした?」

つかさ「最後にもう1回だけ・・・キス・・・して?」

淳平「・・・うん・・・」

あたしたちは別れ際にもう1回キスをした・・・さっきみたいな激しいキスじゃないけど・・・お互いの気持ちを乗せた・・・幸せなキス・・・

つかさ「・・・ん・・・エヘヘ♪ありがとう♪」

淳平「こっちこそ・・・ありがとう、つかさ♪」

つかさ「帰り道、気をつけてね?」

淳平「ああ。おやすみ!つかさ!」

つかさ「おやすみ、淳・平・くん♪」

こうして・・・嵐のような日曜日が終わった・・・あの時は辛かったけど・・・

今はすごく幸せ・・・淳平くんの愛をたくさん感じたから・・・あと・・・思いっきりたたいちゃってゴメンね・・・

おやすみ、淳平くん・・・だ〜〜〜いすき♪


[No.897] 2008/03/06(Thu) 00:43:28
カウントダウン!〜第13話〜 (No.897への返信 / 13階層) - カズクン

波乱の日曜から一夜明けて俺はいつものように学校へと向かっていた。

向かっているあいだ、ずっと昨日のことが頭からはなれなかった。俺の甘さが原因で傷つけてしまったつかさへの申し訳なさ・・・それから・・・

つかさからたたかれたあと・・・つかさがしてくれたキス・・・今までにない感触だったなぁ・・・

頭がボーっとして・・・つかさのことしか考えられなくなって・・・

終わった後のとろんとしたつかさの目がものすごく可愛かったなぁ・・・

今、つかさも同じこと考えてくれてるのかなぁ・・・

ガラッ

外村「おっ、真中!おはよう!」

淳平「・・・」

外村「・・・?お〜い、真中〜?」

淳平「・・・あ、ああ。外村・・・おはよう。」

外村「おいおい、大丈夫か?なんか顔が真っ赤だぞ?熱でもあるんじゃないのか?」

淳平「べ、別にねぇよ!」

外村「・・・つかさちゃんのことかなぁ?」

小宮山「ま〜な〜か〜・・・つかさちゃんに何かしたのか?」

淳平「な・・・関係ないだろ!」

そこへタイミング悪く・・・東城が現れた・・・

綾「真中くん、おはよう。昨日は西野さんと仲直りできた?」

淳平「わ〜〜っ!東城、その話は・・・」

外村「やっぱりなんかあったんじゃねぇか・・・」

小宮山「正直に話せ!真中!」

淳平「別におまえら2人には関係ねぇだろ!つかさと何があったかなんて・・・」

・・・し、しまったーーーーーっ!口が滑った・・・気がついたときには・・・手遅れだった。

外村「おい小宮山、聞いたかよ!いつも名字で呼んでたあの真中が『つかさ』だってよ!」

小宮山「まーなーかー・・・」

淳平「ま、まぁ・・・成長したってことで・・・許してくれよ、な?」

外村・小宮山「ゆるさーん!」

東城「・・・よかったね、真中くん!」

その後俺は外村たちに昨日のなりゆきを話すことになったのは言うまでもない・・・

----------------------------------------------------------

つかさ(・・・淳平くん♪)

桜海学園のお昼休み・・・いつものようにトモコと唯ちゃんと3人で屋上でご飯を食べ始める。

トモコ「つかさ・・・なんかうれしそうだね。」

つかさ「あっ、わかる〜?」

唯「きょうはいつにも増してニコニコしてますもん。」

つかさ「だって今日も淳平くんが迎えにきてくれるんだもん♪」

トモコ「ほほぅ・・・」

唯「すっかりラブラブしてますねぇ♪」

トモコ「さてはおぬしたち・・・昨日何かあったんじゃないのかな?」

つかさ「え!?べ、別になにもないよ?」

トモコ「ふっふっふっ・・・かくしてもトモコさんにはわかるのだよ♪」

つかさ「な・・・なにいってんのさ!何もないよ!」

トモコ「これを見てもまだそんなことが言えるかな?」

そう言ってトモコが見せてくれた携帯の画面を見て・・・一気に恥ずかしさが押し寄せてきた・・・

トモコ「公園で抱き合ってキスをする2人・・・うらやましいねぇ♪」

唯「・・・すごい・・・こんなにしっかり抱きついて・・・」

つかさ「ちょっとやめてよトモコ!ていうかいつ撮ったのさ!」

トモコ「用事で外にいてその帰り道に偶然撮らせていただきました♪」

・・・淳平くんとのキスにすっかり夢中でトモコの存在に全く気がついてなかった・・・

写真撮られてたなんて・・・え〜ん、恥ずかしいよぉ・・・

トモコ「でもさ・・・なんていうかすごいいい顔してるよ、つかさ。」

唯「とても幸せそうな顔してますよね、西野先輩も、じゅんぺーも。」

つかさ「うん・・・実は昨日ちょっとしたことで淳平くんとケンカになっちゃって・・・」

トモコ「へっ?そうだったの?」

つかさ「うん。でも・・・そのおかげで淳平くんのことがもっと好きになっちゃった♪」

トモコ「なるほどね。よかったじゃん!ちゃんと仲直りできて。さてと・・・ここまでいけばあとは・・・むふふ♪」

つかさ「・・・なにを考えているのかな?トモコ?」

唯「トモコ先輩・・・目が怖い・・・」

トモコ「もうすることはあと1つしかないね、つ・か・さ?婚前交渉ってヤツ?むふふ♪」

つかさ「な・・・なにいってんのさ!トモコのバカ!」

トモコ「冗談だって、冗談♪」

もう、トモコってば・・・こんな調子でお昼休みは終了した。

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淳平「あ〜っ!終わったぁ!行くか!」

放課後、俺は真っ先に桜海学園に向かう。もちろんつかさを迎えに行くために。

淳平「・・・ていうかなんでおまえもついてくるんだよ・・・」

外村「気にすんなって♪」

淳平「・・・トモコさんに会いたかったりして。」

外村「(ギクッ)そ、そんなんじゃねぇって!桜海学園の女の子の写真を撮るために・・・」

淳平「・・・バレバレだっつーの・・・」

そうこうしているうちに桜海学園に着いた。

つかさは・・・おっ、出てきた出てきた♪外村のお目当てのトモコさんも一緒だ。

トモコ「おっ、ホラつかさ、あんたのダーリンがお待ちかねだぞ♪」

つかさ「ダーリンって言うな!」

つかさ(でもすごくうれしいから・・・いっぱい淳平くんに甘えちゃお♪)

つかさ「淳平くぅん♪会いたかったよぉ♪」

淳平「俺もだよ、つかさぁ♪」

俺たちは人目も気にせず抱き合った。

外村「・・・恥ずかしい奴らめ・・・写真を撮る気にもならん。」

つかさ「じゃあ帰ろっか、淳平くん♪」

淳平「そうだな♪」

そのとき・・・俺とつかさはちょっとした異変に気がついた・・・

後から来たトモコさんと外村がお互いを見つめあってる・・・顔も少し赤い・・・

淳平「おい、どうした外村?」

つかさ「・・・トモコ?どうしたの?」

トモコ「なんでもないよ?それじゃあ帰ろうか・・・ヒロシくん♪」

外村「おう!」

つかさ「・・・へ?」

淳平「・・・そ、外村さん?」

外村・トモコ「実は俺達(あたしたち)付き合ってま〜す♪」

淳平・つかさ「・・・・・・ええぇぇぇぇぇぇぇ!?」


[No.898] 2008/03/06(Thu) 22:13:11
Re: カウントダウン!〜第14話〜 (No.898への返信 / 14階層) - カズクン

さらっと出てきた外村とトモコさんの爆弾発言・・・俺もつかさも固まるしかなかった。

淳平「つかさ・・・知ってた?」

つかさ「ううん・・・全然・・・トモコ、いつの間にそんなことになってたの!?」

トモコ「ラブラブしてるのは何もあんたらだけじゃないってことで〜す♪」

外村「そういうこと♪」

淳平「・・・で、外村?当然・・・話してくれるよな?」

外村「・・・え?」

淳平「俺が昨日のこと話したんだ!おまえも話せ〜!」


俺は外村の頭を腕で固め、拳を外村の頭の上でグリグリまわした。

外村「い、いててて!わ、わかった、話すから!やめてくれ!」

淳平「よろしい!」

つかさ「あたしも聞きたいなぁ♪トモコぉ?」

トモコ「う・・・まあ・・・しょうがないか。よし、話してしんぜよう♪」

外村「さすがにここじゃ恥ずかしいから喫茶店行こうぜ?そこで話すからさ。」

淳平「わかった。さっそく行くか。」



そして俺たち4人は喫茶店に着き・・・さっきの話題へと戻した。

淳平「さ〜て、じゃ、聞かせてもらうか♪」

つかさ「ホラぁ、トモコはやくぅ♪」

トモコ「そんな楽しそうにしなくても・・・じゃあ話すよ?」

外村「トモコちゃんとはじめて会ったあの日、おまえらと別れた後のことなんだけど・・・」

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外村「じゃあな!真中、唯ちゃん、つかさちゃん。」

淳平・唯・つかさ「バイバーイ。」

トモコ「・・・ねぇ、外村くん、だっけ?」

外村「トモコちゃん、どうしたの?」

トモコ「さっき、写真撮りたいって言ってたよね?撮らせてあげよっか?」

外村「え、いいの!?」

トモコ「そのかわり・・・あたしちょっとお腹すいたなぁ♪」

外村「なんでもごちそうさせていただきます!」

トモコ「じゃあ、公園に行こう。今の時間ちょうどクレープの屋台があるから♪」

あたしと外村くんは近くの公園に行き、外村くんは本当にクレープをおごってくれた。

トモコ「ありがと、外村くん♪」

外村「これくらいどうってことないです♪あ、ちょっとそのままで!」

トモコ「え?」

カシャッ

トモコ「・・・いきなりはないんじゃない?」

外村「いやぁ、クレープを食べてる姿がきれいで、つい。」

う〜ん・・・恥ずかしいなぁ・・・でも、外村くんって意外と面白い人なのかも・・・

トモコ「そういえばずっと気になってるんだけど・・・その髪型・・・疲れない?前見えないんじゃあ・・・」

外村「え!?べ・・・別に気にしなくていいよ!これがおれのスタイルだからさ♪」

トモコ「その慌てよう・・・ははぁ〜ん・・・おぬし、顔に自信がないな?」

外村「そんなんじゃないって!」

トモコ「大丈夫、あたしは顔で人を判断しないからさ♪だからちゃんと顔を見せなさい♪」

外村「いや、ムリ!絶対ムリ!」

トモコ「えいっ♪」

外村「わーーーーっ!!!」

あたしは外村くんの目を見て・・・びっくりした。

なんてきれいな・・・青い目をしてるんだろう・・・顔に自信がないと思ってるのかどうかわかんないけど・・・

悪くない・・・いや、むしろいい顔立ち・・・ヤバイ・・・惚れそうだ、あたし・・・

外村くんの顔は、あたしに見られてるからか、ものすごく赤い・・・

外村「・・・も、もう勘弁してくれ!」

そういうと外村くんはあたしの手を振りほどいた。

トモコ「外村くん、カッコいいじゃん♪なんで目を見せないの?もったいないよ!」

外村「そ、それは・・・わかった、話すよ。」

外村くんの目が真剣になった・・・その目はやっぱりきれいで・・・引き込まれそうだった。

外村「実は俺さ・・・この目が原因で・・・いじめられてた時期があったんだ・・・」

トモコ「・・・え?」

外村「俺は・・・日本人のオヤジとイギリス人のお袋の間に生まれた・・・ハーフなんだ。」

トモコ「・・・!」

外村「俺には妹がいてさ、美鈴って言うんだけど・・・あいつはオヤジの目を継いだから黒いけど・・・俺は見事にお袋の目を継いじゃってさ・・・」

外村「小学校のうちはよかったんだけど・・・中学になるとますます青くなってって・・・気持ち悪いとか・・・いろいろ言われた。」

トモコ「・・・」

外村「決定的だったのは始めて好きになった子に告白した時、『あなたの目が嫌だ!』てはっきり言われて・・・あれはきたな〜・・・」

外村「まあ今となってはいい思い出・・・って・・・トモコちゃん?」

あたしは・・・自分の行動があまりにも軽率だったことに涙した。

外村くんにそんなことがあったなんて知らなかったから・・・そんなことがあったのに・・・無理やり目を見ちゃって・・・

トモコ「・・・ゴメン・・・辛かったよね?」

外村「そんなことないから・・・泣き止んで、な?」

トモコ「うん・・・」

嫌なことをしたのに顔色を変えずに接してくれてる・・・なんて優しいんだろう・・・どうしよう・・・もっとこの人を知りたい・・・

・・・よし、決めた!

トモコ「ねぇ、外村くん、あたしたち・・・つきあってみよっか?」

外村「え、ええ!?」

トモコ「あたし、キミの目・・・結構いいなって思ったよ?もちろんそれだけじゃない・・・もっと君のこと知りたいな♪」

外村「・・・ほ、ホントに・・・いいの?」

トモコ「うん!・・・あ、キミの下の名前は?」

外村「え・・・ヒロシだけど・・・」

トモコ「わかった。それじゃ・・・これからヨロシクね・・・ヒロシくん♪」

外村「・・・俺こそ・・・よろしく、トモコちゃん!」

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トモコ「・・・というわけなのよ。」

外村「どうだ?これで満足・・・なんで泣いてんだ?」

淳平「・・・おまえの目のこと初めて知った。辛かったよな、外村・・・」

つかさ「外村くん・・・」

外村「おいおい、気にすんなって!・・・ありがとな、2人とも。俺っていい友達持ったな〜♪」

つかさ「あたしたち、トモコと外村くんのこと応援してるからね!」

トモコ「サンキュー、つかさ!」

俺たち4人はお互いに友情を深め合った。

これからもかわらずいい関係でいような、外村!

そして・・・ガンバレ、トモコさん!


[No.902] 2008/03/07(Fri) 20:10:20
カウントダウン!〜第15話〜 (No.902への返信 / 15階層) - カズクン

淳平「あの2人うまくいくといいな、つかさ。」

つかさ「そうだね。」

あたしたちはトモコ、外村くんと別れ、2人で帰っていた。

そういえば・・・ふと思ったけど・・・淳平くんが作った高校最後の映画・・・まだ観てなかったんだっけ・・・

文化祭のときは不安で観ようとすらしなかったけど・・・

今なら・・・淳平くんがあたしだけを選んでくれた今なら・・・観れるかもしれない・・・

・・・よし、淳平くんに聞いてみよう。

つかさ「ねぇ、淳平くん。」

淳平「ん?」

つかさ「去年の文化祭の映画・・・あたしまだ観てなかったじゃない?」

淳平「ああ、あの時はつかさが観たくないって言って帰っちゃったんだっけ・・・」

つかさ「・・・観てみたいな。今日淳平くんの家に行ってもいい?」

淳平「・・・別にいいけど・・・部屋散らかってるぞ?」

つかさ「気にしないよ、そんなの♪じゃあ、一度荷物置いてから淳平くんの家に行くね!」

淳平「わかった。準備して待ってるよ!」

あたしはいったん淳平くんと別れ、家に荷物を置いて淳平くんの家に向かった。





ピンポ〜ン♪

『はーい』

「あ、西野です。」

『あ、どうぞー!』

カチャッ

淳平「いらっしゃい、つかさ!」

つかさ「おじゃまします、淳平くん!」

淳平「俺の部屋で待ってて。飲み物とか用意するからさ。」

つかさ「あ、あたしも手伝うよ♪」

淳平「え、でも・・・」

つかさ「いいの!あたしがそうしたいんだから。」

淳平「ありがとう、つかさ。」

あたしたちは飲み物やお菓子を部屋まで運んだ。そして・・・

淳平「さてと・・・それじゃあ・・・はじめるよ?」

つかさ「うん♪楽しみだな〜♪」

カーテンが閉められ、電気も消して・・・部屋は薄暗い状態になった。

そして淳平くんは、再生ボタンを押した。

あたしは映画を観て・・・感動した・・・

東城さんも、さつきちゃんも、端本さんも、小宮山くんも・・・それぞれが真剣な姿勢で演技に臨んでいて・・・

淳平くんの演技も真剣そのもの・・・すごく・・・カッコいい・・・引き込まれる・・・

東城さんの脚本のすごさもわかるけど・・・やっぱり演じる人がダメだとここまですごいとは思わない・・・

この一本に懸けた淳平くんや映研部のみんなの気迫がこれでもかというくらい・・・伝わってくる。

やっぱり・・・あたしも出てみたかったなぁ・・・そう思いながら映画を観ていた。

そして、ついに映画は佳境へ・・・






『この想い・・・伝えなければ始まらないことはわかっています。』

『だけど言えなかった・・・言ってしまえば今の関係が泡のように壊れてしまいそうで・・・』

『でも、あなたが好き・・・ずっと、ずっと好き・・・』






東城さん・・・これは・・・演技じゃなかったんだよね・・・淳平くんへの・・・告白だったんだよね・・・

いつの間にか・・・あたしの目からは涙が落ちていた。映画のよさもあったけど・・・東城さんの切ない告白に・・・涙した。





淳平「・・・どうだった、つかさ?」

つかさ「・・・うん、すごくよかった!すごくよくて・・・泣けてきちゃった。」

淳平「・・・ゴメンな、つかさ・・・去年のときは俺、あまりにも無神経だった・・・」

つかさ「・・・え?」

淳平「最後の東城の告白のシーン・・・あれは俺がアドリブでもいいって指示したんだ・・・」

つかさ「・・・」

淳平「俺も最初は演技だと思ってた・・・けど・・・違ってた・・・本気だったんだな・・・」

つかさ「淳平くん・・・」

淳平「そんなことも知らずに・・・ただつかさに観てもらいたいがために無理やり映画観せようとして、嫌な思いさせて・・・」

つかさ「ううん・・・いいの。淳平くんがあたしだけを選んでくれた今なら・・・」

つかさ「確かに文化祭のときは観たくなかった・・・ううん、怖くて観れなかった・・・」

つかさ「だって・・・東城さんの存在が淳平くんの中で大きくて・・・淳平くんが離れていっちゃう気がしたんだもん・・・」

淳平「つかさ・・・」

つかさ「不安だった・・・すごく・・・不安だったんだからぁ・・・」

あたしは泣いて淳平くんに抱きついた・・・安心させてほしい・・・不安を取り除いてほしい・・・

フワッ・・・

淳平くんの手が、あたしの頭の上にやさしく置かれた。

つかさ「・・・淳平・・・くん。」

淳平「安心して、つかさ。もうあのときの俺とは違うから・・・」

淳平「つかさを・・・つかさだけを大切にするから・・・だから、もう泣き止んで・・・ね?」

つかさ「うん・・・でも、まだ不安だよ・・・」

淳平「じゃあ・・・その不安取り除くから・・・目、つぶってくれる?」

つかさ「・・・うん!」

あたしたちは目を閉じて・・・キスをした。

もう何回しただろう・・・でも・・・今日のは今までにないくらい優しくて・・・心地よくて・・・すごく安心する。

淳平「・・・不安・・・なくなった?」

つかさ「うん・・・ありがとう、淳平くん♪」

淳平「どういたしまして♪」

このあとあたしは淳平くんの家でおばさんたちに夕飯をご馳走になった。

そして帰りはいつものように淳平くんに家まで送ってもらった。

つかさ「いつも送ってくれてありがとう、淳平くん♪」

淳平「たいしたことじゃないよ。少しでも長くつかさといたいから・・・」

つかさ「淳平くん・・・うれしい♪」

淳平「それじゃあ、おやすみ。また明日!」

つかさ「うん!あ、でもその前に・・・」

淳平「・・・うん。」

あたしたちはいつものように抱き合って、軽くキスをした。

つかさ「ヘヘ、バイバイ、淳平くん♪」

淳平「おやすみ、つかさ!」

こうして淳平くんは家へ帰っていった。

淳平くん・・・あたし・・・今日はすごくうれしかったよ・・・もう離れたくないよ・・・

このまま時間が止まっちゃえばいいのに・・・そうすれば・・・ずっと一緒にいられるのに・・・

あたしたちに残された時間は・・・あと1週間を切っていた。


[No.906] 2008/03/10(Mon) 09:36:22
カウントダウン!〜第16話〜 (No.906への返信 / 16階層) - カズクン

昨日はつかさに去年の映画を観てもらえてよかった。あれは今までのなかでも最高の出来だったから・・・

でも心の中ではつかさにも出てほしかった・・・と思う自分がいたのも確かだった。






学校に着くといつものように外村と小宮山が話している。

外村「よう、真中!」

淳平「よう、外村、小宮山。」

小宮山「オッス!前話した壮行会なんだけど場所決まったから。」

淳平「ホントか?どこ?」

外村「駅前のファミレスにしようと思ってるんだけど・・・いいか?」

淳平「モチロン!」

外村「よし!決まりだな!時間は学校が終わり次第ってことで。」

淳平「つかさに伝えとくよ。」

俺はさっそくつかさにこのことをメールで送った。

数分後、返事が返ってきた。

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おはよう、淳平くん!

わかったよ〜、予定しとくね!そうだ、トモコも一緒に行くからヨロシクね♪

・・・といっても外村くんがトモコに話したみたいなんだけどね。

あと、今日はあたしが淳平くんのこと迎えに行くね♪

じゃあ、今日も一日頑張ろうね!淳・平・くん♪   つかさ

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つかさ・・・ホントにうれしそうだ・・・でも・・・時間はもうあまり残されてはいない・・・それを・・・改めて実感する。

外村「・・・あと5日か・・・つかさちゃんの留学まで・・・」

淳平「そうだな・・・俺はその日までできる限りつかさのそばにいようと思う。」

小宮山「当たり前だ!つかさちゃん泣かしたら許さないぞ!」

淳平「お前にいわれなくてもわかってるよ!」

わかってる・・・そんなこと・・・でも・・・その日が近くなるほど・・・離れたくないって思う自分がいて・・・情けなく思った。





放課後、俺は校門でつかさを待っていた。数分後・・・

つかさ「淳平くぅん!」

淳平「つかさ!待ってたよ!」

バッ!

俺たちは会うなり抱きあった。もうそれが当たり前のように・・・

淳平「喫茶店でも寄ってくか。」

つかさ「そうだね。今日は淳平くんのおごりかな〜?」

淳平「・・・できる範囲で・・・」

つかさ「わ〜い♪期待してるからね!」

俺たちは駅の方へ向かった。しかし・・・いつもと何か様子が違っていた。

つかさ「あれ?なんか駅の辺りすごい人がいるね。」

淳平「ホントだ・・・なんだろう・・・あ、あれは!」

なんと・・・そこでは何かの撮影を行っていたのだ。そしてそこで・・・俺はあの人の姿を発見する。

淳平「・・・角倉さん・・・」

つかさ「角倉さんって・・・確か映画監督さんで、淳平くんの映画を観てもらった人だっけ?」

淳平「そう。ダメだったけどね・・・」

ここにいるってことは・・・映画の撮影か・・・それにしてもすごいな・・・有名人が大勢集まって・・・

角倉「はい!OK!それじゃあ本日はここまでにしましょう!」

「お疲れ様でした!」

どうやら終わったらしい・・・人が少しずつ少なくなってくる・・・俺たちも行こうとした・・・そのときだった。

角倉「・・・あれ?お〜い、そこのキミ。」

淳平「!・・・はい。」

角倉「やっぱり・・・真中くんじゃないか!観に来てくれたのかい?」

淳平「あ、いえ・・・たまたまです。これから彼女と喫茶店に行こうとしてて、その途中で・・・」

つかさ「はじめまして、西野つかさです。」

角倉「角倉 周です。よろしく、西野さん。僕も終わったからもしよければご一緒してもいい?」

淳平・つかさ「もちろん、いいですよ!」

俺たちは角倉さんと3人で喫茶店へと入った。

角倉「・・・そうか・・・結局大学受験は失敗しちゃったのか・・・」

淳平「ええ・・・でもいいんです。精一杯やったつもりですから。」

つかさ「淳平くん、かなり落ち込んで・・・でも立ち直るのは早かったんですよ♪」

角倉「そうみたいだね。これも西野さんのおかげかな、真中くん?」

淳平「ええ、つかさがいなかったら・・・まだダメだったと思います。」

角倉「・・・なあ、真中くん。前にキミが作った短編映画・・・覚えてるかい?」

淳平「・・・はい。」

なんでいまさらこの話が・・・俺は不思議に思ったけど・・・このあと思いもよらない言葉が門倉さんの口から出てきた。

角倉「あのときはとりあえず受験に集中してほしいから、あえて厳しいことを言ったけど・・・実際はそこまでひどくはなかったよ。」

淳平「・・・え?」

角倉「キミは繊細な映像を撮るのがうまいね。出ているのは女の子1人だけなのに・・・あそこまで表情を豊かに引き出せるとは・・・」

角倉「とはいってもまだ荒削りな部分もあるし、わかる人じゃないとわからないところもあるから完璧とはいえないけどね。」

淳平「・・・ありがとうございます。」

つかさ「評価してもらえてよかったじゃん、淳平くん♪」

角倉「そこでなんだけど・・・もしキミがよければ・・・僕の事務所に来ない?」

淳平「え!?」

角倉「キミの腕を見込んで、お願いしたい。最初は雑用とかだけどキミの腕なら必ずいいとこいけると思う。」

つかさ「よかったじゃん!淳平くん!」

うれしい・・・確かにうれしい・・・でも・・・

淳平「・・・すいません、角倉さん。せっかく誘っていただいて申し訳ないんですけど・・・」

角倉「・・・え?どうしてだい?」

淳平「実はあの短編映画、俺の友人に観てもらったんです。このあいだ中路賞を受賞した小説家なんですけど・・・」

角倉「・・・ああ、東城 綾さんだね。」

淳平「彼女の意見も角倉さんと同じものでした。あのときの俺は角倉さんに認めてもらいたくて・・・観客を無視した作品になってしまいました。」

淳平「そのとき思ったんです。まだまだだ、って・・・このままじゃとてもいい映画監督にはなれない・・・だから、もう一度鍛えなおそうって・・・」

角倉「そうか・・・じゃあ真中くん、こうしよう。いつでもいいから・・・もう一度短編映画を作ってくれないかな?」

淳平「・・・え?もう一度ですか?」

角倉「ああ。そしてもう一度観せてくれないか?もしその出来がよかったら改めて誘わせてもらいたい。」

淳平「・・・わかりました!俺・・・角倉さんの期待にこたえられるように死ぬ気で頑張ります!」

角倉「待ってるよ、真中くん!」

こうして俺は角倉さんと約束を交わして別れた。





帰り道・・・つかさが俺に尋ねてきた。

つかさ「淳平くん、断らなくてもよかったんじゃないの?もったいない・・・」

淳平「いいんだよ、これで・・・俺、もっと・・・もっとうまくならないとダメだから・・・」

つかさ「・・・カッコいい♪」

淳平「・・・え?」

つかさ「淳平くん・・・すごく輝いて見えるよ!あたし惚れ直しちゃった♪」

つかさは俺の腕に体を摺り寄せた。

淳平「・・・ありがとう、つかさ。」

このとき、俺の心で1つの決心が生まれたが、それは今は誰にも言わないつもりだ・・・

心配をかけたくないから・・・特に・・・つかさには・・・

つかさ「・・・淳平くん?どうしたの?ボーッとして・・・」

淳平「え!?い、いや、つかさすごく可愛いなーって・・・(苦しいいいわけだな・・・)」

つかさ「・・・♪淳平くん、だぁいすき♪」

・・・つかさ・・・可愛い・・・ホントに可愛い・・・ホントにもうはなれたくない・・・けど・・・時間は待ってはくれない・・・

俺たちに残された時間は・・・あと・・・5日・・・


[No.908] 2008/03/11(Tue) 09:38:42
カウントダウン!〜第17話〜 (No.908への返信 / 17階層) - カズクン

いつものように学校に向かう・・・しかしその足取りは重い・・・もうすぐそこまで迫っているつかさとの別れ・・・

・・・いや、なるべく考えないようにしよう!どんどん気が重くなるから!つかさを楽しませてあげることだけ考えないと!





ガラッ

淳平「おはよー」

外村「よう!真中、今日時間あるか?」

淳平「・・・なんで?」

外村「俺らもうすぐ卒業だろ?時間あるうちに部室の片付けやら整理やらしときたくてな。」

淳平「別に構わないけど・・・何人でやるんだ?」

外村「俺と小宮山と北大路、それから美鈴も手伝うって言ってたから4人かな?」

淳平「・・・東城は?」

外村「あいつはムリだ。小説を仕上げなきゃいけないみたいだからな・・・」

淳平「そうか・・・」

外村「とりあえず放課後部室集合ってことで。」

淳平「わかった。」

片付けか・・・どのくらいかかるか分からないからつかさにメール送っとこう。

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つかさ、今日なんだけど外村たちと部室の整理やらなくちゃいけなくなっちゃったから遅くなりそうなんだ・・・

だから申し訳ないんだけど今日は先に帰ってくれる?

埋め合わせはするから、ゴメン!    淳平

----------------------------------------------------------

数分後、つかさからメールが返ってきた。

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そっか・・・しょうがないよね・・・うん、わかった!

そのかわり・・・埋め合わせ期待してるからね!

う〜〜〜〜んと甘えちゃうんだから♪

じゃ、がんばってね♪     つかさ

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そして放課後・・・俺は部室へと向かった。

ガラッ

さつき「おーそーいー!」

小宮山「相変わらずだよな、お前。」

淳平「・・・悪かったな・・・」

美鈴「兄貴は掃除用品を買いに行ってるので先にはじめましょう。」

かくして部室の片付けが始まったのだが・・・これがなかなかはかどらなかったりする・・・

さつき「きゃ〜、真中の衣装だ〜♪も〜らいっ!」

美鈴「ちょっと、北大路先輩!それは今後も使えるからダメです!」

さつき「え〜っ・・・チェッ・・・」

小宮山「うひょ〜っ!やっぱ綾ちゃんとさつきちゃんの文化祭の看板はそそるなぁ♪なぁ、真中?」

淳平「んなこといってないでさっさとやれよ!」

ガラッ

外村「おーい、真中と小宮山は床をモップがけしてくれるか?そのあとワックスかけたりしないといけないから。」

淳平「こりゃあ、なかなか終わりそうにねえな・・・」





そんなこんなですっかり日も落ち始めたころ、ようやく一区切りがついた。

さつき「あ〜、終わった〜!」

美鈴「みなさん、お疲れ様でした。」

小宮山「ここまできれいになるとやっぱきもちいいな!」

外村「そうだな!部長としてはどんな心境だ?真中?」

淳平「うん、気持ちいいな!・・・今まで・・・いろんなことがあったなぁ・・・」

一同「・・・」

淳平「最初は映研部すら成り立ってなくて・・・部を立ち上げて・・・さつきや東城、外村に小宮山、それに美鈴、端本さん・・・」

淳平「みんながいなかったらきっとここまでできなかった・・・俺、みんなに出会えてホントによかった。・・・ありがとう。」

さつき「・・・真中・・・」

美鈴「真中先輩・・・あたしのほうこそ・・・ありがとうございました!」

小宮山「お前らしくねえな、真中!俺だって楽しかったぞ!」

外村「ま、みんなおまえの夢に巻き込まれた形だったけど・・・すげー居心地よかったぜ!」

淳平「みんな・・・もうこのメンバーで映画を作ることはないけど・・・これからもいい仲間でいような!」

一同「モチロン!」





外村「さて・・・もう遅くなってきたし・・・そろそろ帰るか。」

小宮山「そうだな。」

美鈴「それじゃ、お疲れ様でした!」

さつき「バイバーイ・・・って真中、あんたは帰らないの?」

淳平「・・・ああ、もう少しだけいたいんだ・・・」

さつき「あんまり遅くならないようにね?」

淳平「ああ!お疲れ!」

こうしてみんなは帰っていき、俺は一人部室に残った。

ホントにいろいろあった・・・その全てが楽しい思い出で・・・というより楽しかったことしか思い出せない・・・

もう一度部室全体を見渡したとき、段ボールの隙間から何かが見えた。

俺は段ボールのふたを開けた・・・

「こ、これは・・・2年のときの映画の・・・」

俺が見たもの、それは・・・つかさが主演だったときにつかさが着ていた衣裳だった。

「あのときのつかさの衣裳か・・・あのときのつかさ・・・すごくきれいだったなぁ・・・」

『・・・ホント?』

!?

俺は思わず後ろを振り返る。

淳平「・・・つかさ?なんで・・・帰ったんじゃ・・・」

つかさ「だって・・・やっぱり淳平くんと一緒に帰りたかったから・・・」

つかさ「校門で待ってたら外村くんたちに会って、ここだって聞いて・・・ホントに泉坂高校ってセキュリティがテキトーだよね♪」

つかさ「それより・・・さっきの言葉・・・ホント?」

淳平「・・・ああ、ホントだよ。あのときのつかさ・・・すげーきれいだった。」

つかさ「・・・ありがとう、淳平くん♪」

つかさは俺の腕にしがみついてきた。

淳平「ちょ、ちょっと、つかさ!」

つかさ「いいじゃん♪淳平くんに甘えたいんだもん♪」

つかさの一言で俺の顔は一気に赤くなってしまった。

淳平「・・・行こうか。」

つかさ「うん。」

淳平「・・・せっかくだからファミレスかなんかでも行く?飯おごるよ!待たせちゃったみたいだしさ。」

つかさ「いいの?わ〜い♪早く行こっ!」

淳平「お、おいつかさ引っ張るなって!」

つかさ「だって〜・・・もうおなかすいちゃって・・・」

淳平「よし。行くか!」

つかさ「うん♪」

俺はつかさとファミレスで夕飯を食べて帰った。当然のようにつかさを家まで送って・・・

淳平「それじゃ、おやすみ。」

つかさ「・・・淳平くん・・・何か忘れてない?」

淳平「・・・え?・・・何を?」

つかさ「もう!鈍いんだから・・・気付けよな、淳平くん。・・・ん・・・」

つかさは目を閉じて俺に唇を差し出した。そしてもう何回目かも分からないキスをした・・・

いつしても・・・何度しても・・・気持ちいい・・・

つかさ「・・・アリガト♪」

淳平「うん♪」

つかさ「おやすみ、淳平くん♪」

淳平「おやすみ、つかさ!」

こうして俺たちは別れた。あと4日・・・いっぱい楽しませてあげなくちゃな!


[No.910] 2008/03/12(Wed) 09:59:33
カウントダウン!〜第18話〜 (No.910への返信 / 18階層) - カズクン

出発がいよいよあと4日後に迫ってきた。ある程度身支度は済ませてあるからあとはその日を待つだけ・・・

・・・はぁ・・・淳平くんとはあと3日しかいられないのかぁ・・・わかってはいるんだけど・・・

・・・あ!そういえば・・・前に淳平くんに抱きついたときに外村くんに撮られた写真・・・現像できてるのかなぁ?

・・・よし!今日淳平くんと会うときに外村くんに聞いてみよ!

今のうちに淳平くんにメールしとかなきゃ!

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おはよう、淳平くん♪今日もあたしが淳平くんのこと迎えに行くからね♪

それと外村くんに聞きたいことがあるから一緒に外に出てきてっていっといて。

それじゃ、今日も1日ガンバロー♪     つかさ

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・・・これでよし!さあ、今日も一日頑張るぞ!





ガラッ

「おはよ〜♪」

トモコ「おっ、つかさ、おはよう。なになに、今日はやたら機嫌いいじゃない?」

つかさ「えっ、わかる〜?」

トモコ「隠してもトモコさんにはわかるぞ〜?」

つかさ「そういうトモコだって・・・外村くんとはどうなのよ?」

トモコ「え・・・あ、あたしのことはどうでもいいじゃん!」

トモコは焦り気味に言ったけど頬は赤くなっている。

つかさ「その顔・・・いいことあったね?」

トモコ「ま、まあいいじゃん!あたしのことは・・・イヤ、ホントに。」

いつもは見られないトモコのこのあせりよう・・・なんかかわいい♪

つかさ「あたし学校終わったら淳平くんのところへ行くんだけど・・・トモコも来る?」

トモコ「ん〜、どうしようかなぁ・・・」

つかさ「・・・外村くんも一緒なんだけどなぁ・・・」

トモコ「マジ!?モチロン行く♪」

つかさ「よし!決まり!」

トモコ・・・ホントに外村くん好きなんだなぁ・・・あたしと一緒だね♪




そして学校が終わり・・・あたしたち2人は泉坂高校に向かった。

つかさ「・・・あ、来た来た♪淳平く〜ん♪」

トモコ「ヒロシく〜ん♪」

淳平「つかさ〜♪」

外村「トモコちゃん!」

お互いがお互いの相手を呼び合う・・・なんか変な感じ。

外村「つかさちゃん、俺に聞きたいことって・・・なに?」

つかさ「んとね・・・このあいだ淳平くんに抱きついたところを外村くんが撮った写真って現像できてる?」

外村「ああ、あれか!モチロンできてるよ〜ん♪」

淳平「・・・あ、あのときの写真・・・」

淳平くんは顔を真っ赤にしている・・・

つかさ「今すぐ欲しいな♪パリに持って行きたいんだ〜。」

外村「いいよ!あ・・・家に行かないとないんだった・・・」

つかさ「じゃあ、外村くんの家まで取りに行ってもいい?」

淳平「あ、俺も行ってみてえ。外村の家行ったことないからさ。」

トモコ「あたしも〜♪」

外村「別にいいけど、面白くないかもよ?」

つかさ「いいよ、別に長居するわけじゃないから。それより写真取りに行ったらダブルデートっていうのはどう?」

淳平「いいな、それ!」

トモコ「うん、さんせ〜い♪」

外村「そうだな・・・それもいいかもな♪」

かくしてあたしたち4人は外村くんの家に向かった。


[No.912] 2008/03/13(Thu) 21:04:42
カウントダウン!〜第19話〜 (No.912への返信 / 19階層) - カズクン

外村「とうちゃ〜く♪ここが俺の家だよ〜ん♪」

・・・あたしたちは外村くんの家を見てビックリした。

つかさ「・・・すご〜い!なんていうか・・・すごく西洋的だね。」

淳平「そうだな・・・きらびやかっていうか、華があるっていうか・・・」

トモコ「すごいね、ヒロシくん!」

外村「そうか?ま、喜んでいただけたみたいだな♪せっかくだから入れよ。たぶんお袋いるからさ。」




カチャッ

外村「ただいま〜。」

つかさ・淳平・トモコ「おじゃましま〜す♪」

外村母「おかえり、ヒロシ・・・あら、そちらの方々は?」

外村「俺の親友2人と、カノジョ♪」

3人「はじめまして!」

外村母「はじめまして♪あのヒロシがこんなにお友達を連れてくるなんて・・・母さんうれしいわ♪」

外村「母さん・・・もう昔の俺じゃないんだからあんまり心配すんなよ・・・」

外村母「そうね♪あとでお茶出すわね。」

外村「ありがとう!それじゃ、俺の部屋に行くか!」

3人「はーい♪」

あたしたちは外村くんの案内で部屋へと向かった。



カチャッ

トモコ「へぇ〜、男の子の部屋のわりにはきれいじゃん♪」

外村「汚いのはあんまり好きじゃないからな・・・」

つかさ「それにしても・・・外村くんのお母さんって・・・スッゴイきれいだね!ビックリしちゃった・・・」

淳平「ホントだよなぁ・・・うちの母さんとはえらい違いだよ・・・」

外村「おまえら、ほめすぎだって!まあ確かにイギリス生まれのイギリス育ちだから他の人とは多少は違うんだろうけど・・・」

トモコ「やっぱヒロシくんと同じ目をしてたよね。すごいきれいな目だった・・・」

淳平「・・・お前、いまでもその目のこと・・・気にしてるのか?」

外村「・・・まあ、気にしてないっていったら嘘にはなるな・・・してなかったらこんな髪型にしてないし。」

つかさ「・・・そうだよね・・・」

外村「でももう気にしてないよ・・・少なくともお前らの前では、ね♪」

淳平「外村・・・」

つかさ「外村くん・・・いっそのこと普段でもその目見せてみたら?」

外村「え!?いや、絶対ムリ!」

つかさ「そうかなぁ・・・外村くん案外人気者になるかもよぉ?」

淳平「うん、そうだよな。俺たちだけにっていうのもなぁ・・・最初はさつきとか小宮山あたりから・・・」

トモコ「あたしはイヤだな・・・」

トモコの顔が一瞬曇った・・・なんか悪いこといっちゃったかな?

トモコ「だって・・・やっぱりイヤなものを強引に押し付けるのはよくないと思うし・・・」

トモコ「そうすることでヒロシくんがまたふさぎこんじゃったら・・・すごくイヤだし・・・」

つかさ「トモコ・・・ゴメン・・・」

淳平「俺も・・・ゴメン、トモコさん・・・」

トモコ「いいよ、それもあるけど何よりヒロシくんが人気者になっちゃったら誰かに取られちゃうかも・・・」

外村「トモコちゃん・・・心配すんなって!俺は真中みたいにふらふらしないからさ!」

トモコ「・・・ホント?」

外村「ホント!」

トモコ「・・・ありがとう、ヒロシくん♪」

トモコは外村くんにしがみついた。

外村「お、おい!2人が見てるって!」

つかさ「あ、お構いなく〜♪ね、淳平くん?」

淳平「・・・それより外村・・・さっきのセリフ・・・どういう意味だよ?」

外村「・・・なにが?」

淳平「俺みたいにふらふらしないってとこだよ!」

外村「ああ、それね・・・そのまんまじゃん、なぁ、つかさちゃん♪」

つかさ「そうだね・・・たしかにそのあたりは否定できないかも・・・」

淳平「・・・つ、つかさまで・・・」

ありゃ・・・淳平くんは少しすねてしまった。もう、しょうがないなぁ・・・

つかさ「そんなすねなくても今の淳平くんはそんなことないから・・・だから機嫌直して・・・ね?」

淳平「・・・つかさ・・・」

外村「そんな2人にこれをあげよう!例の写真ね♪」

外村くんはあたしと淳平くんに写真をくれた。

つかさ「わぁ。しっかり撮れてるじゃん♪」

淳平「ホントだ。それにしても・・・つかさ、ホントにいい顔してんなぁ・・・」

つかさ「だってぇ・・・大好きな人に抱きついてるんだからうれしくないわけないでしょ〜♪」

トモコ「うんうん、全くだ♪」

淳平「つかさ・・・ありがとう♪」

淳平くんは機嫌が直ったみたい・・・こういうところはかわらないんだから・・・

でもそういうところがまたたまらなく好きなんだけどね♪

カチャッ

外村母「みんな〜、お茶が入ったわよ〜♪」

外村「おっ、サンキュー母さん♪」

外村くんのお母さんがお茶とケーキを持ってきた。

・・・このケーキ・・・もしかして・・・手作り?

つかさ「すごいケーキですね・・・手作りですか?」

外村母「あんまり自信ないんだけど・・・もしよかったら召し上がってみて。」

淳平「うまそー♪さっそくいただきまーす♪」

トモコ「あたしも、いただきまーす♪」

つかさ「あ、じゃあ、あたしも・・・いただきます♪」

このあと・・・あたしたちは言葉を失い・・・そして外村くんのおかあさんのことをより知ることになる・・・


[No.915] 2008/03/14(Fri) 22:34:20
Re: カウントダウン!〜第20話〜 (No.915への返信 / 20階層) - カズクン

つかさ「・・・・・・」

淳平「・・・・・・」

トモコ「・・・・・・」

あたしたち3人は言葉が出なかった・・・

前にTVで聴いたことがある・・・人は本当においしいものを食べたとき、言葉が出なくなるって・・・

それくらいこのケーキはおいしい・・・もしかしたら日暮さんと同じ・・・いや、それ以上かも・・・

外村母「・・・お口にあわなかったかしら?みんな黙っちゃって・・・」

つかさ「・・・とんでもない!すっごくおいしいです!」

トモコ「ほんとにおいしいですよ、コレ!」

淳平「驚いて声が出ませんでした・・・」

外村母「ホント?よかった〜♪」

外村「全く・・・しらじらしいんだよ母さんは。」

外村母「だって久しぶりだったんだもの、ケーキ作るの・・・でもまだまだ腕は落ちてなかったわね♪」

つかさ「え?腕って・・・どういうことですか?」

あたしはたまらず聞いてみた。

外村「こうみえてもお袋、若いころはコンクールで賞をとったことがあるけっこう名の知れたパティシエだったんだ。」

淳平・つかさ・トモコ「・・・えぇ!?」

外村母「もう昔の話よ・・・」

つかさ「そうだったんですか・・・どうりで・・・」

外村「ぜひみんなに食べてもらいたくてさ・・・特につかさちゃんには世界のレベルってヤツを感じてもらいたくてさ・・・」

つかさ「・・・外村くん・・・ありがとう!」

外村母「あら、西野さんはパティシエを目指しているの?」

つかさ「はい!」

外村母「そうなの♪うれしいわね、そういう人がいるのって。知りたいことがあったらなんでも聞いて頂戴ね♪」

つかさ「はい、ありがとうございます♪」

淳平「よかったな、つかさ!」

つかさ「うん!」

ホントによかった・・・正直あたしは日暮さんしか知らなかったから世界=日暮さんだと思ってた。

でも・・・こんな近くに・・・しかも日暮さん以上の腕の人がいて・・・そのレベルをじかに感じることができて、改めて頑張らなきゃって思った・・・





3人「どうも、ごちそうさまでした♪」

外村母「またいらしてね♪」

あたしたち4人は外村くんの家を出た。

淳平「さて・・・これからどこへいく?」

トモコ「あたしカラオケいきたいな〜。歌いたい新曲あるんだよね♪」

外村「お、いいね〜♪行こうか!」

つかさ「さんせ〜い♪また淳平くんの歌声が聞ける♪」

淳平「おいおい・・・そんなにうまくないって・・・」

あたしたちはカラオケボックスへと向かい、さっそく歌いだした。

トモコ「じゃ、さっそくあたしからいきま〜す♪」

〜♪・・・・・・・


つかさ「いいぞ〜トモコ♪」

淳平「へぇ・・・トモコさんって歌うまいねぇ!」

トモコ「いやぁ〜、それほどでもあるけど♪」

外村「じゃあ次は俺が歌うかな♪」

〜♪・・・・・・

つかさ「・・・ア〜ッハッハッハ・・・おかしいよぉ♪」

淳平「おまえ・・・いつもそんなの歌ってんのか?」

外村「いいじゃねぇかよ・・・好きなんだよ、替え歌!」

トモコ「プププ・・・ヒロシくん、面白い、面白いよ!」

つかさ「さてと・・・次はあたし・・・」

・・・あ、そうだ♪

つかさ「淳平くん!一緒に歌お♪」

淳平「え、えぇ!?一緒に?」

つかさ「いいじゃん、歌おうよぉ〜。」

トモコ「いいぞー、やれやれー!」

外村「つかさちゃんの誘いを断ることは許さん!」

・・・ナイス、トモコ、外村くん!

淳平「・・・えーい、ヤケだ!一緒に歌おう、つかさ!」

つかさ「そうこなくっちゃ♪」

あたしはデュエット曲を選び淳平くんにマイクを持たせた。

淳平「あ、この曲知ってる!」

つかさ「あ、ホラ、始まるよ!・・・〜♪」

淳平「おっと!・・・〜♪」

・・・やっぱり・・・淳平くんの歌声って・・・すごくいい・・・時にはやさしくて、また時には激しくて・・・

そして、あたしの声に淳平くんの声が重なって・・・ひとつの声をつくりあげる・・・

すごく気持ちいい・・・やっぱり淳平くんは歌がうまいね♪

外村くんも、トモコも食い入るようにあたしたちの歌を聞いている・・・

〜♪・・・

外村「・・・意外だったな〜・・・真中、歌うまいじゃん!」

トモコ「うん、すごいうまいよ!つかさとの呼吸もぴったりだったし・・・」

つかさ「でしょ?あたし淳平くんの歌すごく好きなんだ〜♪」

淳平「俺自身はそんなにうまいとは思ってないんだけどな・・・」

つかさ「もっと自信もちなよ、淳平くん。」

外村「そうだな、少なくとも映画監督になろうと思ったらもっと強気にいかないとな!」

トモコ「その通り!もっと自信を持ちたまえ、少年!」

淳平「・・・ありがとうございます。俺、もっと頑張る!」

つかさ「じゃあ、もう1曲一緒に歌おうか♪」

淳平「おう!何曲でもこい!」

あたしたち4人は時間までとことん歌った。





トモコ「あ〜、スッキリした!」

外村「ホント、こういうのもいいな!」

淳平「・・・ほとんど替え歌じゃねぇかよ・・・」

つかさ「でもホント面白かったね!また来たいね、この4人で!」

トモコ「まったくだね!」

外村「さて・・・じゃあ俺は帰るから・・・あ、トモコちゃん、家まで送るよ。」

トモコ「サンキュー♪じゃあね、つかさ、真中くん!」

つかさ・淳平「お疲れ!」

こうしてあたしたちは2人と別れ、あたしも淳平くんに家まで送ってもらった。

つかさ「それじゃ淳平くん、またあしたね♪」

淳平「ああ、またな。」

淳平くんはあたしに背を向け、歩き出そうとした・・・そのとき・・・

淳平「・・・あっ!忘れてた!」

つかさ「・・・え?・・・なにを?」

あたしはそれがなにかわかってたけど・・・あえてあたしも忘れてるふりをしてみた。

ふわっ・・・

淳平「つかさ・・・」

淳平くんはあたしを抱きしめてくれた・・・そして・・・キスをしてくれた・・・

つかさ「・・・淳平くん♪」

淳平「おやすみ、つかさ!」

つかさ「おやすみ、淳平くん!」

こうして淳平くんは帰っていった。あたしは淳平くんのことを見送った・・・背中が見えなくなるまで・・・

出発まであと3日・・・あと2日しか一緒にいられない・・・なんて早いんだろう・・・いやなことは遅いのに、幸せなことはすぐに過ぎていっちゃう・・・

・・・ホントに・・・このまま時間止まらないかなぁ・・・あたし・・・笑顔でパリに出発できるのかなぁ・・・そんなことを考えていたとき・・・

♪〜♪〜

・・・あ、メールだ・・・!

----------------------------------------------------------

つかさ、今日はお疲れ!

今日は久々に歌って気持ちよかったよ!つかさとも一緒に歌えてうれしかった!

・・・あと2日しか会えないけど・・・それまでしっかりつかさのこと抱きしめてあげるから・・・

できる限り不安を取り除いてあげるから・・・だからたくさん甘えてくれよな!

遅くにメールゴメンな!それじゃおやすみ!

愛してるよ・・・つかさ♪      淳平

----------------------------------------------------------

淳平くん・・・うん、わかった・・・

あと2日・・・う〜んと・・・う〜〜〜んと甘えちゃうんだから♪

覚悟しろよぉ、真中淳平!


[No.919] 2008/03/16(Sun) 23:33:48
カウントダウン!〜第21話〜 (No.919への返信 / 21階層) - カズクン

朝・・・いつものように俺は学校へと向かっていた。

今日は外村と小宮山がつかさのために壮行会を開いてくれる日だ。





ガラッ

外村「よう!おはよう、真中!」

淳平「おはよう!」

外村「今日は学校終わったら壮行会だからな!」

淳平「わかってるって。」

小宮山「楽しみだなぁ♪」

淳平「ところで・・・メンツはどんなかんじなんだ?」

外村「ああ、映研部全員と、トモコちゃんと唯ちゃんと・・・あ、あと大草と天地も行くっていってたぞ。」

淳平「そうか!きっとつかさも喜ぶよ!」

外村「結構な人数集まるからきっとにぎやかになるぜぇ!」

俺たち3人は早く放課後にならないかとそわそわしていた。

当然のことながら授業なんか手に付かなかった・・・




キーンコーンカーンコーン・・・

淳平「よーし!おわったぁ〜♪行くぞ!2人とも!」

外村「まあ待てって!みんなそろってからな!」

小宮山「あ!さつきちゅわ〜ん、あやちゅわ〜ん♪」

さつき「ごめんね、遅くなって!」

綾「あとは美鈴ちゃんとちなみちゃんと・・・大草くんと天地くん、かな?」

天地「僕ならここにいますよ、綾さん。」

淳平「あ、天地!い、いつのまに!?」

天地「・・・そんなどこかから沸いて出たような言い方はやめてくれないかい?」

綾「まあまあ・・・おさえて、天地くん。」

大草「悪い!遅くなっちまった。」

淳平「大草!待ってたぞ!」

外村「お、美鈴とちなみちゃんも来たぞ♪」

ちなみ「すみませぇん、遅くなっちゃいましたぁ♪」

美鈴「申し訳ございません。コレで全員そろいましたか?」

外村「ああ。あとは桜海学園にいってつかさちゃんとトモコちゃんと唯ちゃんと合流すれば全員そろうな!」

♪〜♪〜

淳平「あ、メールだ・・・つかさからだ。」

外村「おっ、うわさをすればってヤツか?」

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淳平くん、お〜そ〜い〜!

さっきからトモコと唯ちゃんと3人で校門の前で待ってるけど全然出てこないじゃん!

まあ淳平くんのことだからみんなのことを待ってから行くつもりなんだろうなっていうのはわかってるんだけど・・・

あたしは少しでも早く淳平くんの顔が見たいんだからね♪

待ってるからね〜♪      つかさ

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淳平「・・・つかさたちもうここの校門まで来てる。」

外村「マジか!?よし、いくか!」

俺たちは急いで校舎を出て校門に向かった。

淳平「ゴメン、つかさ!」

つかさ「おそいよ、淳平くん!」

つかさは少し怒り気味だった・・・

淳平「ゴメン・・・」

つかさ「・・・しょうがない、許してあげよう♪」

つかさは笑顔で言うとすぐさま俺の腕にしがみついてきた。

大草「相変わらず2人ともアツいねぇ♪」

つかさ「あ!大草くんじゃん!久しぶりだねぇ♪元気だった?」

大草「ああ、相変わらずね。」

唯「あ、お・・・大草さん!」

大草「あ、キミは・・・唯ちゃんだね?久しぶりだね。桜海臨海公園のとき以来かな?」

唯「はい!あのときはありがとうございました!」

外村「おーい、そろそろ行こうぜ。時間がもったいないしな!」

全員「は〜い♪」

そして俺たちはファミレスへ向かった。





外村「それじゃあはじめるか!」

全員「おーっ♪」

俺たちはコップを片手に持ち(モチロンジュースだけど)全員つかさのほうを向いた。

外村「それじゃあ、乾杯する前に真中からつかさちゃんに激励の言葉を♪」

淳平「ええ!?なんだよ、それ?」

いきなり言われても・・・そんなこと全然考えてなかった・・・

大草「なに言ってんだよ。カレシだろ?そのくらい当然だって。」

さつき「まさか・・・全然考えてなかったとか?」

唯「・・・やっぱじゅんぺーって・・・ダメダメだね・・・」

淳平「そ、そこまで言うか・・・」

綾「外村くん、あんまりムリさせなくても・・・」

トモコ「そうだよ、ヒロシくん。いくらなんでもそれは急すぎだよ。」

美鈴「まあしょうがないですよ、真中先輩ですもん。」

・・・みんなすき放題言いやがって・・・よーし!見てろよ!

淳平「・・・つかさ・・・」

みんなはいっせいに俺のほうを向いた。

小宮山「おっ!ついに覚悟を決めたかぁ?」

天地「小宮山、キミは黙って聞くことはできないのかい?」

ちなみ「そうですよ、力也さん。静かに!」

小宮山「・・・はい。」

淳平「・・・つかさがはじめて留学の話をしたのは2年の終わりくらいだったよな・・・」

淳平「それからいろいろあって、またつかさと付き合うことができて・・・すげぇうれしい」

つかさ「淳平くん・・・」

淳平「離れ離れになっちゃうのは辛いけど・・・俺・・・待ってるから・・・」

つかさ「・・・・・・」

淳平「つかさがいない間、俺は俺で一生懸命頑張るから・・・」

淳平「だから・・・つかさも一生懸命頑張ってこいよ!」

つかさ「・・・うん!ありがとう、淳平くん!」

つかさは満面の笑みで答えてくれた。

外村「いいぞー、真中!」

淳平「それじゃあ、つかさの成功を祈って・・・カンパーイ!」

全員「カンパーイ!」

こうしてつかさの壮行会が始まった。


[No.925] 2008/03/19(Wed) 09:43:30
カウントダウン!〜第22話〜 (No.925への返信 / 22階層) - カズクン

外村「今日は遠慮なくいこうぜぇ!」

つかさの壮行会が始まった。

さつき「それにしてもはじめて知ったな〜。西野さんがパリへ留学するなんて・・・」

綾「西野さん、むこうでどんなことをするの?」

つかさ「う〜んとねぇ・・・パリのパティシエの専門学校に行って勉強するんだ!」

つかさ「それとあわせて住みこみで洋菓子屋さんで修行の日々かな。」

唯「すごいですね。1人でですか?」

つかさ「ううん、今バイトしてるところに日暮れさんっていう人がいるんだけどその人のお世話になるんだ。」

トモコ「日暮さんって・・・思い出した!雑誌で見たことあるよ!」

さつき「あたしも知ってる!世界的に有名な天才パティシエでしょ?いいなぁ〜。でも・・・コレはチャンスかも・・・」

つかさ「・・・さつきちゃん?」

淳平「・・・さつき?」

さつき「だってほぼマンツーマンでしょ?もしかしたら西野さん心移りするかも・・・」

つかさ「・・・え、えぇ!?」

綾「あ、それあたしも思ったかも・・・あたしにもチャンスの目が・・・」

淳平「と、東城まで・・・」

つかさ「ちょ、ちょっと!2人とも勝手なこと言わないでよぉ・・・」

つかさ「日暮さんは確かに憧れの人だけど・・・そんな関係にはならないよ。前にはっきりと伝えたし。」

つかさ「あたしには・・・もう淳平くん意外の人なんて考えられない・・・」

淳平「・・・つかさ・・・」

さつき「・・・やっぱり敵わないなぁ、西野さんには。あ〜あ、うらやましいなぁ・・・」

綾「ホント・・・幸せ者だね、西野さん。真中くんにあんなに愛されて・・・あたしにもできるかなぁ・・・」

天地「綾さん!ぼくじゃあダメなんですか?」

綾「あ、天地くん・・・」

淳平「あ、天地!?突然なにを・・・」

天地「ぼくは綾さんしか見えません。綾さんが好きなんです!大好きなんです!!」

綾「・・・天地くん・・・」

さつき「天地、アンタ・・・」

天地「僕はいつまでも待ってます。綾さんの返事を・・・いつでもいいですから・・・返事をください。」

綾「・・・うん。」

つかさ「・・・東城さん・・・まだ淳平くんのこと・・・好き?」

綾「ううん・・・そういうんじゃないの。あたしにはまだ天地くんの想いに答えられないだけ・・・自信がないだけ・・・」

さつき「え!?それじゃあ東城さん天地のこと・・・」

綾「・・・うん・・・好き・・・」

東城・・・顔が真っ赤だ・・・天地のこと・・・好きなんだな・・・

唯「東城先輩・・・顔真っ赤ですよ?」

美鈴「先輩!またチャンスを逃がす気ですか!?のんびりしてると真中先輩のときと同じことになっちゃいますよ?」

ちなみ「そうですよぉ!ここはいくべきです!」

綾「・・・うん、ありがとうみんな!でも・・・もう少しだけ時間をちょうだい?自分が納得したときに伝えたいから・・・」

淳平「・・・うん・・・そうだな。」

東城・・・立ち直れたみたいだな・・・よかった・・・天地なら東城のこときっとよくしてくれる・・・




淳平「そういえば大草、お前大学とかはどうしたんだ?」

大草「え?俺か?」

外村「俺も気になるなぁ・・・あんまり聞かないなぁ、大草の進路って・・・」

大草「・・・みんなには先に言っとくか。実は俺高校卒業したらプロのサッカー選手になるんだ。」

全員「・・・・・・え、ええええぇぇぇぇぇぇぇ!?」

大草「・・・驚きすぎだっての・・・」

・・・大草がサッカー選手・・・す、すげぇ!

淳平「やったじゃないか!どこのチームだよ?」

大草「うん、それが・・・京都のサッカーチームなんだ・・・だからみんなとはあまり会えなくなるな・・・」

淳平「そうか。寂しくなるな・・・」

さつき「でもあたしは大草と会えるね!」

大草「え?どうして?」

さつき「真中たちには言ったんだけどあたし高校卒業したら京都の料亭で働くんだ♪」

大草「え!?そうなのか!?じゃあ会えるかもな。」

さつき「そうだね♪」

みんな・・・つかさも、さつきも、大草も・・・夢へと突き進んでる・・・

なんかこの3人・・・かがやいてるな・・・それに比べて俺は・・・

つかさ「どうしたの?淳平くん、元気ないよ?」

淳平「・・・え?そんなことないよ。」

つかさ「丸わかりだよ、淳平くん・・・どうせ自分はダメだって思ってるんじゃない?」

う・・・その通り・・・夢こそ持ってはいるけど・・・それを実現するための行動を起こしてない自分が恥ずかしい・・・

この3人は自分の夢のために決断して行動してるっていうのに・・・

俺にはその勇気はない・・・いや・・・考えてはいるんだけど・・・それをやりとおせる自信が・・・ない・・・

つかさ「淳平くん、考えすぎだって!」

淳平「・・・え?」

つかさ「何かをやる前から恐れてたらなにもできないよ?大丈夫、なんとかなるなる♪」

淳平「つかさ・・・」

つかさ「それよりいまはこのひとときを楽しむこと!・・・ね?」

つかさ・・・いままでつかさの一言で楽になったことが何回あったことか・・・つかさには何度も助けてもらってる。

・・・うん、決めた!俺も・・・考えていたことを行動に移そう!

でも・・・やっぱりみんなには言わないことにしよう・・・いや・・・あいつにだけは伝えておくことにしよう・・・その日がきたら・・・





時間はあっというまに過ぎてお開きの時間になった。

つかさ「みんな、今日はホントにありがとう!」

外村「どういたしまして!出発当日もみんなで見送りに行くから!」

つかさ「うん!」

淳平「それじゃみんな、お疲れ!」

全員「お疲れ〜♪」

俺とつかさはみんなと別れつかさを家まで送っていった。

つかさ「じゃあおやすみ、淳平くん。」

淳平「おやすみ、つかさ。」

俺たちはいつものように別れ際に抱き合ってキスをして別れた。

出発まで・・・あと2日・・・明日はつかさとの留学前の最後のデート・・・

いっぱい楽しませなきゃな!楽しみにしててな、つかさ!


[No.926] 2008/03/19(Wed) 22:09:37
カウントダウン!〜第23話〜 (No.926への返信 / 23階層) - カズクン

今日は3月1日・・・あたしが通った桜海学園の卒業式だ。

長いようで短かった・・・3年間・・・トモコという親友と出会って、いろいろ相談に乗ってもらって・・・

いろいろあったけど・・・やっぱり1番思い出深いのは・・・2年のときの健康診断の日・・・

あの日は淳平くんがここに侵入してきて(唯ちゃんのお使いでだけどね)大変だったっけ・・・

あたしのブラを持ち去られたり、お弁当あげたり、脱走のお手伝いをしたり、親衛隊のみんなに淳平くんが殴り飛ばされたり・・・

でも・・・それがなかったらきっと淳平くんともう一度恋人同士にはなってなかったと思う・・・

やっぱりこれって運命だったのかな、淳平くん♪

そんなことを考えているとき・・・

トモコ「おっす、つかさ!」

つかさ「あ、トモコ。おはよう!」

トモコ「・・・いよいよ卒業か〜・・・」

つかさ「うん、そうだね。」

トモコ「明日にはつかさはパリに行っちゃうのか。さびしくなるなぁ・・・」

トモコ・・・あたしだって・・・さびしい・・・でも・・・もう決めたことだから・・・

つかさ「そんなことないって!あたしたち親友なんだからさ!また会えるよ。」

トモコ「・・・うん!そうだね。がんばれよ、つかさ!」

つかさ「ありがとう♪」

トモコ「・・・ところでおぬし・・・卒業式が終わったら、愛しのダーリンと最後のデートするんだったっけ?」

つかさ「な、なんてこと言うのよ!愛しのダーリンって・・・」

トモコ「照れるな照れるな♪」

そんなこといわれたらいやでも照れちゃうよ・・・

つかさ「でも・・・今日は淳平くんにたくさん甘えちゃうつもりなんだぁ♪」

トモコ「そうだねぇ・・・今日が終わればあとは出発の見送りだけ・・・当分はなればなれだもんね・・・」

つかさ「・・・うん・・・だから・・・その分いっぱい・・・いっぱい思い出つくろうって淳平くん言ってくれた。」

トモコ「・・・よし!そんなつかさにトモコさんから素敵なプレゼントを差し上げよう♪」

つかさ「・・・え?プレゼント?」

トモコ「手、出して?」

つかさ「う、うん・・・」

トモコに言われたように手を差し出すとトモコはあるものをあたしに手渡す・・・

つかさ「・・・・・・あ、あの・・・と・・・トモコさん?」

トモコ「いやぁ〜、今日ばっかりはそれ必要かなって思ってさ〜。持ってきてあげました♪」

トモコがあたしに手渡したものは・・・避妊用具だった・・・

トモコ「ちゃぁんと避妊してからするのよぉ?ウププププ♪」

つかさ「・・・ト〜モ〜コ〜・・・」

トモコ「まあまあ、落ち着いて。」

つかさ「落ち着けるわけないだろ!トモコのバカァ!!」

トモコ「アハハ、つかさ顔真っ赤♪ホラ、もうすぐ始まるから、行こうよ。」

うう・・・トモコったらあたしをなんだと思ってるんだか・・・あ〜ん、顔が真っ赤になっちゃったよぉ・・・





卒業式は淡々と進んでいき、卒業証書も授与され、最後に校歌を歌い・・・式は終わった。

周りの人も、トモコも、そして・・・あたしも最後は涙が出てしまった。

3年間、ありがとう・・・さようなら・・・桜海学園・・・





あたしは学校から家に戻り、昼食をとって息をついていた・・・

♪〜♪〜

あ・・・電話だ・・・淳平くんだぁ♪

ピッ

「もしもし。」

『あ・・・つかさ?俺、淳平だけど・・・』

「淳平くん♪どうしたの?」

『俺も学校早く終わったから電話してみたんだ。あ、卒業おめでとう、つかさ!』

「エヘヘ♪ありがとう♪」

『ところで今日なんだけど・・・どこへ行こうか?』

『つかさの好きなところへ連れてってあげるから何でも言って。』

「・・・どこでもいいの?それじゃあ・・・桜海臨海公園に行こう♪」

『お、いいねぇ♪それじゃあ俺も支度したらつかさ迎えに行くから。』

「うん、家で待ってるからね。またあとでねぇ♪」

『ああ、またあとでな♪』

ピッ

淳平くんと留学前の最後のデート・・・コレが終わったら・・・こういうことはもう当分できなくなる・・・

だから・・・今日はいっぱい甘えて、いっぱい思い出作って・・・

『ちゃぁんと避妊してからするのよぉ?ウププププ♪』

・・・い、いやだ、あたしったら!なんでここでトモコのセリフを思い出しちゃうのよぉ・・・だいたいそういうのはもっと大人になってから・・・

・・・って・・・あたしたちもうすでに1回してるんだっけ・・・そういうの・・・だ、だからって!すぐにそういうのに走るのってよくないよね、うんうん!

きっと淳平くんだってそう思ってるに違いない、そうに決まってる!でも・・・もし淳平くんもその気だったら・・・淳平くんもOKだったら・・・

・・・エヘヘ♪

・・・ってなに考えてるんだろう、あたしったらぁ!

え〜ん・・・今日のあたし・・・ものすごく欲張りになっちゃってる・・・大丈夫かなぁ・・・

それより早く準備しないと淳平くん来ちゃうよ・・・

え〜っと、どれ着ていこうかなぁ・・・コレ・・・いや、こっちかなぁ?

10分くらい悩んであたしはようやく支度を終え、淳平くんの到着を待つ。そして・・・

ピーンポーン

あ、来たかな?

『真中です。つかささんいますか?』

「ちょっと待ってて、淳平くん。」

ガチャッ

つかさ「ようこそ、じゅんぺ・・・」

あたしが名前を呼び終わる前に淳平くんはあたしの唇を唇で塞いだ。

突然の出来事・・・でも、あたしはすごくうれしくなった。

つかさ「・・・ん・・・もう、いきなりなんて反則だよぉ、淳平くん♪」

淳平「ゴメン、つかさの顔見たらどうしてもしたくなってさ・・・」

うん、わかるよ・・・淳平くん・・・淳平くんがしてなかったら、たぶんあたしからしてたから・・・

淳平「それじゃあ行こう、つかさ!」

つかさ「うん♪」

こうして・・・あたしたちの留学前の最後のデートが幕を開けた。


[No.929] 2008/03/21(Fri) 10:55:41
カウントダウン!〜第24話〜 (No.929への返信 / 24階層) - カズクン

つかさ「着いた〜!」

淳平「久しぶりだなぁ・・・」

あたしたちは桜海臨海公園にやってきた。ここに来たのは唯ちゃんと大草くんとあたしたちの4人で来たとき以来だ。

つかさ「さぁ〜、とことん楽しむぞぉ♪」

淳平「そうだな!」

今日は最後のデートだから・・・悔いのないようにたくさん楽しんで・・・思い出い〜っぱい作るぞぉ♪

淳平「さて・・・さっそくどれに乗るかな?」

つかさ「そりゃあモチロン・・・あれでしょ〜♪」

そういってあたしはジェットコースターを指差した。

淳平「・・・え?いきなり・・・あれ?」

・・・そうだった・・・確か淳平くん、前回乗ったときもヘロヘロになっちゃったんだっけ・・・

つかさ「ダメだったんだよね、淳平くん。ああいうのって・・・」

淳平「・・・」

しょうがない・・・少し残念だけど・・・ジェットコースターはあきらめよう・・・そう思っていたとき・・・

淳平「・・・いいよ、乗ろう!」

つかさ「・・・え?」

淳平「だって・・・つかさの残念そうな顔なんか見たくないから・・・俺、頑張るから・・・だからそんな顔しないで・・・な?」

淳平くん・・・あたし顔に出ちゃってたのか・・・でも・・・その気使いがすごくうれしくて・・・さっそく甘えた。

つかさ「ありがとう!じゃあ行こっ♪」

そして・・・あたしたちはジェットコースターへと乗り込んだ。



ゴオォォォォォォォ!!!

つかさ「キャアァァァァァ!気持ちいい〜〜〜!!」

淳平「ギャアァァァァァァァァァァァ・・・・・・」




ガタガタガタガタ・・・プシュゥ〜・・・・


つかさ「はぁ〜最高だったぁ♪ねっ、淳平くん♪」

淳平「・・・・・・う、うん・・・・・・」

ありゃりゃ・・・やっぱりダメだったかぁ・・・

つかさ「ゴメンね、淳平くん・・・ムリさせちゃって・・・大丈夫?」

淳平「う、うん・・・大丈夫・・・」

つかさ「全然大丈夫に見えないよ・・・そうだ!少しベンチで休もう。」

淳平「・・・ゴメン・・・」

あたしたちは近くのベンチに腰をかけた。

つかさ「淳平くん、少し横になる?」

淳平「え・・・横になるっていってもここベンチだし・・・」

つかさ「あたしがいるじゃん!はい♪」

淳平「・・・こ、コレって・・・」

つかさ「そっ、ひ・ざ・ま・く・ら♪」

そういうと淳平くんの顔は一気に赤くなった。

淳平「ち、ちょ、つかさ!みんな見てる・・・」

つかさ「気にしない、気にしない♪それとも・・・あたしじゃ物足りない?」

淳平「い、いえ!滅相もございません!しばらくこのままでいさせてください!」

・・・淳平くん・・・そんなムキにならなくてもあたしは逃げないよ♪むしろ嬉しいんだから♪

淳平「つかさのひざ・・・すげぇ気持ちいい・・・あたたかい・・・」

つかさ「ありがとう♪」

そしてその状態になってから10分くらいがたった。

淳平「ありがとうつかさ。すげぇ楽になった、もう大丈夫!」

つかさ「よかった♪それじゃ、次行こうか」

淳平「ああ!」

こうしてあたしたちは乗り物を楽しんだり、ゲームコーナーで楽しんだりした。



淳平「いやぁ、遊んだなぁ!」

つかさ「うん!」

気がつけば日が傾き始めていた。

淳平「どうする?そろそろ出るか?」

つかさ「ねぇ、最後に観覧車乗ろうよ。」

淳平「そういえばまだ乗ってなかったな。よし、乗るか!」

つかさ「うん!」

そして、あたしたちは観覧車へと乗り込んだ。




淳平「つかさ、外見てみなよ!すげぇ・・・きれいだ・・・」

つかさ「ホント・・・きれいだねぇ・・・」

つかさ「そういえば・・・前回乗ったときのことおぼえてる?」

淳平「・・・ああ、おぼえてる。確か途中で止まっちゃったんだっけ。」

つかさ「うん、あの時はすこしあせったよねぇ。」

そんな話をしていたとき・・・

ガタン!

2人「えっ!」

『観覧車にご乗車の皆様、只今トラブルが発生いたしました。現在調査中ですのでしばらくお待ちください。』

つかさ「・・・あはは・・・また止まっちゃったね・・・」

淳平「そうだな・・・運悪いのかな、俺たちって・・・」

一瞬ビックリしたけど・・・でも隣には淳平くんがいる・・・あたしも不思議と落ち着いていた。

つかさ「ねぇ、淳平くん・・・」

淳平「ん?」

つかさ「せっかくだから・・・ぎゅ〜ってして?」

淳平「・・・うん。」

淳平くんはあたしの要望にこたえて抱きしめてくれた。

・・・あったかくて・・・とても気持ちがいい・・・

淳平「・・・つかさ・・・」

つかさ「なぁに?じゅ・・・」

あたしが淳平くんの名前を呼び終わる前に・・・キスをしてきた。

それも・・・いつものやさしいキスではなくて・・・大人の・・・キス・・・

つかさ「・・・ん・・・」

淳平「・・・ん・・・」

お互いその唇を離そうとはしなかった・・・そして・・・1分くらいが経ち・・・

つかさ「・・・はぁ・・・」

淳平「・・・ふぅ・・・」

ようやく唇が離れた・・・あたし・・・すごくドキドキしてる・・・

つかさ「・・・淳平くん・・・」

淳平「ん?」

つかさ「んとね・・・その・・・あたし・・・」

『お待たせいたしました。これより運転を再開いたします。ご迷惑をおかけいたしまして申し訳ございませんでした。』

観覧車は再び動き出した。あたしは言いかけたことをしまいこんだ。

淳平「あ、動き出したな。」

つかさ「うん・・・そうだね。」

そして観覧車は乗り場へと着いて、あたしたちは観覧車を降りた。

淳平「さて、そろそろ帰ろうか?それともどこかで夕飯でも・・・」

つかさ「夕ご飯は家にあるから・・・」

淳平「そうか・・・それじゃあ帰ろうか。」

あたりは暗くなっていた。確かに帰る時間かもしれない・・・

だけど・・・帰りたくない・・・帰れるわけがない・・・だって・・・最後のデートなんだもん・・・コレが終わったら・・・もう・・・

つかさ「・・・淳平くん・・・」

淳平「・・・つかさ?」

つかさ「もう1ヶ所・・・行きたい所があるんだ。行かない?」

淳平「・・・え?別にいいけど・・・」

つかさ「それじゃあ、行こうか♪」

そして、あたしは淳平くんの手をとってある場所へ向かった。





淳平「あ、ここは・・・」

つかさ「そっ、ここは・・・あたしたちの母校。」

あたしたちは、泉坂中学校へやってきた。


[No.933] 2008/03/22(Sat) 22:51:06
カウントダウン!〜第25話〜 (No.933への返信 / 25階層) - カズクン

淳平「懐かしいなぁ〜」

つかさ「ホントだね、2年前に来たときとほとんど変わってないね。」

あたしたちの母校、泉坂中学校・・・そこは・・・全てが始まった場所・・・

つかさ「ホラ、見てよ。あの鉄棒もそのままだよ♪」

淳平「ホントだ。」

淳平「いま思うと・・・あのときは恥ずかしいことやったんだな・・・」

つかさ「もしかして・・・あのこと?」

淳平「うん・・・フツーいないだろぉ、懸垂しながら告白するヤツなんて・・・」

つかさ「アハハ♪そうかもね。」

でもね・・・淳平くん・・・たしかにあたし、あの時は笑ってたけど、すっごくうれしかったんだよ?

ホントは泣きたかったんだけど・・・なぜか笑っちゃった・・・

つかさ「ねぇ、保健室に行ってみようか。」

淳平「・・・え?保健・・・室・・・」

淳平くんの顔が赤くなる・・・モチロンあたしも・・・だって・・・あのときは未遂だったけど・・・もうすこしであたしたちが・・・ひとつになりそうだったから・・・

保健室にたどり着き・・・ドアノブに手をかけてみると・・・

カチャ・・・

つかさ「・・・開いちゃったね・・・」

淳平「あ、ああ・・・ていうか・・・いまだに直してないのか?コレ・・・」

そしてあたしたちは2年前と全く同じように保健室の中へと入った。

つかさ「アハ、ここも全く変わってないね♪」

淳平「そうだな・・・」

そしてあたしたちは保健室のベッドに座り込んだ。

しばらくの間・・・静かな時間が過ぎて・・・意を決したように淳平くんが口を開いた。

淳平「なぁ、つかさ・・・」

つかさ「どうしたの?」

淳平「さっき・・・観覧車の中で・・・なにを言おうとしてたんだ?」

つかさ「・・・」

淳平「・・・つかさ?」

つかさ「・・・・・・」

淳平「・・・なぁ・・・つかさ・・・」

つかさ「・・・・・・・・・」

淳平「黙ってたらわからないよ・・・なにか言って・・・!」

あたしは泣き始めた・・・もう・・・限界だった・・・

せめて・・・日本を発つまで持ってほしかった・・・それまで・・・泣かないって・・・決めてたのに・・・

つかさ「淳平くん・・・あたし・・・あたし・・・行きたくないよぉ・・・」

淳平「つかさ!?突然なにを言って・・・」

つかさ「淳平くんは・・・寂しくないの?あたしがいなくなっちゃっても・・・」

淳平「寂しくないわけないだろ?でも・・・」

つかさ「淳平くんにとってあたしって・・・その程度だったの?」

淳平「そんなこというなよ・・・俺まで泣きそうになるじゃないか・・・」

あたしの中で・・・淳平くんへの想いが一気に爆発する。

つかさ「ムリだよ・・・」

淳平「つかさ・・・」

つかさ「この2週間で・・・淳平くんのこと・・・もっと・・・もっと好きになっちゃった・・・」

つかさ「好きになりすぎちゃって・・・あたしの中で淳平くんへの想いが大きくなりすぎちゃって・・・」

つかさ「わかってるのに・・・行かなきゃいけないってわかってるのに・・・」

淳平「つかさ・・・」

つかさ「いやだ・・・いやだよぉ・・・離れたく・・・ない・・・よぉ・・・うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁん・・・・・・」

あたしはもう・・・淳平くんに抱きついて・・・ただ泣くことしかできなかった・・・

淳平くんは・・・ひたすらあたしのことを抱きしめてくれていた・・・

どれだけ泣いただろう・・・少し落ち着いて・・・顔を上げた・・・そのときだった。

つかさ「淳平くん・・・泣いてるの?」

淳平「・・・俺だって・・・つかさと離れたくない・・・離れたくないよ・・・」

淳平「でも・・・そのせいでつかさが夢をあきらめるのは・・・もっと辛いんだ・・・」

このとき・・・あたしの中に淳平くんの想いが流れ込んできたような気がした・・・

行ってほしくない・・・行ってほしくない・・・でも・・・夢をあきらめるなって・・・

淳平くんは・・・ホントに優しい・・・優しすぎる・・・

でも・・・そんな淳平くんの優しさが・・・いつもあたしを後押ししてくれる・・・なんでも頑張れる・・・

つかさ「淳平くん・・・」

淳平「・・・つかさ・・・」

つかさ「ゴメンね・・・最後の最後にこんなに困らせちゃって・・・」

淳平「ううん・・・そんなことない・・・」

淳平「俺だって・・・いままでさんざんつかさのこと困らせちゃったり、傷つけちゃったりしたから・・・」

つかさ「でも・・・おかげで吹っ切れた!あたし・・・胸を張ってパリに行ってくる!」

淳平「・・・うん!・・・笑顔に戻ったね、つかさ・・・」

つかさ「淳平くんのおかげだよ♪ありがとう!」

あたしたちは笑顔に戻り、抱きあっていた状態から離れて立ち上がった・・・ところが・・・

淳平「うわっ!」

つかさ「きゃっ!」

ドサッ

お互いベッドに倒れてしまった・・・そして・・・あたしは仰向けの状態で・・・淳平くんはあたしに覆いかぶさるような体勢になった・・・

淳平「ご、ゴメン!い、いま離れるから・・・」

つかさ「・・・いやだ・・・」

淳平「・・・へ?」

つかさ「・・・離れないで・・・」

・・・トモコ・・・今朝は怒鳴ってゴメンね・・・今朝くれたアレ・・・やっぱり必要になった・・・

つかさ「続き・・・」

淳平「・・・?」

つかさ「2年前の続き・・・しよ?」

淳平「・・・つかさ・・・俺も・・・同じこと・・・考えてた・・・いいか?」

つかさ「・・・うん・・・いいよ♪」

こうして・・・あたしたちは2年前は未遂に終わった続きをした・・・

今回は・・・なんの邪魔も入らなかった・・・あたしたちは・・・幸せなひとときを過ごして・・・中学校を後にした。

そして・・・あたしは淳平くんに家まで送ってもらった。

つかさ「今日はホントにありがとう!最高の思い出になったよ♪」

淳平「そういってもらえるとすごく嬉しいよ♪それじゃ、明日空港まで送っていくから。みんなも来るって言ってたから。」

つかさ「うん、わかった。それじゃ、おやすみ、淳平くん!」

淳平「おやすみ、つかさ!」

そして・・・いつものように抱きあって、キスをして淳平くんと別れた。

あたしは・・・今日という日を忘れることはない・・・大好きな人と結ばれたこの日を・・・

そして・・・出発の朝を迎える・・・


[No.934] 2008/03/22(Sat) 23:52:06
カウントダウン!〜第26話〜 (No.934への返信 / 26階層) - カズクン

いよいよ・・・この日が来てしまった・・・つかさがパリへと旅立つ朝・・・

当然のことながら眠ることなんてできなかった・・・

昨日の夜・・・つかさと結ばれて・・・想いはいっそう深まった。でも・・・行ってほしくないという気持ちも強くなった・・・

それでもつかさには夢をあきらめてほしくないから・・・だから・・・最後は・・・最後くらいは笑顔で送り出してあげなきゃな。

♪〜♪〜

つかさだ・・・

「もしもし。」

『おはよう、淳平くん。昨日はよく眠れた?』

「あ、ああ・・・モチロン。」

『ホントぉ?声に元気がないぞ!』

『まあいいや、もうすぐ準備できるから・・・迎えに来てよ。』

「ああ、わかった。それじゃあ。」

つかさはいつもと変わらない元気な声だった。昨日思う存分泣いたこともよかったのかもしれない。

俺は支度を済ませつかさの家に向かった。

ピーンポーン

『はい。』

「真中です。」

『あ、淳平くん♪今行くね。』

カチャッ

つかさ「お待たせ〜♪・・・って淳平くん・・・目の下スゴイね・・・クマができてる・・・」

淳平「えっ!?」

つかさ「やっぱり眠れなかったんじゃん・・・」

淳平「・・・ゴメン。」

つかさ「そっか〜、あたしとはなれるのが辛くて眠れなかったんだね?」

淳平「・・・ま、まあそんなとこかな。」

つかさ「エへへッ♪ちょっと嬉しい♪」

淳平「みんなは一足先に空港へ行くって行ってたから・・・俺たちも行くか。」

つかさ「うん。」

俺たちは空港へ向かった。その途中・・・

つかさ「淳平くん。」

淳平「ん?」

つかさ「あたし・・・頑張るから・・・なるべく早く日本に戻れるように精一杯頑張るから・・・」

淳平「うん・・・」

つかさ「だから・・・淳平くん・・・あたしのこと待っててね?」

淳平「ああ。わかった。」

つかさ「浮気しちゃダメだよ?約束だからね?」

淳平「ああ、約束する。絶対浮気しない。」

つかさ「ホント?それじゃあ、ゆびきりの変わりに・・・キスして・・・」

淳平「うん・・・つかさ・・・目、つぶって・・・」

つかさ「・・・ん・・・」

俺たちはコレが留学前最後になるであろう口づけを交わした・・・

つかさ「・・・エヘヘ♪さっ、急ごっ♪」

淳平「お、おい・・・待てよつかさ!」

つかさは走り出し、俺はつかさを追いかけながら空港へと進んでいった。




そして、とうとう空港へとたどり着いた。空港にはすでに全員が集まっている。

外村「やっと来たか・・・」

トモコ「もう、遅いよ、つかさ、真中くん!」

淳平「悪い悪い・・・」

つかさ「途中で淳平くんがへばっちゃって・・・」

小宮山「だらしねぇなぁ・・・」

綾「なんか・・・真中君疲れきってるね・・・」

トモコ「・・・!ははぁ〜ん・・・さてはおぬしたち昨日の夜は・・・♪」

つかさ「な・・・なによ、トモコ。」

トモコ「そっか〜、昨日のアレ・・・しっかり使っちゃったんだねぇ♪ウププ♪」

唯「昨日のアレって・・・なんですか?」

つかさ「わ〜っ!!唯ちゃんは知らなくていいから!!ねっ?」

唯「西野先輩・・・怖い・・・」

大草「・・・!ははぁ・・・真中・・・さては昨日西野と・・・ヤったな?」

淳平「な、な、な、なんてこというんだよ大草!そんなこと・・・」

美鈴「・・・変態・・・」

天地「真中・・・キミというやつは・・・」

淳平「ちょっとまて、美鈴!なにを根拠に・・・天地も軽蔑のまなざしで俺を見るなぁ!」

さつき「ちょっと!どういうことよ、それ!」

大草「どういうことって・・・1つしかないだろ?」

ちなみ「きゃあ〜♪2人ともラブラブですねぇ♪」

小宮山「ま〜な〜かぁ〜・・・覚悟はできてるんだろうなぁ?」

淳平「ちょ、ちょっと待て〜!」

つかさ「やめなよぉ、小宮山くん・・・」

外村「あ〜あ、トモコちゃん・・・コレ・・・どう収拾つけるんだよ・・・」

トモコ「まっ、そのうち収まるでしょ?」

『まもなく、パリ行きの搭乗手続きを受け付けます。御搭乗のお客様は1番ゲートへお越しください。』

つかさ「あ・・・もうそんな時間か・・・」

外村「時間がたつのって早いな・・・つかさちゃん・・・がんばれよ!」

トモコ「応援してるからね!」

綾「あたしも・・・小説頑張るから・・・西野さんも頑張ってね!」

さつき「あたしも影ながら応援してるよ!」

美鈴「あたし・・・西野先輩のこと・・・忘れません!」

ちなみ「頑張ってくださいね♪」

唯「少しでも早くじゅんぺーの元へ戻ってあげてくださいね!」

大草「西野・・・ガンバレ!」

小宮山「つかさちゃん・・・ファイト!」

天地「頑張りたまえよ、西野くん。」

つかさ「みんな・・・ありがとう!」

それぞれがつかさに励ましの言葉を送る・・・そして・・・

淳平「つかさ・・・頑張ってこいよ!」

つかさ「淳平くん・・・あたしたち・・・また絶対・・・ゼ〜ッタイ恋人同士になろうね!」

淳平「ああ!ゼッタイな!」

つかさ「それじゃあ・・・行ってきます!」



こうして・・・つかさは旅立っていった・・・

その夜・・・俺はある人物に電話をかけた。

「もしもし・・・ああ、こんな時間にすまない。実は・・・」

『・・・!?』

「本気かって・・・ああ、モチロン。連絡はするから。心配しないでくれよ。それじゃ。」

・・・これから俺の挑戦が始まる・・・


[No.936] 2008/03/24(Mon) 22:30:06
カウントダウン!〜第27話〜 (No.936への返信 / 27階層) - カズクン

『本機はまもなく空港に到着いたします・・・』



時が経つのは本当に早かった・・・あれから4年・・・いまあたしは日本へと戻る飛行機の中にいる・・・

あたしはこの4年間・・・必死に頑張って・・・パリのパティシエの学校を卒業した。それも首席というおまけつきで・・・

修行も日暮さんとお店のオーナーさんや従業員の方々の指導がよかったこともあって思っていたほど苦労はしなかった。

だからといって全く失敗しなかった訳じゃないけど・・・それこそ途中で日本に帰りたくなることも幾度となくあった。

でも・・・全ては一流のパティシエになるため・・・そして・・・あの人に・・・淳平くんに喜んでもらうために必死に頑張った。

あたしが今日4月1日に日本へ帰ることはもうみんな知っている。前もって手紙を出しておいたから・・・モチロン淳平くんにも・・・

みんなに早く会いたいなぁ・・・そして・・・淳平くんにおもいっきり抱きしめてもらいたいなぁ♪



『お疲れ様でした。お気をつけてお降り下さい。』

ん〜っ、ひさしぶりの日本の空気・・・やっぱりいいなぁ♪

さて・・・みんなは・・・

「あっ・・・お〜〜い!」

あっ・・・この声は・・・トモコ!

つかさ「きゃ〜!トモコぉ!久しぶり〜♪」

トモコ「おかえり、つかさ!なになに、アンタものすごく綺麗になったじゃん!」

外村「よっ!つかさちゃん!」

つかさ「外村くんも久しぶりだねぇ♪・・・あれ?」

あたしは2人の左手の薬指に光るものを見つけた。

つかさ「2人って・・・もしかして・・・」

外村「ああ、去年結婚したんだ。」

トモコ「そういうこと♪」

つかさ「やったじゃん!おめでとう♪」

さつき「ゴメェン!遅くなっちゃって・・・」

小宮山「そこで偶然さつきちゃんや美鈴ちゃんたちと会ってさ・・・って・・・あの・・・ここにいらっしゃる金髪の美人さんは・・・」

つかさ「いやだなぁ、小宮山くん。あたしだよぉ、西野つかさ♪」

小宮山「・・・うそぉ〜〜!?」

さつき「・・・西野さん・・・すごく変わったね・・・」

綾「ホント・・・すごく綺麗になったっていうか・・・」

唯「あたし女だけど・・・西野先輩に惚れそうです!」

つかさ「あ、アハハ・・・そんなに変わったかなぁ・・・あたし・・・」

美鈴「ええ、すごく変わったと思いますよ。落ち着きも出てきたし。バカ兄貴とはえらい違いです♪」

外村「美鈴・・・オマエ・・・」

ちなみ「4年前とはホントに見違えるようですよ♪」

つかさ「エヘヘ♪ありがとう。ところで大草くんとかは?」

外村「大草はいまはちょうど試合だから来れないそうだ。」

つかさ「天地くんは?」

綾「もうそろそろ来るはずなんだけど・・・あ、来た来た!あなたぁ〜♪」

つかさ「え・・・あ、あなた?」

天地「すまない綾、仕事がおしてしまって・・・やあ、西野くん!」

つかさ「もしかして・・・東城さんたちも・・・」

綾「うん。去年外村くんたちの少しあとに結婚したの♪」

天地「ふっふっふっ・・・」

つかさ「いいなぁ〜♪2人ともすっごく幸せそうだね♪」

綾「ありがとう、西野さん♪」

みんな・・・ホントに変わったなぁ・・・みんな大人っぽくなって・・・

そういえば・・・淳平くんはどこだろう?どこにもいない・・・一番に会いたかったのに・・・おもいっきりぎゅ〜ってしてもらいたかったのに・・・

・・・ははぁ〜ん、さては照れてるのかな?それとも寝坊かな?

つかさ「ねぇ、淳平くんは?遅れてくるの?それとももう来てるのかな?」

あたしの言葉を聞いた途端・・・その場にいた全員の顔が・・・たちまち暗くなった・・・

・・・え?どういう・・・こと?まさか・・・淳平くんに何かあったの?

綾「・・・ごめんなさい・・・」

つかさ「・・・え?」

綾「・・・あたしたち・・・知らないの・・・」

つかさ「・・・どういう・・・こと?」

さつき「実は・・・この4年間ここにいる全員真中とは1度も会ってないんだ」

つかさ「・・・ウソ・・・」

小宮山「ウソじゃないんだ・・・連絡も全然取れなくて・・・」

つかさ「外村くんも・・・トモコも・・・知らないの?」

トモコ「残念ながら・・・ね・・・」

外村「・・・・・・」

そんな・・・みんなはともかく・・・親友の外村くんも知らないなんて・・・

つかさ「唯ちゃんは?会ったりはしなかったの?」

唯「・・・はい・・・じゅんペーの家に行ってもいつも留守で・・・」

そんな・・・淳平くん・・・どこにいるの?

お願いだから・・・出てきてよ・・・ここに来てよぉ・・・

今すぐ会いたいのに・・・会えないんじゃ帰ってきた意味が・・・ないよ・・・

もう1度・・・恋人同士になろうって・・・言ったじゃん・・・ねぇ・・・

あたしは・・・たまらず泣き始めた・・・

トモコ「つかさ・・・」

つかさ「グスン・・・淳平くん・・・」

小宮山「・・・ま、まあとりあえず!こうして真中以外はみんな揃ったんだ。つかさちゃんのお帰りのパーティーやろうぜ!」

天地「もう用意は整っているからね。僕の家でやるから。」

つかさ「・・・」

さつき「ホラ・・・西野さん、涙拭いて・・・」

綾「どこにいるかわからないけどきっとすぐ会えるよ!」

美鈴「そうですよ!会えますよ、きっと!」

つかさ「・・・うん、そうだね!ゴメンね、心配させちゃって・・・」

ちなみ「それじゃあ、さっそくみんなで天地さんの家に行きましょ〜♪」

淳平くんに会えないのは残念だったけど・・・みんなには会えたし・・・せっかくあたしのためにパーティー開いてくれるんだから・・・

そうだね!う〜んと楽しんじゃおう♪

全員が天地くんの家へ歩き出そうとした・・・そのときだった・・・

外村「・・・な、なぁ、みんな・・・少し・・・待ってくれないか?」

さつき「なによぉ、外村?みんな早く行きたいのに〜・・・」

小宮山「そうだ、外村!俺もう腹が減って・・・」

トモコ「そうだよ、ヒロシ。」

外村「・・・頼む・・・頼むから・・・」

・・・外村くんの顔は・・・真剣そのものだった・・・あたしたちは全員足を止める。

外村「なぁ・・・みんなは・・・運命って・・・信じるか?」

つかさ「・・・運命?」

天地「僕はモチロン信じるね。綾との結婚も運命だと思ってるし。」

綾「・・・あなた・・・♪・・・うん・・・あたしも・・・信じる。」

さつき「あたしも・・・真中には振られちゃったけど・・・出会いそのものは運命だったって思ってるよ。」

トモコ「あたしだってヒロシとの結婚は運命だと思ってるよ♪」

美鈴「あたしだって・・・いま付き合ってるカレシとの出会いは・・・運命だって・・・感じてる・・・」

外村「・・・そうか・・・つかさちゃんも・・・信じる?」

つかさ「モチロン信じるよ。」

だって・・・淳平くんとの出会い・・・別れ・・・恋人同士になれたこと・・・全てが運命だと思ってるから・・・

外村「・・・それを聞いて安心した・・・」

全員その言葉に首を傾げる・・・モチロンあたしも・・・

外村「・・・実は・・・俺・・・みんなに謝らなきゃいけないことがあるんだ・・・」

外村「俺・・・真中が・・・4年間どこで何をしてたのか・・・知ってるんだ・・・」

全員「・・・ええ!?」

・・・ど・・・どういうこと?外村くんが・・・なんで?

外村「あの日・・・つかさちゃんがパリへ旅立った日の夜・・・真中から電話がかかってきてさ・・・」

----------------------------------------------------------

♪〜♪〜

「よう、真中!どうしたんだよ、こんな夜に?」

『ああ、こんな時間にすまない・・・じつは、外村にだけは言っておこうと思ってさ・・・』

「言うって・・・なにをだ?」

『俺・・・お金ためて海外へ旅に出ようと思うんだ・・・』

「・・・な・・・なにぃ!?」

『驚くなよ・・・前から考えてたんだ・・・いろんな世界を見てみたいって・・・いろんな風景を撮ってみたいって・・・』

「だからって・・・いきなり過ぎないか?みんなには言ったのかよ?」

『いや・・・言ってない・・・というより・・・ホントは誰にも言わないつもりだった。自分1人だけでやってみたいから・・・』

『でも・・・親友のお前にだけは話しておこうと思って・・・』

「真中・・・お前・・・本気か?」

『ああ、モチロン。今のままじゃつかさと再会したときにふさわしい自分にはなれないからさ。』

『だからこれは・・・俺の挑戦ってヤツだな。レベルアップするための挑戦・・・』

「・・・わかった・・・そこまで考えてるのなら俺は止めない・・・モチロン誰にも言わないから安心しろ!」

『すまない、外村。連絡は入れるから。それじゃあ。』

「おう!がんばってこい、親友!」

----------------------------------------------------------

外村「そんでもって・・・あいつは旅に出たんだ。世界を知って一回り大きくなるために・・・」

全員「・・・」

知らなかった・・・そんなこと・・・あたしに話してくれなかった・・・みんなにも・・・話したのは外村くんだけ・・・

外村「あいつはみんなに心配をかけたくなかったんだ・・・特に・・・つかさちゃんにはね。」

つかさ「・・・淳平くん・・・」

さつき「・・・真中・・・」

綾「・・・真中くん・・・」

唯「・・・じゅんぺー・・・」

美鈴・ちなみ「・・・真中先輩・・・」

天地・小宮山「・・・真中・・・」

外村「・・・でも・・・それも終わりだ・・・」

全員「えっ!?」

外村「つかさちゃん・・・実はつかさちゃんが手紙をくれた次の日に真中からも手紙が来たんだ・・・」

つかさ「・・・淳平くんから・・・」

外村「・・・読んでみて・・・」

つかさ「・・・うん。」

あたしは外村くんから手紙を受け取り、さっそく読み始めた。

そして・・・あたしは・・・運命を感じるのだった。


[No.939] 2008/03/26(Wed) 01:00:37
カウントダウン!〜第28話〜 (No.939への返信 / 28階層) - カズクン

手紙を読んで・・・言葉が出なかった・・・

あたしと淳平くんって・・・ホント運命の神様に恵まれてるんじゃないかって思った・・・

綾「西野さん・・・手紙・・・なんて書いてあるの?」

さつき「教えてよ・・・西野さん・・・」

つかさ「・・・うん・・・」

みんな・・・手紙の内容を気にしている・・・

あたしはゆっくり・・・ゆっくりその手紙を読み始めた。

----------------------------------------------------------

拝啓 外村ヒロシ様

お元気ですか?いま俺はアジアの東南部を旅しています。

早いものでつかさがパリへ旅立ってから4年が経つんだな・・・

俺もこの4年でアフリカ、ヨーロッパ、オセアニア、アメリカ・・・いろいろな地を踏みました。

そして・・・いろいろな経験、出会いをしました。

この4年・・・ホントに勉強になったと思っています。

そして・・・撮影したビデオも4年も経つと膨大な量になってしまいました・・・といってもデジカメだからテープを持ってるわけじゃないけど・・・

このあたりで・・・そろそろ自分の実力を試そう・・・そう思ってる・・・

コンクールに出展してみようと思う・・・

だから・・・俺は・・・日本に帰ろうと思います。

そろそろ日本が恋しくなったっていうのもあるけどね・・・

それに、外村以外のみんなには何も言わずに黙って旅立っちゃったから・・・

みんなとも話がしてみたいし・・・つっても4年経つんだからみんな大人っぽくなっちゃってるんだろうなぁ・・・

俺だけ変わらないね、なんて言われちゃったりしてな・・・

日本には4月1日に着く予定です。特に出迎えはいらない。

日本に着いたら連絡するから、それから会おう!

それじゃあ、会えることを楽しみにしています!

親友 真中淳平より

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美鈴「4月1日って・・・今日!?」

さつき「・・・すごい偶然・・・」

外村「・・・ここまで来るともう・・・偶然なんて言葉じゃあ片付けられないだろ・・・」

唯「じゅんぺー・・・」

小宮山「・・・あのやろう・・・なんで俺たちにも言ってくれないんだ・・・」

みんな・・・やっぱり淳平くんのこと・・・心配だったんだな・・・モチロンあたしだって・・・

旅に出てたなんて全然知らなかったし・・・それがあたしの為だってことも知らなくて・・・

ものすごく嬉しい・・・嬉しいよ・・・

もう・・・ガマンができない・・・

早く・・・会いたいよ・・・早くこの目で淳平くんを見たいよ・・・

会って・・・もう1度自分の想いをぶつけたい・・・

外村「もうすぐ到着するはずだからもう少し待とうぜ。」

全員「・・・うん!」

淳平くん・・・みんなも・・・あたしも待ってるから・・・無事に帰ってきてね・・・

そして・・・あたしのこと見つけたら・・・思いっきり抱きしめてね♪





----------------------------------------------------------

『当機はまもなく着陸いたします・・・』

あともう少し・・・もう少しで日本に着く・・・

4年ぶりか・・・懐かしいなぁ。

黙って出てきちゃって・・・みんなにも、親にも申し訳ないと思った。

でも・・・どうしてもやってみたかった。自分のために・・・そしていずれ帰ってくるであろうつかさのために・・・

再会したときに胸を張ってもう1度付き合うために・・・

自分で言うのもなんだけど・・・かなり成長はできたと思う。

さまざまな国のさまざまな人たちと出会い・・・ふれあい・・・行動した。

その全てが貴重でかけがえのないものだった。

その中で今まで見えなかった部分が少しずつ見えてきた。

そして、いまの自分の実力を試してみたかったこともあるが・・・なによりもみんなに会いたくて・・・帰国を決意した。

みんな・・・俺のこと忘れてないだろうな・・・心配だ・・・

・・・つっても外村にしか手紙出してないし・・・知ってるはずもないだろう。

それに出迎えはいいって言ってあるし、おそらく外村は空港にはいないだろう。

それでもいい・・・まず帰ったら親友に報告だ!





『お疲れ様でした。足元に気をつけてお降りください。』

4年ぶりの日本・・・やっぱりいいなぁ♪

さて・・・さっそく連絡を・・・そのときだった・・・

「・・・真中?真中・・・なのか?」

後ろから声がした・・・この声は・・・

淳平「外村か!・・・久しぶりだなぁ!」

外村「お前・・・随分たくましくなったなぁ・・・顔も精悍になって・・・」

淳平「そうか?自分ではそう思ってないんだけどなぁ・・・」

外村「じゃあ・・・みんなに聞いてみるか?」

淳平「・・・へ?・・・みんな?」

小宮山・天地「真中!!」

さつき「真中ぁ!」

綾「・・・真中くん・・・」

美鈴・ちなみ「真中先輩!」

トモコ「よっ、真中くん久しぶり!」

え?え?え?・・・・ええぇぇぇぇぇ?

な・・・なんで・・・?

さつき「なによ・・・こんなにカッコよくなっちゃって・・・反則だよ!」

さつき「なに言ってんだよ・・・さつきだって綺麗になったじゃないか・・・」

さつき「そんな余裕の表情で言われたってうれしくな〜い!」

綾「ホントに久しぶりだね・・・」

淳平「東城・・・」

綾「ううん・・・もう東城じゃないんだ。」

天地「綾は去年僕と結婚したんだ。」

淳平「あ、天地!・・・そっか〜!とうとう結婚したんだな!おめでとう!」

綾「ありがとう!でもこれまで通り東城でいいよ♪そのほうが慣れてるから。」

淳平「ああ!」

唯「うう・・・じゅんぺー・・・」

淳平「唯・・・それにみんな・・・ゴメンな・・・何も言わずに行っちゃって・・・」

美鈴「それは・・・あたしたちよりも別の人に言うべきじゃないですか?」

トモコ「その通りだね。」

淳平「え・・・だ、誰に?」

ちなみ「・・・まだ気づきませんか?」

淳平「・・・・・?」

外村「真中・・・みんなが今日こうして集まってるのは・・・お前を出迎えるためじゃないんだ。」

淳平「え!?そうなのか?じゃあ・・・なんで・・・」

「・・・あたしのためだよ・・・バカ・・・」

俺の背後から声が聞こえた・・・こ・・・この声・・・そんな・・・ありえない・・・そんなことあるわけない・・・

でも・・・確かにこの声は・・・

淳平「・・・つか・・・さ・・・」

つかさ「・・・あたしも今日帰国したんだ・・・それより・・・」

淳平「・・・それより?」

つかさ「・・・淳平くんのバカァ!なんで・・・なんであたしにも言ってくれなかったのよぉ!」

淳平「え・・・それは・・・」

つかさ「淳平くんにも帰国の手紙は出したのに・・・帰ってきてみたら淳平くんいないし・・・淳平くんの身に何かあったんじゃないかって心配したんだからぁ!!」

淳平「つかさ・・・落ち着いて・・・」

つかさ「バカ・・・バカ・・・バカァ・・・うぅぅ・・・」

つかさは泣き崩れてしまった・・・帰国早々つかさのこと泣かせちゃったな・・・

淳平「ゴメン・・・つかさ・・・」

俺は・・・つかさを抱き寄せ・・・今まで会えなかった分も含めて力一杯抱きしめた。

つかさ「・・・あ・・・・・・っ」

淳平「悪かった・・・なにも言わずに・・・心配させたくなかったから・・・つかさはつかさで俺のこと気にせずに頑張ってほしかったから・・・言わなかった。」

つかさ「・・・淳平くん・・・」

淳平「だから、泣き止んで・・・ね?」

つかさ「グス・・・淳平くん・・・泣き止むから・・・その前に・・・キス・・・して・・・」

淳平「・・・つかさ・・・」

つかさ「・・・淳平くん・・・」

俺たちは・・・4年ぶりのキスを交わす・・・当然のことながらただ唇が触れるだけのキスじゃない・・・

4年分の想いをぶつけるような・・・大人のキス・・・

お互い周りが見えなくなっていた・・・

トモコ「・・・スゴッ!」

小宮山「相変わらず恥ずかしい奴らめ・・・」

美鈴「やっぱり真中先輩は・・・変態だ・・・」

綾「まあまあ、いいじゃない。」

外村「そうだよな・・・4年間お互い1度の連絡も取らないで頑張ってたんだもんな・・・見ろよ、あいつら・・・すげぇ幸せそうな顔しながらキスしてる。」

さつき「そうだよね・・・うらやましいなぁ・・・」

まわりがそんなことを言っていたことも気づかず俺たちはしばらくお互いを求め合った・・・

数分後・・・ようやくお互いの唇が離れた。

つかさ「・・・はぁ・・・淳平くん・・・♪」

淳平「つかさ・・・♪」

天地「うぉっほん!・・・お楽しみのところすまないが・・・」

あ、天地・・・ていうか・・・みんながいることすっかり忘れてた・・・みんなの前であんな激しいキスを・・・

俺は自分でもわかるくらい顔が真っ赤になった・・・モチロンつかさも・・・

つかさ「あ、あはは・・・キスに夢中で・・・」

天地「恥ずかしい奴らめ・・・それより・・・これから真中も含めた帰国のパーティーをやるから僕の家に行くぞ。いいな?」

淳平「天地・・・いいのか?」

天地「心配するな。1人増えてもどうってことはない。いろいろ旅の話も聞きたいしな。」

外村「俺も聞きてぇ!」

天地「それじゃ、行くか、みんな!」

全員「おーっ!」

こうして俺はつかさと感動的な(?)再会を果たし、天地邸へと向かった。



20分後、俺たちは天地邸に到着した。

さっそく俺たちは広間へと案内された。そこには、たくさんの食べ物や飲み物などが用意されていた。

淳平「・・・すげぇ・・・」

天地「これくらいはどうってことはないよ。」

外村「さてと・・・さっそくはじめようぜ、天地。」

天地「ああ、そうだな。」

そしてグラスにビールが注がれ、全員に行き渡った。

外村「それじゃあ・・・真中、つかさちゃん・・・お帰りーーー!」

「お帰りなさーーーい!」

つかさ・淳平「ありがとう!みんな!」

こうして、パーティーは始まった。


[No.941] 2008/03/27(Thu) 00:38:05
カウントダウン!〜第29話〜 (No.941への返信 / 29階層) - カズクン

4年ぶりに帰国した、あたしと淳平くんの無事の帰国を祝うパーティーが始まった。

小宮山「さぁ〜て、食うぞ〜!」

小宮山くんは早くもテーブルにある食べ物に手を伸ばしている。

天地「小宮山・・・そんなに欲張らなくてもたくさんあるから少し落ち着いて食べろよ。」

小宮山「だって腹減っちまってよ〜・・・」

くすっ・・・小宮山くん、こういうところは変わってないね♪

さつき「西野さん!」

つかさ「さつきちゃん!料亭のお仕事はどう?」

さつき「うん、けっこう大変・・・特にお偉いさんの相手とかがもう・・・」

つかさ「大変だねぇ・・・」

さつき「そういう西野さんはむこうではどうだったの?やっぱり毎日勉強と修行の日々だったの?」

つかさ「うん。もう休みの日とかは疲れちゃっててあまり遊んだりはできなかったなぁ・・・」

さつき「厳しかったんだね・・・」

つかさ「うん、何度も日本に帰りたいって思った・・・でもね・・・このペンダントや指輪があったから・・・」

さつき「わぁ・・・かわいいね♪」

つかさ「ペンダントはあたしの高2の誕生日のとき、指輪は高3のクリスマスのときに淳平くんからもらったんだぁ♪」

つかさ「これがあったから・・・淳平くんのこと感じていられたから4年間頑張れたんだと思う・・・」



さつき「・・・だってさ、真中!」

淳平「つかさ・・・それ・・・今もしてくれてるんだ。」

つかさ「だって大好きな淳平くんからもらったものだもん♪もう宝物だね♪」

外村「あ〜、アツいアツい・・・アツいったらありゃしない・・・」

トモコ「ホーント・・・4年ぶりでもあんたら変わんないねぇ。」

外村くんとトモコはこっちを見ながら手でわざとらしくあおぎはじめた・・・

淳平「・・・そんなこといったらお前らのほうがアツいじゃんかよ!・・・結婚したんだろ?」

つかさ「そうだよ!うらやましいなぁ・・・」

外村「おまえらもどうせすぐだろ?」

トモコ「そうそう!こうして帰ってきたんだから・・・さっさと結婚しちゃいなさい♪」

淳平「お、お前ら・・・酔ってるな・・・」

トモコ・・・あたしだって・・・結婚したいよ・・・けど・・・自分からそれを持ち出すのも・・・ねぇ・・・

外村「それはいいとして真中よ、お前この4年間どういうことしてきたんだよ?」

綾「あ、あたしも聞いてみたいなぁ♪」

さつき「あたしも〜♪」

つかさ「あたしも聞きたいなぁ、淳平くん♪」

淳平「わかったから落ち着けって・・・俺はこの4年間・・・日払いのバイトをしながら金をためて海外へ出たんだ・・・」

淳平「アフリカ、ヨーロッパ、オセアニア・・・いろいろ回っていろんな風景を撮影して・・・いろんな人を撮影して・・・」

さつき「へぇ〜・・・」

淳平「東城・・・前に東城がくれた小説があったじゃん?」

綾「あ、あれね。うん・・・おぼえてるよ。」

淳平「いつか俺が映画を撮ることになって・・・東城の小説を映画化するときどこで撮影しようかって下見もしたりしたんだぜ?」

綾「えっ、そうなの!?」

淳平「だってさ・・・あの小説・・・日本で撮るにはあまりにもスケールがでかくてさ。おさまりきらなそうだから・・・」

綾「真中くん・・・ありがとう。そういってもらえるとやりがいでてくるなぁ♪」

つかさ「ねぇ、淳平くん。ヨーロッパも旅したの?」

淳平「え?ああ、モチロン。パリとかにも行ったし・・・」

つかさ「チェッ・・・それだったらあたしのパリでの働き先とか伝えとけばよかったなぁ・・・」

淳平「つかさ・・・まあ、会ってみたいとは思ったけど場所わからなかったし…」

つかさ「あたしだって辛かったんだよ?どれだけ淳平くんに会いたかったことか・・・」

淳平「・・・俺だって・・・でも・・・こうして会ってみて・・・つかさすげぇ綺麗になったよな♪惚れ直したよ。」

つかさ「・・・ありがとう♪」

あたしはすこし顔を赤くした。嬉しい、惚れ直した、なんていってくれて・・・

でもね・・・それはあたしも同じ・・・

淳平「・・・つかさ?どうしたの?」

つかさ「あたしも・・・淳平くんのこと惚れ直しちゃった♪」

淳平「・・・え?」

つかさ「だってぇ・・・4年前と比べてすごくたくましくなっちゃって・・・落ち着いてるし、背もぐんと伸びちゃって・・・」

つかさ「さっき抱きしめてくれたとき・・・4年前のときにはなかった力強さを感じて・・・ああ、やっぱりあたしはこの人なしじゃ生きていけないって・・・素直に思ったの♪」

淳平「つかさ・・・」

つかさ「淳平くん・・・」

淳平「つかさ・・・俺と・・・もう1度付き合ってくれる?俺もつかさなしじゃダメだから・・・」

淳平くん・・・あたし・・・その言葉すごくほしかった・・・ほしくてほしくて仕方なかった・・・

すごく・・・ものすごく・・・嬉しい・・・

淳平「つかさ・・・返事・・・くれるかな?」

つかさ「あたしがあそこまで言ったのに・・・返事なんて聞く必要ある?」

淳平「そ・・・それは・・・その・・・」

あたしの言葉に淳平くんはしどろもどろになっている・・・

クスッ♪かわいいなぁ♪

つかさ「淳平くん・・・これがあたしの返事だよ・・・」

淳平「つ・・・」

淳平くんがあたしの名前を呼ぶ前にあたしは淳平くんにキスをした。

淳平「・・・ん・・・」

つかさ「・・・はぁ・・・淳平くん、これからまたよろしくね♪」

淳平「つかさ・・・俺のほうこそ・・・宜しくお願いします!」

綾「2人ともよかったね♪また恋人同士になれて♪」

つかさ「ありがとう、東城さん!」

さつき「真中、今度こそはなしちゃダメだからね!」

淳平「ああ、サンキュー、さつき!」

唯「西野先輩・・・じゅんぺー・・・唯・・・2人のこといつまでも応援してますから!」

2人「ありがとう!」

美鈴「真中先輩・・・さっそく映画作ってコンクールに出展するんですか?」

淳平「ああ、さっそく明日からとりかかるつもりなんだ。」

美鈴「頑張ってください。真中先輩なら・・・きっといいとこいきますから!」

淳平「美鈴・・・ああ、頑張るよ!」



こうして・・・楽しい時間は過ぎて・・・パーティーは終わった。

あたしはみんなと別れ淳平くんと2人きりになり帰宅の途についていた・・・

つかさ「今日は楽しかったねぇ!」

淳平「ああ、旅の疲れが吹っ飛んじまったな♪」

つかさ「ねぇ・・・」

淳平「ん?」

つかさ「コンクール・・・頑張ってよね!」

淳平「うん・・・遅くなったけど・・・角倉さんとの約束を果たさなくちゃな!」




それから3ヶ月が過ぎた・・・あたしは今パティスリー鶴屋で働かせてもらっている。

そんなある日のことだった・・・

「つかさちゃん!」

つかさ「あ、店長。どうしたんですか?」

「これ見て!つかさちゃんのカレシのことが載ってるわよ!」

え・・・淳平くんのこと?

あたしは店長の持ってきた新聞に目を通す・・・

小さかったけど・・・見出しが載っていた・・・見出しにはこう書かれていた・・・


『映像コンクール ショートフィルム部門金賞・・・真中淳平さん』

・・・淳平くん・・・やったね!金賞だなんて・・・

♪〜♪〜

あ・・・うわさをすれば・・・

『つかさ!!やった・・・俺・・・やったよ!!』

「うん、新聞で見たよ!おめでとう!」

『ありがとう!それでさ・・・今日このあと会えないかなぁ?』

「うん、いいよ。もうすぐお終いだから♪」

『わかった。鶴屋まで迎えに行くから。』

「うん、待ってる♪」

それから30分後・・・仕事を終えたあたしは淳平くんを待っていた。そして・・・

淳平「おまたせ、つかさ!」

つかさ「淳平くん♪」

そしてあたしたちは外に向かって歩き出した。

淳平「つかさ、報告があるんだ。」

つかさ「報告?」

淳平「ああ!俺・・・角倉さんの事務所で働かせてもらうことになったんだ!」

つかさ「え!?ホントに!?」

淳平「ああ。作品の出来が思ってた以上に評価されて・・・角倉さんが直接誘ってくれたんだ。」

つかさ「やったね!おめでとう!」

淳平「ありがとう!それで・・・」

淳平くんの顔が少し強ばりはじめた・・・

淳平「俺・・・決めてたことがあったんだ・・・」

つかさ「・・・決めてたことって・・・なに?」

淳平「このコンクールでいい結果が出せたらあることをつかさに言おうって・・・」

・・・なんだろう・・・あたしは淳平くんが何を言おうとしているのかわからなかった・・・

淳平「つかさ・・・これ・・・受け取って・・・」

そういって淳平くんがあたしに渡したもの・・・それは・・・

つかさ「・・・ウソ・・・これって・・・」

それは・・・まばゆい輝きを放つ・・・綺麗な指輪だった・・・

淳平「つかさ・・・結婚しよう・・・」

淳平「まだ半人前だけど・・・一生懸命つかさを幸せにするから・・・だから・・・俺についてきてほしいんだ・・・」

淳平くん・・・淳平くん・・・淳・・・平・・・くん・・・あたし・・・生きててよかった・・・

あたし今・・・ものすごく泣いてる・・・でも・・・悲しくて泣いてるんじゃない・・・嬉しくて・・・嬉しくてたまらないよ・・・

つかさ「ヒック・・・淳平くん・・・すごく嬉しい・・・」

淳平「・・・つかさ・・・返事を・・・ちょうだい。」

つかさ「・・・うん・・・いいよ・・・あたし・・・ずっと・・・ず〜っと淳平くんについていきます・・・」

淳平「・・・ありがとう・・・」

つかさ「淳平くん・・・キスしよ♪」

淳平「ああ、誓いのキスってヤツだな♪」

あたしたちは口づけを交わした。

つかさ「淳平くん・・・こんなあたしだけど末永く宜しくお願いします♪」

淳平「俺のほうこそ・・・頼りない俺だけど宜しくお願いします。」

こうして・・・あたしたちは結婚することになった。

最高に幸せな1日・・・あたしはゼッタイ忘れない・・・

淳平くん・・・今も・・・これからもず〜っと愛してるからね♪


[No.942] 2008/03/28(Fri) 00:51:45
カウントダウン!〜最終話〜 (No.942への返信 / 30階層) - カズクン

淳平くんのプロポーズを受けてから半年後・・・いよいよこの日がやってきた!

今日は・・・あたしと淳平くんの結婚式・・・永遠の愛を誓う日・・・

あたしは緊張で眠れなくて予定よりも少し早く起きてしまった。

隣では淳平くんが気持ちよさそうに眠っている・・・

プロポーズを受けた後、あたしたちは同棲を始めた。今では仕事のとき以外はどんなときでも淳平くんと一緒にいる。もうこれだけでも充分幸せなんだけどね♪

それにしてもよく寝てるなぁ・・・今日結婚式なんだよ?このままだと寝坊だよ・・・

・・・・・・!よぉ〜し♪ビックリさせちゃお♪

あたしは淳平くんにくっついて淳平くんの鼻をつまんだ。

淳平「・・・ふ、ふがっ!?」

つかさ「やっと起きたね・・・おはよ、淳平くん♪」

淳平「つかさ・・・って・・・い、今何時!?もしかして・・・寝坊した!?」

つかさ「そんな慌てなくてもまだ大丈夫だよ♪それより・・・あたしキスしたくなっちゃった♪」

淳平「つかさ・・・俺もそう思った♪」

あたしたちは軽くキスをした。

つかさ「・・・エヘヘ♪いよいよ・・・今日だね、結婚式・・・」

淳平「ああ、そうだな・・・ここにたどり着くまでまでいろいろあったけど・・・俺・・・今ホントに幸せだよ!」

つかさ「淳平くん・・・あたしだってスッゴイ幸せだよ♪今日は・・・最高の1日にしようね!」

淳平「ああ!」




そして・・・あたしたちは式場へと向かい・・・あたしと淳平くんはそれぞれの支度のために一度別れた。

----------------------------------------------------------

俺は係員の人に手ほどきを受けながら準備をしている・・・

「本日は誠におめでとうございます。私たちが精一杯サポートをさせたいただきますので宜しくお願いいたします。」

淳平「はい、よろしくお願いいたします!」

準備はスムーズに進み・・・あとはつかさの準備が終わるのを待つだけになった。

自分の姿を鏡で見て思った・・・俺・・・タキシード似合わねぇなぁ・・・

コンコン

「真中〜、入るぞぉ。」

この声・・・外村たちか。

カチャ

外村「オッス・・・ギャハハハ!似合わねぇ〜!」

淳平「入っていきなりそれかよ・・・」

小宮山「いよいよだな・・・真中・・・」

淳平「ああ、いよいよだ・・・長かったなぁ・・・」

大草「でもここまでいろいろあっても最終的に結婚までたどり着いたんだから・・・やっぱお前たちは最高のカップルだな!」

淳平「サンキュー、大草!」

「真中さま、新婦様の準備が整いましたので控え室のほうにお越しください。」

淳平「はい。それじゃみんな、またあとでな!」

外村・小宮山・大草「おう!」

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準備が終わった・・・うわぁ〜・・・あたし・・・緊張してきちゃったよ・・・

つかさ母「つかさちゃん、リラックスよ。」

つかさ「う、うん・・・」

つかさ父「もうすぐ淳平くんも準備が終わってここに来るはずだ。」

コンコン

「西野さん!」

カチャ

つかさ「東城さん、さつきちゃん!」

綾「うわぁ・・・西野さん、すごい・・・綺麗・・・」

さつき「ホント・・・スッゴイ綺麗・・・敵わないなぁ・・・」

つかさ「エヘッ♪2人ともありがとう!他のみんなは?」

綾「外村くんたちは真中くんのところに行ったけどあとの人たちはみんな控室で待ってるよ。」

さつき「みんな2人の姿を見たくてうずうずしてるよ♪」

コンコン

「失礼します。新郎様をお連れいたしました。」

つかさ「あ、は〜い。」

カチャ

淳平「お待たせ、つか・・・さ・・・」

つかさ「・・・淳平くん?」

淳平くんは入ってあたしを見るなりボーっとした顔であたしを見つめた。

つかさ「淳平くん?あたし・・・なにかヘン?」

淳平「つかさ・・・スゲェ・・・綺麗だ・・・」

つかさ「・・・淳平くん♪・・・淳平くんのタキシード姿もカッコいいね♪」

綾「あらあら、見せ付けちゃってくれちゃって・・・2人ともご馳走様♪」

淳平「と、東城・・・あんまからかうなよ・・・」

さつき「さて、じゃああたしたちは戻りますか。真中、西野さん、あとでね〜♪」

さつきちゃんと東城さんは部屋を出て行った、そして・・・

つかさ父「いよいよだな、淳平くん。」

淳平「はい。お義父さんとお義母さんには感謝の気持ちでいっぱいです・・・ほんとにありがとうございます。」

つかさ母「いいのよ♪あたしたちこそつかさちゃんをよろしくね。」

淳平「はい!」

つかさ「淳平くん・・・あたしのこと・・・幸せにしてよね♪」

淳平「モチロンだよ♪」

「失礼します。お時間ですので式場のほうにご案内いたします。」

淳平・つかさ「はい。」





そして・・・ついに結婚式が始まった。

あたしと淳平くんは神父さんの前で・・・今まさに永遠の愛を誓おうとしていた・・・

「新郎、真中淳平。」

淳平「・・・はい。」

「あなたは、健やかなるときも、病めるときも、新婦を愛することを誓いますか?」

淳平「・・・はい。誓います。」

「新婦、西野つかさ。」

つかさ「・・・はい。」

「あなたは、健やかなるときも、病めるときも、新郎を愛することを誓いますか?」

つかさ「・・・はい。誓います。」

「それでは、誓いのキスを。」

淳平くんはあたしのほうを見つめ・・・ヴェールをめくり、キスをしてくれた。

・・・あたし・・・たった今・・・キミだけのものになったんだね・・・嬉しい・・・嬉しいよぉ・・・

淳平くんも・・・あたしだけのものだから・・・あたしを・・・あたしだけをみてね♪




式が終わり、あたしたちは外へ出る。

外村「おめでとう!真中!」

小宮山「真中、つかさちゃん泣かせたら承知しないからなぁ!」

大草「2人ともゼッタイ幸せになれよぉ!」

綾「西野さん、おめでとう!真中くんと仲良くね!」

さつき「真中のこと離すんじゃないよ〜!」

トモコ「さっさと子供作りなさいよ〜♪」

淳平・つかさ「みんな、ありがとう!」

あたしは手に持っていたブーケを投げた。

唯「あ・・・唯が取っちゃった・・・」

トモコ「おっ、じゃあつぎは唯ちゃんの番かな?」

唯「・・・相手がいませんよ・・・」

「みなさん、記念撮影しますので集まってくださ〜い!」

全員「は〜い!」

「はい、笑って〜・・・はい、チーズ!」

パシャッ

つかさ「淳平くん!あたしたちだけで写真とってもらおうよ!」

淳平「できますかねぇ?」

「モチロンいいですよ。それではこっちを見てくださーい!」

淳平「あ、ちょっと待ってください・・・つかさ。」

つかさ「なに?」

淳平「・・・それっ♪」

つかさ「きゃっ!」


淳平くんはあたしをお姫様のように抱き上げた。

淳平「これでお願いします♪」

つかさ「もう、淳平くんったら♪」

「いきま〜す!はい、チーズ♪」

パシャッ

淳平「つかさ・・・ゼッタイ幸せになろうな!」

つかさ「うん!」





こうして結婚式は無事に終わり・・・それから3年が経った。

つかさ「淳平く〜ん朝御飯できたよ〜♪」

淳平「おーっ、うまそ〜♪」

つかさ「早く食べないと遅刻しちゃうよ?」

淳平「さっそく・・・いただきま〜す♪」

「だ〜っ♪」

つかさ「おっ、キミもおっきしたの?えらいねぇ♪」

「キャッキャッ♪」

去年あたしは淳平くんとの愛の結晶を授かった。もうすぐ1歳になる。名前は淳平くんに決めてもらった。

淳平「ご馳走様!それじゃあ・・・淳一、パパ頑張ってくるからねぇ♪」

淳平くんは淳一を抱き上げて頬ずりをした。

淳一「キャッキャッ♪」

いいなぁ・・・淳一・・・おっと、自分の子供に嫉妬するのはダメだよね♪

淳平「それじゃあ行ってくるよ、つかさ。」

つかさ「いってらっしゃい、淳平くん♪」

淳平「・・・でもその前に・・・」

つかさ「・・・ん・・・」

淳平くんはあたしにキスをしてくれた。

つかさ「・・・エヘッ♪」

淳平「じゃあ、行ってきます!」

つかさ「行ってらっしゃーい!」

あたし・・・キミに出会えてホントによかった・・・これからもよろしくね!

愛してるよ、じゅん・ぺい・くん♪





カウントダウン!〜fin〜


[No.946] 2008/03/30(Sun) 14:20:26
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