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   SS四部構成 忘れられない想い 第一話 - ギムレット - 2008/03/26(Wed) 21:07:51 [No.940]
SS四部構成 忘れられない想い 第二話 - ギムレット - 2008/04/02(Wed) 00:30:46 [No.954]
SS四部構成 忘れられない想い 第三話 - ギムレット - 2008/08/08(Fri) 22:50:38 [No.1133]



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SS四部構成 忘れられない想い 第一話 (親記事) - ギムレット

あたしは今、純白のドレスを着ている



前々からきてみたいと思ってた念願のドレス



ガチャ



「つかさ〜どうよ〜?」



あたしの親友トモコが部屋に入ってきた



「キャアーすごい!!似合ってる、似合ってる♪」



「そうかな・・・?」



「ホラ、鏡見てごらん」



あたしは鏡を見てみる



(う〜ん、自分で言うのもあれだけど結構キレイかも・・・)



「いいなぁ〜つかさは・・・あんな男前で一流のパテシィエが結婚相手なんて」



「うん・・・そうだね、あたしにはもったいないよ・・・」



「何言ってんのよ!結構お似合いだよ♪」



ガチャ



今度は日暮さんが入ってきた



「つかさ〜どうだ?お、キレイじゃないか!!」



「え、そんなことありませんよ・・・」



「ホント、似合う似合う♪」



つかさの頭をナデナデする



「あ〜あたし邪魔みたいだから行くね」



「あ、ちょっと・・・」



「いい結婚式にしなね、じゃまた後で♪」



バタッ



(もう、勝手だな!!)



式まで、後1時間



式にはトモコを始め桜海学園の友達、親戚、両親、泉坂高校映研部のみんななどなどを招待した



しかし、その中には淳平の名前はなかった



淳平は高校を卒業後、海外に修行だとか言って旅をしてるらしい



これも後から聞いた話でつかさは全くこのことを知らなかった



高校1年のクリスマスの夜、2人は別れ、その後、想いを伝えることをできないままフランスへ



パテシィエとして1人前になったつかさは日本に戻り日暮と今日結婚する



高校卒業以来、つかさは淳平とは1度も会っていなかった



連絡をとることすらできなかった



1時間後・・・式が始まり、着々と進行



そしてスライドショー



楽しかった高校の思い出



修学旅行や学園祭



その中で1枚の写真がつかさの心を揺らした



それは高校2年生の時の泉坂高校映研部の部室で撮った写真



この時の映画にはつかさが出演していた



写真のつかさの隣には笑顔の淳平の姿があった



(あ・・・淳平くん・・・・)



走馬灯のように淳平との思い出が浮かんでくる



楽しかった中学時代・・・



クリスマス、合宿、誕生日



嫌な思い出もあったが浮かんでくるのは楽しいことばかり



つかさの高校生活は淳平抜きではありえなかった



(あれ、なんで・・・涙がでてくるんだろう・・・)



「つかさ・・・どうした!?」



日暮さんに涙がバレる



「え、な、なんでもないよ・・・」



とっさにごまかした



しかし1度流れ出した涙は簡単には止まらない



「う・・・・うっうう・・・・う・う」



「つかさ・・・ホントに大丈夫か!?」



「ごめんなさい・・・もう大丈夫だから♪」



無理して笑顔を作ってその場をやり過ごす



(なんで・・・・・・思い出しちゃうんだろう・・・あたし・・・やっぱり・・・・・淳平くんのことが好きなのかな?)



自分で自分に問いかける



しかしもう結婚を取り消すことはできない



これからつかさを待っているのは大好きな人と過ごす幸せな時間ではないのだ


[No.940] 2008/03/26(Wed) 21:07:51
SS四部構成 忘れられない想い 第二話 (No.940への返信 / 1階層) - ギムレット

結婚してから1年、あたしは幸せ?な生活をしていた



日暮さんはほとんどを海外で、主にフランスでの仕事が多いため、あたしは家に1人でいることが多かった



そりゃ〜淋しいけど・・・たまの休みに帰ってきて、一緒に買い物をしたりケーキを作ったり、あたしはそれでも幸せだと思っていた



でも、最近考え事をする時間が多いんだよね



(あたしが望んでいたのはこんな生活だったのかなぁ・・・・)



いくら考えても結果は同じ



いや、同じにしてるといったほうがいいだろう



(そうだよ、あたしはきっとこんな生活を望んでたんだ!)



そう言い聞かせていた



しかしある日・・・



その日も1人分の夕食のおかずの材料を買うためスーパーへ



買い物も一通りすませ帰宅途中、ふと思い出す



(あ、飲み物買うの忘れちゃった・・・スーパーに戻るのもあれだしコンビニ寄ろっかな)



家の近くのコンビニに入る



「いらっしゃいませ〜」



「え〜っと、あ、あった、あった」



飲み物をとろうとした瞬間、手と手が触れあった



「あ、ごめんなさい、どうぞ」



「あ、俺のほうこそ・・・ごめんなさい」



え、この声って・・・



聞いたことのある声



忘れられない声



顔を見るとそこには5年前よりりりしくなった顔が



「・・・淳・・・・平・・・くん・・?」



「・・・に、西野」



久しぶりの再会



しかし、つかさの方は少し気まずい様子だ



会いたかったのは確かだがつかさはもう結婚している



「・・・久しぶりだね」



「ホ、ホントだな」



少しの沈黙



「そういえばさ、俺4年間海外行ってたんだ。西野には黙ってたけど」



知ってるよ・・・



「へ〜そうなんだ」



「やっぱ、西野だけ海外行くなんてズルイじゃん?俺も西野と一緒に成長したくてさ、黙ってたのは悪かったけど・・でさ、スゲェんだぜ海外って・・・・・・・・・」



その後も淳平の話は続いた



なんでも昨日帰国したらしい



2人はコンビニを出て歩いていた



外見が少し変わっても中身が変わってないことにつかさは気づく



髪をさわるその癖変わってないね・・・



隣で歩くあたしに淳平くんは前を向いて話しかける



さりげない返事を装って、あたしもよそ見をして淳平くんの顔を見る



胸がキュウーってしめつけられるのはなんでだろう・・・それに声を聞いただけで泣きそうになる



もうあの頃に戻れない悲しみなのかな、それともまた出会えた喜びなのかな



「あ、ちょっと公園寄っていい?」



「・・・いいけど」



突然の淳平の提案



ベンチに腰掛ける2人



「実はさぁ〜俺1週間後にまた海外行くんだよね」



「え、また!?」



「いろんな国回ってたらさぁ〜ちょうどフランスの映画監督に会ってさ」



「え、淳平くん、フランス来てたの!?」



「ん〜1年前だけどね」



(1年前はあたしはもういなかったか・・・)



「でさ〜俺のこともっと知りたいって言われてさぁ、この1年間その人のもとで一緒に映画の仕事やったら、本格的に気に入られて、その人に一緒に映画作らないかって言われたんだ!!今回の帰国は荷物を取りに来たって訳」



「・・・じゃあ、もう日本に帰ってこないの?」



「ん〜10年、いや、もっとかな、とりあえずしばらく帰ってこれそうにないんだ」



「そうなんだ・・・」



「でさ〜話っていうのは・・・実は・・・」



淳平はその先を言うのをためらっている



「どうしたの、実は何?」



つかさは淳平の目を見て話しかける



すると思いもよらぬ言葉が発せられた



「西野・・・一緒にフランスに行かないか・・・」



「え・・・あたし・・・?」



突然のことに動揺するしかないつかさ



「・・・勝手だって言われるかもしれないけど、俺この5年間考えたんだ・・・・・俺には西野が必要だって」



「・・・」



「西野は優しいし、俺のことを1番分かってくれる人だと思う、それに俺、西野の笑顔が好きなんだよね・・・西野が笑ってると俺も幸せになれるっていうか・・・」



(・・・どうして・・・?)



「ほら、フランスなら西野の夢だって叶うだろ!?」



(なんで・・・・・今・・・・・ごろ・・・なの・・・・・・)



淳平は立ち上がりつかさを抱きしめた



「俺と一緒にフランスへ来てくれないか?」








「ごめん・・・それはできないよ」



つかさは抱きしめられたまま断る



「・・・・はは・・・やっぱ、そうだよな、こんな勝手な男いないもんな、散々待たせて傷つかせて自分勝手だよな・・・」



淳平は密着した体を離す



「違うの!!そうじゃなくて・・・」



つかさは左手の薬指にある指輪をゆっくり淳平の目の前にかざした



「・・・結婚・・・・・してたんだ・・・」



「うん、1年前に日暮さんとね・・・」



「・・・日暮さんかぁ・・・そうだよ西野には日暮さんがピッタリだよ・・・男前だし・・・・カッコい・・・いも・・・んな・」



淳平の目からは涙がこぼれてる



「じゃあ俺行くわ・・・幸せにな」



「淳平くん・・・ホントにごめんね・・・」



淳平はつかさに背を向け去ろうとする



「俺・・・西野にもらったお守り・・・ずっと持ってたんだぜ・・・・5年間・・・1度も離さなかったのに・・・・」




「え!?」



淳平は走って去って行った



「ゴメンね・・・・ゴメンね・・・淳平くん・・・・・・・・あたしだっていちごのペンダントと指輪ずっと持ってるよ・・・・」



今、いちごのペンダントと指輪は家の机の中にある



それは思い出として・・・



家に帰り、買った食材を冷蔵庫にもいれずそのままベッドに横になった



そして泣いた



淳平くん・・・・あたしなんで結婚しちゃったんだろ・・・・



なんでもっと待ってなかったんだろう・・・



つかさの目からは後悔の涙があふれてくる



結婚式で涙がでてきた理由がようやく分かった



  あたしが好きなのは淳平くん



お互いにお互いのことを想っていながら結ばれなかった2人



行きつく先はいったい・・・


[No.954] 2008/04/02(Wed) 00:30:46
SS四部構成 忘れられない想い 第三話 (No.954への返信 / 2階層) - ギムレット

「はぁ・・・淳平くん」



つかさは昨日からずっと淳平のことを考えていた



ずっと好きだった人からの告白・・・



嬉しいに決まってるはずなのに・・・それに応えることのできない自分







「なんで、あたし日暮さんと結婚しちゃったんだろう・・・」



後悔だけがこみ上げてくる



確かに日暮さんはパテシィエの腕は一流だし、あたしのこと好きだって言ってくれてるし・・・



でも、なんだろ・・・淳平くんとは好きっていう気持ちが違うっていうか・・・



あ〜もう、どうすればいいんだろう・・・



つかさは悩んだ



淳平が旅立つまで時間がないのだ



あと6日・・・



その日が過ぎればもう2度と淳平とは会えないだろう・・・



「誰かに相談してみようかな・・・でも、こんな相談できる人って・・・・・あっ!!」



次の日・・・とある喫茶店にて



つかさは誰かと待ち合わせしているようだ



そして待ち合わせ時間になる



「あ、いたいた、つかさ〜♪」



相談相手はトモコだった



「で、どうしたの?相談したいことって・・・あんた昨日の電話でも元気ないみたいだったけど」



つかさはうつむいたまま何も言わない



「なんでも、このトモコさんに相談してみなさい♪」



「トモコ・・・」



親友の優しさが心に伝わってきた



「実はね・・・」















「なるほどね・・・」



「あたし、どうしたらいいんだろ・・・」



「う〜ん、これは難しい問題だね!で、肝心のつかさの気持ちはどうなの?」



「・・・あたし日暮さんと結婚してるからさ、やっぱ淳平くんのことあきらめようって思ってるんだ」



「・・・」



トモコは黙っている



「だってさ、あたしが淳平くんのこと好きだとしてもどうすることもできないじゃん!!だから、もういいんだ・・・日暮さんとの結婚生活も楽しいしね♪」



無理に笑顔を作るつかさ



それをわかっているトモコ



「じゃあ、なんであたしに相談したのさ?」



「えっ」



「あたしに頑張れって応援してほしかったんじゃないの?」



「・・・」



「そりゃ、つかさも悪いよ!そんな中途半端な気持ちで結婚したなら日暮さんもかわいそうだし!でもつかさはそれでいいの?」



「・・・」



なおも無言のつかさ



「二度と会えなくなるんだよ!!ホントにそれでいいの?」



淳平くんと2度と会えなくなる



「・・・そんなのイヤだよ・・・・・」



自然と涙があふれてくる



「ホラ、本音がでた!まぁ、最後の決断を下すのはつかさだからさ、あたしができるのはここまでかな」



そういってトモコは席を立とうとする



「トモコ・・・」



「ん?」



「ありがとう・・・」



「な〜に、言ってんのよ!あたしとあんたの仲でしょ?それより後で結果教えなさいよ♪じゃあね!!」



つかさはしばらく席をたてなかった


[No.1133] 2008/08/08(Fri) 22:50:38
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