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まとめ。(歴史書編纂事業) - 竜宮・司@詩歌藩国 - 2018/01/09(Tue) 09:08:16 [No.310]
王犬シィ様対応 - 鈴藤 瑞樹 - 2018/01/08(Mon) 20:39:25 [No.307]


詩歌弓 (No.306 への返信) - 竜宮・司@詩歌藩国

詩歌弓
○詩歌弓
詩歌弓とは
詩歌藩国の環境で発展した弓。詩歌の弓が統一されているわけではない。
弓はその国の気候、素材、文化によって特徴が出てくる。詩歌弓は縦で構えて用いる。
接着剤である膠は耐水性が弱いため、雪が降る詩歌藩国では単一の素材を用いた単弓が多い。
ロングボウのように弓を引くのに多大な筋力を必要しないように設計されている。そのため熟練するまでに必要な期間が抑えられている。
有効射程は50m。矢を届かせるだけなら100mほど。50m以上の長距離射撃は魔法による射撃を想定している。

詩歌弓:素材
メタルリーフの金属木材が主だが他の植物木材も詩歌弓の素材として使われる。
強度、靭性、振動吸収性、軽さなどの弓に適した性質のもの、詩歌の寒さでも劣化、損耗度が低いものが用いられた。
弓に適したメタルリーフや木材は、植林が行われている。安定した供給と乱伐による自然破壊を防ぐためである。
グリップ部分に木材を外付したり、革,布,樹皮を弓に巻いて使用した。

詩歌弓:加工
乾燥、焦し、焼入れなどの加工を行いで素材の耐水性や強度を上げていく。
弓の両端に反発力を強めるための軽い反りを加えることもある。
弓の作成には素材を乾燥や曲げに慣らす時間や加工技術が要る。特に曲げの作業は時間、技術ともに多くが必要とされた。
接着剤である膠は耐水性が弱いが、一部の補強やグリップの固定に用いられることはあった。

詩歌弓:大きさ・温度への対策
大きさは小型でもなく大型でもない中型。大型は重さや嵩張ることから普段遣いには不便であった。
詩歌の弓使いは騎乗による移動を行うこともあるが、詩歌弓は騎射での使用は想定されていない。地に立っての射撃用である。
そのため小型化はされていない。
メタルリーフの弓は金属のため気温により弓の温度への対策が必要となる。
弓に革,布,樹皮を巻いたり、射手が手袋を着ける、熱伝導率の低いメタルリーフを素材に用いる、などの対策をした。


○弓
単弓と複合弓
竹、木などのしなやかな物が弓の素材として使われた。単一の素材のみの弓を単弓という。
竹、木などに動物の腱,角,骨、金属などの異なる素材を膠などで接着することで強度や反発力を高めた。これは複合弓と呼ばれる。
優れた複合弓は小さくとも高い威力と射程を持つが、製作には様々な素材と知識、技術が必要となる。

素材による影響
弓は素材の復元力(弾力)により矢を飛ばす。そのため重要であり様々な事柄が弓の性能へ直結する。
伸縮率や負荷に対する強さは、折れにくさ、矢を引く距離、矢を射った際の弓の振動時間などに関わる。
重量は弓を射る際の瞬発力に影響する。
気温などの環境による影響、弓の使用(伸縮)や経年による劣化速度は低いほど弓が長持ちし安定した性能を発揮できる。

弓の大きさ・目印
同じ素材で比べた場合、弓は大きくなるほど矢の威力も上がる。ただし大きくなるほど重くなり嵩張るため携帯性は落ちる。また人間が扱える大きさによる限界もある。
弓の上下の判別、矢の位置や照準の補佐とするために弓に塗料などで目印や目盛りを付けることもある。

弓の中央・上下部位
弓の中央部位は硬く殆ど曲がらない構造になっている。これにより弓の振動を抑えている。
弓の上下部位は弦を引くとしなり反発力を生み出す。これが矢の動力となる。矢の威力や弓を引く際に射手に求められる筋力が此処で決まる。
下側のバネ(反発力)を上側よりを若干強く作られることが多い。
この構造だと射る際に自然と矢がやや上向きに発射され飛距離を稼ぐことが出来る。

握り(グリップ)
弓を射る際に手で握る弓中央下部(番えた矢のすぐ下)の部分。
弦を引く際の弓の反発力を手で支える際の重要な部位であり握りやすく加工される。
的に向かって真っ直ぐ押せるグリップの形が良いグリップの条件であり、射手によって合う形のグリップは変わる。
弓に革などを巻いて作るグリップは単純で加工もしやすい。
“く”の字や“ヽ(”に近い形のグリップは、弓自体を加工したり、削った木などを外付けで接着,固定の必要があり手間が掛かるが安定性は高い。
この形だと手は自然とグリップ一番深い所に滑り込んで支えることとなる。一番深い一点に力の大部分を集中させることで人間の余分な動きを伝えにくくする。

弓弭
弓弭(ゆはず)。弓の両端の、弦の輪を掛ける部位。
弓を射るとき、上になる方を末弭(うらはず)、下になる方を本弭(もとはず)という。
左右に弦を掛ける切り欠きを設けた弓弭や、弓の前側から烏帽子の形に弓弭を削り出した烏帽子弭(強度を維持するため堅木を弓に接着することが多い)など弓の素材によって様々な方式がある。

弦の位置
張られた弦が弓の左右どちらに寄っているかは射る際に重要となる。
矢を番える方に弦が寄っているのが良く、常にその状態になるように調整する。
矢と弓の摩擦を減らす為と、射る際の弓を捻る動作をやりやすくするためである。
弓の作成時に左右の何方かに弦が寄るように作られている。素材によるが弓の調整を行うことで変えることも出来る。
弦輪の作り方や付け方で左右の位置を調整することもある。


○弦(ストリング)
弦(ストリング)
弓の両端に張る糸。消耗品。
弓と矢の間に介在するものであり非常に重要。弓と射手に合った調整が必要となる。
その調整は、弓のグリップの底から弦への距離、太さ、原糸の本数(原糸何本で撚られているか)、原糸の太さ、素材、色、巻き方など多岐にわたる。
弓の強さに合った強度。矢筈に合った太さ。射手が見やすい色。麻糸などの植物繊維や化学繊維、鯱や鯨の背筋などの動物繊維がある。
伸縮が少なく消耗しにくい弦がいいとされるが、伸縮性がある程度まで減るとそこからは個人の好みとなる。
使い始めてから徐々に伸長することもあるため定期的にチェックや調整も必要となる。
ある程度捩って使用し、捻り回数により細かな調整を行う。気候や湿度の影響による弦の伸縮に対応する場合に使われる。
松脂を油で煮たものなどやワックスを弦の補強のために塗り込む。
折り目をつけると折り目で切れやすくなるため、弦巻に巻いて保管する。

中仕掛(サービング)
弓に張られた弦は、矢の矢筈や番える手が当たる部分の摩耗が早くなる。
それを防ぐために弦に保護糸を巻くことを中仕掛(サービング)と言う。
過剰に巻くと重さにより弦の反発力も落ちるため必要最低限のみ巻くようにする。巻いた保護糸は自身の巻く力で両端を固定し解けないようにする。
接着剤で巻かれた端が抜けないようにしたり、素材によるが炙って溶かし固定することもある。
弦と同じく様々な素材、構成があり、耐久性、滑らかさ、重さ、太さが異なる。
弦と合わせた上で適切な太さにしつつ、自分に合ったものを用いる。
弦の色と異なる色の保護糸にすることでズレや緩みが起きてもすぐに分かる。

ノッキングポイント
ノッキングポイントとは矢を番える位置の上下に糸などを巻きつける立体的な印、兼補助。中仕掛(サービング)の上に付ける。
中仕掛と同じように保護糸を巻き接着剤や炙りで固定することが一般的だが、金属リングで行う手法もある。
矢筈の大きさに合わせて上下につけることで番える際のズレや、矢の発射時の縦揺れを防ぐ。
ノッキングポイントを付ける位置にペンや塗料で印をつけておけばズレてもすぐに分かる。
弓や射手により付ける位置は異なるため自分に合わせた位置を探るのも重要となる。
フィストメルゲージを用いて基準となる位置を決め、そこから調整していく。


○弦の調整や作成のための道具
フィストメルゲージ
弓の状態を計測するための専用ゲージ。T型、L型の物がある。
弓と弦の距離を測る縦棒が長く、弦を計る横棒が短い。
縦横ともに目盛りが付いている。横棒には測定しやすいように弦を軽く引っ掛けるための小さな板が二つ取り付けられている。
弓のグリップの底から弦への距離〈把(ストリングハイト)〉、ノッキングポイントの位置、弓の上下のしなりの差が一定に保たれているかの計測に使用される。

ストリングジグ・ストリングサーバー
ストリングジグとは弦(ストリング)の作成や調整をするための器材。
目盛りの付いた細長い長方形の両端手前に横棒の長い凵の字の回転するパーツがそれぞれあり、ここに原糸や弦を掛けて制作や調整を行う。縦棒の上部には糸を掛けたり固定できるように加工されている。
凵パーツは中央のネジをツマミで締めるような形で角度を固定できる。
片端に手回しハンドルが付いており、これを回すことで片方の凵パーツの位置を弦に応じて調整できる。
普段は家や拠点に置かれており、携帯はしない。個人の備品ではなく集団で共同備品として使うことが多い。
ストリングサーバーは糸巻きを持ちやすく、作業しやすくするための物。
ある程度の重さがあると、慣性を利用することで糸を巻き付ける作業がしやすくなる。


○矢(アロー)
矢筈(ノック)
矢の尾部のV字形に加工された弓弦を受ける部分、あるいはキャップ状のパーツ。
矢に直接切込みを入れて用いると、弦により矢が裂けてしまう。そのため堅く加工したり、尾部に被せる形で矢筈を取り付け、接着剤や糸を巻き固定する。
木,竹,骨,角などの素材で作られる。

矢羽(ヴェイン)
矢の軌道を安定させるために矢の後部に付ける部品。
最後部に付けると矢を番える際に邪魔になるため、その手前に付けられる。
羽は斜めに付いており、空気抵抗を利用して矢をスクリュー回転させることで軸を安定させ命中率を上げる。
羽の枚数は三枚羽がバランスが一番良いため儀礼用などを除き三枚で統一されている。
鳥の羽を用いる場合は反りを利用し、三枚の羽を半分に割いて使用することで回転方向が違う矢が一対できる。

篦(シャフト)
矢の軸となる棒の部分。
矢を扱う弓の強さ、射手の腕の長さによって、最適な篦の長さは変わる。矢先で狙いを付ける場合、弓の先に出るように少し長めのものを用いる。
矢は飛翔する際に撓むので弓の力に合わせた剛性も重要である。これが合っていないと撓みが強すぎたり弱すぎたりする。
太さが変わらない一文字(ストレートシャフト)、中央部が太く両端にいくにつれてだんだん細くなる麦粒(樽状シャフト)がある。
樽状シャフトは空力特性上優れており、飛翔速度・距離も上昇するが加工が難しい欠点がある。

鏃(ポイント)
矢の先端に取り付ける部品。
篦(シャフト)に差し込むものと被せるものがあり、主に被せが使用されている。接着剤で固定される。
素材は金属、石、骨,角,牙などの硬いものが使われる。加工しやすい金属製がよく使われる。
鏃の形状は用途によって変わり、戦闘や狩猟では刺さるように尖った鏃が使われる。
小さく軽い鏃は遠距離、大きく重い鏃は近距離用として用いる。
刃の広い鏃は非装甲に、細く返しのない鏃は鎧や鎖帷子に、刃の無い鏃は板金鎧などに対して使用した。
捕具としては木の鏃や篦を直接削ったものを使う。
先端を丸い弾丸(⊂状)のようにした丸根、丸根の先端のみ尖らせた打根がありどちらも殺傷力を抑えたものとなっている。

矢の太さ、重さなどのバランス
矢の太さ、重さなどのバランスは様々なことによって決められる。
射手の身体・技量・好み、扱う弓の強弱、がまず基準としてある。
一般的に強い弓には太くて重い矢を、弱い弓には細くて軽めの矢を使用する。
弓の強さと矢の重さが釣り合っていないと矢の速度や精度に影響があり、弦へ負担がかかる。
そして矢の用途、技量、使用する飛距離に応じて、重心の位置、羽の形を決める。
矢の重心位置によって飛翔軌道が変わり、精度や適した飛距離も変わる。


○弓具
アームガード(弓)
アームガードは弓を持つ腕の手首〜肘の位置に装備することで、矢を放つ際の弦の返りから腕を守る防具。
また、衣服(特に防寒具や雨具等)の弛みを抑えることで矢と弦の軌道を確保する役割りもある。
腕にバンドや紐で内側のみの防具を固定するものが主だが、伸縮素材で袖を通すように装着するものもある。何れも通気性を意識しているものが多い。
柔らかい素材、硬い素材のものなどがあるが、弦の擦過痕が現れやすいのは柔らかい素材であり、自身の射撃体勢の問題点や癖を知る手がかりとなる。
習いたての頃は腕に当たることでの恐怖感を覚えないように大型のアームガードを装備する。

チェストガード(弓)
チェストガードは矢を放つ際の弦が衣服(特に防寒具や雨具等)や胸に引っかかるのを防ぐための防具。
弓を持つ腕側の肩から胸のみを覆う。そのため右射ち用と左射ち用の共用はできない。
面ファスナー、ベルト、紐、釦などで固定する。
服の上から装着するので体型から少し大きめのものが使われる。通気性を重視したものが多い。

グローブorタブ(弓)
グローブorタブは、弦を引く指を守る防具。人差し指、中指、薬指を保護する。
グローブは三本の指を覆うのは共通しているがその他の部分は簡略化されていることが多い。
タブは手のひらに握り込む部分、そこに固定化されている三本の指を守る革の部分の2パーツで構成されている。革の部分は消耗品でもあるので適宜交換が必要である。
多くの場合中指に紐やバンドを通して保持する。自身の手、指に合ったタブを使うことが大事である。合っていないと指にタコや擦れが生じてしまう。
タブ革の変形具合でその人が正しい姿勢で射撃できているかどうかが分かる。
初心者の時期には弦の感覚がつかみにくいのでグローブが用いられる。

クイーバー(矢筒)
クイーバーは矢を射つ際に用いる矢の入れ物。ベルトなどで腰に下げて使う。長方形に近い形のものが多い。
実戦で使いやすいように角度を付けるなどして矢を取り出しやすくなっている。
矢を上下どちらの方向で入れるかは長短あり、クイーバーへ工夫を行うことで短所を減らす。
鏃を下にすると矢同士で鏃が引っかかりやすくなる。鏃を上にすると矢の種類が見分けやすく、鏃が引っかかりにくいが、雨で鏃が錆びやすく矢羽が引っかかり痛みやすく扱いに慣れていないと鏃で怪我をする。
仕切りを設けることで矢同士が引っかかりにくくしたり、底面に凹凸やスポンジ、ゴムを設けることで鏃の保護をする。
ベルトやポケットを付けることで別種やすぐ使う矢を入れたり、小物を収納できる。

ボウケース・アローケース
ボウケースは弓を収納するものだが大きめにすることで、弓以外の道具も収納して持ち運ぶことが出来る。
収納した弓を傷めないように衝撃を吸収するクッション素材が使われている。
決まった形はなく安全に収納できればいいのでハードケース、ソフトケース(バッグ、リュック)など様々な形がある。ハードケースは頑丈だが取り回しが悪いのでソフトケースがよく使われる。
アローケースは矢を収納・運搬するための道具であり矢を傷めない範囲での高効率な収納が目的。
矢の長さ、大きさに合わせた仕切りを設けることで鏃や矢羽が痛むのを防ぐ。

アロープラー
練習では的、実戦では様々なものに刺さった矢を抜く際に使う道具。ゴムや樹脂などの滑りにくい素材で作られ、少ない力でも矢を抜きやすくする。
矢の太さに合わせた溝が入れてあるとより握りやすく、矢の軸にかかる圧力が分散できるため矢が曲がりにくい。
細長いグリップ型、折りたたんで使うスクウェア型、薄型のシート型などの形状がある。
降雨時でも使えるように水に濡れてても滑りにくい工夫がされている。

弦張り・道具を使うやり方と使わないやり方・ストリンガーや弓張板
弓に弦を張るには道具を使うやり方と使わないやり方がある。
一般的に道具を使ったほうが事故が起きにくく安全であり弓を傷めにくい。
ストリンガーは弓に弦を張るための道具。丈夫な紐であり両端に弓に掛けるための革や布のポケットが取り付けられている。弓の上下に対応してポケットの形状も違う。
ストリンガーを掛けた後、弓の中央を片手で確りと握りつつ、ストリンガーを踏むことで弓を撓ませて弦を張る。弦を外す際にも同じ手順を取る。
道具を使わないやり方は技術が必要とされる。技術が足りないと弓が捻れてしまう。
靴の土踏まずに弓の一端を押し付けて弓を撓ませ弦を掛ける。
大きい弓の場合は引っ掛けて固定できる弓張板や布、床や壁に押し付けて弦を張る。こちらも道具を使ったほうが安全で弓を傷めにくい。


[No.342] 2018/03/20(Tue) 15:44:24

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