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Part.1 高校に入ってから、「彼」とはますます疎遠になった。 一度、別れようとも思った。 でも、あの日、終業式の日の「彼」は私を守ってくれた。 道で絡まれたとき、本気になって怒ってくれた。 『あたし やっぱり淳平くんのことが好き―――』 最後のデートにするつもりだったのに・・・。 出来なかった。また、好きになってしまった。 分かっていた。「彼」には他に好きな女の子がいるってこと。 同じ夢を持ち、同じ高校に進学した女の子がいるってことを。 でもその後、「彼」からの連絡はなかった。 来るかどうかは分からない電話を、ずっとずっと待っていた。 ・・・突然、携帯電話が鳴り出した。私の誕生日。 「彼」からだった。会って話がしたかった。 でも、その時、私は彼に握手しか求めることが出来なかった。 なぜかは分からない。いや、本当は分かっていた、認めたくなかっただけだった。 それから、泉坂高校の文化祭。楽しかった。分かった。私はやっぱり「彼」が好きだ。 久しぶりに会え、話が出来た。嬉しかった。 でも、多分、「彼」は他の女の子のことを考えているだろう。 お願い神様、私に、もう一度、もう一度だけチャンスをください……。 [No.1114] 2005/05/07(Sat) 01:28:25 YahooBB220010136180.bbtec.net |