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そう今思えば、再び「あの日」に向かって運命が動き出したのは この日がきっかけだったのかも知れない。 ここは泉坂アパートの一室 ジリリリリ〜〜〜〜 一つ目の目覚ましが鳴り響く。 「バンッ」 ピピピッピピピッ・・・ 二つ目の目覚ましが鳴りはじめる。 「バンッ」 ピーピーピーピーピーーーー 三つ目の目覚ましが鳴る。 「バンッ」 手だけは動いて目覚ましをとめるのだが、部屋の主が起きる気配は全くない。 ♪〜♪〜♪〜〜 ♪〜♪〜♪〜♪〜〜 ♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜〜 目覚ましが鳴り終わったと思ったら、今度は携帯が鳴り出した。 さすがに観念したのか布団からでて携帯を手にとった。 「ふぁぁ〜〜、もしも」 返事をしようとした瞬間。 「淳平ぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜起きろ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」 家の外にまで聞こえるような声が部屋いったいに響き渡った。 さすがに寝坊すけも俺でも、これには驚いて完璧に目が覚めた。 「なっなんだよ、朝からうるせーな、どうかしたのか?唯」 急に起こされて機嫌が悪かったせいか面度くさそうに話しかけた。 すると唯は怒ったのかさらに大きい声で 「淳平が起こしてって言ってきたんじゃ〜ん、明日はどうしても大切な用事があるからって、なんで起こしてあげて文句言われなくちゃいけないのよ〜。ぶつぶつぶつ」 俺は、ハッとして時計を見た。 時計は9時50分をさしていた。 「サー」血の気が引いていくのが自分でもわかった。 急いで出かける準備をしていると 「ちょっと〜、ちゃんと聞いてるの?」 唯がなんか俺に向かって叫んでるが、俺はにもうそんなことを聞いている余裕はなくなっていた。 「何でもっと早く起こしてくれなかったんだよ、あっもう遅刻しそうだからからきるな」 文句を言っている唯に俺はそう言って、携帯をきって家をでた。 一方の唯は 「プープープープープー」 私の存在って・・・ 「もう絶対に起こしてやらないんだからっ」 そう言って再び布団の中に入り眠りについた。 [No.1130] 2005/05/23(Mon) 01:18:33 FLA1Adn191.tky.mesh.ad.jp |