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真「ハァッ...ハァッ...」 淳平は泉坂第2病院の階段を息を切らせながら登ってた その理由はさっきつかさの両親から来た電話のせいだった 『真中君!!!おねがい!!!今から泉坂第2病院に来て!!!つかさが...つかさが...うぅっ...』 真「クッ...ハァッ...ハァッ...クソッ!なんでだよ...ハァッ...なんでつかさが...」 そして淳平は304号室の扉を開けた 外には残酷にも『集中治療室:西野つかさ』と書かれてた... 真「ハァッ...つかさ!!!」 西母「真中君...こっちにきて...」 つかさの母に呼ばれ淳平はつかさのそばにやってきた 目の前には確かにつかさがいた... だがつかさは人工呼吸器、心電図などをつながれてて一目でよくないとわかった... 真「つかさは!?つかさは無事なんですか!?」 西母「真中君、お願いだから落ち着いて聞いて...つかさはね...今昏睡状態なの...」 真「昏睡状態って...何とかならないんですか!?!?」 西母「交通事故だったの...飲酒運転の車に跳ねられて...傷はかすり傷で済んだけど...電柱に頭を強打して...意識不明の状態なの...うぅっ...」 真「そんな...」 西母「先生が言うにはね、1週間このままならもう目を覚まさないかもしれないって...うぅっ...つかさぁ...」 真「そんな...だってついさっきまであんなに元気だったてのに...また明日って言ってたのに......なんでだよ!!!なんでつかさがこんな目に合うんだよ!?つかさがいつこんな目に合わなきゃいけないことしたってんだよ!?」 淳平は荒れた... どこにもあて場のない怒りと悔しさでいっぱいだった... 明日になればつかさに会える... ずっとそう思い続けてきた... だが今回はそうはいかなかった... たしかに明日になればつかさには会える... だが淳平の知ってる元気でやさしく誰よりも愛しいつかさにではなく、ベッドに横たわりただ機械で生かされてる痛々しい姿のつかさだ... 呼びかけても返事は返ってこない... 手を握っても握り返してこない... 朝になっても瞳は閉じたまま... 淳平の頭は『絶望』という二文字がグルグルと回っていた... [No.1162] 2005/08/03(Wed) 15:54:24 c-67-168-241-38.hsd1.or.comcast.net |