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WINGBEAT COFFEE ROASTERS

all 『WHEEL』 序章―無限の歪― - 光 - 2007/05/06(Sun) 18:25:14 [No.1351]
『WHEEL』 第1章―気になるアイツ― - 光 - 2007/05/17(Thu) 01:29:56 [No.1352]
『WHEEL』 第2章―恋に不慣れなオトコノコ― - 光 - 2007/08/04(Sat) 23:46:04 [No.1367]
『WHEEL』 第3章―ボクを悩ますオンナノコ― - 光 - 2007/11/19(Mon) 20:47:46 [No.1399]
お詫びという名の言い訳 - 光 - 2008/06/25(Wed) 00:17:39 [No.1451]
『WHEEL』 第4章―言えない関係― - 光 - 2008/06/25(Wed) 00:24:09 [No.1452]
『WHEEL』 第5章―ただ、君と一緒に― - 光 - 2008/11/04(Tue) 01:24:41 [No.1481]
『WHEEL』 第6章―ここから始まる― - 光 - 2011/04/21(Thu) 17:35:29 [No.1600]


『WHEEL』 第1章―気になるアイツ― (No.1351 への返信) - 光

 沈み終えようとする夕日を眺めながら、カラスが一羽、独特の鳴

き声を出す。合わせるように吹かれたホイッスルの音に、ドンと鈍

く響くような音と共に、ボロボロのサッカーボールが空高く蹴り上

げられた。泉坂中学サッカー部の本日の活動終了の合図だ。

 体育倉庫の中にボールとコーンを片付け、傍に引っ掛けてあった

タオルを取り、汗を拭うために顔を覆う。

「大草!こいつも頼む!」

 後方から発せられた声に、視界を塞いでいたタオルをどけて音源

の方に目をやる。直前まで見えていなかったはずなのに、大草と呼

ばれた少年は飛んできたボールを冷静に胸でトラップし、右足でポ

ンと軽く蹴り上げて、頭上を通らせて背後へ。上げた右足を下ろさ

ずそのまま後ろへ出せば、落ちてきたボールにきれいに当たり、倉

庫の中へ入っていく。蹴られたボールはその軌道の先にあった金属

製のカゴをけたたましい音を立てながら揺らし、所定の位置にスッ

ポリと収まった。

 大草はボールが思った通りの位置にあることを目で確かめ、額に

へばり付いている前髪を鬱陶しそうに払いのけながら歩き出した。

 同じく片づけ中の女子テニス部の部員たちが上げる黄色い声を適

当にあしらい、校庭の水場で顔を洗って、自分のすぐ脇でへばって

いる友人二人に呆れたような声で言った。
























「お前ら、50周にどれだけ時間かけてんだよ?」

 座って肩で息をしているギザギザ頭の少年がガバッと顔を上げて

反論した。

「仕方ねぇだろ!真中がいくら呼んでも走らなかったんだから

よ!」

「小宮山だって何回も止まってたじゃねぇかよ!」

 体力を根元まで使い果たしていたのかと思いきや「お前

が・・・」、「いや、お前が・・・」と元気に口論を始める二人

に、大草は心の中でそっと「勝手にやってくれ」と呟いた。

「おい、馬鹿やってないでさっさと帰ろうぜ。先に教室行ってる

ぞ。」

 馬鹿呼ばわりされた二人は一斉に大草の方を見たが、当の本人は

知らん顔でさっさと立ち去っていた。

 まだお互いに火花を散らせながら、二人して水道の蛇口を捻り、

運動と夏の陽射しで熱くなっている頭に思い切り水をかける。十分

に冷やすと、真中淳平は水しぶきを飛ばしながら勢い良く顔をあげ

た。と・・・、
























































「んぷっ!?」

 思い切り息を吸おうとして、遮られた。誰かが顔にタオルを押し

付けている。

「お疲れ様っ!」

 さすがに息が苦しくなり、大きく頭を横にずらして、それこそ水

から上がった犬の様にブルッと小さく頭を震わせてから、声を発し

た悪戯の主を見た。






















































「あっ」












































































 目にした瞬間、口から声が漏れた。正確に覚えているわけではな

いが、殆ど確信したと言ってもいいくらいにそう思った。さっきの

コだ、と。

 問題の彼女はニィッと笑って、傍に置いてあった淳平のタオルを

持っていた。今しがた淳平を窒息させかかったのは、どうもこれら

しい。手に持ったそれを渡されて、淳平はぼーっとしながら、殆ど

無意識に受け取った。










































































「君、4組の真中淳平君だよね?」

「えっ!?」

 再び口を開いた彼女が何を言うかと思えば、十分に淳平を焦らせ

る内容だった。

「な、なんで・・・?」

 少しどもりながら、なんとかそれだけ口にする。さっきのことか

ら、苗字はともかくとして、どうして下の名前まで知っているのか

と思ったのだ。

 あたふたする淳平に、彼女は「エヘヘ」と照れたように笑ってみ

せる。

「知ってるよ。だってね・・・。」

 悪戯っ子の様な表情を浮かべ、淳平に一歩近寄り、下から覗き込

むように淳平を見る。

「ずっと、君のこと見てたもん・・・。三年間・・・。」

 恥ずかしそうに頬を染めながら言い、舌先をチョロッと覗かせて

片目を瞑って見せた。

 目の前が暗転しそうだった。今目の前にいる女の子は、よく見な

くてもかなり可愛いといえた。そんな子が、自分を今までずっ

と・・・。

「つっっっっ、つかさちゃん!」

 突如飛び込んできた小宮山の奇声に、ハッと我に帰る。小宮山か

らも大草からもしょっちゅう「また始まった」と言われている“空

想癖”が出ていたようだった。

(ど、どこから妄想だったんだろう・・・?)

 24行上からである。

 ちなみにこの時、小宮山が出した大声は完全に周囲の注目を集め

ていたのだが、三人が全く気付いていなかったというのは、また別

の話である。

 「つかさ」と呼ばれた彼女は、容姿を誉めそやかす小宮山を、そ

れこそ先程大草がやって見せたのより遥かに反応薄く、適当にあし

らって淳平に悪戯っぽい笑みを向けていた。















































「君、4組の真中淳平君だよね?」































































「!?」

 心臓がほんの少し持ち上がった。少なくとも、淳平はそう感じ

た。

「な、なんで・・・?」

 一度追い払ったはずの妄想が再び淳平の頭を満たす。この後彼女

は淳平に想いを告げ、淳平は爽やかに笑いながら彼女の手を取

り・・・(以下略)

 完全に意識が旅立ちかける前に、何とか戻ってくる。すると、い

つの間にやら彼女は、淳平のタオルを人差し指でチョン、チョンと

突いていた。
















































「え?・・・あ。」



























































 視線を落とせば、水色のタオルの淵に黒ではっきりと「4組 真

中淳平」と書いてあった。

 ポカンとしていると、突然、ぷっと吹き出す声が聞こえる。

「ずっと好きだったの、って言われると思った?」

 上目遣いで、からかう様な表情でニヤリと笑う。

 頬が一瞬で熱くなるのがわかった。夏だというのに、外気がほん

の少しひんやりと冷たく感じる。

 つん、と一突き淳平の額に指を当て、くるりと淳平に背を向けて

小走りに遠ざかる。少し距離をとったところで振り向き、額を突い

た人差し指をビシリと突き立てて楽しそうに言い放った。

「あんまりエッチなことばっか考えんなよな!」

 唖然とする男二人を置き去りにしたまま、彼女の姿はどんどん小

さくなっていった。



「・・・で?」

 本日最大のため息を吐きながら、大草が瘤と痣を大量に顔面に浮

かべた淳平と小宮山に言った。

「そこから何で、そんなんになるわけ?」

「小宮山に聞いてくれ・・・」

 完全に脱力仕切った淳平が搾り出したような声で言う。

 つかさが立ち去ってから、痺れを切らした大草が校庭に来るま

で、淳平と小宮山は激しい乱闘(じゃれ合い)を繰り広げていた。

 原因は、小宮山にあると言えるのか淳平にあると言えるのか、つ

かさと淳平が親しげに話していて小宮山一人が完全に蚊帳の外だっ

たことに小宮山が激怒し、淳平に掴みかかっていったのだという。

後日、傍で見ていた生徒の証言によれば、小宮山は「何で真中だけ

ー!」という風に(少なくともその人には)聞こえた台詞をつっか

えつっかえ連呼していたらしい。淳平曰く“正当防衛”、小宮山曰

く“正当攻撃”なのだそうだ。

「な!?大草だって絶対おかしいと思うだろ!?」

 必死の形相で詰め寄る小宮山に、大草は「わかった、わかっ

た!」ととりあえず落ち着かせようとし、「でも・・・」と不思議

そうに言いながら、淳平の方に目を向けた。

「確かに、おかしいよな?真中とは今まで面識なかったんだろ?」

「っつーか・・・えーっと・・・・・なんだっけ?」

「西野つかさ!!!」

 なかなか名前が出てこない淳平に小宮山が、耳元だというのに大

声で叫ぶ。小宮山から言わせれば、「学年のアイドルの顔と名前知

らないなんて犯罪」なのだそうだが、淳平にとっては人の、殊女子

生徒の、顔と名前は中々に覚えられるものではないのだった。夏休

みを目前に控えた今ですら、自分と同じクラスの女子生徒の顔と名

前は半分も覚えていない。

「西野つかさ、なんて今まで聞いたこともなかったし・・・。い

や、聞いたことぐらいはあるんだろうけど!」

 再度暴れだしそうな小宮山の顔を見て、淳平が慌てて付け加え

る。

「全然憶えてなんかねぇよ。大体、2組なんだろ、その子?」

「そう。ちなみに、真中と同じクラスになったことは一回もない

な。去年は俺と真中は違うクラスだったけど、西野は俺と同じクラ

ス。1年の時は真中と俺は同じクラスで、西野は違うクラス。」

 大草が軽く説明するのをなんとなく聞きながら、淳平は違うこと

を考えていた。
 


 夕飯の後、机に向かいながら、淳平は今日一日を振り返って小さ

くため息を吐いた。

 思い返してみれば、散々な一日だった。先生から拳骨をくらう

わ、校庭を走らされるわ、初対面の女の子に訳もわからぬ内にから

かわれるわ、そのせいで小宮山と乱闘するわ・・・。完全にやる気

を失い、とうとう握っていたシャープペンシルを放り投げた。西野

つかさなる女の子のことが気になりだしてしまい、受験勉強が手に

つかないのも、ため息の原因だった。

「寝よう・・・。」

 いい加減、考えることに疲れた淳平は、大雑把に机の上を片付け

ると、ベッドに潜り込み、爆睡し始めた。




「悪いけど、君とは価値観合わないみたいだから。」

 翌日の昼休み、つかさは校舎裏の人気の少ない所にいた。たった

今、告白してきた男子をものの見事に振ったところだ。告白してき

た張本人は、何となくこうなることを予想していたらしいが、それ

でもショックは大きいようだ。彼が告白場所に、徹底して人目を避

けられる場所を選んだのには、あるいは振られることを予測してい

たからこそ、落ち込んだ自分を他人の目に触れさせないためだった

のかもしれない。

 しかし、その男子が立ち去ってしまうと、少し離れたところの影

から、つかさの友達が出るわ、出るわ。こんな所にどうやって隠れ

ていたのかと思えるような場所から、6〜7人もの女子生徒が出て

きたのであった。

「あ〜ぁ。まぁた、ダメか・・・。」

と、一人が言えば、他の友達も後を拾う。

「そんなに、悪いとは思わないんだけどなぁ・・・。」

「これで学年のイケメントップ10の内9人脱落ね。」

「っていうか、今のはOK出すべきでしょ?」

 色恋にはうるさい彼女達が勝手に意見するのに対し、つかさは疲

労感を滲ませたため息を一つ、長々と吐き出していた。







「「・・・今、なんつった!?」」

 4階から屋上へと続く階段の中間、ちょうど折り返しになってい

る部分に半ば身を隠すようにして座り込みながら、淳平と大草が素

っ頓狂な声を上げる。慌てた小宮山が急いで二人の口を押さえて黙

らせ、ザッと階下に目を走らせて誰も気付いていないことを確かめ

た。




























































「だから、俺は今日、つかさちゃんに告白するんだ!だから、お前

らも手伝えよ!」

 何もそこまで、と思いたくなるほど声を潜めて小宮山が言う。一

瞬意識を飛ばしかけた淳平が、今度はできるだけ大声にならないよ

うに注意しながら言った。

「ちょっと待てって。お前って西野つかさと面識あったのか!?」

「いや、ない!けど、昨日初対面の真中ですらあんなに話せてたん

だから、俺は愛でなんとかする!!!」

 胸を張り、鼻息も荒く言い切る小宮山に淳平と大草は「その自信

はどこから?」と、呆れたような心の呟きを漏らす。

 小宮山の理論は、要約するとこうだ。昨日の淳平は西野つかさと

初対面だった。にもかかわらず、彼女は淳平に対しある程度好意的

に(少なくとも小宮山にはそう見えた)会話をしていた。とすれ

ば、淳平と違いずっと彼女に好意を寄せている自分が淳平よりも扱

いが悪いわけがない、というのである。

「昨日、つかさちゃんが窓から顔出して、俺たちが走ってたところ

を応援してくれただろ?きっと、汗を流して頑張ってる俺達の姿に

惹かれたんだよ!」

 完全に自分の世界にトリップしている小宮山を、残された二人は

口をパカッと開いたまま、目を点にして見つめていたが、不意に小

宮山が「そこでだ!」と張り切って言ったのをきっかけに立ち直っ

た。

「お前たち二人には告白のセッティングをしてもらいたい!今日の

放課後につかさちゃんを体育館の裏に呼び出してくれ!頼んだぞ、

真中ぁ!」

「はっ!?何で俺!?」

 小宮山の突然の指名に、声をオクターブも高くして、ほとんど絶

叫に近い声を出す淳平。

「モテる大草に頼んで、“万が一”つかさちゃんが大草になびいた

ら元も子もないからな。その点、真中なら心配無用だ!」

 万が一、というところをやたら強調して言い、淳平に迫る。遠ま

わしにモテないと言われた淳平は、思い切り反論しようとしたが、

妖力さえ感じさせそうな小宮山の凄まじい形相を前に、思わず首を

立てに振ってしまっていた。

 そして、昼休みも残り5分となったころ。淳平は大草と二人、2

組の教室に向かって力なく廊下を歩いていた。少し距離を置いてつ

いて来ている小宮山を「こういうことは俺の方が慣れてるから」と

宥めすかして、結局、淳平と大草の二人で伝言することになったの

だった。ちなみに後日、大草が別の友達に語ったところによると、

これは淳平に頼まれたのではなく「あまりに可哀相だったから」と

の理由で、大草から言い出したことだったそうである。

 気の進まない淳平と、それを「諦めろ」と言って肩をポンポンと

叩く大草が、外から2組の教室内を覗いてみた。すると、幸か不幸

か、目的の人物は入り口のすぐ近くの席に座っていた。




「つかさはさ、彼氏欲しくないの?」

 告白現場から戻ってきたつかさに、同じ質問が繰り返される。教

室に戻る道すがら、何度も答えたはずの質問だった。

「別に欲しくないわけじゃないけど、だからって付き合いたくない

人彼氏にはしないでしょ?」

 さも、当たり前というような感じで言い切るつかさに、周囲の友

達が一斉に同様の反応を返す。

「言ってくれるねぇ、この口は。」

「今までつかさが振ってきた男子と付き合いたくても付き合えなか

ったコなんか、いっぱいいるってのに・・・。」

「ホント、つかさのタイプってわかんないよねぇ。」

 一人が何気なく言った言葉に、つかさは「タイプねぇ」と小さく

呟き、ふと記憶の中に入り込んだ。




































































 昨日見た彼。あの時にも思ったことだが、決してカッコよくはな

かった。(言い切ってしまっているあたり、相当に失礼ではある

が)ただ、何かはわからない、自分でもどう説明していいのかわか

らない“何か”を昨日の彼に感じていることだけは確かだった。

 つかさが深く沈思しようとしているのを、友達の一人が気付き声

をかけようとした。が、その直前に、その友達の興味は脇に逸れて

いた。

「あ、大草君!」






 一人が気付くと、その場にいた他の子達に伝染した。大草は一応

爽やかな挨拶を返すと、その子達に向かって

「悪いんだけど、西野を少し借りていいかな?」

と言った。

 これが、彼女たちにとっては爆弾発言だった。言われたことを理

解した瞬間、お互いに顔を見合わせると、示し合わせたかのように

一斉につかさに目をやった。


 つかさは「またか」という感じで少しげんなりしたが、友達が何

やら楽しそうに捌けてしまうと、何でも無いという顔つきで

「何?」と聞き返した。

「うん・・・あれ?って、おい、真中!何やってんだよ!」

 ふと振り返れば、ついさっきまでいた淳平の姿が見当たらない。

淳平は、背後に隠れていたのだが、大草に見つかってしまうと「ど

うしても?」と聞き、大草に「当たり前だろうが!」と返されて、

渋々といった感じで出てきた。







































(あっ、あのときの・・・。)










































 つかさが、僅かに反応を見せた。大草は一瞬「何だろう?」と感

じたが、とにかく小宮山からの伝言をさっさと伝えてしまうことに

した。

「実はさ、俺の友達から頼まれたんだけど、今日の放課後に体育館

の裏に来てくれないか、って。西野に話があるんだってさ。知って

るかな・・・?」

 俺といつも一緒にいるやつ、と説明している大草の言葉を聞き、

つかさはちょっと考える。要するに告白のセッティングということ

なのだろうが、つかさはあることに疑問を持った。













































 が・・・、





























































「別に良いけど・・・でもなぁ・・・」

 つかさがほんの少し眉根を寄せ、「やり方が気に入らないんだけ

ど・・・」と続ける。その反応を見て、大草は内心「やっぱりね」

と苦笑した。後の本人談によれば、まだ告白もする前から難色を示

されているようでは、小宮山では無理だろうと確信したという。
























































 しかし、苦笑していた大草も、心の中で小宮山に向けてそっと合

掌していた淳平も、席をはずしたとは言いつつ近くで聴覚に全神経

を集中させていたつかさの友達も、まだ知らない。十数秒後に、自

分たちが口をポカンと開けて、その後絶叫することをまだ知らな

い。

























































「来てるんだから、それぐらい自分で言えよなっ。」

 椅子から立ち上がり、少し怒ったように腰に手を当てて頬を膨ら

ませながら、淳平の顔を下から覗き込む。透き通った瞳に上目遣い

で見つめられ、淳平は心臓が太鼓のように打つのを聞いていたが、

同時に、頭の中に「?」が大量発生し始めていた。

 そんな淳平の様子など気にも留めない、むしろ気付いてもいない

様子で、つかさが口を開いた。












































































「良いよ、君となら。」












































































 そういって、つかさは何故か淳平に向き直る。淳平は今しがた受

けた衝撃から立ち直れていないまま、ポカンと口を開けてつかさを

見ていた。

「へ?」

 とんでもなく間の抜けた声を出す淳平に、「自分からコクったん

だろ?」と、更に悪戯っぽく頬を膨らませるつかさ。
























































「確か、真中クンだったよね?よろしくね!」


[No.1352] 2007/05/17(Thu) 01:29:56
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