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all 【R18】テスト草稿SS - たゆ - 2008/12/05(Fri) 18:35:14 [No.1482]
何の脈絡も無く・冬の部室にて(外黒) - たゆ - 2009/01/03(Sat) 14:22:57 [No.1484]


何の脈絡も無く・冬の部室にて(外黒) (No.1482 への返信) - たゆ

映画研究の部室にて
PCで動画編集作業中の外村と担任の黒川先生の小話。



「目にゴミが・・・痛いな、トイレ行ってくる」
「ああっ待ってセンセ、俺が取りますよ」
「ん?ああ、たのむ」
少し前かがみになって外村に寄る。
「こっち向いて、そうそう、指で取ると痛いから舌で取りますね」
「え?ちょっ!」
外村は顔を避けようとする彼女の手首を掴む。
「こわがらないでダイジョーブ!痛くないから薄目を開いてれば・・・」
「痛くない?」
「ほんと痛くないから」
「・・・わかった」
吐息がかかるほど顔が近づくと、ゴミの入ってる目の端を舌先が探る。
長いまつげをすくように柔らかな粘膜の瞳を舐める。

れろん

「・・・んんんっ・・・」
「・・・ほりゃひょりぇひゃ」
薄く涙をにじませ頬は赤くなっているが緊張の糸は切れた。
「ほんとだ、ゴミはこのハンカチに出してくれ」
「んっと、それでは・・・センセご褒美ちょうだい」
「?なんだ?礼を言えばいいのか?・・・そろそろ手首を離せゴミはもう取れたぞ」
「そうじゃなくて・・・」
その瞳ではなく少し下に向かって外村はもう一度顔を近づける。
「こらっだめだ!私は担任なんだぞ!」
彼女は避けるうちに壁まで追い詰められ逃げ場を失ってしまう。
「そんなこと、よーくわかってますよ、うっ、ふがふがっ」
彼女は顔をそむけ掴まれていない方の手の平で外村の口を押さえた。
「こら、だめっ、やめろっ」
「ん、・・・センセの指・・・おいしい・・・」
押さえられた指の間から外村は舌を出しヌルヌルと舐めはじめた。

・・・むちゅっ、れろれろ、ぴちゃぴちゃ・・・

顔をそむける彼女に聞かせるようにワザと音を出して吸い上げ啜る。

「あっ、ばかっ、おまえは・・・あああ・・・」
ゆるゆると力が抜ける手の平に外村は手応えを感じ迫る。
「嫌って言いませんね、ダメって言うけどどうしてなのかな?教えて欲しいな・・・センセ?」
「・・・それは・・・」
「それは?」
「・・・目を・・・その・・・少しの間、閉じてろ・・・」
やっとの想いで口に出して言う。
「エ?」
戸惑うのは外村の方で。
「閉じて・・・お願い・・・」
最初に掴まれていた手で外村の目を覆い何も見えなくすると、少し背の高い彼女は下にある外村の唇に自分の唇を重ねた。


気が遠くなるほど長い間、水音が部室に響いた。
暗くなりストーブの切れたそこは人いきれで寒くなることはなかった。


[No.1484] 2009/01/03(Sat) 14:22:57
G041141.ppp.dion.ne.jp

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