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世界が変わる前日のもう1人の淳平は、自分の夢に向かって努力していた。 2人の真中淳平 第-1話 side B こちらの淳平の夢とは、将来科学者になり、たくさんの発明品を世に出したいらしい。今日も放課後、部活で何かせっせと作業をしていた。 「ふぅやっと終わったー」 どうやら何かできたらしく、淳平はせわしなく動いてた手を止めた。それを見ていた少女は淳平に話しかける。 「おっ!淳平君完成したの?」 「まぁ一応な…上手くできてるか試さないとわかんないけどな。」 「で、何作ってたの?」 その一言を聞いて溜め息を吐いた。 「はぁー…あのなぁ仮にも西野も科学研究部の一員なら何作ってるか知っとけよなー」 「そうは言っても、ただいるだけだしさーしょうがないじゃん?そんなに興味あるわけじゃないしさー」 西野と呼ばれた少女はあっけらかんとした態度で返した。 「じゃあなんでここに入ったんだよ!?」 淳平が至極当然の質問をした。すると西野は突然頬を朱に染める。 (そ、それゃあ淳平君と一緒にいたいから…なんて言えないよね…) 西野の考えてる事なんてわからない淳平は疑問符を頭に浮かべていた。 「だってほら…ね?」 「『だってほら…ね?』じゃわかんねーよ。」 「うーん…ほら昔から淳平の発明品見るのはあたしの役目じゃん?だからだよ!!」 「昔のって全部失敗作だけどな!ところで熱でもあんの?顔赤いよ?」 淳平は笑いながら答える。 「ね、熱なんかないよ!っと。それよりもう結構いい時間だし、終わったなら帰らない?」 「待て待て。まだ映研のやつらに見せてないし、実験してみないと。」 「えー。どうせまた東城さんに会いに行きたいだけでしょ?」 西野がそう呟くと今度は淳平が頬を染めた。 「ち、違うよ。今回は外村に見せるんだよ!」 「…今回は?」 「しまった…」 「それにそんなに顔真っ赤にして反論しても説得力ないぞ!」 「ま、まぁとりあえず行こうか。」 「はいはい。」 (全く人の気も知らないで…) 「で、結局何作ったの?」 「おっ!気になる?聞いて驚くなよ。」 淳平はたっぷりためて言い放つ。 「…物を異世界に送る、もしくは引き寄せる大傑作だ!」 [No.1490] 2009/04/01(Wed) 14:58:40 proxy184.docomo.ne.jp |