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No.1562へ返信

all [削除] - - 2010/04/20(Tue) 23:54:10 [No.1561]
Re: ~君へ~ 第一話 - たこねぎ - 2010/04/23(Fri) 06:39:35 [No.1563]
~君へ~ 第二話 - たこねぎ - 2010/04/21(Wed) 00:47:12 [No.1562]
~君へ~ 第三話 - たこねぎ - 2010/04/28(Wed) 06:42:30 [No.1565]
~君へ~ 第四話 - たこねぎ - 2010/04/29(Thu) 08:54:28 [No.1566]
~君へ~ 第五話 - たこねぎ - 2010/04/29(Thu) 09:33:42 [No.1567]
~君へ~ 第六話 - たこねぎ - 2010/04/29(Thu) 23:16:43 [No.1568]
~君へ~ 第七話 - たこねぎ - 2010/05/03(Mon) 16:48:03 [No.1570]
~君へ~ 第八話 - たこねぎ - 2010/05/03(Mon) 18:10:33 [No.1571]


~君へ~ 第二話 (No.1561 への返信) - たこねぎ

季節は冬学校ではもうすぐバレンタインデーという事で異様な雰囲気だった

「今年は絶対貰う!!」

小宮山が一人暑く燃えていた

「期待するだけ無駄だって」

それをなだめる外村

「そういや、真中は誰から貰うの?」

外村の急な質問に淳平は少し焦った

「え?ああ、なんでもいいんじゃね?」

「真中、お前分かってないなぁ~、その日は女の子が勝負をかけるひだぜ、お前らの関係にピリオドがうてるかもな」

少し楽しそうに言う外村に対し淳平は

「ばっばか言うんじゃねぇ(でも、ちょっと期待しちまうな・・・)」

バレンタインデー当日

「まっなか~!!」

バフッ、朝からさつきが抱きついてきた

「やめろってっ、皆見てるだろ!」

「いいじゃん、真中も毎日期待してんでしょ?」

「うっ」

とっさに反論できない淳平であった

「真中ったら~♪、このエッチ」

「だから別に俺は・・」

反論しようとした時さつきはチョコレートを渡した

「これ、あたしの気持ち受け取ってくれるよね」

「じゃあ、また後でね!」

淳平にチョコを渡し走り去って行くさつき

(さつき・・・、こんな俺をまだ好きでいてくれるんだな)

(早く、答えださないとな)

放課後

(真中君居るかな)

綾は淳平の教室まで来ていた

(やっぱり、緊張するな~・・)

(でも、今日じゃないと)

「あれーっ、東城」

淳平が廊下の向こうから急にあわられた

「あっ、真中く・・、キャ!」

東城はこけたその拍子にチョコが落下した

「それ、チョコレート?」

淳平は思わず聞いてしまった

(やばっ、俺何言ってんだまるでチョコが物欲しそうじゃねぇか!)

「うん。真中君のチョコなんだけど」

「よかったら、受け取ってください」

「あ、ありがとう。大事に食うよ」

淳平は少し顔が赤いが綾はもう真っ赤だ

「じゃじゃあね、また部活でっ」

走り去って行く東城

(東城にもこのままじゃやっぱだめだよな)

綾に貰ったチョコを見つめ自分を見つめる淳平であった
そのとき外村が

「おっ、いたいた真中さっきつかさちゃんから電話」

「西野から~!?貸してくれ!」

「電波悪いから切るって」

「なんだよー、(なんの用事だったんだろ、やっぱりチョコかな)」

少し落ち込んだもののすぐに期待で元気になる淳平であった


「ただいまー」

「お帰り今年はチョコもらえたの?」

「ああ、少しだけど」

帰宅した淳平は何よりつかさからの電話を期待していた

(家の前には無かったし、電話を待つかな)

時は流れ

「あ?ん?ファ~寝てたのか」

淳平は寝てしまっていた、そして

「淳平起きたのさっき西野って女の子から電話あって、近くの公園で待ってるそうよ、早く行ってきなさい」

「え!?マジ?、すぐ行ってくるよ!」

(西野のこんな雪の中ここまで来てくれたのか)

「ハァ・・ハァ・・・、西野!」

「遅い!」

ブランコに乗っていたつかさが蹴り飛ばした靴が淳平にヒット

「こんな、時間まで何処ほっつき歩いてたんだよ!?」

「実は、ちょっと寝てて・・」

「寝てた~?、まぁいいやこうして会えたし」

ブランコから飛び降り淳平に抱きつくつかさ

(西野ほっぺすっげー、冷たい)

つかさがずいぶん長く待っていたことは容易に想像できた

「ハイっ、今年は直接渡したかったの」

「ありがとう・・」

(西野から直接チョコもらえるなんて俺ちょう幸せ!!)

喜ぶ淳平に対しつかさは寂しそうな表情をしていた

「これが、あたしのあげる最後のチョコになるかもしれないから・・・」

「え?西野なんか言った?」

つかさが呟いたその言葉を淳平は聞き取れなかった

「ううん、なんでもないの、あたしこれで帰るね親も心配してるし、バイバイ」

「ああ、バイバイ」

(みんな、俺にホントにチョコくれるんだな、俺もそろそろ前にすすまきゃな、いけないな)

つかさの背を見ていた淳平はある決意をするのだった


[No.1562] 2010/04/21(Wed) 00:47:12
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