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No.1571へ返信

all [削除] - - 2010/04/20(Tue) 23:54:10 [No.1561]
Re: 〜君へ〜 第一話 - たこねぎ - 2010/04/23(Fri) 06:39:35 [No.1563]
〜君へ〜 第二話 - たこねぎ - 2010/04/21(Wed) 00:47:12 [No.1562]
〜君へ〜 第三話 - たこねぎ - 2010/04/28(Wed) 06:42:30 [No.1565]
〜君へ〜 第四話 - たこねぎ - 2010/04/29(Thu) 08:54:28 [No.1566]
〜君へ〜 第五話 - たこねぎ - 2010/04/29(Thu) 09:33:42 [No.1567]
〜君へ〜 第六話 - たこねぎ - 2010/04/29(Thu) 23:16:43 [No.1568]
〜君へ〜 第七話 - たこねぎ - 2010/05/03(Mon) 16:48:03 [No.1570]
〜君へ〜 第八話 - たこねぎ - 2010/05/03(Mon) 18:10:33 [No.1571]


〜君へ〜 第八話 (No.1570 への返信) - たこねぎ

「西野さん!!」





つかさを見つけ駆け寄る唯





「西野さんしっかりしてください!」





唯の声に反応し目を覚ましたつかさ





「ん?唯ちゃん・・・」





「西野さん大丈夫ですか?どこか悪いなら今すぐ病院に行くべきです!」





「ほんと大丈夫だから心配しないで」





「どうみたって大丈夫じゃありません!!」





二人の間に沈黙が流れる





唯が先に口を開いた





「最近西野さん、調子悪そうだし今だって倒れてたのになんで大丈夫とか言うんですか?
何を隠してるんですか!?」





「・・・唯ちゃんはここで倒れてた事淳平くんに言う?」




「西野さんが隠してることを教えてくれないなら、言います!」





唯の瞳にはハッキリとした意思がありそれを見たつかさは誤魔化すのは無理だと悟った





「じゃあ、教えてあげるそのかわり今から話す事は淳平くんには内緒だからね」





「実は・・・」
















「いくらなんでも遅すぎるだろ」





つかさを探しに行った唯まで帰って来ないので不安になる淳平





「子供じゃなんですから、大丈夫ですよ」





「でも、何かあったら・・!」




淳平が言葉を言いかけた時二人が帰ってきた





「二人ともごめん、ちょっと混んでちゃっててさ」





「そうそう、なんか凄い人がいっぱいいたんだよ」





淳平は二人が帰ってきて安心した





「そうそう聞いてくださいよ西野さん、真中先輩ったら、西野さんのことずっと心配してたんですよ」





「あー!何言ってんだお前!」





赤くなる淳平





「唯の心配はしてくれなかったんだ」





「それはだなお前のことだからきっと迷子にでもなってるものだと」





「ひどい淳平!いつまでもあたしを子供扱いして!」





唯はすねてしまった





「わかったわかった、俺が悪かった、今度なんかおごってやるから」





「ホント!?やったー」





(単純な奴め)





唯の機嫌も直り外村達と合流した四人





「よし、これで全部だな外村買い忘れたものないよな?」





「つかさちゃん、一枚写真どう!?」





久しぶりにつかさを見てカメラ小僧の血が騒ぐ





「今回は勘弁しとくよ、外村君・・・」





「外村!お前西野と話してないで俺の話を聞け!!」





淳平に怒られ外村は荷物の確認をすませた





「えーじゃあ今日はこれで解散さからみんなお疲れ様」





淳平がその場をしめて帰路に映研メンバー





「じゃあ唯俺達も帰るか」





「唯はひとりで帰るから淳平は西野さん送ってあげなよ」





「?お前がそういうなら」





唯を残しつかさの元へ走る淳平





「淳平、西野さんのこと大事にしてあげなよ」










「ハァ・・・ハァ・・・、西野!」





「淳平くん!?走ってきてどうしたの?」






「おっ送ってくよ」





必死で呼吸を整え言葉を振り絞る





「ありがとう」





つかさが少し頬を赤らめ言う





それから二人並んで歩くがつかさは黙ったままで沈黙が続いた





(気まずすぎる、ここは俺から話を切り出すべきか)





この状況に耐えられなくなった淳平は思いついた話題をだすが流れがわるく途切れ途切れになってしまった





15分後





「ここまでいいよ、家そこだから。」





つかさが立ち止まった





「ああ、分かった・・・(何やってんだ俺は)」





「日曜日はすっごい楽しみにしてるから」





「俺も、もちろん楽しみだよ」





「じゃあね、今日はお疲れ様」





「お疲れ様」





二人はそれぞれの道に分かれた





「ただいまー」





「お帰りつかさちゃん、身体は大丈夫?」





つかさに心配そうに聞くつかさの母





「大丈夫、でも今日はお風呂入って寝るね」





「つかさちゃん、無理しなくても病院の先生が言ってたようにすれば・・・」





「もう少しだけ、考える時間ちょうだい」





「わかったわ、ただ時間が無い事は理解しておくのよ」





つかさは静かに頷き、お風呂場へ向かった





ザッパーン





「ハァ・・・時間が無いか、そんなこと自分が一番分かってるよ」





湯につかり天井を見つめ一人つぶやく





「淳平くん・・・離れたくないよ・・・・」





一人になり淳平への想いが胸をはしる





そして





つかさの瞳からは熱いものがこみ上げていた


[No.1571] 2010/05/03(Mon) 18:10:33
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