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第11話「変わらないもの」 淳平の車の置いてある、デパートの駐車場へ向かい3人で歩いている。 駐車場に着いて、白のコンパクトワゴン車のドアをアンロックする。 淳平「これが俺の車。店のコが乗ってた車だけど、新しく車を 買うからって、格安で譲ってくれたんだ。」 綾「可愛い車だね。」 唯がリアドアを開けて、 唯「もっと東城さんと話したいから、東城さんと後ろに座るね。」 東城「じゃぁ、お邪魔します。」 綾(本当は真中くんの隣がいいんだけど、さすがにね・・・って、 なにこれって・・・。) 車内は、男の車とは思えないような、ぬいぐるみが多数置いてある。 綾「このたくさんのぬいぐるみは、ひょっとして唯ちゃんの趣味?」 唯「違うよ。」 淳平「さっき、店のコ達を送っていくって言ったよな。そのコたち が勝手にこんなグッズを買ってきては置いてってさ。 最初は、恥ずかしいから、みんな車から降ろしてたんだけど。 そうしたら、みんな面白がって、次から次へと買ってきては 置きだしたもんだから、きりがないんで今はあきらめて そのままにしているんだ。」 唯「こんな車を見せたら、彼女なんていつまで経っても出来 ないよ。」 淳平「なんか、マーキングされてるみたいだしな。ハハハ」 ・ ・ ・ 淳平は車を運転している。 唯が小声で綾に話しかける。 唯「東城さん、これ見てもらえますか。」 唯が綾に携帯の画像を見せる。 綾(真中君の写真だ。) 綾「これがどうしたの?」 唯「ほら、じゅんぺいのやつ、西野先輩にフられて ちょっと落ち込んでるみたいだから、私の友達を紹介 してあげようかと思って、とりあえずじゅんぺいの 良さそうなところを撮ってみんなに見せてるの。」 唯「だって、あの時までは恋人がいたから、断って たけど、今は、西野先輩がいない寂しさから、変なコ とつきあっちゃうかもしれないしね。」 綾「それで、真中くんに興味があるっていう友達は いたの?」 唯「まだ、じゅんぺいには言ってないけど、3人位 会ってみてもいいって言うコがいたの。」 綾(唯ちゃんが勧める女子だときっといいコたち だと思うから・・・。) 綾「そうなんだ。」 淳平「後ろで、何か小さい声で話してるようだけど また俺の悪口でも話しているのか?」 淳平が運転しながら尋ねた。 唯「ちょっとぉ、女の子の会話なんだから、じゅんぺい は入ってこないでよ。もう。」 唯「そうだ、もし良かったら、携帯番号とメアドを交換 しませんか?」 綾が携帯をだして、操作する。 綾「えっ、いいわよ。これが私の番号だから、送信するね。」 唯「ありがとう、じゃぁ私からも送るね。」 綾「あのぉ、真中くん、もし良かったら、番号とメールアド レスを教えてくれる?」 淳平「今は運転中だから、無理。唯、お前の携帯からメール で教えてやってくれよ。俺も後で、東城のを唯から教えて もらうから。」 唯「うん、分かった。じゃぁ、送るね。じゅんぺいに東城 さんの番号送るけど、じゅんぺい後で東城さんにイタ電 なんかするなよな。」 淳平「しねぇって。」 車が、綾の家に前に到着する。 綾「送ってくれてありがとね、真中くん。久しぶりに会えて 楽しかったよ、唯ちゃん。」 淳平「じゃぁ、またな、東城。」 綾(「またな」って・・・・・・また会ってもいいってことだよね。 ちょっと前までは、二度と会えないかも、とか絶対会ってはいけないっ て思っていたのに・・・。)『トクン・・・』 綾「うん、またね真中くん、唯ちゃんもね。」 唯「バイバイ、東城さん。」 綾が淳平の車が出るのを見送る。 綾(今日はとても楽しい1日だったなぁ。また会えるっていうがいいよね。 あと携帯電話の番号とメールアドレスも交換できたし、それに西野さんと 別れたのも真中くん本人からも確認できたし・・・。 再会してまだ少ししか経ってないけど、真中くんは、私のことをどう思って くれているのかな・・・。 あっ、今なんか次の小説の主人公像がひらめいちゃった。真中くんに会う前は 家に帰って小説を書くのが億劫だったのに、私って、相変わらず真中くんに 助けられているんだね、ホント感謝しないと。) 綾は幸せな気分で、自室に戻り、次の小説に取組んだ。 [No.1620] 2011/10/10(Mon) 19:13:25 i60-34-67-246.s02.a023.ap.plala.or.jp |