[ リストに戻る ]
No.370へ返信

all R「喪失 1 - お〜ちゃん - 2004/08/03(Tue) 22:29:05 [No.347]
R「喪失」 2 - お〜ちゃん - 2004/08/10(Tue) 23:43:40 [No.369]
R「喪失」 3 - お〜ちゃん - 2004/08/11(Wed) 02:44:56 [No.370]
R「喪失」 4 - お〜ちゃん - 2004/08/25(Wed) 15:38:13 [No.423]
R「喪失」 5 - お〜ちゃん - 2004/08/25(Wed) 20:18:44 [No.432]
R「喪失」 6 - お〜ちゃん - 2005/01/18(Tue) 13:52:46 [No.781]
R「喪失」 7 - お〜ちゃん - 2005/01/25(Tue) 18:32:40 [No.795]
R「喪失」 8 - お〜ちゃん - 2005/01/25(Tue) 18:34:04 [No.796]
R「喪失」 9 - お〜ちゃん - 2005/01/25(Tue) 18:46:51 [No.797]
R「喪失」 10 - お〜ちゃん - 2005/02/05(Sat) 02:47:10 [No.838]
R「喪失」 11 - お〜ちゃん - 2005/02/09(Wed) 00:24:57 [No.858]
R「喪失」 12 - お〜ちゃん - 2005/10/11(Tue) 16:21:35 [No.1204]


R「喪失」 3 (No.369 への返信) - お〜ちゃん

3


恐る恐る部屋の中を覗き込む
 
電気が消されているせいか、部屋の中は真っ暗な状態だ。
 

「あぁ、こっちだよ。そのまま真っ直ぐ奥の部屋だ」
 

インターホンと同じ声が聞こえてくる
 

クツを脱ぎ、壁に手を置きながら一歩一歩慎重に足を進めた
 

ギシッ ギシッ
 

廊下を歩くたびに、静かな部屋の中に足音が響き渡る
 
奥の部屋へと近づくにつれ、恐怖と緊張が身体を襲う
 
スモークガラスのドアの前に立ち、つかさは相手に話しかけた
 

「来たわよ。唯ちゃんは無事なんでしょうね」
 

弱い態度を見せれば相手はつけあがるに違いない。
 
震える手を押さえるように握り締めながら、まだ見えぬ相手に向かって強い口調で言い放つ
 

「あぁ、無事だよ。さぁ、中にどうぞ」
 

落ち着いた口調の声が、却って不安を増幅させる
 

 カチャッ・・・
 

扉を開けると、中は8畳程の広さの部屋になっており、暗闇で顔はよく見えないが、窓際のベッドに1人男が座り込んでいる
 

「唯ちゃんは何処なの!こんなことしていいと思ってるの!!」
 

唯の姿が見えないので焦りが生まれる
 

「まぁまぁ、そんなに大声出さないでよ。女の子ならホラ、そこにいるだろ?」
 

男が指差す方に目をやる。
 
ベッドに座った男に目をとらわれたせいか気付かなかったが、暗闇の中、壁際のイスに両手、両足を縛られ、口にタオルを巻かれ目隠しをされた唯がグッタリと座り込んでいる
 

「唯ちゃん!?!?」
 

急いで唯の元へと駆け寄ろうとした
 

「動くな!!」
 

唯のすぐ横にいた男が凄みを利かせた声で叫ぶ
 

「ちょっと、唯ちゃんに何をしたのよ!!!」
 

キッと男を睨み付ける
 

「ハハハ・・・騒がれると面倒なんでね。ちょっと眠ってもらってるだけだよ」
 

「ック・・・・・」
 

「さて、これからどうしようかね・・・」
 

「!?何でよ!あたしは言われたとおりにここに来た。もういいでしょ?早く出てってよ!!」
 

「あぁ、そうだね。確かに来てくれた。でも、それはこれからのつかさちゃん次第だよ」
 

「えっ・・・」
 

「言ってる意味がわからないかな?」
 

男は不適な笑みを浮かべ、舐め回すようにつかさの身体を上から下へと視線を這わす
 

「!?じょ、冗談じゃないわ!大体こんなことしていいと思ってるの!?」
 

「冗談じゃないさ。こっちは真剣なんだよ。西野つかさちゃん」
 

落ち着いた口調で自分の名前をゆっくりと言われ、一瞬寒気が身体を襲う
 

「それに、もし言う事を聞いてくれなければ、このキーを使ってまたココにお邪魔させてもらうよ。」
 

そう言って男は指に唯が持ってた部屋のキーをクルクルと回す
 

「ひ、卑怯よ!!」
 

「何とでも言ってくれ。まぁ、それもつかさちゃん次第だけどね」
 

「クッ・・・」
 

失敗した・・・
 
これならば淳平たちに知らせてから来ても大丈夫だったかもしれない。
 
唯一の希望は淳平が唯の家に遊びに来てくれることだが、おそらくは無理だろう

 

「・・・・・・それで・・・・どうすればいいのよ」

 

グッタリとしている唯の方に目をやる
 

「ククク・・・いいねぇ、その態度。でも、その態度がいつまで続くかね〜」
 

男は立ち上がるとゆっくりと壁際に向かって歩き出した
 

 パチッ・・・
 

部屋の明かりが付き、目の前が一瞬白くなった
 

「・・・!?お、お前たちは・・・」
 

「やぁ、覚えていてくれたかい?こないだナンパしてボコボコにされた男だよ」
 

先日、つかさにナンパをしかけてきて日暮に叩きのめされた男の1人だ
 
唯の横にいる男も、その時一緒にいた男だった
 

「・・・・・仕返しってこと・・・?」
 

ツバを飲み込み、下唇をかみ締める


「ふふふ・・・そんなんじゃないよ」
 

男はゆっくりとつかさの方へと足をすすめた
 

「ただね、つかさちゃんのことをもっと知りたくってね・・・ただそれだけだよ・・・それだけ・・・」
 

そう言いながら伸ばされた手がつかさのアタマを軽く撫でる
 

ビクッ!!
 

耐えようもない嫌悪感が襲う
 

「さぁ、大人しく言う事を聞いてもらおうかな。この子がどうなってもいいというなら別だけどね」
 

「・・・卑怯者・・・・・・」
 

鋭い視線を向けながらも、つかさは相手の出方を伺うことにした。
 
もし、隙を突いて逃げ出せるなら、外へ飛び出してすぐに助けを呼ぶ。そんなに時間はかからないであろうから、それなら唯も無事なはず。
 


「さぁ、つかさちゃん・・・とりあえずココに座ってもらおうかな」
 

男はベッドに座り込むと、自らの横を手で叩いて呼び寄せる
 

「・・・・・・」
 

黙って横に座ると、男の手が肩にかかった
 

「!?・・・・」
 

「そんなに力を入れないでよ、さぁ、もっと力を抜いてくれなくちゃね」
 

「何言ってるの・・・それより、早く用件を言ってよ!そして早く唯ちゃんを解放して!そしてココから出ていってよ!!!」
 

「くくく・・怒った顔もすごいかわいいね〜」
 

男の手がつかさの頬を軽くなぞる
 

「いや!ちょっと何するのよ!!!」
 

勢いよく手を弾き飛ばした
 

「おいおい、そんな態度をとっていいのかな・・・」
 

男の視線が唯の方に向く。
 
唯の横に立つもう1人の男が、小さなナイフを唯の頬にあてがう
 

「この子、かわいそうになぁ・・・つかさちゃんのせいで一生顔に傷をつけて生活することになるんだからな・・」
 

ニヤニヤと笑いながら話す男に、つかさは怒りで我を忘れそうになった
 

「あんた達!いい加減にしろよ!!さもないと、とんでもないことになるぞ!!!」
 

「あぁ〜いいよ、別にね!それにとんでもないことになるのはむしろつかさちゃんの方だよ」
 

男の両手がつかさの背後から一気に胸を揉みしだく
 

「ちょ、ちょっと何するんだ!!」
 

「動くな!!動くと傷つけるぞ!!」
 

「クッ・・・・」
 

気持ちの悪い男の動きが服の上からつかさの胸に絡みつく
 

「そうそう、いい子だね。くはぁ・・・いいね〜すっげぇ柔らかいよ・・・」
 

「・・・・」
 

唯に刃物を向けられては、つかさも身動きが取れない。
 
あのかわいらしい笑顔を思い出す。あの笑顔を消してはならない。
 
自分があの時、一緒に帰っていればこんなことにはならなかったかもしれない。
 
後悔の念がこみ上げるが、それも既に過去のこと。
 
今はこの現状をどう打破するか。どうやって唯を救出するかだ。
 
それには、まず耐えなければならない。
 
この男たちの隙が生まれるまで、耐えなければならない。
 

「く〜〜最高だぜ、つかさちゃんの胸。すげぇ気持ちいい」
 
「く・・・・こ・・この・・・・」

「ふふふ・・・いいんだぜ、抵抗してもさ、別に。つかさちゃんが嫌ならいいよ。」

「だ、だったらやめてよ!!」

「あぁ、やめてあげる。その代わりあの子にちょいとキズをつけさせてもらう。それだけして俺たちは帰らせてもらうよ。当然、もう二度とつかさちゃんたちの前には現れない」

「唯ちゃんは関係ないでしょ!!」

「そうだね。関係ないね。関係ないのにキズをつけられるなんてかわいそうだよね・・・」

「・・・・・・・・・・・・」



完全にやられた



言い返す言葉も出ない

自分が抵抗すれば、この男たちは間違いなく唯をキズつけるだろう。

そしてそれは、自分が唯を売ったと同じ行動と言われても言い訳できない

このまま自分が男たちの言うことを聞くのなんて以ての外だ。

だが、自分のこと以上に唯を助けあければという自責にかられる。




「ククク・・・・大人しくなったね。じゃあ言うとおりにしてもらおうかな」


男の手が、つかさの膨らみから離れていく


「・・・・・・・・・・・・・」

「おいおい、そんな睨み付けないでくれよ。さぁ、こっちを向いてもらおうか」




言われるがまま、つかさは男の方へ向いた



「ク〜〜やっぱかわいいねぇ。最高だよ、つかさちゃん」

ゴツゴツとした手のひらが、白くて柔らかいつかさの頬を覆いこむ

男の人差し指がゆっくりとつかさの頬、瞼をなぞり、口の周りをクルリと一周した後に、軽く唇に触れる

「どうだぃ?気分は」

「い、いいわけないだろ・・・・」

「ふふふ・・・そうかい?まぁそれもいつまでもつかな」


つかさの唇を押し広げるように男の指がつかさの口の中へと侵入を試みる


「ん!?・・・な何するんだよ!!」

男の腕を弾き飛ばし、鋭い視線を向けた


「何って、指を口の中に入れるだけだよ。それとも抵抗するかい?」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


抵抗という言葉を使われるともはや何も言えない


つかさの唇の感触を味わうように、男の指先が弧を描く


「ククク・・・これがつかさちゃんの唇の味か」


チュパッ


男は指を嘗め回すと、再びつかさの唇をなぞり始めた


「そうそう、さぁ大人しく俺の指を咥えるんだ」

厭らしい笑みを浮かべ、男は再びつかさの柔らかい唇を押し広げていく

「ん・・・・・・・・」

男の指が口の中に入ってくる。


唇を固くし、ささやかな抵抗をするも濡れた指先はぬるぬると中へ入っていく


硬く大きな男の指がつかさの口の中をゆっくりと出たり入ったりを繰り返す


い、いや・・・何なの、こんな・・・
こんなヤツが舐めた指を・・・口の中に・・・


眼を瞑り、頬に力が入る


「く〜〜気持ちいいねぇ。つかさちゃん、さぁ、俺の指を今度は舐めるんだ」

「!?・・・・」

指を咥えたまま、男の方へ大きく眼を見開く

「聞こえなかったかな?俺の指を舌を使って優しく舐めるんだよ」

「・・・・・・・・・・・・・」

「わかってるよね、言うとおりにするんだよ。わかったら頷くんだ」


男の落ち着き払った口調が、唯に対して本気であると知らしめる


チュッ・・・・レロ・・・・


「そうそう、もっと舌を使って、それと指を口から出し入れするんだ。つかさちゃん自らね」




気持ち悪い



淳平の指ならいざ知らず、こんな汚らしい男の指を自ら舐めている

しかもその様子をこの男たちはジッと見つめて楽しんでいるのだ

つかさにとっては悔しさもこみ上げる



「いいねぇ、つかさちゃん。舌使いがうまいね。じゃあ今度は舌を出して指全体を舐めてくれるかな」


「・・・・・・わかった・・・」


男の手のひらを掴み、かわいらしい舌先が人差し指の先端に触れる

ゆっくりと舌先を滑らせ、指の根元のほうへと移動させる


「たまらないねぇ。つかさちゃんのこんな表情を見ることができるなんて」


根元からまた指先のほうへ。そして関節の辺りと舐め回す


「うん、いいね。ゾクゾクするよ。そしたら今度はそのまま奥まで咥えるんだ」


「ングッ・・・・・・ンッ・・・・ン・・・・・」


言われるがまま、つかさは男の指を咥え込んだ。

そして口から出しては舌先で舐め、そしてまた咥え込む。

このような行為がしばらく続いた




つかさは言われるがまま男の指を舐めまわした

これが何を意味しているかなど、微塵も考えずに。






「さて、もういいよ、つかさちゃん」


つかさの口から指が引き抜かれた


「舌使いがうまいねぇ。素質あるよ」

「・・・・・もういいんでしょ。だったらとっとと出てってよ!!」


口を拭い、吐き出したいツバを押さえ込みながらつかさは怒鳴った



「あぁ、今のはもういい。」

「今の?ちょ、ちょっとどういうこと?!」

「これから最後の選択をつかさちゃんに選んでもらう」

「選択・・・・だって、言うこと聞いただろ?!」

「何を言ってるんだい?アレだけなわけないだろ?」

「ひ、卑怯者・・・」


つかさの中で一瞬広がった安堵感が再び、恐怖感へと変わっていく


「まぁまぁ、そんな怒らないでよ。ま、これもつかさちゃんが選んでいいからね。好きなのを選ぶんだ」



男はそういうと、つかさの目の前に指を突き出した


「一つ。このままつかさちゃんは家に帰る。その代わり、その子は俺たちの好きにさせてもらう」

「な・・・・・・・・・!?」

「まぁ、俺は興味ないんだが、そいつがモロにタイプみたいなんでね。幼い系もたまにはいいかなってね」

「おい、いいかげんに・・」

「二つ。その子にはもう何もしない。その代わり、つかさちゃんには俺たちの女になってもらう」

「何を言って・・・・・」

「三つ!!」

つかさの言葉をさえぎるように男が強い口調で続ける

「三つ。その子には何もしない。その代わりつかさちゃんには今ここで・・・・」


男の口元がニヤリと笑う


「ここで、俺たちを口でイカせてもらう」


「!!??・・・・・」





男たちのギラついた眼差しと、うっすらと浮かべる笑みが、選択の内容を更に重くのしかける


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


「さぁ、どうするんだぃ?」


すぐに答えられるわけがない。

まず一は却下だ。唯をこの男たちの好きにさせては決してならない。

それではなんの為にここに来たのかもわからなくなる


二か三だ。だがどちらもつかさにとっては辛い選択だ。

こいつらの女になることなんてとんでもない。

ただでさえ嫌な男たちの相手をこれからもしないとならないなんて。

しかも女になるということは、行き着くところ、つまりそういうことなのだから。


そうなると三・・・・


だが、口で男たちをイカせるというのもとんでもない。

淳平のですら、見たことも触ったこともないのに、なぜこのような見ず知らずの汚らしい男たちのモノを口でしなければならないのか。

男たちの術中にはまってしまったことに怒りと悔しさがこみ上げる



しばらくの沈黙が続く



「嫌だと・・・言ったら・・・・?」



つかさは本音をチラつかせ、男たちの出方を伺ってみた



「そうだね。まぁ、嫌だと言ったら・・・・・・・」


唯の近くにいた男が、口を開いた


「その時は、つかさちゃんとこの子を無理やり犯す。それでもいいかぃ?」



「・・・・・・・・・・・・・・・・」



わかっていたことだ。だが、選択肢は多ければそれに越したことはなかった。



「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


眼を閉じ、今の状況、そしてこれからの事をじっくりと考える



「さぁ・・・・・どうする?」





一つ一つを考えるたびに、淳平の顔が浮かんでは消えていく



この男・・・さっき指を口に入れたのはそういうことなのね・・・

先程の行為の意味が、この選択肢で理解できた

自分のふがいなさ、無鉄砲な所に嫌気が差す

こんなことならば、もっと淳平に積極的になっておけばよかった・・・

涙が溢れそうになるが、つかさは必死でこらえ続ける







置時計の音と、男たちの荒い息が聴こえてくる







時間はゆっくりと進む。






エアコンが効いてるはずなのだが、額にはうっすらと汗が浮かぶ















「わかった・・・・・・・」





「ほう、で、どれを選ぶんだい?」




男たちの厭らしい顔がつかさを覗き込む


俯き、頬を覆う綺麗な髪の隙間から見える小さな唇が、ゆっくりと開く











「・・・・・で・・・・・・・・・・・」












「ん?何だって?よく聞こえなかったよ??」






男たちは、してやったりといった表情でつかさを見下ろす














ごめんね・・・・淳平くん・・・・・・・・











優しい、無邪気な淳平の笑顔がゆっくりと消えていく






















「口で・・・・・する・・・・・」


[No.370] 2004/08/11(Wed) 02:44:56
ppp39.airedge.sannet.ne.jp

Name
E-Mail
URL
Subject
Color
Cookie / Pass

- HOME - お知らせ(3/8) - 新着記事 - 記事検索 - 携帯用URL - フィード - ヘルプ - 環境設定 -

Rocket Board Type-T (Free) Rocket BBS