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No.793へ返信

all even if you... 「プロローグ」 - つね - 2005/01/23(Sun) 00:47:37 [No.792]
even if you...1 - つね - 2005/01/23(Sun) 01:24:58 [No.793]
even if you...2 - つね - 2005/01/27(Thu) 23:47:59 [No.816]
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even if you...9 - つね - 2005/02/25(Fri) 21:33:07 [No.892]
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even if you...[エピローグ] - つね - 2005/02/28(Mon) 03:24:55 [No.907]


even if you...1 (No.792 への返信) - つね

「sign」




高校3年の夏休み、今年の夏休みはいろいろなことがあった。

西野との旅行、そして映像研究部の合宿。


そんな夏休みの終わり、真中は久しぶりにテアトル泉坂にバイトに行っていた。



真中自身もバイトには顔を出したかったのだが、映研の合宿や映画の編集などで忙しく、行きたくても行けない状況だったのだ。






「すみませーん、館長いますか。」


そう言ったとたん






ドダダダダダダ






「コラー、淳平!いつまでさぼっとるつもりなんじゃ!!」




ビシィッ


館長の蹴りがまともに真中の顔を直撃した。





「うぅぅ、75歳の体力じゃねぇ…」






「ふん、今までさぼっとった罰じゃと思え。たっぷりゴミがたまっとるから出してもらうぞ。」






「まったく、ゴミくらい一人でも出しといて下さいよね。」






こんな調子で久しぶりのバイトは始まった。










ゴミを捨てた後、真中は館内の掃除を始めた。






そのとき、空いていた窓から近くのケーキ屋が目に入った






店の看板には「パティスリー鶴屋」と書いてある。





この店は抜群の人気を誇るケーキ店でありつかさが働いている店である。






(西野、今ごろあの中で働いてるんだろうなぁ)







そんなことを考えながら少しの間ボーッとしてしまった。









「コラ、さぼっとらんで働かんか!…ん?」






館長も怒鳴りかけたが真中の様子を見て、何を考えているか分かったようである。



「つかさちゃんが気になるんじゃろ。」








「べ、別にそういうわけじゃ…」








「つかさちゃんなら3日前から休んどるぞ。夏風邪かのう。」







「えっ、そうなんですか。」



(3日も。西野大丈夫なのかな…)
















そうは思ったものの、このとき俺はこの休みをそれほど重いものとは考えていなかった。




この休みに隠された、西野の変化をまだ、感じ取れなかった。


西野が僕に送っている無言のサインに気付かなかった







明日にはきっと西野に会えるだろう。ただ、そう思ってた…


[No.793] 2005/01/23(Sun) 01:24:58
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