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No.943へ返信

all 寄り添うベンチ(前書き) - Sunshine - 2005/03/13(Sun) 10:14:49 [No.942]
寄り添うベンチ1話 - Sunshine - 2005/03/13(Sun) 10:35:53 [No.943]
寄り添うベンチ2話 - Sunshine - 2005/03/14(Mon) 21:54:29 [No.951]
寄り添うベンチ3話 - Sunshine - 2005/03/21(Mon) 17:55:15 [No.960]
寄り添うベンチ4話 - Sunshine - 2005/03/24(Thu) 19:16:09 [No.973]
Re: 寄り添うベンチ4話 - Sunshine - 2005/04/04(Mon) 12:03:56 [No.998]
あとがき・修正 - Sunshine - 2005/04/04(Mon) 12:07:54 [No.999]


寄り添うベンチ1話 (No.942 への返信) - Sunshine

「好きだよ。淳平君」


淳平とつかさは夜の公園のベンチで座ってる時、つかさがいきなり告白をした。


「・・・・俺もだよ。俺も、西野が好きだ。」



するとつかさのいい香りの頭が淳平のひざに乗った。そして上目遣いで淳平を見上げた。



「・・にし・の。」



淳平はつかさの頭をなでて、やさしく微笑んだ。



「あまりしゃべらないでね。私は今の時間を頭に焼き付けておきたいんだ。」


「う、うん。」


すると、ベンチの向かい合ってる草のあつまりから蛍が何匹かとびちった。それはとても不思議な空間だった。


「あたし、このまま死んだとしても幸せかな。・・・だって淳平君のぬくもりを感じれるほど、あたしたちの距離が近いから。幸せよ。」



淳平はつかさを見下ろし、



「俺もだよ。俺も幸せ。」



そして淳平は頭を下げてつかさにやわらかくキスをした。最初はつかさもびっくりはしたが、一度淳平の唇と重なった時、一間置いて、西野は唇を改めて強く淳平の唇に押し付けた。



「ありがとう淳平君。明日パリに行く前に淳平君と話したかったんだ。それからこうゆう事になって、これ以上の幸せはないかもね!」



「あぁ。西野・・・マジで行ってしまうのか!お願い!行かないでくれ!」・・・って言えばよかった。



そう思ってつかさの背中を淳平は見送ったのだった。



淳平は家に帰ってから泣いた。枕がびしょぬれになるほど、泣いた。


[No.943] 2005/03/13(Sun) 10:35:53
203-165-63-70.rev.home.ne.jp

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