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「好きだよ。淳平君」 淳平とつかさは夜の公園のベンチで座ってる時、つかさがいきなり告白をした。 「・・・・俺もだよ。俺も、西野が好きだ。」 するとつかさのいい香りの頭が淳平のひざに乗った。そして上目遣いで淳平を見上げた。 「・・にし・の。」 淳平はつかさの頭をなでて、やさしく微笑んだ。 「あまりしゃべらないでね。私は今の時間を頭に焼き付けておきたいんだ。」 「う、うん。」 すると、ベンチの向かい合ってる草のあつまりから蛍が何匹かとびちった。それはとても不思議な空間だった。 「あたし、このまま死んだとしても幸せかな。・・・だって淳平君のぬくもりを感じれるほど、あたしたちの距離が近いから。幸せよ。」 淳平はつかさを見下ろし、 「俺もだよ。俺も幸せ。」 そして淳平は頭を下げてつかさにやわらかくキスをした。最初はつかさもびっくりはしたが、一度淳平の唇と重なった時、一間置いて、西野は唇を改めて強く淳平の唇に押し付けた。 「ありがとう淳平君。明日パリに行く前に淳平君と話したかったんだ。それからこうゆう事になって、これ以上の幸せはないかもね!」 「あぁ。西野・・・マジで行ってしまうのか!お願い!行かないでくれ!」・・・って言えばよかった。 そう思ってつかさの背中を淳平は見送ったのだった。 淳平は家に帰ってから泣いた。枕がびしょぬれになるほど、泣いた。 [No.943] 2005/03/13(Sun) 10:35:53 203-165-63-70.rev.home.ne.jp |