![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
![]() ![]() |
「ママ?パジャマ知らない?」 つかさは荷物作りをしていた。明日の事をできるだけ考えないと、一生懸命忘れようとしていた。 「あぁ。そういえば、淳平君といろいろあったなぁ・・。」 淳平との出会いの瞬間から今までの記憶を思い出す。全ては今では、きれいで、青春がいっぱいつまっていた。しかし、今ではもう、切ない。 「あの、鉄棒で告白してくれた淳平君の顔、昨日見たみたいに記憶にきれいに残ってるなぁ。あと映画に出さしてもらった事とか、あたしと旅行してくれたこととか、全部・・いい思い・・出。」 つかさは一人で部屋にいた。 「あれ?おかしいなぁ・・全部いい思い出なのに、・・なんで・・?・・なんで・・うぅ。なんで涙が出てくるんだろう?・・うぅ。」 きれいな頬からつたる涙。思わず電話で淳平の家に電話した。 「もしもし?うぅ・・」 出たのは淳平だった。 「淳平君?・・もしもし、もしかして泣いてるの?」 「・・・ううん。で、何の用?」 「いや、無性に君の声が聞きたくなったから。実は、たった今まであたしも泣いてたんだ。でも、淳平君の声聞いたら、元気が出たみたい。・・・本当に淳平君って不思議だよね?」 「おれは・・・おれは!」 淳平はつかさをとめようかと迷っていた。でも夢へ向かうつかさを止める事ができなかった。 「・・・明日俺、空港で見送りに行くよ。」 「えっ?・・・本当に?ありがとう。じゃぁおやすみ!」 ・・・ 今は、二人ともとにかく寝るしかなかった。しかし、淳平、つかさ、ふたりとも一睡もできなかった。 [No.951] 2005/03/14(Mon) 21:54:29 203-165-63-70.rev.home.ne.jp |