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「西野・・・?」 周りが真っ暗な世界だった。そこで人間はたったの二人しか存在しなかった。 「どうした?・・・西野?・・」 いくら淳平はつかさに問いかけても無駄だった。 つかさはただ、悲しい微笑みを淳平の方に送った。 「西野ぉぉ!!・・にし・・」 体を揺さぶってもうごかない。 同じ可憐な表情をし続けるつかさ。 「うぅ・・うっ。はぁー。」 淳平はこのあまりの孤独さに泣き始めた。 そしたらつかさは口は開いた。 「悲しまないで、淳平君。あたしがどこにいっても、心は一緒のはずだもの。泣かないで、あたしの大好きな笑顔を見せてよ。」 つかさは淳平を覗き込むように顔を動かし、短いキスをした。 淳平は気持ちを抑えきれず、つかさを抱きしめた。すると、つかさの体が、ガラスのごとく、散々に飛び散った。自分のやった事にきずいてない淳平は、ただ・・ただ、何もない空気を抱きしめてた。そして、淳平とつかさの破片たちは、光をあびて、真っ黒の世界へ消えた。 「はっ!・・・朝・・か。今日は西野が旅立っちゃう日・・だな。そういえば、昨日の夢、なんだったんだろ。」 デゥルルルルルル・・・ (電話か・・・) 「もしもし?真中ですけど。。。」 「・・・グス・・うぅ・・・ぅ・・」 つかさの泣き声がした 「!?・・西野?なぁ?西野だろ?・・泣いてるのか?」 「ご・・ごめんね・・。淳平君・・。」 「え?な、なに?今どこだよ?」 「淳平くんちのマンションの近くの公園。」 稲妻のようなエネルギーが淳平の足を動かした。 ベンチに、あのベンチに座ってるつかさが見えた。 「西野ぉぉぉぉぉ〜!!」 [No.960] 2005/03/21(Mon) 17:55:15 203-165-63-70.rev.home.ne.jp |