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No.960へ返信

all 寄り添うベンチ(前書き) - Sunshine - 2005/03/13(Sun) 10:14:49 [No.942]
寄り添うベンチ1話 - Sunshine - 2005/03/13(Sun) 10:35:53 [No.943]
寄り添うベンチ2話 - Sunshine - 2005/03/14(Mon) 21:54:29 [No.951]
寄り添うベンチ3話 - Sunshine - 2005/03/21(Mon) 17:55:15 [No.960]
寄り添うベンチ4話 - Sunshine - 2005/03/24(Thu) 19:16:09 [No.973]
Re: 寄り添うベンチ4話 - Sunshine - 2005/04/04(Mon) 12:03:56 [No.998]
あとがき・修正 - Sunshine - 2005/04/04(Mon) 12:07:54 [No.999]


寄り添うベンチ3話 (No.951 への返信) - Sunshine

「西野・・・?」


周りが真っ暗な世界だった。そこで人間はたったの二人しか存在しなかった。



「どうした?・・・西野?・・」



いくら淳平はつかさに問いかけても無駄だった。
つかさはただ、悲しい微笑みを淳平の方に送った。



「西野ぉぉ!!・・にし・・」



体を揺さぶってもうごかない。
同じ可憐な表情をし続けるつかさ。



「うぅ・・うっ。はぁー。」



淳平はこのあまりの孤独さに泣き始めた。
そしたらつかさは口は開いた。



「悲しまないで、淳平君。あたしがどこにいっても、心は一緒のはずだもの。泣かないで、あたしの大好きな笑顔を見せてよ。」



つかさは淳平を覗き込むように顔を動かし、短いキスをした。



淳平は気持ちを抑えきれず、つかさを抱きしめた。すると、つかさの体が、ガラスのごとく、散々に飛び散った。自分のやった事にきずいてない淳平は、ただ・・ただ、何もない空気を抱きしめてた。そして、淳平とつかさの破片たちは、光をあびて、真っ黒の世界へ消えた。





「はっ!・・・朝・・か。今日は西野が旅立っちゃう日・・だな。そういえば、昨日の夢、なんだったんだろ。」



デゥルルルルルル・・・




(電話か・・・)



「もしもし?真中ですけど。。。」



「・・・グス・・うぅ・・・ぅ・・」


つかさの泣き声がした


「!?・・西野?なぁ?西野だろ?・・泣いてるのか?」


「ご・・ごめんね・・。淳平君・・。」



「え?な、なに?今どこだよ?」


「淳平くんちのマンションの近くの公園。」



稲妻のようなエネルギーが淳平の足を動かした。



ベンチに、あのベンチに座ってるつかさが見えた。




「西野ぉぉぉぉぉ〜!!」


[No.960] 2005/03/21(Mon) 17:55:15
203-165-63-70.rev.home.ne.jp

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