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No.973へ返信

all 寄り添うベンチ(前書き) - Sunshine - 2005/03/13(Sun) 10:14:49 [No.942]
寄り添うベンチ1話 - Sunshine - 2005/03/13(Sun) 10:35:53 [No.943]
寄り添うベンチ2話 - Sunshine - 2005/03/14(Mon) 21:54:29 [No.951]
寄り添うベンチ3話 - Sunshine - 2005/03/21(Mon) 17:55:15 [No.960]
寄り添うベンチ4話 - Sunshine - 2005/03/24(Thu) 19:16:09 [No.973]
Re: 寄り添うベンチ4話 - Sunshine - 2005/04/04(Mon) 12:03:56 [No.998]
あとがき・修正 - Sunshine - 2005/04/04(Mon) 12:07:54 [No.999]


寄り添うベンチ4話 (No.960 への返信) - Sunshine


「なに?淳平君?そんな大きな声出して・・・。ばかだなぁ、近所迷惑でしょ!?」



つかさは案外落ち着いてる・・・つもりだった。心の中では淳平をぎゅっと抱きしめたかった。


「西野。・・・」


(西野にとって、1番良い選択肢はなんだ?俺と一緒に暮らす日々か・・・。夢を追い抱える日々・・・かぁ。どっちなんだろ・・・。)



そして淳平はこの真っ暗なよるのベンチで心を決めた。



「西野。迷わずいけよ。俺はやっぱりお前のことが好きじゃない。」



「な・・何言ってん・・・。」



淳平はつかさがなにかを言おうとしても聞かなかった。



「俺は、西野がいなくても、生きていけるし、映画監督になれるから。・・・だからパリ行けよ・・・な?。」



つかさは深刻な表情を浮かべた。そして、下を向いた。淳平に嫌われたのだろうか?いや、背中を押してくれてるのだろうか。どちらにしても、淳平はひどいと感じた。



「淳平君!・・・ぇ。」



淳平の顔をベンチから見上げると、泣いていた。子供のように大きな粒を瞳から流した。つかさは淳平を抱き、しばらくたってから、



「・・・淳平君って・・映画撮るのはうまいけど、もっと演技の仕方勉強しなくちゃ・・ね。」


「うぅ、・・・西・・野・・い、行って欲しくない!!」



淳平は正直に自分の気持ちを言った。



「淳平君・・・。わかった・・・よ。行かないよ。」



つかさも残ると断言した。でも淳平は自分に重い罪悪感が乗ったのを感じた。



「行って・・欲しくないけど、やっぱり、西野はいつでも俺の夢を応援してくれた。・・・それなのに、俺はなにも答えられなくて、ごめん・・・。俺もいつでも、どんな時も西野には笑顔でいて欲しい。だから・・・行って。俺はいつまでも一緒にいるから。」



その時の淳平の顔は、一段と男らしかったのは、つかさはいつまでも覚えてるでしょう。


[No.973] 2005/03/24(Thu) 19:16:09
203-165-63-70.rev.home.ne.jp

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