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「淳平君・・・いいよ。あたし、残るよ。・・・ね?」 淳平は空に向かって顔を上げた 「西野・・・俺西野がすきだよ。だからいつまでも笑っていて欲しいんだ。でも、きっと西野は絶対パリに行きたがってると思うよ。いくら、口で言っても、その気持ちを押し殺してるだけ。だからきっと西野は素直に笑えないと思うし、たとえおれといて幸せになれたいと思うよ。」 「・・・・そんな事・・ない。・・・そんな事ない!淳平君、なんでそんな事言うの?・・・私は、私は!淳平君と一緒にいたいの!いつまでも・・・いつまでも!なのに、・・・なんで・?」 西野はなきそうだ。その可憐なかわいらしい、顔がぬれようとしていた。 「西野はごまかしてるよ。本当は実力をもっとあげたいんだろう?なぁ・・・行けって。俺はいつまでも待ってるから。そう・・・いつまでも、」 そして淳平もつかさの座ってるベンチに腰をかけた。 「ぐす・・・うぅ・・・。俺は・・西野を明日見送ってやるから・・・ぐす、、、今だけ、泣かしてくれ。」 淳平は顔を西野のひざに置いて、なき始めた。ただ、息が苦しくなるほどなき始めた。 「やだ・・淳平君泣いちゃ・・・あたしも・・泣いちゃうじゃん・・・」 二人の思いはすれ違い、それを感じた二人。余計お互いに切なくなった。 そして、1時間後。やっと二人の涙は控えた。西野は淳平の、今はたくましく感じる肩に頭を乗せ、ふたりで目の前の蛍を見つめてた。 「西野好きだよ。いつまでも、好き。」 「あたしも・・・。あたし、パリに行っても不安はないわ。だって、いつも心は一緒だもの。今のあたしにとっての1番の幸せはそれだから。」 そして、二人は永久の愛を誓い口付けをし、明日へとびだったのだった・・・ 〜完〜 [No.998] 2005/04/04(Mon) 12:03:56 203-165-63-70.rev.home.ne.jp |