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Re: after that・・・ 〜あれから・・・〜 - ほっ - 2007/08/07(Tue) 00:53:06 [No.1368]



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after that・・・ 〜あれから・・・〜 (親記事) - akane

プロローグ「一年後」




「淳平くん‥元気にしてるかなぁ…」





「…そういえば,西野いまごろなにしてるのかなぁ…」
あれから…もう一年か…。フランスから帰ってきた西野と再開して・・・。でも,もう一度外国に行っちゃう事になってから…。
「やっぱり,辛いよなぁ…」
電話もメールもできるけど,やっぱり直接会いたい!…いつ日本に帰ってくるんだろう。電話して訊いてみようかな。

プロローグ完


あたし小説書くの初めてなんで,変なところとかありましたら言って下さい。


[No.1223] 2006/01/04(Wed) 16:08:54
p1056-ip04sapodoori.hokkaido.ocn.ne.jp
after that・・・ 〜あれから・・・〜 (No.1223への返信 / 1階層) - akane

第1話

「へへっ,淳平くんにナイショで帰ってきちゃった。突然淳平くんの家訪ねたらビックリするかな」
―♪♪♪…―携帯が鳴った
「…!!この曲…淳平くん!?」
カチャ  ピッ
「淳平君!?珍しいね,淳平くんから電話くれるなんて。何かあったの?」
「あ,うん。ちょっと西野に訊きたいことがあって」
「もぅ,また西野って呼ぶんだから。まぁ,でも淳平くんから電話くれたから今回は許してあげる。で,用事って何?」
「ん?あぁ,えっと…いつ日本に帰って来るんだ?」
「えっ!?んーとねー(どうしよう,もう帰って来てるなんて言えないし‥)ら,来月には帰ってこれると思うよ」
つかさは内心焦りながら答えた。
「そっか,じゃあもうすぐだな」
「う,うん。じゃあまたね」
「あぁ,じゃあな」
「あービックリした。まさか淳平くんから電話がかかってくるなんて。驚かすつもりが逆に驚かされちゃうなんて。でも,こっちのほうが驚いてくれそうだからいいかな」
そう言ってつかさは淳平の家に向かって歩いていった。

そっかぁ,あと1ヶ月かぁ。やっと,やっと西野…じゃなかった,つかさに会えるんだ。
楽しみだなぁ。久々につかさとキスしたいな…。そして夜は今度は俺の家でつかさと………。ハッ!いかんいかん,久しぶりに暴走するとこだった。






つかさは淳平の家に向かって歩き始めた。
 
ドッ ドッ ドッ ドッ ドッ。
どうしよう。いざとなると緊張してきた。映画でも見て落ち着いてから淳平くんの家行こう。え〜と,今やってる映画は…あっ!これなんか良さそう。たしか淳平くんもこういうの好きだったよね。



















グスッ…すごい良い映画だった…。誰の映画なんだろう?











監督:真中淳平

撮影:外村ヒロシ

協力:外村プロダクション









えっ!?うそ…?これ…淳平くんの映画?

第1話完


もうひとつのafter that・・・ 〜あれから・・・〜で間違えたのでここにもう一度書きます。ご了承下さい。


[No.1226] 2006/01/04(Wed) 16:41:59
p1056-ip04sapodoori.hokkaido.ocn.ne.jp
ここに直接感想書いちゃってもいいのかな? (No.1226への返信 / 2階層) - アル

とっても面白いです!
続きがとても気になります。
がんばってください!


[No.1227] 2006/01/06(Fri) 12:29:23
in-rt.selecom.co.jp
after that・・・ 〜あれから・・・〜 (No.1226への返信 / 2階層) - akane

第二話meet again・・・

…すごい!淳平くん,夢が叶ったんだ…!



…そうだ…言わなきゃ…淳平くんに「おめでとう」って…!!














―ピンポーン―
チャイムが鳴った。
淳平は『誰だよこんなときに』という表情で玄関へ向かった





「はい,どちらさ……とっ東城!?何でここに?」
久しぶりに見る顔だったので淳平は驚きを隠せずに居た。
「ううん,たいした事じゃないの。ただ…真中くんの映画観たから,その感想を言おうと思って…」
綾は顔を赤らめながら言った。それにつられて淳平も赤面していた。
その後,綾は感想を含め淳平と話していた。














「じゃあ,真中くん,あたしはこれで…」
綾が玄関から出ようとした,そのとき
「ちょ,ちょっと待って東城」
淳平は彼女を呼び止めた。
その言葉に驚き綾は振り返る。
「な,何?真中くん?」
綾がたずねると
「えっ…と,その…あ…上がってく?」
「・・・!?い,いいの?」
その質問に淳平はコクンと頷く。
「・・・・・・じゃ,じゃあおじゃまします」
―バタン―
綾はドアを閉め淳平の家に上がった。

「あっ,お茶入れてくるから東城はテキトーに座ってて。」
そう言って淳平は台所に向かった。


―ドッ ドッ ドッ ドッ ドッ―
綾の鼓動が速くなる。
―どっ,どうしよう。上がっちゃたはいいけど・・・考えてみれば,真中くんと2人っきりなんだ・・・。―
―コトッ―
ビクッ!!
綾はお茶が置かれた音に驚き,背筋を伸ばした。
「!?どっ…どうしたの?」
その反応に驚いた淳平は綾に尋ねた。
「あ,ううん。なんでもないの。ごめんなさい,驚かしちゃって」
「ならいいけど」
そういえば,真中くんの映画最近新しいの以外観てないな。
「あの,真中くん。何か真中くんの映画観たいんだけど,だめ?」
「あぁ、いいけど。どれがいい?」
そう言って淳平は棚からDVDの入った箱をを取り出した。
その中には,綾の脚本で創ったものから淳平1人で作ったものまで全てが綺麗に保管されている。
「じゃあ,これなんてどうかな。あたしのデビュー作品でもある『夏に歌うもの』」
―えっ?―
内心驚いた。
だってあれは,俺が主人公。そして,ヒロインが西野なんだから・・・・・・。
でも,東城は俺のこと諦めたし・・・,じゃあこれは2度目の決別・・・?
「い,いいけど。」
そう言って淳平はDVDをケースから取り出し,プレイヤーに入れた。



















「あれ?そういえば淳平くんのウチ,どこだっけ。・・・・・・あっ,そうだ,この前教えてもらったときに書いたメモがたしかカバンの中に・・・」
そう言ってつかさはカバンの中を探し始めた。
「あっ!あった!これだ!!」
ふぅん,意外と近いんだ。歩いて5分くらいかな。
つかさは淳平の家へ歩き始めた。

















「西野さん・・・」
映画を観てる途中,東城がふと口を開いた。
「初めて演技するって言ってたのに,とても上手だったよね」
「うん,ノート見たらちゃんと予習してきてくれてたんだ。俺,すごい嬉しかったよ」
「あっ,あと肝試しもあったよね」
「あぁ,あったあった!外村が言い出したんだよな。あの時猫に後を付けられて,俺もつかさも幽霊だと勘違いしてさ」
「ふふっ,そうだったんだ。そうだ,真中くんはホタル見た?」
「うん。すごく綺麗だった。・・・なぁ東城,今度また脚本書いてくれよ。ホタルが出てくるシーンも入れて・・・!」
「それいいかも。」

淳平と綾は映画を見ながら話を続けていた。
その頃つかさは淳平の家へ向かっていた・・・・・・















『僕達が 再び出会うことはないだろう』
『だからこそ忘れない 君の声 君の瞳 君と見た全ての風景』
『そして 君と過ごしたあのまぶしい夏を―』



「いつ観ても感動するよね」
「あぁ」



そのとき
―ピンポーン―
「誰だろう」
「出てくるから東城はちょっと待ってて」
そう言って淳平は玄関へ向かった。
ガチャ
「はい,どちら様です・・・」
―えっ!?―
「こんにちは,淳平くん」



第二話完





アルさん,感想ありがとうございます。すごく嬉しいです。アルさんの言葉で元気が出ました。これからもがんばるので,楽しみにしてて下さい。


[No.1228] 2006/01/06(Fri) 17:03:25
p3110-ip03sapodoori.hokkaido.ocn.ne.jp
楽屋裏 (No.1227への返信 / 3階層) - akane

お久しぶりです皆さん。akaneです。
ごめんなさい。最近忙しくて全然投稿できませんでした・・・。
でも,これからはもう少し気合入れて頑張っていくので,応援よろしくお願いします。


[No.1238] 2006/02/04(Sat) 01:28:17
p3114-ip02sapodoori.hokkaido.ocn.ne.jp
after that・・・ 〜あれから・・・〜 (No.1238への返信 / 4階層) - akane


第三話涙心
「こんにちわ,淳平くん」

―!?な・・・なんで,何で西野が・・・・・・―

「へへー,会いたくて帰ってきちゃった。?どうしたの淳平くん」

「えっ?いや,ただ,帰ってくるの1ヶ月後だってさっき言ってたから驚いて・・・」

「・・・ずっと,・・・会いたかったんだから・・・」

そう言うとつかさは淳平の胸に顔を沈めた。

「ちょ,ちょっと西野!?」

―ヤ,ヤバイ。家の中には東城が・・・―

「あっ,そうだ!えい・・・が?」

つかさが言おうとしていたことを思い出し,顔を離したその瞬間,つかさの眼に何かが映った。

「淳・・・平・・くん,その靴・・・誰の?」

―もしかして・・・―

つかさは,恐る恐る家の中をのぞいた。

―!?―

「なんで・・・・・・」

つかさは後ろを振り返り勢いよく走り出した。

「西野!西野!!」

淳平は叫んだが,つかさは振り返らず走り去ってしまった。


「真中くん,今来てたの西野さん?走ってったよね。・・・ごめんなさい,あたしがいたせいで」

「いや,東城のせいじゃないよ。西野が勝手に勘違いしただけで・・・別に・・・」

「いいの,あたしもう帰るね」

「東じょ・・・」

「あたしは,感想いいに来ただけだから,真中くんは西野さんを追いかけてあげて。またね真中くん」

そう言って綾は淳平の家から出て行った。

―東・・・城・・・―

「ありがとう,東城」

淳平の言葉に綾は振り向いてやさしく微笑み,また歩き出した。


淳平は綾を見送ると,自分も家に鍵をかけつかさを追いかけた。

―ちゃんと会って話しをしなきゃ・・・!―







キー・・・キー・・・

つかさはあの公園のブランコを静かにこいでいた。

いつもは淳平を待っているときにいた。淳平と一緒にいるときにいた。

でも,今はうつむき眼に泪を浮かべ,今にも泣き出しそうな表情だった・・・。

こんな所に居てもしょうがない,もう,帰ろう。つかさがそう思いかけた時



「西野!!」



公園中に響く声で名前を呼ばれた。

その声でつかさの眼から涙が一筋,頬を伝った。

第三話完



 こんにちは。この第三話目を書くのに,とても長い時間を要してしまいましたことにお詫び申し上げます。

 第二話まではもともと考えていたストーリーを少し改良して載せていたのですぐに投稿できましたが,今回はそうではないのでこうなってしまいました。何しろわたしは学生なので学校に行かなくてはならなくて(サボってもいいんですけどね♪),暇な時間が少ないんですよ。

 あと,皆さんにお尋ねしたいことがありまして。ここに書くのはよくないと思いますが,男の人って18禁とか好きなんですか?
 わたしはもともとそういうのは入れないつもりだったんですけど,ご要望とあらば書きますよ・・・。

どうでしょう,もしよければご意見やご返答などお願いします。


[No.1245] 2006/02/12(Sun) 22:24:23
p5091-ip03sapodoori.hokkaido.ocn.ne.jp
after that・・・ 〜あれから・・・〜 (No.1245への返信 / 5階層) - akane

 昨日はバレンタインデーでしたね。これは,わたしからのバレンタインのプレゼントとして,昨日のうちに頑張って書きあげて更新するつもりだったんですけど,長くて2時間位オーバーしてしまいました。
 まぁ,ちょっと遅れてもバレンタインのプレゼントに変わりはありませんよね。ダメ?

 話がそれてしまいました。それでは第四話お楽しみ下さい。

第四話時間が戻る?進む?


つかさは逃げ出したくなった。ブランコから降りて,地面に足をつける。でも・・・

──いやっ,逃げちゃダメ!信じなきゃ・・・淳平くんを信じなきゃ!!──

目を瞑り,自分にそう言い聞かせた。再び目を開けたとき,淳平は息を切らし,既に目の前に居た。

「淳平・・・くん」

自然に口から出た。

「西野,話があるんだ」

───つかさの脳裏をあのときの光景がよぎった。

──あの時と一緒?ううん,違う・・・だいじょうぶ・・・!──

「何?」

「さっき,ウチの中に東城居たの見て走ってっただろ?誤解だよ!あれはただ,東城が映画の感想言いに来ただけで・・・・・・別に,何かあるわけじゃ・・・」

その言葉でつかさの顔に安堵の表情が現れた。

──よかった。だいじょうぶだった・・・!──

「・・・,ごめんね,勘違いして。だいじょうぶだと思ってたけど,しばらく会ってなかったからちょっと不安だったんだ・・・」

つかさは淳平のことを疑った自分に涙を流しそうだった。

「いや,一年近くもあえなくて不安になってるのは俺も同じなのに,疑われるようなことしてた俺が悪いんだ・・・。ゴメン・・・」

淳平も辛そうな顔をしていた。

淳平の台詞で少しは楽になったのか,つかさの表情に少し,笑顔が戻った。

「ありがとう・・・。」

つかさが呟く。

「そうだ。今からうちに泊まりに来ない?勘違いしちゃったお詫びもあるし」

「えっ!?でっ,でも,西野の両親とかは!?」

淳平は予想外の言葉にあっけを取られる。

「居ないの。ウチの親,かなりって程じゃないけど,結構都合よく出かけるんだよね。それに・・・話したいこともあるし・・・」

最後の言葉は囁くように言った。


淳平はつばを飲んだ。

──もし,このまま上手くいけば西野と・・・・・・・・・・──

「じゃあ,お言葉に甘えてそうさせてもらうよ。俺,荷物とって来る。ちょっと待ってて」

何かを妄想した淳平は,そう言って自分の家のほうへ駆け出した。

──今日の淳平くん,やけにあっさり承諾したなぁ。Hなことでも考えてるんだろうけど──

「まぁ,今日はいいか」







──数分後,淳平が戻ってきた。

「西野ー,お待たせー」

「ううん,結構早かったよ。──それじゃあ行こうか」

二人はつかさの家へ向かった。





「ただいまー,と言っても誰も居ないんだよね」

「おじゃまします」

つかさに続き淳平が家に入る。

「淳平くんは座って待ってて。今,晩ご飯の用意するから」

そう言いながらつかさは台所へ。

「うん。でも何か手伝えることあったら言ってくれよ」

「ありがと,でもだいじょうぶだよ」

「ところで,なに作るんだ?」

そう,淳平が尋ねたとき,つかさはとんでもない返事をした。

「え〜とね,イタリアントマトとチキンの地中海風リゾット仕立てのオムレットデミグラソースがけ」

淳平の背中を戦慄が走る。

「そ・・・それって,まさか・・・あの時の・・・?」

「そーだよ」

やっぱり・・・と,淳平の表情がさらにこわばる。が,

「ジョーダンだよ。ホントはこれ」

そう言ってつかさが並べ始めたものは,普通のパスタだった。

「よかった・・・あれじゃなくて」

「かなり焦ってたね。あっ,思い出した」

「??なにを?」

「淳平くんおめでとう。映画観たよ,監督,なれたんだね」

つかさが思い出したのは映画のことだった。

「ありがとう。本当は教えようと思ったんだけど,帰ってきてからビックリ!のほうがいいかなと思って・・・」

「じゅうぶん驚いたよ」

淳平とつかさはそんな話しをしながら食事を進めていった。




『ごちそうさま』

「片づけしとくから淳平くんは休んでて」

淳平はつかさにそう言われソファに座った。



何分か経ってからつかさが戻ってきた。

「淳平くん,積もる話はお風呂入ってからにしよ。お風呂沸かしておいたから,先どうぞ」

「えっ?一緒に入るんじゃ・・・」

──あっ,ヤバッ──

「なっ!?い,一緒にって・・・・・・。────そんなに・・・一緒に入りたいの?」

つかさは顔を赤くしながらも訊いた。

「ゴッ,ゴメン!今のは聞かなかったことに・・・」

「いいよ」

──えーー!?マ,マジで?──

「じゃあ,あたし用意してくるから,淳平くんも用意しといて・・・」




第四話完



 すみません。誠にご勝手ながら,テストが近いため3月までお休みさせて頂きます。

 あと,補充があります。前話のタイトル「涙心」これはルイシンでは無く,ナミダゴコロと読んでください。お願いします。


[No.1255] 2006/02/15(Wed) 01:48:03
p7177-ip02sapodoori.hokkaido.ocn.ne.jp
楽屋裏2 (No.1255への返信 / 6階層) - akane

ごめんなさい,ホントにお久しぶりです。
わたしも本来ならもう第五話を投稿している頃なのですが,最近は学校の行事の企画や計画を立てなくてはならなくて,全然ストーリーを書くことができません。本当にごめんなさい。
それに次回の話は,エロパロと全年齢対象の二つを書くかもしれないから,ただでさえ時間がかかるんですよぉ(涙)。

でも,皆さんの書いてくださった感想を読んだら「ちゃんと頑張らなきゃ!」って思いました。ありがとうございます。

24日までには絶対投稿するぞー!!


[No.1282] 2006/03/19(Sun) 00:53:55
p2038-ip02sapodoori.hokkaido.ocn.ne.jp
after that・・・ 〜あれから・・・〜 (No.1282への返信 / 7階層) - akane

第五話望むもの      


──西野,どういうつもりなんだ・・・?いつもなら「なに言ってんだよ,バカー」とかって言って蹴りが飛んできたりするのに。・・・まさか西野も・・・・・・──

そんなことを考えながら淳平は用意を終わらせた。



一歩,また一歩の風呂場に足を運んで行く。

近づくたびに鼓動が激しくなる。

とうとう脱衣所まで来てしまった。淳平はそこで服を脱ぎ,手ぬぐいを持ち風呂場へ。

風呂の戸は閉まっていたが,中の明かりはついていて人影が見える。

──西野もう入ってたんだ。・・・いよいよだな。初めてだし緊張するな──

淳平は恐る恐るノブに手をかけ,戸を開けようとするが,開かない。つかさが中から押さえているようだった。

「西野?どうしたんだよ!?」

「・・・入る前に一つ約束してほしいの」

「えっ?」

「・・・淳平くん,今までにあたしのこと“つかさ”って呼んでくれたこと,ほとんど無いよね」

つかさは半ば泪声で話していた。いや,本当に泣いていたのかもしれない。

そして,その震えた声に淳平はとまどう。

「あたし達恋人なんだからさ,名前で呼んでよ,淳平くん・・・」


・・・確かにそうだった。中学三年のときもつかさは淳平のことを“淳平くん”と呼んでいたが,淳平はつかさのことを“西野”と呼んでいた。

「わかってるよ,淳平くんがあたしだけを見てくれてること・・・。でも,あたしにとっては,名前だけでもすごく辛かった・・・。辛かったんだよぉ・・・・・・」


つかさはとうとう泣き出してしまった。

「そう・・・だよな。つかさは前から俺のこと名前で呼んでくれてたのに,俺は苗字で呼んでた。ゴメン・・・つかさ・・・」

淳平はこの程度のことでは許されないと思っていた。どうしたらつかさの傷を消せるだろう,そう考えていた。

そして,つかさの言葉・・・

「・・・。ずっと,そう呼んでくれる?」

予想外の台詞だった。淳平が想像していた言葉のどれとも違っていた。

──ずっと,そう呼んでくれる?──その優しくかけられた言葉に淳平も泣き出しそうになっていた。



──淳平の返事──それは決まっている

「ああ・・・,約束する」

その言葉と同時に戸が開く。

扉の前に立っている二人の男女は,もう一度お互いの愛を確かめるかのように抱き合った。


第五話完


今回,短くてごめんなさい。
あと,二つのルートを書くのは今回じゃなくて次回にさせていただきます。たぶん次のAルートBルートは,それぞれが長くて時間がかかってしまうと思うので,気長にお待ちいただけたらなぁ,と思います。
それではまた次回にお会いしましょう。


[No.1284] 2006/03/25(Sat) 10:56:38
p8137-ip04sapodoori.hokkaido.ocn.ne.jp
Re: after that・・・ 〜あれから・・・〜 (No.1284への返信 / 8階層) - ほっ

続きがんばってください!

[No.1368] 2007/08/07(Tue) 00:53:06
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